JPH0540752Y2 - - Google Patents

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JPH0540752Y2
JPH0540752Y2 JP1986133198U JP13319886U JPH0540752Y2 JP H0540752 Y2 JPH0540752 Y2 JP H0540752Y2 JP 1986133198 U JP1986133198 U JP 1986133198U JP 13319886 U JP13319886 U JP 13319886U JP H0540752 Y2 JPH0540752 Y2 JP H0540752Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、書架等の木製棚に好適に使用される
棚板保持構造に関するものである。
[従来の技術] 書架等の木製棚に採用されている棚板保持構造
としては、側板の内面所定箇所にいわゆるダボを
水平に突設するとともに、棚板の端面から下面に
至る部位に凹陥部を設けておき、その凹陥部に前
記ダボを係合させることによつて前記棚板を前記
側板間に着脱可能に架設するようにしたものが知
られている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、円柱状のダボを棚板の凹陥部に係合
させたものでは、棚板からの重力に基づく荷重を
ダボを介して側板に支持させることができるが、
側板と側板とが離れようとするのをダボによる係
合部分で阻止することはできない。そのため、側
板の反り等に起因して、該側板の内面と前記棚板
の側板との間に隙間が生じ易いという問題があ
る。
また、この種の木製棚では、各ダボの下半分が
対応する各棚板の下面よりも下方に突出している
のが一般的であり、この突出部分が書物等の出入
れの邪魔になり易いという不具合もある。このよ
うな不具合は、棚板に設ける凹陥部を深くするこ
とにより解消するが、かかる従来のものでは、前
記凹陥部を深くすると棚板の強度が極度に低下す
るという問題が発生する。
このようなダボを用いない他の棚板保持構造と
しては、例えば、実公昭27−11263号公報或いは、
特開昭59−139211号公報に示されるように、棚板
の側端部に棚受金具を設けておき、この棚受金具
部分を板金製のフツクを介して側板に支持させる
ようにしたものや、実公昭50−20892号公報に示
されるように、上向突片を有する支片を支柱に装
着して、その上向突片に棚受桟に形成した突縁を
係止して棚板を架設するようにしたものもある。
すなわち、前者の公報のものは、側板の内面に
上下に伸びる凹溝を設けるとともに、これら凹溝
の開口端部に第1の透孔を有した帯板を装着して
いる。一方、棚受金具は、棚板本体の側端面に添
設する起立片と、底面に添設する水平片とからな
る横断面L字形のもので、その屈曲部分に第2の
透孔を有している。フツクは、帯板状の板金素材
を厚み方向へS字形に屈曲させてなるもので、一
端部を前記第1の透孔に上側から係合させるとと
もに、他端部を前記棚受金具の第2の透孔に下側
から係合させている。
ところが、このような構成のものは、フツクの
屈曲部内面と、前記各透孔の開口縁とをそれぞれ
当接させることになるため、棚板の高さ位置が明
確に定まらないという問題がある。すなわち、板
金素材の厚みには周知の通りかなりのばらつきが
ある。しかも、このような板金素材を厚み方向に
S字に成形する場合には、通常、平板をZ形に屈
曲させた後、それを上下からプレスしてS字形に
成形する。そのため、現実には各屈曲部の内面
は、狭いV溝形状あるいは狭いU溝形状をなすこ
とになる。したがつて、このような屈曲部内面に
プレスにより打ち抜いた透孔の開口縁を当接させ
ても、その当接位置が正確に定まらない。つま
り、透孔の開口縁がフツクの屈曲部に食い込むよ
うに係合するため、荷重によつてその当接位置が
変化し易く、一定した位置で係止させることがで
きない。よつて、棚板の高さ位置が不正確になる
だけでなく、棚板の支持が弾性的になつて安定性
