JPH0888783A - 波形等化器の制御方法 - Google Patents

波形等化器の制御方法

Info

Publication number
JPH0888783A
JPH0888783A JP6223367A JP22336794A JPH0888783A JP H0888783 A JPH0888783 A JP H0888783A JP 6223367 A JP6223367 A JP 6223367A JP 22336794 A JP22336794 A JP 22336794A JP H0888783 A JPH0888783 A JP H0888783A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
reference signal
tap coefficient
controlling
transversal filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6223367A
Other languages
English (en)
Inventor
尚哉 ▲とく▼永
Naoya Tokunaga
Kazuo Furuyasu
和男 古保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6223367A priority Critical patent/JPH0888783A/ja
Publication of JPH0888783A publication Critical patent/JPH0888783A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Picture Signal Circuits (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号の基準信号を用いて波形等化を行う
と過等化となるか否かを判定し、さらに過等化を防止す
る波形等化器の制御方法を提供する。 【構成】 映像信号の基準信号を基準信号格納メモリに
取り込み、制御手段が読み込む。映像信号と無相関な信
号成分が含まれているか否かを制御手段が判定し(手順
504)、無相関な信号成分が含まれていると判定した
場合、トランスバーサルフィルタのタップ係数の制御方
法を変更し(手順505)過等化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号の波形等化を
行なう波形等化器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建物の反射等によって引き起こさ
れるゴースト等による受信状況の悪化にともない、ゴー
スト除去の目的で波形等化器がテレビジョン受信機に使
用されるようになってきている。また、画面の大型化
や、ハイビジョン放送による画面の高精細化にともな
い、波形等化はますます重要な技術となりつつある。来
年から開始されるEDTV放送に関しても同様である。
テレビジョン受信機は、その入力映像信号として、地上
放送、衛星放送、ケーブルテレビ、ビデオ、あるいはレ
ーザーディスクといった多様な信号源が接続される。こ
れらの信号源は、その種類や使用条件によって、信号の
歪み方がまちまちである。波形等化器は、これらすべて
の信号源に対応し、常に適正な波形等化を行なう必要が
ある。
【0003】以下に従来の波形等化器について説明す
る。従来の波形等化器の基本構成を図1に示す。図1に
おいて、1は入力映像信号の波形等化処理を行ない、出
力映像信号を生成するトランスバーサルフィルタ、2は
入力映像信号の垂直帰線期間に重畳された基準信号と、
出力映像信号の垂直帰線期間に重畳された基準信号とを
取り込む基準信号格納メモリ、3は制御手段である。
【0004】以上のように構成された波形等化器につい
て、以下その動作について説明する。図2は、図1の波
形等化器の制御手段3における処理の概略を示すフロー
チャートである。図3は入力映像信号と出力映像信号の
振幅周波数特性図である。図1のような波形等化器は、
映像信号の垂直帰線期間に重畳された基準信号の歪みを
検出し、その歪みを低減するよう動作することにより、
映像信号の歪みを低減する。なぜなら、一般的に、映像
信号の歪みは基準信号の歪みに反映されており、また映
像信号から直接その映像信号の歪みを検出するのは困難
だからである。まず、基準信号格納メモリ2に入力映像
信号より基準信号を抜き出し、基準信号格納メモリ2に
取り込む。
【0005】この基準信号を制御手段3が読込み(手順
201)、この基準信号の歪みを検出し(手順20
2)、この歪みを低減するようにタップ係数の計算を行
なう。計算したタップ係数でトランスバーサルフィルタ
1のタップ係数を更新する(手順203)。このように
基準信号の歪みを低減するような特性にタップ係数が制
御されるトランスバーサルフィルタ1で入力映像信号を
処理することにより入力映像信号の歪みを低減できる。
すなわち、図3(a)に示すような高域周波数で振幅が
