JPH05115975A - ステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法 - Google Patents

ステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法

Info

Publication number
JPH05115975A
JPH05115975A JP30406091A JP30406091A JPH05115975A JP H05115975 A JPH05115975 A JP H05115975A JP 30406091 A JP30406091 A JP 30406091A JP 30406091 A JP30406091 A JP 30406091A JP H05115975 A JPH05115975 A JP H05115975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
stainless steel
butt joint
groove
steel plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30406091A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Moriuchi
祥二 森内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP30406091A priority Critical patent/JPH05115975A/ja
Publication of JPH05115975A publication Critical patent/JPH05115975A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 突合わせ継手両側溶接における開先ルート部
の十分な溶込みが得られるとともに、裏堀りやグライン
ダー作業が省略される。 【構成】 厚肉ステンレス鋼板1の突合わせ継手を両側
溶接するにあたり、裏側開先2Bの初層溶接に、4.8 〜
6.4 mm径のタングステン電極5を用い直流,棒マイナ
ス,550〜750AでTIG溶接を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステンレス鋼板突合わせ
継手溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】厚肉ステンレス鋼板の突合わせ継手を立
向又は横向姿勢で両側溶接するにあたっては、一般には
MIG溶接が採用されているが、使用電流が比較的低い
ので開先ルート部の十分な溶込みを確保するために表側
を溶接した後に裏堀りを行っている。すなわち図3断面
図に示すように、厚肉ステンレス鋼板1の突合わせ継手
の表側開先2A内に、MIGトーチ8のワイヤ9によ
り、裏堀りに支障がない程度に初層溶接ビード3a,次
層溶接ビード3bと数パス溶接ビードを置いたのち、裏
側開先2Bにアークエアガウジングによって裏堀り10
を施し、初層溶接ビード3aの欠陥部を完全に除去した
後、開先内面をグラインダー掛けして整えている。
【0003】しかしながら、アークエアガウジングによ
る裏堀りにおいては、作業時に周囲に火花を飛散すると
同時に多くのヒュームと騒音を発生し、作業の安全衛生
の上からも好ましくない。またステンレス鋼は炭素鋼に
比べて粘い上ガウジング熱によって母材表面が硬化し、
グラインダー掛け作業に多くの時間と労力を費やしてい
る。更に造船などの大型構造物においては、立向又は横
向姿勢でガウジング作業やグラインダー作業を行うこと
が大変であり、より一層工数増となっている。
【0004】なお開先ルート部の十分な溶込みを得るに
は、溶接電流に高電流を用いる方法が考えられるが、し
かし従来採用されているMIG溶接法では、電流を増す
とワイヤの溶融速度すなわち溶着金属量が増して開先ル
ート部に対するアーク力は必ずしも大きくならず、開先
ルート部の溶込みの改善につながらない。また立向や横
向溶接ではビードの成形の上から使用電流が制限され高
電流が使用できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、開先ルート部の十分な
溶込みが得られるとともに、裏堀りやグラインダー作業
が省略されて溶接工数が少なくとも20〜25%程度低
減され、更にアークエアガウジングによる騒音や粉塵の
発生もなくなり作業環境が改善されるステンレス鋼板突
合わせ継手溶接方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、厚
肉ステンレス鋼板の突合わせ継手を両側溶接するにあた
り、裏側の初層溶接に4.8 〜6.4 mm径の電極を用い直
流, 棒マイナス,550〜750AでTIG溶接を施す
ことを特徴とする。
【0007】
【作用】上述の構成により、開先ルート部の十分な溶込
みが得られるとともに、裏堀りやグラインダー作業が省
略されて溶接工数が少なくとも20〜25%程度低減さ
れ、更にアークエアガウジングによる騒音や粉塵の発生
もなくなり作業環境が改善されるステンレス鋼板突合わ
せ継手溶接方法を得ることができる。
【0008】
【実施例】本発明ステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法
を立向溶接に適用した一実施例を図面について説明する
と、図1は本発明方法の実施要領を示す断面図、図2は
同上における開先形状の断面図である。まず図2におい
て、厚肉ステンレス鋼板1の突合わせ継手は両側にV開
先が形成され、表側開先2Aの開先角度θ1 及び裏側開
先2Bの開先角度θ2 は、通常60°前後が実用されて
いるが、板厚tが厚くなるほど狭い角度が採用されてい
る。また裏側開先2Bの先端の円弧の半径Rは開先角度
θ2 や溶接電流値などによって適正値が異なるが、60
°開先の場合には5mm以上とすることが望ましい。なお
ルート面の寸法Lは開先ルート部の十分な溶込みを確保
するためには3mm以下が適当である。
【0009】このような厚肉ステンレス鋼板1の突合わ
せ継手に両側溶接を施す要領を図1について説明する
と、表側開先2Aに1.2 mm径のフラックス入りワイヤを
用いCO2 アーク溶接によって初層溶接ビード3a,次
層溶接ビード3bと数パス溶接ビードを置いたのち、裏
側開先2Bに、4.8 〜6.4 mm径のタングステン電極5を
有するTIGトーチ4を挿入し、Arガス又はAr+H
eガスのシールドガス6を放流しながら直流,棒マイナ
ス,550〜750AでTIG溶接を施し、開先ルート
部を溶融してTIG溶接部7を形成する。このように裏
側開先2Bの初層溶接に、大径:4.8 〜6.4 mmのタング
ステン電極5で高電流:550〜750Aを使用したT
IG溶接を施すことにより、開先ルート部の十分な溶込
みが得られるとともに、裏堀りを省くことができ、作業
時間が短縮できるほか、アークエアガウジングによる騒
音や粉塵の発生もなくなり、大きな利益が得られる。
【0010】
【発明の効果】要するに本発明によれば、厚肉ステンレ
ス鋼板の突合わせ継手を両側溶接するにあたり、裏側の
初層溶接に4.8 〜6.4 mm径の電極を用い直流, 棒マイナ
ス,550〜750AでTIG溶接を施すことにより、
開先ルート部の十分な溶込みが得られるとともに、裏堀
りやグラインダー作業が省略されて溶接工数が少なくと
も20〜25%程度低減され、更にアークエアガウジン
グによる騒音や粉塵の発生もなくなり作業環境が改善さ
れるステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法を得るから、
本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法を
立向溶接に適用した一実施例における実施要領を示す断
面図である。
【図2】同上における開先形状の断面図である。
【図3】従来の溶接方法を示す断面図である。
【符号の説明】 1 厚肉ステンレス鋼板 2A 表側開先 2B 裏側開先 3a 初層溶接ビード 3b 次層溶接ビード 4 TIGトーチ 5 タングステン電極 6 シールドガス 7 TIG溶接部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚肉ステンレス鋼板の突合わせ継手を両
    側溶接するにあたり、裏側の初層溶接に4.8 〜6.4 mm径
    の電極を用い直流, 棒マイナス,550〜750AでT
    IG溶接を施すことを特徴とするステンレス鋼板突合わ
    せ継手溶接方法。
JP30406091A 1991-10-23 1991-10-23 ステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法 Withdrawn JPH05115975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30406091A JPH05115975A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 ステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30406091A JPH05115975A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 ステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05115975A true JPH05115975A (ja) 1993-05-14

