JPH05377A - ステンレス鋼溶接用の非消耗性電極及び溶接方法 - Google Patents

ステンレス鋼溶接用の非消耗性電極及び溶接方法

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JPH05377A
JPH05377A JP3313474A JP31347491A JPH05377A JP H05377 A JPH05377 A JP H05377A JP 3313474 A JP3313474 A JP 3313474A JP 31347491 A JP31347491 A JP 31347491A JP H05377 A JPH05377 A JP H05377A
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JP
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electrode
stainless steel
arc
welding
discharge end
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JP3313474A
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Denis Yeo
イエオ デニス
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Original Assignee
Westinghouse Electric Corp
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/02Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
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  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、アークふらつきが少なくアーク貫
入が深いステンレス鋼溶接方法を提供する。 【構成】 電圧を印加すると容易に電子を放出する中実
の非消耗性金属材料棒からなるステンレス鋼アーク溶接
用電極を用いる。この電極はほぼ平坦な作用アーク放電
端を有し、この端部を溶接前にステンレス鋼層でコーテ
ィングする。ステンレス鋼コーティングの厚さは約0.
00254乃至0.0127cm(約0.001乃至約
0.005インチ)である。非消耗性電極はタングステ
ンを含む材料で形成するのが好ましい。作用アーク放電
端へのコーティングは、放電端を接地ステンレス鋼片に
接近させ、電極をステンレス鋼とショートさせて、作用
アーク放電端をステンレス鋼に付着させる。放電端を該
放電端にステンレス鋼層が残るようにステンレス鋼から
分断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本発明はステンレスス鋼を溶接す
るための電極及び方法に係わる。本発明はまた、ステン
レス鋼溶接用非消耗性アーク溶接電極の作用アーク放電
端の処理方法にも係わる。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼被溶接体どうしを溶接する
際に非消耗性電極を使用することが多い。例えば、ステ
ンレス鋼原子燃料棒の製造に際しては、ステンレス鋼中
空管の一端開口部にステンレス鋼エンドプラグを溶接す
る。残る開口端から燃料ペレットを挿入してこの開口端
を第2のエンドプラグで密封する。エンドプラグはいわ
ゆる不活性ガス溶接によって中空管に溶接される。即
ち、非消耗性電極から発生し、遮蔽雰囲気によって保護
されるアークが形成すべき継目を溶接する。広く利用さ
れている溶接方法の1つにTIG(タングステン不活性
ガス)アーク溶接がある。
【0003】エンドプラグ及び中空管の硫黄含有量にミ
スマッチがあるため低硫黄ステンレス鋼成分の方へアー
クがふらつく(アークブローが起こる)ことが多い。例
えば、エンドプラグが30ppmの硫黄を含有し、中空
管が100ppmの硫黄を含有すれば、電極から発生す
るアークはエンドプラグに向かってふれて、深さ/幅比
の低い溶接プロフィルを形成する。その結果、低強度の
燃料棒となり、使用時破損する恐れがある。
【0004】タングステン電極の改良に関し種々の提案
がなされている。例えば、公知のタングステン電極は電
子放出を促進し、伝熱効果を高めるための処理を施され
ている。このような公知電極の例としては、コーティン
グの付加または一酸化ランタンや二酸化トリウムのよう
な酸化物からなる適当な電極マトリックスの形成を含む
ドイツ特許第1,942,632号及び第2,755,
