JPH0538404Y2 - - Google Patents

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JPH0538404Y2
JPH0538404Y2 JP11350086U JP11350086U JPH0538404Y2 JP H0538404 Y2 JPH0538404 Y2 JP H0538404Y2 JP 11350086 U JP11350086 U JP 11350086U JP 11350086 U JP11350086 U JP 11350086U JP H0538404 Y2 JPH0538404 Y2 JP H0538404Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は磁気ヘツド、特に釦形フロツピーヘツ
ドに関する。
(従来技術) 従来の釦形磁気ヘツドは、第6図のように読
出/書込コア18の両側にそれぞれ消去コア1
9,12を接着し、さらにその外側にチタバリ
(チタン酸バリユーム)あるいはチタカリ(チタ
ン酸カリユーム)等のスライダ13,13′を接
着して第7図のようなコア組立体14を形成し、
これを例えばジアリルフタレートPPS等の成形材
料で形成した第8図のような樹脂製円筒形のケー
ス15に収容し、コア組立体14のチタバリスラ
イダ13,13′の外形形状に穿設したケース前
面の窓穴15aからチタバリスライダ13,1
3′およびコア前部を露出させて構成していた。
第6図、第7図で17,16は、それぞれ読出/
書込コア18および消去コア19,12の側部に
接着されたコアの補強、および消去コア11,1
2間の寸法精度を確保するためのチタバリ等のL
形セラミツク片である。このように従来の釦形磁
気ヘツドでは、磁気ヘツドの前面摺動部分(スラ
イダ)はヘツド外殻を成すケースとは別体に、コ
ア組立体側に形成されている。ケースの窓穴周囲
とチタバリスライダはエポキシ樹脂剤等で接着さ
れる。
(考案が解決しようとする問題点) 上述の構造では読出/書込コア、消去コアそれ
ぞれチタバリ補強材(i2コア)を設けなければな
らないので、その接着工程が煩雑で、その分、価
格も高く、また、チタバリスライダも別途設けな
ければならず、これらの読出/書込コア、消去コ
ア、チタバリスライダの各部品のラミネート接
着、およびチタバリスライダの切り出し加工の各
工程、さらにはチタバリスライダとケースとの接
着、組み立ての工程も煩雑で歩留りも悪く、工数
がかかり、また部品の数も多く、コスト高となつ
ていた。磁気ヘツド全体として接着層が多いこと
から剥離による欠陥品も生じ、特性上の信頼性も
劣る等の問題があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係る釦形磁気ヘツドは、ケース側部か
ら前部の摺動面まで一体の耐摩耗性材質でできた
釦形ケースを有し、前記釦形ケースの前部に、単
独の読出/書込コアおよび消去コアの前部が露出
する読出/書込コア用窓穴および消去コア用窓穴
を設け、前記読出/書込コア用窓穴と前記消去コ
ア用窓穴とを端部どおし連通せしめ、これらの窓
穴に隣接してケース前部の内面に突起を形成し、
前記突起の側部に接着剤を介して前記コアの側部
を密着、固定して成るものである。ここで上述し
た単独の読出/書込コア、消去コアとはコアの側
部に第6図で述べたようなL形セラミツク片1
6,17を有しないコア(フエライトコア等)の
みで構成したものを指している。耐摩耗性材質の
ケースとしては、後述する特定材質のセラミツク
ケース、カミトンケース(商品名)等が有効に用
いられる。
(実施例) 次に、本考案を図面を参照しながら実施例につ
いて説明する。
第1図は本考案の実施例に係る釦形磁気ヘツド
のケース1の前面の平面図であり、第2図は第1
図の釦形ケースとこれに組み込まれる読出/書込
コア4、消去コア5,5′の分解斜視図である。
この実施例で釦形ケース1は、その全体がチタバ
リあるいはチタカリ等のセラミツク材で形成され
ており、前面は磁気ヘツド摺動面1aとなつてい
る。この摺動面1aのほぼ中央には、前述した単
独の読出/書込コア4および消去コア5,5′の
前部が露出する全体として細長の読出/書込コア
用窓穴6および消去コア用窓穴7,8が貫通して
形成されている。またこれらのコア4,5,5′
は第6図、第7図の従来例で述べたようなコア組
立体14の前部両側部のチタバリスライダ13,
13′を除去しかつ読出/書込コア、消去コアの
両側部に配置されるL形セラミツク片(第6図1
7,16)を除いた如きものである。
釦形ケース1の細長の窓穴6,7,8はこのよ
うな単独の、しかもスライダ無しの各コア4,
5,5′の前部外形とほぼ対応する形状であり、
全体として磁気媒体の走行方向に沿つてのび、か
つ各コアどおしの対応する位置関係で穿けられて
いる。ここで前記読出/書込コア用窓穴6と消去
コア用窓穴7,8は、第1図、第3図の符号2
0,21で示される如く、磁気媒体走行方向の向
き合つた穴端どおしが互いに連通している。この
ような摺動面一体形のケースは、外形、窓穴とも
すべて成形加工で形成される。ここで読出/書込
コア用窓穴6の巾寸法Wおよび消去コア用窓穴
7,8の巾寸法W′(第1図)は、例えば、それぞ
れ0.38mm、0.19mmと狭く、寸法公差も厳しい。し
たがつて、これらの窓穴に対応する金型の突部は
非常に薄く、各々分離独立した穴を形成しようと
すると、金型の寿命がもたない。しかし本考案で
は、前述の如く窓穴6と窓穴7,8は端部どおし
部分的につながつた構成となつており、これに対
応して金型の薄肉突部分も連接した形状となり、
該部分の強度が保たれ、破損が起らず、金型寿命
が向上する。
第2図、第4図および第5図に示されるよう
に、ケース前部の内面(裏面)には、各窓穴6,
