JPH0537369A - 位相同期発振回路の耐入力クロツク断回路方式 - Google Patents
位相同期発振回路の耐入力クロツク断回路方式Info
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- JPH0537369A JPH0537369A JP3275081A JP27508191A JPH0537369A JP H0537369 A JPH0537369 A JP H0537369A JP 3275081 A JP3275081 A JP 3275081A JP 27508191 A JP27508191 A JP 27508191A JP H0537369 A JPH0537369 A JP H0537369A
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- input
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ジッタおよびワンダを含んだクロックを入力
して再生後所望の周波数のクロックを出力する位相同期
発振回路において、入力クロックの断および復旧時の出
力周波数の変動を低減させる。 【構成】 入力クロックの分周器1,位相比較器2,ル
ープフィルタ3,電圧制御発振器4,分周器5より構成
される位相同期発振手段と、入力クロックの断を検出す
る手段6と、入力クロック断の間位相比較器2の基準信
号入力に入力クロックが断する前の位相状態を保つ信号
を擬似的に作成・供給する手段と、入力クロックの復旧
を検出した時点で入力クロックの分周器1を初期設定す
る手段とから構成される。
して再生後所望の周波数のクロックを出力する位相同期
発振回路において、入力クロックの断および復旧時の出
力周波数の変動を低減させる。 【構成】 入力クロックの分周器1,位相比較器2,ル
ープフィルタ3,電圧制御発振器4,分周器5より構成
される位相同期発振手段と、入力クロックの断を検出す
る手段6と、入力クロック断の間位相比較器2の基準信
号入力に入力クロックが断する前の位相状態を保つ信号
を擬似的に作成・供給する手段と、入力クロックの復旧
を検出した時点で入力クロックの分周器1を初期設定す
る手段とから構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力クロックの分周信
号に対し整数倍のクロックを供給する位相同期発振回路
に関し、特に入力クロックの断に対処する回路方式に関
するものである。
号に対し整数倍のクロックを供給する位相同期発振回路
に関し、特に入力クロックの断に対処する回路方式に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の位相同期発振回路方式
は、図4に示すように、位相比較器102,107と、
ループフィルタ103,108と、電圧制御発振器10
4,109と、分周器105,110から成る位相同期
発振回路100A,100Bが2段構成されている。そ
して特にループフィルタ103の時定数は非常に大きく
設定されるために、入力端子INより分周器101を経
て入力されるクロックが断しても分周器105の出力は
急激に変動することがなく出力され続け、出力端子OU
Tに出力されるクロックも変動が少なくなるようになっ
ている。
は、図4に示すように、位相比較器102,107と、
ループフィルタ103,108と、電圧制御発振器10
4,109と、分周器105,110から成る位相同期
発振回路100A,100Bが2段構成されている。そ
して特にループフィルタ103の時定数は非常に大きく
設定されるために、入力端子INより分周器101を経
て入力されるクロックが断しても分周器105の出力は
急激に変動することがなく出力され続け、出力端子OU
Tに出力されるクロックも変動が少なくなるようになっ
ている。
【0003】また、図5に示すように、位相比較器20
2,ループフィルタ203,電圧制御発振器206,分
周器207から成る位相同期発振回路200内にスイッ
チ205を設けるとともに、クロック断検出回路208
を設ける。そして入力クロックの断をクロック断検出回
路208で検出すると、その出力に基づきスイッチ20
5を制御して電圧制御発振器206の入力を定電圧源2
04に接続し出力端子OUTに出力されるクロック周波
数を一定に固定する。さらに入力クロック復旧後は分周
タイミング制御回路209によって分周器201の出力
を1回だけ分周器207に伝え、位相比較器202の入
力信号の位相がそろえられるとともに、スイッチ205
が元に戻されて位相同期の再確立が高速化される回路方
式もあった。
2,ループフィルタ203,電圧制御発振器206,分
周器207から成る位相同期発振回路200内にスイッ
チ205を設けるとともに、クロック断検出回路208
を設ける。そして入力クロックの断をクロック断検出回
路208で検出すると、その出力に基づきスイッチ20
