JPH0539913U - 研削穿孔工具 - Google Patents

研削穿孔工具

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JPH0539913U
JPH0539913U JP8982991U JP8982991U JPH0539913U JP H0539913 U JPH0539913 U JP H0539913U JP 8982991 U JP8982991 U JP 8982991U JP 8982991 U JP8982991 U JP 8982991U JP H0539913 U JPH0539913 U JP H0539913U
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JP
Japan
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grinding
hole
drilling tool
tool
supplied
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Application number
JP8982991U
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English (en)
Inventor
洋 萩山
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】研削穿孔工具1の研削部材3中央に貫通孔5を
備えるとともに、該貫通孔5から研削部材3の外周部に
連結する研削液供給孔6を形成する。 【効果】研削時に供給する研削液が、先端面3a外周の
最も速度の速い部分に多く供給されるため、能率よく研
削できるとともに、工具自体のダイヤモンド砥粒4の脱
落を防止し、長期間使用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は研削工具、特にセラミックス、サーメット等の硬質材に穿孔加工を施 す際に用いる研削穿孔工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
セラミックス、サーメット製品の製造は、まず原料粉末を所定形状に成形し、 焼成した後、所定部分を研削して必要な形状としていた。例えば、セラミック、 サーメット等の硬質材に穿孔を施す場合は、図3に示すような研削穿孔工具11 を用いていた。この研削穿孔工具11は、ステンレス等の金属材からなり、本体 12の先端に円筒状の研削部材13を備え、この研削部材13の表面にダイヤモ ンド砥粒14を固着してなり、研削部材13の中央部に研削液を供給するための 貫通孔15を有していた。
【0003】 そして、マシニングセンターを用いてこの研削穿孔工具11を2000rpm 程度で高速回転させ、貫通孔15より研削液を供給しながら、セラミックスなど の被加工物16に7mm/分程度の送り速度で押しつければ穿孔を行うことがで きた。なお、研削液は乳化剤からなり、加工時の研削穿孔工具11と被加工物1 6との潤滑および冷却作用をなすものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記の如き従来の研削穿孔工具11を用いた場合、図3に示すよう に、あらかじめ通し孔16aを形成した所に座ぐり孔16bを穿孔すると、貫通 孔15より供給した研削液の大部分が通し孔16aから下に落ちてしまい、加工 部分に供給されないという問題点があった。加工部分に研削液が供給されないと 、潤滑、冷却作用がなされないために加工能力が低下し、穿孔加工に長時間を費 やすだけでなく、研削穿孔工具11のダイヤモンド砥粒14が脱落しやすくなり 、工具の寿命が短くなるという不都合があった。
【0005】 また、通し孔16aのない場合であっても、従来の研削穿孔工具11を用いた 場合は、研削液が加工部全面に行き渡りにくく、上記と同様の問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑みて、本考案は研削穿孔工具の研削部材の中央に貫通孔を備えるとと もに、該貫通孔に一方端が連通し、他方端が上記研削部材の外周部に開口した研 削液供給孔を形成したものである。
【0007】
【作用】
本考案によれば、中央の貫通孔より供給した研削液が、研削部材の中央部だけ でなく外周部にも行き渡るため、加工能率を高めるとともに、研削穿孔工具自体 の寿命を長くできる。
【0008】
【実施例】
以下本考案の実施例を説明する。
【0009】 図1に縦断面図を、図2に先端の端面図をそれぞれ示すように、本考案の研削 穿孔工具1は、ステンレス等の金属からなり、本体2の先端に備えた研削部材3 にダイヤモンド砥粒4を固着してなり、本体2と研削部材3の中央に貫通孔5を 備えるとともに、この貫通孔5と連通し研削部材3の先端面3aの外周部に開口 した斜め方向の研削液供給孔6を四本形成してある。また、先端面3aには、上 記貫通孔5に連続した溝3bが縦横に形成されている。
【0010】 この研削穿孔工具1を用いて穿孔加工を行うと、研削時に本体2の上部から供 給する研削液が、研削部材3中央の貫通孔5だけでなく、斜め方向に形成した研 削液供給孔6からも供給されるようになる。そのため、研削時に最も加工速度の 速い先端面3aの外周部に研削液が供給されやすく、加工能率を上げるとともに 、工具の寿命を長くできる。また、図3に示すように通し孔をあけた所に座ぐり 孔を形成する場合でも、研削液がすべて通し孔から落ちることはなく、能率のよ い研削加工を行うことができる。
【0011】 さらに、先端面3aの溝3bは、貫通孔5から供給された研削液を先端面3a 全体に供給する作用をなすとともに、エッジ部で研削効果を高める作用がある。
【0012】 また、上記中央の貫通孔5の孔径Aと、斜めの研削液供給孔6の孔径Bとの比 B/Aは1以上と、研削液供給孔6の孔径を大きくした方がよい。これは、研削 穿孔工具1の先端面3a外周部が最も研削部材3の速度が速く、過酷な研削条件 となるため、この部分に多くの研削液を供給した方が能率が上がるためである。 ただし、上記孔径の比B/Aが2より大きくなると、中央部への供給量が少なく 成りすぎて、かえって能率が落ちる。したがって、孔径の比B/Aは1〜2とし たものが良い。
