JPH0541198A - 放電ランプ装置 - Google Patents
放電ランプ装置Info
- Publication number
- JPH0541198A JPH0541198A JP19555091A JP19555091A JPH0541198A JP H0541198 A JPH0541198 A JP H0541198A JP 19555091 A JP19555091 A JP 19555091A JP 19555091 A JP19555091 A JP 19555091A JP H0541198 A JPH0541198 A JP H0541198A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc tube
- tube
- outer tube
- discharge lamp
- rear end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
- Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発光量の低下しないコンパクトな放電ランプ
装置の提供。 【構成】 紫外線遮蔽用のアウターチューブ２０の前後
端部に設けたセラミックディスク３０，３２に放電ラン
プ本体であるアークチューブ１０の前後端部を貫通させ
て、アークチューブ１０とこのアークチューブを包囲す
るアウターチューブ２０とを一体化したアークチューブ
・アウターチューブ結合体Ａを構成し、このアークチュ
ーブ・アウターチューブ結合体Ａの後端部を絶縁ベース
４０に固定支持させるとともに、前端部を絶縁性ベース
４０から突出するリードサポート３６に固定支持させる
ようにして、高温のため灯室内に飛び出したＳｉ（低分
子シロサキン）を高温のアークチューブと接触させない
ようにして、ＳｉＯ2のアークチューブへの付着を妨
げ、発光効率が低下しないようにした。
装置の提供。 【構成】 紫外線遮蔽用のアウターチューブ２０の前後
端部に設けたセラミックディスク３０，３２に放電ラン
プ本体であるアークチューブ１０の前後端部を貫通させ
て、アークチューブ１０とこのアークチューブを包囲す
るアウターチューブ２０とを一体化したアークチューブ
・アウターチューブ結合体Ａを構成し、このアークチュ
ーブ・アウターチューブ結合体Ａの後端部を絶縁ベース
４０に固定支持させるとともに、前端部を絶縁性ベース
４０から突出するリードサポート３６に固定支持させる
ようにして、高温のため灯室内に飛び出したＳｉ（低分
子シロサキン）を高温のアークチューブと接触させない
ようにして、ＳｉＯ2のアークチューブへの付着を妨
げ、発光効率が低下しないようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用の光源として用
いられる放電ランプ装置に関する。
いられる放電ランプ装置に関する。
【０００２】
【従来技術】近年の自動車用ヘッドランプの光源として
は、白熱ランプから光量の大きいハロゲンランプに移行
し、最近ではさらに光量が大きくかつ寿命の長い放電ラ
ンプが開発されつつある。図４は先に提案されているこ
の種の放電ランプ装置を示したもので、絶縁性ベース２
から突出する一対のリードサポート３，４によって放電
ランプ本体であるアークチューブ５の両端が支持された
構造となっている。アクチューブ５は、ガラス管中央の
密閉ガラス球５ａ内に電極６，６が対設され、ガラス管
には電極６，６に接続されたモリブデン箔７，７を封着
するピンチシール部５ｂ，５ｂが形成され、ピンチシー
ル部５ｂ，５ｂからはモリブデン箔７，７に接続された
リード線８，８が外部に導出し、このリード線８，８が
金属支持体８ａ，８ｂを介してリードサポート３，４に
溶接固定されている。またガラス球５ａ内には、発光物
質として水銀のほかに金属ハロゲン物質（例えば、ナト
リウム−タリウム−インジュウム系又はスカンジウム−
ナトリウム系）が含まれている。符号９はベース２に固
定保持された円筒形状の紫外線遮蔽用グローブで、アー
クチューブ５の発光から人体に有害な波長域および灯具
内の樹脂部品を劣化させる波長域の紫外線をカットする
ようになっている。そしてこの放電ランプ装置はリフレ
クター１のバルブ挿着孔１ａに挿着されて、ランプボデ
ィと前面レンズによって形成される灯室空間（図示せ
ず）内に配置される。