を欠くことにもなる。
また、通常、棚板を架設する場合、棚板をその
長手方向において水平とは鋭角をなして傾斜させ
ると、側板間の距離に対して挿入する際の実質的
な棚板の長さ寸法が短くなるため挿入しやすく、
それゆえに棚板は、傾斜させた状態で側板間に挿
入されるのが一般的である。しかしながら、後者
の公報のものにあつては、支片の上向突片がその
上端部近傍でのみ側面から見た場合に曲面に形成
されており、実質的に棚板として見なせる棚受桟
を傾斜させた状態でその一方の端部を上向突片上
に載置し、棚受桟を回動させて架設することは曲
面形状からみて難しく、常に棚受桟を水平に保持
した状態から上向突片の係止段部に向かつて押し
込むようにして架設するしかならず、棚受桟の着
脱作業が難しかつた。
本考案は、以上のような問題点を解消すること
を目的としている。
[問題点を解消するための手段] 本発明は、かかる目的を達成するために、次の
ような構成を採用したものである。
すなわち、本考案に係る木製棚の棚板保持構造
は、木製棚の側板に設けられ内側に空間を形成す
る板金製の棚柱と、この棚柱に穿設され前記空間
を外部に開口させる第1の透孔と、前記両側板間
に架設すべき棚板の端面から下面に至る部位に添
設され内側に空洞を形成する断面L字形の棚受金
具と、この棚受金具の折曲部分に穿設され前記空
洞を外部に開口させる第2の透孔と、前記棚受金
具を前記棚柱に支持させるフツクとを具備してな
る棚受保持構造であつて、前記フツクを、前記第
1の透孔を通して前記空間内に挿入され前記棚柱
の内側開口端面に係接する基片と、この基片の両
縁に直交状態で設けられ前記第1の透孔を通して
外部に延出する腕片と、この腕片の先端に設けら
れ前記第2の透孔から前記空洞内に挿入されて前
記棚受金具の内側開口端面に係接する係合片と
を、共通の板金素材を用いて一体に成形してなる
ものにし、その腕片の下縁から基片の上縁までの
上下方向寸法を前記第1の透孔の上下開口寸法よ
りも大きく設定するとともに、前記係合片の上縁
に上端から下端に向かつて漸次基片との距離が縮
小する側面視1/4円弧形状となるカム面を形成し、
前記棚受金具の透孔開口縁を前記腕片の上縁に当
接支持させるとともに、この腕片の下縁を前記棚
柱の透孔開口縁に当接支持させるようにしたこと
を特徴とする。
[作用] このような構成のものであれば、それぞれのカ
ム面は、上端部において略水平で、上端部から中
央部にかけては基片からの離間距離が大きく、中
央部から下端部にかけて急激に基片との距離が縮
小する形状、すなわち側面から見た形状が1/4円
弧形状をしているので、棚板を左右の側板間に架
設するに際して、棚板を水平に対して鋭角を形成
してその長手方向に傾斜させた状態で側板間に挿
入し、棚板の傾斜により低くなつている一方の端
部の棚受金具を一方の側板に装着してあるフツク
のそれぞれのカム面に載置し、この後その一方の
棚受金具を中心として棚板の他方の端部を下方向
に回動させる。そして残る棚板の他方の棚受金具
を前記フツクのカム面に載置して、棚板上面から
下方向に力を加えると棚受金具の透孔開口縁がそ
のカム面に案内されて腕片の上縁に達し、棚板が
フツクに下方から支持されて架設される。したが
つて、棚板が比較的重いものであつても、棚板の
一方の棚板を先にフツクの上に載置した状態で作
業できるので、棚板架設の際の作業性が向上す
る。
このようにして棚板が架設されると、棚板の自
重およびその上載荷重は、棚受金具およびフツク
を介して側板の棚柱による受止められ、それによ
つて、この棚板が所定の位置に保持される。この
場合、詳細には、棚受金具からフツクに作用する
下方への力は、該棚受金具の透孔開口縁からフツ
クの腕片に伝達され、また、このフツクから棚柱
に作用する下方への力は、該棚受金具の腕片の下
縁から棚柱の透孔開口縁に伝達される。そのた
め、前記フツクに対する重量荷重の影響は、その
腕片に素材の厚み方向と直交する方向の圧縮力と
して働くことになる。そのため、比較的薄肉なフ
ツクにより大きな荷重を受けることが可能とな
る。そして、前記棚受金具とフツクとの当接関
