JPH0540289A - 露光間ズーミング装置 - Google Patents

露光間ズーミング装置

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JPH0540289A
JPH0540289A JP16977891A JP16977891A JPH0540289A JP H0540289 A JPH0540289 A JP H0540289A JP 16977891 A JP16977891 A JP 16977891A JP 16977891 A JP16977891 A JP 16977891A JP H0540289 A JPH0540289 A JP H0540289A
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exposure
shutter
zoom
time
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JP16977891A
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Hisaaki Ishimaru
寿明 石丸
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】露光間ズームモードが設定できるカメラに於い
て、露光モードを自動で切換えられるようにすること。 【構成】判定部14は、被写体輝度情報11とフィルム
感度情報12より得られる露光量がシングルと多重の切
換え値13より小さい時(即ち輝度が低い又はフィルム
感度が低い時)には露光回数情報15を1回とし、大き
い時には露光回数情報15を複数回とする。シャッタ秒
時演算部16は、被写体輝度情報11,フィルム感度情
報12,及び判定部14の出力からシャッタ秒時情報1
7を求める。露光間ズーム制御部18は、ズーム移動量
情報19に基づいてズームユニット20を制御すると共
に、並列して上記シャッタ秒時情報17に応じた時間、
シャッタユニット21を露光させる動作を上記露光回数
情報15に応じた回数行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はズームレンズのズーミン
グをモータにより行なう電動ズームカメラに係り、特に
露光動作とズーミング動作を並列して行なう露光間ズー
ミング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりズームレンズのズーミングをモ
ータにより行なうようにしたカメラに於いて、露光間ズ
ーム撮影を自動化したものは公知である。
【0003】例えば、特開昭61−228426号公報
では、露光間ズーミングモードを選択すると、レンズを
望遠側に移動させ再び、モード切換スイッチを操作する
ことによりズーミングを開始し露光を行なう手法を開示
している。
【0004】また、特開昭63−318531号公報に
開示されている手法では、先ずズーミングモードを選択
し、レリーズスイッチが1段押し込まれると、AF動作
が行なわれる。次に、レリーズスイッチが2段目へ押し
込まれると、露光間ズーミングモードの種類によりレン
ズが広角側あるいは望遠側に移動し、シャッタ制御と同
時にズーミングを開始する。
【0005】露光間ズーム撮影は、このような公知例に
記載されているように、低速シャッタ(1〜1/30
秒)で行なうことが望ましい。これは、露光中のズーミ
ング効果をより発揮させる為である。しかし、同様の効
果を日中の自然光下で得ようとすると、被写体輝度が高
いので、露光間ズーム撮影に必要な低速シャッタが設定
できず、所望の効果が得られないという問題が生じた。
【0006】これを解決する手法が、本発明出願人によ
る特願平2−284432号に於いて開示されている。
この手法は、多重ズーム撮影モードを設定する撮影モー
ド設定手段と、多重撮影回数を設定する多重撮影回数設
定手段を有し、上記多重ズーム撮影モードでレリーズさ
れると、多重撮影回数だけ露光動作を繰り返すと共に、
露光動作中にズーミング駆動を行なうというものであ
る。これにより、シャッタスピードを低速にしなくて
も、露光間ズーム撮影と類似の効果を得ることが可能で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特願平02−2844
34号に開示された装置に於いては、日中等の高輝度下
では撮影者が前述した多重露光間ズームモードを選択し
た場合には効果があるが、そのモードを選択しないと当
然効果は得られない。逆に、本来の露光間ズーム撮影が
行なえる様な低輝度であるにもかかわらず多重露光間ズ
ームモードを選択してしまうと、疑似的な露光間ズーム
しか得られず、また、多重露光を行なうため、全体の露
光時間も長くなってしまう。この多重露光間ズームモー
ド選択は、輝度に応じて撮影者が判断し、モード設定を
行なうもので、煩わしい作業であった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、露光間ズームモードが設定で
きるカメラに於いて、輝度に応じて露光間ズーム撮影効
果が得られるか否かを判別して露光モードを自動で切換
えることが可能な露光間ズーミング装置を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の露光間ズーミング装置は、焦点距離可変
のズームレンズと、上記ズームレンズの焦点距離を可変
にするための駆動手段と、フィルムに露光を行なう露光
手段と、上記露光中に上記駆動手段を動作させる露光間
ズーミングモードを選択するための操作スイッチと、被
写体の輝度情報とフィルム感度情報より得られる露光量
と所定値を比較する比較手段と、上記露光間ズーミング
