JPH0539028A - 自動循環式索道における搬器荷重検出安全装置 - Google Patents

自動循環式索道における搬器荷重検出安全装置

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JPH0539028A
JPH0539028A JP3219132A JP21913291A JPH0539028A JP H0539028 A JPH0539028 A JP H0539028A JP 3219132 A JP3219132 A JP 3219132A JP 21913291 A JP21913291 A JP 21913291A JP H0539028 A JPH0539028 A JP H0539028A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 索道の停留場の乗車ゾーンにおいて、搬器荷
重を検出して所定より超過している場合に安全措置を行
うようにして搬器の過荷重を防止するための安全装置の
提供を目的としている。 【構成】 停留場の乗車ゾーン付近の軌条に連通し、弾
性部材で支持された可動軌条を設け、搬器が通過したと
き可動軌条の下降変位が限度を超えたときには過荷重信
号を出力する過荷重検出器を設けている。過荷重信号が
出力されたときは、搬器が過荷重となっていると見做し
て安全措置をとるようにしている。また、必要によって
は搬器荷重を検出すべき搬器位置を特定する為に、搬器
検出器を付加した構成とすることもできる。索道の自動
化、遠隔監視運転を行う場合に過荷重を防止して安全を
図るためのバックアップ手段として有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、索道設備において搬器
の過荷重を検出して安全措置をとらせるための自動循環
式索道における搬器荷重検出安全装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動循環式索道設備は両端の滑車間に巻
き掛けた索条に搬器を握索機で握索させて、索条の循環
移動と共に該搬器を運行して輸送を行うもので、搬器と
しては椅子式搬器を用いたリフトや客車式搬器を用いた
ロープウエイ等があり、積雪地におけるスキーヤー輸送
用、または山岳観光地における乗客輸送用などに多用さ
れていることは汎く知られている。また近時は索道設備
を中量または小量輸送用の一般輸送機関としての利用し
ようとすることも志向されつつある。
【0003】索道設備は、索条に懸垂されて高所を運行
するものであるから、搬器の乗車定員は他の交通機関の
場合よりも更に厳密に遵守することが需められる。これ
に対応して従来の索道設備においては、乗車場ないし乗
車ゾーンにおける乗客の乗車時には、係員が付き添って
その安全監視のもとに乗車定員を正確にチェックして乗
車を行わせるようになされていた。
【0004】しかし、一方、最近においては、他の一般
の交通機関や新交通システム等において省力化やテレビ
監視装置による遠隔監視等が実施されているが、このよ
うな要請は今後、索道設備の分野においても要求される
傾向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような省力化や遠
隔監視等を行うに当っては従来より安全の水準を低下さ
せることのないようにしなければならないことは勿論で
あるが、このような場合にも安全を確保するための設備
については従来、殆ど考究されていなかった。本発明は
このような事情に対応して、索道設備の自動化を行っ
て、例えばテレビ監視装置等を用いて遠隔安全監視を行
うような場合に、乗客の安全を確保するための手段ない
し補助手段の提供を課題ないし目的としてなされたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して本発
明は、技術分野及び産業上の利用分野が共通であり、か
つ、解決すべき課題が共通の特定発明と、および一の関
連発明とよりなるものである。
【0007】先ず、特定発明においては、両端の滑車と
滑車間に巻き掛けた索条に搬器を握索機で握索させて、
前記索条の移動と共に搬器を運行し、停留場においては
