JPH0541310A - 電圧非直線抵抗体の製造方法 - Google Patents
電圧非直線抵抗体の製造方法Info
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- JPH0541310A JPH0541310A JP3219364A JP21936491A JPH0541310A JP H0541310 A JPH0541310 A JP H0541310A JP 3219364 A JP3219364 A JP 3219364A JP 21936491 A JP21936491 A JP 21936491A JP H0541310 A JPH0541310 A JP H0541310A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐湿性、および放電耐量、雷サージ印加後の
バリスタ電圧変化率等の電気的特性の良好な電圧非直線
抵抗体を得ることのできる製造方法を提供する。 【構成】 酸化亜鉛を主成分とし、添加成分として少な
くともビスマス化合物を含む混合物を所定の形状に成形
した後、成形体を焼成してなる電圧非直線抵抗体の製造
方法において、前記焼成工程における降温過程の少なく
とも700〜500℃の間を60〜400℃/hr の降温
速度で冷却するとともに、少なくとも700〜500℃
の間の炉内酸素濃度を60%以上とする。
バリスタ電圧変化率等の電気的特性の良好な電圧非直線
抵抗体を得ることのできる製造方法を提供する。 【構成】 酸化亜鉛を主成分とし、添加成分として少な
くともビスマス化合物を含む混合物を所定の形状に成形
した後、成形体を焼成してなる電圧非直線抵抗体の製造
方法において、前記焼成工程における降温過程の少なく
とも700〜500℃の間を60〜400℃/hr の降温
速度で冷却するとともに、少なくとも700〜500℃
の間の炉内酸素濃度を60%以上とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、避雷器等の過電圧保護
装置に使用される酸化亜鉛を主成分とする電圧非直線抵
抗体の製造方法に関するものである。
装置に使用される酸化亜鉛を主成分とする電圧非直線抵
抗体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化亜鉛を主成分とする電圧非直線抵抗
体は、そのすぐれた非直線電圧−電流特性から電圧安定
化あるいはサージ吸収を目的とした避雷器やサージアブ
ソーバに広く利用されている。この電圧非直線抵抗体
は、主成分の酸化亜鉛に電圧非直線性を発現する少量の
ビスマス、アンチモン、コバルト、マンガン等の酸化物
を添加し、混合、造粒、成形した後焼成し、好ましくは
側面高抵抗層を形成するための無機物質を塗布した後再
度焼成し、その焼結体に電極を取り付けることにより作
製することができる。
体は、そのすぐれた非直線電圧−電流特性から電圧安定
化あるいはサージ吸収を目的とした避雷器やサージアブ
ソーバに広く利用されている。この電圧非直線抵抗体
は、主成分の酸化亜鉛に電圧非直線性を発現する少量の
ビスマス、アンチモン、コバルト、マンガン等の酸化物
を添加し、混合、造粒、成形した後焼成し、好ましくは
側面高抵抗層を形成するための無機物質を塗布した後再
度焼成し、その焼結体に電極を取り付けることにより作
製することができる。
【0003】上述した基本となる電圧非直線抵抗体の製
造方法の各工程について、従来から種々の改良が提案さ
れており、その一例として、焼成工程の降温過程におけ
る降温速度を規定することにより、素子の寿命特性を向
上させる技術が、例えば特開昭58−200507号公
報、特開昭58−67605号公報において開示されて
いる。
造方法の各工程について、従来から種々の改良が提案さ
れており、その一例として、焼成工程の降温過程におけ
る降温速度を規定することにより、素子の寿命特性を向
上させる技術が、例えば特開昭58−200507号公
報、特開昭58−67605号公報において開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開昭58−200507号公報または特開昭58−
67605号公報に開示された技術では、降温過程にお
ける降温速度のみの規定であるため、耐湿性、放電耐量
等の特性が十分でない問題があった。また、降温過程に
おける雰囲気については特に規定されていないため、降
