JPH0539923Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0539923Y2 JPH0539923Y2 JP1986052818U JP5281886U JPH0539923Y2 JP H0539923 Y2 JPH0539923 Y2 JP H0539923Y2 JP 1986052818 U JP1986052818 U JP 1986052818U JP 5281886 U JP5281886 U JP 5281886U JP H0539923 Y2 JPH0539923 Y2 JP H0539923Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring
- wear
- spring pad
- leaf spring
- pad
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000725 suspension Substances 0.000 claims description 13
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 101100381534 Saccharomyces cerevisiae (strain ATCC 204508 / S288c) BEM2 gene Proteins 0.000 description 2
- 239000007779 soft material Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 230000006698 induction Effects 0.000 description 1
- 238000005121 nitriding Methods 0.000 description 1
- 230000002028 premature Effects 0.000 description 1
- 238000010791 quenching Methods 0.000 description 1
- 230000000171 quenching effect Effects 0.000 description 1
- 230000003313 weakening effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、負荷状態の変化に応じてリヤスプ
リングのリーフスプリングとの接触部位及びスラ
イド量が異なるスライド式サスペンシヨンに適用
されるスプリングパツド構造に関する。
リングのリーフスプリングとの接触部位及びスラ
イド量が異なるスライド式サスペンシヨンに適用
されるスプリングパツド構造に関する。
従来、負荷状態の変化に応じてスプリングパツ
ドとリヤスプリングとの接触部位及びスライド量
が異なるサスペンシヨン、例えば、スライド式サ
スペンシヨンに適用されるスプリングパツドにつ
いては、スプリングパツドを車体フレーム側とリ
ーフスプリング側とに分割し、これらの分割片間
に振動吸収部材を介在させ、ばね下振動を緩衝し
つつ吸収するようなものは、例えば、実開昭59−
69008号公報に記載されているように従来開示さ
れている。
ドとリヤスプリングとの接触部位及びスライド量
が異なるサスペンシヨン、例えば、スライド式サ
スペンシヨンに適用されるスプリングパツドにつ
いては、スプリングパツドを車体フレーム側とリ
ーフスプリング側とに分割し、これらの分割片間
に振動吸収部材を介在させ、ばね下振動を緩衝し
つつ吸収するようなものは、例えば、実開昭59−
69008号公報に記載されているように従来開示さ
れている。
しかしながら、スプリングパツドとリヤスプリ
ングとの接触或いはスライデング等によつて生じ
る摩耗に対して、満足できる対策が施されたもの
がないのが現状である。
ングとの接触或いはスライデング等によつて生じ
る摩耗に対して、満足できる対策が施されたもの
がないのが現状である。
しかしながら、上記のように、スプリングパツ
ドとリヤスプリングとの間の摩耗については、次
のような現象が生じているのが現状である。
ドとリヤスプリングとの間の摩耗については、次
