JPH053874U

JPH053874U - 冷蔵庫の霜取装置

Info

Publication number: JPH053874U
Application number: JP2355791U
Authority: JP
Inventors: 和山本
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1991-04-10
Filing date: 1991-04-10
Publication date: 1993-01-22

Abstract

(57)【要約】【目的】冷却器に付着した霜を均一に温め、霜を残さ
ずに霜取をするための冷蔵庫の霜取装置を得る。【構成】冷却器１の下方に、ヒータ取付板３を介して
霜取ヒータ５を少なくとも前後に２個取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、冷却器の下方に霜取ヒータを設けた冷凍冷蔵庫等の霜取装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図６ないし図８は例えば実開平２−１３１１８５号公報に示された従来の冷蔵庫の霜取装置を示すものであり、図において、１は冷蔵庫（図示せず）の庫内を冷却する冷却器、２はこの冷却器１のパイプ、３はこのパイプ２に装架することによって、上下及び前後の移動を抑制され、固定されたヒータ取付板である。４はこのヒータ取付板３に装架することによって左右の移動を抑制し、霜取ヒータ５に除霜水が滴下して直接当たることを防止したヒータルーフである。図９は上記霜取装置を備えた冷蔵庫の冷却室（図示せず）の要部を示す側断面図であり、図において、６は上記冷却器１の上方に設けた冷気循環用の電動ファン、７ａは冷却吹き出し口、７ｂは冷気戻り口、８は上記冷却器１から滴下した除霜水を受けるためのトレイ、９は滴下した除霜水を庫外へ導くためのドレンパイプ、１０は霜取ヒータ５の熱から近傍の部品を保護し、かつ反射作用により熱を効率よく使用するアルミシートである。

【０００３】次に動作について説明する。冷蔵庫本体（図示せず）の内部において冷却器１にて作られた冷気は、電動ファン６によってその正面の冷気吹き出し口７ａから庫内へ送り出され、庫内を冷却した後、冷気戻り口７ｂを通り冷却器１に戻ってくる。これら一連のサイクルにより庫内食品は冷却されるが、食品より奪われた水分は冷却器１に霜として付着し、この霜が成長するにしたがい熱交換効率が低下する。

【０００４】この熱交換効率の低下を止めるために、上記霜取ヒータ５に通電して冷却器１を加熱し、付着した霜を除霜水として直下のトレイ８内に滴下させ、ドレンパイプ９を介して庫外に排出していた。また、滴下水が加熱されている霜取ヒータ５に直接落下するのを防ぐため上記のヒータルーフ４が設けられており、さらに霜取ヒータ５の熱から近傍の部品を保護する目的と、反射作用により熱を効率よく使用する目的で、上記のアルミシート１０が周囲に貼付けられていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

従来の冷蔵庫の霜取装置は以上のように構成されているので、冷却器１の奥行が大きい場合、均一に霜取ができず、霜が冷却器１に残ってしまうという問題点があった。

【０００６】この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、冷却器１の霜取が確実に行える冷蔵庫の霜取装置を得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

この考案に係る冷蔵庫の霜取装置は、霜取ヒータを冷却器の前後に少なくとも２個設けたものである。

【０００８】

【作用】

この考案における冷蔵庫の霜取装置は、前後に設けられた複数の霜取ヒータにより冷却器が均一に温められて霜取にむらが生じず、霜が残ることがない。

【０００９】

【実施例】

実施例１．以下、この考案の一実施例を図について説明する。図１、図２において、従来の技術と同一符号は同一、または相当部分を示し詳細な説明は省略する。３は上記冷却器１の左右下部に略対称形状に設けたヒータ取付板で、それぞれ前後に分割され、上部に形成した係止溝１１を上記パイプ２に係止して冷却器１に固定されている。

【００１０】５は冷却器１の下方の前後に、それぞれ冷却器１に沿って設けた２個の霜取ヒータで、前後のヒータ取付板３にそれぞれ形成した切欠きに奥部の切欠きの幅より若干広い径の円形部１２ａに保持し、左右のヒータ取付板３間に架設している。１３はこの前後の霜取ヒータ５の上部にそれぞれ設けたヒータルーフ４の爪で、それぞれヒータ取付板３に略八の字状に穿説した角穴１４に差し込み、折り曲げることによってヒータルーフ４を左右のヒータ取付板３間に架設している。

【００１１】次に動作について説明する。２本の霜取ヒータ５の一方が冷却器１の後方を、また他方が前方を加熱することから、冷却器１と霜取ヒータ５との距離が極端に離れた部分が無くなるため、冷却器１に局部的に加熱されない部分がなくなり、局部的な霜の残りも起きなくなる。また、極端に冷却器１と霜取りヒータ５との距離が離れた部分がないので、霜取ヒータ５の発熱量を低くすることができ、供給する電力の入力値を下げられ、省電力化を図ることができる。

【００１２】実施例２．なお上記実施例１では、２本の霜取ヒータ５を水平に配置したものを示したが、図３ないし図５に示すように霜取ヒータ５の一方を他方に対して上下にずらして配置してもよく、霜取ヒータ５間の距離が離れることにより、冷気戻り口７ｂを通って戻って来る冷気の風路抵抗を減少することができ、冷却性能を向上させることができる。また、この実施例では、前後のヒータ取付板３を一体に形成し、１つのヒータ取付板３で２本の霜取ヒータ５を固定しているため、上記実施例１に比較して部品点数を削減でき、安価にできる効果がある。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、この考案によれば、霜取ヒータを冷却器の前後に少なくとも２個設けて構成したので、均一に冷却器の霜取ができ、霜が冷却器に残らないものが得られ、また、霜取ヒータの供給電力の入力値が下げられ、省電力化を図ることができるものが得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例１を示す冷蔵庫の霜取装置の
要部斜視図である。

【図２】図１の霜取装置を備えた冷蔵庫の要部を示す側
断面図である。

【図３】この考案の実施例２を示す冷蔵庫の霜取装置の
要部斜視図である。

【図４】図３の霜取装置を備えた冷蔵庫の要部を示す側
断面図である。

【図５】図４の要部拡大図である。

【図６】従来の冷蔵庫の霜取装置を示す正面図である。

【図７】図６の左側面図である。

【図８】図６の右側面図である。

【図９】図６の霜取装置を備えた冷蔵庫の要部を示す側
断面図である。

【符号の説明】

１冷却器５霜取ヒータ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】【請求項１】冷却器の下方に設けられ、この冷却器に
付着した霜を溶かす霜取ヒータを備えた冷気強制循環式
の冷蔵庫の霜取装置において、上記霜取ヒータを冷却器
の前後に少なくとも２個設けたことを特徴とする冷蔵庫
の霜取装置。