温過程における炉内酸素濃度が素子特性に及ぼす影響に
ついては不明であるという問題もあった。
た特開昭58−200507号公報または特開昭58−
67605号公報に開示された技術では、降温過程にお
ける降温速度のみの規定であるため、耐湿性、放電耐量
等の特性が十分でない問題があった。また、降温過程に
おける雰囲気については特に規定されていないため、降
温過程における炉内酸素濃度が素子特性に及ぼす影響に
ついては不明であるという問題もあった。
【0005】本発明の目的は上述した課題を解消して、
耐湿性、および放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電
圧変化率等の電気的特性の良好な電圧非直線抵抗体を得
ることのできる電圧非直線抵抗体の製造方法を提供しよ
うとするものである。
耐湿性、および放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電
圧変化率等の電気的特性の良好な電圧非直線抵抗体を得
ることのできる電圧非直線抵抗体の製造方法を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電圧非直線抵抗
体の製造方法は、酸化亜鉛を主成分とし、添加成分とし
て少なくともビスマス化合物を含む混合物を所定の形状
に成形した後、成形体を焼成してなる電圧非直線抵抗体
の製造方法において、前記焼成工程における降温過程の
少なくとも700〜500℃の間を60〜400℃/hr
の降温速度で冷却するとともに、前記降温過程の少なく
とも700〜500℃の間の炉内酸素濃度を60%以上
とすることを特徴とするものである。
体の製造方法は、酸化亜鉛を主成分とし、添加成分とし
て少なくともビスマス化合物を含む混合物を所定の形状
に成形した後、成形体を焼成してなる電圧非直線抵抗体
の製造方法において、前記焼成工程における降温過程の
少なくとも700〜500℃の間を60〜400℃/hr
の降温速度で冷却するとともに、前記降温過程の少なく
とも700〜500℃の間の炉内酸素濃度を60%以上
とすることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上述した構成において、本発明では、降温過程
のうち少なくとも700〜500℃の間の降温速度およ
び炉内酸素濃度を所定の値にすることの相乗効果によ
り、耐湿性、および放電耐量、雷サージ印加後のバリス
タ電圧変化率等の電気的特性が良好な電圧非直線抵抗体
を得ることができることを見いだしたことによる。ここ
で、降温過程のうち少なくとも700〜500℃の間の
降温速度を60〜400℃/hr と規定し、さらに炉内酸
素濃度を60%以上と規定したのは、後述した実施例か
ら明らかなように、これらの範囲をはずれると耐湿性、
放電耐量、サージ印加後のバリスタ電圧変化率のいずれ
かの特性が悪化するためである。また、700〜500
℃の間だけでなく、降温過程全体の降温速度を60〜4
00℃/hr とし、さらに降温過程全体の炉内酸素濃度を
60%以上とすると、さらに良好な電気的特性を有する
電圧非直線抵抗体を得ることができる。
のうち少なくとも700〜500℃の間の降温速度およ
び炉内酸素濃度を所定の値にすることの相乗効果によ
り、耐湿性、および放電耐量、雷サージ印加後のバリス
タ電圧変化率等の電気的特性が良好な電圧非直線抵抗体
を得ることができることを見いだしたことによる。ここ
で、降温過程のうち少なくとも700〜500℃の間の
降温速度を60〜400℃/hr と規定し、さらに炉内酸
素濃度を60%以上と規定したのは、後述した実施例か
ら明らかなように、これらの範囲をはずれると耐湿性、
放電耐量、サージ印加後のバリスタ電圧変化率のいずれ
かの特性が悪化するためである。また、700〜500
℃の間だけでなく、降温過程全体の降温速度を60〜4
00℃/hr とし、さらに降温過程全体の炉内酸素濃度を
60%以上とすると、さらに良好な電気的特性を有する
電圧非直線抵抗体を得ることができる。
【0008】
【実施例】まず、本発明に従って電圧非直線抵抗体を製
造する方法について説明する。まず第一に、酸化亜鉛を
主成分とし、従来から公知の少量のBi2 O3 、Co2
O3 、MnO2 、Sb2 O3 、Cr2 O3 、SiO2 、
NiO、好ましくはAg2 O 、B2 O3 からなる原料
粉末を準備する。次に、準備した原料粉末をポリビニル
アルコール水溶液等をバインダとしてボールミル等で湿