係、および、フツクと棚柱との当接関係は、屈曲
させた面と端縁との当接ではなく、全て端縁同士
の突き合わせという形態をとることになるので、
棚板の保持位置の精度が良好なものとなる。
また、前記フツクの腕片の基端に設けた基片が
棚柱の内側開口端面に係接するとともに、腕片の
先端に設けた係合片が棚受金具の内側開口端面に
係接するので、棚板の端面と側板とが離間するの
をフツクにより防止することができる。特に、本
考案では、係合片に前述したようなカム面を形成
するとともに、腕片の下縁から基片の上縁までの
上下方向寸法を前記第1の透孔の上下開口寸法よ
りも大きく設定して、該基片の上端部が第1の透
孔の内側開口端面に係接し得るようにしているの
で、棚板を下方に押圧することによつて側板の棚
柱と棚板の棚受金具とを相寄る方向に引き寄せる
力が作用することになり、棚板と側板との隙間を
少なくすることが可能となる。なお、側板の両側
に棚板を装着するような場合には、引寄力が作用
しても、側板が一方の棚板の端面に接近し得ない
ことが起こり得るが、その場合には、主に前記基
片が厚み方向に板ばね的に変形してその偏位を吸
収することが可能であるため、各部に無理な力が
作用したり、棚受金具がフツクの腕片に当接する
位置まで棚板を落し込むことができないという不
都合を有効に解消することができる。
さらに、本考案では、フツクを、板金素材によ
る一体成形品にしているため、基片の両側縁から
腕片が一体に延出する形態をなすことになる。そ
のため、両腕片の外側面間の離間寸法を、基片の
幅寸法よりも若干大きくすることが可能となる。
したがつて、第1の透孔の水平方向開口寸法を前
記両腕片の離間寸法と同等の値に設定しても、基
片を第1の透孔内に挿入して該フツクを棚柱に装
着することができる。よつて、棚柱の第1の透孔
に装着したフツクの両腕片を、その第1の透孔の
開口縁により挾持して該フツクが水平方向に大き
く遊動するのを防止することが可能となる。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
第1図に示す木製棚は、左右の側板1間に固定
棚板2,3と可動棚板4とを架設してなるもの
で、その側板1と可動棚板4との間に、本考案に
係る棚板保持構造が採用されている。
この棚板保持構造は、第2図および第3図に示
すように、前記各側板1の内面11側にそれぞれ
2本の棚柱5を平行に埋設するとともに、前記可
動棚板4の端部に棚受金具6を装着し、その棚受
金具6をフツク7を介して前記棚柱5に支持させ
るようにしたものである。
棚柱5は、第2図に示すように、横断面コ字形
に成形された板金製のもので、その外部表出面5
1が前記側板1の内面11と面一となるようにし
て該側板1に設けた凹溝12に嵌着されており、
その内側には空間52が形成されている。そし
て、この棚板5には、前記空間52を外部に開口
させる第1の透孔53が形成されている。第1の
透孔53は、第1図に示すような四角形をなして
おり、上下方向に所定の間隔をあけて複数個穿設
されている。
棚受金具6は、第3図、第5図および第6図に
示すように、横断面L字形に成形された板金製の
もので、前記可動棚板4の端面41から下面42
に至る部位に添設されており、その内側には空洞
62が形成されている。そして、この棚受金具6
の折曲部分61に、前記空洞62を外部に開口さ
せる第2の透孔63が穿設されている。しかし
て、この第2の透孔63は、可動棚板4の端面4
1側から下面42側に連続して開口する形態をな
しており、各棚受金具6の前記棚柱5に対応する
部位にそれぞれ穿設されている。
フツク7は、第3図および第4図に示すよう
に、前記第1の透孔53を通して前記空間52内
に挿入され前記棚柱5の内側開口端面54に係接
する基片71と、この基片71の両縁71aに直
交状態で設けられ前記第1の透孔53を通して外
部に延出する腕片72と、この腕片72の先端に
設けられ前記第2の透孔63から前記空洞62内
に挿入されて前記棚受金具6の内側開口端面64
に係接する係合片73とからなるもので、板金素