モードが選択された場合に、上記比較手段の比較結果に
基づいて露光回数を決定する露光回数決定手段と、シャ
ッタレリーズ指令に応じて上記駆動手段を動作させると
共に、上記決定された露光回数に基づいて、上記露光手
段を制御する制御手段とを具備したことを特徴としてい
る。
【0010】
【作用】即ち、本発明による露光間ズーミング装置は、
操作スイッチにより露光間ズーミングモードが選択され
た場合に、露光回数決定手段が、比較手段による被写体
の輝度情報とフィルム感度情報より得られる露光量と所
定値の比較結果に基づいて露光回数を決定し、制御手段
は、シャッタレリーズ指令に応じて、ズームレンズの焦
点距離を可変する駆動手段を動作させると共に、上記決
定された露光回数に基づいて、フィルムに露光を行なう
露光手段を制御する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例を
説明する。
【0012】図1はその構成を示す図で、被写体輝度情
報11とフィルム感度情報12より得られる露光量がシ
ングルと多重の切換え値13より大きいかどうかが判定
部14で判定され、上記露光量情報が上記切換え値13
より小さい時(即ち輝度が低い又はフィルム感度が低い
時)には露光回数情報15を1回とし、大きい時には露
光回数情報15を複数回とする。また、上記被写体輝度
情報11、フィルム感度情報12、及び判定部14の出
力はシャッタ秒時演算部16に入力され、シャッタ秒時
情報17が求められる。
【0013】露光間ズーム制御部18は、ズーム移動量
情報19に基づいてズームユニット20を制御するとと
もに、並列して上記シャッタ秒時情報17に応じた時
間、シャッタユニット21を露光させる動作を上記露光
回数情報15に応じた回数行なう。以下、本実施例を実
際のカメラに適用した場合につき説明する。図2は、本
実施例のカメラ22の概念図を示している。
【0014】DXコード入力部23は、フィルム24の
DXコードによりフィルム感度情報11を得、それをC
PU25に入力する。また、測光部26により測定され
た被写体輝度情報11、及び測距部27により測定され
た被写体距離情報も、上記CPU25に入力される。
【0015】ズームユニット20は、上記CPU25で
制御されるズームモータ駆動回路28により駆動され
る。このズームユニット20の位置は、ズーム位置検出
部29により検出され、上記ズーム移動量情報19とし
て上記CPU25に入力される。シャッタユニット21
は、シャッタ制御回路30によりシャッタ31の開閉制
御され、このシャッタ31の開き始めるタイミングが、
フォトインタラプタ(P.I.)32により検出され、
P.I.入力部33を介して上記CPU25に与えられ
る。
【0016】上記CPU25は、上記判定部14,露光
回数情報15,シャッタ秒時演算部16,シャッタ秒時
情報17,露光間ズーム制御部18としての機能を果た
すものである。このCPU25には、不図示のレリーズ
ボタンが1段押し込まれたときにオンする第1レリーズ
スイッチ1st,上記レリーズボタンが2段押し込まれ
たときにオンする第2レリーズスイッチ2nd,及び露
光間ズームモード等のモード設定のためのモードスイッ
チMODE,等々が接続されている。ここで、上記シン
グルと多重の切換え値13は、上記モードスイッチMO
DEによるモード設定に応じてセットされる。
【0017】また、図2中の参照番号34はストロボ、
35はこのストロボ34の発光制御を行なうストロボ発
光制御回路、36はストロボ34の充電回路、37は被
写体を示している。
【0018】図3の(A)及び(B)はそれぞれシャッ
タユニット21のシャッタ機構を示す図である。このシ
ャッタ機構は、2枚のシャッタ羽根38a,38bが回
転中心39a,39bを中心に回転することで、シャッ
タ31の開閉を行なう。具体的には、ピン40が図3の
(A)のごとく下にいる時はシャッタ31は閉じてお
り、図3の(B)のごとく上にいる時にシャッタ31は
開く。この開閉状態は、シャッタ羽根38bの一端が
P.I.32を遮光しているか、透光しているかによっ
て判断することができる。
【0019】第4の(A)及び(B)はそれぞれ上記ピ
ン40の作動機構を示す図である。ピン40は、シャッ
タ31に固定された溝41の中を移動可能に設置されて
いると共にレバー42に設けられた溝43に規制されて
いる。
【0020】通常時、即ちプランジャ44に通電されて
いない時には、このレバー42は、バネ45により回転
中心46を中心に反時計回りの方向に付勢されており、
ピン40は溝41の下側に当接している。これにより、
図3の(A)に示す如くシャッタ31は閉じている。
【0021】プランジャ44に通電すると、プランジャ
44中の可動鉄芯47は、プランジャ44にまかれる導
線により発生する磁力により、図4の(B)の如く吸着
される。吸着時は、バネ48はすぐに追従しないので、
まず伸び、その後、バネ48の弾性力によりレバー42
を時計方向に付勢する。上記バネ45による反時計回り
への力よりも、このバネ48による時計回りへの力の方
が強い為、レバー42は回転中心46を中心に時計回り
へ回転し、ピン40は溝41中を図中上方に移動する。
これにより、図3の(B)の如くシャッタ31が全開と
なる。
【0022】シャッタ31を閉じるのは、プランジャ4
4を非通電することにより、バネ45の収縮する力によ
りレバー42を反時計方向に回転させ、ピン40を図中
下方に移動させて行なう。図5は、露光時のタイミング
チャートを示している。
【0023】プランジャ44を非通電から通電状態にす
ることで、可動鉄芯47が移動し、その後、バネ48の
収縮に伴ってシャッタ羽根38a,38bは移動し始め
る。これにより、シャッタ羽根38bがP.I.32か
