JPH0538825U - 固定コイル - Google Patents

固定コイル

Info

Publication number
JPH0538825U
JPH0538825U JP9580091U JP9580091U JPH0538825U JP H0538825 U JPH0538825 U JP H0538825U JP 9580091 U JP9580091 U JP 9580091U JP 9580091 U JP9580091 U JP 9580091U JP H0538825 U JPH0538825 U JP H0538825U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
pot
base
coil
fixed coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9580091U
Other languages
English (en)
Inventor
龍雄 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP9580091U priority Critical patent/JPH0538825U/ja
Publication of JPH0538825U publication Critical patent/JPH0538825U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、小型に構成され得ると共に、漏洩磁
束が少なく、而も磁気飽和が発生し難いようにした、固
定コイルを提供することを目的とする。 【構成】基台11と、該基台上に接着剤12を介して固
定保持される磁性体から成る中心コア部13aを備えた
つぼ型コア13と、該つぼ型コア内にて該中心コア部を
包囲するように装着される空芯コイル14とを含んでお
り、該中心コア部の下端が、該つぼ型コアの外周部の下
端面と同一平面またはそれより僅かに短く形成されてい
るように、固定コイル10を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、大電流により比較的大きな電磁界を発生させるようにした、固定コ イルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような固定コイルは、例えば、図6に示すように構成されている。 即ち、図6において、固定コイル1は、基台2上に、ドラム状に形成されたコア 3を装着し、該コア3にコイル巻線4を巻回して、該コイル巻線4のリード線端 末を、該基台2の底面に設けられた電極部5に接続することにより、構成されて いる。
【0003】 また、図7に示すような構成の固定コイルも使用されている。即ち、図7にお いて、固定コイル6は、リング状のコア7にコイル巻線8を巻回することにより 、構成されている。
【0004】 上述したように構成された固定コイル1,6によれば、何れの固定コイル1, 6の場合にも、該コイル巻線4,8に大電流を流すことにより、磁束が発生せし められ、比較的大きな磁界が得られるようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成された従来の固定コイル1,6のうち、図6に 示した固定コイル1においては、開磁路タイプであることから、外部に漏洩する 磁束が比較的多くなってしまい、周囲に対する電磁気影響を配慮しながら、使用 しなければならないという問題があった。
【0006】 また、図7に示した固定コイル6においては、閉磁路タイプであることから、 漏洩磁束は、比較的少ないものの、リング状のコアを使用していることから、磁 気飽和が発生しやすいために、コア自体を太く形成しなければならず、全体の構 成が大型化してしまうという問題があった。
【0007】 本考案は、以上の点に鑑み、小型に構成され得ると共に、漏洩磁束が少なく、 而も磁気飽和が発生し難いようにした、固定コイルを提供することを目的として いる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本考案によれば、基台と、該基台上に接着剤を介して固定保持さ れる磁性体から成る中心コア部を備えたつぼ型コアと、該つぼ型コア内にて該中 心コア部を包囲するように装着される空芯コイルとを含んでおり、該中心コア部 の下端が、該つぼ型コアの外周部の下端面と同一平面またはそれより僅かに短く 形成されていることを特徴とする、固定コイルにより、達成される。
【0009】
【作用】
上記構成によれば、空芯コイルに対して通電することにより、つぼ型コアの中 心コア部から該つぼ型コアの上面を介して該つぼ型コアの外周面を通り、さらに 該つぼ型コアの下端から外部に突出して再び該つぼ型コアの中心コア部の下端か ら入る、実質的に閉じた磁路が形成されることになる。
【0010】 従って、漏洩磁束が少なく、またその形状に基づいて磁気飽和が発生しにくい ことから、小型に構成され得ることになると共に、中心コア部が、つぼ型コアの 外周部の下端面と同一平面またはそれより短く形成されていることにより、該つ ぼ型コアが、主としてその外周部の下端面により基台の表面に対して接着固定さ れ得ることになり、従って該つぼ型コア内の中心コア部は、該つぼ型コアの外周 部と一体化されるので、該つぼ型コアに対して外力が加えられた場合に、該中心 コア部が、該つぼ型コアの内部で移動して、空芯コイルが該つぼ型コアの内壁に 当接して傷ついたり、該中心コア部自体が折れてしまうようなことがない。
【0011】
【実施例】
以下、図面に示した実施例に基づいて、本考案を詳細に説明する。 図1は、本考案による固定コイルの一実施例を示すものである。図1において 、固定コイル10は、基台11と、該基台11上に接着剤12を介して固定保持 される磁性体から成るつぼ型コア13と、該つぼ型コア13内に装着される空芯 コイル14とから構成されている。
【0012】 該基台11は、その周囲が上方に向かって突出していることにより、その突出 部によって上記つぼ型コア13の下端部分を挟持して保持し得ると共に、その外 周面の角部が、二ヶ所で面取りされていることにより、内部のコイルの巻き始め ,巻終わりが容易に判別され得るようになっている。
【0013】 さらに、該基台11は、その底面の互いに対向する端部に、それぞれ空芯コイ ル14の各リード端末に対応する端子電極として作用する二つの端子板11a, 11bを備えていると共に、各リード端末14a,14bが互いに接触しないよ うに、上下に貫通する独立した二つのリード孔11c,11dを有している。
【0014】 該端子板11a,11bは、該基台11から脱落しないように、一部が該基台 11中に埋め込まれるように、例えば一体成形または打ち込み加工により、該基 台11に対して一体的に構成されていてもよく、図2及び図3に示すように、そ の外側の端部が、該基台11の底面の側縁から外側に向かって突出している。こ れにより、プリント基板に実装する場合に、各端子板11a,11bのプリント 基板へのハンダ付けが容易になると共に、ハンダ付けの確認が簡単に視認され得 るようになっている。
【0015】 さらに、該端子板11a,11bは、その内側の端部が、上記リード孔11c ,11d付近まで延びていて、該リード孔11c,11dの側縁をカバーするよ うに、上方に向かってカーブしている。これにより、該リード孔11c,11d を介して導出された空芯コイル14のリード端末14a,14bが、該端子板1 1a,11bに対して鋭角に接して断線しないようになっている。
【0016】 尚、該端子板11a,11bは、図3に示すように、基台11内に食い込むよ うに、側方から見て中央付近が上方に湾曲せしめられており、この湾曲した部分 に、各リード孔11c,11dを介して導出されたリード端末14a,14bが 、ハンダ付け,溶接等により接続される。
