JPH0539185U - 交流gtoスイツチの過電流保護回路 - Google Patents
交流gtoスイツチの過電流保護回路Info
- Publication number
- JPH0539185U JPH0539185U JP8614991U JP8614991U JPH0539185U JP H0539185 U JPH0539185 U JP H0539185U JP 8614991 U JP8614991 U JP 8614991U JP 8614991 U JP8614991 U JP 8614991U JP H0539185 U JPH0539185 U JP H0539185U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 事故発生時にGTOを破損することなくしゃ
断しうるようになし、短絡電流抑制用リアクトルを不用
としてGTOサージ吸収回路を小形化にする。 【構成】 GTOスイッチ1の負荷電流aと過電流設定
値bとをコンパレータ3で比較して負荷短絡等の事故電
流を検出し、ラッチ回路4でラッチしその信号eを論理
積回路6に入力する一方、負荷電流aと可制御オン電流
以下設定値cとをコンパレータ5で比較してGTO電流
が可制御オン電流以下となったことを検出しその信号f
を論理積回路6に入力し、信号eとfとの論理積による
ゲートしゃ断信号gでGTOスイッチ1をしゃ断する。
断しうるようになし、短絡電流抑制用リアクトルを不用
としてGTOサージ吸収回路を小形化にする。 【構成】 GTOスイッチ1の負荷電流aと過電流設定
値bとをコンパレータ3で比較して負荷短絡等の事故電
流を検出し、ラッチ回路4でラッチしその信号eを論理
積回路6に入力する一方、負荷電流aと可制御オン電流
以下設定値cとをコンパレータ5で比較してGTO電流
が可制御オン電流以下となったことを検出しその信号f
を論理積回路6に入力し、信号eとfとの論理積による
ゲートしゃ断信号gでGTOスイッチ1をしゃ断する。
Description
【0001】
本考案は、交流電源に用いるGTOスイッチの過電流保護回路に関する。
【0002】
図3に交流電源に用いるGTOスイッチの基本回路を示す。図3において1は GTO素子GTO1,GTO2を逆並列に接続し電源と負荷回路との間に直列に 接続されたGTOスイッチ、Xは電源インピーダンス及び配線インピーダンスを 示す。
【0003】 GTOスイッチ1はGTO1,GTO2のオン・オフ制御により電源電圧VIN が変動しても出力電圧VOUT実効値を一定にすることができる。また、図4に示 すような出力電圧VOUTとなるように制御すれば力率を改善することができる。
【0004】 GTOは繰り返し可制御オン電流(ITORM)(しゃ断可能な電流)の電気的定 格があり、これはピーク1サイクルサージオン電流(ITSM)(しゃ断しないで 1サイクル流してよいサージ電流)に比べて非常に小さい(ITORM≒(1/6〜 1/10)ITSM)。
【0005】 従って、負荷側の短絡事故時、短絡電流がITSMを越えないように、図5に示 すように、回路にインピーダンス(リアクトルLO)を挿入して短絡電流を抑制 する必要がある。また、通常GTOスイッチにはしゃ断時に発生するサージから GTO素子を保護するため、図5に示すようにGTOサージ吸収回路SAを接続 している。
【0006】
しかし、短絡電流抑制のためGTOスイッチと直列にリアクトルLOを挿入す ると、通常時のGTOオフ時のサージ電圧が非常に高くなるので、GTOサージ 吸収回路を大形化しなければならない。
【0007】 また、定常時もGTOに流れる電流(IGTO)をITORM以下になるようにしな ければならないので大型のGTOを採用しなければならない。(ただしITSM> IGTOであれば小型のGTOでよい。) 本考案は従来のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす るところは、事故発生時にGTOを破損することなくしゃ断しうるようになし、 短絡電流抑制用リアクトルを不要としてGTOサージ吸収回路を小形化しうるよ うにした交流GTOスイッチの過電流保護回路を提供することにある。
【0008】
上記目的を達成するために、本考案における交流GTOスイッチの過電流保護 回路は、GTOスイッチの負荷電流と過電流設定値とを比較して負荷短絡等の事 故電流を検出しラッチする事故電流検出回路と、GTOスイッチの負荷電流と可 制御オン電流以下設定値とを比較し、GTO素子電流が可制御オン電流以下であ ることを検出する可制御検出回路とを設け、前記両検出回路の出力の論理積でG TOスイッチのGTOゲートしゃ断信号を出力するようにしてなるものである。
【0009】
過電流設定値を適当にすれば負荷電流と過電流設定値とを比較することにより 負荷短絡等の事故電流を検出することができる。また、可制御オン電流以下設定 値を適当にすれば、負荷電流と可制御オン電流以下設定値との比較で可制御の検 出ができる。
【0010】 交流回路であるので、事故電流は半サイクル中にGTO素子の可制御オン電流 以下になる。従って、事故電流検出信号をラッチし可制御検出信号との論理積で GTOスイッチのGTOゲートしゃ断信号を出力すれば、事故発生から半サイク ル以内にGTOスイッチをしゃ断することができる。
【0011】
実施例について図面を参照して説明する。
【0012】 図1は交流GTOスイッチの過電流保護回路を示す。図1において、1は電源 と負荷回路との間に接続されたGTOスイッチ、2は変流器CTで検出した負荷 電流ILを直流に変換して負荷電流信号aを出力するAC/DC変換器、3は負 荷電流信号aと過電流設定値bとを比較して事故電流の検出信号dを出力するコ ンパレータ、4は信号dをラッチし信号eを出力するラッチ回路。