ら抜ける。ここで、シャッタ31は、P.I.32が遮
光から透光に変化してから開き始めるように構成されて
いる。
【0024】開口のFNoが所定値となるタイミング
で、発光制御信号が発光禁止状態から発光許可状態とな
り発光開始させ、必要なフラッシュ光量を得られる発光
時間分だけ発光許可にした後、発光禁止にして発光を停
止させる。露光時間が経過すると、プランジャ44を非
通電にして、可動鉄芯47を戻し、シャッタ31を閉じ
る。
【0025】フラッシュ光量の制御は、サイリスタ等を
制御しても良いが、特開平2−201430号公報の実
施例で示されているように、キャノン管と直列にIGB
T(Insulated Gate Bipolar Transistor )を接続し、
IGBTを制御することで容易に行なえる。図6はスト
ロボ34の発光部を示し、図7はストロボ34の発光回
路を示している。
【0026】傘49の効果やメインコンデンサ50の容
量及びIGBT51の効率にはばらつきがあり、ばらつ
きの中心値により光量を求めようとすると、大量の測定
が必要になるばかりか、生産直前まで決まらないことが
ある。一方、CPUを大量生産する為には、生産の2か
月程度前にプログラムを決定する必要があり、発光時間
を必要な光量からテーブルで参照しようとすると、検討
不十分なままテーブルデータを決める必要があり、設計
上の大きなリスクであった。
【0027】同じ発光時間での設計のねらいのGNoを
GNoI 、実際のGNoをGNoRとすると、光量はG
No2 に比例するので、 GNoR 2 =C・GNoI 2 (但し、Cは個々のストロボのねらいからのずれで決ま
る値)両辺の対数をとり、 GvI =log2 GNoI 2 , GvR =log2 GNoR 2 , C’ =log2 C とすると、 GvR =GvI +C’ となり、図8に示すように、設計のGv値GvI と発光
時間とのグラフを、C’分Gv値に対してずらすこと
で、実際のGv値GvR と発光時間の関係を求めること
ができる。
【0028】従って、実際には、図9に示すように、フ
ル発光のGv値からの段数と発光時間とのグラフをテー
ブルとして持つ。フル発光のGv値は、E2 PROM等
の書き換え可能な不揮発性メモリに記憶させることで、
製造時に値を書き込むことが可能となり、光量に関する
測定を生産直前まで十分行なうことができ、従来の様な
リスクがなくなる。
【0029】図10乃至図13は、不図示のレリーズボ
タンの半押し後の一連の動作フローチャート‘REL’
を示している。即ち、レリーズボタンが半押しされる
と、まず、測距部27及び測光部26により測距及び測
光を行ない(ステップS1)、CPU25は、得られた
測距データからレンズの繰り出し量及びDv値(=lo
2 (被写体距離)2 )を計算する(ステップS2,S
3)。
【0030】次に、DXコード入力部23によりフィル
ム24のDXコードの状態をCPU25に入力し、Sv
値(=log2 (ISO感度/100))を求める(ス
テップS4)。
【0031】ここで、測光用の不図示の受光素子は、中
心部と周辺部を測光するもので、それぞれの輝度をBv
S とBvA とする。中心部の輝度BvS が周辺部の輝度
BvA に対し、所定値以上暗い時には逆光と判断する
(ステップS5)。通常はBvA とSv値を加算してE
v値を求めるが(ステップS6)、逆光の時はBvS と
Sv値を加算する(ステップS7)。
【0032】そして、モードスイッチMODEによっ
て、露光間ズームモードが設定されている時には(ステ
ップS8)、秒時が1/8秒より早いか否か(即ち、E
v値からズームに応じた開放のAv値Avoを引いた値
が、Tv=3より大きいか否か)をチェックし(ステッ
プS9)、早い時には多重フラグ←1とし(ステップS
10)、多重露光間ズームとする。ここで、本実施例で
は、多重回数を4回としているので、そのままでは露出
オーバーになるので、Ev値を+1段して(ステップS
11)、1段アンダーの秒時を求める(ステップS1
2)。ズームがワイドからテレに移動するとFNoが大
きくなるので、4回の後の方になるほど露光量が小さく
なり、よって4回のトータルではほぼ適正となる。
【0033】また、通常の露光間ズームの時には、多重
フラグ←0とし(ステップS13)、Ev値を−0.5
段して(ステップS14)、秒時を伸ばし、ほぼ適正と
する。
【0034】まとめると、 Ev−Avo<3の時:Ev←Ev−0.5:通常の露
光間ズーム Ev−Avo≧3の時:Ev←Ev+1 :多重露光
間ズーム (但し、1/8秒の時、Tv=3) なお、本実施例では、4回の露光と1回の露光しかない
が、Ev値に応じて1回から2回,3回,4回と、ズー
ム中の露光回数を増していっても良い。以上のEv値を
もとに、シャッタ秒時情報17を求める(ステップS1
2)。
【0035】次に、発光の判断等を行なう。即ち、本実
施例のカメラのストロボ34に関するモードには、ノー
マルモード,スローモード,ストロボオフモードの3つ
があり、また、発光が必要にもかかわらず、条件に満た
ない時には露光を禁止し、半押し中にF内のLEDを点
滅させて使用者に警告を行なう。
【0036】まず、スローモードの判断(ステップS1
5)、ストロボオフモードの判断(ステップS16)を
行ない、ストロボオフの時は、発光フラグ←0として発
光を禁止し(ステップS17)、未充電ロックフラグ←
0とした後(ステップS18)、露光を許可する。スロ
ーモードの時は、発光して良いかの判断を行なう。ノー
マル時には、手振れ時間をズームに応じて求め(ステッ
プS19)、秒時の方が早い時(ステップS20)、及
び逆光でない時には(ステップS21)、上記ステップ
S17,S18にて発光フラグ←0、未充電ロックフラ
グ←0とする。手振れの時間より秒時の方が遅い時に