は、白熱ランプから光量の大きいハロゲンランプに移行
し、最近ではさらに光量が大きくかつ寿命の長い放電ラ
ンプが開発されつつある。図４は先に提案されているこ
の種の放電ランプ装置を示したもので、絶縁性ベース２
から突出する一対のリードサポート３，４によって放電
ランプ本体であるアークチューブ５の両端が支持された
構造となっている。アクチューブ５は、ガラス管中央の
密閉ガラス球５ａ内に電極６，６が対設され、ガラス管
には電極６，６に接続されたモリブデン箔７，７を封着
するピンチシール部５ｂ，５ｂが形成され、ピンチシー
ル部５ｂ，５ｂからはモリブデン箔７，７に接続された
リード線８，８が外部に導出し、このリード線８，８が
金属支持体８ａ，８ｂを介してリードサポート３，４に
溶接固定されている。またガラス球５ａ内には、発光物
質として水銀のほかに金属ハロゲン物質（例えば、ナト
リウム−タリウム−インジュウム系又はスカンジウム−
ナトリウム系）が含まれている。符号９はベース２に固
定保持された円筒形状の紫外線遮蔽用グローブで、アー
クチューブ５の発光から人体に有害な波長域および灯具
内の樹脂部品を劣化させる波長域の紫外線をカットする
ようになっている。そしてこの放電ランプ装置はリフレ
クター１のバルブ挿着孔１ａに挿着されて、ランプボデ
ィと前面レンズによって形成される灯室空間（図示せ
ず）内に配置される。
【０００３】
【発明の解決しようとする課題】しかし図４に示される
放電ランプ装置では、アークチューブ５の周囲が紫外線
遮蔽用グローブ９の開口端を介して灯室空間に連通して
いる。そしてヘッドランプ点灯時にはアークチューブ５
が高熱を発し灯室内が高温となるが、この高熱のためラ
ンプボディと前面レンズ間係合部をシールするために装
填されているシール剤や灯室空間内に設けられているＳ
ｉ系合成樹脂材からシリコンが低分子シロキサンとして
灯室空間に飛び出し、回遊し、高温度であるアークチュ
ーブの表面付近で大気中のＯ2と結合し、アークチュー
ブの表面にＳｉＯ2として付着する。この付着したＳｉ
Ｏ2はアークチューブを白く曇らせ、アークチューブの
発光効率を低下させるという問題があった。
放電ランプ装置では、アークチューブ５の周囲が紫外線
遮蔽用グローブ９の開口端を介して灯室空間に連通して
いる。そしてヘッドランプ点灯時にはアークチューブ５
が高熱を発し灯室内が高温となるが、この高熱のためラ
ンプボディと前面レンズ間係合部をシールするために装
填されているシール剤や灯室空間内に設けられているＳ
ｉ系合成樹脂材からシリコンが低分子シロキサンとして
灯室空間に飛び出し、回遊し、高温度であるアークチュ
ーブの表面付近で大気中のＯ2と結合し、アークチュー
ブの表面にＳｉＯ2として付着する。この付着したＳｉ
Ｏ2はアークチューブを白く曇らせ、アークチューブの
発光効率を低下させるという問題があった。
【０００４】また紫外線遮蔽用グローブ９は、アークチ
ューブ５およびリードサポート３，４全体を包囲する構
造であるため、放電ランプ装置が大型化するという問題
があった。本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、発光量の低下しない、コンパク
トな放電ランプ装置を提供することにある。
ューブ５およびリードサポート３，４全体を包囲する構
造であるため、放電ランプ装置が大型化するという問題
があった。本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、発光量の低下しない、コンパク
トな放電ランプ装置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る放電ランプ装置においては、紫外線遮
蔽用のアウターチューブの前後端部に設けたセラミック
ディスクに放電ランプ本体であるアークチューブの前後
端部を貫通させて、アークチューブとこのアークチュー
ブを包囲するアウターチューブとを一体化したアークチ
ューブ・アウターチューブ結合体を構成し、このアーク
チューブ・アウターチューブ結合体の後端部を絶縁ベー
スに固定支持させるとともに、前端部を絶縁性ベースか
ら突出するリードサポートに固定支持させるようにした
ものである。
に、本発明に係る放電ランプ装置においては、紫外線遮
蔽用のアウターチューブの前後端部に設けたセラミック
ディスクに放電ランプ本体であるアークチューブの前後
端部を貫通させて、アークチューブとこのアークチュー