低下するような振幅周波数特性をもっていた入力映像信
号は、波形等化を行なうことにより振幅周波数特性が補
正され、図3(b)に示すような振幅周波数特性をもっ
た出力映像信号となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の波形等化器では
基準信号の歪みと入力映像信号の歪みが等しいことが前
提となっている。しかしながら、基準信号より検出した
歪みに入力映像信号の歪みと無相関な信号成分が含まれ
る場合、基準信号の歪みを低減するようトランスバーサ
ルフィルタ1のタップ係数を制御し波形等化を行って
も、入力映像信号の歪みは低減されず、逆に本来入力映
像信号には存在しない歪みを加えることになり、場合に
よっては入力映像信号に存在していた歪みを強調する結
果となる。本来入力映像信号には存在しない歪みを加え
ること、または入力映像信号に存在していた歪みを強調
することを以降では過等化と呼ぶ。
【0007】図4は、このような場合の入力映像信号と
出力映像信号の振幅周波数特性図である。図4(a)に
示すような高域周波数で振幅が低下するような振幅周波
数特性の入力映像信号を、図4(b)に示すような振幅
周波数特性をもった適正な出力映像信号に波形等化せ
ず、図4(c)に示すような高域周波数で振幅が増幅し
た振幅周波数特性をもつ出力映像信号に波形等化してし
まう。図4(c)に示すように波形等化を行なうことに
より過等化となり、本来入力映像信号には存在しない歪
みを加えることになり、場合によっては入力映像信号に
存在していた歪みを強調する結果となる。
【0008】このように、従来の波形等化器では、基準
信号より検出した歪みに入力映像信号の歪みと無相関な
信号成分が含まれる場合、過等化になるという問題点を
有していた。過等化となった図4(c)に示すような振
幅周波数特性をもつ出力映像信号では、高域周波数が強
調されており、一般的にはリンギングが目立つというよ
うな画質劣化を生じる。特にハイビジョン放送のような
高精細な映像では、この劣化が顕著となる。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、基準信号に入力映像信号と無相関な信号成分が含ま
れているか否かを判定し、含まれていると判定した場
合、タップ係数の制御方法を変更し過等化となることを
防止する波形等化器の制御方法を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の波形等化器の制御方法は、トランスバーサル
フィルタを有し、入力映像信号の垂直帰線期間に重畳さ
れている波形等化のための基準信号に基づいて前記トラ
ンスバーサルフィルタのタップ係数を制御する波形等化
器において、前記基準信号が単一インパルス信号、ある
いはフィールドシーケンス処理や微分処理により単一イ
ンパルス信号となる信号であって、前記基準信号に前記
入力映像信号と無相関な信号成分が含まれるか否かを判
定し、無相関な信号成分が含まれる場合、前記制御手段
は前記基準信号が単一インパルス信号で無ければ前記基
準信号に対してフィールドシーケンス処理や微分処理を
行い前記基準信号を単一インパルス信号に変換し、前記
インパルス信号のピークを除くピーク近傍の値に一定の
比率を乗じてトランスバーサルフィルタのタップ係数の
制御を行い、無相関な信号成分が含まれない場合、前記
制御手段が前記基準信号をそのまま用いてトランスバー
サルフィルタのタップ係数の制御を行う。
【0011】
【作用】本発明は、基準信号に入力映像信号と無相関な
信号成分が含まれているか否かを判定し、含まれている
場合は波形等化器のタップ係数の制御方法を変更し、等
化能力を抑制することにより振幅周波数特性の補正量を
小さくし、図4(c)ではなく図4(b)の振幅周波数
特性をもった出力映像信号を得ることができ、過等化を
防止することができる。
【0012】
【実施例】以下の実施例は、すべてハイビジョンを例に
とって説明する。
【0013】(実施例1)以下本発明の第1の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図6は本実施例
における波形等化器の構成図である。図6において、6
01は入力MUSE信号S611の波形等化処理を行な
い、出力MUSE信号S612を生成する48タップの
トランスバーサルフィルタ(先頭を第0タップとして第
15タップが主タップ)、602はMUSE信号の基準
信号であるVIT信号を取り込むVIT信号格納メモ
リ、603は全体の制御を行なうCPU、604はVI
T信号の取込みタイミングを制御するVIT信号取込み
制御部、605はVIT信号格納メモリ602に入力す
るMUSE信号を切り替えるセレクタである。
【0014】図7は本実施例のCPU603における波
形等化処理のフローチャートである。セレクタ605を
切り替え(手順701)、出力MUSE信号S612を
VIT信号格納メモリ602に入力する。VIT信号取
込み制御部604がVIT信号格納メモリ602に1フ