は、その手振れの時間を秒時とする(ステップS2
2)。
【0037】次に、発光して良いかどうかの判断を行な
う。即ち、まず、充電電圧と310V、200Vの比較
を行なう(ステップS23,S24)。200V以下の
時は電圧が低いために発光しない可能性があるので、発
光フラグ←0として発光を禁止し(ステップS25)す
る。
【0038】充電電圧が200Vから310Vの時は、
その充電電圧でフル発光した時のGv値の計算をし(ス
テップS26)、さらに、被写体距離やISO感度等よ
り適正にするために必要なGv値を計算する(ステップ
S27)。なおここで、適正から1段ぐらいアンダーで
も十分な写真が撮れるので、1段程度アンダーの値を必
要なGv値としても良い。そして、計算されたフル発光
のGv値が必要なGv値より小さい時には(ステップS
28)、適正な写真が撮れないので、発光プラグ←0
(ステップS25)、未充電ロックフラグ←1として露
光を禁止する(ステップS29)。
【0039】充電電圧が310V以上の時、及び充電電
圧が200Vから310Vでフル発生のGv値が必要な
Gvより大きい時には、発光フラグ←1(ステップS3
0)、未充電ロックフラグ←0とし(ステップS3
1)、露光時のストロボ発光を許可すると共に、発光ま
での時間及び発光時間を計算する(ステップS32,S
33)。
【0040】次に、半押し中のループが実行される。即
ち、まず90秒タイマをスタートする(ステップS3
4)。ここで、未充電ロックフラグ=0の時には(ステ
ップS35)、第2レリーズのチェックを行なうが(ス
テップS36)、1の時には第2レリーズのチェックを
せず露光を禁止し、250ms毎に(ステップS37)
ファインダー内のストロボ用LEDのオン,オフを反転
させることで(ステップS38)、2Hzの点滅を行な
い、使用者にフラッシュの光量が足りないために露光が
禁止されていることを知らせる。第1レリーズスイッチ
1stがオフした時(ステップS39)、及び90秒た
った時には(ステップS40)、‘REL’から抜け
る。そうでない時で、充電電圧が充電停止電圧の330
V未満の時は(ステップS41)、充電信号をオンして
充電し(ステップS42)、また330V以上の時から
充電信号をオフして充電を停止する(ステップS4
3)。
【0041】未充電ロックフラグ=0の時に、第2レリ
ーズがオンすると(ステップS36)、露光制御を行な
う。即ち、ストロボLEDを消灯し(ステップS4
4)、充電信号をオフして充電を停止した後(ステップ
S45)、レンズを繰り出し(ステップS46)、シャ
ッタ制御を行ない(ステップS47)、1コマ巻上げを
行なう(ステップS48)。図14乃至図16は、上記
ステップS47に於けるシャッタ制御のフローチャート
‘SHUTR’を示す図である。
【0042】本実施例に於いては、露出に関するモード
として露光間ズームモードがあり、低輝度又は低ISO
の時には通常の露光間ズームが行なわれるが、高輝度又
は高ISOの時には多重露光となり、ズーム駆動を行な
いながら4回の露光を行なう。
【0043】そのため、先ず始めに、露光間ズームモー
ドか否かを判断し(ステップS51)、露光間ズームの
時には、DZMレジスタに現在のズーム値を記憶し(ス
テップS52)、ズームP.I.のカウントをスタート
し(ステップS53)、ズームモータを正転(ワイド側
からテレ側)させ(ステップS54)、ズームが動き出
すまでの時間として、10ms待つ(ステップS5
5)。
【0044】高輝度又は高ISOで、多重露光間ズーム
の時(多重フラグ=1の時)には(ステップS56)、
露光回数情報15としてMLTCTレジスタを4回にセ
ットし(ステップS57)、通常の時にはMLTCT=
1とする(ステップS58)。
【0045】次に、プランジャ44に通電する(ステッ
プS59)。そして、P.I.32が遮光から透光に変
化するタイミングをもとに秒時及び発光までの時間の再
生を行なうので、P.I.32が遮光から透光に変化す
るのを待つ(ステップS60)。
【0046】遮光から透光に変化したところで、秒時タ
イマ,発光までの時間タイマ,開放までの時間のタイマ
をそれぞれスタートし(ステップS61,S62,S6
3)、発光した(発光済)フラグ←0とする(ステップ
S64)。
【0047】その後、秒時になったかの判断(ステップ
S65)、発光までの時間たったかの判断(ステップS
66)、及び露光間ズームの時に(ステップS67)ズ
ームがテレを越えたかのチェックと(ステップS68)
開放になったかの判断(ステップS69)を行ない続け
る。
【0048】プランジャ44は吸着した状態では、鉄芯
47との距離が近いので、プランジャ44に流す電流を
小さくしても十分吸着していられる。よって、全開した
状態では通電,非通電のデューティ制御を行ない(ステ
ップS70)、全開時の消費電流を減少させると共にプ
ランジャ44の発熱により、導線の被膜が劣化するのを
防ぐ。プランジャ44に加わる電圧を低くしても良い
が、回路が複雑になるので、本実施例ではデューティ制
御を行なうようにしている。上記ステップS65に於い
て、シャッタ秒時になったと判断されると、プランジャ
44を非通電とし、露出を終了する(ステップS7
1)。
【0049】また、上記ステップS66に於いて、発光
までの時間が経過したと判断された場合には、発光フラ
グ=1で(ステップS72)未だ発光していない時(発
光したフラグ=0)には(ステップS73)、発光した
フラグ←1として(ステップS74)、発光開始する
(ステップS75)。そして、発光時間待った後(ステ
ップS76)、発光を停止する(ステップS77)。上
記ステップS68に於いて、露光間ズームの時にズーム
がテレになると、プランジャ44を非通電にして(ステ
ップS78)ループを終了する。全開までの時間がたつ