ブを包囲するアウターチューブとを一体化したアークチ
ューブ・アウターチューブ結合体を構成し、このアーク
チューブ・アウターチューブ結合体の後端部を絶縁ベー
スに固定支持させるとともに、前端部を絶縁性ベースか
ら突出するリードサポートに固定支持させるようにした
ものである。
【０００６】また請求項１記載の放電ランプ装置におい
て、セラミックディスクと両チューブ間の係合部を接着
剤により封止するとともに、両チューブ間領域を断熱雰
囲気とするようにしたものである。
て、セラミックディスクと両チューブ間の係合部を接着
剤により封止するとともに、両チューブ間領域を断熱雰
囲気とするようにしたものである。
【０００７】
【作用】アークチューブを包囲する紫外線遮蔽用のアウ
ターチューブは、灯による発熱で灯室空間内に飛び出し
たシリコン（Ｓｉ）の高温度となるアークチューブへの
接近を妨げ、ＳｉＯ2の生成およびＳｉＯ2のアークチュ
ーブ表面への付着を妨げる。なおアウターチューブはア
ークチューブと比べて表面温度が低いため、アウターチ
ューブ近傍において灯室空間内のシリコン（Ｓｉ）がＯ
2と結合する度合は少なく、さらにＳｉＯ2としてアウタ
ーチューブに付着することもない。
ターチューブは、灯による発熱で灯室空間内に飛び出し
たシリコン（Ｓｉ）の高温度となるアークチューブへの
接近を妨げ、ＳｉＯ2の生成およびＳｉＯ2のアークチュ
ーブ表面への付着を妨げる。なおアウターチューブはア
ークチューブと比べて表面温度が低いため、アウターチ
ューブ近傍において灯室空間内のシリコン（Ｓｉ）がＯ
2と結合する度合は少なく、さらにＳｉＯ2としてアウタ
ーチューブに付着することもない。
【０００８】また紫外線遮蔽用のアウターチューブはア
ークチューブだけを包囲した構造であるため、リードサ
ポートをも包囲する従来構造に比べてコンパクトであ
る。請求項２では、アークチューブの高温状態は、アー
クチューブを取り囲む断熱雰囲気によって断熱されてア
ウターチューブに伝達される。
ークチューブだけを包囲した構造であるため、リードサ
ポートをも包囲する従来構造に比べてコンパクトであ
る。請求項２では、アークチューブの高温状態は、アー
クチューブを取り囲む断熱雰囲気によって断熱されてア
ウターチューブに伝達される。
【０００９】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１及び図２は本発明の第１の実施例を示すもの
で、図１は放電ランプ装置の斜視図、図２は放電ランプ
装置の縦断面図である。これらの図において、放電ラン
プ装置は、アークチューブ１０とこのアークチューブ１
０を包囲する紫外線遮蔽用のアウターチューブ２０とが
一体化されたアークチューブ・アウターチューブ結合体
Ａと、アークチューブ・アウターチューブ結合体Ａの後
端部を支持するアークチューブ支持ベースである絶縁性
ベース４０と、この絶縁ベース４０より前方に延出して
アウターチューブ結合体Ａの前端部を支持するリードサ
ポート３６とから主として構成されている。
する。図１及び図２は本発明の第１の実施例を示すもの
で、図１は放電ランプ装置の斜視図、図２は放電ランプ
装置の縦断面図である。これらの図において、放電ラン
プ装置は、アークチューブ１０とこのアークチューブ１
０を包囲する紫外線遮蔽用のアウターチューブ２０とが
一体化されたアークチューブ・アウターチューブ結合体
Ａと、アークチューブ・アウターチューブ結合体Ａの後
端部を支持するアークチューブ支持ベースである絶縁性
ベース４０と、この絶縁ベース４０より前方に延出して
アウターチューブ結合体Ａの前端部を支持するリードサ
ポート３６とから主として構成されている。
【００１０】アークチューブ１０は、円パイプ形状の石
英ガラス管の前端部寄り及び後端部寄りがピンチされ
て、放電空間を形成する楕円体形状の密閉ガラス球１２
の両端部に横断面矩形状のピンチシール部１３ａ，１３
ｂが形成された構造で、ガラス球１２内には始動用希ガ
ス，水銀及び金属ハロゲン化物（例えばナトリウム・タ
リウム−インジュウム系発光物質）が封入されている。
また、ピンチシール部１３ａ，１３ｂからは非ピンチシ
ール部である円パイプ形状部１４ａ，１４ｂが延出して
アークチューブ１０の両端部を形成している。密閉ガラ
ス球１２内にはタングステン製の放電電極１５ａ，１５
ｂが対向配置されており、放電電極１５ａ，１５ｂはピ
