JPH0539878Y2 - - Google Patents

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JPH0539878Y2
JPH0539878Y2 JP8342686U JP8342686U JPH0539878Y2 JP H0539878 Y2 JPH0539878 Y2 JP H0539878Y2 JP 8342686 U JP8342686 U JP 8342686U JP 8342686 U JP8342686 U JP 8342686U JP H0539878 Y2 JPH0539878 Y2 JP H0539878Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、衝突時等における乗員保護あるい
は使用時の感触等の点から、緩衝性が求められる
車両用内装材、例えばニーパツド、インストルメ
ントパネル、ドアトリム、クオータートリム、コ
ンソールリツド等に関する。
(従来の技術) 第6図に示すニーパツド10あるいはインスト
ルメントパネル11等の車両用内装材は、衝突時
に乗員を保護する機能が必要であるとともに、乗
員が接触した時(コンソールリツド等にあつては
使用した時)に表面感触が良好であることが望ま
しい。
そこで従来にあつては、第5図に示すニーパツ
ドの如く、金属(鉄板)インサート12にクツシ
ヨンパツド14及び表皮材16を積層してなる内
装材が多用さている。ここで、金属インサート
は、大きな衝撃力が加わる内装材、例えば衝突時
等に膝部がぶつかるニーパツドにあつては衝撃吸
収のため、又、それ程大きな衝撃が加わらないコ
ンソールリツド等にあつては主として形状保持の
ために用いられている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、かかる内装材は金属インサート
を用いるために重く、又、金属インサートによつ
て衝撃吸収あるいは形状保持を行うために構造が
複雑とならざるを得なく、改良が求められてい
た。
この考案は前記の点に鑑みなされたもので、軽
量かつ構造の簡単な車両用内装材の提供を目的と
するものである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、不飽和モノアルコールとポリイソ
シアネート及び触媒とからなるポリマー原料をマ
ツト状繊維補強材に含浸硬化させて得た基材と、
その含浸硬化時に基材上に積層一体化させた表皮
材とから車両用内装材を構成したことを特徴とす
るものである。
(作用) 不飽和モノアルコール、例えばフマレートエス
テルモノアルコールは、ポリイソシアネート、例
えば液状変性4,4′−ジフエニルメタンジイソシ
アネート(MD)と反応し、()式で示す構
造のものとなる。
この反応において、過酸化物触媒を含む場合に
は二種類の二重結合も更に反応して、硬質の高架
橋密度ポリマーとなる。ここに高架橋密度ポリマ
ーとは、ウレタン結合及びラジカル結合を含むポ
リマーをいう。
しかも、不飽和モノアルコールとポリイソシア
ネート及び触媒とからなるポリマー原料は、それ
自体の粘度および反応初期の粘性が低い特徴を有
する。第7図は、そのポリマー原料の反応初期に
おける低粘性を示す粘度曲線であり、従来の
RIM用ウレタン原料と比較するものである。用
いたウレタン原料の配合は、分子量6000、OH価
28、官能基数3のポリエーテルポリオール100重
量部、エチレングリコール19重量部、架橋材0.1
重量部、フタル酸ジオクチル(DOP)80重量部
および、変性MDI(29NCO%)110重量部からな
る。一方比較するポリマー原料の配合は、フマレ
ートエステルモノアルコール100重量部、ジブチ
ルチンジラウレート0.1重量部、キレートコバル
ト化合物0.4重量部、DOP50重量部、変性MDI
(29NCO%)50重量部、及び第三ブチルパーベン
ゾエイト5.1重量部からなる。なお、DOPは粘度
測定を容易とするために加えたもので、いずれの
配合においてもその含量を26%に調節してある。
このようにポリマー原料は反応初期において低
粘性を示すことから、マツト状繊維補強材に容易
かつ均一にポリマー原料を含浸させることができ
る。そして、そのポリマー原料の硬化によつて、
