JPH053982Y2 - - Google Patents

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JPH053982Y2
JPH053982Y2 JP11864785U JP11864785U JPH053982Y2 JP H053982 Y2 JPH053982 Y2 JP H053982Y2 JP 11864785 U JP11864785 U JP 11864785U JP 11864785 U JP11864785 U JP 11864785U JP H053982 Y2 JPH053982 Y2 JP H053982Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は速度検出装置、たとえば自動車など
の走行速度が所定値に達したときに自動車の運転
者に警告を発するための速度検出装置の改良に関
するものである。
〔関連技術とその問題点〕
近年自動車はその性能の向上に伴い高速での走
行が可能となり、このことはまた極めて危険な状
態に陥る要因であつた。
このため従来から自動車の走行速度が所定値に
達したときに、ブザーやチヤイムなどを鳴動させ
たり、あるいは表示灯を点灯表示して運転者に警
報を与えることが知られている。
従来この種の機械的な動作による検出装置とし
てたとえば特公昭49−8115号公報、特公昭55−
10032号公報、特開昭47−27576号公報、実開昭48
−111178号公報、実開昭49−41176号公報、実開
昭49−48475号公報、実開昭53−101583号公報な
どが示されており、この代表的な一例を第5図か
ら第7図を用いて詳述する。
車輌に装備される渦電流型の速度計1の機枠2
にはたとえば車輪などの回転をフレキシブルケー
ブル(図示せず)を介して伝達される回転軸3が
枢着され、この回転軸3の上端に磁石4を固定
し、磁石4と少許間隙を介して指針軸5に固着し
た誘導部材6を配設し、上記指針軸5の上端には
指針7が固定されている。
また、上記指針軸5にはヒゲバネ8が一端が固
着され、その他端は上記計器の機枠2側に固定さ
れている。
従つて、回転軸3が車速に応じて回転駆動する
と磁石4の回転により上記誘導部材6に渦電流が
作用し、誘導部材6に上記回転軸3の回転数に比
例した回転トルクが得られ、誘導部材6とともに
指針軸5が上記回転トルクとヒゲバネ8の弾性に
よる復帰トルクと均衡する位置まで回転し、指針
軸5の上端に取りつけられた指針7の指示値によ
り文字板9の指示目盛(図示せず)と対比判読し
て自動車などの走行速度の計測を行うように構成
している。
また10は一般周知の走行距離積算計を示すも
ので、通常下位桁の文字車11から中間歯車(図
示せず)を介して順次上位桁へと桁上げ回動する
ように構成してあり、上記回転軸3の回転が第一
伝達軸12および第二の伝達軸13に形成された
各ギヤを経て上記伝達軸13の回転を直接あるい
はアイドルギヤなどを介して上記文字車11の最
下位桁と係合する駆動ギヤ14へと噛合するよう
に上記各伝達軸12,13を上記機枠2に各々回
動自在に付設している。
しかして、15は上記伝達軸13に形成された
カムであり、このカム15と当接する揺動板16
を板バネ17を介して上記機枠2に揺動可能に止
着している。
また上記揺動板16に絶縁基板18を介して導
電材料よりなる弾性板19をリベツト20により
固定し、上記弾性板19の一端に接点部21を形
成している。
また誘導部材6の上面すなわち指針軸5側に導
電材料よりなる速度設定部材22を固定し、この
設定部材22は指針軸5を中心として円弧状に突
き出された速度設定部22Aを形成している。
なお、電気結線としてバツテリ23の陽極側は
速度検出表示器であるブザー24などに接続さ
れ、このブザー24からリベツト20を介して弾
性板19の接点部21へと結線され、陰極側は速
度設定部材22側の機枠2へと結線している。