材をプレスで打抜いてコ字形に折曲げることによ
り作られている。基片71は前記棚柱5の第1の
透孔53よりも大きな上下方向寸法aを有してい
る。また、腕片72は前記第1の透孔53よりも
小さな上下方向寸法bを有している。そして、こ
の腕片72の上下方向寸法bと前記第1の透孔5
3の上下方向寸法cとの差が、前記腕片72の下
縁72bと基片71の下縁71bとの離間寸法よ
りも若干大きくなるように設定してある。また、
この腕片72の下縁72bから前記基片71の上
縁71cまでの上下方向寸法を、第3図に示すよ
うに、前記第1の透孔53の上下開口寸法cより
も大きく設定している。一方、係合片73は前記
腕片72よりも大きな上下方向寸法dを有してお
り、その上縁には上端から下端に向かつて漸次基
片71との離間距離が縮小する。換言するならば
上端部において略水平で、上端部から中央部にか
けては基片71からの離間距離が大きく、中央部
から下端部にかけて急激に基片71との距離が縮
小する形状である側面視1/4円弧形状となるカム
面74が形成されている。つまりこのカム面74
が形成されることによつて、係合片73上端の側
面形状は1/4円板形状となるものである。そして、
このカム面74の下端74aと前記基片71との
離間距離は、棚柱5の素材厚み寸法と棚受金具6
の素材厚み寸法の合計よりも若干大きく設定して
ある。
次いで、前記可動棚板4の側板1間に架設する
までの手順について説明する。まず、可動棚板4
の配設位置を決定し、その位置に対応する棚柱5
の第一の透孔53にフツク7をそれぞれ装着す
る。すなわち、第5図に示すように、まず、フツ
ク7の基片71の上端側を前記第1の透孔53に
挿入する。そして、このフツク7の腕片72の上
縁72aを第1の透孔53の開口縁53aに当接
させた状態で該フツク7を傾動させて基片71の
下端側をも前記透孔53を通して空間52内に挿
入し、しかる後、該フツクの腕片72の下縁72
bを透孔53の開口縁53bに係止させる。この
ようにして4個のフツク7をそれぞれの棚柱5の
同一高さに位置する第1の透孔53に装着させた
状態で、可動棚板4を固定棚板2,3に対してそ
の長手方向において傾斜させた状態で側板1間に
挿入し、可動棚板4の傾斜により低くなつている
一方の棚受金具6を一方の側板1に装着してある
フツク7のそれぞれのカム面74に載置し、この
後その一方の棚受金具6を中心として可動棚板4
を下方向に回動させ、可動棚板4の残る他方の棚
受金具6を前記フツク7に対向して装着されたフ
ツク7のカム面74に載置する。この後可動棚板
4に対し下方向に力を加えると棚受金具6の透孔
開口縁63aがそれぞれのカム面74に案内され
て腕片72の上縁72aに達し、可動棚板4が架
設される。
このようにして、前記各フツク7の係合片73
が、棚受金具6の第2の透孔63を通して空洞6
2内に導かれ、そのカム面74が棚受金具6の内
側開口端面64に係接することになる。しかし
て、可動棚板6を下方に付勢すれば、前記カム面
74の案内作用によつて、棚受金具6と棚柱5と
が相互に接近させられ、可動棚板4の端面41が
前記側板1の内面11に当接あるいは近接した状
態で該可動棚板6の架設が完了する。この状態で
は、棚受金具6の透孔開口縁63aが前記腕片7
2の上縁72aに透孔支持されるとともに、この
腕片72の下縁72bが前記棚柱5の透孔開口縁
53bに当接支持されることになる。
このような構成のものであれば、可動棚板4の
自重およびその上載荷重は、棚受金具6およびフ
ツク7を介して側板1の棚柱5により受止めら
れ、それによつて、この可動棚板4が所定の高さ
位置に水平に保持される。この場合、棚受金具6
からフツク7に作用する下方への力は、該棚受金
具6の透孔開口縁63aからフツク7の腕片72
の上縁72aに伝達され、また、このフツク7か
ら棚柱5に作用する下方への力は、該棚受金具6
の腕片72の下縁72bから棚柱5の透孔開口縁
53bに伝達される。そのため、前記フツク7に
対する重量荷重の影響は、その腕片72の素材の
厚み方向と直交する方向の圧縮力として働くこと
になる。そのため、比較的薄肉なフツク7により