前記握索機は前記索条を放索して軌条に沿って移送され
るようになした自動循環式索道の前記停留場における乗
車ゾーン付近に設けられる安全装置であって、前記搬器
の通過経路に沿って前記軌条に連通して設けられた可動
軌条と、前記可動軌条を上下変位可能に支持する弾性部
材と、前記可動軌条の変位を検出して該変位が所定値を
超えたとき過荷重信号を出力する過荷重検出器とよりな
り、前記過荷重信号が出力されたとき安全措置をとるよ
うになした自動循環式索道における搬器荷重検出安全装
置、として構成したものである。
【0008】また、関連発明においては、両端の滑車と
滑車間に巻き掛けた索条に搬器を握索機で握索させて、
前記索条の移動と共に搬器を運行し、停留場においては
前記握索機は前記索条を放索して軌条に沿って移送され
るようになした自動循環式索道の前記停留場における乗
車ゾーン付近に設けられる安全装置であって、前記搬器
の通過経路に沿って前記軌条に連通して設けられた可動
軌条と、前記可動軌条を上下変位可能に支持する弾性部
材と、前記可動軌条の変位を検出して該変位が所定値を
超えたとき過荷重信号を出力する過荷重検出器と、前記
搬器が前記可動軌条の所定の位置を通過したときこれを
検出して搬器信号を出力する搬器検出器と、前記過荷重
信号と前記搬器信号を入力して管制信号を出力する管制
装置とよりなり、前記管制装置は前記搬器信号と前記過
荷重信号とが入力されたとき管制信号を出力して安全措
置をとるようになした自動循環式索道における搬器荷重
検出安全装置、として構成したものである。
【0009】
【作用】本発明の自動循環式索道における搬器荷重検出
安全装置は、索道の停留場内に設備される。停留場内の
軌条に沿っては乗車場ないし乗車ゾーンが配設され、索
条の移動と共に運行してきた搬器は停留場に到達すると
索条から離れて、軌条に沿って転走し減速される。か
つ、緩速に達した搬器はこの状態で前記の乗車ゾーン付
近に到り、ここで乗車の客扱いが行われる。
【0010】先ず、前記特定発明の場合においては、乗
車ゾーン付近の搬器通過経路には可動軌条が前記軌条に
連通して配設されている。可動軌条は支承側端部付近が
ピンで枢着され遊動側端部付近においては弾性部材で上
下に可動に支持されている。かつ、可動軌条の該遊動側
端部付近には過荷重検出器が設けられており、遊動側端
部の所定値を超えた下降変位を検出する。搬器が可動軌
条を通過すると弾性部材は搬器の荷重にほぼ対応したた
わみ、ないし変位を生ずるので、搬器荷重が所定値以内
であれば可動軌条の下降変位は小さく、従って過荷重検
出器は作動せず、搬器の出発が許容される。搬器荷重が
大きく可動軌条の下降変位が限度を超えた場合は過荷重
検出器が動作して過荷重信号を出力し、これによって警
報を発しまたは遠隔監視センターへの通報を行う等の安
全措置がとられる。
【0011】次に、関連発明の場合においても、乗車ゾ
ーン付近の搬器通過経路には可動軌条が前記軌条に連通
して配設されており。可動軌条は支承側端部付近がピン
で枢着され遊動側端部付近においては弾性部材で上下に
可動に支持されている。かつ、可動軌条の該遊動側端部
付近には過荷重検出器が設けられており、遊動側端部の
所定値を超えた下降変位を検出して管制装置に過荷重信
号を送出するようになっている。また、該可動軌条付近
の位置には搬器検出器を具えており、搬器が該位置を通
過すると搬器信号を管制装置に送出する。管制装置にお
いては、搬器信号が入力されたときこれを搬器荷重検出
のための計量適時と見做して、このとき、もし過荷重信
号が入力されれば過荷重の搬器が通過したものとして、
管制信号を出力する。かつ、この管制信号に基づいて開
閉器を動作させ、警報を発しまたは遠隔監視センターへ
の通報等の安全措置がとられる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)本実施例は、請求項第1項の特定発明に関
するものである。
【0013】図1は、索道設備の停留場の領域1の平面
配設関係を示したものである。停留場の領域1内には、
滑車軸2aを用いて滑車2が枢設されている。索条3は
索道線路4の方向から停留場の領域1内に導入されて前
記の滑車2に巻き掛け折り返されて、再び索道線路4の
