JPH0538338A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH0538338A
JPH0538338A JP32242791A JP32242791A JPH0538338A JP H0538338 A JPH0538338 A JP H0538338A JP 32242791 A JP32242791 A JP 32242791A JP 32242791 A JP32242791 A JP 32242791A JP H0538338 A JPH0538338 A JP H0538338A
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Yoshihisa Okazaki
敬久 岡崎
Hiroshi Sasaki
博 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 2次元カラー血流像を断層像上に重畳して表
示する超音波診断装置において、超音波振動子群より超
音波を送受信させ、断層像情報を求めるためのBモード
走査、及び2次元カラー血流像情報を求めるための2D
ドプラモード走査を行う送受信手段と、Bモード走査に
よる超音波送受信方向と2Dドプラモード走査による超
音波送受信方向とが互いに独立した方向となるよう前記
送受信手段による各走査の超音波送受信方向を制御する
制御手段とを備えたことを特徴とする。 【効果】 本発明によれば、2Dドプラモード走査の超
音波ビームがBモード走査のビームに対して独立な方向
へ送受信されるので、2次元カラー血流像の周囲の断層
像を観察することが可能となり、2次元カラー血流像の
位置を特定することが容易になるので、診断能の向上が
図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Bモード表示と2Dド
プラモード(以下、2Dモードともいう)表示とを行う
ことのできる超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】Bモードとは、超音波プローブの超音波
送受波面より被検体に向けて超音波ビームを送受波し、
これを一方向にスキャンして得られるエコー信号より被
検体断面像を表示するモードである。
【0003】一方、2Dモードとは、超音波送受波面よ
り被検体に向けて超音波ビームを送受波し、各走査線毎
に複数回ビームを送受波して一方向にスキャンし、得ら
れるドプラ偏移信号から2次元の血流情報を得て、Bモ
ード像に重ねて2次元カラー血流像を表示するモードで
ある。
【0004】なお、Bモード収集のための超音波ビーム
は、高分解能のBモード像を得るために、7.5MHZ
又は10MHZ程度の高周波を用いるとよい。一方、2
Dモードデータ収集のための超音波ビームは、高流速の
測定を可能とするために、3.5MHZ程度の低周波を
用いるとよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の超音
波プローブでは上記のBモード、2Dモードのデータ収
集を行なおうとすれば、Bモードと2Dモードとで超音
波の送受信方向を同一とせざるを得なかった。従って、
Bモード像とカラー血流イメージング像とが全て重なっ
てしまい、カラー血流イメージング像の周囲のBモード
像を観察することができず、カラー血流イメージング像
の位置を特定することに困難が生じる場合があり、診断
に支障をきたすという欠点があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、カラー血流イメージング像の周囲のBモード像を
も観察することのできる超音波診断装置の提供を目的と
する。
【0007】 [発明の構成]
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、被検体に対して超音波を送信し反射された
エコー信号を受信するための配列された超音波振動子群
を有する超音波探触子と、前記超音波振動子群より超音
波を送受信させ、断層像情報を求めるためのBモード走
査、及び2次元カラー血流像情報を求めるための2Dド
プラモード走査を行う送受信手段と、Bモード走査によ
る超音波送受信方向と2Dドプラモード走査による超音
波送受信方向とが互いに独立した方向となるよう前記送
受信手段による各走査の超音波送受信方向を制御する制
御手段と、前記送受信手段によるBモード走査により得
られた受波エコー信号に基づき断層像情報を求める手段
と、前記送受信手段による2Dドプラモード走査により
得られた受波ドプラ偏移信号に基づき2次元カラー血流
像情報を求める手段と、前記断層像情報と前記2次元カ
ラー血流像情報とを重畳した画像情報を表示する表示手
段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、Bモード走査による超音波送