上記構成において速度検出装置の作動を説明す
る。
先ず回転軸3が車速に比例して回転すると磁石
4の回転により速度計機構に形成された誘導部材
6とともに車速に見合つた位置に指針7が追従し
て走行速度が指示される。
このとき第7図に示すように上記誘導部材6に
固定された速度設定部材22も誘導部材6ととも
に車速に見合つた位置まで回転され、車速が規定
された検出速度以上に達すると第7図Bに示すよ
うに、速度設定部材22の速度設定部22A位置
が弾性板19の接点部21に接触してその接点部
21と機枠2間が速度設定部材22、誘導部材
6、指針軸5、ヒゲバネ8などを介して電気的に
閉成され、ブザー24が鳴動し運転者に車速が検
出速度以上に達したことを知らせる。
また、回転軸3の回転に伴い回転軸3から順次
分岐伝達される伝達軸12,13も回転伝達さ
れ、上記伝達軸13に形成されたカム15も同様
に回転される。
従つて、上記カム15に弾発的に当接された揺
動板16はカム15による上死点との高さの差異
分に相応して揺動動作し、その揺動板16と一体
的に固定された弾性板19の接点部21も回転軸
3の回転に連れて常時揺動運動を繰り返してい
る。
これにより第7図Aに示すように車速が検出速
度以下の場合、上記接点部21の揺動範囲は実線
で示した上記カム15の下死点位置と、破線で示
したカム15の上死点位置とに揺動板16が追従
して揺動運動した移動幅により決定されるもので
あり、実線で示した上記カム15の下死点側に揺
動板16が位置したとき、弾性板19の接点部2
1が速度計機構に形成された速度設定部材22側
へ接近する。
しかし、上記接点部21の位置は設定部材22
から突出された速度設定部22A位置と懸け離れ
た位置にあり、接点部21の揺動運動によつてそ
の接点部21と速度設定部22Aとが接触するこ
とはない。
次に第7図Bに示すように、車速が検出速度以
上になつた場合、誘導部材6に固定された速度設
定部材22の設定部22A位置が弾性板19に形
成された接点部21位置まで回転され、実線で示
したカム15の下死点側に揺動板16が位置した
とき、弾性板19の接点部21が速度設定部材2
2の設定部22Aと弾性板19の弾性により弾発
的に接触し、カム15の回転に連れて破線で示し
たカム15の上死点側に揺動板16が位置したと
き、弾性板19の接点部21が上記速度設定部2
2Aと離脱し、カム15の回転に伴つて接点部2
1が速度設定部22Aと接触・離脱を繰り返すも
のであり、この断続動作により上記ブザー24が
断続的に鳴動する。
ところで、検出時において接点部21と速度設
定部材22の設定部22Aとの接触圧は、カム1
5の下死点位置に揺動板16が当接して弾性板1
9に形成された接点部21が速度設定部材22へ
最も近づいた先端位置と、速度設定部材22に形
成された速度設定部22Aの外縁との交錯された
ラツプ量により規定される。
すなわち、上記ラツプ量は弾性板19の接点部
21と速度設定部22Aとの接触による弾性板1
9自体の撓み量と同等であり、その撓み量による
弾性板19自体の弾発力が上記速度設定部22A
と接点部21との接触圧となる。
従つて、揺動板16、板バネ17、弾性板19
などの部品点数も多くなりがちになり、部品の寸
法精度あるいはその部品の組み付けによる誤差な
どにより接点部21と速度設定部22との間の電
気的導通を得るための接触圧にばらつきが生じや
すく、この接触圧を強くすると速度計機構に形成
された指針軸5の軸受箇所に偏摩耗が生じたり、
また上記接触圧を弱くすると電気的導通が不確実
になりやすいという面があつた。この点を解消す
るために、本願出願人が提案した実公昭60−
17742号公報に示すように、簡単な構成手段によ
り部品のばらつきを抑制したものがある。しかし
ながら、この場合、検出速度位置すなわち、速度
検出開始点位置にさしかかると導電性の弾性部材
と速度設定部との接触時において、弾性部材の揺
動運動によつて速度設定部22Aの端部を押圧す