5を制御して電圧制御発振器206の入力を定電圧源2
04に接続し出力端子OUTに出力されるクロック周波
数を一定に固定する。さらに入力クロック復旧後は分周
タイミング制御回路209によって分周器201の出力
を1回だけ分周器207に伝え、位相比較器202の入
力信号の位相がそろえられるとともに、スイッチ205
が元に戻されて位相同期の再確立が高速化される回路方
式もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4の従来方
式は、ループフィルタ103の時定数が大きいために、
位相比較器102で位相が非同期の状態から同期を確立
するまでの時間が非常に長くなるという問題点があっ
た。また、図5の従来方式では入力クロックの断時間が
長いと、入力クロックの周波数が0Hzであることから
電圧制御発振器の出力周波数は下限値まで外れてしまう
ため、入力クロック断が復旧した時点で位相同期が確立
するまでの間、出力端子に出力されるクロックが変動す
るという問題点があった。
式は、ループフィルタ103の時定数が大きいために、
位相比較器102で位相が非同期の状態から同期を確立
するまでの時間が非常に長くなるという問題点があっ
た。また、図5の従来方式では入力クロックの断時間が
長いと、入力クロックの周波数が0Hzであることから
電圧制御発振器の出力周波数は下限値まで外れてしまう
ため、入力クロック断が復旧した時点で位相同期が確立
するまでの間、出力端子に出力されるクロックが変動す
るという問題点があった。
【0005】本発明は以上の点に鑑み、上記のような課
題を解決するためになされたもので、その目的は、ジッ
タおよびワンダを含んだクロックを入力して再生後所望
の周波数のクロックを出力する位相同期発振回路におい
て、入力クロックの断および復旧時の出力周波数の変動
を低減させることができる位相同期発振回路の耐入力ク
ロック断回路方式を提供することにある。
題を解決するためになされたもので、その目的は、ジッ
タおよびワンダを含んだクロックを入力して再生後所望
の周波数のクロックを出力する位相同期発振回路におい
て、入力クロックの断および復旧時の出力周波数の変動
を低減させることができる位相同期発振回路の耐入力ク
ロック断回路方式を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、位相比較器,ループフィルタ,電圧制御発
振器,分周器を用いて入力クロックを分周したクロック
を作成し、その整数倍のクロックを供給する位相同期発
振回路方式において、入力クロックの断を検出するクロ
ック断検出手段と、電圧制御発振器の出力を位相比較周
波数まで分周した第1の信号を遅延素子1段を介して通
過させた第2の信号と該第1の信号を遅延素子2段を介
して通過させた第3の信号を作成して、この位相比較器
の基準信号入力に対してクロック断検出手段が入力クロ
ック断を検出していない間は入力クロックの分周信号を
入力し、入力クロック断を検出している間は第1の信号
と第3の信号を交互に入力して入力クロック断中の基準
信号を位相比較器に擬似的に供給する手段と、クロック
断検出手段が入力クロック断の復旧を検出した時点で第
1の信号のタイミングを利用して入力クロックの分周器
を初期設定し、入力クロックの分周信号の位相が第1の
信号の位相に揃うように強制的に位相関係を設定する手
段を有するものである。
め本発明は、位相比較器,ループフィルタ,電圧制御発
振器,分周器を用いて入力クロックを分周したクロック
を作成し、その整数倍のクロックを供給する位相同期発
振回路方式において、入力クロックの断を検出するクロ
ック断検出手段と、電圧制御発振器の出力を位相比較周
波数まで分周した第1の信号を遅延素子1段を介して通
過させた第2の信号と該第1の信号を遅延素子2段を介
して通過させた第3の信号を作成して、この位相比較器
の基準信号入力に対してクロック断検出手段が入力クロ
ック断を検出していない間は入力クロックの分周信号を
入力し、入力クロック断を検出している間は第1の信号
と第3の信号を交互に入力して入力クロック断中の基準
信号を位相比較器に擬似的に供給する手段と、クロック
断検出手段が入力クロック断の復旧を検出した時点で第
1の信号のタイミングを利用して入力クロックの分周器
を初期設定し、入力クロックの分周信号の位相が第1の
信号の位相に揃うように強制的に位相関係を設定する手
段を有するものである。
【0007】
【作用】本発明においては、入力クロックが断している
間、位相比較器の基準信号入力として途絶えている入力
クロックの分周信号の代わりに電圧制御発振器出力の分
周信号で位相比較器の比較信号入力に入力されている信
号を、タイミングを微小量変調させながら位相比較器の
基準信号として入力することが可能になる。
間、位相比較器の基準信号入力として途絶えている入力
クロックの分周信号の代わりに電圧制御発振器出力の分
周信号で位相比較器の比較信号入力に入力されている信
号を、タイミングを微小量変調させながら位相比較器の
