JPH0537413U - 長尺材の切断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 〔構成〕長尺材の切断装置において、そのレール７，８
の前方にこの長尺の切断材１ａを上昇させる排出側３５
ａに向かって傾斜するテーパー面４４を有する排出装置
４０を設けることによりスムーズに排出方向に取り出す
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は径10mm程度の異径棒鋼或いはその他の丸棒，長板等の長尺材を所定長 に切断する長尺材の切断装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

本件考案者は既に実願平２−１１６９３１号を考案した。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記装置において、鉄筋を切断して手前方向へ押し出す際、切断材１ａが短尺 のものであれば、排出部２３の押し出し用排出シリンダ２１で取り出すことがで きるが、切断材１ａが長尺（３０００mmくらい）のものになると、その中心に、 他に１つの押し出し装置が必要であった。 本考案はレール７，８の前方にこの長尺の切断材１ａを上昇させる排出装置４ ０を設けることによりスムーズに排出方向に取り出すものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の課題に鑑みてなされたもので、切断すべき長尺材１を前方に送 る凹溝２の先端には切断刃３を設け、この切断刃３の前方には長尺材１の切断さ れた切断材1aの送りローラ４を設け、レール７，８の前方の中間には長尺材用の 排出装置４０を設け、この排出装置４０には上面を排出側３５ａに向かって傾斜 するテーパー面４４を有するスライドガイド４２を上下動すべく設けたことを特 徴とする長尺材の切断装置である。

【０００５】

【作用】

切断材１ａ，１ａ・・・が長尺の場合はピストン２２と同時に図３の上昇用シ リンダ４３も上昇する。これによってスライドガイド４２は図４示の位置に上昇 し、その傾斜するテーパー面４４上を切断材１ａは転動して排出側３５ａに送ら れるものである。

【０００６】

【実施例】

図１示のように多数 (15本程度) の径１０mm程度の異径棒鋼等の長尺材１，１ ・・・を長手方向に送る凹溝２の底には長尺材１，１・・・を送る送りローラ２ ａ，２ａ・・・を設け、またその先端にはプレスの下側の切断刃３を設ける。こ の切断刃３の前方には長尺材１の切断された切断材１ａの送りローラ４を図２示 のように設けこの送りローラ４はプリ５を介して駆動機構に連結する。１８は送 りローラ４と切断刃３との間の隙間である。

【０００７】 この送りローラ４の前方には長手方向に延びる一対のレール７，８を設け、こ の一方のレール８上には第２のレール９を設け、図２示のようにこの第２のレー ル９上に台車１０を車輪１１，１１・・・により前後動すべく設け、この台車１ ０には固定用のロックシリンダ１２及びブレーキピストン１３を設ける。

【０００８】 上記台車１０の上面には一対のガイド棒２０，２０・・・の右側を軸受１９， １９，１９，１９により横方向に摺動すべく設け、ガイド棒２０，２０の中間を 排出シリンダ２１のピストン２２に横方向に作動すべく連結部２５により連結す る。このガイド棒２０，２０の左側には切断材１ａを跨ぐ逆Ｕ字状の排出部２３ の上面を連結体２４，２４，２４，２４により連結する。

【０００９】 上記台車１０の下面には一対のガイド棒３０，３０を軸受３１，３１，３１， ３１により前後に摺動すべく設け、このガイド棒３０，３０の中間はシリンダ３ ２のピストン３３を前後動すべく連結部２９により連結する。このガイド棒３０ ，３０の後端には切断材１ａの前端を受ける前当３４を固定する。 図１示のようにレール７の側方には切断材１ａの排出シュート３５を設ける。

【００１０】 図１示のようにレール７，８の前方の中間には長尺材用の排出装置４０を設け る。この排出装置４０は図３示のように一対のガイド４１，４１間とスライドガ イド４２を上下動すべく設けると共にスライドガイド４２はその上昇用シリンダ ４３に連結し、このガイド４２の上部には排出側に向かって傾斜するテーパー面 ４４を設ける。

【００１１】 次にこの装置の動作を説明する。 切断すべき長尺材１は送りローラ２ａ，２ａ・・・及び４により凹溝２内を前 方に送られ、その前端はレール７，８間において前当３４に当接する。 次にプレスが作動し、切断刃３により長尺材１は所定長の短い切断材１ａに切 断され、同時に前当３４はシリンダ３２のピストン３３及びガイド棒３０，３０ により後退し、切断材１ａの前端より離れると同時に排出部２３より前方に脱出 する。

【００１２】 次に送りローラ４は回動し、切断材１ａは前方に送られる。 次に排出シリンダ２１のピストン２２は作動し、ガイド棒２０，２０により排 出部２３は左方に作動し、切断材１ａ，１ａ・・・は排出シュート３５に送られ 、排出される。

【００１３】 切断材１ａ，１ａ・・・が長尺の場合はピストン２２と同時に図３の上昇用シ リンダ４３も上昇する。これによってスライドガイド４２は図４示の位置に上昇 し、その傾斜するテーパー面４４上を切断材１ａは転動して排出側３５ａに送ら れるものである。 この後排出シリンダ２１及びシリンダ３２及び上昇用シリンダ４３は逆方向に 作動して元の位置に戻り、以下同じ動作を繰り返す。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように本考案においては、レール７，８の前方にこの長尺の切断材１ａ を上昇させる装置４０を設けることによりスムーズに排出方向に取り出すことが でき、複雑な押し出し装置を徐々にセットすることが不要になるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線よりみた正面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線よりみた正面図である。

【図４】その作動した状態における正面図である。

【符号の説明】

１ 長尺材 ２ 凹溝 ３ 切断刃 １ａ 切断材 ７，８ レール ４０ 排出装置 ４４ テーパー面 ４２ ガイド

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 切断すべき長尺材を前方に送る凹溝の先
   端には切断刃を設け、この切断刃の前方には長尺材の切
   断された切断材の送りローラを設け、レールの前方の中
   間には長尺材用の排出装置を設け、この排出装置には上
   面を排出側に向かって傾斜するテーパー面を有するガイ
   ドを上下動すべく設けたことを特徴とする長尺材の切断
   装置。