レーム分のVIT信号取込みを完了するまで待つ(手順
702)。VIT信号格納メモリ602より1フレーム
分のVIT信号を読み込む(手順703)。読み込んだ
VIT信号をそれまでに読み込んでいるVIT信号と同
期加算する(手順704)(ホワイトノイズの影響を抑
えるために複数フレームのVIT信号を加算して以降の
処理で用いる基準信号となるVIT信号を生成してい
る)。規定の同期加算回数を終了するまで手順702〜
705を繰り返す。
【0015】VIT信号にはもともと直流成分が含まれ
ているが、VIT信号の歪みを検出する際、直流成分は
不要である。よって、同期加算したVIT信号の直流成
分を除去するオフセット除去を行う(手順706)。以
降の処理では、このオフセット除去したVIT信号のう
ち、ピーク、ピーク前15サンプル、およびピーク後3
2サンプルを用い、ピークを第15サンプルとする。こ
のオフセット除去したVIT信号に入力MUSE信号と
無相関な信号成分が含まれているか否かを判定する。
【0016】図8はオフセット除去したVIT信号を示
した図である。オフセット除去した正極性VIT信号
(図8(a))と負極性VIT信号(図8(b))の第
0から第9と第38から第47の各サンプル点tにおい
て、以下のr(t)を計算する(手順708)。VIT
信号は離散信号であるが図8では便宜上、連続信号とし
て示している。
【0017】 r(t)=plus(t)×minus(t) ここで、plus(t)は正極性VIT信号(図8
(a)、図8(c)−(i))のサンプル点tにおける
サンプル値を、minus(t)は負極性VIT信号
(図8(b)、図8(c)−(ii))のサンプル点t
におけるサンプル値をあらわす。r(t)のうち、以下
の2条件のいずれかを満たすものに関してその絶対値の
総和Sを計算する(手順710、図8(c))。
【0018】 plus(t)>2、かつ、minus(t)<−2 plus(t)<−2、かつ、minus(t)>2 一定の周期、かつ一定の振幅の信号成分がVIT信号に
含まれていると正極性VIT信号と負極性VIT信号に
は、逆位相でその信号成分が現れる。この場合、ここで
求めるSの値は大きくなる。このSが50以上の場合、
VIT信号の全期間にわたり、入力MUSE信号とは無
相関な一定の周期、かつ一定の振幅の信号成分がVIT
信号に含まれていると判定する。従来は、VIT信号が
入力MUSE信号と無相関な信号成分を含む場合でも、
オフセット除去したVIT信号をそのまま用いてタップ
係数の計算を行っていた。本実施例では、オフセット除
去したVIT信号を修正した後、その修正したVIT信
号を用いてタップ係数の計算を行っている。
【0019】図9は本実施例におけるVIT信号の補正
の様子を示した概念図である。図7の手順707〜71
3においては、VIT信号に入力MUSE信号と無相関
な信号成分が含まれているか否かを判定し、含まれてい
る場合には、図9(a)に示すようなオフセット除去し
たVIT信号のピーク前後の第14、および第16タッ
プの値を各々の値に0.5を乗じた値に修正し、図9
(b)に示すようなVIT信号を生成する(手順71
4)。
【0020】この修正したVIT信号を用いて、その歪
みを低減するように各タップ係数を計算する(手順71
5)。計算した各タップ係数をCPU603がトランス
バーサルフィルタ601に書き込む(手順716)。本
実施例によれば、図7の手順707〜713において
は、VIT信号に入力MUSE信号と無相関な信号成分
が含まれているか否かを判定し、含まれている場合に
は、手順714において、VIT信号ピークの前後各1
タップの値を、オフセット除去したVIT信号の値の5
0%の大きさに修正するというタップ制御方法の変更を
行い、等化能力を抑制し、振幅周波数特性の補正量を小
さくする。
【0021】図10は本実施例の入出力MUSE信号の
振幅周波数特性を示す図である。VIT信号を修正しな
い場合、図10(a)のような振幅周波数特性をもつ入
力MUSE信号を波形等化すると図10(c)のような
振幅周波数特性をもつ出力MUSE信号になり、過等化
となっていた。VIT信号を修正して波形等化を行うこ
とにより、図10(b)のような振幅周波数特性をもつ
出力MUSE信号を得、過等化を防いでいる。
【0022】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。構成は実施例1
と同様であるので説明を省略する。図11は本実施例の
CPU603における波形等化処理のフローチャートで
ある。図11において、手順701〜713は図7の処
理と同様であるので説明を省略する。
【0023】図12は本実施例におけるタップ係数の補
正の様子を示した概念図である。オフセット除去したV
IT信号を用いて、その歪みを低減するように各タップ
係数を計算し、図12(a)に示すようなタップ係数を
得る(手順715)。従来はVIT信号が入力MUSE
信号と無相関な信号成分を含む場合でも、計算したタッ
プ係数をそのままトランスバーサルフィルタに書き込ん
でいた。本実施例では、このタップ係数を修正した後、
