JPH0540517A - 制御系の故障診断方法 - Google Patents

制御系の故障診断方法

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JPH0540517A
JPH0540517A JP3282348A JP28234891A JPH0540517A JP H0540517 A JPH0540517 A JP H0540517A JP 3282348 A JP3282348 A JP 3282348A JP 28234891 A JP28234891 A JP 28234891A JP H0540517 A JPH0540517 A JP H0540517A
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Hirobumi Hirayama
博文 平山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制御系が故障に至った状態で初めてその故障を
知るのではなく、制御の過程において制御系の故障をつ
ねに自動で診断する。 【構成】基準となるプロセス制御の制御開始時点から制
御終了までの所要時間およびそのプロセスの応答傾向を
記憶しておき、次に制御系の以後のプロセス制御におけ
る所要時間とプロセス応答傾向を、先に記憶しておいた
データと比較し、その値が所定の許容範囲を越えている
ばあいに、制御系のある部分に異常が生じているものと
判断するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は制御系とくに経年変化
の可能性のある制御系における故障を発見する診断方法
に関し、炉の制御システムや電気炊飯器に適用すること
が可能である。
【0002】
【従来の技術】従来制御系とくに経年変化の可能性を有
する制御系たとえば炉の制御システムにおいては、使用
の経過につれて、熱電対の特性が悪化したり、ヒーター
が劣化することがある。また電気炊飯器においては発熱
体の断線や保温性が低下したりすることがある。このよ
うな支障を回避するために従来は経験的に、対象となる
装置の使用時間によって、必要な部品を交換している。
しかしそれらの部品にはもともとばらつきがあり、一概
にそれらの寿命を決定することができない。それにもか
かわらず、まだ使用できる部品を廃棄したり、すでに寿
命に達している部品を使い続けるということがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は部品の寿命を経験から一律に決定するとそ
れ自体ばらつきがあるので、実際にはまだかなりの時間
にわたって使用できるのに捨てなければならないばあい
があり、また逆にすでに寿命が来ているのに所定の時間
に達していないために交換しないで、そのまま使用する
ことにより、制御系全体の故障に至るという問題が生じ
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明における制御系
の故障診断方法はまず、基準となるプロセス制御の制御
開始時点から制御終了までの所要時間およびそのプロセ
スの応答傾向を記憶しておき、次に制御系の以後のプロ
セス制御における所要時間とプロセス応答傾向を、先に
記憶しておいたデータと比較し、その値が所定の許容範
囲を越えているばあいに、制御系のある部分に異常が生
じているものと判断するものである。
【0005】
【作用】制御が通常と異なるばあいには制御の開始時点
から制御終了までの所要時間とプロセスの応答傾向が、
すでに記憶されているデータと比較され、その値が所定
の許容範囲を越えていることがわかる。これによって制
御系に何らかの異常があることが判断される。
【0006】
【実施例】以下この発明の制御系における故障診断方法
について、図1〜図4を参照して説明する。最初に図1
に示す特性記憶モードにおいて制御系の特性を記憶す
る。 ステップ1 まず、制御系の特性測定の指示により、この特性測定の
モードに入る。このモードにおいては異常診断の基準と
なる系の特性を測定する。
【0007】ステップ2 測定開始時のプロセス値PV、プロセス値PVの傾き、
時刻、設定値(SP値)を記憶する。これらの値は異常
診断モードで系の測定を行なうとき、同じ条件で測定し
ているかを診断するためのデータとなる。
【0008】ここで測定条件が同一であるかどうかの必
要性はつぎのとおりである。すなわちプロセス値PVた
とえば温度に関しては、同じ系であっても、違う温度領
域では特性が全く違うばあいがあるからである。
【0009】またプロセス値PVの傾きに関しては、図
2において、仮に、同図(ロ)に示すように、異常診断
モードで、プロセス値PV2と目標値SP2が同図
(イ)に示す特性記憶モードのプロセス値PV1と目標
値SP1と一致したとする。ただしSP>PVとする。
このとき、系の傾きが、記憶時は上昇方向であったと