受信方向と2Dドプラモード走査による超音波送受信方
向とが互いに独立した方向となるよう制御することがで
きるので、2次元カラー血流像の周囲の断層像を観察す
ることが可能となり、2次元カラー血流像の位置を特定
することが容易になる
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0011】図1は本実施例装置のブロック図、図2は
2Dモードデータ処理部のブロック図、図3は2周波超
音波探触子の概略断面図である。
【0012】本実施例では、Bモード表示と2Dモード
とを同時に行うために、高周波、低周波の超音波を照射
することのできる超音波探触子を使用している。このた
めに本実施例では、本出願人が特願昭60−18074
号で提案した2種類の超音波を同時に送受信できる2周
波超音波探触子1を使用している。
【0013】この2周波超音波探触子1は、図3に示す
構造を有している。図巾、21は厚み共振周波数が2f
0 である圧電セラミックで、この周波数2f0 での波長
の略1/2に相当する長さの厚さ(例えばλ/4・・・
但し、λは共振周波数f0 における波長)を有する。2
2は該圧電セラミック21の背面に電極25aを挟んで
形成した高インピーダンス背面バッキング層としての背
面負荷セラミックで、前記圧電セラミックと略同等の厚
さ(例えばλ/4)を有する。23は該背面セルミック
22の背面に形成した低音響インピーダンスの音響吸収
体で、ゴム型材料により作られている。24は前記圧電
セラミック21の媒質側表面に電極25bを挟んで形成
したエポキシ型材料による音響整合体で、その厚さは、
前記周波数2f0 での略1/4に相当する長さ(例えば
λ/8)に予め設定してある。26a、26bは前記電
極25a、25bからのリード線で、この超音波探触子
1が該リード線を介して電気的に駆動されるように構成
する。
【0014】しかしてこのような構成の超音波探触子1
では、λ/2の合成厚を持つ圧電セラミック21と背面
負荷セラミック22との合成層が、2f0 に共振周波数
をもつプローブ(探触子)として働き、λ/8の厚みを
もつ音響整合体24がf0 に共振周波数をもつプローブ
として働くのである。そして、本実施例の駆動法として
は、高分子圧電体等の駆動法として従来から知られてい
る1/4波長駆動法と同じ駆動法を用いる。
【0015】ここで、本実施例の超音波探触子1に関す
る送受信効率の性能曲線を示すと図4(A)のようにな
る。図からも分かるように、3.7MHZと7.8MH
Zとにそれぞれの中心を有する2つの周波数が、いずれ
も効率よく送受信されていることが読み取れる。
【0016】上記2周波超音波探触子1は、図1に示す
ように高圧スイッチ2によって送信時、受信時それぞれ
に使用される振動子群が選択されるようになっている。
【0017】また、上記高圧スイッチ2は送信回路3、
受信回路7及びCPU12によって制御されている。
【0018】前記送信回路3は、送信遅延コントローラ
4、送信遅延回路5及びパルサ6から構成されている。
前記送信遅延コントローラ4は、前記CPU12からの
制御信号に基づき、送信ビームのステアリング、送信フ
ォーカス、偏向条件等を設定するコントロール信号を前
記送信遅延回路5に出力し、この送信遅延回路5の出力
によって前記パルサ6より高圧パルスを発して前記高圧
スイッチ2の送信制御を行うようになっている。
【0019】一方、前記受信回路7は、プリアンプ8、
受信遅延コントローラ9、受信遅延回路10及び加算機
11から構成されている。そして、前記高圧スイッチ2
を介して入力される受信エコーをプリアンプ8で増幅
し、前記CPU12の制御に基づき前記受信遅延コント
ローラ9で設定された受信ビームのステアリング、受信
フォーカス、偏向等を前記受信遅延回路10で施し、こ
の後加算器11で同時駆動振動子群からの受信エコーを
加算して出力するようになっている。
【0020】この意味で、CPU12は送信回路3、受
信回路7の送受信方向を制御する制御手段として供す
る。
【0021】尚、CPU12が送信回路3、受信回路7
を制御するためのビームの送受信位置及び送受信方向
は、コントロールパネル13を操作することにより設定
されるようになっている。
【0022】前記受信回路7の後段には、この受信回路
7の出力のうちの高周波成分あるいは低周波成分を通過
させることができるフィルタ手段の一例であるバンドパ
スフィルタ14が設けられている。このために、このバ
ンドパスフィルタ14は図4(B)に示すように2種類
の中心周波数を持つバンドパスフィルタ特性F1、F2
を有している。そして、このバンドパスフィルタ14
は、前記CPU12の制御によって各モード毎に前記中
心周波数が切り換えられるようになっていて、Bモード
像データを通過させる場合には前記フィルタ特性F2が
選択され、2Dモードデータを通過させる場合には前記
フィルタ特性F1が選択されるようになっている。