【0017】 前記つぼ型コア13は、例えばソフトフェライト,金属磁性体やこれらが混入 された樹脂により、下方が開放した中空円筒状に形成されていると共に、その中 心に上方から突出した中心コア部13aを備えている。該中心コア部13aの下 端は、外周部の下端面と同一平面またはそれより僅かに短く形成されており、基 台11の表面に対しては、接着剤12により補助的に接着されるか、または全く 接着されないようになっている。
【0018】 従って、該つぼ型コア13は、主として外周部の下端面により基台11の表面 に接着固定され得ることになる。これにより、該中心コア部13aは、該つぼ型 コア13の外周部と一体化されることになり、該つぼ型コア13に対して外力が 加えられた場合に、該中心コア部13aが、該つぼ型コア13の内部で移動して 、空芯コイル14が該つぼ型コア13の内壁に当接して傷ついたり、該中心コア 部13a自体が折れてしまうようなことがない。
【0019】 上記空芯コイル14は、前以て絶縁エナメル導線等により巻線形成された後、 つぼ型コア13の内部空間に挿入されるようになっており、そのリード端末14 a,14bは、絶縁被膜が除去されると共に、例えばハンダメッキ等のメッキ処 理や平板へのつぶし加工等により端子板11a,11bに対して接続し易いよう にしてもよい。
【0020】 上記接着剤12は、図4に示すように、基台11のリード孔11c,11dを 避けるように、例えばシート状接着剤を打ち抜き加工することにより、形成され ており、上記つぼ型コア13を基台11の表面に接着する際に、加熱圧縮により 該接着剤12が溶融することになる。
【0021】 尚、該接着剤12は、シート状接着剤の代わりに、該つぼ型コア13の下面ま たは基台11の表面に,印刷,塗布等により備えられるようにしてもよいことは 明らかである。
【0022】 本考案による固定コイル10は以上のように構成されており、先づ空芯コイル 14をつぼ型コア13内に装着する。その際、該空芯コイル14は、つぼ型コア 13内にて、動作時の振動を防止するために、その少なくとも一部が接着剤等に よって該つぼ型コア13の内壁に固定されていてもよい。その後、該空芯コイル 14のリード端末14a,14bを基台11のリード孔11c,11dに挿入し ながら、接着剤12を挟んで、該つぼ型コア13を基台11の表面に当接させる 。これにより、該つぼ型コア13は該基台11に対して仮固定されることになる 。
【0023】 この状態から、基台11のリード孔11c,11dを介して、該基台11の底 面に突出しているリード端末14a,14bを、端子板11a,11bの表面に 沿って、屈曲せしめると共に、該端子板11a,11bの湾曲部にて、その表面 に溶接,ハンダ付け等により接続する。
【0024】 その際、上述した該湾曲部が、基台11の底面より上方に引っ込んでいること により、該リード端末14a,14bが、容易に溶接またはハンダ付けされ得る と共に、溶接部分またはハンダ付け部分が、該基台11の底面から下方に突出す るようなことはなく、従って、プリント基板等に対して、本固定コイル10を実 装する場合に、基台11の底面が、該プリント基板11の表面に対して、全体が 接触することになり、確実に且つ容易に実装され得ることとなる。
【0025】 このようにリード端末14a,14bを端子板11a,11bに対して接続し た後、さらに加熱圧縮加工を行なって、該接着剤12を溶融させることにより、 該つぼ型コア13及び基台11は、互いに固定され得ることになる。その際、該 つぼ型コア13と基台11がより一層近接せしめられることから、空芯コイル1 4のリード端末14a,14bが、僅かにたるむことになり、本固定コイル10 の使用の際に、熱等による膨張収縮による該リード端末14a,14bの劣化が 防止され得ることになる。
【0026】 また、溶融した接着剤12が、基台11のリード孔11c,11d内に流れ込 むことにより、該リード孔11c,11dは、溶融した接着剤12により閉塞さ れることとなり、従って内部の空芯コイル14が保護され得ることとなる。
【0027】 このようにして組み立てられた固定コイル10は、従来の図6に示した開磁路 タイプの固定コイル1と図7に示した閉磁路タイプの固定コイル6の中間のタイ プともいうべきものであり、図6の固定コイル1に比較して、漏洩磁束が10分の 一乃至1000分の一程度となるので、周囲への電磁気影響をあまり考慮しなくても 済むことになると共に、図7の固定コイル6に比較して、磁気飽和が発生し難い ことから、比較的小型に構成され得ることとなる。
【0028】 ここで、接着剤12は、芯として磁性体フィルム,磁性体ゴム等を使用するか 、または磁性体粉末を混入する等により、磁性体化せしめることによって、より 一層閉磁路化され得ることになると共に、さらに該接着剤12の下方に、所謂シ ョートリングとして、シート状または接着剤による導電体15を配設することに より、漏洩磁束がさらに低減され得ることになる。
【0029】 尚、上記実施例においては、端子板11a,11bの内側端部は、基台11の リード孔11c,11dの側縁に廻り込むように形成されているが、図5に示す ように、該リード孔11c,11dの側縁の手前で終わっていてもよく、その場 合には、該リード孔11c,11dの側縁自体が、カーブするように形成される ことにより、リード端末14a,14bの断線が防止され得るようになっている 。
【0030】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、小型に構成され得ると共に、漏洩磁束が 少なく、而も磁気飽和が発生し難いようにした、極めて優れた固定コイルが提供 され得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による固定コイルの一実施例を示す断面
図である。
【図2】図1の固定コイルの底面図である。
【図3】図1の固定コイルの一部を切欠した側面図であ
る。
【図4】図1の固定コイルの分解斜視図である。
【図5】本考案による固定コイルの他の実施例を示す断
面図である。
【図6】従来の固定コイルの一例を示す断面図である。
【図7】従来の固定コイルの他の例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 固定コイル 11 基台 11a 端子板 11b 端子板 11c リード孔 11d リード孔 12 接着剤 13 つぼ型コア 13a 中心コア部 14 空芯コイル 14a リード端末 14b リード端末 15 導電体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、該基台上に接着剤を介して固定
    保持される磁性体から成る中心コア部を備えたつぼ型コ
    アと、該つぼ型コア内にて該中心コア部を包囲するよう
    に装着される空芯コイルとを含んでおり、該中心コア部
    の下端が、該つぼ型コアの外周部の下端面と同一平面ま
    たはそれより僅かに短く形成されていることを特徴とす
    る、固定コイル。
JP9580091U 1991-10-26 1991-10-26 固定コイル Pending JPH0538825U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9580091U JPH0538825U (ja) 1991-10-26 1991-10-26 固定コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9580091U JPH0538825U (ja) 1991-10-26 1991-10-26 固定コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0538825U true JPH0538825U (ja) 1993-05-25

