JPH0540756U - 給湯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ガス及び石油給湯機において水量に応じてデ
ーターのサンプリング周期設定を行うことを容易にし、
貴重な内部タイマーを使用せずに周期設定できる。 【構成】 １は燃焼部である。燃焼部１はこれに連なる
燃焼量制御装置２によって、その燃焼量を無段階に変化
させることができる。水は給水接続口３より入り、水量
センサー４を経て熱交換器５へ連通する。熱交換器５出
口側には出湯温検出器６が装備され、出湯接続口７へと
つながる。８は演算部で、水量センサー４、出湯温検出
器６からのデーターを読みとり、演算し、燃焼量制御装
置２の制御を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ガス及び石油給湯機における出湯温度制御に関する。

【０００２】

【従来の技術】

給湯機の出湯温度制御のうち、燃焼量を無段階に変化させ、出湯温度を安定か つ俊敏に設定温度に漸近させるものが多く見られる。このような制御は、一定周 期毎に、設定温度と現在温度との差により所定の演算を行い、その都度燃焼量を 決定していくというものである。

【０００３】 ところで、給湯機における使用流量範囲は最少２〜３l／minから始まり、最近 では最大２０l／minを超えるものも見られる。これだけの流量幅がある場合、前 述の演算方法は、一通りでは全流量域をカバーすることは不可能に近い。そこで 流量に応じて最適な演算方法を複数通り用意する必要があった。

【０００４】 流量に応じて演算方法を変える手段としては、演算の周期を変更するという手 法がある。つまり流量が大のとき、周期を短くし、頻繁に燃焼量を変更する。逆 に流量が小の時には、燃焼量が過度に変化すると湯温の挙動不安定につながりや すいので、周期を長くするというものである。流量の検出については最近よく搭 載される水量センサーを用いる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来例にあっては、周期の設定はマイコンの内部タ イマーによって行われ、水量センサーから送られるパルスにより水量を演算した 後、その水量に応じてタイマー時間を変更するという構造となっていた。しかし ながらマイコンの内部タイマーはその数が限られ、あらゆる制御に於いてその使 用頻度が高い為、とかく不足して、やりくりに頭を痛めることが多い。また水量 センサーのパルスにより水量を演算した後にタイマー時間を変更するという手法 は、プログラム上繁雑であるという問題点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、周期の設定 は内部タイマーを使用せず、水量センサーから発生するパルスを所定の数カウン トする毎に各種データのサンプリングを行い、このデータに基づき燃焼量演算を 行うという構造とすることにより、上記問題点を解決することを目的としている 。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は、この考案の一実 施例を示す図である。まず構成を説明すると、１は燃焼部である。燃焼部１はこ れに連なる燃焼量制御装置２によって、その燃焼量を無段階に変化させることが できる。水は給水接続口３より入り、水量センサー４を経て熱交換器５へ連通す る。熱交換器５出口側には出湯温検出器６が装備され、出湯接続口７へとつなが る。８は演算部で、水量センサー４、出湯温検出器６からのデーターを読みとり 、演算し、燃焼量制御装置２の制御を行う。

【０００８】

【作用】

次に作用を説明する。給湯栓が開かれ、給湯機に水が流れ始めると、水流セン サー４から水量に応じたパルスが発せられる。このパルスが作動水量相当パルス 数に達すると、燃焼部１が燃焼を開始する。以後、出湯温検知器６からの信号が 設定温度に一致するように燃焼量制御装置２をコントロールする。

【０００９】 さて、燃焼量制御装置２の制御方法についてであるが、まず、水量センサー４ から送られてくるパルスを所定の数カウントする。カウントが完了したら設定温 度と現在出湯温度の差により、所定の演算を行い、燃焼量制御装置２に出力する 。図２のようにパルスは水量に比例して数が増えるので、所定数をパルスカウン トするのに要する時間は、水量が多い（パルスが多い）ほど短くなり、水量Ｑが ２倍の２×Ｑになれば、周期ｔはｔ／２となり、水量に対して、燃焼量演算周期 を反比例的に設定することができる。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、燃焼量演算周期を、水量センサーからのパ ルスを所定数カウントするのに要した時間としたため、水量に応じて反比例的に 周期設定を行うことを容易にしたばかりか、貴重な内部タイマーを使用せずに周 期設定できるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す図である。

【図２】水量と演算周期の関係図であり、図例は５パル
スカウントの場合を示す。

【符号の説明】

１ 燃焼部 ２ 燃焼量制御装置 ３ 給水接続口 ４ 水量センサー ５ 熱交換器 ６ 出湯温検出器 ７ 出湯接続口 ８ 演算部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガス及び石油給湯機に於いて、水量セン
   サーから送られるパルスを所定数カウントする毎に、燃
   焼量の演算を行う演算部と、演算結果により燃焼量を可
   変する燃焼量制御装置を有する給湯機。