【0023】このバンドパスフィルタ14の後段には、
ドプラ信号処理部15、2Dモードデータ処理部50及
びメインアンプ16が設けられている。
【0024】前記ドプラ信号処理部15には、通常のド
プラモード(任意点での血流の測定)の際に収集された
ドプラ信号が、前記バンドパスフィルタ14においてフ
ィルタ特性F1が施された後に入力され、このドプラ信
号を周波数分析するものである。
【0025】前記アンプ16には、Bモードの際に収集
されたBモードが、前記バンドパスフィルタ14におい
てフィルタ特性F2が施された後に入力され、このBモ
ードデータを増幅するものである。
【0026】また、前記2Dモードデータ処理部50に
は、2Dモードの際に収集されたデータが、前記バンド
パスフィルタ14においてフィルタ特性F1が施された
後に入力され、血流速、分散、パワーを求めるものであ
る。この2Dモードデータ処理部50は、図2に示すよ
うに、位相検波器51、A/Dコンバータ52、ディジ
タルフィルタ53、相関部54、演算部55から構成さ
れている。
【0027】尚、バンドパスフィルタ14を通過した信
号を、前記ドプラ信号処理部15、2Dモードデータ処
理部50、メインアンプ16のいずれに入力させるかの
切り換えは前記CPU12によって制御される。
【0028】上記ドプラ信号処理部15、2Dモードデ
ータ処理部50、メインアンプ16からの出力は、DS
C(ディジタル・スキャン・コンバータ)17、カラー
プラセッサ18、D/Aコンバータ19を介してカラー
TV20に表示されるようになっている。尚、上記ドプ
ラ信号処理部15、2Dモードデータ処理部50、メイ
ンアンプ16、DSC17、カラープロセッサ18、D
/Aコンバータ19及びカラーTV20は、前記バンド
パスフィルタ14を介して入力された信号を処理して表
示動作を行うための表示手段30を構成している。ま
た、ドプラモードの際のドプラビームを示す方向及びサ
ンプリング位置表示は、CPU12からの信号に基づき
オーバーレイ56を経由して前記カラーTV20に表示
される。
【0029】以上のように構成された装置の作用につい
て説明する。
【0030】本実施例では、少なくともBモード像表示
のための高周波の超音波及びドプラ測定のための低周波
の超音波を送受信することのできる超音波探触子1を使
用しているが、この超音波探触子を図3に示す構造のも
のとすることにより、従来の1/4波長駆動法における
2f0 での送受信効率の劣化現象を改善しながら、中心
周波数f0 、2f0 の2種の超音波を送受信することが
できる。
【0031】即ち、従来の1/4波長駆動法では、1/
4波長モードでの動作周波数f0 で圧電体と音響媒質と
の整合をとっていたために2f0での送受信効率が良く
なかった現象に着目し、本実施例では音響整合体24の
厚さを2f0 の周波数での波長の略1/4の長さに相当
する厚さに設定することにより、従来欠点を解消し得た
のである。即ち、2f0 とf0 との2つの周波数領域で
の送受信効率を高めることができたのである。
【0032】このような2周波超音波探触子1を用いて
Bモード像データとドプラ測定データ(2Dモードまた
はドプラモード)との収集を行なっている。
【0033】本実施例では、図5に示すように、配列さ
れた振動子群を有するリニア電子走査型超音波プローブ
1の送受波面1Aから、被検体41に対してBモード走
査ビームB1及び2Dモード走査ビームB2が送受信さ
れる。
【0034】<Bモード> Bモード像データの収集に
ついては従来と同様であり、スキャン方式はリニアスキ
ャンである。
【0035】先ず、CPU12から送信遅延コントロー
ラー4へフォーカス条件が与えられ、この送信遅延コン
トローラ4は送信遅延回路5にフォーカス条件の実現の
ための設定を行う。そして、パルサ6は、送信遅延回路
5の制御に従ってパルスを発生する。
【0036】高圧スイッチ2は、CPU12での設定に
従いリニアスキャンを行うべくパルサ6からのパルスを
いずれの振動子に加えるかの切り換えを行う。この結
果、前記2周波超音波被探触子1は、上記パルスによっ
て励起され、超音波を生体に送信し、生体からの反射エ
コーをこの同一の2周波超音波探触子1で受信する。
【0037】本実施例では、Bモード走査ビームは探触
子1の送受波面1Aに対して垂直方向にビームB1が送
受信される。
【0038】そして、この信号は高圧スイッチ2を通り
プリアンプ8で増幅され、受信遅延回路10に送られ
る。ここでは、送信時と同様にCPU12、受信遅延コ
ントローラ9経由で受信時のフォーカスが設定され、加
算器11に出力される。
【0039】この加算器11の出力は、CPU12の制
御に基づきバンドパスフィルタ14でフィルタ特性F2
が施され、高周波成分のみがDSC17に出力される。
【0040】<2Dモード> 2Dモードの際には、B
モードとは異なり、周波数分析を行うために同一部を複