るために、速度設定部22Aに回転分力が作用し
て押し返される状態となり、これにより細かい断
続的な導通現象が生ずることがあり、正規の断続
作動と異なり不快感を招きやすい面が残されてい
た。
このようなことを解決するために、実開昭58−
12861号公報のような渦電流型計器の回転検出装
置が開示されている。
しかしながらこの場合、前述した細かい断続的
な導通によるチヤタリング現象の発生の予防に関
してはその構成上幾分考慮はなされているが車輌
の振動などで速度計の機枠は共振してしまい、そ
れにより計器機構をも振動するためほぼコ字型に
折曲形成された板バネからなる接触片の回転板の
速度設定部への接触や、接触片の可動接点と固定
接点の接触にばらつきが生じてしまい不安定なも
のとなり、チヤタリング現象の発生や通電状態を
安定に保つことができなくなることがある。
〔考案の目的〕
本考案は以上のような問題点を解決するもので
あつて、速度検出装置におけるチヤタリング現象
の発生を未然に防ぐとともに、検出装置の作動を
安定にすることを目的とするものである。
〔考案の概要〕
本考案は枠体からなる計器の機枠の底壁側に軸
支した車輌の回転駆動を伝達する回転軸と、この
回転軸の回転に伴つて回転する磁石と、この磁石
に磁気結合され、かつその回転によつて生じる回
転トルクとヒゲバネによる復帰トルクとが均衡す
る位置まで回転する誘導部材と、この誘導部材に
固定され、かつその回転位置に応じた位置まで指
針を回転駆動する指針軸とを有する渦電流型計器
において、指針軸側に固定され、その指針軸を中
心として誘導部材の外径寸法より径大な円弧状に
突出形成した速度設定部を有する速度設定部材
と、上記機枠の側壁内側に設けられ、上記回転軸
からの回転を分岐伝達して回転する伝達軸と、こ
の伝達軸に形成されたカムと、ほぼコ字状に折曲
形成され、機枠の側壁外面側に直接あるいは絶縁
部材を介して間接的にその一辺が取り付け固定さ
れ、この一辺と連続して折曲された連接辺からさ
らに連続して折曲された他辺が上記機枠の側壁内
面側にほぼ沿う空間に延びる単一部材からなる導
電性の弾性部材と、この弾性部材の連接片から延
びた他辺と平行に絶縁部材を介して上記弾性部材
に一端を取り付け固定され、上記速度設定部材の
速度設定部との接触時に応動する作動部材とを備
え、上記弾性部材の連接辺から延びた他辺は上記
カムに乗り上げ作動する固定接点揺動片と、上記
作動部材は上記速度設定部材の速度設定部と対応
して接触可能となる可動接点弾性片とからなり、
上記回転軸の回転に伴う上記伝達軸のカムの回動
による上記固定接点揺動片の揺動運動によつて上
記可動接点弾性片を所定の車速領域内で上記速度
設定部材と断続的に接離動作させるとともに、こ
の接離動作と連係して上記可動接点弾性片を上記
固定接点揺動片と断続的に接離動作するようにし
たことにより、車輌の振動などの外乱が生じても
カムに乗り上げ作動する弾性部材の固定接点揺動
片が上記カムに弾発付勢することによつて位置規
制され、接点圧を良好な状態で保つことが可能と
なるとともにチヤタリング現象の発生を予防し、
検出装置の通電状態を良好にし得るものである。
〔実施例〕
第1図から第4図はこの考案の一実施例を示す
もので、速度計機構および積算計機構については
その構造が上述した在来装置とほとんど同様に構
成されるため、その詳細は省略する。
ここでは速度計1の誘導部材6、すなわち指針
軸5側に速度設定部材22が固定され、この速度
設定部材22には指針軸5を中心として円弧状に
速度設定部22Aを突出形成している。
また速度計1の回転軸3からの回転を分岐伝達
する伝達軸13が機枠2に回動自在に支承保持さ
れ、この伝達軸13には絶縁性のカム15が形成
されており、この場合伝達軸13とカム15とを
絶縁性の材料により一体に形成してもよい。
なお、この実施例では、走行距離積算計10へ
と分岐伝達する伝達軸12,13の一つとなる伝
達軸13にカム15を設けているが、走行距離積
