JPH0537621Y2 - - Google Patents

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JPH0537621Y2
JPH0537621Y2 JP1986028991U JP2899186U JPH0537621Y2 JP H0537621 Y2 JPH0537621 Y2 JP H0537621Y2 JP 1986028991 U JP1986028991 U JP 1986028991U JP 2899186 U JP2899186 U JP 2899186U JP H0537621 Y2 JPH0537621 Y2 JP H0537621Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ビル、マンシヨン等の建造物に布
設される垂直幹線の耐火防煙処理を兼ね備えた床
孔用ケーブル支持構造に関するものである。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来、第5図に示すように、垂直幹線ケーブル
1は、各階のスラブ2を貫通した床孔3を通し
て、最上階から下まで垂直に布設さている。前記
床孔3は、防火対策上必ず埋めもどしする必要が
あり、コンクリート4とロツクウール5により孔
埋めしている。
しかし、この処理では、各階天井の仕舞いが面
倒で手間を要した。また、電気設備技術基準に
は、自重による大きな張力が垂直幹線ケーブル1
に働くのを防ぐため、6米毎に垂直幹線ケーブル
1を支持することが定められている。従つて、壁
6に取付けた支持金物7などにより垂直幹線ケー
ブル1を支持していた。この支持手段は、支持金
物7が壁から突出して邪魔になり、また壁の仕上
げにも不便であつた。
さらに、床孔用ケーブル支持金物を使用し、防
火処理材充填用の空間にロツクウール等をつめ込
む際に、ロツクウールの形状が不定形のため作業
が面倒で手間を要した。
そこで、本願考案者等は実願昭54−134549号
(実開昭56−50878号公報参照)で、作業時間を短
縮するために石綿発泡体からなる防火処理材8を
用い、防火処理とケーブル支持を兼ねた簡単な構
造の床孔用ケーブル支持金具A′を提案したが、
新たに次の如き問題が提起された(第6図参照)。
即ち、この考案では床上部に支持金具A′が突
出しているので美観が損われ、安全上からも好ま
しくなく、また、近年では床孔3の埋戻しを要求
されることが常になり、金具取付けと一緒に埋戻
しができるものを求められるようになつている。
さらに、高層ビル、マンシヨンで火災が発生す
ると、電線・ケーブルの配線シヤフトやダクトが
火焔と煙を運ぶ最良の部となり、延焼と煙・有毒
ガスによる死亡事故の原因となつている。
〔考案の目的〕
本考案は、以上の点に鑑み、高層ビル、マンシ
ヨン等において配線される幹線ケーブルの中間支
持を容易に且つきれいにし、併せて耐火・防煙性
を具備する床孔用ケーブル支持構造を提供するこ
とを目的とする。
〔目的を達成するための手段〕
上記問題を解決するために本考案のケーブル支
持構造にあつては、床孔3に、内周面の中程高さ
にブラケツト19、底部にケーブル貫通孔11を
有するカツプ10がその開口を上側にして嵌着さ
れ、前記ブラケツト19にケーブル締金具18が
上方から係合されて、このケーブル締金具18
は、二枚の板かたなつて、その両板が床孔3を貫
通するケーブル1をブツシング12を介し挟持し
てボルトナツトにより締付けられてそのケーブル
1を支持しており、カツプ10内の上部と底部に
石綿発泡体13,16が詰められているととも
に、その石綿発泡体13,16の間には、前記ケ
ーブル締金具18を没して経時硬化性樹脂混和物
15が注入されてなる構成としたのである。
〔作用〕
上記の如く構成する本考案にあつては、まず、
カツプ10底部に石綿発泡体13を詰めるととも
に、ケーブル1を貫通孔11に通し、この状態の
カツプ10を、ケーブル1上を滑らせながら床孔
3に嵌着する。
つぎに、カツプ10から上方に出たケーブル1
をブツシング12を介し、その締金具18の二枚
の板で挟持してボルトナツトにより締付けて、ケ
ーブル1に締金具18を取付けたのち、ケーブル
1をカツプ10内を移動させながら、締金具18
をブラケツト19に上方から係合し、締金具1
8、ブツシング12、ブラケツト19を介し、ケ
ーブル1をカツプ10に支持する。
つづいて、経時硬化樹脂混和物15を、締金具
18及びブツシング12が没する程度までカツプ
10内に注入し、その上部に石綿発泡体16を嵌
める。
このケーブル支持構造は、床孔3中に嵌着した
カツプ10の底部と上部に石綿発泡体13,16
を配し、その中間に経時硬化する樹脂混和物15
を注入することにより、耐火性と気密性(防煙
性)が付与され、締金具18によりカツプ10内
面のブラケツト19にケーブル1を確実に支持
し、その支持部を上下の石綿発泡体13,16に
より火焔から護つている。このため、ケーブル支
持部が焼失することがなく、樹脂混和物15によ
つて気密性は維持されつづけ、更に、この支持構
造を床孔に構築することによつて床孔3が封止
(埋戻し)される。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を添付図面と共に工事の
手順に従つて説明する。
通常、マンシヨン等の高層ビルに設ける垂直幹
線ケーブル1は、各階のスラブ2を床孔3を介し
貫通させて最上階の床又は天井にその先端を支持
固定したのち、下方の階に沿つて順々に支持固定
する。
本考案に係る支持金具の取付けは、最上階以外
の階で行なうものであり、その施工階において、
第1図に示すように、床孔3を通つた3本の幹線
ケーブル1(600V、250mm2トリプレツクス形ポ
