JPH0537827A - 波形等化回路 - Google Patents
波形等化回路Info
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- JPH0537827A JPH0537827A JP3214211A JP21421191A JPH0537827A JP H0537827 A JPH0537827 A JP H0537827A JP 3214211 A JP3214211 A JP 3214211A JP 21421191 A JP21421191 A JP 21421191A JP H0537827 A JPH0537827 A JP H0537827A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 GCR信号が挿入されている映像信号が入力
した場合は勿論のこと、GCR信号が挿入されていない
映像信号が入力した場合でも、正しく動作して波形等化
を行うことのできる波形等化回路を提供する。 【構成】 波形等化回路において、入力映像信号にGC
R信号が挿入されているか否かを検出するGCR検出回
路(113)と、映像波形に含まれる歪みを検出する遅
延検出回路(108)を設け、GCR検出回路(11
3)によりGCR信号が挿入されていないと判断したと
きは、映像波形を用いて波形等化を行う。
した場合は勿論のこと、GCR信号が挿入されていない
映像信号が入力した場合でも、正しく動作して波形等化
を行うことのできる波形等化回路を提供する。 【構成】 波形等化回路において、入力映像信号にGC
R信号が挿入されているか否かを検出するGCR検出回
路(113)と、映像波形に含まれる歪みを検出する遅
延検出回路(108)を設け、GCR検出回路(11
3)によりGCR信号が挿入されていないと判断したと
きは、映像波形を用いて波形等化を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力映像信号に波形歪
が含まれている場合に、これを自動的に補正する波形等
化回路に関するものであり、更に詳しくは、入力映像信
号に、波形等化に用いるゴースト除去用の基準信号が含
まれていない場合でも、該基準信号に代わる任意の映像
波形を用いて波形等化を行うことのできる波形等化回路
に関するものである。
が含まれている場合に、これを自動的に補正する波形等
化回路に関するものであり、更に詳しくは、入力映像信
号に、波形等化に用いるゴースト除去用の基準信号が含
まれていない場合でも、該基準信号に代わる任意の映像
波形を用いて波形等化を行うことのできる波形等化回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平成元年のクリアビジョン放送の開始を
契機として、すべての放送波の映像信号垂直帰線期間中
に、ゴースト除去用の基準信号(GCR信号)が挿入さ
れることになり、この信号を用いて、高精度なゴースト
の除去、伝送路における波形歪の等化、を行うことがで
きるようになった。
契機として、すべての放送波の映像信号垂直帰線期間中
に、ゴースト除去用の基準信号(GCR信号)が挿入さ
れることになり、この信号を用いて、高精度なゴースト
の除去、伝送路における波形歪の等化、を行うことがで
きるようになった。
【0003】かかるゴースト除去用の基準信号(GCR
信号)を用いて行う波形等化回路の一例を図2に示す。
同図において、201は映像信号入力端子、202はA
D変換器、203はトランスバーサルフィルタ、204
はDA変換器、205は映像信号出力端子、206はノ
イズ除去回路、207は波形メモリ、208は差分回
路、209は減算器、210は基準波形発生回路、21
1はタップ係数制御回路、212はタップ係数メモリで
ある。
信号)を用いて行う波形等化回路の一例を図2に示す。
同図において、201は映像信号入力端子、202はA
D変換器、203はトランスバーサルフィルタ、204
はDA変換器、205は映像信号出力端子、206はノ
イズ除去回路、207は波形メモリ、208は差分回
路、209は減算器、210は基準波形発生回路、21
1はタップ係数制御回路、212はタップ係数メモリで
ある。
【0004】次に回路動作を説明する。AD変換器20
2によってディジタル信号に変換された映像信号は、ト
ランスバーサルフィルタ203を介して、ノイズ除去回
路206へ入力される。通常、波形等化動作開始時にお
けるトランスバーサルフィルタのタップ係数は全て0で
あり、入力した映像信号はそのまま後段へと出力され
る。
2によってディジタル信号に変換された映像信号は、ト
ランスバーサルフィルタ203を介して、ノイズ除去回
路206へ入力される。通常、波形等化動作開始時にお
けるトランスバーサルフィルタのタップ係数は全て0で
あり、入力した映像信号はそのまま後段へと出力され
る。
【0005】ノイズ除去回路206では、映像信号中の
GCR信号を含む部分を抽出し、数フィールド分平均化
してランダムなノイズ成分を除去し、波形メモリ207
へ記憶する。波形メモリ207から読み出したGCR信
号は、差分回路208において微分されインパルス波形
となる。
GCR信号を含む部分を抽出し、数フィールド分平均化
してランダムなノイズ成分を除去し、波形メモリ207
へ記憶する。波形メモリ207から読み出したGCR信
号は、差分回路208において微分されインパルス波形
となる。
【0006】基準波形発生回路210からは理想的なG
CR信号のインパルス波形が出力され、減算器209に
おいて、入力映像信号から抽出したGCR信号(差分回
路208の出力)と減算され、その結果、歪による誤差
信号が出力される。
CR信号のインパルス波形が出力され、減算器209に
おいて、入力映像信号から抽出したGCR信号(差分回
路208の出力)と減算され、その結果、歪による誤差
信号が出力される。
【0007】こうして得られた歪による誤差を基に、タ
ップ係数制御回路211において、トランスバーサルフ
ィルタ203に与えるべきタップ係数が算出され、タッ
プ係数メモリ212に記憶される。タップ係数メモリ2
12から読み出されたタップ係数を、トランスバーサル
フィルタ203に与えることによって、入力した映像信
号の歪が軽減されて該フィルタ203から出力される。
ップ係数制御回路211において、トランスバーサルフ
ィルタ203に与えるべきタップ係数が算出され、タッ
プ係数メモリ212に記憶される。タップ係数メモリ2
12から読み出されたタップ係数を、トランスバーサル
フィルタ203に与えることによって、入力した映像信
号の歪が軽減されて該フィルタ203から出力される。
【0008】上記動作を繰り返し行なうことによって徐
々に歪を軽減して行き、最終的に等化された映像信号
は、DA変換器204を介して出力される。このような
波形等化回路を記載した文献例としては特開平1−28
4179号公報などを挙げることができる。
々に歪を軽減して行き、最終的に等化された映像信号
は、DA変換器204を介して出力される。このような
