JPH0537743A - 原稿画像読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 画像情報処理装置の小型・軽量化、低価格
化、高精度で良好な画像読取りを実現する。また、原稿
読取り部の遮光も実現する。 【構成】 原稿Ｐの画像を光学的に読取る原稿読取手段
１と、稿稿搬送手段２と、外部からの駆動力を原稿搬送
手段に伝達する駆動力伝達手段３と、原稿Ｐを原稿読取
り部１に密着させる原稿密着手段８と、原稿読取り部に
対して外部光を遮断する遮光手段７とを具備する画像読
取装置において、各手段は画像読取り装置自体の独立フ
レ−ム４に装備してあり、かつ、遮光手段７は原稿読取
り部１の表面と同一の表面で連続するように設けられた
遮光部材７を有し、原稿搬送手段２は遮光部材７の表面
で接触するとともに母線が原稿読取り部１から外れるよ
うに配置されている原稿搬送ロ−ラ−２で構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主として、ファクシミ
リ、イメージスキャナなどの画像情報処理装置に適用さ
れ、原稿の画像情報を光学的に読取る原稿画像読取装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ファクシミリ、イメージスキャナ
などの画像情報処理装置に対しては、小型・軽量化およ
び低価格化の要求が高まってきている。特に、ファクシ
ミリなど、個人使用の市場が拡大している画像情報処理
装置では、小型・軽量化および低価格化のみならず、デ
サインおよび機能面に対しても、多種多様な要求が高ま
っている。

【０００３】このような画像情報処理装置には、原稿の
画像情報を光学的に読取る原稿画像読取装置が装備され
ており、前記原稿画像読取装置には、ＣＣＤなどのライ
ンセンサと縮小光学系とを組合わせた縮小読取方式、原
稿幅と同じ長さを有するラインセンサと集束性ファイバ
ーレンズアレイなどの等倍光学系とＬＥＤアレイなどの
光源とを一体的に組込んだ密着読取方式、あるいは、レ
ンズアレイを用いずにラインセンサと光源とを一体的に
組込むと共に前記ラインセンサ上に原稿を近接させて原
稿画像を読取る安全密着読取方式などが採用されてい
る。

【０００４】このような方式の原稿画像読取装置は、従
来から、以下に述べるような形で、画像情報処理装置に
組込まれている。すなわち、図４に示すように、画像情
報処理装置としてのファクシミリに組み込まれる原稿画
像読取装置は、ユニット化された画像読取り手段１０
０、前記画像読取り手段１００の原稿読取り部に対応し
て配置された搬送ロ−ラ−などの搬送手段２００を、別
々に構成していて、他の多くの構成部品と共に、画像情
報処理装置の本体フレ−ム１０６に直接装着している。
ここでは、前記本体フレ−ム１０６に設けた分離片１０
４および給送ローラ１０２により、原稿Ｐを前記画像読
取り手段１００に向けて一枚ずつ分離給送する。そし
て、前記搬送手段２００は、給送された原稿Ｐを前記画
像読取り手段１００の原稿読取り部の表面に押圧・密着
させた状態で搬送する。また、前記本体フレ−ム１０６
に設けられた記録ヘッド１１０は、画像読取り手段１０
０により読取られた画像情報あるいは外部から送信され
た画像情報を、所要の記録媒体Ｗに記録する。この時、
プラテンローラ１１２は、前記記録ヘッド１１０の記録
位置に、前記記録媒体Ｗを押圧・密着させた状態で搬送
する。