のような現象が生じているのが現状である。
第3図及び第4図において、スライド式サスペ
ンシヨン20が示されている。このスライド式サ
スペンシヨン20は、リヤスプリングのリーフス
プリングの前部8が枢着されているので、車両の
負荷状態の変化に応じて、リヤスプリングが第3
図に示すような湾曲形状から第4図に示すような
直線形状に変化すれば、リヤスプリング(リーフ
スプリング)の後部の上に載置状態に支持されて
いるスプリングパツド5は、リーフスプリング6
上で摺動即ちスライデイングを起こすことにな
る。言い換えれば、最上部に位置するリーフスプ
リング6とスプリングパツド5とが互に相対的に
スライデイングを起こすものである。
ンシヨン20が示されている。このスライド式サ
スペンシヨン20は、リヤスプリングのリーフス
プリングの前部8が枢着されているので、車両の
負荷状態の変化に応じて、リヤスプリングが第3
図に示すような湾曲形状から第4図に示すような
直線形状に変化すれば、リヤスプリング(リーフ
スプリング)の後部の上に載置状態に支持されて
いるスプリングパツド5は、リーフスプリング6
上で摺動即ちスライデイングを起こすことにな
る。言い換えれば、最上部に位置するリーフスプ
リング6とスプリングパツド5とが互に相対的に
スライデイングを起こすものである。
第3図には、車両の空車時即ち負荷が小さい状
態の時におけるスライド式サスペンシヨン20が
示されており、リーフスプリング6とスプリング
パツド5との拡大図が第5図イに示されている。
また、第4図には、積載時即ち負荷が大きい状態
の時におけるスライド式サスペンシヨン20が示
されており、リーフスプリング6とスプリングパ
ツド5との拡大図が第5図ロに示されている。
態の時におけるスライド式サスペンシヨン20が
示されており、リーフスプリング6とスプリング
パツド5との拡大図が第5図イに示されている。
また、第4図には、積載時即ち負荷が大きい状態
の時におけるスライド式サスペンシヨン20が示
されており、リーフスプリング6とスプリングパ
ツド5との拡大図が第5図ロに示されている。
第5図イ及び第5図ロにおいて、リーフスプリ
ング6とスプリングパツド5との接触状態を示し
ている。第5図イには、車両の空車時におけるリ
ーフスプリング6とスプリングパツド5との接触
状態で、リーフスプリング6の端部側の部分Aと
スプリングパツド5の端部側の部分9とが接触
し、リーフスプリング6上のスライド量ΔAは長
くなつている。
ング6とスプリングパツド5との接触状態を示し
ている。第5図イには、車両の空車時におけるリ
ーフスプリング6とスプリングパツド5との接触
状態で、リーフスプリング6の端部側の部分Aと
スプリングパツド5の端部側の部分9とが接触
し、リーフスプリング6上のスライド量ΔAは長
くなつている。
これに反して、第5図ロには、車両の積載時に
おけるリーフスプリング6とスプリングパツド5
との接触状態が示されており、リーフスプリング
6の内部側の部分Bとスプリングパツド5の中央
部の部分7とが接触している。リーフスプリング
6上のスライド量ΔBは、相当に短くなつてい
る。
おけるリーフスプリング6とスプリングパツド5
との接触状態が示されており、リーフスプリング
6の内部側の部分Bとスプリングパツド5の中央
部の部分7とが接触している。リーフスプリング
6上のスライド量ΔBは、相当に短くなつてい
る。
第6図において、リヤスプリング即ちリーフス
プリング6に掛かる荷重とスプリングパツド5の
スライド量の関係を示す。グラフから明らかなよ
うに、空車走行時のスライド量ΔAは、積載走行
時のスライド量ΔBよりもかなり大きくなつてい
る。そのため、スプリングパツド5とリーフスプ
リング6との接触点Aを中心とした摩耗量が大き
くなり、接触点Bを中心とした摩耗量が小さくな
るのである。
プリング6に掛かる荷重とスプリングパツド5の
スライド量の関係を示す。グラフから明らかなよ
うに、空車走行時のスライド量ΔAは、積載走行
時のスライド量ΔBよりもかなり大きくなつてい
る。そのため、スプリングパツド5とリーフスプ
リング6との接触点Aを中心とした摩耗量が大き
くなり、接触点Bを中心とした摩耗量が小さくな
るのである。