大きな荷重を受けることが可能となり、フツク7
を比較的容易に製作することができるとともに、
軽量化を図ることができる。
そして、前記棚受金具6とフツク7との当接関
係、および、フツク7と棚柱5との当接関係は全
て端面同士の突合わせという形態をとるので、棚
板4の保持位置の精度が良好なものとする。すな
わち、フツク7の腕片72の上縁72aから下縁
72bまでの寸法bは、プレスの金型の寸法に直
接に関連するものであるため、比較的高い精度に
管理することが可能である。そのため、前記のよ
うな突合わせの形態を採用した場合には、フツク
7が板金製のものであるにもかかわらず、前記棚
板4の端部を正確に保持することができるもので
ある。
また、前記フツク7の腕片72の基端に設けた
基片71が棚柱5の内側開口端面54に係接する
とともに、腕片72の先端に設けた係合片73が
棚受金具6の内側開口端面64に係接しているの
で、可動棚板4の端面41と側板の内面11とが
離間するのをフツク7により防止することができ
る。特に、この実施例のものは、フツク7の係合
片73の上縁に基片71との距離が漸次変化する
カム面74を設けているため、可動棚板4を下方
に付勢することによつて、側板1と棚板4とを強
制的に接近させることができる。そのため、側板
1の中間部分が外方へ変形するのをこの可動棚板
4により防止することができる。したがつて、側
板1と可動棚板4の端面41との間に隙間が生じ
るのを有効に防止することができるとともに、木
製棚全体の剛性を高めることが可能となる。すな
わち、この装置では、腕片72の下縁72bから
基片71の上縁71cまでの上下方向寸法を前記
第1の透孔53の上下開口寸法cよりも大きく設
定して、該基片71の上端部が第1の透孔53の
内側開口端面54に係接し得るようにしているの
で、前述したようなカム面74を設けることによ
り側板1と棚板4とを無理なく相互に引寄せるこ
とが可能となる。また、前記フツク7を、板金素
材による一体成形品にしているため、基片71の
両側縁71aから腕片72が一体に延出する形態
をなすことになる。そのため、両腕片72の外側
面間の離間寸法を、基片71の幅寸法よりも若干
大きくすることが可能となる。したがつて、第1
図に示すように、第1の透孔53における水平方
向の開口寸法を前記両腕片72の離間寸法と同等
の値に設定しても、基片71を第1の透孔53内
に挿入して該フツク7を棚柱5に装着することが
できる。よつて、棚柱5の第1の透孔53に装着
したフツク7の両腕片72を、その第1の透孔5
3の開口縁により挾持して該フツク7が水平方向
に大きく遊動するのを防止することが可能とな
る。そのため、棚板4の前後方向のぐらつきを有
効に防止することができる。
さらに、このものはフツク7を棚受金具6内に
収容して可動棚板4の下面42から突出しないよ
うにすることができるので、フツク7が書物その
他の出入れの邪魔になるという不具合は生じな
い。しかも、可動棚板4の端部は、棚受金具6に
より補強されているので、フツク7が棚板下面4
2に突出しないほどの空洞62を形成しても、強
度的な問題は発生しない。
なお、棚板の枚数や棚柱本数は、図示例以外に
も、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が
可能である。
[考案の効果] 本考案は、以上のような構成であるから、簡単
で軽量な部品を用いて棚板を正確かつ強固に保持
することができ、しかも、棚板の下面に邪魔な部
品が突出したり、側板と棚板の端部との間に隙間
が形成されるという不都合を効果的に解消するこ
とができる木製端の棚板保持構造を提供できるも
のである。
特に、本考案では、板金製部品である棚受金具
と、フツクと、棚柱とを、それぞれ端縁同士の当
接により組み合わせるようにしているので、棚板
の上下方向の保持を確実かつ正確に行うことが可
能となる。しかも、フツクを前述したような一体
成形品にしているので、その両係合片を両側から
摘んでその基片を側板の内面側から第1の透孔に
容易に装脱することができる上に、このフツクの