算計を具備しない速度計にあつては、伝達軸のみ
を計器の機枠に付設して、この伝達軸にカムを設
けるよう構成する場合もある。
また上記機枠2が導電性の場合、機枠2の側壁
外面側には絶縁部材30を介してほぼコ字状に折
曲形成された導電性の弾性部材31の一辺側が固
定され、この弾性部材31はその一辺と連続して
折曲された連接辺32からさらに連続して折曲さ
れた他辺が上記伝達軸13の軸線と指針軸5の軸
線との間で機枠2の側壁内面側にほぼ沿つて機枠
2の底壁上の空間に延びて配設されている。
上記弾性部材31にはこの弾性部材31の連接
片32から延びた他辺と平行に絶縁部材33を介
して作動部材34が上記速度設定部材22側にそ
の一端を取り付け固定している。
上記弾性部材31の連接辺32から延びた他辺
は上記カム15に乗り上げ作動するに際し、揺動
運動に支障を来さない程度に比較的剛性の高い固
定接点揺動片35と、上記作動部材34は上記速
度設定部材22の速度設定部22Aと対応して接
触可能に、かつ上記固定接点揺動片35に比べて
剛性の低い可動接点弾性片36とを形成してい
る。
また上記固定接点揺動片35と可動接点弾性片
36との各先端部にはそれぞれ対向する位置に接
点37,38を形成している。
またこの実施例では第3図に示すようにカム1
5に固定接点揺動片35が乗り上げ作動し、この
固定接点揺動片35が弾性部材31の連接辺32
部分をほぼ基点として揺動動作し、これとほぼ平
行に配設された作動部材34の可動接点弾性片3
6は上記カム15による固定接点揺動片35とほ
とんど同じ距離分の移動距離であり、また速度検
出時における可動接点弾性片36の接触片36A
と速度設定部材22の速度設定部22Aとの接触
圧はカム15の上死点位置に固定接点揺動片35
が乗り上げ当接して可動接点弾性片36の接触片
36Aが速度設定部材22側へ最も近づいた位置
と、速度設定部材22に形成された速度設定部2
2Aの外縁部分との交錯したラツプ量Mによつて
決定されこのラツプ量Mにより可動接点弾性片3
6の接触片36Aが速度設定部22Aを押圧接触
する可動接点弾性片36の撓み量として得られ
る。
またこの場合、可動接点弾性片36の撓みによ
る変位により固定接点揺動片35の先端部に設け
た接点37に可動接点弾性片36の先端部に設け
た接点38が接触して押圧される。
この際、各接点37,38同志の接触圧は、速
度設定部材22に形成された速度設定部22Aの
外縁部分に可動接点弾性片36の接触片36Aが
押圧接触して可動接点弾性片36が撓んだ際に、
可動接点弾性片36の先端側の移動幅に相当する
距離Pから各接点37,38間のクリアランス寸
法P1を差し引いた寸法分が各接点37,38の
接触圧として得られる。すなわち、この寸法分が
可動接点弾性片36の撓みとして作用し、この撓
みによる反発復帰力が各接点37,38間の接触
圧として作用する。
なお、電気結線としてバツテリ23の陽極側は
速度検出表示器24に接続され、この表示器24
から端子を介して弾性部材31の一辺側へと結線
され、陰極側は速度設定部材22側の機枠2へと
結線されている。
上記構成においてこの考案の速度検出装置の作
動を説明する。
先ず回転軸3が車速に比例して回転すると速度
計機構の渦電流作用により誘導部材6とともに速
度設定部材22が車速に見合つた位置まで回転さ
れる。またこの回転指示とともに、回転軸3から
順次分岐伝達された伝達軸13も同様にして回転
駆動され、この伝達軸13に形成されたカム15
が回転し、このカム15に乗り上げられて弾性部
材31の他辺である固定接点揺動片35が揺動運
動し、この固定接点揺動片35と平行に設けられ
た可動接点弾性片36も上記伝達軸13の回転に
連れて常時揺動運動を繰り返している。
従つて車速が検出速度以下の場合、第4図Aに
示すように実線で示した固定接点揺動片35の位
置から破線で示した上記カム15の上死点に固定
接点揺動片35が位置したとき、可動接点弾性片