213号がある。同様に、Trattner等の米国特
許第3,976,853号は、トリウム入りタングステ
ン電極の穴に電子放出促進用金属/非金属化合物を溶融
焼結することによって電極の発火性を高める方法を開示
している。タングステン電極の改良は試みられている
が、アークふらつきの問題は満足に解決されていない。
【0005】
【発明が解決する課題】従って、本発明の目的はアーク
ふらつきが少なくアーク貫入が深いステンレス鋼溶接方
法を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は中空の原子燃料棒にエ
ンドプラグを溶接する場合のようにステンレス鋼被溶接
体どうしの溶接に使用する非消耗性アーク溶接電極の作
用アーク放電端を、アークふらつきが少なくアーク貫入
が深い溶接が行なわれるように処理する方法を提供する
ことにある。
【0007】本発明のさらに他の目的は相互の硫黄含有
量にミスマッチがあるステンレス鋼被溶接体どうしを溶
接する際にもアークふらつきが少なくアーク貫入が深く
なるステンレス鋼アーク溶接用電極を提供することにあ
る。
【0008】本発明の上記及びその他の目的は、電圧を
印加されると容易に電子を放出するように構成した中実
非消耗性金属材料棒からなるステンレス鋼アーク溶接用
電極によって達成される。この電極は作用アーク放電端
を含み、電極の作用アーク放電端がステンレス鋼層でコ
ーティングされている。電極はほぼ平坦な端部を含み、
このほぼ平坦な端部をステンレス鋼層でコーティングす
るのが好ましい。ステンレス鋼コーティングの厚さは約
0.00254乃至0.0127cm(約0.001乃
至約0.005インチ)であることが好ましい。非消耗
性電極はタングステンを含む材料で形成するのが好まし
い。
【0009】本発明は、公知の不活性ガス溶接電極の作
用アーク放電端をステンレス鋼でコーティングすること
により改良されたアーク溶接電極を提供する。本発明の
好ましい方法の1つとして電極の作用アーク放電端を接
地ステンレス鋼片に接近させることによって前記作用ア
ーク放電端をステンレス鋼でコーティングすることがで
きる。電極をステンレス鋼とショートさせると作用アー
ク放電端がステンレス鋼に付着する。電極の作用アーク
放電端を、該放電端にステンレス鋼層が残るようにステ
ンレス鋼から分断する。
【0010】本発明の目的及び長所のいくつかを以上に
述べたが、その他の目的及び長所は添付図面に沿った以
下の説明から明らかになるであろう。
【0011】
【実施例】図1にはステンレス鋼原子燃料棒の端部にこ
れと同軸関係にステンレス鋼エンドプラグをガース/漏
れ止め溶接するための公知の溶接チェンバーを示す。本
発明の溶接電極及び溶接方法は各種の溶接チェンバー及
びステンレス鋼被溶接体に利用できるが、原子燃料棒内
にこれと同軸関係に配置されたエンドプラグのステンレ
ス鋼溶接につき本発明を以下において説明する。
【0012】すでに述べた通り、ステンレス鋼原子燃料
棒にステンレス鋼エンドプラグを溶接する際にエンドプ
ラグと原子燃料棒の硫黄含有分が不適合な場合がある。
当業者には公知のように、相互の硫黄含有量にミスマッ
チがあるステンレス鋼被溶接体どうしを従来のTIG溶
接方法で溶接すると、硫黄含有量の低いステンレス鋼被
溶接体の方へアークがふらつくことになる。従って、深
さ/幅比の低いプロフィルが得られ、欠陥継目となる。
本発明の方法及び電極は上記の問題を極力軽減するかま
たは完全に回避することができ、硫黄含有量にミスマッ
チがある被溶接体を個数に関係なくステンレス鋼溶接す
ることができるから、硫黄含有量にミスマッチのあるス
テンレス鋼のTIG溶接の実用性が改善される。
【0013】本発明の方法は、硫黄含有量が0.030
%と比較的高いオーステナイト・ステンレス鋼AISI
Nos.304及び308ステンレス鋼に利用して有
効であることが判明した。本発明を特に有効に利用でき
るその他のステンレス鋼としてはAISI Nos.2
01、202、301、302、302B、304L、
305、309、309S、310、310S、31
4、316、316L、317、321、347、34
8、403、405、410、414、420、42
9、430、431、434、440A、440B、4
40C,442,446,501及び502を挙げるこ
とができる。本発明の方法及び電極は、多くの場合公称
量の硫黄を含有し、したがって硫黄含有量のミスマッチ
に起因するある程度のアーク・ブローを伴なうあらゆる
種類のオーステナイト、マルテンサイト及びフェライト
・ステンレス鋼への使用に好適であると考えられる。
【0014】図1から明らかなように、溶接チェンバー
10は管状原子燃料棒Rが受容されるオリフィス14を
有する燃料棒保持ヘッド12を含む。保持ヘッド12は
溶接チェンバーアクセス孔16への圧力ばめによって固
