JPH0540602U - メタルシリンダ - Google Patents

メタルシリンダ

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JPH0540602U
JPH0540602U JP9665691U JP9665691U JPH0540602U JP H0540602 U JPH0540602 U JP H0540602U JP 9665691 U JP9665691 U JP 9665691U JP 9665691 U JP9665691 U JP 9665691U JP H0540602 U JPH0540602 U JP H0540602U
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metal tube
metal
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野 喜 弘 深
門 正 一 馬
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エスエムシー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンのカジリによる焼付きがないメタル
シリンダを提供する。 【構成】 メタルチューブ12内を往復動する金属製の
ピストン16が、ロッド17との間の径方向及び軸方向
のクリアランスt2 及びt3 によって、径方向及び軸方
向の自由度を有してロッドに装着され、径方向のクリア
ランスt2 は、弾性材よりなるシールリング24よって
シールされている。 【効果】 ピストンとロッドが、相互に同心度の影響を
受けないので、ロッドが偏心してもピストンがシリンダ
チューブに焼付くことがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、メタルシリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
メタルチューブを有するシリンダと、該メタルチューブとの間にクリアランス を有しシール部材なしにメタルチューブ内を往復動するピストンと、そのロッド とを備えたメタルシリンダは、既に知られている。 上記公知のメタルシリンダは、シール部材を使用しないために、応答性がよく 速度のばらつきがない等の利点を有するが、図5に示すようにピストン1がロッ ド2に固定的に取付けられているために、ロッド2がメタルチューブ3に対して 偏心すると、ピストン1によるメタルチューブ3のカジリによって、ピストン1 がメタルチューブ3に焼付いて動作不良を起こすことがある。 また、何らかの原因によってロッド2に偏荷重が作用すると、同様に焼付きに よる動作不良を起こすことがある。
【0003】 この問題を解決するために、ピストン1とメタルチューブ3間のクリアランス を大きくすることが考えられるが、このクリアランスを大きくすると流体のリー ク量が多くなるので、好ましくない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、ロッドがメタルチューブに対して偏心した り、或いはロッドに偏荷重が作用しても、ピストンの焼付きがなく、しかも流体 のリーク量が少ないメタルシリンダを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、メタルチューブを有するシリンダと、該 メタルチューブとの間にクリアランスを有しシール部材なしにメタルチューブ内 を往復動するピストンと、そのロッドとを備えたメタルシリンダにおいて、上記 ピストンが、上記ロッドとの間の径方向及び軸方向のクリアランスによって径方 向及び軸方向の自由度を有してロッドに装着され、上記径方向のクリアランスが ロッドとの間に設けた弾性材のシールリングでシールされていることを特徴とし ている。 また、同様の課題を解決するため、メタルチューブのロッド側にスリーブを設 け、該スリーブとロッド間のクリアランスを、ピストンとメタルチューブ間のク リアランスと略等しくしたことを特徴としている。 さらに、同様の課題を解決するため、メタルチューブとスリーブ間のクリアラ ンスを、ピストンとロッド間のクリアランスと略等しくしたことを特徴としてい る。 また、ロッドに作用する偏荷重によるピストンの焼付きを防止するため、シリ ンダのロッド側にロッドに作用する偏荷重を受けるためのリニアボールガイドを 設け、該リニアボールガイドとロッド間のクリアランスを、ピストンとメタルチ ューブ間のクリアランスより大きくしたことを特徴としている。
【0006】
【作用】
ピストンが、径方向及び軸方向の自由度を有してロッドに装着されているため に、ピストンとロッドが相互に同心度の影響を受けないので、ロッドがメタルチ ューブに対して偏心しても、ピストンはこれに関係なくメタルチューブに沿って 移動する。また、ピストンとロッド間の径方向のクリアランスが弾性材のシール リングでシールされているので、ピストンが径方向の自由度を有していてもロッ ドとの間のクリアランスからの流体のリークはない。 したがって、ピストンとメタルチューブ間のクリアランスが小さくても、ロッ ドの偏心によるピストンの焼付きを防止できるので、流体のリーク量を可及的に 少なくすることができる。 また、メタルチューブのロッド側に設けたスリーブによってロッドの偏心量が 小さくなるので、ピストンの焼付きを一層確実に防止できる。 さらに、メタルチューブとスリーブ間のクリアランスを、ピストンとロッド間 のクリアランスと略等しくしたので、スリーブとロッドも相互に同心度の影響を 受けない。 また、偏荷重によるロッドの偏心は、殆どをリニアボールガイドが受け、リニ アボールガイドとロッド間のクリアランスによるロッドの僅かな偏心は、ピスト ンのロッドに対する自由度によって吸収できるので、偏荷重によるピストンの焼 付きを防止できる。
【0007】
【実施例】
図1ないし図4は本考案の実施例を示し、このメタルシリンダ10は、メタル チューブ12、並びにその両端に螺着されたヘッドカバー13及びロッドカバー 14を有するシリンダ11と、メタルチューブ12内を往復動する金属製のピス トン16及びそのロッド17と、メタルチューブ12のロッドカバー側に取付け たスリーブ18及びブッシュ19と、ロッドカバー14の孔に止め輪21によっ て取付けたリニアボールガイド20とを備えている。また、メタルチューブ12 とピストン16間は所定のクリアランスt1 を有し、ピストン16には、メタル チューブ12との間をシールするシール部材を設けていない。
【0008】 上記ピストン16は、ロッド17の縮径部17aの外周面との間の径方向のク リアランスt2 と、縮径部17aに螺着させたナット23との間の軸方向のクリ アランスt3 とによって、ロッド17に径方向及び軸方向の自由度を有して装着 されており、径方向のクリアランスt2 は、ロッド17との間に設けた弾性材の シールリング24によってシールされる(図2参照)。
【0009】 図3及び図4に詳細を示す上記スリーブ18は、メタルチューブ12との間に 径方向のクリアランスt6 を有し、外周面に嵌着させたOリング26,26によ ってメタルチューブ12に気密に取付けられており、ロッド17が遊挿される貫 通孔18aとロッド17間に、径方向のクリアランスt4 が設けられている。ま た、リニアボールガイド20は、内周面の軸方向に形設した複数列のボール溝2 8と、内部のこれと同数列のボール通路(図示省略)と、両端において相互に連 通するこれらの溝と通路内に回転自在に挿入した多数のボール29,・・とを備 え、これらのボール29,・・とロッド17の間に、クリアランスt5 が設けら れている。 そしてこれらのクリアランスは、t1 ≒t4 、t2 ≒t6 、t2 >t5 >t4 の関係を有し、クリアランスt1 とt4 は流体のリーク量とピストン16による メタルチューブ12のカジリに影響がある。
【0010】 また、ヘッドカバー13とメタルチューブ12及びスリーブ18とに、ピスト ン16で区画された圧力室25a,25bに圧縮空気を供給するポート31a, 31bが開設されている。 図中の符号32はメタルシリンダ10の取付孔、33,33はピストン16の 両側面に取付けたクッションである。
【0011】 上記実施例は、ポート31a,31bから圧力室25a,25bに圧縮空気を 給排すると、ピストン16とロッド17が往復動する。この場合、ピストン16 とロッド17は相互に同心度の影響を受けないので、ロッド17がメタルチュー ブ12に対して偏心しても、ピストン16はチューブ12の内周面に沿って摺動 するために、メタルチューブ12をカジって焼付くことはない。 また、ロッド17がスリーブ18で案内されてその偏心量が小さいことと、ロ ッド17とスリーブ18が相互に同心度の影響を受けないこととによって、ピス トン16のカジリによる焼付きを一層確実に防止することができる。 さらに、偏荷重によるロッド17の偏心は、殆どをリニアボールガイド20が 受け、ロッド17とリニアボールガイド20間のクリアランスt5 によるロッド 17の僅かの偏心は、ピストン16の径方向及び軸方向の自由度によって吸収で きるので、変荷重によるピストン16の片当たりや焼付きを防止することができ る。 したがって、クリアランスt1 及びt4 を小さくできるので、流体のリーク量 を少なくすることができ、かつ焼付きがないので動作の信頼性を高めることがで きる。
【0012】
【考案の効果】
本考案のメタルシリンダは、ピストンとロッドが相互に同心度の影響を受けな いために、ピストンとメタルチューブ間のクリアランスが小さくてもロッドの偏 心によるピストンのメタルチューブへの焼付きを防止できる。 また、メタルチューブのロッド側に設けたスリーブによってロッドの偏心量が 小さくなるので、ピストンの焼付きを一層確実に防止することができる。 さらに、ロッドに作用する偏荷重は、殆どがシリンダのロッド側に設けたリニ アボールガイドが受けるので、偏荷重によるピストンの片当りや焼付きを防止す ることができる。 したがって、メタルシリンダの動作の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の縦断正面図である。
【図2】ピストン装着部の拡大断面図である。
【図3】スリーブ取付部の拡大断面図である。
【図4】スリーブとロッド間の拡大断面図である。
【図5】公知のメタルシリンダの要部の断面図である。
【符号の説明】
10 メタルシリンダ 11 シリンダ 12 メタルチューブ 14 ロッドカバー 16 ピストン 17 ロッド 18 スリーブ 20 リニアボールガイド 24 シールリング t1 〜t6 クリアランス