36の接触片36Aが速度計機構の速度設定部材
22側へ接近する。しかしながら、速度設定部材
22から突出された速度設定部22A位置は上記
可動接点弾性片36の接触片36Aと懸け離れた
位置にあり、可動接点弾性片36の揺動運動によ
つてその接触片36Aと速度設定部22Aとが接
触することなく、速度検出表示器24への検出回
路は閉成されない。
次に車速が検出速度以上になつた場合、第4図
Bに示すように誘導部材6に固定された速度設定
部材22の設定部22A位置が弾性部材31に設
けられた可動接点弾性片36の接触片36A位置
まで回転され、実線で示したカム15の上死点位
置に固定接点揺動片35が位置したとき、可動接
点弾性片36の接触片36Aが速度設定部材22
の設定部22Aと弾発的に押圧接触するとともに
固定接点揺動片35と可動接点弾性片36の両先
端部に設けた各接点37,38が押圧接触し、カ
ム15の回転に連れてカム15の下死点側に向か
つて固定接点揺動片35が移行する途上で可動接
点弾性片36が上記速度設定部22Aと離脱し、
かつ固定接点揺動片35と可動接点弾性片36と
の先端部に設けた各接点37,38も離脱し、カ
ム15の下死点側では鎖線で示すように可動接点
弾性片36の接触片36Aと速度設定部22A間
と、可動接点弾性片36の先端部の接点38と固
定接点揺動片35の接点37間とは一定間隙が保
たれ、カム15の回転に伴つて可動接点弾性片3
6の接触片36Aが速度設定部22Aと接触、離
脱を繰り返すとともに、この接離動作に連係して
固定接点揺動片35の先端部に設けた接点37と
可動接点弾性片36の先端部に設けた接点38と
が接触、離脱を繰り返すものであり、この断続動
作により上記速度検出表示器24が断続的に警報
するものである。
なお、上述した実施例では、弾性部材31を機
枠2の側壁外面側に取り付け固定した際、弾性部
材31の他辺に形成した固定接点揺動片35の配
設した位置がカム15の下死点位置とほぼ合致す
る位置関係に設定されているが、カム15の下死
点位置において固定接点揺動片35が幾分カム1
5側に押圧状態に設定するようにしてもよく、あ
るいはカム15の下死点位置において固定接点揺
動片35がカム15から幾分離れた位置関係に設
定してあつてもよいものであり、要するにカム1
5の上死点位置に固定接点揺動片35が乗り上げ
た際に、可動接点弾性片36の弾性度合に合わせ
て接触圧が得られるように設定してあればよいも
のであり、結果的に各接点37,38の接点圧が
規定された範囲内であればよい。
従つて、上述したように固定接点揺動片35の
揺動運動により、可動接点弾性片36の接触片3
6Aと速度設定部材22の速度設定部22Aとの
接触動作が確実に行われたときに上記固定接点揺
動片35の先端部に設けた接点37と上記可動接
点弾性片36の先端部に設けた接点38とが接触
し、この両接触部の接触により速度検出表示器2
4の検出回路を閉成することとなり、チヤタリン
グ現象の発生を予防することができるとともに仮
にチヤタリング現象が発生したとしても微少な範
囲にとどめることができ、検出装置の作動を安定
した状態にし得るものである。
また車輌の振動などで機枠2が共振し、それに
より計器機構が振動してもカム15に乗り上げ作
動する固定接点揺動片35がカム15に弾圧しな
がら乗り上げ作動するため固定接点揺動片35の
変動を未然に防ぐことができ、これにより可動接
点弾性片36の接触片36Aと速度設定部材22
の速度設定部22Aとの接触圧や、固定接点揺動
片35の先端の接点37と可動接点弾性片36の
先端の接点38との接触圧を良好な状態に保つこ
とができ、検出装置の通電状態を良好にし得るこ
とができるものである。
また固定接点揺動片35と可動接点弾性片36
との剛性は、その板厚寸法や幅の寸法を設定した
り、その表面に凹凸部を形成することによつてそ
の剛性の度合いを任意に設定でき、固定接点揺動
片35の剛性を比較的高く、また可動接点弾性片