【０００５】なお、図中、符号１２０はオペレーション
パネルであり、操作入力を受容するスイッチやメッセー
ジそのほか装置の状態を報知するための表示部を配して
いる。また、１３０はシステムコントロール基板、１４
０は電源である。また、前記給送ローラ１０２、搬送ロ
ーラ２およびプラテンローラ１１２は、本体フレ−ム１
０６の片側もしくは両側に配置された電動モータ−およ
びギア列などの駆動力伝達部材（いずれも図示せず）に
連結され、回転動作される。また、符号１５０は紙ガイ
ドであって、図中、ハッチングで示すその上端部１５１
は、前記画像読取り手段１００に対して外部光が直接、
侵入するのを防ぐためのものである。即ち、前記上端部
１５１は、前記画像読取り手段１００の原稿読取り部
（光感能部）の端と、図中、ハッチングで示す前記オペ
レーションパネル１２０の先端部１２１とを結ぶ直線Ｍ
よりも、更に上方まで伸びた構造となっている。また、
前記外部の直接光以外にも、その反射光（迷光）を防ぐ
ために、原稿Ｐの入出口近傍を構成する材料を黒色のも
のにしたり、あるいは、黒色塗料を塗布したり、更に
は、黒色ラベルを貼着したりしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像情
報処理装置に対する最近の小型・軽量化、低価格化、デ
ザイン及び機能の多様化の要求を満たそうとするために
は、次のような問題点を上げることができる。 （１）小型・軽量化に際しては、組立て精度の確保が困
難であり、また、各部品精度の向上が必要となり、低価
格化を阻む。すなわち、従来の画像情報処理装置では、
その本体フレームに、画像読取り手段１００、搬送手段
２００などの種々の部品を直接、装着した構造にしてあ
る。このため、前記画像情報処理装置を構成するのに十
分な剛性を前記本体フレームによって確保する必要があ
るが、前記小型・軽量化を推し進める上で、前記本体フ
レームの剛性の低下が避け難い。このため、前記本体フ
レ−ムに対する各部品の組立てに際して、前記本体フレ
−ムの変形などにより、相互の位置精度を低下させるお
それがある。特に、これは、画像読取り手段１００と搬
送手段２００との相対位置精度を低下させ、画像読取性
能及び原稿搬送性能を著しく阻害する。また、前記搬送
手段２００への動力伝達系では、前記相対位置精度の低
下にともない、例えば、ギアのモジュールを小さくし
て、ギア径を小にするなどの処置が必要となり、その結
果、前記ギアの中心間距離の精度を高めなければならな
くなるなど、製作、加工上のコストアップをもたらすお
それがある。 （２）デザイン、機能変更にともなう開発負担が大き
く、低価格化を阻む。すなわち、従来の画像情報処理装
置は、本体フレームに画像読取り手段１００を含む種々
の部品を直接、一体的に装着する構造にしてあるため、
本体フレームの形状が製品のデザインを決定している。
換言すれば、デザイン変更の際には本体フレームの形状
から変更しなければならず、設計負荷、型代などの費
用、生産設備の変更にともなう費用の発生が、全体とし
て、画像情報処理装置の低価格化を困難にしている。同
様に、前記画像情報処理装置の機能を変更する場合にお
いても、このような問題を避けることができない。 （３）小型化、デザイン、機能変更にともなって、前記
画像読取り手段における原稿読取り部に対する外部光
（迷光）の侵入防止策が増々重要になり、これが全体と
しての低価格化を阻む。すなわち、例えば、本体フレー
ム、オペレーションパネルなどを小型にすると、必然的
に、画像読取り手段の近傍に原稿の入出口を配置しなけ
ればならなくなるので、外部光（迷光）が入り易い構造
となってしまう。そのため、光シャッターなどの外部光
遮光手段を備えると、それだけ、コスト高になってしま
う。 （４）不良部品の交換、故障部品の修理が面倒である。
すなわち、通常、画像情報処理装置の生産工程上、画像
情報処理装置の本体フレームに画像読取り手段１００な
どを含む他の部品を取付けた後に、画像情報処理装置の
機能確認試験を行うが、試験の結果、例えば、画像読取
り手段が不良であることを発見した場合、一度組み立て
た他の多くの部品を本体フレームから取り外した上で、
画像読取り手段１００を交換・修理するのでは、全体の
生産ライン上の効率を低下する。これは、ユ−ザにおい
て前記画像情報処理装置を使用している場合に、例え
ば、前記画像読取り手段が故障したとしても、交換、修
理に時間がかかり、面倒である点では、上述の場合と同
様である。