式混合し、乾燥、造粒後、所定形状に成形し、得られた
成形体を脱脂して脱脂体を得る。
造する方法について説明する。まず第一に、酸化亜鉛を
主成分とし、従来から公知の少量のBi2 O3 、Co2
O3 、MnO2 、Sb2 O3 、Cr2 O3 、SiO2 、
NiO、好ましくはAg2 O 、B2 O3 からなる原料
粉末を準備する。次に、準備した原料粉末をポリビニル
アルコール水溶液等をバインダとしてボールミル等で湿
式混合し、乾燥、造粒後、所定形状に成形し、得られた
成形体を脱脂して脱脂体を得る。
【0009】その後、得られた脱脂体に対して、通常の
条件で昇温して最高温度で焼成後、降温過程の少なくと
も700〜500℃の間を60〜400℃/hr の降温速
度で冷却するとともに、前記降温過程の少なくとも70
0〜500℃の間の炉内酸素濃度を60%以上にして焼
成体を得る。この際、700〜500℃の間だけでな
く、降温過程全体の降温速度を60〜400℃/hr と
し、さらに降温過程全体の炉内酸素濃度を60%以上と
すると好ましい。最後に、両端面を加工、研摩後、アル
ミニウム電極を両端面に溶射等の方法により設けて、例
えば直径47mm,電極径46mm、厚さ20mmの電
圧非直線抵抗体を得ている。
条件で昇温して最高温度で焼成後、降温過程の少なくと
も700〜500℃の間を60〜400℃/hr の降温速
度で冷却するとともに、前記降温過程の少なくとも70
0〜500℃の間の炉内酸素濃度を60%以上にして焼
成体を得る。この際、700〜500℃の間だけでな
く、降温過程全体の降温速度を60〜400℃/hr と
し、さらに降温過程全体の炉内酸素濃度を60%以上と
すると好ましい。最後に、両端面を加工、研摩後、アル
ミニウム電極を両端面に溶射等の方法により設けて、例
えば直径47mm,電極径46mm、厚さ20mmの電
圧非直線抵抗体を得ている。
【0010】以下、実際の例について説明する。実施例1 上述した製造方法に従い、Bi2 O3 0.7 mol% 、Sb
2 O3 1.0 mol% 、Cr2 O3 0.7 mol% 、MnO2
0.5 mol% 、Co2 O3 1.0 mol% 、SiO2 1.5 mol%
、NiO 1.0 mol%、Al2 O3 0.005mol%、残部Z
nO、さらに外配でAg2 O 0.02 wt%、B2 O3 0.0
1 wt% からなる原料粉末から脱脂体を得た後、昇温速度
40℃/hr 、最高保持温度1180℃、保持時間5時間
の条件で焼成を行なった。この焼成の降温過程におい
て、1180℃の最高温度から700℃の間および50
0℃から室温までの間は降温速度40℃/hr で冷却する
とともに、700〜500℃の間は以下の表1に示す降
温速度および炉内酸素濃度で冷却を行い、本発明範囲内
の試料No.1-12 および比較例試料No.13-30の電圧非直線
抵抗体を得た。
2 O3 1.0 mol% 、Cr2 O3 0.7 mol% 、MnO2
0.5 mol% 、Co2 O3 1.0 mol% 、SiO2 1.5 mol%
、NiO 1.0 mol%、Al2 O3 0.005mol%、残部Z
nO、さらに外配でAg2 O 0.02 wt%、B2 O3 0.0
1 wt% からなる原料粉末から脱脂体を得た後、昇温速度
40℃/hr 、最高保持温度1180℃、保持時間5時間
の条件で焼成を行なった。この焼成の降温過程におい
て、1180℃の最高温度から700℃の間および50
0℃から室温までの間は降温速度40℃/hr で冷却する
とともに、700〜500℃の間は以下の表1に示す降
温速度および炉内酸素濃度で冷却を行い、本発明範囲内
の試料No.1-12 および比較例試料No.13-30の電圧非直線
抵抗体を得た。
【0011】得られた電圧非直線抵抗体に対して、バリ
スタ電圧(V1mA)、制限電圧比(V40KA/V1mA )、
雷サージ放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化
率(ΔV1mA )、耐湿性を測定した。バリスタ電圧(V
1mA )は、1mAの電流が流れたときの電圧を素子の厚
さで除した値として求めた。雷サージ放電耐量は、4/
10μs の波形のインパルス電流を2回印加後破壊しな
かったときのインパルス電流の最大レベルとして求め
た。雷サージ印加後のバリスタ電圧変化率(ΔV1mA )
は、4/10μs で100KAのサージを2回同一方
向に印加した後のバリスタ電圧の変化から求めた。耐湿