36の剛性を固定接点揺動片35に比べて低く設
定することにより、剛性を高めた固定接点揺動片
35によつてカム15の乗り上げ時の揺動運動を
良好にし得るものであり、また固定接点揺動片3
5に比べてその剛性を低くした可動接点弾性片3
6によつて速度設定部22Aとの接触時に可動接
点弾性片36自体の撓みによる接触圧を適正状態
に設定し得るものである。
〔考案の効果〕
以上のように本考案はほコ字型に折曲形成した
弾性部材に形成した固定接点揺動片がカムに乗り
上げ作動する場合、カムに弾圧状態にして乗り上
げ作動することにより固定接点揺動片が変動する
とを未然に防ぐことができ、車輌の振動などの外
乱要因が発生しても可動接点弾性片の接触片と速
度設定部材お速度設定部との接触圧や、固定接点
揺動片の先端と可動接点弾性片の先端とに設けた
各接点の接触圧を良好な状態で保つことができ、
チヤタリング現象の発生の防止や通電状態の良好
な速度検出装置を提供し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す全体構造図、
第2図は要部の斜視図、第3図は要部の平断面
図、第4図A,Bは作動状態を示す平面図、第5
図は従来装置の全体構造図、第6図は同要部の平
断面図、第7図A,Bは同作動状態を示す平面図
である。 2……機枠、3……回転軸、4……磁石、5…
…指針軸、6……誘導部材、7……指針、12,
13……伝達軸、15……カム、22……速度設
定部材、22A……速度設定部、30,33……
絶縁部材、31……弾性部材、35……固定接点
揺動片、36……可動接点弾性片、37,38…
…接点。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 枠体からなる計器の機枠の底壁側に軸支した車
    輌の回転駆動を伝達する回転軸と、この回転軸の
    回転に伴つて回転する磁石と、この磁石に磁気結
    合され、かつその回転によつて生じる回転トルク
    とヒゲバネによる復帰トルクとが均衡する位置ま
    で回転する誘導部材と、この誘導部材に固定さ
    れ、かつその回転位置に応じた位置まで指針を回
    転駆動する指針軸とを有する渦電流型計器におい
    て、指針軸側に固定され、その指針軸を中心とし
    て誘導部材の外径寸法より径大な円弧状に突出形
    成した速度設定部を有する速度設定部材と、上記
    機枠の側壁内側に設けられ、上記回転軸からの回
    転を分岐伝達して回転する伝達軸と、この伝達軸
    に形成されたカムと、ほぼコ字状に折曲形成さ
    れ、機枠の側壁外面側に直接あるいは絶縁部材を
    介して間接的にその一辺が取り付け固定され、こ
    の一辺と連続して折曲された連接辺からさらに連
    続して折曲された他辺が上記機枠の側壁内面側に
    ほぼ沿う空間に延びる単一部材からなる導電性の
    弾性部材と、この弾性部材の連接片から延びた他
    辺と平行に絶縁部材を介して上記弾性部材に一端
    を取り付け固定され、上記速度設定部材の速度設
    定部との接触時に応動する作動部材とを備え、上
    記弾性部材の連接辺から延びた他辺は上記カムに
    乗り上げ作動する固定接点揺動片と、上記作動部
    材は上記速度設定部材の速度設定部と対応して接
    触可能となる可動接点弾性片とからなり、上記回
    転軸の回転に伴う上記伝達軸のカムの回動による
    上記固定接点揺動片の揺動運動によつて上記可動
    接点弾性片を所定の車速領域内で上記速度設定部
    材と断続的に接離動作させるとともに、この接離
    動作と連係して上記可動接点弾性片を上記固定接
    点揺動片と断続的に接離動作するようにしたこと
    を特徴とする速度検出装置。
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