ンチシール部１３ａ，１３ｂに封着されたモリブデン箔
１６ａ，１６ｂに接続され、ピンチシール部１３ａ，１
３ｂの端部からはモリブデン箔１６ａ，１６ｂにそれぞ
れ接続されたリード線１８ａ，１８ｂが導出し、リード
線１８ａ，１８ｂはそれぞれ円パイプ形状部１４ａ，１
４ｂを挿通して外部に延びている。
英ガラス管の前端部寄り及び後端部寄りがピンチされ
て、放電空間を形成する楕円体形状の密閉ガラス球１２
の両端部に横断面矩形状のピンチシール部１３ａ，１３
ｂが形成された構造で、ガラス球１２内には始動用希ガ
ス，水銀及び金属ハロゲン化物（例えばナトリウム・タ
リウム−インジュウム系発光物質）が封入されている。
また、ピンチシール部１３ａ，１３ｂからは非ピンチシ
ール部である円パイプ形状部１４ａ，１４ｂが延出して
アークチューブ１０の両端部を形成している。密閉ガラ
ス球１２内にはタングステン製の放電電極１５ａ，１５
ｂが対向配置されており、放電電極１５ａ，１５ｂはピ
ンチシール部１３ａ，１３ｂに封着されたモリブデン箔
１６ａ，１６ｂに接続され、ピンチシール部１３ａ，１
３ｂの端部からはモリブデン箔１６ａ，１６ｂにそれぞ
れ接続されたリード線１８ａ，１８ｂが導出し、リード
線１８ａ，１８ｂはそれぞれ円パイプ形状部１４ａ，１
４ｂを挿通して外部に延びている。
【００１１】アークチューブ１０を包囲する紫外線遮蔽
用のアウターチューブ２０は、アークチューブ１０より
わずかに短い長さであって、アークチューブ１０の外径
より大きい外径のガラス管で、アウターチューブ２０の
両端部に係合させたセラミックディスク３０，３２を介
してアークチューブ１０に一体化されて、アークチュー
ブ・アウターチューブ結合体Ａが構成されている。即ち
セラミックディスク３０，３２にはアウターチューブ係
合用の凹部３０ａ，３２ａおよびアークチューブ係合孔
３０ｂ，３２ｂが設けられている。そしてセラミックデ
ィスク３０，３２の孔３０ａ，３２ａにアークチューブ
１０の端部を貫通させるとともに、係合凹部３０ｂ，３
２ｂにアウターチューブ２０の端部を係合させ、セラミ
ックディスク３０，３２と両チューブ１０，２０間係合
部に無機系接着剤を装填して両チューブを固定一体化す
るとともに、両チューブ間領域Ｓを密封状態にしてい
る。
用のアウターチューブ２０は、アークチューブ１０より
わずかに短い長さであって、アークチューブ１０の外径
より大きい外径のガラス管で、アウターチューブ２０の
両端部に係合させたセラミックディスク３０，３２を介
してアークチューブ１０に一体化されて、アークチュー
ブ・アウターチューブ結合体Ａが構成されている。即ち
セラミックディスク３０，３２にはアウターチューブ係
合用の凹部３０ａ，３２ａおよびアークチューブ係合孔
３０ｂ，３２ｂが設けられている。そしてセラミックデ
ィスク３０，３２の孔３０ａ，３２ａにアークチューブ
１０の端部を貫通させるとともに、係合凹部３０ｂ，３
２ｂにアウターチューブ２０の端部を係合させ、セラミ
ックディスク３０，３２と両チューブ１０，２０間係合
部に無機系接着剤を装填して両チューブを固定一体化す
るとともに、両チューブ間領域Ｓを密封状態にしてい
る。
【００１２】さらにアウターチューブ２０におけるアー
クチューブ１０の発熱源である密閉ガラス球１２に対応
する領域２２は、アウターチューブ端部の口径より大き
い楕円体形状に膨出した形状に形成されて、特に高温と
なる密閉ガラス球１２を包囲するチューブ領域を発熱源
より離間させた構造とされるとともに、密閉されたチュ
ーブ間領域Ｓは真空状態とされて、アウターチューブ２
０の表面温度を低く抑えるようになっている。このため
放電ランプ装置の点灯中に、温度上昇によりランプボデ
ィと前面レンズとの係合部に装填されているシール剤や
灯室空間内のシリコン系合成樹脂材から飛び出したシリ
コン（Ｓｉ）は、表面温度の低いアウターチューブ２０
とは接触はしても、表面温度の高いアークチューブ１０
とは接触できないので、ＳｉＯ2の生成が抑制されると
ともに、生成されたＳｉＯ2がアークチューブに付着す
るおそれもない。従って、アークチューブ１０が白く曇
って発光効率を低下させるという従来のような不具合は
ない。またアウターチューブ２０の内側及び／又は外側
にはＺｎＯ等の紫外線をカットするための紫外線遮蔽膜
がコーティングされており、この紫外線遮蔽膜の耐久性
は高温となると低下する傾向にあるが、このチューブ間