と(ステップS69)、プランジャ44のデューティ制
御回路を作動させてから(ステップS70)ループを回
す。
【0050】ループを終了すると、露光回数MLTCT
レジスタの値をデクリメントし(ステップS79)、そ
の結果が0でなければ(ステップS80)、(50ms
−秒時)時間待ってから(ステップS81)、再度露出
処理を行なう。秒時が高速の時には、露出終了後、(5
0ms−秒時)時間待つことで、多重露光間ズームの4
回の露光の、開始してから終了するまでの時間が一定時
間となり、秒時が非常に高速になっても露光間ズーム効
果を出すことができる。この時のタイムチャートを図1
7に示す。
【0051】上記ステップS80に於いて露光回数ML
TCTレジスタの値が0となったと判断され、さらに露
光間ズームであった時には(ステップS82)、ズーム
位置を露光前のズーム位置DZMに駆動し戻し(ステッ
プS83)、このシャッタ制御‘SHUTR’のサブル
ーチンを終了する。次に、露光のプログラム線図や発光
制御の特徴を図18の(A)及び(B)に示す。
【0052】本実施例のカメラはズームカメラであり、
ズームに応じて開放のFNoは異なるために、図18の
(A)中の左上のP線図のごとく、テレとワイドの2本
の線図が引け、その間のズーム位置ではその2本の間の
線図となる。
【0053】フラッシュの制御は3つの領域に分けられ
る。即ち、開放から2.5段絞られたタイミングでフル
発生より短かい時間発光し、GNoを制御する領域A
と、発光はフル発光だが、発光するタイミングが開放か
ら2.5段の間の任意のFNoをとる領域Bと、開放で
フル発光を行なう領域Cの3つの領域である。
【0054】ワイドでISO100の場合の被写体距離
とGv値の関係をグラフにしたものが、図18の(A)
の下方に示されるフラッシュマチック線図(以下FM線
図)である。領域B,Cはフル発光であるが、領域Bは
発光タイミングを変えることで発生時のFNoを変える
ので適正である。しかしながら、領域Cは、開放でのフ
ル発光であり、これ以上露光量を増やせないため、距離
が遠くなるに従いアンダーとなる。領域Aは、距離が近
くなるに従い発光時間を短かくしてGNoを小さくし適
正とする。ズーム位置やISO感度が変わると、FM線
図もそれに応じてシフトする。以上のP線図及びFM線
図を実現するために必要な種々の演算を、以下に説明す
る。
【0055】まず、手振れになり易くなる秒時である手
振れ時間は、通常(焦点距離)-1で良い。テレ,ワイド
の焦点距離は70mm,35mmなので、手振れ時間は
テレが1/70秒,ワイドが1/35秒の図18の
(A)中に示すズームに応じた直線で良い。従って、テ
レとワイドの手振れ時間を記憶し、途中はズーム値に応
じて補間で求めても良いし、ズーム毎の手振れ時間のテ
ーブルにより求めても良い。
【0056】フル発光のGv値は、本実施例では最長発
光時間を2560μsとするので、フル発光のGv値
は、図9の各充電電圧のグラフの2560μsの時のG
v値と、フル充電で2560μsの時のGv値の値と
を、E2 PROMに記憶したフル充電でフル発光のGv
値から引いて求めれば良い。次に、秒時の計算に於いて
は、本実施例では図19の(A),(B)のように、台
形領域,三角領域の開口波形を近似して秒時を求めるよ
うにしている。
【0057】ここで、 Ts :求める秒時 Ev :輝度とISO感度から求まる露光量のEv値 To :γ変換点の秒時 Fo :開放のFNo Fow:ワイドの開放のFNo とし、図19の(B)に示すような三角領域の開口波形
の形状は、 1/(FNo2 )=a・2-Zv ・tb …(1) (但し、a,bは定数、Zvはワイドで0で、テレにな
るに従い大きくなるズームに応じた定数)とする。両辺
の対数をとると、 −log2 FNo2 =log2 a−Zv+b・log2
【0058】ここで、 Av=log2 FNo2 , Tv=log2 (1/t)=−log2 t を代入して整理すると、 log2 a=b・Tv−Av+Zv …(2) γ変換点のTv,AvをそれぞれTvo,Avoとする
と、 log2 a=b・Tvo−Avo+Zv …(3) また、ワイドの開放のAv値をAvowとすると、 Avo=Avow+Zv …(4) 三角領域の露光量は、上記(1)式を秒時で積分して、
【0059】
【数1】 Ev値は、
【0060】
【数2】
【0061】これに、 Tv=log2 (1/t)=−log2 t と、上記(3)式を代入して、 Ev=(b+1)・Tv+log2 (b+1) −b・Tvo+Avow−Zv …(6)
【0062】γ変換点のEv値をEvoとすると、 Evo=(b+1)Tvo+log2 (b+1) −b・Tvo+Avow−Zv =Tvo+Avow+log2 (b+1)−Zv …(7) 従って、領域の判断は、
【0063】
【数3】 となる。三角領域の秒時は、上記(6)式より、
【0064】
【数4】 台形領域の露光量は、上記(5)式、及び図19の
(A)より、
【0065】
【数5】 Ev値は、
【0066】
【数6】
【0067】ここで、 Tvo=−log2 To 及び上記(3)式を代入すると、
【0068】
【数7】 さらに、上記(4)式を代入すると、
【0069】
【数8】 これより、台形領域の秒時は、
【0070】
【数9】 以上、秒時の計算をまとめると、
【0071】
【数10】
【0072】但し、ここで、 P1=Tvo+Avow+log2 (b+1) P2=b・Tvo−Avow−log2 (b+1) P3=1/(b+1) P4={b/(b+1)}To であり、P1〜P4はカメラ毎に固有の値なので、定数
又はE2 PROM等に記憶することで、上記(11)式の
様な簡単な計算で、秒時を求めることができる。
【0073】シャッタ羽根38bに取り付けられたP.