波形等化回路を記載した文献例としては特開平1−28
4179号公報などを挙げることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による波
形等化回路では、何らかの理由で、入力映像信号にGC
R信号が挿入されていない場合、それに対する配慮がな
されておらず、システムの誤動作を招いたり、画質を劣
化させたりする可能性があった。既に述べたように、放
送波にはGCR信号が挿入されているが、ビデオディス
ク、VTR、CATVなどからの映像信号にはGCR信
号は挿入されておらず、GCR信号の挿入されていない
映像信号が入力される場合も多いわけである。
形等化回路では、何らかの理由で、入力映像信号にGC
R信号が挿入されていない場合、それに対する配慮がな
されておらず、システムの誤動作を招いたり、画質を劣
化させたりする可能性があった。既に述べたように、放
送波にはGCR信号が挿入されているが、ビデオディス
ク、VTR、CATVなどからの映像信号にはGCR信
号は挿入されておらず、GCR信号の挿入されていない
映像信号が入力される場合も多いわけである。
【0010】本発明の目的は、上記問題点を解決し、入
力された映像信号にGCR信号が挿入されている場合は
勿論、挿入されていない場合にも、正しく動作する波形
等化回路を提供することにある。
力された映像信号にGCR信号が挿入されている場合は
勿論、挿入されていない場合にも、正しく動作する波形
等化回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、波形等化回
路において、入力映像信号にGCR信号が挿入されてい
るか否かを検出する手段と、挿入されている場合には該
GCR信号を用い、挿入されていない場合には、任意の
映像波形を用いて、波形歪みとしての遅延時間を検出す
る遅延検出手段と、を設けることによって達成される。
路において、入力映像信号にGCR信号が挿入されてい
るか否かを検出する手段と、挿入されている場合には該
GCR信号を用い、挿入されていない場合には、任意の
映像波形を用いて、波形歪みとしての遅延時間を検出す
る遅延検出手段と、を設けることによって達成される。
【0012】
【作用】GCR信号挿入の有無を検出する手段は、映像
信号にGCR信号が挿入されているかどうかを検出し、
出力する。この出力により、波形等化に用いる信号をG
CR信号にするか、映像波形にするか決定する。遅延検
出手段は、GCR信号或いは映像波形から波形歪みとし
ての遅延時間を検出する。その検出された遅延時間に対
応するトランスバーサルフィルタ内のタップを所要の値
に設定すれば、入力映像信号に含まれるゴーストや波形
歪を除去することができる。
信号にGCR信号が挿入されているかどうかを検出し、
出力する。この出力により、波形等化に用いる信号をG
CR信号にするか、映像波形にするか決定する。遅延検
出手段は、GCR信号或いは映像波形から波形歪みとし
ての遅延時間を検出する。その検出された遅延時間に対
応するトランスバーサルフィルタ内のタップを所要の値
に設定すれば、入力映像信号に含まれるゴーストや波形
歪を除去することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の一実施例を示すブロック図である。同図
において、101は映像信号入力端子、102はAD変
換器、103はトランスバーサルフィルタ、104はD
A変換器、105は映像信号出力端子、106はノイズ
除去回路、107は波形メモリ、108は遅延検出回
路、109は減算器、110は基準波形発生回路、11
1はタップ係数制御回路、112はタップ係数メモリ、
113はGCR検出回路、114は積分回路である。
1は、本発明の一実施例を示すブロック図である。同図
において、101は映像信号入力端子、102はAD変
換器、103はトランスバーサルフィルタ、104はD
A変換器、105は映像信号出力端子、106はノイズ
除去回路、107は波形メモリ、108は遅延検出回
路、109は減算器、110は基準波形発生回路、11
1はタップ係数制御回路、112はタップ係数メモリ、
113はGCR検出回路、114は積分回路である。
【0014】以下、動作について説明する。まず、波形
等化動作の概要について説明する。動作開始時には、ト
ランスバーサルフィルタ103内のタップ係数を全て0
に設定しておき、入力した映像信号をそのまま通過させ
てノイズ除去回路106へと供給する。ノイズ除去回路
106では、映像信号中のGCR信号部分を抽出し、波
形メモリ107を用いて、映像信号を数フィールド分平
均化することによりノイズ成分を除去する。
等化動作の概要について説明する。動作開始時には、ト
ランスバーサルフィルタ103内のタップ係数を全て0
に設定しておき、入力した映像信号をそのまま通過させ
てノイズ除去回路106へと供給する。ノイズ除去回路
106では、映像信号中のGCR信号部分を抽出し、波
形メモリ107を用いて、映像信号を数フィールド分平
均化することによりノイズ成分を除去する。
【0015】このようにしてノイズ成分を除去されたG
CR信号は、遅延検出回路108に入力され、不要波
(ゴースト)の主信号からの遅延時間が歪み情報として
検出される。遅延検出回路108から出力された歪み情
報は、積分回路114に入力される。この積分回路11
4は、通常は何も処理せずに信号を出力する。積分回路
114から出力された歪み情報は、減算器109に入力
される。
CR信号は、遅延検出回路108に入力され、不要波
(ゴースト)の主信号からの遅延時間が歪み情報として
検出される。遅延検出回路108から出力された歪み情
報は、積分回路114に入力される。この積分回路11
4は、通常は何も処理せずに信号を出力する。積分回路
114から出力された歪み情報は、減算器109に入力
される。
【0016】減算器109において、基準波形発生回路
110からの信号と積分回路114からの歪み情報との
間で減算が行われて得られた歪み情報は、タップ係数制
御回路111に入力され、ここでこの歪み情報を基に、
所要のタップ係数を算出し、タップ係数メモリ112に
記憶する。それと共に、算出されたタップ係数がトラン
スバーサルフィルタ103に与えられ、該フィルタ10
3内のタップ係数を制御し、第1回目の波形等化動作を
終了する。
110からの信号と積分回路114からの歪み情報との
間で減算が行われて得られた歪み情報は、タップ係数制
御回路111に入力され、ここでこの歪み情報を基に、
所要のタップ係数を算出し、タップ係数メモリ112に
記憶する。それと共に、算出されたタップ係数がトラン
スバーサルフィルタ103に与えられ、該フィルタ10
3内のタップ係数を制御し、第1回目の波形等化動作を
終了する。
【0017】図3は、図1におけるトランスバーサルフ
ィルタ103の回路構成を示すブロック図である。同図
において、301は映像信号入力端子、302、30
3、304、305は遅延回路、306、307、30
8、309は乗算器、310、311、312、313