【０００７】

【発明の目的】本発明は、上記事情に基いてなされたも
ので、画像情報処理装置の小型・軽量化、低価格化、高
精度で良好な画像読取りなどが実現できるように、前記
画像情報処理装置の本体フレ−ムに対して、独立した構
成で、画像読取り手段および関連手段をユニット化し、
そのユニット化の中で、部品の交換・修理を容易にし、
また、原稿読取り部の遮光も実現できるようにした原稿
画像読取装置を提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
原稿読取り部において原稿の画像を光学的に読取る原稿
読取手段と、前記原稿読取り部を通過するように前記原
稿を搬送する原稿搬送手段と、外部からの駆動力を前記
原稿搬送手段に伝達する駆動力伝達手段と、前記原稿を
前記原稿読取り部に密着させる原稿密着手段と、前記原
稿読取り部に対して外部光を遮断する遮光手段とを具備
する画像読取装置において、前記各手段は画像読取り装
置自体の独立フレ−ムに装備してあり、かつ、前記遮光
手段は前記原稿読取り部の表面と同一の表面で連続する
ように設けられた遮光部材を有し、前記原稿搬送手段は
前記遮光部材の前記表面で接触するとともに母線が前記
原稿読取り部から外れるように配置されている原稿搬送
ロ−ラ−で構成されている。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１および図２を
参照して具体的に説明する。この実施例の原稿画像読取
装置は、それ自体の独立フレーム４に、原稿読取り部１
Ａに対応する原稿Ｐを光学的に読取る原稿読取り手段と
してラインセンサ１を、また、前記原稿Ｐを上記原稿読
取り部１Ａに通すように搬送する原稿搬送手段２を装着
している。なお、この実施例では、前記原稿搬送手段２
として、搬送ロ−ラ−を使用している。同様に、前記原
稿画像読取装置は、前記独立フレ−ム４に支持部材８を
装着している。前記支持部材８は、板ばねで構成されて
おり、前記原稿Ｐを前記ラインセンサ１の原稿読取り部
１Ａに密着させる原稿密着手段として機能している。な
お、この実施例では、外部からの駆動力を前記原稿搬送
ローラ（原稿搬送手段２）に伝達する駆動力伝達手段と
してのギア３が、軸６を介して、上記独立フレ−ム４の
側壁部に軸支してある。また、ラインセンサ１に対して
外部光を防ぐ遮光手段には、前記ラインセンサ１を囲う
ように配置した板状の遮光部材７が用いられる。この遮
光部材７は、前記原稿読取り部１Ａの表面と同一の表面
で連続するように、その上面を位置付けて、前記ライン
センサ１に取付けられている。また、前記原稿搬送ロ−
ラ−は、前記遮光部材７の前記表面で接触するとともに
母線が前記原稿読取り部１Ａから外れて位置されてい
る。

【００１０】なお、図２に示すように、ラインセンサ１
の下部にはバネ５が配置されており、これによって、前
記遮光部材７の上面を原稿搬送ローラ２に押し付ける働
きをしていて、原稿Ｐの搬送時の押圧を制御している。
また、この実施例では、前記遮光部材７は、ラインセン
サ１の読み取り部表面と同レベルにおいて、原稿搬送ロ
ーラ２と接する面にすべり部材を塗布しており、ライン
センサ１の側面にネジ止めあるいは接着等によって固定
されている。

【００１１】図３は本発明の第２の実施例を示したもの
で、ここでは、ラインセンサ１の有効読取り幅に対し
て、原稿搬送ローラ２を短く構成しており、先の実施例
と同様に、原稿搬送ローラ２に接する遮光部材７の面
に、すべり部材を塗布し、その他遮光部材７の面が、支
持部材８に接する構造としている。そして、その遮光部
材７の面は、白色よりも反射率の低い表面にすることに
より、外部光に対しては、遮光部材７と原稿搬送ローラ
２とが、また、遮光部材７と支持部材８とが、それぞ
れ、ラインセンサ１の原稿読取り部１Ａへの侵入を防ぐ
働きをする。