定される。接地チャック18によって保持された燃料棒
Rは、エンドプラグPがエンドストップ20と係合する
ように保持ヘッド内を進められる。チャック18は(図
示しない)駆動手段によって回転させることができる。
エンドストップ20は無摩擦軸受22を介してエンドス
トップ・コラム24に回転自在に取り付けられ、前記コ
ラム24はガース溶接の過程で燃料棒Rが自由に回転で
きるようにボルト及びスペーサー・ブッシュ28を介し
て溶接チェンバー・ハウジング26にボルト止めされて
いる。エンドストップ20については、参考のため本願
明細書にも引用した1989年6月29日付Rober
t Duncanの米国特許出願第373,076号に
詳細に記載されている。
【0015】溶接チェンバー10は公知のガース溶接集
合体30を含み、溶接チェンバー・ハウジング26に固
定され、溶接チェンバー10内に半径方向に延びている
カプラー31によって支持される。ガース溶接集合体3
0は公知のTIG溶接機であり、非消耗性タングステン
電極36を有するアーク発生器34、及び不活性ガスを
アーク発生器34が発生させるアークと混合するための
溶接ノズル38を含む。アーク発生器34は公知の電源
34aと接続している。溶接ノズル38のノズルチップ
40をタングステン電極が貫通している。ハウジング部
材42が溶接ノズル38及びノズルチップ40を支持す
る。タングステン電極36はアーク発生器34の軸心に
沿ってノズルチップ40を貫通する。ノズル内に設けた
(図示しない)位置ぎめクランプ手段が電極をノズルに
対する設定位置に固定する。タングステン不活性ガス溶
接につき公知のように、タングステン電極と形成すべき
継目との間にアークが発生する。好ましい不活性ガスは
ヘリウムであり、ガス供給管によって溶接チェンバーに
供給される。溶接チェンバー内に形成される不活性ガス
雰囲気が発生したアークとタングステン電極を囲んでタ
ングステン電極の分解を防ぐ。
【0016】当業者に知られているように、タングステ
ン電極はいわゆるフィラー/メタル電極ではなく溶接点
に溶着しない。不活性ガス溶接用タングステン電極は当
業者に知られており、主としてタングステンからなり、
二酸化トリウムを含有するか一酸化ランタンのコーティ
ングを有するかのいずれかまたは双方の条件をも含むマ
トリックス材料で形成される。発生したアークは形成す
べき継目の領域と接触してこの領域を融解させ、金属が
冷えた状態で適性な溶接となる。このような非消耗性電
極は例えば逆極性電流によるステンレス鋼溶接に広く使
用されているE308−15のように溶接箇所に溶着す
る消耗性電極と異なる。本発明では(図示しない)AC
電源が好ましく、アーク発生器において公知の手段によ
って安定化させられる。電極にはタングステンが好まし
いが、本発明はタングステンと同様な性質を有する他の
非消耗性電極材料にも利用できると考えられる。
【0017】本発明の好ましい実施態様によるタングス
テン電極36は、ノズルチップ40を貫通する実質的に
扁平で、平らな端部46(図2及び4)を有する作用ア
ーク放電端44を含む。作用アーク放電端44の位置は
電極を新しい位置に固定するか、またはハウジング26
に対してアーク発生器34を移動させることによって変
えることができる。タングステン電極36は電圧を印加
されると直ちに電子を放出する。溶接チェンバー10内
に使用されるタングステン電極36の直径は約0.07
62乃至0.1586cm(0.0300乃至0.06
25インチ)である。本発明では、非消耗性電極の作用
アーク放電端44がステンレス鋼コーティング48を含
む。コーティングは厚さが0.0025乃至0.012
7cm(0.001乃至0.005インチ)であり、ほ
ぼ平らな端部46(図4)に施される。詳しくは後述す
るが、ステンレス鋼コーティング48はアークふらつき
を少なくし、硫黄含有量にミスマッチのある被溶接体の
ステンレス鋼溶接の過程で深いアーク貫入を可能にす
る。理論的に立証するつもりはないが、本発明のステン
レス鋼コーティングに微量の硫黄を含有させると、ステ
ンレス鋼被溶接体相互の硫黄含有量にミスマッチがある
場合、アークふらつきの軽減に寄与すると考えられる。
従って、ステンレス鋼コーティングはある程度の硫黄を
含有することが望ましいと考えられるから、上述したよ
うな種類のステンレス鋼でコーティングを形成すること
が好ましい。
【0018】エンドストップ20は、燃料棒エンドプラ
グの端部と真空密封関係に嵌合するように形成された前
端部を含む。公知のものと同様に、エンドプラグPは燃
料棒の内部と連通する軸孔50(図6及び7)を含む。
エンドプラグPがエンドストップ20と係合すると、軸
孔50がエンドストップ20を貫通する軸方向流路と連
通する。エンドストップ20はエンドストップ・コラム
24の軸心に配置された支持管54内に後方に向かって