し、診断時は、下降方向であったとする。このばあいに
は記憶モード時の測定時間T1と故障診断時の測定時間
T2との間に大きな違い(T1<T2)が測定され、系
は安定していたにもかかわらず、異常と診断してしま
う。そこでその系が異常であると診断されるのを防ぐ必
要がある。
【0010】さらに目標値SPが違うと当然、その目標
値に到達する時間に差が出てくるので、これを防ぐ必要
がある。たとえば図3において、同図(イ)に示すよう
に記憶時の目標値SP1と同図(ロ)に示す故障診断時
の目標値SP2が異なるときには記憶時の目標値SP1
に到達する時間T1と故障診断時の目標値SP2に到達
する時間T2との間に差が出てくる(T1<T2)から
である。 ステップ3
【0011】プロセス値PVと目標値SPとがPV≧S
Pとなった時点で計測を終了する。
【0012】ステップ4 現在時刻TMEと開始時刻TMSより、所要時間TTS
を算出し、これを記述する。つぎに図4を参照して制御
系の異常診断モードのアルゴリズムについて説明する。
まず現在の各値(プロセス値、PVの傾き、SP値)I
で記憶した値に近いかどうかを判断する。各値の許容誤
差範囲は系の特性に合わせて、設定される。
【0013】ステップ5 異常診断モードに移行する。
【0014】ステップ6 現在のプロセス値TTSは記憶モードで記憶した値に近
いかどうかを判断する。すなわち許容しうるプロセス誤
差の範囲TERにあるかどうかを判断する。ここで許容
しうるプロセス誤差の範囲にないばあいには 異常診断
モードを終了する。現在のプロセス値TTSが許容しう
るプロセス誤差の範囲にあるばあいにはつぎのステップ
に進む。
【0015】ステップ7 現在のプロセス値PVの傾きが記憶モードで記憶した値
に近いかどうかを判断する。すなわち現在のプロセス値
PVの傾きPVVSは許容しうる誤差PVVERの範囲
にあるかどうかを判断する。ここで現在のプロセス値P
Vの傾きPVVSは許容しうる誤差PVVERの範囲に
ないばあいには異常診断モードを終了する。現在のプロ
セス値PVの傾きPVVSが許容しうる誤差PVVER
の範囲にあるばあいにはつぎのステップに進む。
【0016】ステップ8 現在のプロセス値PVの値が記憶モードで記憶した値に
近いかどうかを判断する。すなわち現在のプロセス値P
Vの値PVSは許容しうる誤差PVERの範囲にあるか
どうかを判断する。ここで現在のプロセス値PVの値P
VSは許容しうる誤差PVERの範囲にないばあいには
異常診断モードを終了する。現在のプロセス値PVの傾
きPVSが許容しうる誤差PVERの範囲にあるばあい
にはつぎのステップに進む。
【0017】ステップ9 現在の設定値SPSが記憶モードで記憶した値に近いか
どうかを判断する。すなわち現在の設定値SPSが許容
しうる誤差SPERの範囲にあるかどうかを判断する。
ここで現在の設定値SPSは許容しうる誤差SPERの
範囲にないばあいには異常診断モードを終了する。現在
の設定値SPSが許容しうる誤差SPERの範囲にある
ばあいにはつぎのステップに進む。
【0018】ステップ10 ステップ6〜9の診断開始条件が整ったら、開始時刻を
記憶する。
【0019】ステップ11 プロセス値PVが、今回設定した設定値SPSを越える
か越えないかを判断する。ここで越えてないばあいには
その判断を繰り返すが、越えているばあいにはつぎのス
テップに進む。
【0020】ステップ12 現在時刻と、異常診断開始時刻TTSから、所要時間T
TNを算出する。
【0021】ステップ13 異常診断開始時刻TTSと、所要時間TTNから変動誤
差REを式RE=(TTS−TTN)/TTSにしたが
って算出する。
【0022】ステップ14 変動誤差REがあらかじめ設定してある所要時間の許容
誤差範囲±REG以内であるかどうかを判断する。ここ
でその範囲にあるばあいには制御系に異常がないものと
して異常診断モードを終了する。もしその範囲内にない
ばあいにはつぎのステップに進む。
【0023】ステップ15 変動誤差REがあらかじめ設定してある許容誤差範囲±
REG以内でないので制御系に異常があるものとして警
告を出力する。
【0024】つぎにこの発明の故障診断方法をプラント
の加熱炉に適用したばあいについて説明する。すなわち
図5において、制御対象1すなわち炉内には温度センサ
ー2が設けられる。この温度センサーはたとえば熱電対
により構成され、その出力端は増幅器3に接続される。
そしてこの増幅器の出力端は温度制御部4および異常診
断部5に接続される。さらに異常診断部5には異常時出
力端6が設けられ、この出力端を介して警告表示器7が
接続される。また温度制御部4と異常診断部5とは機能
的に接続される。一方温度制御部4の出力端には増幅器
9が接続され、さらにこの増幅器の出力端にはヒーター
10が接続される。なおこのヒーターは言うまでもな
く、制御対象1すなわち炉内に配設される。
【0025】そしてこの図における制御系はプラント1