【００１２】

【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、前
述した従来の問題点を解決することができる。すなわ
ち、 （１）組立て位置精度および部品精度が向上する。特
に、原稿画像読取装置が、原稿読取手段、原稿搬送手
段、原稿密着手段、駆動力伝達手段、遮光手段などを、
それ自体の独立フレーム内に装備し、画像情報処理装置
の本体フレームとは分離、独立した構造にしたので、原
稿画像読取装置の組立てに際して、部品の相互位置精度
が高く、良好な画像が得られ、また、小型・軽量化にと
もなう前記本体フレームの剛性低下に影響されることが
ない。 （２）デザイン、機種変更にともなう負担およびトータ
ルコストが低減される。前述のように、原稿画像読取装
置のフレ−ムを、画像情報処理装置の本体フレームとは
分離、独立した構造にしたので、画像情報処理装置内の
レイアウトが変更されても、原稿画像読取装置側でのデ
サイン変更が必要ではなく、それらのデザインの自由度
が増大する。同様に、画像情報処理装置の機能変更に際
しても、本発明の原稿画像読取装置を標準化して組込む
ことにより、設計、開発負担が低減出来、また、設計評
価、検討、期間が短縮出来るため、多様化する要求に容
易に対応できる。 （３）小型化、デザイン、機能変更があっても、外部光
（迷光）に対する対策が原稿画像読取装置側に限られ、
容易となり、低価格化、開発の短縮化が可能となる。 （４）不良部品の交換、故障時の修理が容易になる。す
なわち、原稿画像読取装置が上述のようにユニット化さ
れたため、原稿画像読取装置を画像情報処理装置内に組
込む前に、原稿画像読取装置の機能確認試験を実施でき
るので、原稿画像読取装置の不良の早期発見が可能とな
る。また、画像情報処理装置の使用中、原稿画像読取装
置が故障した場合においても、原稿画像読取装置をユニ
ット交換することにより、特別な教育、技能、道具がな
くとも使用者自身で容易に修理することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原稿画像読取装置の第１の実施例を示
した斜視図である。

【図２】前記原稿画像読取装置の模式的断面図である。

【図３】本発明の原稿画像読取装置の第２の実施例を示
した斜視図である。

【図４】従来例の原稿画像読取装置およびそれを搭載し
た画像情報処理装置を模式的に示した断面図である。

【符号の説明】

１ ラインセンサ ２ 原稿搬送ロ−ラ−（原稿搬送手段） ３ ギア ４ 独立フレーム ５ バネ ６ 軸 ７ 遮光部材 ８ 支持部材 １００ 原稿画像読取装置 １０２ 給送ローラ １０４ 分離片 １０６ 本体フレーム １１０ 記録ヘッド １１２ プラテンローラ １２０ オペレーションパネル １３０ システムコントロール基板 １４０ 電源 １５０ 紙ガイド ２００ 搬送手段 Ｐ 原稿 Ｗ 記録媒体

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿読取り部において原稿の画像を光学
   的に読取る原稿読取手段と、前記原稿読取り部を通過す
   るように前記原稿を搬送する原稿搬送手段と、外部から
   の駆動力を前記原稿搬送手段に伝達する駆動力伝達手段
   と、前記原稿を前記原稿読取り部に密着させる原稿密着
   手段と、前記原稿読取り部に対して外部光を遮断する遮
   光手段とを具備する画像読取装置において、前記各手段
   は画像読取り装置自体の独立フレ−ムに装備してあり、
   かつ、前記遮光手段は前記原稿読取り部の表面と同一の
   表面で連続するように設けられた遮光部材を有し、前記
   原稿搬送手段は前記遮光部材の前記表面で接触するとと
   もに母線が前記原稿読取り部から外れるように配置され
   ている原稿搬送ロ−ラ−で構成されていることを特徴と
   する原稿画像読取装置。
2. 【請求項２】 前記遮光部材と前記原稿搬送ローラが接
   する位置において、原稿読取り部の表面と前記原稿搬送
   ローラとの摩擦係数よりも小さい摩擦係数を有するスベ
   リ部材を配置し、その他の前記遮光部材の表面は、反射
   率の低い面で構成したことを特徴とする請求項１に記載
   の原稿画像読取装置。