領域Ｓを真空状態とすることは紫外線遮蔽膜の耐久性の
低下を抑制する上でも有効である。なお符号２４はアウ
ターチューブ２０に設けられたピンチシール部で、アー
クチューブ・アウターチューブ結合体Ａを組立てた際に
は、このピンチシール部２４位置から図２符号２３で示
すような縦チューブが突出しており、この縦チューブ２
３を介してチューブ間領域Ｓを真空状態とし、その後こ
の縦チューブ２３をピンチオフして真空雰囲気のチュー
ブ間領域Ｓが形成されている。
クチューブ１０の発熱源である密閉ガラス球１２に対応
する領域２２は、アウターチューブ端部の口径より大き
い楕円体形状に膨出した形状に形成されて、特に高温と
なる密閉ガラス球１２を包囲するチューブ領域を発熱源
より離間させた構造とされるとともに、密閉されたチュ
ーブ間領域Ｓは真空状態とされて、アウターチューブ２
０の表面温度を低く抑えるようになっている。このため
放電ランプ装置の点灯中に、温度上昇によりランプボデ
ィと前面レンズとの係合部に装填されているシール剤や
灯室空間内のシリコン系合成樹脂材から飛び出したシリ
コン（Ｓｉ）は、表面温度の低いアウターチューブ２０
とは接触はしても、表面温度の高いアークチューブ１０
とは接触できないので、ＳｉＯ2の生成が抑制されると
ともに、生成されたＳｉＯ2がアークチューブに付着す
るおそれもない。従って、アークチューブ１０が白く曇
って発光効率を低下させるという従来のような不具合は
ない。またアウターチューブ２０の内側及び／又は外側
にはＺｎＯ等の紫外線をカットするための紫外線遮蔽膜
がコーティングされており、この紫外線遮蔽膜の耐久性
は高温となると低下する傾向にあるが、このチューブ間
領域Ｓを真空状態とすることは紫外線遮蔽膜の耐久性の
低下を抑制する上でも有効である。なお符号２４はアウ
ターチューブ２０に設けられたピンチシール部で、アー
クチューブ・アウターチューブ結合体Ａを組立てた際に
は、このピンチシール部２４位置から図２符号２３で示
すような縦チューブが突出しており、この縦チューブ２
３を介してチューブ間領域Ｓを真空状態とし、その後こ
の縦チューブ２３をピンチオフして真空雰囲気のチュー
ブ間領域Ｓが形成されている。
【００１３】アークチューブ・アウターチューブ結合体
Ａは、後端側のセラミックディスク３２が３個のリベッ
ト４２によって絶縁性ベース４０の前面に固定支持され
ている。ベース４０の前面には、基部がベース内に固定
されて、前方に突出する３個のリベット４２が設けられ
ており、後端側セラミックディスク３２の孔３２ａにリ
ベット４２を貫通させ、リベット先端を半径方向外方に
塑性変形させることで、孔周縁部がリベット４２によっ
てカシメ固定されている。また円パイプ形状部１４ｂか
ら導出するリード線１８ｂは絶縁性ベース４０に形成さ
れた前後貫通孔４３を貫通し、ベース４０にインサート
成形された端子４４に溶接されている。また、アークチ
ューブ前端部である円パイプ形状部１４ａから導出して
いるリード線１８ａはリードサポート３６の先端部領域
であるリードワイヤ３７の屈曲する先端部３７ａにスポ
ット溶接されている。なお符号４５はリードサポート３
６の基端部に一体化されている端子である。
Ａは、後端側のセラミックディスク３２が３個のリベッ
ト４２によって絶縁性ベース４０の前面に固定支持され
ている。ベース４０の前面には、基部がベース内に固定
されて、前方に突出する３個のリベット４２が設けられ
ており、後端側セラミックディスク３２の孔３２ａにリ
ベット４２を貫通させ、リベット先端を半径方向外方に
塑性変形させることで、孔周縁部がリベット４２によっ
てカシメ固定されている。また円パイプ形状部１４ｂか
ら導出するリード線１８ｂは絶縁性ベース４０に形成さ
れた前後貫通孔４３を貫通し、ベース４０にインサート
成形された端子４４に溶接されている。また、アークチ
ューブ前端部である円パイプ形状部１４ａから導出して
いるリード線１８ａはリードサポート３６の先端部領域
であるリードワイヤ３７の屈曲する先端部３７ａにスポ
ット溶接されている。なお符号４５はリードサポート３
６の基端部に一体化されている端子である。
【００１４】また符号４６は絶縁性ベース４０の周縁部
に固定されている焦点リングである。放電ランプ装置を
リフレクターのバルブ挿着孔に位置決めする際の基準当
接部である焦点リング４６と絶縁性ベース４０とは両部
材４６，４０の付き合わせ面に金属リング４７が介在さ