方向に誘導され、矢印5bの方向に循環駆動される。
【0014】一方、停留場の領域1内には軌条6が平面
視ほヾU字状をなして配設されている。軌条6のA点付
近からB点付近に到る間には減速移送装置7が配設さ
れ、G点付近からH点付近に到る間には加速移送装置9
が配設されている。また、軌条6のB点付近からC,
D,E,F点を経てG点付近に到る間には回送移送装置
8が配設されている。
【0015】また、軌条6に沿ってC点とD点との間の
付近には降車ゾーン26が配設され、E点とF点との間
には乗車ゾーン21が配設されている。
【0016】搬器10は本実施例においては客車型の搬
器を用いており、握索機11を具えている。図1におい
て搬器10は握索機11で索条3を握索して、索道線路
4を矢印5aの方向に運行され、停留場の領域1に進入
し、到着する。次に、A点付近において握索機11は索
条3を放索して以後は軌条6に沿って転走する。かつ、
搬器10ないし握索機11は減速移送装置7によって緩
速に減速され、B点付近からC,D,E,F点を経てG
点に到る間は回送移送装置8によって緩速で折返し移送
される。かつ、この間で、降車ゾーン26付近において
降車客扱いが行われ、乗車ゾーン21付近においては乗
車客扱いが行われる。次いで搬器10ないし握索機11
は加速移送装置9によって索条3の速度と同調速度まで
加速され、H点付近において握索機11は索条3を握索
して、該索条3の移動と共に矢印5bの方向に出発す
る。
【0017】図1においては、搬器10は2台のみが図
示されていて他は図示省略されているが、実際には複数
台の搬器10,10…が用いられて所定間隔ないし所定
時隔ごとに次々に運行される。
【0018】図2は、図1における乗車ゾーン21の付
近の詳細を示したものである。軌条6は停留場の領域1
内に高架に架設されたもので、搬器10は走行機の機能
を兼ねた握索機11により軌条6に沿って矢印5b方向
に、搬器位置10aから10bを経て10cへと緩速で
移動する。
【0019】長方形状に示した乗車ゾーン21は停留場
の領域1内の一般床面と同一水準高さ、または多少嵩上
げされて形成されていて、乗客は矢印25方向に誘導さ
れて乗車ゾーン21から搬器10,10…に乗車する。
柵22,23は乗客が乗車ゾーン21から搬器10の通
過区域内に立ち入らないように規制するために設けられ
ている。
【0020】乗車ゾーン21付近の軌条6には、搬器の
荷重検出のための可動軌条31,34が設けられてい
る。図3の如く、軌条6は乗車ゾーン21付近において
端部6aと端部6bとに切り離されており、端部6a付
近はハンガー41aで支持され、端部6b付近はハンガ
ー41bで支持されている。これらのハンガー41a,
41bはそれぞれ固定位置42,例えば停留場の建築物
の天井梁等に懸架されている。
【0021】これらの端部6aと端部6bとの間には前
記の可動軌条31と34とが間挿されている。即ち、可
動軌条31の支承側端部32は前記の端部6aにピン3
7で枢着されており、先端側は遊動側端部33をなして
いる。また他の一の可動軌条34の支承側端部35は前
記の端部6bにピン38で枢着され前記の可動軌条31
と対向して延出し、この先端側は遊動側端部36をなし
ている。ここで可動軌条34の遊動側端部36付近には
孔40が穿孔されており、一方、可動軌条31の遊動側
端部33付近に具えたピン39は前記の孔40内に遊挿
されており、こうして可動軌条31はピン38を中心に
前記ピン39と前記孔40との遊間の範囲内で枢動変位
が可能に相互連結されている。
【0022】一方、可動軌条31と34との前記遊挿連
結部位付近には他のハンガー52が固定位置42から懸
架されている。このハンガー52と可動軌条31の遊動
側端部33付近の下面との間には弾性部材50と緩衝機
51とが間挿されている。弾性部材50は本実施例の図
においては、ばねを用いたものを示しているが、この他
に、弾性ゴム部材等の、荷重とほぼ比例してたわみ、な
いし変位を生ずるものも利用可能である。また緩衝機5
1は遊動側端部33の過度の上下浮動変位を抑制するた
めのものである。 また、可動軌条31の遊動側端部3
3付近にはストライカーないし作動用部材53が突設さ
れており、これに対応して前記のハンガー52にはリミ