I.32の遮光から透光になるタイミングと開き始める
タイミングがずれる場合には、そのずれをカメラ毎にE
2 PROM等に記憶し、その値を上記(11)式で求めた
秒時に加算して、制御用の秒時を求める。次に必要なG
v値の計算について説明する。GNoの公式より、
【0074】
【数11】
【0075】両辺を2乗して、対数をとると、 log2 GNo2 =log2 FNo2 +log2 2 +log2 S(100)−log2
【0076】ここで、 Gv=log2 GNo2 Dv=log2 2 Sv=log2 S Av=log2 FNo2 を代入すると、 Gv=Av+Dv+Sv(100)−Sv …(12)
【0077】Gv値が最も小さくて適正にできるのは開
放の時であるので、そのGv値をGvmin とすると、 Gvmin =Avo+Dv+Sv(100)−Sv
【0078】これに、上記(4)式を代入して、 Gvmin =Avow+Zv+Dv+Sv(100)−Sv …(13) より、必要なGv値が求まり、この値とフル発光した時
に発生するであろうGv値を比較して、発光制御の判断
に使う。実際には、1段程度アンダーでも写真として問
題ないので、(Gvmin −1段)により、発光制御の判
断を行なう。次に、発光までの時間の計算について説明
する。
【0079】充電電圧が低下すると、フル発光のGv値
も低下するので、フル充電時(=330V)のフル発光
のGv値をGvM 、充電電圧が低いことによりフル充電
時からの低下分をΔGv(V)とすると、 Gv=GvM −ΔGv(V) …(14)
【0080】上記(12)式に上記(14)式を代入して、
発光時のAv値をAvF とすると、 GvM −ΔGv(V)=AvF +Dv+Sv(100)−Sv ∴AvF =GvM −ΔGv(V)−Dv−Sv(100)+Sv …(15)
【0081】このAv値がフル発光した時に適正となる
Av値であり、図18の(A)に示すように、開放から
2.5段の間にAvF がある時は領域Bであり、その両
側の時は領域A,Cとなるので、まとめると、
【0082】
【数12】 領域A,Cの時のAvF はそれぞれ、Avo+2.5,
Avoに丸める。上記(2)式及び(3)式よりlog
2 aを消去して整理すると、 Tv=Tvo+(1/b)(Av−Avo) このAvをAvF に置き換え、Tv=−log2 tより
発光までの時間TF は、
【0083】
【数13】 となる。P.I.32の遮光から透光になるタイミング
と開き始めるタイミングがずれる時は、ずれ時間をTF
に足して、制御用の発光までの時間とする。
【0084】秒時Tsと発光までの時間を独立に計算し
たため、このままではシャッタ31が閉じた後に発光す
る可能性があり、これは防ぐ必要がある。図5に於い
て、プランジャ44が非通電になってからシャッタ31
が閉じ始めるまでの時間をTdとすると、(Ts+T
d)の間に発光が行なわれないといけないので、 TF ≦Ts+Td とし、TF >Ts+Tdの時は、Ts+Tdに丸める。
【0085】領域B,Cはフル発光であるが、領域Aは
GNo制御を行なうので、その時の発光時間を求める。
発光時のAv値は開放から2.5段なので、Av=Av
o+2.5を上記(12)式に代入して、 Gv=Avo+2.5+Dv+Sv(100)−Sv …(16) が必要なGv値である。
【0086】図9のごとく、複数の充電電圧に於けるフ
ル充電,フル発光のGv値からの段数と発光時間のテー
ブルを持っている場合には、近い充電電圧のテーブルを
用いて上記(16)式で求めたGv値から発光時間を求め
る。
【0087】現実的には図9のような複数のテーブルを
持つと、ROM容量が非常に大きくなるため、テーブル
としてはフル充電時のテーブルを1つだけ持ち、図20
のような補正値テーブルを利用してGvの段数と充電電
圧により補正値を求め、その補正値をGvの段数に加え
て、テーブルを引くようにすることで、1つのテーブル
でも十分精度の良い発光時間を求めることができる。
【0088】多重露光間ズームの時には充電電圧から4
回発光して、4回の光量が等しくなる発光時間のテーブ
ル(図21に示す)を持ち、その1回毎のGv値を1段
足した値を上記(14)式のGv−ΔGv(V)と置き換
えて計算する。発光量が少ないのでストロボ光のみでは
アンダーとなる時があるが、多重露光間ズームの時は、
輝度が高い時なので、外光のみでも適正となる。従っ
て、ストロボ34が発光可能な電圧以上であれば、レリ
ーズロックはしない。なお、図22は、本実施例のズー
ムユニットを示す図である。
【0089】上記露光間ズーム制御部18により、ズー
ムモータ駆動回路52を介して、ズームモータ53が回
転し、ズーム鏡筒54が動く。ズームの基準位置(沈洞
又はワイド)で状態が変化するリセット位置検出部55
とズームの移動に応じてP.I.波形出力回路56によ
りパルスが出力され、ズームの移動量が制御される。露
光間ズームの制御を簡単にしたい時は、P.I.のパル
ス数ではなく、ズームの駆動時間を制御することで、ズ
ームの移動量を制御しても良い。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
露光間ズームモードが設定できるカメラに於いて、輝度
に応じて露光間ズーム撮影効果が得られるか否かを判別
して露光モードを自動で切換えることが可能な露光間ズ
ーミング装置を提供することができる。従って、本発明
により、撮影者は輝度等を考慮することなく、露光間ズ
ームの効果を持った写真を撮影することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る露光間ズーミング装置
のブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施例の適用されたカメラのブロッ
ク構成図である。
【図3】(A)及び(B)はそれぞれシャッタが閉じて
いる時及び開いている時のシャッタ機構の状態を示す正
面図である。
【図4】(A)及び(B)はそれぞれシャッタが閉じて
いる時及び開いている時のピンの作動機構の状態を示す
正面図である。
【図5】露光時のタイミングチャートである。
【図6】ストロボの発光部を示す断面図である。
【図7】ストロボの発光回路を示す回路構成図である。
