JPH0539786Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、プレス内に搬入されるワークを回転
して位置決めするインデツクス装置に関するもの
である。

従来の技術 プレス内に歯車などの方向性のあるワークを搬
入して金型でプレス加工する場合には、そのワー
クを金型形状に合致した姿勢で金型に搬入セツト
する必要があり、搬入コンベア等で搬入されたワ
ークをプレスのアイドルステーシヨンに金型形状
に合致した姿勢でセツトするようにしている。

考案が解決しようとする問題点 前述のようにするにはアイドルステーシヨンの
手前にインデツクス装置を設置してワークを回転
させて所定の姿勢に位置決めすれば良いが、その
インデツクス装置はプレスの動作と同期して作動
させる必要があり、そのようなインデツクス装置
が存在せずに要望されているのが実情である。

問題点を解決するための手段及び作用 本考案のインデツクス装置は、プレス上部に設
けたスライド２に本体８を固着し、この本体８に
螺旋溝１２を有する軸１０を上下動及び回転可能
に嵌合し、その螺旋溝１２に前記本体８に設けた
ピン１１を嵌合すると共に、プレス下部にフレー
ム２０を前記本体８と対向して設け、このフレー
ム２０に、放射状に複数の歯を備えたワークＡを
支持するワーク載置面２６を有するワーク支持体
１９を回転及び上下動自在に設け、このワーク支
持体１９の回転中心と前記軸１０の回転中心を合
致させ、前記フレーム２０にワーク支持体１９を
上方位置に付勢保持するエアシリンダ５２を設
け、前記フレーム２０におけるワーク支持体１９
の周囲に、前記ワークＡの歯と係合する歯２８ａ
を有する複数の位置決め片２８を放射状に取付け
たものである。

これによりワーク支持体１９はエアシリンダ５
２で上方に付勢してあるからそのワーク載置面２
６にワークＡを載置した時にワークＡの歯は位置
決め片２８の歯２８ａより上方位置となり、この
状態でスライド２を下降すると軸１０が回転しな
がら下降し、それによりワークＡがワーク支持体
１９とともに回転しながら下降して、ワークＡの
歯が位置決め片２８の歯２８ａに係合して位置決
めされる。

実施例 プレスフレーム１の上部にはスライド２が上下
動自在に設けられ、下部にはボルスタ３が配設さ
れていると共に、ボルスタ３には金型４がセツト
され、金型４と搬入ココンベア５との間にはイン
デツクス装置６が設けてある。

インデツクス装置６はスライド２に固着した一
対のブラケツト７を有し、このブラケツト７間に
は本体８が固着してあると共に、本体８の縦孔９
内に軸１０が嵌合し、この軸１０の外周面には前
記一対のブラケツト７に固着した一対のピン１１
か嵌合する一対の螺旋溝１２が上下方向に亘つて
形成してあると共に、軸１０の上端にはキヤツプ
１３が軸受１４で相対回転自在に冠設され、この
キヤツプ１３にはシリンダ１５のピストン杆１５
ａがピン１６で着脱自在に連結してあると共に、
そのシリンダ１５は前記本体８に固着した取付ブ
ラケツト１７に連結してあつて軸１０を上方に付
勢している。

前記軸１０の下部にはアタツチメント１８がキ
ー１０ａを介して嵌合されて着脱自在に取着さ
れ、このアタツチメント１８と対向してワーク支
持体１９がボルスタ３に回転及び上下動自在に設
けてある。前記ワーク支持体１９は、ボルスタ３
に設けたフレーム２０にガイド２１と孔２２とで
上下動自在に支承した筒体２３に軸受２４を介し
て回転体２５を回転自在に設けたもので、回転体
２５の上部には環状のワーク載置面２６が形成さ
れていると共に、そのワーク載置面２６はフレー
ム２０の孔２７より上方に突出し、フレーム２０
の上部には回転体中心２５′に対して放射状に複
数の位置決め片２８がボルド２９で固着され、こ
の位置決め片２８には歯部２８ａが形成してあ
る。