第7図イ、第7図ロ及び第7図ハにおいて、ス
プリングパツド11がリーフスプリング12より
も摩耗し易い材料、言い換えれば、軟質材料で作
られている場合について、スプリングパツド11
及びリーフスプリング12の摩耗状態が示されて
いる。
プリングパツド11がリーフスプリング12より
も摩耗し易い材料、言い換えれば、軟質材料で作
られている場合について、スプリングパツド11
及びリーフスプリング12の摩耗状態が示されて
いる。
第7図ロには、車両に負荷がかかつていない空
車時の摩耗状態が示されており、スプリングパツ
ド11の端部13とリーフスプリング12の端部
側の部分Aとの接触したスライデイングによつて
生じた摩耗状態が示されている。スプリングパツ
ド11の方がリーフスプリング12よりも軟質で
あるので、スプリングパツド11の端部13の方
が摩耗量は大きくなつている。
車時の摩耗状態が示されており、スプリングパツ
ド11の端部13とリーフスプリング12の端部
側の部分Aとの接触したスライデイングによつて
生じた摩耗状態が示されている。スプリングパツ
ド11の方がリーフスプリング12よりも軟質で
あるので、スプリングパツド11の端部13の方
が摩耗量は大きくなつている。
第7図ハには、車両に負荷が掛かつている積載
時の摩耗状態が示されており、スプリングパツド
11の中央部14とリーフスプリング12の内部
側の部分Bとの接触したスライデイングによつて
生じた摩耗状態が示されている。スプリングパツ
ド11の中央部14とリーフスプリング12の内
部側の部分Bとのスライド量が小さいので、両者
の摩耗量は少なく、わずかにスプリングパツド1
1の方の摩耗量が大きい。
時の摩耗状態が示されており、スプリングパツド
11の中央部14とリーフスプリング12の内部
側の部分Bとの接触したスライデイングによつて
生じた摩耗状態が示されている。スプリングパツ
ド11の中央部14とリーフスプリング12の内
部側の部分Bとのスライド量が小さいので、両者
の摩耗量は少なく、わずかにスプリングパツド1
1の方の摩耗量が大きい。
第7図ロ及び第7図ハに示した状態を総合する
と、第7図イに示したような摩耗状態になる。そ
れ故に、スプリングパツド11についてはその端
部13に異常摩耗が生じ、スプリングパツド11
の偏摩耗が著しく速く、好ましくない状態とな
る。
と、第7図イに示したような摩耗状態になる。そ
れ故に、スプリングパツド11についてはその端
部13に異常摩耗が生じ、スプリングパツド11
の偏摩耗が著しく速く、好ましくない状態とな
る。
第8図イ、第8図ロ及び第8図ハにおいて、リ
ーフスプリング16がスプリングパツド15より
も摩耗し易い材料、言い換えれば、軟質材料で作
られている場合について、スプリングパツド15
及びリーフスプリング16の摩耗状態が示されて
いる。
ーフスプリング16がスプリングパツド15より
も摩耗し易い材料、言い換えれば、軟質材料で作
られている場合について、スプリングパツド15
及びリーフスプリング16の摩耗状態が示されて
いる。
第8図ロには、車両に負荷が掛かつていない空
車時の摩耗状態が示されており、スプリングパツ
ド15の端部17とリーフスプリング16の端部
側の部分Aとの接触したスライデイングによつて
生じた摩耗状態が示されている。スプリングパツ
ド15の方がリーフスプリング16よりも硬質で
あるので、リーフスプリング16の端部側の部分
Aの方が摩耗量は大きくなつている。
車時の摩耗状態が示されており、スプリングパツ
ド15の端部17とリーフスプリング16の端部
側の部分Aとの接触したスライデイングによつて
生じた摩耗状態が示されている。スプリングパツ
ド15の方がリーフスプリング16よりも硬質で
あるので、リーフスプリング16の端部側の部分
Aの方が摩耗量は大きくなつている。
第8図ハには、車両に負荷がかかつている積載
時の摩耗状態が示されており、スプリングパツド
15の中央部18とリーフスプリング16の内部
側の部分Bとの接触したスライデイングによつて
生じた摩耗状態が示されている。スプリングパツ
ド15の中央部18は、リーフスプリング16の
内部側の部分Bよりも硬質であるので、これらの
部分のスライド量が小さいものであつて、端部側
の部分Aほどの摩耗量は生じないが、リーフスプ
