JPH0538270Y2 - - Google Patents

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JPH0538270Y2
JPH0538270Y2 JP1987187081U JP18708187U JPH0538270Y2 JP H0538270 Y2 JPH0538270 Y2 JP H0538270Y2 JP 1987187081 U JP1987187081 U JP 1987187081U JP 18708187 U JP18708187 U JP 18708187U JP H0538270 Y2 JPH0538270 Y2 JP H0538270Y2
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JP
Japan
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pin
contact
connecting hole
link plate
silent chain
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JP1987187081U
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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、運輸機械及び各種産業機械等に用い
られる伝動用サイレントチエンに関する。
(ロ) 従来の技術 一般に、サイレントチエンは、2個の歯を有す
るリンクプレートと、歯を有しない案内リンクプ
レートを備え、多数のリンクプレートがそれぞれ
ピンを介して無端状に連結されると共に、案内リ
ンクがその両端又名中央部に配置され、又スプロ
ケツトからの外れを防止している。また、上記案
内リンクプレートはピンに固定されているが、リ
ンクプレートは、その両端部にピンの径より僅か
に大きい連結用の連結孔が設けられていて、該孔
にピンが遊嵌することでチエンの屈曲運動を可能
としている。そして、該サイレントチエンは、ス
プロケツトがリンクプレートの歯に係合して回転
すると、該スプロケツトに駆動されて動力を伝達
するようになつている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 ところで、上記サイレントチエンは、スプロケ
ツトに係合・駆動されて張力がかかると、第3図
に示すように、ピン15とリンクプレート12と
が該プレート12の連結孔13における1箇所の
接触部Aで接触し、集中した強い面圧を受けて摩
擦摺動する。即ち、特にスプロケツトと係合する
屈曲時には上記ピン15とリンクプレート12と
の接触関係は、通常のすべり軸受機構の場合とは
異なり、一方向の回転運動ではなく一定の角度内
での往復揺動運動であつて油膜の切れ易い状態の
上に、特定の1箇所に強い面圧を受けるという潤
滑上極めて不利な状態にある。従つて、該サイレ
ントチエンは潤滑油の油膜切れにより上記接触部
Aで摩耗して伸び、長期に亙つて安定した伝動力
が得られない欠点がある。
そこで、本考案は、ピンとリンクプレートの接
触部を2箇所にし、かつこれら接触部の間を潤滑
油の油溜りとなす構成を提供し、もつて上述問題
点を解消することを目的とするものである。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、上述事情に鑑みなされたものであつ
て、例えば第1図及び第2図に参照して示すと、
多数のリンクプレート2と、これらリンクプレー
ト2を無端状に連結するピン5と、を備えてなる
サイレントチエン1において、前記リンクプレー
ト2の両端部にそれぞれ前記ピン5を遊嵌する連
結孔3a,3bを設け、これら連結孔3a,3b
の形状を、他方の連結孔3b,3aから遠い外側
部分が、前記ピン5の半径Rよりそれぞれ僅かに
大きい半径r1,r2を有しかつ互いに交叉する2つ
の円弧面からなるように構成して、前記連結孔3
a,3bの外側部分の2つの円弧面にて、前記ピ
ン5に接触する2箇所の接触部B,B′を構成す
ると共に、これら2箇所の接触部B,B′の間に
おける前記2つの円弧面の交叉部分にて油溜りを
構成する隙間9を形成したことを特徴とするもの
である。
(ホ) 作用 上述構成に基づき、サイレントチエン1は、例
えばスプロケツト7等に駆動されて張力を受ける
と、リンクプレート2と該プレート2の連結孔3
a,3bに遊嵌するピン5とが、それぞれの連結
孔3a,3bにおいて2箇所の接触部B,B′で
接触して、これら接触部B,B′で荷重を受なが
ら動力を伝達する。この際、該サイレントチエン
1のリンクプレート2とピン5とが2箇所に分散
された荷重のもとで、更に油溜りとなつた隙間9
からの潤滑油の供給のもとに油膜切れを生じるこ
となく摩擦摺動する。特に、接触部の油膜切れの
生じ易いスプロケツト7との噛合い時の屈曲の際
にもリンクプレート2とピン5とは油膜切れを生
じることなく摩擦摺動し、これらの摩耗が大幅に
減少する。
なお、上記カツコ内の符号は、図面と対照する
ためのものであるが、本願考案の構成を何等限定
するものではない。
(ヘ) 実施例 以下、図面に沿つて、本考案に係る実施例につ
いて説明する。
サイレントチエン1は、第2図に示すように、
2個の歯2a,2aを有する多数のリンクプレー
ト2……をピン5により交互に連結すると共に、
その両側端に、歯を有していない案内プレート6
……を連結して無端状に構成されていて、リンク
プレート2の歯2a,2aに係合したスプロケツ
ト7の駆動回転によつて動力伝達するようになつ
ている。そして、上記リンクプレート2の両端部
にはそれぞれピン5,5が嵌入する連結孔3a,
3bが設けられており、これら連結孔3a,3b
の形状は、第1図に詳示するように、例えば図中
左方の連結孔3aを例に説明すると、他方の連結
孔3bから遠い外側部分がピン5の半径Rより僅
かに大きい半径r1,r2を有する互いに交叉する2
つの円弧面からなり、また他方の連結孔3bに近