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタルチューブを有するシリンダと、該
    メタルチューブとの間にクリアランスを有しシール部材
    なしにメタルチューブ内を往復動するピストンと、その
    ロッドとを備えたメタルシリンダにおいて、 上記ピストンが、上記ロッドとの間の径方向及び軸方向
    のクリアランスによって径方向及び軸方向の自由度を有
    してロッドに装着され、かつ上記径方向のクリアランス
    がロッドとの間に設けた弾性材のシールリングでシール
    されている、 ことを特徴とするメタルシリンダ。
  2. 【請求項2】 メタルチューブのロッド側にスリーブを
    設け、該スリーブとロッド間のクリアランスを、ピスト
    ンとメタルチューブ間のクリアランスと略等しくした、 ことを特徴とする請求項1に記載したメタルシリンダ。
  3. 【請求項3】 メタルチューブとスリーブ間のクリアラ
    ンスを、ピストンとロッド間のクリアランスと略等しく
    した、 ことを特徴とする請求項2に記載したメタルシリンダ。
  4. 【請求項4】 シリンダのロッド側にロッドに作用する
    偏荷重を受けるためのリニアボールガイドを設け、該リ
    ニアボールガイドとロッド間のクリアランスを、ピスト
    ンとメタルチューブ間のクリアランスより大きくした、 ことを特徴とする請求項1、2または3に記載したメタ
    ルシリンダ。
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JP2010169176A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Taiyo Ltd 流体圧シリンダ

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JP2572773Y2 (ja) 1998-05-25

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