リング16の内側部分Bの摩耗量の方が、スプリ
ングパツド15の中央部18のものよりも大きく
なる。
時の摩耗状態が示されており、スプリングパツド
15の中央部18とリーフスプリング16の内部
側の部分Bとの接触したスライデイングによつて
生じた摩耗状態が示されている。スプリングパツ
ド15の中央部18は、リーフスプリング16の
内部側の部分Bよりも硬質であるので、これらの
部分のスライド量が小さいものであつて、端部側
の部分Aほどの摩耗量は生じないが、リーフスプ
リング16の内側部分Bの摩耗量の方が、スプリ
ングパツド15の中央部18のものよりも大きく
なる。
第8図ロ及び第8図ハに示した状態を総合する
と、第8図イに示したような摩耗状態になる。そ
れ故に、リーフスプリング16については、その
端部側の部分A及び内側部分Bに異常摩耗が生
じ、リーフスプリング16の早期摩耗が生じて、
符号7で示すようなリーフスプリング16の折損
という事態が発生し、問題点を有している。
と、第8図イに示したような摩耗状態になる。そ
れ故に、リーフスプリング16については、その
端部側の部分A及び内側部分Bに異常摩耗が生
じ、リーフスプリング16の早期摩耗が生じて、
符号7で示すようなリーフスプリング16の折損
という事態が発生し、問題点を有している。
そこで、この考案の目的は、上記の問題点を解
決することであり、スプリングパツドの異常摩耗
を防止し、スプリングパツドの寿命を長くし、更
に、リーフスプリングの強度上重要な部位、例え
ば、車両の荷重を支持する部位の異常摩耗を防止
し、リーフスプリングの折損を防止し、リーフス
プリングの寿命を長くすることができるスライド
式サスペンシヨンにおけるスプリングパツド構造
を提供することである。
決することであり、スプリングパツドの異常摩耗
を防止し、スプリングパツドの寿命を長くし、更
に、リーフスプリングの強度上重要な部位、例え
ば、車両の荷重を支持する部位の異常摩耗を防止
し、リーフスプリングの折損を防止し、リーフス
プリングの寿命を長くすることができるスライド
式サスペンシヨンにおけるスプリングパツド構造
を提供することである。
この考案は、上記の目的を達成するために、次
のように構成されている。即ち、この考案は、負
荷状態の変化に応じてスプリングパツドとリヤス
プリングとの接触部位及びスライド量が異なるス
ライド式サスペンシヨンに適用されるスプリング
パツト構造において、無負荷時に前記リヤスプリ
ングの端部側に接触する部分の硬度が前記リヤス
プリングの硬度より高く表面硬化されていること
を特徴とするスプリングパツド構造に関する。
のように構成されている。即ち、この考案は、負
荷状態の変化に応じてスプリングパツドとリヤス
プリングとの接触部位及びスライド量が異なるス
ライド式サスペンシヨンに適用されるスプリング
パツト構造において、無負荷時に前記リヤスプリ
ングの端部側に接触する部分の硬度が前記リヤス
プリングの硬度より高く表面硬化されていること
を特徴とするスプリングパツド構造に関する。
この考案は、上記のように構成されており、次
のように作用する。即ち、スライド式サスペンシ
ヨンに適用されるスプリングパツド構造におい
て、スプリングパツドの表面硬度がリーフスプリ
ングとの接触部位によつて変化させているので、
言い換えれば、スプリングパツドは無負荷時に前
記リヤスプリングの端部側に接触する部分の硬度
が前記リヤスプリングの硬度より高くされている
ので、スプリングパツドの摩耗特性が変化し、ス
プリングパツド及びリーフスプリングの異常摩耗
を防止できる。また、車両に荷重がかかつた場合
に、リーフスプリングに接触するスプリングパツ
ドの表面は硬化されていないので、荷重を支持す
る部位のリーフスプリングの摩耗は小さくなり、
強度が弱くなるようなことはない。
のように作用する。即ち、スライド式サスペンシ
ヨンに適用されるスプリングパツド構造におい
て、スプリングパツドの表面硬度がリーフスプリ
ングとの接触部位によつて変化させているので、
言い換えれば、スプリングパツドは無負荷時に前
記リヤスプリングの端部側に接触する部分の硬度
が前記リヤスプリングの硬度より高くされている
ので、スプリングパツドの摩耗特性が変化し、ス