れて、周方向及び軸方向（図２に示すＹ方向）に相対ス
ライドできる構造であるが、放電部である密閉ガラス球
１２と焦点リング４６とを軸方向及び周方向に位置決め
した位置において、高周波誘導加熱により金属リング４
７を加熱して両部材４０，４６の付き合わせ面を溶着一
体化するようになっている。
に固定されている焦点リングである。放電ランプ装置を
リフレクターのバルブ挿着孔に位置決めする際の基準当
接部である焦点リング４６と絶縁性ベース４０とは両部
材４６，４０の付き合わせ面に金属リング４７が介在さ
れて、周方向及び軸方向（図２に示すＹ方向）に相対ス
ライドできる構造であるが、放電部である密閉ガラス球
１２と焦点リング４６とを軸方向及び周方向に位置決め
した位置において、高周波誘導加熱により金属リング４
７を加熱して両部材４０，４６の付き合わせ面を溶着一
体化するようになっている。
【００１５】図３は本発明の第２実施例である放電ラン
プ装置の断面図である。前記した実施例では前後のセラ
ミックディスク３０，３２の形状がそれぞれ異なってい
るが、この実施例では、前後のセラミックディスク３
０，３０が全く同一形状とされており、それだけ構成部
品の種類が少なくてすむという利点がある。またセラミ
ックディスク３０，３０を介して両チューブ１０，２０
を一体化したアークチューブ・アウターチューブ結合体
Ｂの後端部が、絶縁性ベース４０の前面に突出形成され
た円筒部４７内に係合され、かつ接着固定された構造と
なっており、前記第１の実施例に示すカシメ固定に比べ
てアークチューブ・アウターチューブ結合体Ｂのベース
４０への固定構造も簡単である。
プ装置の断面図である。前記した実施例では前後のセラ
ミックディスク３０，３２の形状がそれぞれ異なってい
るが、この実施例では、前後のセラミックディスク３
０，３０が全く同一形状とされており、それだけ構成部
品の種類が少なくてすむという利点がある。またセラミ
ックディスク３０，３０を介して両チューブ１０，２０
を一体化したアークチューブ・アウターチューブ結合体
Ｂの後端部が、絶縁性ベース４０の前面に突出形成され
た円筒部４７内に係合され、かつ接着固定された構造と
なっており、前記第１の実施例に示すカシメ固定に比べ
てアークチューブ・アウターチューブ結合体Ｂのベース
４０への固定構造も簡単である。
【００１６】また端子４５が絶縁性ベース４０を貫通し
てベース前方に突出し、端子４５の前方突出部にリード
ワイヤー３７がスポット溶接されてリードサポートを構
成しており、前記した実施例に比べ、リードサポートの
構造も簡潔化されている。その他は前記した第１の実施
例と同一であり、同一の符号を付すことによりその重複
した説明は省略する。
てベース前方に突出し、端子４５の前方突出部にリード
ワイヤー３７がスポット溶接されてリードサポートを構
成しており、前記した実施例に比べ、リードサポートの
構造も簡潔化されている。その他は前記した第１の実施
例と同一であり、同一の符号を付すことによりその重複
した説明は省略する。
【００１７】なお前記した２つの実施例では、アークチ
ューブ１０とアウターチューブ２０で挾まれたチューブ
間領域Ｓが真空状態とされているが、断熱作用のある不
活性ガスや金属ゲッターを封止した構造であってもよ
い。なお前記した２つの実施例では、アウターチューブ
２０にコーティングした紫外線遮蔽膜が紫外線をカット
するようになっているが、アウターチューブ２０そのも
のを硬質ガラス等の紫外線カット作用のあるガラスで構
成するようにしてもよい。
ューブ１０とアウターチューブ２０で挾まれたチューブ
間領域Ｓが真空状態とされているが、断熱作用のある不
活性ガスや金属ゲッターを封止した構造であってもよ
い。なお前記した２つの実施例では、アウターチューブ
２０にコーティングした紫外線遮蔽膜が紫外線をカット
するようになっているが、アウターチューブ２０そのも
のを硬質ガラス等の紫外線カット作用のあるガラスで構
成するようにしてもよい。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明に
係る放電ランプ装置によれば、アークチューブはアウタ
ーチューブによって包囲されているので、点灯による灯
室内の温度の上昇により灯室空間内に飛び出したシリコ
ン（Ｓｉ）が高温度のアークチューブの表面近傍に回遊
することがなく、ＳｉＯ2の生成およびこのＳｉＯ2のア
ークチューブへの付着が抑制されて、アークチューブの