その修正したタップ係数をトランスバーサルフィルタに
書き込んでいる。
【0024】図11の手順707〜713において、V
IT信号に入力MUSE信号とは無相関な信号成分が含
まれていると判定した場合、図12(a)に示すタップ
係数の主タップ前後の第14、および第16タップの値
を各々の値に0.5を乗じた値に修正し、図12(b)
に示すようなタップ係数を生成する(手順1101)。
この修正したタップ係数をCPU603がトランスバー
サルフィルタ601に書き込む(手順716)。本実施
例によれば、図11の手順1101において、算出した
タップ係数のうち主タップの前後各1タップの値を、計
算したタップ係数の値の50%の大きさに修正するとい
うタップ制御方法の変更を行い、等化能力を抑制し、振
幅周波数特性の補正量を小さくする。
【0025】図13は本実施例の入出力MUSE信号の
振幅周波数特性を示す図である。タップ係数を修正しな
い場合、図13(a)のような振幅周波数特性をもつ入
力MUSE信号を波形等化すると図13(c)のような
振幅周波数特性をもつ出力MUSE信号になり、過等化
となっていた。タップ係数を修正して波形等化を行うこ
とにより、図13(b)のような振幅周波数特性をもつ
出力MUSE信号を得、過等化を防いでいる。
【0026】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。構成は実施例1
と同様であるので説明を省略する。図14は本実施例の
CPU603における波形等化処理のフローチャートで
ある。図14において、手順701〜713は図7の処
理と同様であるので説明を省略する。従来はVIT信号
が入力MUSE信号と無相関な信号成分を含む場合で
も、トランスバーサルフィルタの全てのタップにタップ
係数を設定し、波形等化を行っていた。本実施例では、
主タップとその近傍のタップのみにタップ係数を設定し
ている。
【0027】図15は図14の手順707〜713にお
いて、VIT信号に入力MUSE信号とは無相関な信号
成分が含まれていると判定した場合のタップ係数の計算
範囲を示した図である。オフセット除去したVIT信号
を用いて、第5タップから第25タップまでの各タップ
係数を計算する(手順1401、図15(a))。第4
タップまでと第26タップ以降の各タップのタップ係数
は0にする(手順1402、図15(b))。このタッ
プ係数をCPU603がトランスバーサルフィルタ60
1に書き込む(手順716)。本実施例によれば、図1
4の手順1401において、主タップの前後各10タッ
プのみを計算し、手順1402においてそれ以外のタッ
プ係数を0にする(図15(c))というタップ係数の
制御方法の変更を行い、等化能力を抑制し、過等化を防
いでいる。
【0028】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図16は本実施
例の波形等化器の構成図であり、図17は本実施例にお
けるトランスバーサルフィルタの動作範囲を示す図であ
る。図16において、602〜605、およびS611
とS612は図6の構成と同様であるので説明を省略す
る。図6の構成と異なるのは、入力MUSE信号S61
1の波形等化処理を行ない、出力MUSE信号S612
を生成する48タップのトランスバーサルフィルタ(先
頭を第0タップとして第15タップが主タップ)160
1を、CPU603が動作モード切り替え信号S161
1をONにすることにより、図17(a)に示すように
第4タップまでと第26タップ以降の各タップを動作し
ない状態に設定可能にした点である。動作モード切換え
信号S1611をOFFにすれば図17(b)に示すよ
うに全タップ動作する。
【0029】図18は本実施例のCPU603における
波形等化処理のフローチャートである。従来はVIT信
号が入力MUSE信号と無相関な信号成分を含む場合で
も、トランスバーサルフィルタの全てのタップを動作さ
せ、波形等化を行っていた。本実施例では、主タップと
その近傍のタップのみ動作させる。図18において、手
順701〜713は図7の処理と同様であるので説明を
省略する。図18の手順707〜713において、VI
T信号に入力MUSE信号とは無相関な信号成分が含ま
れていると判定した場合、動作モード切り替え信号S1
611をONにする(手順1801)。オフセット除去
したVIT信号を用いて、各タップ係数を計算する(手
順715)。計算した各タップ係数をCPU603がト
ランスバーサルフィルタ1601に書き込む(手順71
6)。
【0030】本実施例によれば、図16のトランスバー
サルフィルタ1601を第4タップまでと第26タップ
以降の各タップを動作しない状態に設定可能にしたこと
により、CPU603が動作モード切り替え信号S16
11をONにするというタップ係数の制御方法の変更を
行い、等化能力を抑制し、過等化を防いでいる。
【0031】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。構成は実施例1