ットスイッチ等の検出器を用いた過荷重検出器54を具
えている。
【0023】このような構成及び配設関係において、本
実施例の装置の作用、動作について次に説明する。
【0024】先ず、図2において搬器10,10…は軌
条6に沿って緩速で回送移送され、搬器の位置10a,
10b,10cの如く順次進行し、搬器の位置10a付
近で扉12,12の開扉が行われる。乗客は矢印25の
方向に誘導され搬器の位置10a付近から搬器の位置1
0c付近に到る間に移動中の搬器10に順次乗車し、搬
器の位置10c付近で扉12,12が閉扉される。扉1
2,12の開閉は従来から行われているものと同様に該
搬器10の進行に合わせて自動開閉される。こうして乗
客の乗車が終了した搬器10は、加速移送装置9によっ
て加速されて索道線路4の方向に出発する。
【0025】搬器10にほぼ乗客が乗車完了する位置付
近、即ち、図2においては搬器の位置10c付近には、
可動軌条31,34が設けられ、かつ、これらの可動軌
条31,34はピン39で相互に遊挿連結されている。
搬器10は、特に図示されていないが従来から行われて
いるように、チェーン式の移送装置等を用いて、握索機
11で軌条6に沿って矢印5b方向に転走し端部6aか
ら可動軌条31上に進入し転走する。
【0026】搬器10が可動軌条31の領域内に入る
と、該可動軌条31の遊動側端部33付近は弾性部材5
0で支持されているので、搬器10の荷重の大きさに比
例ないし、ほぼ比例して弾性部材50にたわみを生じ、
図4に略図で示したように、可動軌条31はピン37を
中心にして矢印55方向に比較的僅少ながら回動する。
この回動動作に伴って遊動側端部33及びこれに突設さ
れているストライカーないし作動用部材53は下方に変
位する。搬器10の荷重が大きい場合には下降の変位量
も大きく、作動用部材53は過荷重検出器54に当接
し、これを作動させる。こうして過荷重検出器54の接
点の開または閉動作が行われて過荷重信号slが出力さ
れ、これに基づいて、遠隔監視センターへの通報、音
声、光等による警報を発し、または当該搬器10の出発
を阻止する等の安全措置がとられる。
【0027】一方、可動軌条31の遊動側端部33付近
には、対向している可動軌条34の遊動側端部36がピ
ン39を介して遊挿連結されているので、図4の如く可
動軌条34はピン38を中心に矢印56方向に僅少なが
ら追従して回動する。
【0028】過荷重が検出されなかった搬器10はその
まま通過が許容されるが、前記のピン39の遊挿連結構
成によって、遊動側端部33と遊動側端部36とは段差
なく、ほぼ同一高さ水準となっているので、該搬器10
の握索機11は、この遷移部分をほぼ段差なく通過し
て、軌条6の端部6bを経て矢印5b方向に進行し、加
速移送装置9を経て停留場の領域1から出発する。
【0029】(第2実施例)本実施例のものは、請求項
2項の関連発明に関するもので、ここでは前記第1の実
施例の装置と均等のものに加えて、更に搬器荷重を検出
すべき位置を特定するために搬器検出器160を付加し
たものである。
【0030】図5は、本実施例における構成、配設関係
を示したもので、前記実施例に用いた記号に100位を
付加して示したものは、前記の実施例の場合のものと機
能が均等である。かつ、ここでは、前記の場合に加え
て、握索機111の通過経路であって搬器110の荷重
を検出すべき位置には、搬器検出器160が配設されて
いる。該搬器検出器160には、リミットスイッチ等の
接触型、または非接触型のセンサー等を用いることがで
き、この位置を搬器110ないし握索機111が通過し
たときにはこれを検出して搬器信号scを出力する。
【0031】図6は、各信号の伝送、処理の系統を示す
ブロック図である。図における過荷重検出器154から
出力される過荷重信号slと、搬器検出器160から出
力される搬器信号scとは、それぞれ管制装置161に
入力される。管制装置161においては、搬器信号sc
と、過荷重信号slとが同時に入力されたときにのみ、
管制信号sjを出力し、この管制信号sjに基づいて例
えば開閉器162を作動させて、必要な安全措置をとる
ようになされる。
【0032】このような配設関係、および信号伝送関係