はタップ係数入力端子、314、315は加算器、31
6は映像信号出力端子である。
ィルタ103の回路構成を示すブロック図である。同図
において、301は映像信号入力端子、302、30
3、304、305は遅延回路、306、307、30
8、309は乗算器、310、311、312、313
はタップ係数入力端子、314、315は加算器、31
6は映像信号出力端子である。
【0018】歪み情報を基に算出されたタップ係数(各
遅延時間に応じたタップ係数)をタップ係数入力端子3
10、311、312、313から与えることによっ
て、加算器314の出力には補正信号が得られる。この
信号を入力信号に加算することによって波形等化を行な
う。動作開始時には補正信号は0であるから、入力信号
は遅延回路302、加算器315を通ってそのまま出力
される。
遅延時間に応じたタップ係数)をタップ係数入力端子3
10、311、312、313から与えることによっ
て、加算器314の出力には補正信号が得られる。この
信号を入力信号に加算することによって波形等化を行な
う。動作開始時には補正信号は0であるから、入力信号
は遅延回路302、加算器315を通ってそのまま出力
される。
【0019】次に図4は、図1におけるノイズ除去回路
106の回路構成を示すブロック図である。同図におい
て、401は映像信号入力端子、402は切り替え信号
発生回路、403はバッファメモリ、404は乗算器、
405、408は選択回路、406は加算器、407は
除算器、409は初期化信号入力端子、410はGCR
信号入力端子、411、412はGCR信号出力端子で
ある。
106の回路構成を示すブロック図である。同図におい
て、401は映像信号入力端子、402は切り替え信号
発生回路、403はバッファメモリ、404は乗算器、
405、408は選択回路、406は加算器、407は
除算器、409は初期化信号入力端子、410はGCR
信号入力端子、411、412はGCR信号出力端子で
ある。
【0020】図8は、図4に示すノイズ除去回路の動作
を説明するための波形図である。図4において、図8の
(a)に示されるようなGCR波形(入力映像信号から
抽出されたGCR信号の含まれる部分)を抽出し、バッ
ファメモリ403に一旦記憶する。なお、GCR信号
は、映像信号の垂直帰線区間の18Hと281Hに、8
フィールドシーケンスで送られるバー信号であること
は、良く知られている通りである。
を説明するための波形図である。図4において、図8の
(a)に示されるようなGCR波形(入力映像信号から
抽出されたGCR信号の含まれる部分)を抽出し、バッ
ファメモリ403に一旦記憶する。なお、GCR信号
は、映像信号の垂直帰線区間の18Hと281Hに、8
フィールドシーケンスで送られるバー信号であること
は、良く知られている通りである。
【0021】この時、切り替え信号発生回路402で
は、入力されたGCR信号がsinX/Xバー信号かペ
デスタルレベル信号かを判断し、切り替え信号を出力す
る。選択回路405では、切り替え信号に応じて、GC
R信号が図8の(a)に示すsinX/Xバー信号の時
はバッファメモリ403の出力を選択し、図8の(b)
に示すペデスタルレベル信号のときは、乗算器404に
よって−1倍した信号を選択する。その後、加算器40
6において、選択回路408からの出力と加算し波形メ
モリ107へ記憶する。
は、入力されたGCR信号がsinX/Xバー信号かペ
デスタルレベル信号かを判断し、切り替え信号を出力す
る。選択回路405では、切り替え信号に応じて、GC
R信号が図8の(a)に示すsinX/Xバー信号の時
はバッファメモリ403の出力を選択し、図8の(b)
に示すペデスタルレベル信号のときは、乗算器404に
よって−1倍した信号を選択する。その後、加算器40
6において、選択回路408からの出力と加算し波形メ
モリ107へ記憶する。
【0022】初期状態では、選択回路408は、GND
側すなわち0を選択することにより、入力したGCR信
号をそのまま波形メモリ107へ記憶するようにし、2
フィールド目からは、波形メモリ107の出力を選択し
て、入力したGCR信号との加算を行なってから波形メ
モリ107へ記憶する。
側すなわち0を選択することにより、入力したGCR信
号をそのまま波形メモリ107へ記憶するようにし、2
フィールド目からは、波形メモリ107の出力を選択し
て、入力したGCR信号との加算を行なってから波形メ
モリ107へ記憶する。
【0023】この動作を毎フィールド繰り返して数フィ
ールド分加算したGCR信号は、除算器407におい
て、ゲインを1/N倍することによって、図8(c)に
示すようなノイズを除去したGCR波形となり、出力端
子412から出力される。加算するフィールド数として
は、GCR信号が8フィールドシーケンスとして挿入さ
れていることから、8の整数倍が望ましい。例えば、1
28フィールド分の加算を行なったとすると、除算器4
07では(1/64)倍することになる。
ールド分加算したGCR信号は、除算器407におい
て、ゲインを1/N倍することによって、図8(c)に
示すようなノイズを除去したGCR波形となり、出力端
子412から出力される。加算するフィールド数として
は、GCR信号が8フィールドシーケンスとして挿入さ
れていることから、8の整数倍が望ましい。例えば、1
28フィールド分の加算を行なったとすると、除算器4
07では(1/64)倍することになる。
【0024】次に図6は、図1における遅延検出回路1
08の回路構成を示すブロック図である。同図におい
て、601は映像信号入力端子、602、604はフー
リエ変換回路、603は対数変換回路、605は映像信
号出力端子である。
08の回路構成を示すブロック図である。同図におい
て、601は映像信号入力端子、602、604はフー
リエ変換回路、603は対数変換回路、605は映像信
号出力端子である。
【0025】映像信号入力端子601から入力された映
像信号は、フーリエ変換回路602に入力され、時間軸
上の信号が周波数軸上の信号に変換される。周波数軸上
の信号に変換された信号は、その後対数変換回路603
に入力され、対数変換される。更に、対数変換された映
像信号は、フーリエ変換回路604でフーリエ変換さ
れ、再び時間次元の信号に変換される。
像信号は、フーリエ変換回路602に入力され、時間軸
上の信号が周波数軸上の信号に変換される。周波数軸上
の信号に変換された信号は、その後対数変換回路603
に入力され、対数変換される。更に、対数変換された映
像信号は、フーリエ変換回路604でフーリエ変換さ
れ、再び時間次元の信号に変換される。
【0026】このフーリエ変換・対数変換・フーリエ変
換は、ケプストラムと呼ばれる従来周知の変換方法で、
信号中に反射波(ゴーストに相当する)などが含まれて
いた場合に、その反射波の遅延時間を求めるのに用いら
れる。この変換を振幅と位相に分けて行えば、遅延時間
と位相の両方を得ることができる。
換は、ケプストラムと呼ばれる従来周知の変換方法で、
信号中に反射波(ゴーストに相当する)などが含まれて