と同様であるので説明を省略する。図19は本実施例の
CPU603における波形等化処理のフローチャートで
ある。図19において、手順701〜713は図7の処
理と同様であるので説明を省略する。従来はVIT信号
が入力MUSE信号と無相関な信号成分を含む場合で
も、トランスバーサルフィルタの全てのタップにタップ
係数を設定し、波形等化を行っていた。本実施例では、
主タップ以外の全てのタップのタップ係数を設定しな
い。
【0032】図20は図19の手順707〜713にお
いて、VIT信号に入力MUSE信号とは無相関な信号
成分が含まれていると判定した場合のタップ係数の設定
を示した図である。主タップ(第15タップ)以外のタ
ップ係数を0にする(手順1901、図20)。このタ
ップ係数をCPU603がトランスバーサルフィルタ6
01に書き込む(手順716)。本実施例によれば、図
19の手順1901において、主タップ以外のタップ係
数を0にする(図20)というタップ係数の制御方法の
変更を行い、等化能力を無くし、過等化を防いでいる。
この場合、入力MUSE信号と出力とMUSE信号は等
しくなる。
【0033】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて、入力MUSE信号がハイビジョン・レーザーデ
ィスクプレーヤの再生信号であって、無相関な信号とし
てハイビジョン・レーザーディスクプレーヤの時間軸基
準パイロット信号がVIT信号に含まれている場合を例
にとって、図面を参照しながら説明する。構成は実施例
1と同様であるので説明を省略する。
【0034】図21は本実施例のCPU603における
波形等化処理のフローチャートである。図21におい
て、手順701〜706は図7の処理と同様であるので
説明を省略する。オフセット除去したVIT信号を用い
て実施例1とは異なる方法でハイビジョン・レーザーデ
ィスクプレーヤの時間軸基準パイロット信号がVIT信
号に含まれているか否かを判定する。オフセット除去し
たVIT信号をフーリエ変換して振幅周波数特性を求め
る(手順2101)。
【0035】図22はフーリエ変換を施して得られた振
幅周波数特性の一例である。この時のフーリエ変換の周
波数ステップは0.25MHzである。ここで、ハイビ
ジョン・レーザーディスクプレーヤの時間軸基準パイロ
ット信号(2278125Hz)をVIT信号より検出
する。まず、フーリエ変換により得られた227812
5Hzの両隣の2.25MHz成分の振幅Xと2.50
MHz成分の振幅Yを用いて、その比R=X/Yを求め
る(手順2102)。ハイビジョン・レーザーディスク
プレーヤの時間軸基準パイロット信号(2278125
Hz)がVIT信号に含まれていない場合は、XとYの
値はほぼ等しく、Rははぼ1.0となる。そこで、Rが
1.1以上の場合2.25MHzの周波数成分を入力M
USE信号とは無相関な信号成分と判定する。2.25
MHz成分がその後ろの周波数成分である2.50MH
z成分よりも一定レベル以上大きいと判定し、2.25
MHz成分付近に入力MUSE信号とは無相関なハイビ
ジョン・レーザーディスクプレーヤの時間軸基準パイロ
ット信号(2278125Hz)がVIT信号に含まれ
ていると判定する。以降の手順714〜716は実施例
1と同様であるので説明を省略する。
【0036】本実施例によれば、図21の手順2101
〜2103において入力MUSE信号とは無相関な信号
成分であるハイビジョン・レーザーディスクプレーヤの
時間軸基準パイロット信号(2278125Hz)が入
力MUSE信号に含まれているか否かを判定し、含まれ
ている場合には、手順714において、VIT信号ピー
クの前後各1タップの値を、オフセット除去したVIT
信号の値の50%の大きさに修正するというタップ制御
方法の変更を行い、等化能力を抑制し、振幅周波数特性
の補正量を小さくする。図10は本実施例の入出力MU
SE信号の振幅周波数特性を示す図である。VIT信号
を修正しない場合、図10(a)のような振幅周波数特
性をもつ入力MUSE信号を波形等化すると図10
(c)のような振幅周波数特性をもつ出力MUSE信号
になり、過等化となっていた。VIT信号を修正して波
形等化を行うことにより、図10(b)のような振幅周
波数特性をもつ出力MUSE信号を得、過等化を防いで
いる。
【0037】(実施例7)以下本発明の第7の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。図23は本実施
例における波形等化器の構成図である。図23におい
て、2301は入力MUSE信号の切替えを行なうセレ
クタ、2302は入力MUSE信号の波形等化処理を行
ない、出力MUSE信号を生成する波形等化部、230
3はハイビジョン・レーザーディスクプレーヤ以外のM
USE信号を入力する入力端子(以後、HD入力端子と
呼ぶ)、2304はハイビジョン・レーザーディスクプ
レーヤの再生信号を入力する入力端子(以後、LD入力
端子と呼ぶ)、2305は波形等化部に含まれ波形等化
部全体の制御を行うCPUである。
