JPH053831Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車等に用いられるバキユームソレ
ノイドバルブに装着されるエア導入装置に関す
る。

〔従来の技術〕

従来、エア導入装置としては、自動車等の一部
に取付けられたバキユームソレノイドバルブのエ
ア通路に装着されるものがある。

この種のエア導入装置は外部から空気（エア）
を取入れるためのエア取入口と、このエア取入口
の前方に配した遮蔽部材とを有している。遮蔽部
材には耐水性をもたせ、エア取入口からの水の侵
入を防ぐようにしている。即ち、そのエア導入装
置では遮蔽部材によつて水に対して耐水をよくし
て、エアのみをバキユームソレノイドバルブに送
るようにしている（例えば、実開昭61−77477号
公報参照）。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、バキユームソレノイドバルブの
取付位置は一義的に定まらず、その取付位置によ
つてエア導入装置の方向が変化するため、問題を
生じる。たとえば、エア導入装置のエア取付口が
上側にある場合や下側にある場合には耐水性が良
いとしても、側方にエア取付口がある場合には、
水が侵入するという問題が生じてくる。

これは、側方においての水の侵入過程が上側や
下側の場合とはかなり異なるためと、水が本来も
つ性質の表面張力や、エア導入装置内部の複雑な
構造との関係によるものと考えられる。

それ故に、本考案の課題は、エア取入れ口に自
由度を持たせ、バキユームソレノイドバルブの取
付け位置に無関係に再現性のある耐水性の良いエ
ア導入装置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案によれば、取付対象部に接続されるエア
通路を形成し、該エア通路にフイルタ部材を配し
たエア導入装置において、一軸に関し互いに回動
可能に嵌合して上記エア通路を形成する第１及び
第２の空洞部材を有し、上記第１の空洞部材は上
記取付対象部に接続するための取付部を有し、上
記第２の空洞部材は上記エア通路に空気を取入れ
るためのエア取入口を有し、上記エア取入口は上
記一軸と非直角な面に形成してあることを特徴と
するエア導入装置が得られる。

〔作用〕 本考案のエア導入装置において、上記第１の空
洞部材を上記第２の空洞部材対し上記一軸を中心
として回動させると、上記エア取入口の向きは変
化する。

〔実施例〕

第１図は本考案の一実施例によるエア導入装置
を示している。

図示のエア導入装置１は、フイルタ室５を形成
した第１の空洞部材６と、エア取入口７をもつエ
ア室９を形成した第２の空洞部材１０とを有して
いる。

第１の空洞部材６には、互いに直交した面から
外方に突出した取付筒１１及び接続筒１３が設け
られている。フイルタ室５には取付筒１１を塞ぐ
ようにフイルタ部材３が設けられている。フイル
タ部材３としては空気を通して水を通さない性質
のフイルタを用いるのが望ましい。

一方、第２の空洞部材１０にはエア取入口７と
異なる向きの一側面から外方へ突出した接続筒１
５が設けられている。その接続筒１５には第１の
空洞部材６の接続筒１３が嵌合している。即ち、
フイルタ室５とエア室９は、軸心２１を中心とし
て互いに回動可能に嵌合した２つの接続筒１３，
１５にて互いに連通させられている。こうして取
入口７から取付筒１１に至るエア通路が形成され
ている。

このエア導入装置１によると、第１の空洞部材
６に対し第２の空洞部材１０を軸心２１を中心と
して回動させることで、取付筒１１に対するエア
取入口７の向きを自由に設定できる。例えば第１
図ではエア取入口７は取付筒１１と同じ向きにあ
るが、その向きは軸心２１の回りで任意に変更可
能である。

このエア導入装置１は、第２図にも示すよう
に、自動車等に取付けられるバキユームソレノイ
ドバルブ１７に次のように取付けられる。バキユ
ームソレノイドバルブ１７には通路１９を形成し
た取付筒（取付対象部）２２が設けられている。
この取付筒２２に第１の空洞部材６の取付筒１１
を嵌合させることで、バキユームソレノイドバル
ブ１７の通路１９にエア導入装置１のエア通路を
接続させる。

バキユームソレノイドバルブ１７の自動車など
への取付け位置は一義的に定まるわけではないた
め、取付け位置に応じてエア導入装置１の向きを
変化させて接続する。その際、軸心２１及び２３
を中心に第２の空洞部材１０及び第１の空洞部材
６を回動させ、エア取入口７の向きを調節する。
もちろんフイルタ室５の耐水性の良い向きにエア
取入口７を位置させる。

なお第３図のように接続筒１３，１５部分を大
径に作り、ここにフイルタ部材３を設けてもよ
い。

また第４図に示すように、フイルタ部材３は第
２の空洞部材１０に設けてもよいし、またエア導
入装置の外部に設けてもよい。

上述ではエア取入口７を軸心２１と平行な面に
形成しているが、軸心２１と非直角な面であれ
ば、他の面に形成してもよい。

〔考案の効果〕

以上、実施例により説明したように、本考案の
エア導入装置によれば、エア取入口を有する部材
を、取付筒を有する部材に対し回転可能に接続し
たため、取付筒に対するエア取入口の向きを自由
に設定できる。このため、バキユームソレノイド
バルブの取付け位置とは無関係に、耐水性のよい
向きにエア導入装置のエア取入口を位置づけるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例によるエア導入装置
の断面図、第２図は第１図のエア導入装置をバキ
ユームソレノイドバルブに取付けた状態を示す断
面図、第３図は本考案の他の実施例によるエア導
入装置の断面図、第４図は本考案のさらに他の実
施例によるエア導入装置の断面図である。 １……エア導入装置、３……フイルタ部材、６
……第１の空洞部材、７……エア取入口、１０…
…第２の空洞部材、１１……取付筒、１３，１５
……接続筒、１７……バキユームソレノイドバル
ブ、２２……取付筒（接続対象部）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付対象部に接続されるエア通路を形成したエ
   ア導入装置において、一軸に関し互いに回動可能
   に嵌合して上記エア通路を形成する第１及び第２
   の空洞部材を有し、上記第１の空洞部材は上記取
   付対象部に接続するための取付部を有し、上記第
   ２の空洞部材は上記エア通路に空気を取入れるた
   めのエア取入口を有し、上記エア取入口は上記一
   軸と非直角な面に形成してあることを特徴とする
   エア導入装置。