【図8】設計のGv値及び実際のGv値と発光時間との
関係を示すグラフである。
【図9】ストロボ発光時のGv値と発光時間の関係を示
すグラフである。
【図10】レリーズ操作に応じた実施例の動作を説明す
るためのフローチャートの第1の部分を示す図である。
【図11】レリーズ操作に応じた実施例の動作を説明す
るためのフローチャートの第2の部分を示す図である。
【図12】レリーズ操作に応じた実施例の動作を説明す
るためのフローチャートの第3の部分を示す図である。
【図13】レリーズ操作に応じた実施例の動作を説明す
るためのフローチャートの第4の部分を示す図である。
【図14】シャッタ制御サブルーチンのフローチャート
の第1の部分を示す図である。
【図15】シャッタ制御サブルーチンのフローチャート
の第2の部分を示す図である。
【図16】シャッタ制御サブルーチンのフローチャート
の第3の部分を示す図である。
【図17】露光時のタイミングチャートである。
【図18】(A)は本発明の実施例の適用されたカメラ
のP線図及びフラッシュマチック(FM)線図を示す図
であり、(B)はフラッシュ制御の各領域を開口波形に
関して示す図である。
【図19】(A)及び(B)はそれぞれ秒時の計算に於
ける開口波形を示す図である。
【図20】Gvの段数に対する補正値を求めるために使
用されるGvの段数と充電電圧による補正値テーブルを
示す図である。
【図21】多重露光間ズームの時に4回発光する場合の
充電電圧に対する発光時間のテーブルを示す図である。
【図22】ズームユニットの構成を示す図である。
【符号の説明】
11…被写体輝度情報、12…フィルム感度情報、13
…シングルと多重の切換え値、14…判定部、15…露
光回数情報、16…シャッタ秒時演算部、17…シャッ
タ秒時情報、18…露光間ズーム制御部、19…ズーム
移動量情報、20…ズームユニット、21…シャッタユ
ニット。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特願平02−2844
号に開示された装置に於いては、日中等の高輝度下
では撮影者が前述した多重露光間ズームモードを選択し
た場合には効果があるが、そのモードを選択しないと当
然効果は得られない。逆に、本来の露光間ズーム撮影が
行なえる様な低輝度であるにもかかわらず多重露光間ズ
ームモードを選択してしまうと、疑似的な露光間ズーム
しか得られず、また、多重露光を行なうため、全体の露
光時間も長くなってしまう。この多重露光間ズームモー
ド選択は、輝度に応じて撮影者が判断し、モード設定を
行なうもので、煩わしい作業であった。
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】図3は、図2におけるシャッタユニット2
1の構成図である。この電磁駆動シャッタ装置31は、
シャッタ地板(図示されず)に穿設された露光開口31
aを、鎌型の2枚のシャッタ羽根38a, 38bから
なる周知のバリオタイプのシャッタで開閉するようにな
っている。即ち、シャッタ羽根38a,38bは、その
各基部をシャッタ地板に固植された支軸39a,39b
に回動自在に枢着されていて、その各基部に穿設された
セクタ開閉用の傾斜長孔39c,39dの重合された共
通透孔に駆動ピン39eが嵌入されている。この駆動ピ
ン39eはセクタレバー40aの一腕端に固植されてお
り、セクタレバー40aはL字状をなし、その曲折部の
支点をシャッタ地板に植立された支軸39fに回動自在
に枢着されていて、他腕端には開きバネ41aがかけ渡
されるピン40bが固植されている。上記開きバネ41
aはシャッタ羽根38a,38bを開方向に付勢するバ
ネであってトーションばねで形成されており、その中程
をシャッタ地板に植立された固定ピン39gに巻回さ
れ、一端を上記ピン40bに他端をシャッタ地板に植立
された固定ピン39hにそれぞれかけ渡されていて、上
記セクタレバー40aに支軸49fの周りに反時計方向
に回動する習性を与えている。しかし、この習性による
回動はセクタレバー40aに一体に設けられた連結ピン
40cがシャッタ羽根38a,38bの閉位置におい
て、閉部材44に当接することによって阻止されてい
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】上記閉部材44は、シャッタ羽根38a,
38bを閉位置で保持する規制位置と開方向への変位を
許容する許容位置とに変位するプランジャで構成されて
いる。また、このプランジャはソレノイドプランジャか
らなる電磁駆動源42のプランジャで形成されていて、
シャッタ地板に固定された電磁駆動源42は通電される
ことによって上記閉部材44を規制位置から許容位置へ
と駆動する。上記電磁駆動源42のソレノイドプランジ
ャは、周知のようにコ字状のヨーク43に支持されたソ
レノイドコイルと同コイル内に出入自在に嵌合されたプ
ランジャ44とで構成されており、平生はプランジャ4
4は所定位置まで突出しているが、通電時にはその電磁
力によって所定位置まで吸引されるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】そして、この電磁駆動源42のヨーク43
の上面と閉部材44との間に閉じバネ45がかけられて
いる。この閉じバネ45は上記閉部材44を規制位置に
付勢するものであって、上記電磁駆動源42の吸引力量
の特性と略相似する力量特性を有する円錐形の圧縮コイ
ルバネで構成されている。即ち、閉じバネ45は上端部
の小径部を、上記閉部材44の上部に形成された周溝部
46にかけられ、下端部の大径部をヨーク上面に張設し
て配設されていて、その伸長弾力により閉部材44を規
制位置に付勢し、セクタレバー40aをシャッタ閉じ方
向に付勢している。この付勢力は上記開きバネ41aの
力量より強く、電磁駆動源42のプランジャ44の吸引
力よりは弱いものとなっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】002I
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、前記シャッタ羽根38a, 38b
の一方のシャッタ羽根38bには、突出縁部からなる作
動検出部47が形成されていて、同検出部47がP.