リエチレン絶縁ビニールシースケーブル)に予
め、カツプ10(外径150mmφ、内径144mmφ、深
さ300mm構造鋼)を貫通孔11を介して通してお
く。また、カツプ10の底部には石綿発泡体13
(厚さ100mm)を詰めておく。なお、貫通孔11に
はブツシング11′を介在してケーブル1を保護
することが好ましい。
そのカツプ10を、ケーブル1上を滑べらせな
がら後退させて床孔3に嵌入し、上端のフランジ
14を床上面に係止して固定する。
つぎに、カツプ10内の各ケーブル1間に生じ
る空隙に第3図に示す石綿発泡体等から成る不燃
性のコーン17を介在したのち、ケーブル支持用
のブツシング12をケーブル1に嵌着するが、こ
のブツシング12は、ケーブル挿通孔20に至る
切込みを外周縁から入れるか、又は二ツ割にして
ケーブル1に嵌着可能なものとする。その嵌着し
たブツシング12を、二ツ割のケーブル締金具1
8で挟持して両金具板をボルト締めし、この締金
具18を、ケーブル1をカツプ10内を移動させ
ながら、カツプ10内ほぼ中央のブラケツト19
の上方から係合し、締金具18、ブツシング1
2、ブラケツト19を介し、ケーブル1をカツプ
10に支持してスラブ2に支持固定する。
つづいて、経時硬化樹脂混和物15(LCR)
を、締金具18及びブツシング12が没する程度
までカツプ10内に注入し、その上部に石綿発泡
体16及び耐火クロス21を嵌めて、本考案に係
るケーブル支持金具Aによる床へのケーブル支持
構造が完成する。
尚、石綿発泡体13,16は欠け易いものであ
るから、外表面にガラス繊維布又は耐火有機繊維
布を耐火接着剤により貼り付けて、外表面を保護
することが好ましい。
また、幹線ケーブル1が1本、又は2本の場
合、及び3本以上でも前記空隙の上下部のロツク
ウールを充填してその中間にLCR15を注入し
得る場合には、上下部の石綿発泡体13,16及
びロツクウールでケーブル支持部を火焔から護り
得るため、コーン17を嵌入する必要はない。
〔効果確認試験〕
上記実施例のケーブル支持金具Aを第4図に示
すチヤンバー23(45cm×45cm×45cm)に構成し
て内圧を400mmAqにし、60分後の圧力降下を見た
処380mmAqであつた。
また、IEEE、std634に準じたバーナーでカツ
プの下を1050℃の火焔で3時間さらした後、解体
し内部を観察した処、火焔が直接当つている部分
は灰化しているが、LCR15(防煙付与物)に
異常は認められず、ブツシング12及び締金具1
8によつて各ケーブル1は強固に支持されつづけ
られていた。
〔効果〕
以上説明した如く本考案によれば、床孔3内で
ケーブル支持を行なうようにしたので、埋戻しの
作業がなくなり、作業性が向上するうえに、床上
面にケーブル支持部が突出しないため、安全面及
び美観上も好ましいものとなる。
また、カツプ10の上・下面に石綿発泡体1
3,16を配置し、其の中間にLCR15を注入
しているので、LCR15によつて支持部内の隙
間が埋められて気密構造、即ち防煙性が付与れ、
石綿発泡体13,16によりLCR15が火焔か
ら保護される耐火構造となる。
さらに、ケーブル締金具18を上部からブラケ
ツト19に係合するようにしたので、ケーブル締
金具18をカツプ10上方でケーブル1に取付け
たのち、ブラケツト19に係合することができ、
上記ケーブル支持部のカツプ10内での形成が容
易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るケーブル支持構造の施工
状態縦断面図、第2図は第1図のケーブル支持部
平面図、第3図a,bはコーンの平面図及び正面
図、第4図は気密試験説明図、第5図及び第6図
は従来のケーブル支持構造の各例の施工状態一部
切欠正面図である。 1……ケーブル、3……床孔、10……カツ
プ、11……ケーブル貫通孔、12……ブツシン
グ、13……石綿発泡体、15……経時硬化性樹
脂混和物(LCR)、16……石綿発泡体、18…
…ケーブル締金具、19……ブラケツト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 床孔3に、内周面の中程高さにブラケツト1
    9、底部にケーブル貫通孔11を有するカツプ1
    0がその開口を上側にして嵌着され、前記ブラケ
    ツト19にケーブル締金具18が上方から係合さ
    れて、このケーブル締金具18は、二枚の板から
    なつて、その両板が、床孔3を貫通するケーブル
    1をブツシング12を介し挟持してボルトナツト
    により締付けられてそのケーブル1を支持してお
    り、カツプ10内の上部と底部に石綿発泡体1
    3,16が詰められているとともに、その石綿発
    泡体13,16の間には、前記ケーブル締金具1
    8を没して経時硬化性樹脂混和物15が注入され
    てなる耐火防煙床孔内ケーブル支持構造。
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JPS62140829U JPS62140829U (ja) 1987-09-05
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JPH0621498Y2 (ja) * 1988-07-26 1994-06-08 タツタ電線株式会社 耐火気密床貫通部

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JPS60160315A (ja) * 1984-01-30 1985-08-21 昭和電線電纜株式会社 ケ−ブル貫通部の施工方法

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