いた場合に、その反射波の遅延時間を求めるのに用いら
れる。この変換を振幅と位相に分けて行えば、遅延時間
と位相の両方を得ることができる。
【0027】この際、出力端子605に得られる信号
は、基本の映像信号に対して位相のずれたことを示す歪
み情報なので、この結果は即ち、ゴースト及び波形歪を
もたらす妨害波である。尚、ここで用いるフーリエ変換
回路602、604及び対数変換回路603は、ハード
ウエアによる回路でも良いし、ソフトウエアによる計算
回路のどちらでも良い。
は、基本の映像信号に対して位相のずれたことを示す歪
み情報なので、この結果は即ち、ゴースト及び波形歪を
もたらす妨害波である。尚、ここで用いるフーリエ変換
回路602、604及び対数変換回路603は、ハード
ウエアによる回路でも良いし、ソフトウエアによる計算
回路のどちらでも良い。
【0028】次に、図9は、図1における減算器109
において行われる減算の様子を示す波形図である。減算
器109では、基準波形発生回路110から出力された
図9の(a)に示すような、予め計算しておいた基準波
形の信号と、積分回路114から出力された図9の
(b)に示すような歪み情報(積分回路114を経由し
て遅延検出回路108から与えられる波形)と、の間で
減算を行う。その結果、図9の(c)に示すような歪及
びゴーストによる歪み情報が得られてタップ係数制御回
路111へ出力される。
において行われる減算の様子を示す波形図である。減算
器109では、基準波形発生回路110から出力された
図9の(a)に示すような、予め計算しておいた基準波
形の信号と、積分回路114から出力された図9の
(b)に示すような歪み情報(積分回路114を経由し
て遅延検出回路108から与えられる波形)と、の間で
減算を行う。その結果、図9の(c)に示すような歪及
びゴーストによる歪み情報が得られてタップ係数制御回
路111へ出力される。
【0029】次に図5は、図1におけるタップ係数制御
回路111の構成例を示すブロック図である。同図にお
いて、501は歪み情報入力端子、502は乗算器、5
03は加算器、504は選択回路、505は初期化信号
入力端子、506はタップ係数入力端子、507、50
8はタップ係数出力端子である。
回路111の構成例を示すブロック図である。同図にお
いて、501は歪み情報入力端子、502は乗算器、5
03は加算器、504は選択回路、505は初期化信号
入力端子、506はタップ係数入力端子、507、50
8はタップ係数出力端子である。
【0030】図5において、入力した歪み情報を乗算器
502により−α倍し、加算器503で選択回路504
からの出力と加算して、タップ係数メモリ112へ記憶
する。αは修正係数であり、通常α<1である。初期状
態では、選択回路504はGND側すなわち0を選択す
ることにより、タップ係数として0をトランスバーサル
フィルタ103の全タップへ出力すると同時に、−α倍
した歪み情報をそのままタップ係数メモリ112へ記憶
する。
502により−α倍し、加算器503で選択回路504
からの出力と加算して、タップ係数メモリ112へ記憶
する。αは修正係数であり、通常α<1である。初期状
態では、選択回路504はGND側すなわち0を選択す
ることにより、タップ係数として0をトランスバーサル
フィルタ103の全タップへ出力すると同時に、−α倍
した歪み情報をそのままタップ係数メモリ112へ記憶
する。
【0031】以上で、図1の等化回路を構成する大部分
の回路の具体的構成例の説明を終えたので、再び図1に
戻り、2回目以降の波形等化動作について説明する。2
回目以降は、まず、タップ係数制御回路111内の選択
回路504(図5)が、タップ係数メモリ112からの
出力を選択することによって、タップ係数メモリ112
から前回算出したタップ係数をトランスバーサルフィル
タ103の対応するタップに与える。
の回路の具体的構成例の説明を終えたので、再び図1に
戻り、2回目以降の波形等化動作について説明する。2
回目以降は、まず、タップ係数制御回路111内の選択
回路504(図5)が、タップ係数メモリ112からの
出力を選択することによって、タップ係数メモリ112
から前回算出したタップ係数をトランスバーサルフィル
タ103の対応するタップに与える。
【0032】トランスバーサルフィルタ103を通った
映像信号は、前回よりも歪が軽減されて出力される。こ
の映像信号から、1回目と同様にGCR信号部分を抽出
してノイズ除去を行ない、遅延時間を検出し、理想的な
GCR信号波形を、遅延時間検出処理した信号から、減
算して歪み情報を得る。この歪み情報を−α倍し、前回
のタップ係数と加算してタップ係数メモリ112へ記憶
する。
映像信号は、前回よりも歪が軽減されて出力される。こ
の映像信号から、1回目と同様にGCR信号部分を抽出
してノイズ除去を行ない、遅延時間を検出し、理想的な
GCR信号波形を、遅延時間検出処理した信号から、減
算して歪み情報を得る。この歪み情報を−α倍し、前回
のタップ係数と加算してタップ係数メモリ112へ記憶
する。
【0033】このような波形等化動作を数回、あるい
は、一定時間繰り返すことによって最終的な等化波形を
得ることができる。尚、上記のような波形等化動作は、
上記のように逐次比較しながら行ってもよいが、予めタ
ップ係数を計算しておいてから、その最終結果を、最後
にトランスバーサルフィルタ103に入力して波形等化
するようにしても良い。
は、一定時間繰り返すことによって最終的な等化波形を
得ることができる。尚、上記のような波形等化動作は、
上記のように逐次比較しながら行ってもよいが、予めタ
ップ係数を計算しておいてから、その最終結果を、最後
にトランスバーサルフィルタ103に入力して波形等化
するようにしても良い。
【0034】さて、以上のような波形等化回路におい
て、入力した映像信号にGCR信号が挿入されていない
場合、そのまま動作させると逆に歪を付加してしまうな
どの誤動作をする可能性がある。そこで、図1におい
て、GCR信号の有無を検出するGCR検出回路113
を設け、GCR信号がない場合にはGCR信号を用いた
波形等化動作をやめ、映像波形を用いた波形等化を行
う。
て、入力した映像信号にGCR信号が挿入されていない
場合、そのまま動作させると逆に歪を付加してしまうな
どの誤動作をする可能性がある。そこで、図1におい
て、GCR信号の有無を検出するGCR検出回路113
を設け、GCR信号がない場合にはGCR信号を用いた
波形等化動作をやめ、映像波形を用いた波形等化を行
う。
【0035】一般に映像波形そのものは、GCR信号の
ように広帯域で利得の平坦な信号ではないので、そのま
ま遅延時間を検出することは難しい。しかし、様々な映
像波形を用いて何度も遅延時間検出を繰り返せば、映像
波形内容の影響を無視することができるので、GCR信
号を用いたときと同じように波形等化することができ
る。
ように広帯域で利得の平坦な信号ではないので、そのま
ま遅延時間を検出することは難しい。しかし、様々な映
像波形を用いて何度も遅延時間検出を繰り返せば、映像