い内側部分がピン5の半径Rより僅かに大きい半
形r3の円弧からなるように設定されている。そし
て、該連結孔3aにピン5が嵌入してリンクプレ
ート2を無端状に連結したサイレントチエン1に
張力がかかると、リンクプレート2は、連結孔3
aの2箇所の接触部B,B′でピン5と接触し、
ピン5と円弧面からなる滑らかな摺接作動を保持
するものでありながら、これら2箇所の接触部
B,B′で分散された荷重をそれぞれ受けること
になり、1箇所の接触部で受ける荷重が小さくな
る。また、上述2箇所の接触部B,B′の間にお
ける前記円弧面r1,r2の交叉部分にはリンクプレ
ート2とピン5との間に常に微小な隙間9が構成
され、該隙間9は潤滑油の油溜りとなつてこれら
接触部B,B′へ潤滑油を供給し、接触部B,
B′での油膜が十分に確保されるようになる。
なお、図中右方の連結孔3bは、上述左方の連
結孔3aの形状と左右対称の形状である。
本実施例は以上のような構成からなるので、サ
イレントチエン1は、リンクプレート2……の歯
2a,2aに噛合したスプロケツト7に駆動され
ると、各リンクプレート2……に張力が生じ、リ
ンクプレート2とピン5とが、それぞれ連結孔3
a,3bにおいて、2箇所の接触部B,B′で接
触し、これら接触部B,B′で荷重を受ながら動
力を伝達する。この際、リンクプレート2……と
ピン5とが、2箇所に分散されて小さくなつた荷
重のもとで、更に油溜りとなつた隙間9から潤滑
油の供給を受けて、油膜切れを生じることなく摩
擦摺動し、特に接触部B,B′の油膜切れを生じ
易いスプロケツトとの噛合い時の屈曲の際にも油
膜切れを生じることなく摩擦摺動する。
従つて、リンクプレート2とピン5との摩耗が
大幅に減少し、サイレントチエン1の摩耗伸びが
抑えられる。更に、荷重によつて隙間9の油に圧
力が発生すると、該油は接触部B,B′に押出さ
れて供給され、該荷重量の増加による高い面圧に
対応した充分な量の油が確保され、これによつて
も摩耗が抑えられる。更に、2箇所の接触部B,
B′でピン5を抱くように支持するので振動に対
しても安定した伝動が得られる。
(ト) 考案の効果 以上説明したように、本考案によれば、連絡孔
の外側部分が、ピンの半径より僅かに大きい半径
を有しかつ互いに交叉する2つの円弧面からなる
ので、前記ピンと連絡孔の接触を、円弧面からな
る2箇所にして、ピンと円弧面からなる滑らかな
摺接作動を保持するものでありながら、接触部の
油膜切れの原因となる1箇所に集中する荷重を2
箇所に分散して、面圧を小さくすることができ
る。
また、これら2箇所の接触部の間における2つ
の円弧面の交叉部分にて油溜りを構成する隙間を
形成したので、ピンとリンクプレートとの限られ
た角度の揺動運動によつても、隙間の油を2箇所
の接触部に確実に供給することができ、前記接触
部の分散による面圧の低下と相俟つて、接触部の
油膜切れを確実に防止することができ、接触部の
摩耗を大幅に減少して、チエーン伸びの少ない高
い精度を長期間に亘つて維持することができる。
更に、ピンとの間に面圧が作用する連結孔の外
側部分に、円弧面からなる接触部及びその間にお
ける円弧面交叉部分からなる隙間を設けたので、
該外側部分に大きな荷重が作用すると、隙間の油
にも油圧が発生して、該油は接触部に押出されて
供給され、該接触部に、荷重の増加による高い面
圧に対応した充分な量の油が供給され、油膜を確
保することができる。
また、円弧面からなる2箇所の接触部でピンを
抱くように支持するので、振動に対しても安定し
た伝動を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る実施例のリンクプレート
の連結孔の形状を示す拡大正面図、第2図は本考
案の実施例に係るサイレントチエンを示す図で、
aは一部破断した正面図、bは一部断面した平面
図である。第3図は従来のリンクプレートの連結
孔の形状を示す拡大正面図である。 1……サイレントチエン、2……リンクプレー
ト、3a,3b……連結孔、5……ピン、9……
隙間、R……外側部分に対面するピンの対面部の
半径、r1,r2……外側部分を構成する円弧面の半
径。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 多数のリンクプレートと、これらリンクプレー
    トを無端状に連結するピンと、を備えてなるサイ
    レントチエンにおいて、 前記リンクプレートの両端部にそれぞれ前記ピ
    ンを遊嵌する連結孔を設け、 これら連結孔の形状を、他方の連結孔から遠い
    外側部分が、該外側部分に対面する前記ピンの対
    面部の半径よりそれぞれ僅かに大きい半径を有し
    かつ互いに交叉する2つの円弧面からなるように
    構成して、 前記連結孔の外側部分の2つの円弧面にて、前
    記ピンに接触する2箇所の接触部を構成すると共
    に、これら2箇所の接触部の間における前記2つ
    の円弧面の交叉部分にて油溜りを構成する隙間を
    形成した、 ことを特徴とするサイレントチエン。
JP1987187081U 1987-12-08 1987-12-08 Expired - Lifetime JPH0538270Y2 (ja)

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JPH0191149U JPH0191149U (ja) 1989-06-15
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DE102009050509A1 (de) * 2009-10-23 2011-04-28 Iwis Motorsysteme Gmbh & Co. Kg Unrunde Gelenköffnungen in Zahnlaschen von Zahnlaschenketten
JP6103699B2 (ja) * 2013-05-07 2017-03-29 株式会社椿本チエイン チェーン

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