性は、素子を蛍光探傷液中に圧力200kg/cm2の状態で
24時間浸漬した後の吸湿状態を検査し、滲みのないも
のを○、滲みのあるものを×として表示した。結果を表
1に示す。
スタ電圧(V1mA)、制限電圧比(V40KA/V1mA )、
雷サージ放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化
率(ΔV1mA )、耐湿性を測定した。バリスタ電圧(V
1mA )は、1mAの電流が流れたときの電圧を素子の厚
さで除した値として求めた。雷サージ放電耐量は、4/
10μs の波形のインパルス電流を2回印加後破壊しな
かったときのインパルス電流の最大レベルとして求め
た。雷サージ印加後のバリスタ電圧変化率(ΔV1mA )
は、4/10μs で100KAのサージを2回同一方
向に印加した後のバリスタ電圧の変化から求めた。耐湿
性は、素子を蛍光探傷液中に圧力200kg/cm2の状態で
24時間浸漬した後の吸湿状態を検査し、滲みのないも
のを○、滲みのあるものを×として表示した。結果を表
1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1の結果から、焼成工程の降温過程にお
いて少なくとも700〜500℃の間の降温速度と炉内
酸素濃度が本発明範囲内の本発明試料No.1-12 は、いず
れかの点で本発明を満たさない比較例試料No.13-30に比
べて、制限電圧比、雷サージ放電耐量、バリスタ電圧変
化率、耐湿性の良好な素子を得ることができることがわ
かった。
いて少なくとも700〜500℃の間の降温速度と炉内
酸素濃度が本発明範囲内の本発明試料No.1-12 は、いず
れかの点で本発明を満たさない比較例試料No.13-30に比
べて、制限電圧比、雷サージ放電耐量、バリスタ電圧変
化率、耐湿性の良好な素子を得ることができることがわ
かった。
【0014】実施例2 本発明における最高温度から700℃の間および500
℃から室温の間の降温速度の影響を調べるため、実施例
1と同様の組成で、上述した製造方法に従い、700〜
500℃の間の降温速度60℃/hr 、炉内酸素濃度10
0%の表1中の試料No. 3の場合および700〜500
℃の間の降温速度200℃/hr 、炉内酸素濃度60%の
表1中の試験No. 7の場合のそれぞれにおいて、降温過
程の最高温度から700℃の間および500℃から室温
の間の炉内酸素濃度を20%と一定にし、表2に示すよ
うに最高温度から700℃および500℃から室温まで
の降温速度を変化させて焼成を行い、表2の試料No.1-1
2 の電圧非直線抵抗体を得、得られた電圧非直線抵抗体
に対して実施例1と同様にバリスタ電圧(V1mA )、制
限電圧比(V40KA/V1mA )、雷サージ放電 量、雷サ
ージ印加後のバリスタ電圧変化率(ΔV1mA )、耐湿性
を測定した。結果を表2に示す。
℃から室温の間の降温速度の影響を調べるため、実施例
1と同様の組成で、上述した製造方法に従い、700〜
500℃の間の降温速度60℃/hr 、炉内酸素濃度10
0%の表1中の試料No. 3の場合および700〜500
℃の間の降温速度200℃/hr 、炉内酸素濃度60%の
表1中の試験No. 7の場合のそれぞれにおいて、降温過
程の最高温度から700℃の間および500℃から室温
の間の炉内酸素濃度を20%と一定にし、表2に示すよ
うに最高温度から700℃および500℃から室温まで
の降温速度を変化させて焼成を行い、表2の試料No.1-1
2 の電圧非直線抵抗体を得、得られた電圧非直線抵抗体
に対して実施例1と同様にバリスタ電圧(V1mA )、制
限電圧比(V40KA/V1mA )、雷サージ放電 量、雷サ
ージ印加後のバリスタ電圧変化率(ΔV1mA )、耐湿性
を測定した。結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】表2の結果から、本発明において、さらに
最高温度から700℃の間および500℃から室温まで
の間の降温速度を60〜400℃/hr とすることによ
り、制限電圧比、サージ印加後のバリスタ電圧変化率の
さらにすぐれた素子を得ることができることがわかっ
た。
最高温度から700℃の間および500℃から室温まで
の間の降温速度を60〜400℃/hr とすることによ
り、制限電圧比、サージ印加後のバリスタ電圧変化率の
さらにすぐれた素子を得ることができることがわかっ
た。
【0017】実施例3 本発明における最高温度から700℃の間および500