数回スキャンする(図6参照)。
【0041】例えば、同一部を16回スキャンするもの
とすると、図7に示すRATE1〜16は、図6に示す
ビーム1方向に16回スキャンを行い、次のRATE1
7〜32は、ビーム2方向に16回スキャンするように
して、各ビーム方向について16回の超音波送受波を行
いながらスキャンする。
【0042】本実施例では、図5に示すように、Bモー
ド走査のビームB1方向に対して斜めに独立な方向に2
Dモード走査のビームB2が送受信されるので、CPU
12からのフォーカス条件に加え、CPU12からはビ
ームを斜めに送信すべく(偏向)送信遅延条件を送信回
路3の送信遅延コントローラ4に与える。
【0043】前記送信遅延コントローラ4は、上記のフ
ォーカス条件、偏向条件を実現するための設定を送信遅
延回路5に対して行う。パルサ6は、前記送信遅延回路
5の制御に基づき上記条件に従ってパルスを発生する。
そして、高圧スイッチ2は、CPU12の設定に従い、
Bモードのビーム方向に対して独立に偏向したビームの
スキャンを行うべく、前記パルスをいずれの振動子に加
えるかの切り換えを行う。
【0044】2周波超音波探触子1は、上記パルス信号
によって励起され、超音波を生体に向けて送信し、か
つ、生体からの反射エコーを受信する。この信号は高圧
スイッチ2を通りプリアンプ8で増幅され、受信遅延回
路10に出力される。
【0045】ここでは、送信時と同様に、CPU12、
受信遅延コントローラ9を経由して受信時のフォーカス
条件、偏向条件の設定が行われ、加算器11に出力され
る。
【0046】加算器11の出力は、CPU12の制御に
従いバンドパスフィルタ14でフィルタ特性F1が施さ
れ、低域成分のみが2Dモードデータ処理部50に出力
される。
【0047】ここでは、位相検波器51、A/Dコンバ
ータ52での処理後、クラック成分を除去するディジタ
ルフィルタ53を通り、相関部54に送られる。そし
て、相関部54で相関を求めた後、血流速度、分散、パ
ワーを求める演算部55へ出力され、その出力がDSC
17へ入力される。
【0048】<ドプラモード> 通常のFFTドプラに
ついては従来方式と同様であるので、ここでは詳述しな
いが、収集されたドプラ信号はバントパスフィルタ14
でフィルタ特性F1が施されて低周波成分のみがドプラ
信号処理部15に出力され、ここで所定位置のエコーの
周波数分析が行われ、DSC17に出力されることにな
る。
【0049】DSC17では、R(赤)、G(緑)、B
(青)用としての3つのフレームメモリを有し、Bモー
ド像、FFTドプラ像のように白で表示したい場合は、
全てのメモリに同じデータを記憶する。2Dドプラ時に
は、カラー表示が必要であるが、2次元血流イメージン
グ像の表現方法としては一般に図8に示す方法が取られ
ている。即ち、0点ラインを基準にして横軸方向には色
相の広がり(分散)を表し、縦軸方向には血流の速度を
上方に順流を下方に逆流をとってこれを輝度の変化で表
わし、血流の方向を色相の変化で現わしている。
【0050】従って、上記のようなカラー表示が行なえ
るように前記3つのメモリにデータ記憶を行い、その
後、カラープロセッサ18、D/Aコンバータ19を介
してカラーTV20上に表示すればよい。
【0051】このように、本実施例にあっては一の超音
波探触子1を用いて2周波数の超音波を効率よく送受信
することができ、しかも、得られたデータのうち2Dモ
ードデータ及びドプラ信号は低域成分のみを使用し、B
モード像データは高域成分のみを使用するようにフィル
タを施しているため、ドプラ測定ではS/Nがよく、か
つ、検出し得る最高流速が大きくなり、しかも、高分解
濃のBモード像を得ることができる。また、図3に示す
構造の超音波探触子を使用することにより、構造的に複
雑でないため信頼性が高く、メインテナンスも容易とな
り、探触子の小型化が維持できるため診断時の操作性も
向上する。
【0052】また、2Dドプラモード走査の超音波ビー
ムがBモード走査のビームに対して独立な方向へ送受波
されるので、2次元カラー血流イメージング像の周囲の
Bモード像を観察することが可能となり、2次元カラー
血流イメージング像の位置を特定することが容易になる
ので、診断能の向上が図れる。
【0053】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可
能である。
【0054】例えば、超音波探触子としては、図3に示
すものが送受信を効率よく行なえる点で優れているが、
このような構造の探触子に限定されず、少なくともBモ
ード像表示のための超音波、及び2Dドプラモード走査
のための超音波を送受信することのできる他の種々の構
造の探触子を採用することができる。
【0055】また、例えば3種以上の中心周波数をもつ
超音波を送受波できるものであってもよいし、図9に示
すように低域から高域に亘って平滑な周波数特性を有す