プリングパツド及びリーフスプリングの異常摩耗
を防止できる。また、車両に荷重がかかつた場合
に、リーフスプリングに接触するスプリングパツ
ドの表面は硬化されていないので、荷重を支持す
る部位のリーフスプリングの摩耗は小さくなり、
強度が弱くなるようなことはない。
以下、図面を参照して、この考案によるスプリ
ングパツド構造の実施例を詳述する。
ングパツド構造の実施例を詳述する。
第1図において、この考案によるスプリングパ
ツド構造10の実施例が示されている。このスプ
リングパツド構造10は、スライド式サスペンシ
ヨンにおけるリヤスプリングに適用されるもので
ある。
ツド構造10の実施例が示されている。このスプ
リングパツド構造10は、スライド式サスペンシ
ヨンにおけるリヤスプリングに適用されるもので
ある。
第1図には、リヤスプリングの上部に位置する
リーフスプリング2とスプリングパツド1との関
係が示されており、車両の空車時の状態が示され
ている。リーフスプリング2の端部側に位置する
スプリングパツド1の接触部位は、高周波焼入れ
等によつて表面硬化されており、耐摩耗性すなわ
ち摩耗し難いような構造に構成されている。車両
の空車時即ち車両に荷重が掛かつていない場合に
は、スプリングパツド1の表面硬化部分3は、リ
ーフスプリング2の端部側の部分Aと接触してい
る。
リーフスプリング2とスプリングパツド1との関
係が示されており、車両の空車時の状態が示され
ている。リーフスプリング2の端部側に位置する
スプリングパツド1の接触部位は、高周波焼入れ
等によつて表面硬化されており、耐摩耗性すなわ
ち摩耗し難いような構造に構成されている。車両
の空車時即ち車両に荷重が掛かつていない場合に
は、スプリングパツド1の表面硬化部分3は、リ
ーフスプリング2の端部側の部分Aと接触してい
る。
第2図イ、第2図ロ及び第2図ハにおいて、第
1図に示すスプリングパツド構造10のリーフス
プリング2とスプリングパツド1との摩耗状態が
示されている。
1図に示すスプリングパツド構造10のリーフス
プリング2とスプリングパツド1との摩耗状態が
示されている。
第2図ロには、車両に負荷がかかつていない空
車時の摩耗状態が示されており、スプリングパツ
ド1の表面硬化部分3とリーフスプリング2の端
部側の部分Aとの摺動即ち接触したスライデイン
グによつて生じた摩耗状態が示されている。スプ
リングパツド1の方がリーフスプリング2よりも
硬く、リーフスプリング2の方が摩耗量は大きく
なつている。
車時の摩耗状態が示されており、スプリングパツ
ド1の表面硬化部分3とリーフスプリング2の端
部側の部分Aとの摺動即ち接触したスライデイン
グによつて生じた摩耗状態が示されている。スプ
リングパツド1の方がリーフスプリング2よりも
硬く、リーフスプリング2の方が摩耗量は大きく
なつている。
第2図ハには、車両に負荷がかかつている積載
時の摩耗状態が示されており、スプリングパツド
1の中央部すなわち表面硬化されていない部分4
とリーフスプリング2の内側部分Bとのスライデ
イングによる接触で生じた摩耗状態が示されてい
る。スプリングパツド1の部分4とリーフスライ
ド2の内側部分Bとの硬度はほほゞ同程度であ
り、しかもこれらの部分はスライド量が小さいの
で、両者の摩耗量も同程度であり且つ小さいもの
である。
時の摩耗状態が示されており、スプリングパツド
1の中央部すなわち表面硬化されていない部分4
とリーフスプリング2の内側部分Bとのスライデ
イングによる接触で生じた摩耗状態が示されてい
る。スプリングパツド1の部分4とリーフスライ
ド2の内側部分Bとの硬度はほほゞ同程度であ
り、しかもこれらの部分はスライド量が小さいの
で、両者の摩耗量も同程度であり且つ小さいもの
である。
第2図ロ及び第2図ハに示した状態を総合する
と、第2図イに示したような摩耗状態になる。そ
れ故に、スプリングパツド1については、異常摩
耗は生じることがなく、リーフスプリング2につ
いては空車時の接触部位即ち端部側部分Aの摩耗
量は大きくなるが、その時の車両の負荷荷重が小
さいため、リーフスプリング2が折損するような
ことはない。
と、第2図イに示したような摩耗状態になる。そ
れ故に、スプリングパツド1については、異常摩
耗は生じることがなく、リーフスプリング2につ