高架橋密度ポリマーとマツト状繊維補強材とが複
合一体化して基材が形成される。
その基材は、高架橋密度ポリマーを主とする剛
性と、マツト状繊維補強材を主とする強度とを合
わせ持つもので形状保持性を有し、しかも衝突力
に応じて変形し(たわみ)、特に大きな衝突力に
対して自己破壊性によつて、衝突力を緩和、吸収
し、乗員保護が可能となるのである。このよう
に、金属インサートにはない自己破壊性のため
に、大きな衝突力に対しても有効に乗員を保護で
きるのである。
又、ポリマー原料の含浸硬化時に基材上に積層
一体化される表皮材によつて、表面の感触は柔ら
かなものとなり、表面感触が良好となる。
しかも、前記基材は金属インサートに比べて軽
量であるために、内装材は軽量なものとなる。
(実施例) 以下この考案をニーパツドの実施例に基づいて
説明する。
第1図はこの考案一実施例のニーパツド20の
断面図である。このニーパツド20は、基材22
と表皮材24とからなる。
基材22は、不飽和モノアルコールとポリイソ
シアネートとからなるポリマー原料をマツト状繊
維補強材に含浸硬化させて得たもので、断面略コ
形状からなる。
不飽和モノアルコールとしては、フマレートエ
ステルモノアルコールを95%以上含むものが特に
好ましい。その一例として、メタクリル酸、プロ
ピレンオキサイド及び無水マレイン酸とからアミ
ン触媒下合成される不飽和モノアルコールを上げ
ることができる。例示した不飽和モノアルコール
は、互いに異性体の関係にあるフマレートエステ
ルモノアルコールとマレートエステルモノアルコ
ールを含み、かつ全体の95%以上がフマレートエ
ステルモノアルコール、残余の0〜5%がマレー
トエステルモノアルコールからなるものである。
また、ポリイソシアネートとしては、芳香族若し
くは脂肪族ホリイソシアネートのいずれをも使用
することができる。
ポリマー原料は、不飽和モノアルコールを含む
A成分と、ポリイソシアネートを含むB成分とか
らなり、マツト状繊維補強材への含浸を行う際に
両成分を混合することにより反応し、硬化する。
そのポリマー原料の一例を次に示す。
○ ポリマー原料の配合例 A成分 不飽和モノアルコール …100重量部 (フマレートエステルモノアルコール99%、マ
レートエステルモノアルコール1%、OH価
188) ジブチルチンジラウレート …0.12重量部 キレートコバルト化合物 …0.15重量部 B成分 変性MDI(29NCO%) …51重量部 (I−143Lエムデー化成(株)製) 第三ブチルパーベンゾエイト …2.8重量部 なお前記触媒、ジブチルチンジラウレート、キ
レートコバルト化合物、第三ブチルパーベンゾエ
イトの添加量は、用いる不飽和モノアルコール、
ポリイソシアネートの種類、及び製造設備等によ
つて、所望反応速度となるように決定する。又、
スタナスオクトエイト、ジメチルチンジラウレー
ト等も触媒として使用され得るものである。
マツト状繊維補強材としては、ガラス長繊維か
らなるものが特に好ましく、必要に応じてあらか
じめ所定形状としたものを用いる。この実施例に
おいてはコンテイニユアスストランドマツト
600g/m2、商品名M−8609(旭フアイバーグラス
(株)製)を用いた。なお、マツト状繊維補強材に
は、特に強度が求められる部位に、カーボンフア
イバー等からなる補助補強材を積層しておく。
表皮材24としては、軟質プラスチツクたとえ
ば可撓性の塩化ビニル樹脂単体、あるいは塩化ビ
ニル樹脂とABS樹脂との混合可撓性樹脂等をシ
ート状としたもの、又はフアブリツクにプラスチ
ツクシート、フイルム、フオーム等を裏打ちした
もの等を用いる。この表皮材24は、マツト状繊
維補強材に含浸させた前記ポリマー原料の硬化時
に基材22表面に接着される。
次に、このニーパツドの成形一例について説明
する。第2図乃至第4図はその成形例を示す断面
図である。
まず、軟質プラスチツクシートからなる表皮構
成材24aを、成形型26により真空成形して表
皮材24とする。成形型26には、ニーパツド形
状の型面及び真空成形に必要な吸引孔を設けてあ
る。
その後表皮材24上にマツト状繊維補強材22
aを積層し、続いて前記ポリマー原料30を成形
型26内に注入し、上型28により成形型26を
閉型する。注入されたポリマー原料は、その低粘
性及び反応初期の低増粘性のために満遍なく型内