【0013】 5は負荷電流信号aと可制御オン電流(ITORM)以下設定値cとを比較しGT O素子電流の可制御オン電流以下となったことを検出し信号fを出力するコンパ レータ、6は信号eとfが入力しGTOゲートしゃ断指令gを出力する論理積回 路である。信号a〜gのタイミングを図2に示す。
【0014】 上記実施例の動作について図2を参照して説明する。
【0015】 短絡事故等の事故電流が発生すると負荷電流信号aは過電流設定値bを超える 。このためコンパレータ3から信号dが出力され、この信号はラッチ回路5でラ ッチされ信号eが出力する。負荷電流信号aがITORM以下設定値cに下がるとコ ンパレータ5から信号fが出力される。
【0016】 従って負荷短絡等の事故発生し負荷電流信号aが過電流設定値bを超えると負 荷電流信号aがITORM以下設定値cに下がった時点において論理積回路6からゲ ートしゃ断指令が出力され、GTOスイッチ1がしゃ断となる。このGTOスイ ッチのしゃ断は図2より明らかなように電源周波数の半サイクル以内で行われる ので、GTOの破損は防止される。
【0017】 また、図2の負荷電流信号aにおけるA点が通常のしゃ断電流であり、ITORM >Aの関係にあるので、GTOは破損することなく運転できる。
【0018】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0019】 (1)負荷短絡等の事故発生時GTO素子に流れる電流が可制御オン電流(I TORM )以下になってからしゃ断するのでGTO素子の破損を防止することができ る。また事故発生時半サイクル以内にGTOスイッチをしゃ断することが可能と なる。
【0020】 (2)定常時可制御オン電流以上で使用できるので、GTO素子を小形化でき る。
【0021】 (3)短絡電流を可制御オン電流以下に抑える必要がないので、短絡電流抑制 用リアクトルを挿入する必要がなく、装置を小形化できる。また、リアクトルを 挿入しないのでGTOオフ時のサージ電圧も小さくなり、GTOサージ吸収回路 を小形化できる。
【図1】実施例にかかる交流GTOスイッチの過電流保
護回路を示すブロック回路図。
護回路を示すブロック回路図。
【図2】過電流保護回路の動作を説明するタイミング
図。
図。
【図3】従来GTOスイッチの基本回路を示すブロック
回路図。
回路図。
【図4】力率改善制御を説明する電圧,電流波形図。
【図5】従来GTOスイッチ回路を示すブロック回路
図。
図。
1…GTOスイッチ、2…AC/DC変換器、3,5…
コンパレータ、4…ラッチ回路、6…論理積回路、AS
…GTOサージ吸収回路、CT…変流器、LO…短絡電
流抑制用リアクトル、X…電源及び配線インピーダン
ス。
コンパレータ、4…ラッチ回路、6…論理積回路、AS
…GTOサージ吸収回路、CT…変流器、LO…短絡電
流抑制用リアクトル、X…電源及び配線インピーダン
ス。
Claims (1)
- 【請求項1】 GTOスイッチの負荷電流と過電流設定
値とを比較して負荷短絡等の事故電流を検出しラッチす
る事故電流検出回路と、GTOスイッチの負荷電流と可
制御オン電流以下設定値とを比較し、GTO素子電流が
可制御オン電流以下であることを検出する可制御検出回
路とを設け、前記両検出回路の出力の論理積でGTOス
イッチのGTOゲートしゃ断信号を出力することを特徴
とした交流GTOスイッチの過電流保護回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8614991U JPH0539185U (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 交流gtoスイツチの過電流保護回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8614991U JPH0539185U (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 交流gtoスイツチの過電流保護回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539185U true JPH0539185U (ja) | 1993-05-25 |
Family
ID=13878686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8614991U Pending JPH0539185U (ja) | 1991-10-23 | 1991-10-23 | 交流gtoスイツチの過電流保護回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0539185U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4739541B2 (ja) * | 2001-02-19 | 2011-08-03 | 河村電器産業株式会社 | 交流チョッパ装置 |
-
1991
- 1991-10-23 JP JP8614991U patent/JPH0539185U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4739541B2 (ja) * | 2001-02-19 | 2011-08-03 | 河村電器産業株式会社 | 交流チョッパ装置 |
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