Family

ID=17928556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30406091A Withdrawn JPH05115975A (ja) 1991-10-23 1991-10-23 ステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05115975A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102922100A (zh) * 2012-11-19 2013-02-13 大连中盈能源管理有限公司 不锈钢矩形风管的焊接方法
CN104759779A (zh) * 2015-04-08 2015-07-08 上海电气核电设备有限公司 坡口对接焊接结构及焊接方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102922100A (zh) * 2012-11-19 2013-02-13 大连中盈能源管理有限公司 不锈钢矩形风管的焊接方法
CN104759779A (zh) * 2015-04-08 2015-07-08 上海电气核电设备有限公司 坡口对接焊接结构及焊接方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06114587A (ja) 厚板の突合わせ溶接方法
JPH05115975A (ja) ステンレス鋼板突合わせ継手溶接方法
JP3182672B2 (ja) クラッド鋼管の内面溶接方法
JPH0994658A (ja) 片面突合せ溶接方法
JP2833279B2 (ja) 鋼管の溶接方法
JP4319713B2 (ja) 多電極ガスシールドアーク片面溶接方法
JP2003019564A (ja) アルミニウムまたはアルミニウム系合金のアーク溶接用シールドガス及びアーク溶接方法
JP2020116597A (ja) 3電極片面ガスシールドアーク溶接方法
US7371994B2 (en) Buried arc welding of integrally backed square butt joints
JP3111127B2 (ja) 開先加工方法
JP3180257B2 (ja) クラッド鋼管の内面シーム溶接方法
JPH08276273A (ja) クラッド鋼の突合せ溶接方法
JP7258110B1 (ja) 溶接方法および開先構造
JP2889740B2 (ja) ボックス柱のタブの開先加工方法
JPH057115B2 (ja)
JP2003181647A (ja) 溶接用トーチと溶接装置およびそのトーチを用いた溶接方法
JPS5829190B2 (ja) Tig溶接法
JPS592584B2 (ja) 前面重ね隅肉溶接
JPH0215312B2 (ja)
JPS6316224B2 (ja)
JPS6092077A (ja) パイプの突合せ部溶接工法
JPH08332567A (ja) 裏当材を用いない片側溶接方法
JPS6026631B2 (ja) 肉盛溶接方法
JPS6221479A (ja) レ−ザ溶接方法
JPS61266185A (ja) 2電極ミグ溶接法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990107