水平方向移動を第1の透孔の開口縁により効果的
に制限することができ、棚板の前後方向のぐらつ
きをも有効に防止することができる。
また、フツクの係合片に前述したようなカム面
を形成するとともに、フツクの基片の上端部が第
1の透孔の内側開口端面に係接し得るようにして
いるので、棚板をその長手方向で傾斜させた状態
で側板間に挿入して架設でき、したがつて棚板の
着脱作業が容易になり、くわえて架設する際に側
板と棚板とを無理なく相互に引寄せて相互間の隙
間を無くすことができる。しかも、側板の両側に
棚板を配設し、前記引寄力が作用しても、側板が
一方の棚板の端面に接近し得ない状況下において
は、主に前記基片が厚み方向に板ばね的に変形し
てその偏位を吸収することが可能であるため、各
部に無理な力が作用したり、棚板を所定位置まで
落し込むことができなくなるのを有効に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は全体
の斜視図、第2図は棚板と側板との接合部分を示
す平断面図、第3図は第2図における−線断
面図、第4図はフツクを示す斜視図、第5図は第
3図に相当する部分を示す作用説明図、第6図は
棚板の端部を下面側から観察した斜視図である。 1……側板、4……棚板(可動棚板)、5……
棚柱、6……棚受金具、7……フツク、52……
空間、53……第1の透孔、53b……透孔開口
縁、54……内側開口端面、61……折曲部分、
62……空洞、63……第2の透孔、63a……
透孔開口縁、64……内側開口端面、71……基
片、71c……上縁、72……腕片、72a……
上縁、72b……下縁、73……係合片、74…
…カム面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 木製棚の側板に設けられ内側に空間を形成する
    板金製の棚柱と、この棚柱に穿設され前記空間を
    外部に開口させる第1の透孔と、前記両側板間に
    架設すべき棚板の端面から下面に至る部位に添設
    され内側に空洞を形成する断面L字形の棚受金具
    と、この棚受金具の折曲部分に穿設され前記空洞
    を外部に開口させる第2の透孔と、前記棚受金具
    を前記棚柱に支持させるフツクとを具備してなる
    棚受保持構造であつて、 前記フツクを、前記第1の透孔を通して前記空
    間内に挿入され前記棚柱の内側開口端面に係接す
    る基片と、この基片の両縁に直交状態で設けられ
    前記第1の透孔を通して外部に延出する腕片と、
    この腕片の先端に設けられ前記第2の透孔から前
    記空洞内に挿入されて前記棚受金具の内側開口端
    面に係接する係合片とを、共通の板金素材を用い
    て一体に成形してなるものにし、その腕片の下縁
    から基片の上縁までの上下方向寸法を前記第1の
    透孔の上下開口寸法よりも大きく設定するととも
    に、前記係合片の上縁に上端から下端に向かつて
    漸次基片との距離が縮小する側面視1/4円弧形状
    となるカム面を形成し、前記棚受金具の透孔開口
    縁を前記腕片の上縁に当接支持させるとともに、
    この腕片の下縁を前記棚柱の透孔開口縁に当接支
    持させるようにしたことを特徴とする木製棚の棚
    板保持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5020892U (ja) * 1973-06-23 1975-03-10
JPS59139211A (ja) * 1983-01-31 1984-08-10 伊藤 総一郎 木製書架

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5020892U (ja) * 1973-06-23 1975-03-10
JPS59139211A (ja) * 1983-01-31 1984-08-10 伊藤 総一郎 木製書架

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