℃から室温の間の炉内酸素濃度の影響を調べるため、実
施例1と同様の組成で、上述した製造方法に従い、70
0〜500℃の間の降温速度を60℃/hr 、炉内酸素濃
度100%の表1中の試料No. 3の場合、および700
〜500℃の間の降温速度200℃/hr、炉内酸素濃度
60%の表1中の試料No. 7の場合のそれぞれにおい
て、降温過程の最高温度から700℃の間および500
℃から室温の間の降温速度を40℃/hr と一定にし、表
3に示すように最高温度から700℃および500℃か
ら室温までの炉内酸素濃度を変化させて焼成を行い、表
3の試料No.1-10 の電圧非直線抵抗体を得、得られた電
圧非直線抵抗体に対して実施例1と同様にバリスタ電圧
(V1mA )、制限電圧比(V40KA/V1mA )、雷サージ
放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化率(ΔV
1mA )、耐湿性を測定した。結果を表3に示す。
℃から室温の間の炉内酸素濃度の影響を調べるため、実
施例1と同様の組成で、上述した製造方法に従い、70
0〜500℃の間の降温速度を60℃/hr 、炉内酸素濃
度100%の表1中の試料No. 3の場合、および700
〜500℃の間の降温速度200℃/hr、炉内酸素濃度
60%の表1中の試料No. 7の場合のそれぞれにおい
て、降温過程の最高温度から700℃の間および500
℃から室温の間の降温速度を40℃/hr と一定にし、表
3に示すように最高温度から700℃および500℃か
ら室温までの炉内酸素濃度を変化させて焼成を行い、表
3の試料No.1-10 の電圧非直線抵抗体を得、得られた電
圧非直線抵抗体に対して実施例1と同様にバリスタ電圧
(V1mA )、制限電圧比(V40KA/V1mA )、雷サージ
放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化率(ΔV
1mA )、耐湿性を測定した。結果を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】表3の結果から、本発明において、さらに
最高温度から700℃の間および500℃から室温まで
の間の炉内酸素濃度を60%以上とすることにより、雷
サージ放電耐量のさらにすぐれた素子を得ることができ
ることがわかった。
最高温度から700℃の間および500℃から室温まで
の間の炉内酸素濃度を60%以上とすることにより、雷
サージ放電耐量のさらにすぐれた素子を得ることができ
ることがわかった。
【0020】実施例4 本発明における最高温度から700℃の間および500
℃から室温の間の降温速度および炉内酸素濃度の影響を
調べるため、実施例1と同様の組成で、上述した製造方
法に従い、700〜500℃の間の降温速度60℃/hr
、炉内酸素濃度100%の表1中の試料No. 3の場
合、および700〜500℃の間の降温速度200℃/h
r 、炉内酸素濃度60%の表1中の試料No. 7の場合の
それぞれにおいて、降温過程の最高温度から700℃お
よび500℃から室温までの降温速度および炉内酸素濃
度を変化させて焼成を行い、表4及び表5に示す試料N
o.1-22の電圧非直線抵抗体を得、得られた電圧非直線抵
抗体に対して実施例1と同様にバリスタ電圧
(V1mA )、制限電圧比(V40KA/V1mA )、雷サージ
放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化率(ΔV
1mA )、耐湿性を測定した。700〜500℃の間の降
温速度を60℃/hr 、炉内酸素濃度100%の条件にお
ける結果を表4に、700〜500℃の間の降温速度を
200℃/hr 、炉内酸素濃度60%の条件における結果
を表5にそれぞれ示す。
℃から室温の間の降温速度および炉内酸素濃度の影響を
調べるため、実施例1と同様の組成で、上述した製造方
法に従い、700〜500℃の間の降温速度60℃/hr
、炉内酸素濃度100%の表1中の試料No. 3の場
合、および700〜500℃の間の降温速度200℃/h
r 、炉内酸素濃度60%の表1中の試料No. 7の場合の
それぞれにおいて、降温過程の最高温度から700℃お
よび500℃から室温までの降温速度および炉内酸素濃
度を変化させて焼成を行い、表4及び表5に示す試料N
o.1-22の電圧非直線抵抗体を得、得られた電圧非直線抵
抗体に対して実施例1と同様にバリスタ電圧