7,8の片側の窓壁に隣接して突起9,10が形
成されている。中央の読出/書込コア4の窓穴6
に対しては窓穴片側に2個の突起9が、その両側
の消去コア5,5′の窓穴7,8に対しては両穴
に共通の2個の突起10が磁気媒体走行方向に離
隔して設けられている。各突起の側面にそれぞれ
対応する窓穴の片側の穴壁同一面となるように形
成されている。これらの窓穴6,7,8にはケー
ス後部から各コア4,5,5′の前部が挿入され
るが、その際、第4図、第5図に示す如く、各コ
アの側面を突起の側面9a,10aに接着剤を介
して密着させる。このような突起がなく窓穴だけ
の場合は、コアのすわりは不安定となり、位置決
めにバラツキを生じ、歩留りの低下をきたすが、
突起を適切な高さで形成することにより、この突
起側面がガイドおよび支持部となり、また低粘度
の接着剤を用いることにより、突起以外の他の支
えがなくても各コアは接着剤の表面張力で突起側
面に密着する。したがつて突起の寸法、位置をケ
ース成形の際精度よく出しておけば、組立工程で
のコア位置決めは極めて容易となり、消去コア間
の距離(トラツク巾)lの精度も確保される。さ
らに窓穴の周囲に接着剤22,23を流し込んで
接着、固化させ、最後にケース1の摺動面1aと
各コア4,5,5′の露出した前面を研磨する。
このようにして組み付けた磁気ヘツドの前面は、
前記窓穴から読出/書込コア4の磁気ギヤツプ4
aおよび消去コア5,5′の磁気ギヤツプ5a,
5a′(第2図)が露出し、これらのコア前面の周
囲が直接セラミツク(チタバリ、チタカリ)材の
ケースの摺動面1aに連接している。
なお、この種の磁気ヘツドにおいては、読出/
書込コアと消去コアのギヤツプ間隔Tは厳しく規
制されており、窓穴の対向端部を連通させた場合
の窓穴長さの増分は第2図でI形コアの巾Hの寸
法を増加し、これによつて前記ギヤツプ間隔Tを
規定値に保つようにするのがよい。
セラミツクケースとしては上述のチタバリ、チ
カリチの他に、例えば特開昭61−46088号特許公
報に記載されたセラミツク基板の組成とほぼ同じ
組成のセラミツク材で形成してもよい。このセラ
ミツク材は、酸化アルミニウム20〜60重量%、酸
化ホウ素3〜15重量%、2酸化珪素20〜70重量
%、アルカリ金属酸化物1〜5重量%、族元素
酸化物0.01〜0.5重量%の組成範囲で総量が100重
量%となるようにした組成を有し、族元素酸化
物としては、酸化鉄Fe2O3、酸化ニツケルNiO,
酸化ルチウムRuO2、酸化ロジウムRh2O2等が用
いられる。このようなセラミツク粗成物を、水溶
性アクリル系樹脂などの有機バインダー、水、消
泡剤、融剤を加えて2時間程度の短時間で650℃
前後の比較的低温度で焼成し、図示のような釦形
ケースの形状に成形する。この場合の製造方法と
しては、例えば特開昭61−46096号特許公報に記
載された製造方法が適用される。この組成をもつ
セラミツク材は加工性にすぐれ、また磁気ヘツド
摺動面としてすぐれた性質を有している。即ち内
部組織の気泡が無く、吸水率がほとんど0に近
く、熱膨張係数は5×10-6/℃、表面粗さは1μ
m、体積抵抗は109〜1010Ω・cmが確められてい
る。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、ケースを
スライダと同材質で、しかもスライダを兼ねるよ
うに一体に形成したのでスライダとコアの接着工
程、スライダの切り出し工程が省けるとともに、
ケースの前部窓穴の裏側に突起を形成し、この突
起側面に単体のコアを接着するようにしたので、
チタバリ等のセラミツク片をコアに接着する工程
が不要で部品数、材料費が少なく、歩留りおよび
信頼性の高いかつ低コストの磁気ヘツドが得られ
る。ケース前面の3個の窓穴は互いに端部で連通
せしめたので、成形加工が容易で穴巾が極小寸法
でも金型の破損が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る磁気ヘツドケー
スの平面図、第2図は本考案に係る磁気ヘツドの
部分的な分解斜視図、第3図は本考案に係る窓穴
の突起に接着されたコアの拡大平面図、第4図は
第3図のA−A線に沿う断面図、第5図は第3図
のB−B線に沿う断面図、第6図は従来のコア組
立体の分解斜視図、第7図は従来のコア組立体の
斜視図、第8図は従来の釦形磁気ヘツドの平面図
である。 1,15……釦形ケース、6……読出/書込コ
ア用窓穴、7,8……消去コア用窓穴、4,18
……読出/書込コア、5,5′,12,19……
消去コア、9,10……突起、9a,10a……
突起側面、20,21……穴端連通部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケース側部から前部の摺動面まで一体の耐摩耗
    性材質でできた釦形ケースを有する磁気ヘツドに
    おいて、前記釦形ケースの前部に、単独の読出/
    書込コアおよび消去コアの前部が露出する窓穴を
    設け、前記読出/書込コア用の窓穴と前記消去コ
    ア用の窓穴とを端部どおし連通せしめ、これらの
    窓穴に隣接してケース前部の内面に突起を形成
    し、前記突起の側部に接着剤を介して前記コアの
    側部を密着、固定したことを特徴とする釦形磁気
    ヘツド。
JP11350086U 1986-07-24 1986-07-24 Expired - Lifetime JPH0538404Y2 (ja)

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JPS6322609U JPS6322609U (ja) 1988-02-15
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