いては空車時の接触部位即ち端部側部分Aの摩耗
量は大きくなるが、その時の車両の負荷荷重が小
さいため、リーフスプリング2が折損するような
ことはない。
従つて、このスプリングパツド構造10につい
ては、スプリングパツド及びリーフスプリングの
摩耗並びにリーフスプリングの折損の両面につい
ての問題点が解決され、これらの部品についての
長寿命化を計ることができる。
ては、スプリングパツド及びリーフスプリングの
摩耗並びにリーフスプリングの折損の両面につい
ての問題点が解決され、これらの部品についての
長寿命化を計ることができる。
更に、この考案によるスプリングパツド構造に
使用された材質については、例えば、リーフスプ
リング;SUP9、HB363〜429、スプリングパツド
の焼入れ部分;FCD50、HB477〜653、深さ3mm、
及びスプリングパツドの他の部分;FCD50、HB
170〜241である。
使用された材質については、例えば、リーフスプ
リング;SUP9、HB363〜429、スプリングパツド
の焼入れ部分;FCD50、HB477〜653、深さ3mm、
及びスプリングパツドの他の部分;FCD50、HB
170〜241である。
また、比較のため、従来のスプリングパツド構
造に使用された材質について示すと、それらの材
質は、例えば、リーフスプリング;SUP9、HB
363〜429、スプリングパツド;FCD50、HB170〜
241である。
造に使用された材質について示すと、それらの材
質は、例えば、リーフスプリング;SUP9、HB
363〜429、スプリングパツド;FCD50、HB170〜
241である。
以上、この考案によるスプリングパツド構造の
実施例について詳述したけれども、この考案は上
記の詳細な構造に限定されるものでなく、例え
ば、スプリングパツドに対する熱処理としては、
部分的に表面硬化したり、窒化、焼入れ等による
こともできる。また、スプリングパツドの材料を
複合することによつて同様の効果を期待すること
もできる。
実施例について詳述したけれども、この考案は上
記の詳細な構造に限定されるものでなく、例え
ば、スプリングパツドに対する熱処理としては、
部分的に表面硬化したり、窒化、焼入れ等による
こともできる。また、スプリングパツドの材料を
複合することによつて同様の効果を期待すること
もできる。
この考案によるスプリングパツド構造は、上記
のように構成されており、次のような効果を有す
る。即ち、このスプリングパツド構造は、スライ
ド式サスペンシヨンにおけるスプリングパツドの
硬度を、リーフスプリングとの接触部位によつて
変化させ、無負荷時に前記リヤスプリングの端部
側に接触する部分の硬度が前記リヤスプリングの
硬度より高くされているので、スプリングパツド
の摩耗特性が変化し、スプリングパツド及びリー
フスプリングの異常摩耗を防止でき、スプリング
パツドの寿命を長くすることができる。
のように構成されており、次のような効果を有す
る。即ち、このスプリングパツド構造は、スライ
ド式サスペンシヨンにおけるスプリングパツドの
硬度を、リーフスプリングとの接触部位によつて
変化させ、無負荷時に前記リヤスプリングの端部
側に接触する部分の硬度が前記リヤスプリングの
硬度より高くされているので、スプリングパツド
の摩耗特性が変化し、スプリングパツド及びリー
フスプリングの異常摩耗を防止でき、スプリング
パツドの寿命を長くすることができる。
また、車両に荷重がかかつた場合に、リーフス
プリングに接触するスプリングパツドの表面は硬
化されていないので、荷重を支持する部位即ちリ
ーフスプリングとして強度上重要な部位である部
分のリーフスプリングの摩耗量は小さくなり、強
度が弱くなるようなことはなく、リーフスプリン
グの折損等の現象を防止することができ、スプリ
ングパツドと同様にリーフスプリングの寿命を長
くすることができる。
プリングに接触するスプリングパツドの表面は硬
化されていないので、荷重を支持する部位即ちリ
ーフスプリングとして強度上重要な部位である部
分のリーフスプリングの摩耗量は小さくなり、強
度が弱くなるようなことはなく、リーフスプリン
グの折損等の現象を防止することができ、スプリ
ングパツドと同様にリーフスプリングの寿命を長
くすることができる。