る超音波を送受波するものであってもよい。さらに、フ
ィルタ手段としては、中心周波数を切り換え可能なバン
ドパスフィルタに限らず、低域通過フィルタと高域通過
フィルタとを選択的に使用するものであってもよい。
【0056】また、Bモード走査ビーム、2Dモード走
査ビームの送受信方向は実施例に限定されるものではな
く、お互いのビーム方向が独立な方向であればよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば一の
超音波探触子によりBモード、2Dドプラモードのデー
タ収集を行い、しかも2Dドプラモード走査の超音波ビ
ームはBモード走査のビームに対して独立な方向へ送受
波されるので、2次元カラー血流イメージング像の周囲
のBモード像を観察することが可能となり、2次元カラ
ー血流イメージング像の位置を特定することが容易にな
るので、診断能の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波診断装置のブロック図。
【図2】2Dドプラモードデータ処理部のブロック図。
【図3】2周波超音波探触子の概略断面図
【図4】(A)は図3の探触子の送受信効率の性能曲線
を示す特性図、(B)はバンドパスフィルタのフィルタ
特性を示す特性図。
【図5】本実施例装置でのBモード走査、2Dドプラモ
ード走査の各超音波ビームの送受信方向を示した図。
【図6】2Dドプラモードでの超音波送受信を説明する
概略説明図。
【図7】図6の送受信を行うためのRATEを示す説明
図。
【図8】本実施例装置での血流イメージングの一表示例
を示す概略説明図。
【図9】超音波探触子の超音波周波数特性の他の例を示
す特性図。
【符号の説明】
1 超音波探触子 1A 送受波面 4 送信回路 7 受信回路 12 CPU 30 表示手段 41 被検体 B1 Bモード走査ビーム B2 2Dモード走査ビーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対して超音波を送信し反射され
    たエコー信号を受信するための配列された超音波振動子
    群を有する超音波探触子と、前記超音波振動子群より超
    音波を送受信させ、断層像情報を求めるためのBモード
    走査、及び2次元カラー血流像情報を求めるための2D
    ドプラモード走査を行う送受信手段と、Bモード走査に
    よる超音波送受信方向と2Dドプラモード走査による超
    音波送受信方向とが互いに独立した方向となるよう前記
    送受信手段による各走査の超音波送受信方向を制御する
    制御手段と、前記送受信手段によるBモード走査により
    得られた受波エコー信号に基づき断層像情報を求める手
    段と、前記送受信手段による2Dドプラモード走査によ
    り得られた受波ドプラ偏移信号に基づき2次元カラー血
    流像情報を求める手段と、前記断層像情報と前記2次元
    カラー血流像情報とを重畳した画像情報を表示する表示
    手段とを備えたことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波探触子はリニア電子走査型の
    超音波探触子であることを特徴とする請求項1記載の超
    音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、Bモード走査時には前
    記超音波振動子群の配列方向と直交する方向に、2Dド
    プラモード走査時にはBモード走査時の方向とは異なる
    方向に超音波送受信方向がなるよう前記送受信手段を制
    御することを特徴とする請求項1又は2いずれか1項記
    載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 Bモード走査による超音波送受信方向と
    2Dドプラモード走査による超音波送受信方向とを互い
    に独立した方向として各走査の超音波送受信方向を設定
    可能な設定手段を備え、前記制御手段は前記設定手段に
    より設定された各走査の超音波送受信方向に基づき前記
    送受信手段を制御することを特徴とする請求項1乃至3
    いずれか1項記載の超音波診断装置。
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JPS60137353A (ja) * 1983-12-27 1985-07-20 株式会社東芝 超音波診断装置
JPS6234537A (ja) * 1985-08-08 1987-02-14 アロカ株式会社 超音波ドプラ装置
JPH02211136A (ja) * 1988-09-13 1990-08-22 Acuson Corp デュアルモード超音波結像装置

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