発光率の低下が防止される。なおアウターチューブの表
面温度はアークチューブに比べて低いので、Ｓｉ（低分
子シロサキン）の酸化反応が抑制され、ＳｉＯ2のアウ
ターチューブへの付着もない。
係る放電ランプ装置によれば、アークチューブはアウタ
ーチューブによって包囲されているので、点灯による灯
室内の温度の上昇により灯室空間内に飛び出したシリコ
ン（Ｓｉ）が高温度のアークチューブの表面近傍に回遊
することがなく、ＳｉＯ2の生成およびこのＳｉＯ2のア
ークチューブへの付着が抑制されて、アークチューブの
発光率の低下が防止される。なおアウターチューブの表
面温度はアークチューブに比べて低いので、Ｓｉ（低分
子シロサキン）の酸化反応が抑制され、ＳｉＯ2のアウ
ターチューブへの付着もない。
【００１９】また紫外線遮蔽用のアウターチューブはリ
ードサポートを包囲することなくアークチューブだけを
包囲した構造であるため、従来構造に比べて非常にコン
パクトである。また請求項２では、アークチューブの高
温状態がアークチューブを取り囲む断熱雰囲気によって
断熱されてアウターチューブに伝えられるため、アウタ
ーチューブの紫外線遮蔽膜の耐久性の低下が抑制され
る。またアークチューブはアウターチューブ内の断熱雰
囲気下におかれて一定の動作温度を保持できるので、ヘ
ッドランプの光束や色や温度等の安定化を図ることがで
きる。
ードサポートを包囲することなくアークチューブだけを
包囲した構造であるため、従来構造に比べて非常にコン
パクトである。また請求項２では、アークチューブの高
温状態がアークチューブを取り囲む断熱雰囲気によって
断熱されてアウターチューブに伝えられるため、アウタ
ーチューブの紫外線遮蔽膜の耐久性の低下が抑制され
る。またアークチューブはアウターチューブ内の断熱雰
囲気下におかれて一定の動作温度を保持できるので、ヘ
ッドランプの光束や色や温度等の安定化を図ることがで
きる。
【図１】本発明の第１の実施例である放電ランプ装置を
一部破断して示す斜視図
一部破断して示す斜視図
【図２】同放電ランプ装置の縦断面図
【図３】本発明の第２の実施例である放電ランプ装置の
縦断面図
縦断面図
【図４】先に提案されている放電ランプ装置の縦断面図
１０ 放電ランプ本体であるアークチューブ １２ 放電部である密閉ガラス球 １３ａ，１３ｂ ピンチシール部 １４ａ，１４ｂ 円筒形状部 １５ａ，１５ｂ 放電電極 １８ａ，１８ｂ リード線 ２０ 紫外線遮蔽用アウターチューブ ４０ 絶縁性ベース ３６ リードサポート Ａ，Ｂ アークチューブ・アウターチューブ結合体 Ｓ チューブ間領域
Claims (2)
- 【請求項１】 紫外線遮蔽用のアウターチューブの前後
端部に設けられたセラミックディスクに放電ランプ本体
であるアークチューブの前後端部が貫通されて、アーク
チューブとこのアークチューブを包囲するアウターチュ
ーブとが一体化されたアークチューブ・アウターチュー
ブ結合体が構成され、このアークチューブ・アウターチ
ューブ結合体の後端部が絶縁ベースに固定支持されると
ともに、前端部が絶縁性ベースから突出するリードサポ
ートに固定支持されたことを特徴とする放電ランプ装
置。 - 【請求項２】 前記セラミックディスクと両チューブ間
の係合部が接着剤により封止されるとともに、両チュー
ブ間領域が断熱雰囲気とされたことを特徴とする請求項
１記載の放電ランプ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19555091A JPH0541198A (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 放電ランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19555091A JPH0541198A (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 放電ランプ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0541198A true JPH0541198A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16342970