第1図はこの考案によるスプリングパツド構造
の実施例を示す概略図、第2図イは第1図のリー
フスプリングとスプリングパツドとの摩耗状態を
示す分解図、第2図ロは空車時の第1図のスプリ
ングパツド構造の摩耗状態を示す概略図、第2図
ハは積載時の第1図のスプリングパツド構造の摩
耗状態を示す概略図、第3図はスライド式サスペ
ンシヨンの空車時の状態を示す側面図、第4図は
第3図の積載時の状態を示す側面図、第5図イは
第3図の空車時のリーフスプリングとスプリング
パツドとの関係を示す概略図、第5図ロは第4図
の積載時の関係を示す概略図、第6図はリヤスプ
リング荷重とスライド量との関係を示すグラフ、
第7図イは従来のスプリングパツド構造のリーフ
スプリングとスプリングパツドとの摩耗状態を示
す分解図、第7図ロは第7図イの空車時の摩耗状
態を示す概略図、第7図ハは第7図イの積載時の
摩耗状態を示す概略図、及び第8図イは従来のス
プリングパツド構造のリーフスプリングとスプリ
ングパツドとの別の摩耗状態を示す分解図、第8
図ロは第8図イの空車時の摩耗状態を示す概略
図、第8図ハは第8図イの積載時の摩耗状態を示
す概略図である。 1……スプリングパツド、2……リーフスプリ
ング、3……表面硬化部分、4……中央部の部
分、10……スプリングパツド構造、A……端部
側部分、B……内側部分。
の実施例を示す概略図、第2図イは第1図のリー
フスプリングとスプリングパツドとの摩耗状態を
示す分解図、第2図ロは空車時の第1図のスプリ
ングパツド構造の摩耗状態を示す概略図、第2図
ハは積載時の第1図のスプリングパツド構造の摩
耗状態を示す概略図、第3図はスライド式サスペ
ンシヨンの空車時の状態を示す側面図、第4図は
第3図の積載時の状態を示す側面図、第5図イは
第3図の空車時のリーフスプリングとスプリング
パツドとの関係を示す概略図、第5図ロは第4図
の積載時の関係を示す概略図、第6図はリヤスプ
リング荷重とスライド量との関係を示すグラフ、
第7図イは従来のスプリングパツド構造のリーフ
スプリングとスプリングパツドとの摩耗状態を示
す分解図、第7図ロは第7図イの空車時の摩耗状
態を示す概略図、第7図ハは第7図イの積載時の
摩耗状態を示す概略図、及び第8図イは従来のス
プリングパツド構造のリーフスプリングとスプリ
ングパツドとの別の摩耗状態を示す分解図、第8
図ロは第8図イの空車時の摩耗状態を示す概略
図、第8図ハは第8図イの積載時の摩耗状態を示
す概略図である。 1……スプリングパツド、2……リーフスプリ
ング、3……表面硬化部分、4……中央部の部
分、10……スプリングパツド構造、A……端部
側部分、B……内側部分。
Claims (1)
- 負荷状態の変化に応じてスプリングパツドとリ
ヤスプリングとの接触部位及びスライド量が異な
るスライド式サスペンシヨンに適用されるスプリ
ングパツト構造において、無負荷時に前記リヤス
プリングの端部側に接触する部分の硬度が前記リ
ヤスプリングの硬度より高く表面硬化されている
ことを特徴とするスプリングパツド構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986052818U JPH0539923Y2 (ja) | 1986-04-10 | 1986-04-10 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986052818U JPH0539923Y2 (ja) | 1986-04-10 | 1986-04-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62165106U JPS62165106U (ja) | 1987-10-20 |
JPH0539923Y2 true JPH0539923Y2 (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=30878326
