JPH0539655Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、放熱フイン等の熱部品を有する制
御装置に係り、特に制御装置本体の取付の改良に
関するものである。

〔従来の技術〕

従来、制御装置を据え付ける機構は、その要求
される据え付け状態により制御装置本体に設けら
れ、据え付け状態に合つた制御装置を製作してい
た。

第４図ａ，ｂはそれぞれ従来の制御装置を示す
斜視図であり、図において、１は制御装置、２は
制御装置１に設けられた中間部据え付け機構、３
は制御装置１の背面に出る放熱フイン等の熱部
品、４は背面に出た熱部品の風胴と保護を目的に
取付けられるカバー、５は制御装置１の壁面に設
けられた据え付け機構、６は制御装置１が据え付
けられる制御盤である。そして、制御装置１が据
え付けられる制御盤６は、その放熱形体の構造に
より制御装置１の背面に出る熱部品３を制御盤６
外部へ配設したい取付け方である第４図ａの方式
と、制御装置１の背面に出る熱部品３を制御盤６
内部に配設してよい取付け方である第４図ｂの方
式がある。第４図ａで示された制御装置１は、制
御盤６に中間部据え付け機構２により据え付けら
れ、制御装置１の背面に出る熱部品３を制御盤６
から外部に出すことが出来る。又、その制御装置
１の背面に出る熱部品３の風胴と保護を目的にカ
バー４が取付けられている。第４図ｂで示された
制御装置１は、制御盤６に、制御装置１の床面に
設けられた据え付け機構５により据え付けられ、
制御装置１全体を制御盤６内に据え付けることが
出来る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来の制御盤６への制御装置１の据え付け機構
は以上のように構成されているので、制御装置本
体１の形状種類を２種類持つ必要があり、同一機
能の制御装置でもその据え付け状態を、組立て以
前に選定し手配する必要があり、装置の共通化が
できず、高価で量産扱いがし難いものであつた。

この考案は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、据え付け状態が違う場合で
も、制御装置本体を同一に出来る制御装置を得る
ことを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係る制御装置は、制御部及び熱部品
を有する本体部とこの本体部の熱部品を被うカバ
ー部とに分割し、かつ上記本体部を、その制御部
と熱部品とが平板状の取付部を境として両側に位
置する構成としたものである。

〔作用〕

この考案に係る制御装置によれば、制御装置の
据え付け状態に応じてカバー部を変えるだけで据
え付け方式を変更できる。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を第１図〜第３図に
基づいて説明する。

第１図はカバーに中間部据え付け機能を持たせ
たものの斜視図、第２図はカバーに床面据え付け
機能を持たせたものの斜視図、第３図ａは中間部
据え付け機能にて据え付けられた状態の側面図、
第３図ｂは床面据え付け機能にて据え付けられた
状態の側面図であり、図において、６は制御装置
が据え付けられる制御盤、７は制御部７ｃを有す
る箱状の制御装置本体で、この本体の一端面には
複数箇所の切欠き部７ａを有する平板状の取付部
７ｂが設けられている。８は制御装置本体７の背
面に出る放熱フイン等の熱部品、９は箱状を有
し、この箱状の一端面には複数個所の切欠き部９
ａを有する平板状の取付部９ｂが設けられ、中間
部据え付け機能を持つたカバー、１０は箱状を有
し、この箱状の一端面には複数個所の切欠き部１
０ａを有する平板状の取付部１０ｂが設けられ、
床面据え付け機能を持つたカバー、１１は据え付
け用のボルトである。

上記のように構成された制御装置は、熱部品８
が制御盤６の外部に出る据え付け方式の場合、第
３図ａに示すように、制御盤６内に制御装置本体
７の制御部７ｃを収納すると共に、制御盤６の窓
部よりその外部に熱部品８を露出させ、そして制
御盤６の外部で熱部品８をカバー９で覆い、取付
部７ｂ，９ｂを、切欠き部７ａ，９ａに挿通され
るボルト１１によつて共締めすることにより制御
盤６に据え付けられる。

なお、制御装置本体７の熱部品８をカバー９で
覆つて一体化した後、カバー９の熱部品８を覆つ
た部分を制御盤６の窓部よりその外部に露出さ
せ、そして取付部７ｂ，９ｂを、切欠き部７ａ，
９ａに挿通されるボルト１１によつて共締めする
ことにより制御盤６に据え付けてもよい。

又熱部品８を制御盤６の内部に位置するように
据え付けられる場合には、第３図ｂに示すよう
に、制御装置本体７の熱部品８をカバー１０で覆
うと共に、取付部７ｂ，１０ｃを、切欠き部７
ａ，１０ｂに挿通されるボルト（図示せず）によ
つて共締めすることにより制御装置本体７とカバ
ー１０を一体化し、かつカバー１０の取付部１０
ｂを制御盤６の壁面に当接させると共に切欠き部
１０ａに挿通されるボルト１１により制御盤６に
固定することにより据え付けられる。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案によれば、据え付け方
式の違うものであつても、カバーを変更すること
により同一の制御装置本体を使用することが出来
るため、これまでのように２種類の本体を持つ必
要がなく、制御装置本体を据え付け方式によらず
手配、量産ができ、カバーを変更するだけで据え
付け方式を変更出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図はこの考案の一実施例を示し、
第１図はこの考案の一実施例によるカバーに中間
部据え付け機能を持つた制御装置を示し、第１図
ａは制御装置本体の斜視図、第１図ｂはカバーの
斜視図、第１図ｃは制御装置本体とカバーが組合
つた状態を示す斜視図、第２図はこの考案の一実
施例によるカバーに壁面据え付け機能をもつた制
御装置を示し、第２図ａは制御装置本体の斜視
図、第２図ｂはカバーの斜視図、第２図ｃは制御
装置本体とカバーが組合つた状態を示す斜視図、
第３図はこの考案の一実施例による制御装置が制
御盤に取付いた状態を示す側面図で、第３図ａは
中間部据え付け機能を持たせたものの側面図、第
３図ｂは壁面据え付け機能にて据え付けられた状
態の側面図、第４図は従来の制御装置を示し、第
４図ａは制御盤内に制御装置本体が収納され外部
に熱部品が取付けられた状態を示す制御装置の斜
視図、第４図ｃは制御盤内に制御装置本体、熱部
品が収納、取付けられた状態を示す制御装置の斜
視図である。 図において、６は制御盤、７は制御装置本体、
８は熱部品、９，１０はカバーである。図中、同
一符号は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 制御部、熱部品及びこの熱部品を覆うカバーを
   有する制御装置において、制御部及び熱部品を有
   する本体部とこの本体部の熱部品を被うカバー部
   とに分割し、かつ上記本体部を、その制御部と熱
   部品とが平板状の取付部を境として両側に位置す
   る構成としたことを特徴とする制御装置。