延設されたガス流路管52を含む。ガス流路管52は上
記特許出願に記載されているようにエンドストップの回
転を可能にする公知のスラスト玉軸受及びラジアル玉軸
受58を介して取り付ける。
【0019】ガス流入ノズル60が半径方向にコラム2
4を貫通し、ガス流路管52と連通する。ノズル60は
公知の弁Vを介して真空源60aと連通してガス流路管
52及びエンドストップ20内に真空状態を発生させる
ことにより、ガース溶接が行なわれている間燃料棒を排
気することができる。また、ノズルは漏れ止め溶接に先
立って燃料棒を与圧するための圧縮ヘリウム供給源60
bとも接続する。真空状態を発生させることにより、燃
料棒内の圧力及び酸素量を著しく低下させてガース溶接
中の酸化を極力抑えることができる。
【0020】図2−5には、電極の作用アーク放電端4
4にステンレス鋼コーティング48を施す手作業による
好ましい方法を示した。その他の方法として、プラズマ
スプレイ、スパッタリング、浸漬法など公知の金属溶着
法を利用することもできる。
【0021】手作業による好ましい方法では、スクラッ
プ燃料棒及びエンドプラグを溶接チェンバー10に挿入
し、エンドストップ20に当接させる。電極の作用アー
ク放電端をスクラップ燃料棒と接触させ、所期の継目か
ら約0.0025乃至0.0076cm(0.001乃
至0.003インチ)だけ後退させる。アーク発生器3
4を作動させ、タングステン電極からアークを放電させ
る。電極の作用アーク放電端と接地燃料棒Rを接近させ
ると電極がショートして燃料棒に付着する(図2)。オ
ペレーターが電極の上端を把持し、電極をねじって形成
すべき継目から電極を分断する(図3)。ステンレス鋼
燃料棒から電極を分断すると、電極の作用アーク放電端
に厚さが約0.00254乃至0.0127cm(0.
001乃至0.005インチ)のステンレス鋼コーティ
ングが残る。以上に述べた手作業による本発明の方法を
行なう場合に、スクラップ燃料棒ではなく、良好な状態
の燃料棒を使用してもよく、その場合、燃料棒を溶接チ
ェンバー10内に配置し、これに電極をショートさせれ
ばよい。ただし、燃料棒Rが損傷するおそれがあるの
で、好ましい方法ではない。
【0022】これで、スクラップ燃料棒を良好な燃料棒
及び溶接すべきエンドプラグと取り替えることにより、
その電極を原子燃料溶接に利用できる。電極36の作用
アーク放電端44を、形成すべき継目から0.0381
乃至0.051cm(0.015乃至0.020イン
チ)以内のところに位置させる。電圧を印加すると、電
極と形成すべき継目Jとの間にアークが発生する。アー
クを継目に向けるが、本発明の電極を使用して溶接を行
なえばアークが継目から著しくふらつくことはなく、比
較的深いアーク貫入が得られる。ガース溶接においては
チャック18で把持した燃料棒Rを(図示しない)駆動
手段によって回転させ、燃料棒の全周に亘ってガース溶
接する(図5)。
【0023】溶接作業を繰り返しても電極の放電端に施
したステンレス鋼コーティング48はそのまま存続す
る。
【0024】図6は硫黄含有量にミスマッチがあるステ
ンレス鋼エンドプラグPとステンレス鋼原子燃料棒Rと
の間に形成された溶接を正確に示す図であり、エンドプ
ラグ側へのアークふらつきが見られる。図示のように、
溶接は継目Jに対して横断方向に広がっており、溶け込
みの大部分がエンドプラグPの側において著しく、継目
Jでは浅い。これは未処理タングステン電極を使用した
結果である。図7は互いに硫黄含有量にミスマッチがあ
るステンレス鋼エンドプラグとステンレス鋼原子燃料棒
を本発明の処理ずみ電極で溶接した結果を示す図であ
り、図示のように、溶接中のアークふらつきは軽減さ
れ、エンドプラグと原子燃料棒との界面に良好な深さ/
幅比が得られた。図7に示す継目の溶接にはステンレス
鋼コーティングを施した本発明のタングステン電極を使
用した。
【0025】本発明のタングステン電極は被溶接体の硫
黄含有量にミスマッチがある場合に許容誤差の範囲内で
ステンレス鋼溶接を行なうのに特に好適であり、オース
テナイト・ステンレス鋼またはこれに類似のステンレス
鋼の被溶接体、例えば、ステンレス鋼エンドプラグとス
テンレス鋼原子燃料棒の溶接が代表的な例である。在来
型のタングステン電極を使用して硫黄含有量にミスマッ
チのあるステンレス鋼被溶接体を溶接すると僅かながら
アークふらつきを伴ない、弱い溶接となる(図6)。本
発明はアークふらつきの問題を極力抑制するかまたは完
全に解消し、高品質の溶接を維持する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ステンレス鋼原子燃料棒にステンレス
鋼エンドプラグを溶接する本発明の溶接方法に用いる溶
接チェンバーの部分側断面図である。
【図2】図2は、ステンレス鋼エンドプラグとステンレ