に流延してマツト状繊維補強材22aに均一に含
浸し、硬化してポリマーとなる。そして、ポリマ
ーとマツト状繊維補強材22aとからなる基材が
形成される。その際ポリマー原料の反応は発泡を
殆ど生じない。そのため、閉型時の型締め圧は上
型重量のみで足りる程である。閉型の時点は、成
形型の構造、製造設備等によつてポリマー原料の
注入前の場合もある。ただ、その場合は、わずか
な圧力ではあるが、ポリマー原料の注入圧(通常
2Kg/cm2以下)と略同程度の型締め圧が必要であ
る。
一方表皮材24は、マツト状繊維補強材22a
の表面におけるポリマー原料の硬化によつて基材
表面に接着される。その際、一種の接着剤として
作用するポリマー原料は、マツト状繊維補強材に
含浸しており、その繊維と絡み合つた状態で硬化
するために、表皮材とマツト状繊維補強材との接
着、即ち表皮材と基材との接着が強固なものとな
る。なお、より強力な接着を必要とする場合は、
表皮材24にあらかじめ接着剤を塗布しておくの
が良い。接着剤としては、ウレタン系、エポキシ
系、アクリル系等のものが使用し得る。具体例と
しては、商品名ダイアボンドDA−3146(ノガワ
ケミカル(株))、商品名エスダイン277NPU(積水化
学工業(株))等を上げることができる。
ポリマーの硬化後、基材22と表皮材24との
積層一体物を脱型し、必要に応じてトリミングを
行いニーパツドとする。
このようにして得られたニーパツドは、従来の
金属インサート品に比べて、その重量を50%低減
することができた。
(考案の効果) この考案は、不飽和モノアルコールとポリイソ
シアネートとからなるポリマー原料をマツト状繊
維補強材に含浸硬化させて得た軽量な基材を用い
るために、極めて軽量な車両用内装材を得ること
ができたのである。しかも、その基材が特に大き
な衝突力に対して自己破壊性を有することから、
従来の金属インサートを用いる車両用内装材に比
べて格段に優れる衝突力の緩和、吸収性能を有
し、かつ構造の簡単な車両用内装材を得ることが
できたのである。
また、従来の金属インサートを用いる車両用内
装材の成形にあつては、クツシヨンパツドの発泡
成形時における発泡圧に耐え得る頑丈な成形型、
強力な型締め装置、更には金属インサートのプレ
ス装置を必要とするのに対して、この考案による
車両用内装材にあつては、その成形に際して殆ど
発泡圧を生じないことから、成形型の構造が簡略
となり、強力な型締め装置も不要であり、しかも
金属インサートのプレス装置も不要なため、経済
的であり、成形作業が簡略である利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案一実施例のニーパツトの断面
図、第2図乃至第4図はこの考案実施例のニーパ
ツトの成形工程を示す断面図、第5図は従来のニ
ーパツドについて、その切断端面とともに示す斜
視図、第6図はニーパツド、インサートの取付位
置を示す自動車車内要部の側面図、第7図はポリ
マー原料の粘度曲線である。 22……基材、24……表皮材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 不飽和モノアルコールとポリイソシアネート及
    び触媒とからなるポリマー原料をマツト状繊維補
    強材に含浸硬化させて得た基材と、その含浸硬化
    時に基材上に積層一体化させた表皮材とからなる
    車両用内装材。
JP8342686U 1986-04-25 1986-05-30 Expired - Lifetime JPH0539878Y2 (ja)

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JP8342686U JPH0539878Y2 (ja) 1986-04-25 1986-05-30
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DE87105952T DE3787047T2 (de) 1986-04-25 1987-04-23 Innenausbaumaterial für Fahrzeuge und Verfahren zu seiner Herstellung.

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