基準信号として入力することが可能になる。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明にかかる位相同期発振回
路の耐入力クロック断回路方式の一実施例を示すブロッ
ク構成図である。図1において、1は入力端子INより
基準となるクロックaが入力される分周器、2は第1の
選択回路12で選択される基準の信号cと第2の選択回
路13で選択される比較信号mとの位相比較を行う位相
比較器、3はループフィルタ、4は電圧制御発振器、5
はこの電圧制御発振器4の出力を分周する分周器であ
る。
詳細に説明する。図1は本発明にかかる位相同期発振回
路の耐入力クロック断回路方式の一実施例を示すブロッ
ク構成図である。図1において、1は入力端子INより
基準となるクロックaが入力される分周器、2は第1の
選択回路12で選択される基準の信号cと第2の選択回
路13で選択される比較信号mとの位相比較を行う位相
比較器、3はループフィルタ、4は電圧制御発振器、5
はこの電圧制御発振器4の出力を分周する分周器であ
る。
【0009】6は入力クロックaの断を検出するクロッ
ク断検出回路、7はインバータ、8はこのインバータ7
の出力をクロック入力CKに入力するとともに、クロッ
ク断検出回路6の検出信号fをデータ入力Dに入力する
Dタイプ・フリップフロップ(DF)、9は論理和素
子、10はこの論理和素子9の出力信号hを遅延する遅
延回路、11はこの遅延回路10で遅延される信号と論
理和素子9の出力信号hが入力される論理和素子であ
り、この論理和素子11の出力信号iが選択信号として
第1及び第2の選択回路12,13にそれぞれ入力され
ている。
ク断検出回路、7はインバータ、8はこのインバータ7
の出力をクロック入力CKに入力するとともに、クロッ
ク断検出回路6の検出信号fをデータ入力Dに入力する
Dタイプ・フリップフロップ(DF)、9は論理和素
子、10はこの論理和素子9の出力信号hを遅延する遅
延回路、11はこの遅延回路10で遅延される信号と論
理和素子9の出力信号hが入力される論理和素子であ
り、この論理和素子11の出力信号iが選択信号として
第1及び第2の選択回路12,13にそれぞれ入力され
ている。
【0010】また、14は分周器5からの出力信号eと
その出力信号を2段の遅延素子16,17で遅延した信
号が入力される第3の選択回路、15は1段目の遅延素
子16で遅延した信号がそれぞれ入力される第4の選択
回路であり、これら第3及び第4の選択回路14,15
には、分周器5で分周した信号eが1/2分周器18,
遅延回路19を介して作成された信号kが選択信号とし
てそれぞれ入力されている。20は遅延回路、21はイ
ンバータ、22は論理素子で、信号nはDタイプ・フリ
ップフロップ8の出力信号gとその信号gを遅延回路2
0で遅延させ、インバータ21で反転した信号とを論理
積素子22に入力しその論理積から作成され、位相比較
器2のリセット入力に接続されている。
その出力信号を2段の遅延素子16,17で遅延した信
号が入力される第3の選択回路、15は1段目の遅延素
子16で遅延した信号がそれぞれ入力される第4の選択
回路であり、これら第3及び第4の選択回路14,15
には、分周器5で分周した信号eが1/2分周器18,
遅延回路19を介して作成された信号kが選択信号とし
てそれぞれ入力されている。20は遅延回路、21はイ
ンバータ、22は論理素子で、信号nはDタイプ・フリ
ップフロップ8の出力信号gとその信号gを遅延回路2
0で遅延させ、インバータ21で反転した信号とを論理
積素子22に入力しその論理積から作成され、位相比較
器2のリセット入力に接続されている。
【0011】ここで、入力端子INに基準となるクロッ
クaが入力されると、この入力クロックは分周器1にて
分周された後、選択回路12を介して位相比較器2に入
力される。この位相比較器2は、図3に示すように2つ
のDタイプ・フリップフロップ31,32と論理積素子
33と論理和素子34から構成され、基準信号cと比較
信号mの立ち上がりの位相を比較するようになってい
る。
クaが入力されると、この入力クロックは分周器1にて
分周された後、選択回路12を介して位相比較器2に入
力される。この位相比較器2は、図3に示すように2つ
のDタイプ・フリップフロップ31,32と論理積素子
33と論理和素子34から構成され、基準信号cと比較
信号mの立ち上がりの位相を比較するようになってい
る。
【0012】一方、電圧制御発振器4の出力は分周器5
にて分周された後、選択回路13を介して位相比較器2
に入力される。実際には位相比較器2およびループフィ
ルタ3は図3のように構成されており、この位相比較器
2は選択回路12で選択された図2(C)に示す基準信号
cと選択回路13で選択された図2(K)に示す比較信号
mの位相を比較し、その比較出力をパルス状の信号とし
て送出する。その位相差に応じてパルス信号p,qのど
ちらかが出力される。
にて分周された後、選択回路13を介して位相比較器2