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19555091A Pending JPH0541198A (ja) | 1991-08-05 | 1991-08-05 | 放電ランプ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0541198A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5736811A (en) * | 1992-05-11 | 1998-04-07 | U.S. Philips Corporation | Capped high-pressure discharge lamp |
| JP2010517653A (ja) * | 2007-02-07 | 2010-05-27 | ウニベルシダッド・コンプルテンセ・デ・マドリッド | 短波長の放出が減少された眼を保護するための光源 |
-
1991
- 1991-08-05 JP JP19555091A patent/JPH0541198A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5736811A (en) * | 1992-05-11 | 1998-04-07 | U.S. Philips Corporation | Capped high-pressure discharge lamp |
| JP2010517653A (ja) * | 2007-02-07 | 2010-05-27 | ウニベルシダッド・コンプルテンセ・デ・マドリッド | 短波長の放出が減少された眼を保護するための光源 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7230383B2 (en) | Automotive discharge bulb and automotive headlamp | |
| JP3643402B2 (ja) | 電球 | |
| US5598063A (en) | Means for supporting and sealing the lead structure of a lamp | |
| CA2053172A1 (en) | Heat removal from electric discharge lamp | |
| US5576598A (en) | Lamp with glass sleeve and method of making same | |
| JPH0541198A (ja) | 放電ランプ装置 | |
| JP2004502278A (ja) | 押圧封止部内で緊締されたフィラメント脚部を有するハロゲン白熱ランプ | |
| JP2761155B2 (ja) | 自動車用灯具の光源用放電ランプ装置 | |
| JP2774428B2 (ja) | 放電ランプ装置 | |
| JP3270557B2 (ja) | 放電ランプ装置 | |
| JP2771734B2 (ja) | 放電ランプ装置 | |
| JP3004783B2 (ja) | 自動車用ヘッドランプ | |
| JP3627370B2 (ja) | セラミック放電灯 | |
| JP3148268B2 (ja) | 放電ランプ装置 | |
| JP3122514B2 (ja) | 放電ランプ装置及びその製造方法 | |
| JPH09274890A (ja) | セラミック放電灯 | |
| JPH01227347A (ja) | 車輌前照灯用メタルハライドランプ | |
| JPH10275593A (ja) | 多重管形蛍光ランプおよび照明装置 | |
| JPH11111240A (ja) | 封止用金属箔、管球および照明器具 | |
| JPH10326592A (ja) | 多重管形蛍光ランプおよび照明装置 | |
| JP2013527587A (ja) | 発光管末端部に塩プール収容部を有する小型メタルハライドランプ | |
| JP2642784B2 (ja) | 放電ランプ装置 | |
| JPH0138342B2 (ja) | ||
| US20080238322A1 (en) | Structural unit for an electric lamp with an outer bulb | |
| JP2004055149A (ja) | 高圧放電ランプおよび多重管形高圧放電ランプならびに照明装置 |