ス鋼原子燃料棒の間に形成すべき継目に非消耗性電極を
ショートさせる工程を示す側面図である。
【図3】図3は、ステンレス鋼エンドプラグと原子燃料
棒の間に形成すべき継目から分断される非消耗性電極の
側面図である。
【図4】図4は、非消耗性電極の作用アーク放電端を、
これに施したステンレス鋼コーティングと共に示す拡大
図である。
【図5】図5は、本発明の処理ずみ電極を使用したステ
ンレス鋼エンドプラグとステンレス鋼原子燃料棒の溶接
を示す側面図である。
【図6】図6は、未処理非消耗性電極を使用したステン
レス鋼エンドプラグとステンレス鋼原子燃料棒の溶接
を、不適性な深さ/幅比と共に示す拡大断面図である。
【図7】図7は、本発明の処理ずみ非消耗性電極を使用
したステンレス鋼エンドプラグとステンレス鋼原子燃料
棒の溶接を、良好な深さ/幅比と共に示す拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
10 溶接チェンバー 12 燃料棒保持ヘッド 14 オリフィス 16 溶接チェンバーアクセス孔 18 接地チャック 20 エンドストップ 22 軸受け 24 エンドストップ支持コラム 26 溶接チェンバー・ハウジング 30 ガース溶接集合体 34 アーク発生器 36 非消耗性タングステン電極 38 溶接ノズル 40 ノズルチップ P エンドプラグ R 原子燃料棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 21/02 A 7156−2G

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼溶接用の非消耗性アーク溶
    接電極の作用アーク放電端を処理してアークふらつきが
    少なくアーク貫入の深い溶接用電極を得る方法におい
    て、溶接に先立ち非消耗性アーク溶接電極の作用アーク
    放電端をステンレス鋼層でコーティングすることを特徴
    とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、非消耗
    性電極の作用アーク放電端をステンレス鋼層でコーティ
    ングするステップが、電極の作用アーク放電端を接地ス
    テンレス鋼片に接近させ;作用アーク放電端がステンレ
    ス鋼に付着するように電極をステンレス鋼へショートさ
    せ;電極の作用アーク放電端にステンレス鋼層が残るよ
    うに電極の作用アーク放電端をステンレス鋼から分断す
    るステップを含むことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法において、非消耗
    性電極をショートさせる際に該電極の作用アーク放電端
    を接地ステンレス鋼から約0.001乃至約0.003
    インチ以内に位置させることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、非消耗
    性アーク溶接電極がタングステンを含む材料からなるこ
    とを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 ステンレス鋼の溶接方法において、作用
    アーク放電端にステンレス鋼層を含む非消耗性アーク溶
    接電極の前記作用アーク放電端を、形成すべき継目から
    所定の溶接アーク距離以内に位置させ;電極と形成すべ
    き継目との間にアークを発生させて溶接することによ
    り、アークが継目から著しくふらつくのを防止すると共
    に比較的深いアーク貫入を得るステップからなることを
    特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法において、電極の
    作用アーク放電端に施したステンレス鋼コーティングの
    厚さが約0.001乃至約0.005インチであること
    を特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の方法において、非消耗
    性電極がタングステンを含む材料からなることを特徴と
    する方法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の方法において、溶接が
    不活性ガス雰囲気内で行なわれることを特徴とする方
    法。
  9. 【請求項9】 ステンレス鋼エンドプラグをステンレス
    鋼原子燃料棒内へガース溶接する方法において、作用ア
    ーク放電端にステンレス鋼層を含む非消耗性アーク溶接
    電極の前記作用アーク放電端をエンドプラグと原子燃料
    棒との間に形成すべき継目から所定のアーク溶接距離内
    に位置させ;燃料棒を回転させながら電極と形成すべき