【0013】 さらに、中央の貫通孔5は、工具の回転時に先端面3a中心の周速が0となっ て研削できない部分であるため、孔径Aは1mm以上必要である。ただし、この 孔径Aを大きくすると斜めの研削液供給孔6への供給が少なくなるため、この貫 通孔5の孔径Aは1〜2mmの範囲としたものが良い。
【0014】 また、斜めの研削液供給孔6の開口部の総面積が大きいと、先端面3aのダイ ヤモンド砥粒4を固着した部分の面積が小さくなって加工能率が悪くなるため、 上記研削液供給孔6の開口部の総面積は、先端面3a全体の面積に対し1/5以 下とすることが望ましい。
【0015】 さらに、上記研削部材3を大きくする場合は、この研削液供給孔6の孔径Bを 大きくするよりも、小さな孔径Bの研削液供給孔6を多数備えることが望ましい 。例えば、研削液供給孔6の孔径Bを2mmとして4個備えるよりも、孔径Bを 1.5mmとして7個備えたものの方が、均等に研削液が送られるため加工能率 が向上する。実際には、上記研削液供給孔6の数は、研削部材3の直径が15m m以下の場合は4個程度、研削部材3の直径が15mm以上の場合は6〜8個程 度とすればよく、いずれも各研削液供給孔6が円周方向に対称な位置となるよう に形成することが望ましい。
【0016】 また、上記実施例では、各研削液供給孔6の開口部を先端面3aの外周部に形 成したが、これに限らず、研削部材3の側面の下部に研削液供給孔6の開口部を 形成してもよい。
【0017】 さらに、上記ダイヤモンド砥粒4は、被加工物の材質などによっても異なるが 、平均粒子径130〜170μmのものを電着などにより研削部材3に固着した ものである。
【0018】 このような、本考案の研削工具は、硬質材に対して能率よく穿孔加工を行うこ とができるため、アルミナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素などのセラミック スや、TiC−TiNを主成分とするサーメットなどの研削穿孔加工に好適に用 いることができる。
【0019】実験例 ここで、図1に示す本考案の研削穿孔工具1を試作し、図3に示す従来のもの とともに、研削穿孔試験を行った。本考案の研削穿孔工具1は、ステンレスから なり、全長150mm、研削部材3の直径10mmで、この研削部材3に平均粒 子径170μmのダイヤモンド砥粒4を固着し、研削液供給孔6は四本形成し、 中央の貫通孔5の孔径Aと斜めに形成した研削液供給孔6の孔径Bは、さまざま に変化させた。また、比較例の研削穿孔工具11は、基本的に本考案実施例と同 じであるが、斜めの研削液供給孔6は形成せず、中央の貫通孔15の直径を8m mとした。
【0020】 また、被加工物として、Al2 3 含有量99%のアルミナセラミックスを用 い、上記本考案および比較例の研削穿孔工具1、11を2000rpmで回転さ せながら、20mm/分の送り速度で被加工物に押し付け、本体上部より乳化剤 からなる研削液を50kg/cm2 の圧力で加圧しながら供給した。それぞれ連 続して研削加工を行い、研削性能が極端に落ちるまでの時間を調べた。結果は表 1に示す通りである。
【0021】
【表1】
【0022】 表1に示すように、比較例の研削穿孔工具11では、研削液が加工部分に行き 渡りにくいため、加工部分の潤滑、冷却作用が完全ではなく、1.2時間程度の 連続使用でダイヤモンド砥粒14が脱落し、研削加工ができなくなった。これに 対し、本考案の研削穿孔工具は、斜めに形成した研削液供給孔6があるため、加 工部分へ研削液が行き渡りやすく、連続使用で1.5時間以上研削することがで きた。特に、貫通孔5の孔径Aを1mm、研削液供給孔6の孔径Bを1.5mm としたものは、1.8時間まで研削することができた。なお、この試験は通常の 使用状態よりも過酷な条件の加速試験であり、通常の使用では、本考案の研削穿 孔工具1は、2時間程度まで使用可能である。
【0023】
【考案の効果】
このように、本考案によれば、研削穿孔工具の研削部材中央に貫通孔を備える とともに、該貫通孔に一方端が連通し、他方端が上記研削部材の外周部に開口し た研削液供給孔を形成したことによって、研削時に供給する研削液が、先端面外 周部の最も速度の速い部分に多く供給されるため、潤滑、冷却作用が大きく、能 率よく研削できるとともに、工具自体のダイヤモンド砥粒の脱落を防止し、長期 間使用することができる。また、通し孔のある所に座ぐり孔を形成するような場 合でも、研削液の大部分が通し孔から漏れることを防ぎ、能率の高い研削加工が できる。
【0024】 したがって、セラミックス、サーメットなどの硬質材に対して、効率よく穿孔 加工を施すことができ、長寿命の研削穿孔工具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の研削穿孔工具を示す縦断面図である。
【図2】本考案の研削穿孔工具の先端端面図である。
【図3】従来の研削穿孔工具を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・研削穿孔工具 2・・・本体 3・・・研削部材 4・・・ダイヤモンド砥粒 5・・・貫通孔 6・・・研削液供給孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックス等の硬質材に穿孔加工するた
    めの工具において、ダイヤモンド砥粒を固着した研削部
    材の中央に貫通孔を形成するとともに、該貫通孔に一方
    端が連通し、他方端が上記研削部材の外周部に開口した
    研削液供給孔を形成してなる研削穿孔工具。
JP8982991U 1991-10-31 1991-10-31 研削穿孔工具 Pending JPH0539913U (ja)

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JP8982991U JPH0539913U (ja) 1991-10-31 1991-10-31 研削穿孔工具

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007777A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Asahi Techno Glass Corp 反射鏡の穿孔方法
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