【0038】図24は本実施例のCPU2305におけ
る波形等化処理のフローチャートである。図24におい
て、手順701〜706は図7の処理と同様であるので
説明を省略する。セレクタ2301はLD入力端子から
の入力信号S2312を波形等化部2302の入力MU
SE信号としているか、HD入力端子からの入力信号S
2311を波形等化部2302の入力MUSE信号とし
ているかを、入力識別信号S2313を用いて波形等化
部に通知する。S2313がONの場合、LD入力端子
からの入力信号S2312を波形等化部2302の入力
MUSE信号としており、OFFの場合はHD入力端子
からの入力信号S2311を波形等化部2302の入力
MUSE信号としている。
【0039】ハイビジョン・レーザーディスクプレーヤ
の再生信号のVIT信号には、その時間軸基準パイロッ
ト信号が残留信号として含まれている。この時間軸基準
パイロット信号はMUSE信号とは無相関な信号成分で
ある。よって、入力識別信号がONの場合、すなわち入
力信号S2312が波形等化部2302の入力MUSE
信号である場合、手順714において、VIT信号ピー
クの前後各1タップの値を、オフセット除去したVIT
信号の値の50%の大きさに修正するというタップ制御
方法の変更を行い、等化能力を抑制し、振幅周波数特性
の補正量を小さくする。
【0040】図10は本実施例の入出力MUSE信号の
振幅周波数特性を示す図である。VIT信号を修正しな
い場合、図10(a)のような振幅周波数特性をもつ入
力MUSE信号を波形等化すると図10(c)のような
振幅周波数特性をもつ出力MUSE信号になり、過等化
となっていた。VIT信号を修正して波形等化を行うこ
とにより、図10(b)のような振幅周波数特性をもつ
出力MUSE信号を得、過等化を防いでいる。
【0041】なお、これらの発明は、ハイビジョンに限
ったものではなく、その他の映像信号(例えばEDTV
方式の映像信号)にも適用可能である。また、これらの
発明はCPUで動作するソフトウェアの処理だけでな
く、CPUに付加する形でこれらの処理の一部、あるい
は全てを実行する制御回路をハードウェアとして設ける
ことによっても実現可能である。各実施例で乗じる値は
0.5に限ったものではなく、乗じる範囲も前後各1タ
ップに限定されるものではない。また、実施例3、4に
おいてトランスバーサルフィルタの動作する範囲は主タ
ップの前後10タップに限定されるものではない。その
他、各実施例中で用いている定数はこれらの値に限定さ
れるものではない。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、入力映像
信号の垂直帰線期間に重畳されている基準信号に基準信
号とは無相関な信号成分が含まれているか否かを判定
し、含まれていると判定した、タップ係数の制御方法を
変更し過等化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来、および本発明の波形等化器の基本構成図
【図2】従来の波形等化器における波形等化処理のフロ
ーチャート
【図3】波形等化器による振幅周波数特性の補正を示す
グラフ
【図4】従来の波形等化器による過等化時の振幅周波数
特性の補正を示すグラフ
【図5】本発明の波形等化器における波形等化処理のフ
ローチャート
【図6】本発明の第1〜第7実施例における波形等化器
の構成図
【図7】本発明の第1の実施例における波形等化処理の
フローチャート
【図8】本発明の第1の実施例における波形等化器の動
作説明のための波形図
【図9】本発明の第1の実施例におけるVIT信号修正
の説明図
【図10】本発明の第1の実施例における波形等化器の
振幅周波数特性の補正を示すグラフ
【図11】本発明の第2の実施例における波形等化処理
のフローチャート
【図12】本発明の第2の実施例におけるタップ係数修
正の説明図
【図13】本発明の第2の実施例における波形等化器の
振幅周波数特性の補正を示すグラフ
【図14】本発明の第3の実施例における波形等化処理
のフローチャート
【図15】本発明の第3の実施例におけるタップ係数の
制御の説明図
【図16】本発明の第4の実施例における波形等化器の
構成図
【図17】本発明の第4の実施例におけるタップ係数の
制御の説明図
【図18】本発明の第4の実施例における波形等化処理
のフローチャート
【図19】本発明の第5の実施例における波形等化処理
のフローチャート
【図20】本発明の第5の実施例におけるタップ係数の
制御の説明図
【図21】本発明の第6の実施例における波形等化処理
のフローチャート
【図22】本発明の第6の実施例における波形等化処理
において得られる振幅周波数特性の一例を示すグラフ
【図23】本発明の第7の実施例における波形等化器の
構成図
【図24】本発明の第7の実施例における波形等化処理
のフローチャート
【符号の説明】