に構成されたものにおいて、この作用、動作は次の如く
である。
【0033】搬器10の移動の様式については、前記の
実施例の場合と均等である。図5の如くに搬器110が
可動軌条131上に進入すると弾性部材150は搬器1
10の荷重ないし重量に応当してたわみを生ずる。こう
して、搬器110が搬器検出器160の位置に進入する
と、該搬器検出器160がこれを検出して搬器信号sc
を管制装置161に送出する。一方、可動軌条131は
搬器110の荷重に対応して弾性部材150に、たわみ
を生ずるので、可動軌条131は、ピン137を中心と
して回動変位を生じ、この変位量が一定以上に大きいと
作動用部材153は過荷重検出器154を作動させ、よ
って、過荷重検出器154は過荷重信号slを出力す
る。
【0034】図7は管制装置161における処理を示す
フロー図である。図における処理の流れにおいて、搬器
検出器160は、該位置を搬器110が通過したときに
のみ搬器信号scを出力して管制装置161に送出し、
搬器110が通過しなければ継続して検出待ちとなって
いる。過荷重検出器154は過荷重状態を検出したとき
にのみ過荷重信号slを管制装置161に送出し、過荷
重条件でないときには引続き検出待ちの状態を継続す
る。
【0035】管制装置161においては、これらの搬器
信号scと過荷重信号slとが同時に入力されたとき、
即ち、搬器信号scと過荷重信号slとがAND条件の
ときには管制信号sjを出力する。管制信号sjの出力
によって、図6の如く、開閉器162を動作させて、必
要な安全措置、例えば遠隔監視センターへの通報、音響
または色灯による警報あるいは当該搬器110の出発を
阻止する等の安全措置を実行することができるのであ
る。
【0036】なお、搬器信号scのみが入力され過荷重
信号slが入力されないときには、搬器荷重が許容範位
内であると見做され、また、過荷重信号slのみが入力
され搬器信号scが入力されないときは、搬器110が
秤量のための好適位置に所在していないものと見做し
て、何れの場合も管制信号sjを出力せず、フロー図に
おける処理の流れは上方に折り返して辿り、引続き検出
待ちの状態が継続される。
【0037】本実施例の場合には前記第1の実施例の場
合と比較して、搬器を秤量すべき可動軌条上の位置を一
定箇所に特定することができるので、搬器の所在位置に
よる秤量ないし検出の誤差を少なくし、または、搬器が
所在しないとき等に外乱よる誤動作等を防止することが
できる。
【0038】
【発明の効果】本発明の、自動循環式索道の搬器荷重検
出安全装置は、自動循環式索道の乗車ゾーン付近におい
て、乗客の乗車が完了ないしほぼ完了する時点で、搬器
荷重ないしは重量を検出して、許容限度を超えていた場
合には通報そのたの安全措置を執るようにしたものであ
る。
【0039】索道の乗車ゾーンにおいては、従来は一般
に係員が付き添って、その監視、誘導のもとに、乗車す
る人員を計数確認して乗車を行わせるようになされてき
た。一方、索道施設も従来の山岳地用の輸送機関として
の用途のみでなく、一般交通用の小量ないし中量の輸送
機間としての利用が志向されつつあるが、このような用
途の場合には、新交通システム等で行われているような
自動化や、遠隔監視運転等が需められる。
【0040】現行の索道運転の規制においては、搬器乗
車の限度は定員をもって定めるようにされているので、
本装置のごとく重量による検出は間接的な方法ではある
が、本装置は自動化、遠隔監視運転等の場合における乗
客安全のための補助手段ないしバックアップ手段として
有効に活用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動循環式索道の搬器荷重検出安全装
置を具えた停留場を示す平面図である。
【図2】乗降ゾーン付近における搬器荷重検出安全装置
の配設関係を示す平面図である。
【図3】搬器荷重検出安全装置の構造を示す側面図であ
る。
【図4】搬器荷重検出安全装置の動作を略図で示した側
面図である。
【図5】第2実施例における搬器荷重検出安全装置の構
造を示す側面図である。
【図6】第2実施例における過荷重検出器と搬器検出器
と及び管制装置との信号伝送関係を説明するブロック図
である。