前記軸１０の下部には外向フランジ３０が一体
形成され、アタツチメント１８の上部には環状溝
３１が形成されていると共に、外向フランジ３０
と環状溝３１とに連結具３２の上下内向フランジ
３３，３４が接して外向フランジ３０とアタツチ
メント１８の上面１８ａとを接触していると共
に、下内向フランジ３４とアタツチメント１８の
上部には切欠凹部３５，３６が周方向に間隔を置
いて形成されて相互に嵌まり合うようにしてあ
り、連結具３２に固着した筒状のハウジング３７
にはロツクピン３８が外向フランジ３０の切欠凹
部３０ａに嵌合するように設けてあると共に、バ
ネ３９で抜け出す方向に付勢してあり、このロツ
クピン３８はピン４０で筒状のハウジング３７に
切欠凹部３０ａに嵌合する位置で保持してある。
４１は外向フランジ３０に固着したガイドであ
り、上内向フランジ３３に形成した円弧状切欠４
２に臨み、連結具３２の回転範囲を規制してい
る。前記ピン４０はハウジング３７のＬ形溝３７
ａより外方に突出し、ピン４０を所定角回転して
Ｌ形溝３７ａの軸方向の溝部に合致すればロツク
ピン３８はバネ３９で切欠凹部３０ａより抜け出
するから連結具３２は回転可能となり、連結具３
２を回転して切欠凹部を離隔してアタツチメント
上部と下内向フランジ３４とが相互に嵌まり合う
ようにすればアタツチメント１８を取り外しで
き、逆に回転して切欠凹部が対向するようにすれ
ばアタツチメント１８が抜け出さないので、その
状態でピン４０を回転してロツクピン３８を切欠
凹部３０ａに嵌合して連結具３２をロツクするこ
とでアタツチメント１８を取付固定できる。

しかして、コンベア５で搬送されたワーク、例
えば歯車Ａはストツパー５０で取出位置に待機
され、図示しない搬送手段で位置決め位置に搬
送されて回転軸２５のワーク載置面２６に載置す
る。この時歯A′は歯２８ａと離隔している。

この状態でスライド２を下降すると本体８とと
もに軸１０が下降してアタツチメント１８の下面
１８ｂが歯車Ａに圧着してアタツチメント１８と
回転体２５とで歯車Ａを支持し、スライド２が更
に下降すると軸１０が殆んど下降しないのでピン
１１が螺旋溝１２に沿つて摺動するから軸１０が
回転してアタツチメント１８と回転体２５とが歯
車Ａを支持した状態で回転する。

この時スライド２の押しつけ力によつてワーク
支持体１９はエアシリンダ５２に抗して若干下降
するので、歯車Ａは回転しながら下降して歯車Ａ
の歯A′が歯２８ａに干渉して歯車Ａは所定の姿
勢に位置決めされる。

この後はアタツチメント１８は歯車Ａに対して
滑り回転する。つまり歯車Ａは歯A′の１ピツチ
分だけ回転する。

そして、スライド２が上昇すると位置決めした
歯車Ａをアイドルステーシヨンに搬送して前述
と同様な一対の位置決め片５３，５３によつて位
置決めして待機し、次にプレス内の加工ステーシ
ヨンに搬送される。

なお、何らかの事情で軸１０が回転しない場合
にはピン１１で下向の力が作用してその反力で上
向の力が作用するから、シリンダ１５の押し上げ
力で軸１０は上昇しスライド２はスムーズに下降
できる。

考案の効果 ワーク支持体１９はエアシリンダ５２で上方に
付勢してあるからそのワーク載置面２６にワーク
Ａを載置した時にワークＡの歯は位置決め片２８
の歯２８ａより上方位置となり、この状態でスラ
イド２を下降すると軸１０が回転しながら下降
し、それによりワークＡがワーク支持体１９とと
もに回転しながら下降してワークＡの歯が位置決
め片２８の歯２８ａに係合して位置決めされる。

したがつて、ワークＡをプレスの動作と同期し
て位置決めできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
正面図、第２図は平面図、第３図は第１図の−
線断面図、第４図は第１図の部側面図、第５
図は第１図の−線断面図である。 ２はスライド、８は本体、１０は軸、１１はピ
ン、１２は螺旋溝、１９はワーク支持体、２６は
ワーク載置面、２８は位置決め片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレス上部に設けたスライド２に本体８を固着
   し、この本体８に螺旋溝１２を有する軸１０を上
   下動及び回転可能に嵌合し、その螺旋溝１２に前
   記本体８に設けたピン１１を嵌合すると共に、プ
   レス下部にフレーム２０を前記本体８と対向して
   設け、このフレーム２０に、放射状に複数の歯を
   備えたワークＡを支持するワーク載置面２６を有
   するワーク支持体１９を回転及び上下動自在に設
   け、このワーク支持体１９の回転中心と前記軸１
   ０の回転中心を合致させ、前記フレーム２０にワ
   ーク支持体１９を上方位置に付勢保持するエアシ
   リンダ５２を設け、前記フレーム２０におけるワ
   ーク支持体１９の周囲に、前記ワークＡの歯と係
   合する歯２８ａを有する複数の位置決め片２８を
   放射状に取付けたことを特徴とするインデツクス
   装置。