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986052818U Expired - Lifetime JPH0539923Y2 (ja) | 1986-04-10 | 1986-04-10 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0539923Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110843445A (zh) * | 2019-09-30 | 2020-02-28 | 安徽兰翔重工股份有限公司 | 一种平衡悬架用分体板簧滑板座 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60220233A (ja) * | 1984-04-17 | 1985-11-02 | Nhk Spring Co Ltd | Frp板ばね装置 |
-
1986
- 1986-04-10 JP JP1986052818U patent/JPH0539923Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60220233A (ja) * | 1984-04-17 | 1985-11-02 | Nhk Spring Co Ltd | Frp板ばね装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110843445A (zh) * | 2019-09-30 | 2020-02-28 | 安徽兰翔重工股份有限公司 | 一种平衡悬架用分体板簧滑板座 |
CN110843445B (zh) * | 2019-09-30 | 2021-04-06 | 安徽兰翔纺机科技有限公司 | 一种平衡悬架用分体板簧滑板座 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62165106U (ja) | 1987-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3965825A (en) | Resilient truck axle bearing mounting | |
US6752408B2 (en) | Vehicle suspension | |
US4084514A (en) | Damping railway truck bolster friction shoe | |
CA2729332C (en) | Pad for leaf spring | |
US5544591A (en) | Stabilized roller bearing adapter | |
US20030097955A1 (en) | Pedestal shear pad | |
JPS62118130A (ja) | 弾性スペ−サ装置 | |
JPH0539923Y2 (ja) | ||
US4084513A (en) | Railroad car side frame construction | |
JP2003040107A (ja) | 鉄道車両用軸ばね装置 | |
US7331534B2 (en) | Rail pad and method for strain attenuation | |
JP5150760B2 (ja) | 軸箱支持構造 | |
JP4996109B2 (ja) | 軸箱支持用弾性体 | |
CA2299756A1 (en) | Trolley wheel tread and flange | |
JP3782214B2 (ja) | ゴム弾性体セグメント | |
US5730062A (en) | Device for connecting rail vehicles | |
JPH1163067A (ja) | 圧縮コイルばね外挿ショックアブソーバ | |
JPH08105437A (ja) | 振動低減用旋回軸受 | |
JPH0312992Y2 (ja) | ||
JP2001121909A (ja) | 車両用セグメント | |
AU2002355405B2 (en) | Flight for a conveyor | |
JPH0139497B2 (ja) | ||
JPH0356333B2 (ja) | ||
JPH1067350A (ja) | ホイ−ル装着用ゴムクロ−ラ | |
JPS5963277A (ja) | キヤブサスペンシヨン装置 |