I.(フォトインタラプタ)32によって検出されるこ
とによりシャッタの動作状態が確認されるようになって
いる。即ち、P.I.32はシャッタ羽根38bの開閉
作動により光学的に上記作動検出部47を検知するスイ
ッチとして機能し、シャッタ羽根38a,38bが露出
開口を形成する位置より適宜閉じた位置で出力状態が変
化するように配置されている。上記電磁駆動源42に対
する電流の供給、遮断の制御は図2のCPU25によっ
てシャッタ制御回路30を介して行われる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】このように構成された電磁駆動シャッタ装
置31においては、シャッタ制御回路30により電磁駆
動源42への通電が開始されると、発生した電磁力によ
って閉部材44であるプランジャが閉じバネ45の伸長
力に抗して吸引される。これが吸引されると、セクタレ
バー40aは閉部材44による保持が解除されるので、
開きバネ41aの付勢力により支軸39fの周りに反時
計方向に回動し、シャッタ羽根38a,38bを開方向
に回動していく。そして、両シャッタ羽根38a,38
bによる露出開口が形成される直前に、上記シャッタ羽
根38bの作動検出部47がP.I.32の光電検出部
から退出し、これを検出したP.I.32は、その変化
した出力信号を出力する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】CPU25は、この時点から露出秒時の計
時を開始する。シャッタ羽根38a,38bは次第に開
口が大きくなるように回動していく。図4はシャッタ羽
根38a,38bの全開状態を示したものであって、露
光開口31aを全開したときにはシャッタ羽根38a,
38bは図示されないストッパによって回動を停止す
る。シャッタ制御回路30は、測光情報、ISO情報に
相応した露出秒時に計時が達したというCPU25から
の信号で、電磁駆動源42への通電を遮断する。従っ
て、閉部材44への吸引力が消失するので、同閉部材4
4は閉じバネ45の畜勢された付勢弾力により離反作動
をする。閉部材44は、その離反動作途中でセクタレバ
ー40aの連結ピン40cと当接し、開きバネ41aの
付勢力に抗してセクタレバー40aを支軸39fの周り
に時計方向、即ち閉じ方向に回動させる。従って、シャ
ッタ羽根38a,38bは、このセクタレバー40aに
よって図3に示す露光開口31aを閉じる遮光位置へ回
動復帰し、作動検出部47がP.I.32内に復動し、
P.I.32からの出力変化信号によりCPU25は撮
影動作を終了する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】図5に、上述した露光時のタイミングチャ
ートを示す。電磁駆動源42への通電を開始すること
で、閉部材44が移動し、シャッタ羽根38a,38b
が開方向に回動していく。両シャッタ羽根38a,38
bによる露出開口が形成される直前に、シャッタ羽根3
8bの作動検出部47がP.I.32の光電検出部から
退出し、P.I.出力が変化する。両シャッタ羽根によ
る開口が所定値となるタイミングで、発光制御信号が発
光禁止状態から発光許可状態となり、フラッシュの発光
を開始させ、必要なフラッシュ光量が得られる発光時間
分だけ発光許可にした後、電磁駆動源42への通電を遮
断することで、閉部材44を戻しシャッタ羽根38a,
38bを閉じる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】シャッタが閉じているときの電磁駆動シャッタ
装置の状態を示す正面図である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】シヤッタが開いているときの電磁駆動シャッタ
装置の状態を示す正面図である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焦点距離可変のズームレンズと、 上記ズームレンズの焦点距離を可変にするための駆動手
    段と、 フィルムに露光を行なう露光手段と、 上記露光中に上記駆動手段を動作させる露光間ズーミン
    グモードを選択するための操作スイッチと、 被写体の輝度情報とフィルム感度情報より得られる露光
    量と所定値を比較する比較手段と、 上記露光間ズーミングモードが選択された場合に、上記
    比較手段の比較結果に基づいて露光回数を決定する露光
    回数決定手段と、 シャッタレリーズ指令に応じて上記駆動手段を動作させ
    ると共に、上記決定された露光回数に基づいて、上記露
    光手段を制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする露光間ズーミング装置。
JP16977891A 1991-07-10 1991-07-10 露光間ズーミング装置 Withdrawn JPH0540289A (ja)

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