    継目との間にアークを発生させて溶接することにより、
    継目からの著しいアークふらつきを防止すると共に比較
    的深いアーク貫入を得るステップからなることを特徴と
    する方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法において、電極
    のアーク放電端に施したステンレス鋼コーティングの厚
    さが約0.001乃至約0.005インチであることを
    特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の方法において、非消
    耗性電極がタングステンからなることを特徴とする方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載の方法において、溶接
    が不活性ガス雰囲気中で行なわれることを特徴とする方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載の方法において、電極
    の作用アーク放電端を、溶接の過程で形成すべき継目か
    ら約0.015乃至約0.020インチ以内に位置させ
    ることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の方法において、電極
    の直径が約0.0300乃至約0.0625インチであ
    ることを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 ステンレス項の溶接方法において、非
    消耗性アーク溶接電極の作用アーク放電端を、形成すべ
    きステンレス鋼継目に接近させ;電極が継目に付着する
    ように電極と形成すべき継目との間にアークを発生させ
    ることによって電極を継目とショートさせ;電極の先端
    にステンレス鋼層が残るようにステンレス鋼から電極を
    分断し;電極の作用アーク放電端を、形成すべき継目か
    ら所定のアーク溶接距離以内に位置させ;アークが継目
    に向けられるように電極と形成すべき継目との間にアー
    クを発生させて溶接することにより、継目からの著しい
    アークふらつきを防止すると共に比較的深いアーク貫入
    を得るステップからなることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法において、非
    消耗性電極の作用アーク放電端を送って形成すべき継目
    に接触させたのち、0.001乃至0.003インチだ
    け後退させて電極を継目へショートさせることを特徴と
    する方法。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の方法において、非
    消耗性電極がタングステンを含む材料からなることを特
    徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載の方法において、電
    極の作用アーク放電端に施したステンレス鋼コーティン
    グの厚さが0.001乃至0.005インチであること
    を特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項15に記載の方法において、溶
    接が不活性ガス雰囲気中で行なわれることを特徴とする
    方法。
  20. 【請求項20】 ステンレス鋼アーク溶接用電極におい
    て、電圧を印加されると電子を放出する金属材料で形成
    された中実の非消耗性の棒から成り、作用アーク放電端
    を有すると共に、該作用アーク放電端にステンレス鋼層
    を含むことを特徴とする電極。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の電極において、前
    記電極がほぼ平らな端部を有し、この平らな端部が前記
    ステンレス鋼層でコーティングされていることを特徴と
    する電極。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載の電極において、前
    記ステンレス鋼コーティングの厚さが約0.001乃至
    約0.005インチであることを特徴とする電極。
  23. 【請求項23】 請求項20に記載の電極において、前
    記非消耗性電極がタングステンを含む材料から成ること
    を特徴とする電極。
JP3313474A 1990-11-01 1991-11-01 ステンレス鋼溶接用の非消耗性電極及び溶接方法 Withdrawn JPH05377A (ja)

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