【図7】第2の実施例における荷重検出安全装置の処理
の流れを示すフロー図である。
【符号の説明】
1 停留場の領域 2 滑車 2a 滑車軸 3 索条 4 索道線路 5a,5b 矢印 6 軌条 6a,6b 端部 7 減速移送装置 8 回送移送装置 9 加速移送装置 10 搬器 11 握索機 12 扉 21 乗車ゾーン 22 柵 23 柵 25 矢印 26 降車ゾーン 27 柵 28 柵 31 可動軌条 32 支承側端部 33 遊動側端部 34 可動軌条 35 支承側端部 36 遊動側端部 37 ピン 38 ピン 39 ピン 40 孔 41a,41b ハンガー 42 固定位置 50 弾性部材 51 緩衝器 52 ハンガー 53 作動用部材 54 過荷重検出器 55 矢印 56 矢印 106 軌条 106a,106b 端部 110 搬器 111 握索機 131 可動軌条 132 支承側端部 133 遊動側端部 134 可動軌条 135 支承側端部 136 遊動側端部 137 ピン 138 ピン 139 ピン 140 孔 141a,141b ハンガー 142 固定位置 150 弾性部材 151 緩衝器 152 ハンガー 153 作動用部材 154 過荷重検出器 155 矢印 156 矢印 160 搬器検出器 161 管制装置 162 開閉器 A,B,C…H 点 sc 搬器信号 sl 過荷重信号 sj 管制信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端の滑車と滑車間に巻き掛けた索条に搬
    器を握索機で握索させて、前記索条の移動と共に搬器を
    運行し、停留場においては前記握索機は前記索条を放索
    して軌条に沿って移送されるようになした自動循環式索
    道の前記停留場における乗車ゾーン付近に設けられる安
    全装置であって、前記搬器の通過経路に沿って前記軌条
    に連通して設けられた可動軌条と、前記可動軌条を上下
    変位可能に支持する弾性部材と、前記可動軌条の変位を
    検出して該変位が所定値を超えたとき過荷重信号を出力
    する過荷重検出器とよりなり、前記過荷重信号が出力さ
    れたとき安全措置をとるようになした自動循環式索道に
    おける搬器荷重検出安全装置。
  2. 【請求項2】両端の滑車と滑車間に巻き掛けた索条に搬
    器を握索機で握索させて、前記索条の移動と共に搬器を
    運行し、停留場においては前記握索機は前記索条を放索
    して軌条に沿って移送されるようになした自動循環式索
    道の前記停留場における乗車ゾーン付近に設けられる安
    全装置であって、前記搬器の通過経路に沿って前記軌条
    に連通して設けられた可動軌条と、前記可動軌条を上下
    変位可能に支持する弾性部材と、前記可動軌条の変位を
    検出して該変位が所定値を超えたとき過荷重信号を出力
    する過荷重検出器と、前記搬器が前記可動軌条の所定の
    位置を通過したときこれを検出して搬器信号を出力する
    搬器検出器と、前記過荷重信号と前記搬器信号を入力し
    て管制信号を出力する管制装置とよりなり、前記管制装
    置は前記搬器信号と前記過荷重信号とが入力されたとき
    管制信号を出力して安全措置をとるようになした自動循
    環式索道における搬器荷重検出安全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007326442A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Nippon Cable Co Ltd 循環式索道の閉鎖型搬器
EP4257446A1 (de) * 2022-04-06 2023-10-11 Innova Patent GmbH Umlaufseilbahn

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EP4257446A1 (de) * 2022-04-06 2023-10-11 Innova Patent GmbH Umlaufseilbahn

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