1、601、1601 トランスバーサルフィルタ 2 基準信号格納メモリ 3 制御手段 602 VIT信号格納メモリ 603、2305 CPU 604 VIT信号取込み制御部 605、2301 セレクタ S611 入力MUSE信号 S612 出力MUSE信号 2302 波形等化部 2303 HD入力端子 2304 LD入力端子 S2311 HD入力端子からのMUSE信号 S2312 LD入力端子からのMUSE信号 S2313 入力識別信号 S1613 動作モード切替え信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスバーサルフィルタと制御手段を有
    し、前記制御手段が入力映像信号の垂直帰線期間に重畳
    されている波形等化のための基準信号に基づいて前記ト
    ランスバーサルフィルタのタップ係数を制御する波形等
    化器において、前記基準信号が単一インパルス信号、あ
    るいはフィールドシーケンス処理や微分処理により単一
    インパルス信号となる信号であって、前記基準信号に前
    記入力映像信号と無相関な信号成分が含まれるか否かを
    判定し、無相関な信号成分が含まれる場合、前記制御手
    段は前記基準信号が単一インパルス信号で無ければ前記
    基準信号に対してフィールドシーケンス処理や微分処理
    を行い前記基準信号を単一インパルス信号に変換し、前
    記インパルス信号のピークを除くピーク近傍の値に一定
    の比率を乗じてトランスバーサルフィルタのタップ係数
    の制御を行い、無相関な信号成分が含まれない場合、前
    記制御手段が前記基準信号をそのまま用いてトランスバ
    ーサルフィルタのタップ係数の制御を行うことを特徴と
    する波形等化器の制御方法。
  2. 【請求項2】前記制御手段は前記基準信号が単一インパ
    ルス信号で無ければ前記基準信号に対してフィールドシ
    ーケンス処理や微分処理を行い前記基準信号を単一イン
    パルス信号に変換し、前記インパルス信号のピークを除
    くピーク近傍の値に一定の比率を乗じてトランスバーサ
    ルフィルタのタップ係数の制御を行う処理を、前記制御
    手段が計算した主タップを除く主タップ近傍のタップ係
    数に一定の比率を乗じてトランスバーサルフィルタのタ
    ップ係数の制御を行なう処理で置き換えた請求項1記載
    の波形等化器の制御方法。
  3. 【請求項3】前記制御手段は前記基準信号が単一インパ
    ルス信号で無ければ前記基準信号に対してフィールドシ
    ーケンス処理や微分処理を行い前記基準信号を単一イン
    パルス信号に変換し、前記インパルス信号のピークを除
    くピーク近傍の値に一定の比率を乗じてトランスバーサ
    ルフィルタのタップ係数の制御を行う処理を、前記制御
    手段が計算した主タップ近傍以外のタップ係数を常に0
    にし、トランスバーサルフィルタのタップ係数の制御を
    行なう処理で置き換えた請求項1記載の波形等化器の制
    御方法。
  4. 【請求項4】前記制御手段は前記基準信号が単一インパ
    ルス信号で無ければ前記基準信号に対してフィールドシ
    ーケンス処理や微分処理を行い前記基準信号を単一イン
    パルス信号に変換し、前記インパルス信号のピークを除
    くピーク近傍の値に一定の比率を乗じてトランスバーサ
    ルフィルタのタップ係数の制御を行う処理を、前記トラ
    ンスバーサルフィルタの主タップ近傍以外のタップを動
    作させないようにトランスバーサルフィルタのタップ係
    数の制御を行う処理で置き換えた請求項1記載の波形等
    化器の制御方法。
  5. 【請求項5】前記制御手段は前記基準信号が単一インパ
    ルス信号で無ければ前記基準信号に対してフィールドシ
    ーケンス処理や微分処理を行い前記基準信号を単一イン
    パルス信号に変換し、前記インパルス信号のピークを除
    くピーク近傍の値に一定の比率を乗じてトランスバーサ
    ルフィルタのタップ係数の制御を行う処理を、出力映像
    信号が入力映像信号と一致するようにタップ係数の制御
    を行う処理で置き換えた請求項1記載の波形等化器の制
    御方法。
  6. 【請求項6】前記基準信号に前記入力映像信号と無相関
    な信号成分が含まれるか否かを判定する処理が、前記基
    準信号に対してフィールドシーケンス処理や微分処理を
    行い前記基準信号を単一インパルス信号に変換し、前記
    インパルス信号のピーク近傍を除く前記基準信号の全期
    間にわたり、一定の周期、かつ一定の振幅の信号成分が
    含まれているか否かを判定する処理である請求項1記載
    の波形等化器の制御方法。
  7. 【請求項7】前記基準信号に前記入力映像信号と無相関
    な信号成分が含まれるか否かを判定する処理が、前記基
    準信号に対してフィールドシーケンス処理や微分処理を
    行い前記基準信号を単一インパルス信号に変換し、前記
    インパルス信号をフーリエ変換して求めた振幅周波数特
    性の特定周波数成分が、その前後の周波数成分より一定