Family

ID=14147515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9580091U Pending JPH0538825U (ja) 1991-10-26 1991-10-26 固定コイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0538825U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4306666B2 (ja) 面実装型インダクタ
EP1763044B1 (en) Inductor
JP2007027461A (ja) コアおよびコアを備えたインダクタ
WO2005117038A1 (ja) インダクタ
JP2005310812A (ja) コイル部品
JP2007165407A (ja) チョークコイル
JP2009117627A (ja) 表面実装型コイル部品
JP2573544Y2 (ja) インダクタンス素子
JP4290160B2 (ja) コイル部品及びコイル部品の製造方法
JP3336346B2 (ja) チップインダクタンス素子
JPH0538827U (ja) 固定コイル
JPH0538825U (ja) 固定コイル
JPH0538826U (ja) 固定コイル
JPH0538828U (ja) 固定コイル
JPH0538829U (ja) 固定コイル
KR102043295B1 (ko) 누설 자속을 최소로 하는 인덕터
JP2533948Y2 (ja) チョークコイル及びトランス等のコイル部品
JP2007123307A (ja) チョークコイル
JP2007123308A (ja) チョークコイル
JP2005285901A (ja) 電子部品および電子部品の製造方法
JP2008108944A (ja) 磁性素子
JP2001313214A (ja) 表面実装型小型トランス
JP2510366Y2 (ja) 薄形トランス
JP2001345214A (ja) 表面実装型小型トランス
JPH11135331A (ja) インダクタンス部品