の温度を任意の設定温度SPに保つのがその制御の目的
である。 ステップ1 まず、プラント1の温度を温度センサ2で測定する。 ステップ2 増幅器3を通して温度センサ2の出力を所望の値に増幅
する。 ステップ3 温度制御部4に目標値SPを入力する。
【0026】ステップ4 設定された目標値SPと比較して、偏差があれば制御出
力11を出す。 ステップ5 制御出力11は増幅器9で増幅されてヒーター10に供
給される。 ステップ6 ヒーター10は制御出力11により制御され、プラント
1すなわち炉内の温度は設定値SPに保たれる。
【0027】ステップ7 このとき異常診断部5にもプロセス値PVが入力され、
特性記憶がなされる。 ステップ8 つぎにプラント1が再起動されると、温度センサ2によ
ってプラント1の現在の温度が測定されるとともに、そ
の温度の誤差が許容範囲にあるかどうかチェックされ
る。 ステップ9 つぎにプロセス値の傾きが取り込まれ、この値はすでに
記憶されているプロセス値の値と比較され、その傾きの
誤差が許容範囲にあるかどうか判断される。
【0028】ステップ10 つづいてプロセス値の誤差が許容範囲にあるか否か判断
される。 ステップ11 つぎに設定値がすでに記憶されている設定値と比較さ
れ、その値の誤差が許容範囲にあるか否か判断される。 ステップ12 ステップ8〜11の条件がすべて満たされると、故障の
診断が開始される。すなわち異常診断モードを開始した
時刻が取り込まれる。
【0029】ステップ13 そしてプロセス値が、設定された設定値を越えているか
どうか判断される。 ステップ14 現在時刻と、異常診断開始時刻から、所要時間を算出す
る。 ステップ15 異常診断開始時刻と、所要時間から変動誤差を所定の式
にしたがって算出する。
【0030】ステップ16 変動誤差があらかじめ設定してある所要時間の許容誤差
範囲内であるかどうかを判断する。 ステップ17 変動誤差があらかじめ設定してある許容誤差範囲を越え
ているばあいには制御系に異常があるものとして警告が
出力される。
【0031】
【発明の効果】上述のようにこの発明における制御系に
おける故障診断方法は上述のように基準となる制御の開
始から終了までの時間を計測するとともに計測開始条件
を格納する特性記憶モードと通常制御時に計測開始条件
とプロセス値の設定値に到達する時間とを特性記憶モー
ドのかく値と比較し、その所要時間が許容範囲を越えて
いるときに異常信号を発する異常診断モードとから構成
されているので、制御の過程において制御系の故障をつ
ねに自動で診断することができ、したがって制御系の構
成部品を一定の使用時間経過後に一律に交換する必要は
なく、その構成部品の寿命のばらつきに追随することが
できるので、資源を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御系における故障診断方法の特性
記憶モードの流れ図である。
【図2】この発明の制御系における故障診断方法の特性
図で、(イ)は特性記憶モードにおける特性図、(ロ)
は異常診断モードにおける特性図である。
【図3】この発明の制御系における故障診断方法の設定
値にいたる時間の特性図で、(イ)は特性記憶モードに
おける時間の特性図、(ロ)は異常診断モードにおける
時間の特性図である。
【図4】この発明の制御系における故障診断方法の異常
診断モードの流れ図である。
【図5】この発明の制御系における故障診断方法をプラ
ントの温度制御装置に適用した状態の構成図である。
【符号の説明】
1 制御対象 2 温度センサー 3 増幅器 4 温度制御部 5 異常診断部 6 異常時出力端 7 警告表示器 9 増幅器 10 ヒーター 11 制御出力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御系において基準となるプロセス制御
    の制御開始時点から制御終了までの所要時間およびその
    プロセスの応答傾向を記憶するとともに、上記制御系の
    以後のプロセス制御における所要時間とプロセス応答傾
    向を上記基準となるプロセス制御の所要時間とプロセス
    応答傾向とを比較し、その値が所定の許容範囲を越えて
    いるばあいに、上記制御系に異常があるものと判断する
    ことを特徴とする制御系の故障診断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180111647A (ko) 2017-03-31 2018-10-11 아즈빌주식회사 시계열 데이터 기록 방법 및 장치

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KR20180111647A (ko) 2017-03-31 2018-10-11 아즈빌주식회사 시계열 데이터 기록 방법 및 장치

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