波形内容の影響を無視することができるので、GCR信
号を用いたときと同じように波形等化することができ
る。
【0036】この場合には、図1において、ノイズ除去
回路106の動作をやめ、代わりに、遅延検出回路10
8の後に接続されている積分回路114を機能させて積
分動作が行われる。これにより、遅延検出回路108か
ら出力される歪み情報を積分する。これを何度も繰り返
せば、さまざまな映像波形について遅延検出したことに
なり、より精度の高い歪み情報が得られる。この様子を
図10を用いて説明する。
回路106の動作をやめ、代わりに、遅延検出回路10
8の後に接続されている積分回路114を機能させて積
分動作が行われる。これにより、遅延検出回路108か
ら出力される歪み情報を積分する。これを何度も繰り返
せば、さまざまな映像波形について遅延検出したことに
なり、より精度の高い歪み情報が得られる。この様子を
図10を用いて説明する。
【0037】図10は、GCR信号がないときの波形等
化の様子を示した波形図である。図10の(a)は、入
力された映像信号の1走査線分を時間軸上で示したもの
である。このような信号が入力されると、これはどうし
ても時間軸上で振れることからノイズ除去効果を期待で
きないので、ノイズ除去回路106はノイズ除去の動作
をやめ、遅延検出回路108へ出力する。遅延検出回路
108は、入力された映像信号を、図10の(b)に示
すように、ケプストラム変換して出力する。
化の様子を示した波形図である。図10の(a)は、入
力された映像信号の1走査線分を時間軸上で示したもの
である。このような信号が入力されると、これはどうし
ても時間軸上で振れることからノイズ除去効果を期待で
きないので、ノイズ除去回路106はノイズ除去の動作
をやめ、遅延検出回路108へ出力する。遅延検出回路
108は、入力された映像信号を、図10の(b)に示
すように、ケプストラム変換して出力する。
【0038】また、別の映像波形が入力された場合に
は、図10の(c)に示されるように、遅延検出回路1
08でケプストラム変換されて出力される。こうしてケ
プストラム変換された映像波形は、図1の積分回路11
4で積分されノイズを除去される。積分された歪み情報
は、減算器109で、基準波形発生回路110から出力
された信号から減算され、図10の(d)に見られるよ
うな歪み情報のみが得られる。
は、図10の(c)に示されるように、遅延検出回路1
08でケプストラム変換されて出力される。こうしてケ
プストラム変換された映像波形は、図1の積分回路11
4で積分されノイズを除去される。積分された歪み情報
は、減算器109で、基準波形発生回路110から出力
された信号から減算され、図10の(d)に見られるよ
うな歪み情報のみが得られる。
【0039】この基準波形発生回路110から出力され
る基準波形は、基本的には映像信号帯域(4.2MH
z)までの平坦な信号を遅延検出回路108でケプスト
ラム変換した信号であるが、入力される信号にGCR信
号が挿入されていない場合には、映像信号の帯域いっぱ
いまで波形等化することは難しいので、基準波形として
帯域の狭い信号を用いるようにGCR信号検出回路11
3の出力で切り替えてもよい。
る基準波形は、基本的には映像信号帯域(4.2MH
z)までの平坦な信号を遅延検出回路108でケプスト
ラム変換した信号であるが、入力される信号にGCR信
号が挿入されていない場合には、映像信号の帯域いっぱ
いまで波形等化することは難しいので、基準波形として
帯域の狭い信号を用いるようにGCR信号検出回路11
3の出力で切り替えてもよい。
【0040】次に、GCR検出回路113におけるGC
R信号の有無検出は、微分したGCR信号のピーク位置
とピーク値の大きさから検出することができ、例えば、
図7に示す構成で実現できる。
R信号の有無検出は、微分したGCR信号のピーク位置
とピーク値の大きさから検出することができ、例えば、
図7に示す構成で実現できる。
【0041】図7は、図1におけるGCR検出回路11
3の構成例を示すブロック図である。図7において、7
01は波形メモリ107のアドレス信号入力端子、70
2は(波形メモリ107から読み出され、ノイズ除去回
路106を経由してくる)GCR信号入力端子、70
3、705はラッチ回路、704、706、707は比
較回路、708はゲート回路、709は初期化信号出力
端子、710は波形メモリ107の読み出し期間を示す
信号の入力端子、711は差分回路である。
3の構成例を示すブロック図である。図7において、7
01は波形メモリ107のアドレス信号入力端子、70
2は(波形メモリ107から読み出され、ノイズ除去回
路106を経由してくる)GCR信号入力端子、70
3、705はラッチ回路、704、706、707は比
較回路、708はゲート回路、709は初期化信号出力
端子、710は波形メモリ107の読み出し期間を示す
信号の入力端子、711は差分回路である。
【0042】入力端子702から入力されたGCR信号
は、差分回路711で1クロック差分をとって、インパ
ルス波形となる。差分回路711から出力されたインパ
ルス波形は、ラッチ回路705、比較回路706へ供給
される。比較回路706では、ラッチ回路705の入力
と出力とを比較し、前者の方が後者より大きいときにラ
ッチパルスを出力してラッチ回路705と703へ与え
る。
は、差分回路711で1クロック差分をとって、インパ
ルス波形となる。差分回路711から出力されたインパ
ルス波形は、ラッチ回路705、比較回路706へ供給
される。比較回路706では、ラッチ回路705の入力
と出力とを比較し、前者の方が後者より大きいときにラ
ッチパルスを出力してラッチ回路705と703へ与え
る。
【0043】これにより、ラッチ回路705では、波形
メモリ107から読み出されて入力してくる信号のピー
ク値がラッチされ、ラッチ回路703では、該信号ピー
ク値の記憶されている波形メモリ107のアドレスが、
ラッチされる。比較回路707では、ラッチ回路705
にラッチされたピーク値が、予め定めた値よりも小さい
場合には、GCR信号なしと判断する。
メモリ107から読み出されて入力してくる信号のピー
ク値がラッチされ、ラッチ回路703では、該信号ピー
ク値の記憶されている波形メモリ107のアドレスが、
ラッチされる。比較回路707では、ラッチ回路705
にラッチされたピーク値が、予め定めた値よりも小さい
場合には、GCR信号なしと判断する。
【0044】また、比較回路704では、ラッチ回路7
03にラッチされたアドレスが、予め定めた範囲内にな
い場合にGCR信号なしと判断する(GCR波形が波形
メモリ107において記憶されるアドレスは予め定まっ
ているので、そのアドレスを含む一定範囲を比較回路7
04において、二つの固定値により設定しておく)。
03にラッチされたアドレスが、予め定めた範囲内にな
い場合にGCR信号なしと判断する(GCR波形が波形
メモリ107において記憶されるアドレスは予め定まっ
ているので、そのアドレスを含む一定範囲を比較回路7
04において、二つの固定値により設定しておく)。
【0045】ゲート回路708では、波形メモリ107
の読み出し期間に、比較回路704、707のどちらか
でGCR信号なしと判断した場合に、初期化信号を出力
する。この初期化信号により、図1におけるノイズ除去
回路106を初期化し、積分回路114と基準波形発生
回路110を切り替える。また、この初期化信号を保持
することによって、波形等化動作を停止することも可能
である。ただし、波形等化動作が正常終了した後であれ
ば、GCR信号なし、或いは有りと検出した場合でも、
必ずしも初期化する必要はない。
の読み出し期間に、比較回路704、707のどちらか
でGCR信号なしと判断した場合に、初期化信号を出力
する。この初期化信号により、図1におけるノイズ除去
回路106を初期化し、積分回路114と基準波形発生
回路110を切り替える。また、この初期化信号を保持
することによって、波形等化動作を停止することも可能
である。ただし、波形等化動作が正常終了した後であれ
ば、GCR信号なし、或いは有りと検出した場合でも、
必ずしも初期化する必要はない。
【0046】本実施例では、GCR信号の検出は微分し
た波形を用いて行なったが、微分する以前の信号、すな
わち、ノイズ除去回路106の出力からも検出すること
が可能である。本実施例によれば、GCR信号がある場
合にはGCR信号を用いた波形等化を行い、GCR信号
がない場合には映像波形を用いた波形等化を行うことが
できる。
た波形を用いて行なったが、微分する以前の信号、すな
わち、ノイズ除去回路106の出力からも検出すること
が可能である。本実施例によれば、GCR信号がある場
合にはGCR信号を用いた波形等化を行い、GCR信号
がない場合には映像波形を用いた波形等化を行うことが
できる。
【0047】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
図11は本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。この第2の実施例は、図1に示した回路構成におい
て、基準波形発生回路110の制御をGCR検出回路1
13から行うのではなく、遅延検出回路108から行う
ようにしたものである。以下、その動作を、図12をも
参照して、説明をする。図12は、基準波形修正の様子
を示した波形図である。
図11は本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。この第2の実施例は、図1に示した回路構成におい
て、基準波形発生回路110の制御をGCR検出回路1
13から行うのではなく、遅延検出回路108から行う
ようにしたものである。以下、その動作を、図12をも
参照して、説明をする。図12は、基準波形修正の様子
を示した波形図である。
【0048】図12(a)の実線に示すような、高域の
周波数特性の劣化した映像信号が入力されたとすると、
本発明のような波形等化回路で波形等化を行うと、図1
2の(a)の点線に示すように周波数特性が補正され
る。しかし、高域部に関しては、波形等化回路に入力さ
れたときにはすでに情報が欠落していると考えられるの
で、そのまま波形等化を行って高域の周波数特性を改善
すると、ノイズ成分のみ強くなり、S/Nの非常に悪い
映像になってしまうことがある。
周波数特性の劣化した映像信号が入力されたとすると、
本発明のような波形等化回路で波形等化を行うと、図1
2の(a)の点線に示すように周波数特性が補正され
る。しかし、高域部に関しては、波形等化回路に入力さ
れたときにはすでに情報が欠落していると考えられるの
で、そのまま波形等化を行って高域の周波数特性を改善
すると、ノイズ成分のみ強くなり、S/Nの非常に悪い
映像になってしまうことがある。
【0049】そこで、遅延検出回路108の1つめのフ
ーリエ変換回路602の出力を基準波形発生回路110
に入力する。フーリエ変換回路602の出力は、入力信
号の周波数特性を示すものなので、高域の情報がどれだ
け劣化しているかを知ることができる。よって、この信
号を用いて波形等化用の基準波形を、図12の(b)の
実線のように補正すれば、高域を不要に補正し過ぎるこ
とがないので、S/Nが劣化するのを防ぐことができる
効果がある。
ーリエ変換回路602の出力を基準波形発生回路110
に入力する。フーリエ変換回路602の出力は、入力信
号の周波数特性を示すものなので、高域の情報がどれだ
け劣化しているかを知ることができる。よって、この信
号を用いて波形等化用の基準波形を、図12の(b)の
実線のように補正すれば、高域を不要に補正し過ぎるこ
とがないので、S/Nが劣化するのを防ぐことができる
効果がある。
【0050】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図13は、本発明の第3の実施例を示すもので、
図1の減算器109が除去された構成になっている。本
実施例において、遅延検出回路108は、ノイズ除去回
路106から出力されたGCR信号或いは映像信号と、
基準波形発生回路110から出力された基準波形が入力
され、歪み情報を出力する。出力された歪み情報は、積
分回路114でGCR信号がないときだけ積分され、タ
ップ係数制御回路111に送られ、波形等化が行われ
る。ここで、遅延検出回路108について詳しく説明す
る。
する。図13は、本発明の第3の実施例を示すもので、
図1の減算器109が除去された構成になっている。本
実施例において、遅延検出回路108は、ノイズ除去回
路106から出力されたGCR信号或いは映像信号と、
基準波形発生回路110から出力された基準波形が入力
され、歪み情報を出力する。出力された歪み情報は、積
分回路114でGCR信号がないときだけ積分され、タ
ップ係数制御回路111に送られ、波形等化が行われ
る。ここで、遅延検出回路108について詳しく説明す
る。
【0051】図14は、図13における遅延検出回路1
08の内部構成を示すブロック図で、610は減算器、
611は基準波形入力端子であり、図6と同一部分には
同一符号を付してある。フーリエ変換回路602から出
力された信号は、基準波形入力端子611から入力され
た基準波形から、減算器610で減算される。この様子
を図15を用いて説明する。
08の内部構成を示すブロック図で、610は減算器、
611は基準波形入力端子であり、図6と同一部分には
同一符号を付してある。フーリエ変換回路602から出
力された信号は、基準波形入力端子611から入力され
た基準波形から、減算器610で減算される。この様子
を図15を用いて説明する。
【0052】図15の(a)は、基準波形発生回路11
0から出力された基準波形である。また、図15の
(b)は、入力された信号がフーリエ変換回路602で
周波数軸上の信号にに変換された波形である。このとき
減算器610は、入力されている2つの信号を減算し、
図15の(c)のような差信号を出力する。この差信号
は、入力された信号の歪みをそのまま示すもので、この
信号がなくなるようにトランスバーサルフィルタ103
のタップ係数を、タップ係数制御回路111で設定する
ことによって、波形等化を行うことができる。
0から出力された基準波形である。また、図15の
(b)は、入力された信号がフーリエ変換回路602で
周波数軸上の信号にに変換された波形である。このとき
減算器610は、入力されている2つの信号を減算し、
図15の(c)のような差信号を出力する。この差信号
は、入力された信号の歪みをそのまま示すもので、この
信号がなくなるようにトランスバーサルフィルタ103
のタップ係数を、タップ係数制御回路111で設定する
ことによって、波形等化を行うことができる。
【0053】また、本発明の第3の実施例である図13
において、基準波形発生回路110は、本発明の第2の
実施例と同様に、フーリエ変換回路602の出力でその
基準波形を補正するようにすれば、第2の実施例と同様
の効果も上げることができる。
において、基準波形発生回路110は、本発明の第2の
実施例と同様に、フーリエ変換回路602の出力でその
基準波形を補正するようにすれば、第2の実施例と同様
の効果も上げることができる。
【0054】更に、GCR信号が挿入されている映像信
号であっても、映像内容の周波数特性が高域の劣化した
ものや、逆に持ち上がっているものも考えられる。この
ような場合には、本発明のGCR信号を用いた波形等化
と、映像信号を用いた波形等化の両方を用いることによ
り、映像内容にあった波形等化を実現できる効果があ
る。この場合には、基本的な波形等化はGCR信号を用
いて行う。
号であっても、映像内容の周波数特性が高域の劣化した
ものや、逆に持ち上がっているものも考えられる。この
ような場合には、本発明のGCR信号を用いた波形等化
と、映像信号を用いた波形等化の両方を用いることによ
り、映像内容にあった波形等化を実現できる効果があ
る。この場合には、基本的な波形等化はGCR信号を用
いて行う。
【0055】更に、入力されている映像信号の周波数特
性がGCR信号の周波数特性と大きく異なる場合には、
映像信号による波形等化を行って、微調する。勿論、こ
こでのGCR信号を用いた波形等化は、従来例に示した
差分回路を用いた方式であっても良い。
性がGCR信号の周波数特性と大きく異なる場合には、
映像信号による波形等化を行って、微調する。勿論、こ
こでのGCR信号を用いた波形等化は、従来例に示した
差分回路を用いた方式であっても良い。
【0056】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明の波形等化
回路によれば、GCR信号が挿入されていない映像信号
でも、映像波形そのものを波形等化に用いることによっ
て、波形等化を行うことができる利点がある。
回路によれば、GCR信号が挿入されていない映像信号
でも、映像波形そのものを波形等化に用いることによっ
て、波形等化を行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】従来技術による波形等化回路のブロック図であ
る。
る。
【図3】トランスバーサルフィルタの構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】ノイズ除去回路の構成例を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】タップ係数制御回路の構成例を示すブロック図
である。
である。
【図6】遅延検出回路の構成例を示すブロック図であ
る。
る。
【図7】GCR検出回路の構成例を示すブロック図であ
る。
る。
【図8】ノイズ除去回路の動作の様子を示す波形図であ
る。
る。
【図9】遅延検出回路の動作の様子を示す模式図であ
る。
る。
【図10】GCR信号がないときの波形等化の様子を示
す波形図である。
す波形図である。
【図11】本発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
る。
【図12】本発明の他の実施例における基準波形修正の
様子を示す波形図である。
様子を示す波形図である。
【図13】本発明の更に他の実施例を示すブロック図で
ある。
ある。
【図14】遅延検出回路の構成例を示すブロック図であ
る。
る。
【図15】本発明の更に他の実施例の動作を説明する周
波数特性図である。
波数特性図である。
101…映像信号入力端子、102…AD変換器、10
3…トランスバーサルフィルタ、104…DA変換器、
105…映像信号出力端子、106…ノイズ除去回路、
107…波形メモリ、108…遅延検出回路、109…
減算器、110…基準波形発生回路、111…タップ係
数制御回路、112…タップ係数メモリ、113…GC
R検出回路
3…トランスバーサルフィルタ、104…DA変換器、
105…映像信号出力端子、106…ノイズ除去回路、
107…波形メモリ、108…遅延検出回路、109…
減算器、110…基準波形発生回路、111…タップ係
数制御回路、112…タップ係数メモリ、113…GC
R検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 関矢 博
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株
式会社日立画像情報システム内
(72)発明者 栗田 俊之
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株
式会社日立製作所映像メデイア研究所内
(72)発明者 村田 敏則
神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株
式会社日立製作所映像メデイア研究所内
Claims (9)
- 【請求項1】 制御されたタップ係数に応じて入力映像
信号の周波数特性を変化させて出力するトランスバーサ
ルフィルタと、該トランスバーサルフィルタからの出力
を数フィールド分平均化することにより、その中に含ま
れるノイズを除去して出力するノイズ除去手段と、該ノ
イズ除去手段からの出力を記憶する第1の記憶手段と、
該第1の記憶手段から読み出した出力から、その中に含
まれている歪み成分の遅延時間を検出し、該遅延時間だ
け歪み成分の遅延した波形として出力する遅延検出手段
と、予め定められた基準波形を出力する基準波形発生手
段と、該基準波形発生手段からの出力と前記遅延検出手
段からの出力との間で減算を行って結果を出力する減算
手段と、該減算手段の出力から所要のタップ係数を算出
し、それに従って前記トランスバーサルフィルタのタッ
プ係数を制御するタップ係数制御手段と、該タップ係数
制御手段からの制御出力を記憶する第2の記憶手段と、
から成る波形等化回路において、 入力映像信号にゴースト除去用基準信号が挿入されてい
るかどうかを検出するゴースト除去用基準信号検出手段
を設け、ゴースト除去用基準信号が挿入されていないと
判断した場合には、前記ノイズ除去手段の機能を停止さ
せると共に、前記遅延検出手段の出力を積分することに
より、その中に含まれるノイズを除去して、前記減算手