    レベル以上大きいか否かを判定する処理である請求項1
    記載の波形等化器の制御方法。
  8. 【請求項8】前記基準信号に前記入力映像信号と無相関
    な信号成分が含まれていることがあらかじめ判明してい
    る前記入力映像信号の専用入力端子を波形等化器に付加
    し、前記基準信号に前記入力映像信号と無相関な信号成
    分が含まれるか否かを判定する処理が、前記専用入力端
    子に前記入力映像信号が入力されたか否かで判定する処
    理である請求項1記載の波形等化器の制御方法。
JP6223367A 1994-09-19 1994-09-19 波形等化器の制御方法 Pending JPH0888783A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6223367A JPH0888783A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 波形等化器の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6223367A JPH0888783A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 波形等化器の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0888783A true JPH0888783A (ja) 1996-04-02

Family

ID=16797038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6223367A Pending JPH0888783A (ja) 1994-09-19 1994-09-19 波形等化器の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0888783A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010521855A (ja) * 2007-03-12 2010-06-24 スカイプ・リミテッド 通信システム
CN113434454A (zh) * 2021-05-28 2021-09-24 杭州加速科技有限公司 一种多功能信号发生器校正方法及多功能信号发生器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010521855A (ja) * 2007-03-12 2010-06-24 スカイプ・リミテッド 通信システム
US8437386B2 (en) 2007-03-12 2013-05-07 Skype Communication system
CN113434454A (zh) * 2021-05-28 2021-09-24 杭州加速科技有限公司 一种多功能信号发生器校正方法及多功能信号发生器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO1988009592A1 (en) Profile correction apparatus
JP3025402B2 (ja) 映像信号処理装置のゴースト除去回路を駆動するための方法
KR950011528B1 (ko) 영상신호의 천이영역 강조장치와 강조 제어방법
JP2843690B2 (ja) 波形等化回路
JPH04282689A (ja) 階調補正装置
JPH0888783A (ja) 波形等化器の制御方法
US4984070A (en) Picture quality improving apparatus capable of reducing deterioration of interpolated signal
WO2003094507A1 (fr) Dispositif et procede de traitement de signaux video, support d'enregistrement et programme
JP2798562B2 (ja) 信号補正回路
JP3226228B2 (ja) 波形等化回路
JP2000341557A (ja) 輪郭補正回路
JPH0159791B2 (ja)
JP2848987B2 (ja) 波形等化回路
JP2569960B2 (ja) 波形等化装置
JPH08331419A (ja) 映像表示装置
JP2871402B2 (ja) 輪郭補正回路
JP3011422B2 (ja) 波形等化装置および波形等化方法
JPH0662278A (ja) 映像信号処理装置
KR100283887B1 (ko) 고스트 제거 장치의 필터 계수 산출 방법
JPH07264443A (ja) ゴースト除去装置
JPH0730783A (ja) ゴースト除去装置
JPH0218790B2 (ja)
JPH104507A (ja) 波形等化装置
JPH0217985B2 (ja)
JPH03120965A (ja) ゴースト除去装置ならびにテレビジョン受信機