に入力される。実際には位相比較器2およびループフィ
ルタ3は図3のように構成されており、この位相比較器
2は選択回路12で選択された図2(C)に示す基準信号
cと選択回路13で選択された図2(K)に示す比較信号
mの位相を比較し、その比較出力をパルス状の信号とし
て送出する。その位相差に応じてパルス信号p,qのど
ちらかが出力される。
【0013】そしてループフィルタ3は入力された信号
p,qを積分しており、信号pが入力されると出力信号
rの電圧が上がる方向に作用し、信号qが入力されると
出力信号rの電圧が下がる方向に作用する。このループ
フィルタ3の出力が電圧制御発振器4に入力電圧として
供給されることにより、電圧制御発振器4はこの入力電
圧に応じた周波数のクロックを出力する。以上が正常時
の位相同期発振回路の動作である。
p,qを積分しており、信号pが入力されると出力信号
rの電圧が上がる方向に作用し、信号qが入力されると
出力信号rの電圧が下がる方向に作用する。このループ
フィルタ3の出力が電圧制御発振器4に入力電圧として
供給されることにより、電圧制御発振器4はこの入力電
圧に応じた周波数のクロックを出力する。以上が正常時
の位相同期発振回路の動作である。
【0014】次に入力クロックが断した場合の動作を図
2を参照して説明する。クロック断検出回路6が入力ク
ロック断を検出すると、その出力は図2(E)に示すよう
に規定時間後に信号fが「H」レベルとなる。続いて論
理和素子9の出力信号hも図2(G) に示すように「H」
レベルとなり、分周器1は初期設定状態となる。続いて
論理和素子11の出力信号iが図2(H) のように「H」
レベルとなって、第1の選択回路12は第4の選択回路
14からの図2(I) に示す信号jを、第2の選択回路1
3は第4の選択回路15からの信号lを選択出力する。
ここで、第2及び第4の選択回路13,15は選択する
機能ではなく、第1及び第3の選択回路12,14の遅
延時間と同じに設定する目的を持っている。
2を参照して説明する。クロック断検出回路6が入力ク
ロック断を検出すると、その出力は図2(E)に示すよう
に規定時間後に信号fが「H」レベルとなる。続いて論
理和素子9の出力信号hも図2(G) に示すように「H」
レベルとなり、分周器1は初期設定状態となる。続いて
論理和素子11の出力信号iが図2(H) のように「H」
レベルとなって、第1の選択回路12は第4の選択回路
14からの図2(I) に示す信号jを、第2の選択回路1
3は第4の選択回路15からの信号lを選択出力する。
ここで、第2及び第4の選択回路13,15は選択する
機能ではなく、第1及び第3の選択回路12,14の遅
延時間と同じに設定する目的を持っている。
【0015】そして、分周器5から出力する図2(D) に
示す信号eはインバータ7を介してDタイプ・フリップ
フロップ8に入力される。このためフリップフロップ8
は図2(E) に示す信号fの「H」レベルをラッチして図
2(F)に示す信号gを出力し、図2(G)に示す信号hのレ
ベル変化のタイミングが分周器5の出力信号eによって
決まるようにしている。
示す信号eはインバータ7を介してDタイプ・フリップ
フロップ8に入力される。このためフリップフロップ8
は図2(E) に示す信号fの「H」レベルをラッチして図
2(F)に示す信号gを出力し、図2(G)に示す信号hのレ
ベル変化のタイミングが分周器5の出力信号eによって
決まるようにしている。
【0016】信号gが遅延回路20を通過し、インバー
タ21によって反転された信号と信号gは論理積素子2
2に入力され図2(L)に示すパルス信号nを生成する。
入力クロックが断した直後でかつクロック断検出回路6
がクロック断を検出する前に比較信号mが位相比較器2
に入力されると、位相比較器2が信号c,mの位相比較
動作を正常に続行できなくなるため、パルス信号nによ
って入力クロック断が検出された後に位相比較器2がリ
セットされるようになっている。
タ21によって反転された信号と信号gは論理積素子2
2に入力され図2(L)に示すパルス信号nを生成する。
入力クロックが断した直後でかつクロック断検出回路6
がクロック断を検出する前に比較信号mが位相比較器2
に入力されると、位相比較器2が信号c,mの位相比較
動作を正常に続行できなくなるため、パルス信号nによ
って入力クロック断が検出された後に位相比較器2がリ
セットされるようになっている。
【0017】また、第3の選択回路14には分周器5の
出力の信号eと当該信号eが2段の遅延素子16, 17
によって遅延した信号が入力されており、1/2 分周
器18と遅延回路19によって図2(J) に示すような信
号kが作成され、この信号kをもとに各選択回路14,
15の入力信号が交互に選択されて信号j,lとして出
力される。これにより、図2に示すように、第1の選択
回路12の信号cには入力クロックaが断の間は信号j
が出力され、この信号jは信号mに対し位相が進む状態
と遅れる状態を交互に繰り返すことになる。
出力の信号eと当該信号eが2段の遅延素子16, 17
によって遅延した信号が入力されており、1/2 分周
器18と遅延回路19によって図2(J) に示すような信
号kが作成され、この信号kをもとに各選択回路14,
15の入力信号が交互に選択されて信号j,lとして出
力される。これにより、図2に示すように、第1の選択
回路12の信号cには入力クロックaが断の間は信号j
が出力され、この信号jは信号mに対し位相が進む状態
と遅れる状態を交互に繰り返すことになる。
【0018】この結果、位相比較器2には入力クロック
が断の間も図2(C)に示す基準信号cと図2(K)に示す比
較信号mが途切れることなく供給される。その結果、入
力クロックが断となっても位相比較器2から見れば、基
準信号cと比較信号mの位相状態は入力クロックが断す
る前と変わりがないため、電圧制御発振器4の出力周波
数も入力クロックが断する前後において変動することが
なくなる。
が断の間も図2(C)に示す基準信号cと図2(K)に示す比
較信号mが途切れることなく供給される。その結果、入
力クロックが断となっても位相比較器2から見れば、基
準信号cと比較信号mの位相状態は入力クロックが断す
る前と変わりがないため、電圧制御発振器4の出力周波
数も入力クロックが断する前後において変動することが
なくなる。
【0019】さらに入力クロックが断から復旧した場合
の動作を説明する。クロック断検出回路6は入力クロッ
ク断の復旧を検出すると、その出力の図2(E) に示す信
号fは「L」レベルとなるが、フリップフロップ8の出
力信号gは、図2(F) に示すように分周器5から出力す
る信号eの立ち下がりに同期して「L」レベルとなる。
すると論理和素子9の出力信号hは図2(G)に示すよう
に両信号fとgの論理和のため、結局その信号gに同期
して「L」レベルとなる。そのためこの信号hが「L」
レベルとなると、分周器1は初期設定状態が解除され、
分周動作を開始する。
の動作を説明する。クロック断検出回路6は入力クロッ
ク断の復旧を検出すると、その出力の図2(E) に示す信
号fは「L」レベルとなるが、フリップフロップ8の出
力信号gは、図2(F) に示すように分周器5から出力す
る信号eの立ち下がりに同期して「L」レベルとなる。
すると論理和素子9の出力信号hは図2(G)に示すよう
に両信号fとgの論理和のため、結局その信号gに同期
して「L」レベルとなる。そのためこの信号hが「L」
レベルとなると、分周器1は初期設定状態が解除され、
分周動作を開始する。
【0020】また、論理和素子11の出力信号iは図2
(H) に示すように論理和素子9の信号hが遅延回路10
によって遅延されるため、図2に示すように、信号cに
は入力クロック断復旧後は選択回路12が信号jを1回
だけ基準信号cとして出力した後、信号bを基準信号c
として出力するようになる。この結果、位相比較器2の
入力である基準信号cと比較信号mは入力クロック断が
復旧した時点でも途切れることなく供給され、出力クロ
ック信号dが乱れることがなくなる。
(H) に示すように論理和素子9の信号hが遅延回路10
によって遅延されるため、図2に示すように、信号cに
は入力クロック断復旧後は選択回路12が信号jを1回
だけ基準信号cとして出力した後、信号bを基準信号c
として出力するようになる。この結果、位相比較器2の
入力である基準信号cと比較信号mは入力クロック断が
復旧した時点でも途切れることなく供給され、出力クロ
ック信号dが乱れることがなくなる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、位相比較
器,ループフィルタ,電圧制御発振器,分周器を用いて
入力クロックを分周した信号の整数倍のクロックを供給
する位相同期発振回路方式において、入力クロックが断
している間、位相比較器の基準信号入力として途絶えて
いる入力クロックの分周信号の代わりに電圧制御発振器
出力の分周信号で位相比較器の比較信号入力に入力され
ている信号を、タイミングを微小量変調させながら位相
比較器の基準信号として入力することにより、電圧制御
発振器の出力すなわち位相同期発振回路の出力クロック
信号に入力クロックの断および復旧に伴う乱れを生じさ
せないという効果がある。
器,ループフィルタ,電圧制御発振器,分周器を用いて
入力クロックを分周した信号の整数倍のクロックを供給
する位相同期発振回路方式において、入力クロックが断
している間、位相比較器の基準信号入力として途絶えて
いる入力クロックの分周信号の代わりに電圧制御発振器
出力の分周信号で位相比較器の比較信号入力に入力され
ている信号を、タイミングを微小量変調させながら位相
比較器の基準信号として入力することにより、電圧制御
発振器の出力すなわち位相同期発振回路の出力クロック
信号に入力クロックの断および復旧に伴う乱れを生じさ
せないという効果がある。
【図1】本発明に係る位相同期発振回路の耐入力クロッ
ク断回路方式の一実施例を示すブロック図である。
ク断回路方式の一実施例を示すブロック図である。
【図2】上記実施例の動作を説明する各部のタイミング
チャートである。
チャートである。
【図3】図1の位相比較器及びループフィルタの具体例
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図4】従来の位相同期発振回路方式の一例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図5】従来の位相同期発振回路方式の他の例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
1,5 分周器 2 位相比較器 3 ループフィルタ 4 電圧制御発振器 5 クロック断検出回路 7,21 インバータ 8 Dタイプ・フリップフロップ 9,11 論理和素子 10,19,20 遅延回路 12,13,14,15 選択回路 16,17 遅延素子 18 1/2分周器 22 論理積素子
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 位相比較器,ループフィルタ,電圧制御
発振器,分周器を用いて入力クロックを分周した信号の
整数倍のクロックを供給する位相同期発振回路方式にお
いて、 入力クロックの断を検出するクロック断検出手段と、前
記電圧制御発振器の出力を位相比較周波数まで分周した
第1の信号を遅延素子1段を介して通過させた第2の信
号と該第1の信号を遅延素子2段を介して通過させた第
3の信号を作成して、前記位相比較器の基準信号入力に
対して、前記クロック断検出手段が入力クロック断を検
出していない間は入力クロックの分周信号を入力し、入
力クロック断を検出している間は前記第1の信号と前記
第3の信号を前記基準信号入力に交互に入力して、入力
クロック断中の基準信号を前記位相比較器に擬似的に供
給する手段と、前記クロック断検出手段が入力クロック
断の復旧を検出した時点で前記第1の信号のタイミング
を利用して入力クロックの分周器を初期設定し、該入力
クロックの分周信号の位相が前記第1の信号の位相に揃
うように強制的に位相関係を設定する手段を有すること
を特徴とする位相同期発振回路の耐入力クロック断回路
方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3275081A JP2795008B2 (ja) | 1990-10-02 | 1991-09-27 | 位相同期発振回路の耐入力クロック断回路方式 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-263093 | 1990-10-02 | ||
JP26309390 | 1990-10-02 | ||
JP3275081A JP2795008B2 (ja) | 1990-10-02 | 1991-09-27 | 位相同期発振回路の耐入力クロック断回路方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537369A true JPH0537369A (ja) | 1993-02-12 |
JP2795008B2 JP2795008B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=26545858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3275081A Expired - Lifetime JP2795008B2 (ja) | 1990-10-02 | 1991-09-27 | 位相同期発振回路の耐入力クロック断回路方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2795008B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010178374A (ja) * | 2002-10-04 | 2010-08-12 | Intersil Americas Inc | インテグレーテッドpllを備えたpwmコントローラ |
-
1991
- 1991-09-27 JP JP3275081A patent/JP2795008B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010178374A (ja) * | 2002-10-04 | 2010-08-12 | Intersil Americas Inc | インテグレーテッドpllを備えたpwmコントローラ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2795008B2 (ja) | 1998-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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