段へ供給する積分手段を設けておいて機能させ、ゴース
ト除去用基準信号に代わる任意の映像波形を用いて波形
等化を行うことを特徴とする波形等化回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の波形等化回路におい
て、前記ゴースト除去用基準信号検出手段が、入力映像
信号にゴースト除去用基準信号が挿入されていると判断
した場合には、ゴースト除去用基準信号を用いて波形等
化を行うことを特徴とする波形等化回路。 - 【請求項3】 請求項1に記載の波形等化回路におい
て、前記ゴースト除去用基準信号検出手段が、 前記第1の記憶手段から読み出された出力の、該第1の
記憶手段におけるアドレスを入力されてラッチすべき第
1のラッチ手段と、前記第1のラッチ手段の出力が予め
定められた値の範囲内にあるか否かを判別する第1の比
較手段と、前記第1の記憶手段から読み出された出力信
号を入力され、そこにゴースト除去用基準信号が含まれ
ているとき、その差分をとって出力する差分手段と、該
差分手段の出力を入力されてラッチすべき第2のラッチ
手段と、該第2のラッチ手段の入力と出力を比較し前者
が後者より大きい場合に前記第1及び第2の各ラッチ手
段に対してラッチパルスを与えてラッチせしめる第2の
比較手段と、前記第2のラッチ手段の出力が予め定めら
れた値を超えるか否か判別する第3の比較手段と、前記
第1の記憶手段からの出力読み出し期間に、前記第1の
比較手段における判別結果と前記第3の比較手段におけ
る判別結果に依存して、得られたゴースト除去用基準信
号の有無信号を出力するゲート手段と、から成ることを
特徴とする波形等化回路。 - 【請求項4】 請求項1に記載の波形等化回路におい
て、前記基準波形発生手段は、前記ゴースト除去用基準
信号検出手段において、ゴースト除去用基準信号が映像
信号に挿入されていないことが検出されたとき、その旨
の出力で発生波形を制御される波形発生手段から成るこ
とを特徴とする波形等化回路。 - 【請求項5】 請求項1に記載の波形等化回路におい
て、前記遅延検出手段は、入力信号である時間軸上の信
号を周波数軸上の信号に変換して出力する第1の変換手
段と、該第1の変換手段の出力を対数変換して出力する
第2の変換手段と、該第2の変換手段の出力を時間軸上
の信号に変換して出力する第3の変換手段と、から成る
ことを特徴とする波形等化回路。 - 【請求項6】 請求項5に記載の波形等化回路におい
て、前記基準波形発生手段は、前記ゴースト除去用基準
信号検出手段において、ゴースト除去用基準信号が映像
信号に挿入されていないことが検出されたときは、前記
遅延検出手段における前記第1の変換手段の出力で、発
生波形を制御される波形発生手段から成ることを特徴と
する波形等化回路。 - 【請求項7】 制御されたタップ係数に応じて入力映像
信号の周波数特性を変化させて出力するトランスバーサ
ルフィルタと、該トランスバーサルフィルタからの出力
を数フィールド分平均化することにより、その中に含ま
れるノイズを除去して出力するノイズ除去手段と、該ノ
イズ除去手段からの出力を記憶する第1の記憶手段と、
予め定められた基準波形を出力する基準波形発生手段
と、前記第1の記憶手段から読み出された出力と前記基
準波形発生手段からの出力とを入力され歪み情報を検出
して出力する遅延検出手段と、該遅延検出手段からの歪
み情報により所要のタップ係数を算出し、それに従って
前記トランスバーサルフィルタのタップ係数を制御する
タップ係数制御手段と、該タップ係数制御手段からの制
御出力を記憶する第2の記憶手段と、から成る波形等化
回路において、 入力映像信号にゴースト除去用基準信号が挿入されてい
るかどうかを検出するゴースト除去用基準信号検出手段
を設け、ゴースト除去用基準信号が挿入されていないと
判断した場合には、前記ノイズ除去手段の機能を停止さ
せると共に、前記遅延検出手段の出力を積分することに
より、その中に含まれるノイズを除去して、前記タップ
係数制御手段へ供給する積分手段を設けておいて機能さ
せ、ゴースト除去用基準信号に代わる任意の映像波形を
用いて波形等化を行うことを特徴とする波形等化回路。 - 【請求項8】 請求項7に記載の波形等化回路におい
て、前記遅延検出手段は、前記第1の記憶手段から読み
出された出力である時間軸上の信号を入力されて周波数
軸上の信号に変換して出力する第1の変換手段と、前記
基準波形発生手段からの出力を入力され、これと前記第
1の変換手段の出力との間で減算を行って結果を出力す
る減算手段と、該減算手段の出力を対数変換して出力す
る第2の変換手段と、該第2の変換手段の出力を時間軸
上の信号に変換して出力する第3の変換手段と、から成
ることを特徴とする波形等化回路。 - 【請求項9】請求項1又は7に記載の波形等化回路にお
いて、前記遅延検出手段は、ゴースト除去用基準信号に
ついて遅延検出を行うと共に、ゴースト除去用基準信号
に代わる任意の映像波形についても遅延検出を行い、両
方の結果を出力することを特徴とする波形等化回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3214211A JP2848987B2 (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 波形等化回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3214211A JP2848987B2 (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 波形等化回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537827A true JPH0537827A (ja) | 1993-02-12 |
JP2848987B2 JP2848987B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=16652069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3214211A Expired - Fee Related JP2848987B2 (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 波形等化回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2848987B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-01 JP JP3214211A patent/JP2848987B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2848987B2 (ja) | 1999-01-20 |
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