(V1mA )、制限電圧比(V40KA/V1mA )、雷サージ
放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化率(ΔV
1mA )、耐湿性を測定した。700〜500℃の間の降
温速度を60℃/hr 、炉内酸素濃度100%の条件にお
ける結果を表4に、700〜500℃の間の降温速度を
200℃/hr 、炉内酸素濃度60%の条件における結果
を表5にそれぞれ示す。
【0021】
【表4】
【0022】
【表5】
【0023】表4および表5の結果から、本発明におい
て、さらに最高温度から700℃の間および500℃か
ら室温までの間の降温速度を60〜400℃/hr 、炉内
酸素濃度を60%以上とすることにより、制限電圧比、
雷サージ放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化
率のさらにすぐれた素子を得ることができることがわか
った。
て、さらに最高温度から700℃の間および500℃か
ら室温までの間の降温速度を60〜400℃/hr 、炉内
酸素濃度を60%以上とすることにより、制限電圧比、
雷サージ放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化
率のさらにすぐれた素子を得ることができることがわか
った。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、焼成工程における降温過程の少なくとも70
0〜500℃の間を60〜400℃/hr の降温速度で冷
却するとともに、少なくとも700〜500℃の間の炉
内酸素濃度を60%以上とすることにより、耐湿性、お
よび放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化率等
の電気的特性の良好な電圧非直線抵抗体を得ることがで
きる。
によれば、焼成工程における降温過程の少なくとも70
0〜500℃の間を60〜400℃/hr の降温速度で冷
却するとともに、少なくとも700〜500℃の間の炉
内酸素濃度を60%以上とすることにより、耐湿性、お
よび放電耐量、雷サージ印加後のバリスタ電圧変化率等
の電気的特性の良好な電圧非直線抵抗体を得ることがで
きる。
Claims (3)
- 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とし、添加成分として
少なくともビスマス化合物を含む混合物を所定の形状に
成形した後、成形体を焼成してなる電圧非直線抵抗体の
製造方法において、前記焼成工程における降温過程の少
なくとも700〜500℃の間を60〜400℃/hr の
降温速度で冷却するとともに、前記降温過程の少なくと
も700〜500℃の間の炉内酸素濃度を60%以上と
することを特徴とする電圧非直線抵抗体の製造方法。 - 【請求項2】 前記降温過程における最高温度から70
0℃の間および500℃以下の降温速度を60〜400
℃/hr とする請求項1記載の電圧非直線抵抗体の製造方
法。 - 【請求項3】 前記降温過程における最高温度から70
0℃の間および500℃以下の炉内酸素濃度を60%以
上とする請求項1または2記載の電圧非直線抵抗体の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219364A JPH0541310A (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219364A JPH0541310A (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541310A true JPH0541310A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16734273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3219364A Withdrawn JPH0541310A (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0541310A (ja) |
-
1991
- 1991-08-06 JP JP3219364A patent/JPH0541310A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |