JPH07273643A - 位相同期回路 - Google Patents

位相同期回路

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JPH07273643A
JPH07273643A JP6063039A JP6303994A JPH07273643A JP H07273643 A JPH07273643 A JP H07273643A JP 6063039 A JP6063039 A JP 6063039A JP 6303994 A JP6303994 A JP 6303994A JP H07273643 A JPH07273643 A JP H07273643A
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JP
Japan
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circuit
output
clock
phase
frequency divider
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Pending
Application number
JP6063039A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Iwasaki
充佳 岩崎
Norihiro Asashiba
慶弘 浅芝
Hiroshi Ichibagase
広 一番ケ瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現用系/予備系の識別機能を持ち、予備系の
回路のみ位相調整をすることにより現用系/予備系のク
ロック位相差を小さくできる位相同期回路を得る。 【構成】 PLL回路のループの外部でVCXO出力ク
ロックを分周した高速クロックでPLL入力部の2クロ
ックの位相比較を行うことでPLL回路で発生する入出
力位相差を小さくし、同時に現用系/予備系間の位相差
を小さくする構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力クロックに同期し
たクロック出力を得る位相同期回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の装置構成を図10に示
す。この図10は、公開特許公報 平4−46429
「位相同期発信装置」に示された位相同期発信装置の構
成図であり、101,102は位相同期発信回路、10
3は入力クロックを分周する分周回路、111,121
は分周回路3出力の遅延を与える遅延回路、112,1
22は位相比較回路、113,123はローパスフィル
タ、114,124は電圧制御発信回路、115,12
5は電圧制御発信回路の出力を分周する分周回路であ
る。
【0003】まず、最初に言葉の定義を行う。最近のシ
ステムでは同じ回路を2回路持たせ、片方の回路を使用
し、もう一方の回路は使用している回路が故障した場合
に予備として持っておき、故障時に予備の回路に切り替
えることを行っており、この使用しているほうの回路を
現用系、予備に搭載しているほうの回路を予備系と定義
する。この従来例は、図10に示すように、到来する信
号から抽出し他クロック信号に位相同期した信号を生成
する位相同期発信回路を現用及び予備系としてそれぞれ
1個づつ備え、さらに上記クロック信号を分周して基準
タイミング信号を生成する分周回路3と上記位相同期発
振回路内の位相比較回路111及び112のそれぞれと
の間の経路に挿入され、上記基準タイミング信号に調整
可能な遅延量を与える遅延回路111及び121とを備
える。ここで、位相同期発信回路101(102)は位
相比較回路112(122)と、ローパスフィルタ11
3(123)と、電圧制御発信回路114(124)と
分周回路115(125)を備える。
【0004】次に、この従来例の動作を説明する。伝送
路を経由した回線から抽出したクロック信号aは分周回
路3で分周され、この分周回路3から出力される基準信
号bは位相同期発信装置101及び102へ入力され
る。基準信号bはまず遅延回路111及び121に入力
され、それぞれの規定時間だけ遅延されて位相比較回路
112及び122に位相比較の基準信号として入力され
る。位相比較回路112(122)と、ローパスフィル
タ113(123)と、電圧制御発信回路114(12
4)と、分周回路115(125)とは位相同期発信装
置101(102)の中で位相同期発信回路を構成し、
信号c,d(e,f)を出力する。ここで位相比較回路
112及び122とローパスフィルタ113及び123
との部分に位相差が僅少な場合は引き込み速度が速く、
位相差が大きい場合は引き込み速度が遅い特性を持たせ
てあるが、引き込み語に僅少であるが定常的な位相誤差
が残る短所がある。そこで遅延回路111及び121の
遅延時間を調整して位相同期発信装置101及び102
の出力信号d及びfが基準信号bからの遅延に対して所
定時間になるようにすると、位相同期発信装置101の
出力信号c及びdと位相同期発信装置102の出力信号
e及びfの位相差をほとんどなくすことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の位相同期回路は
以上のように構成されているので、以下のような課題が
存在する。 (1)位相同期回路単体で用いた場合、位相同期回路の
入出力信号間に回路の特性によって決まる位相差が発生
する。 (2)遅延量の調整に誤差があるため、2回路の出力信
号間に最大遅延量の規定できない位相差が発生する。 (3)現用系/予備系の2重化構成で動作する場合、両
系ともに遅延量の調整の必要がある。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、PLL回路単体で動作させた場
合、入出力間に発生する位相差を小さくする(最大値が
規定できる)こと、PLL回路特性によって決まる現用
系/予備系クロック間の位相差を小さくする(位相差の
最大値が規定できる)こと、2重化構成で動作する場合
予備系で動作する回路のみ位相の制御を行い、現用系で
動作する回路は位相制御を行わない構成、の位相同期回
路を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、外部入力クロックに周波数及び位相同期したクロッ
クを生成する回路において、上記入力クロックと1/n
(nは自然数)分周回路出力を入力し位相比較情報を出
力する位相比較回路と、位相比較回路の出力信号を入力
し制御電圧を発生するループフィルタと、ループフィル
タの制御電圧を入力し特定の周波数の出力信号を発生す
る電圧制御発信器と、電圧制御発信器の出力を1/n分
周する1/n分周回路とで構成されるPLL回路と、電
圧制御発信器の出力を1/m(mは自然数、m<n)分
周した高速クロック出力を発生する1/m分周回路と、
外部入力クロックと1/n分周回路出力と1/m分周回
路出力高速クロックを入力して外部入力クロックに対す
る1/n分周回路出力の位相差検出信号を生成する位相
比較制御回路と、上記位相比較制御回路の出力をもとに
上記1/n分周回路の出力クロックの遅延設定を行い遅
延クロックである位相同期クロックを発生する遅延回路
とを備える。
【0008】請求項2に係る本発明は、外部入力クロッ
クに周波数及び位相同期したクロックを生成する現用系
/現用系故障の場合の予備系の2重化構成において、上
記入力クロックと1/n分周回路出力を入力し位相比較
情報を出力する位相比較回路と、位相比較回路の出力信
号を入力し制御電圧を発生するループフィルタと、ルー
プフィルタの制御電圧を入力し特定の周波数の出力信号
を発生する電圧制御発信器と、電圧制御発信器の出力を
1/n(nは自然数)分周する1/n分周回路とで構成
されるPLL回路と、電圧制御発信器の出力を1/m
(mは自然数、m<n)分周した高速クロック出力を発
生する1/m分周回路と、外部入力クロックと1/n分
周回路出力と1/m分周回路出力高速クロックを入力し
て外部入力クロックに対する1/n分周回路出力の位相
差検出信号を生成する位相比較制御回路と、上記位相比
較制御回路の出力をもとに1/n分周回路の出力クロッ
クの遅延設定を行い遅延クロックである位相同期クロッ
クを発生する遅延回路とを上記現用系回路・予備系回路
のそれぞれに備える。
【0009】請求項3に係る本発明は、外部入力クロッ
クに周波数及び位相同期したクロックを生成する現用系
/現用系故障の場合の予備系の2重化構成において、上
記入力クロックと1/n(nは自然数)分周回路出力を
入力し位相比較情報を出力する位相比較回路と、位相比
較回路の出力信号を入力し制御電圧を発生するループフ
ィルタと、ループフィルタの制御電圧を入力し特定の周
波数の出力信号を発生する電圧制御発信器と、電圧制御
発信器の出力を1/n(nは自然数)分周する1/n分
周回路とで構成されるPLL回路と、電圧制御発信器出
力を1/m(mは自然数、m<n)分周した高速クロッ
ク出力を発生する1/m分周回路と、上記現用系/予備
系のいずれか自回路及び他回路のそれぞれの1/n分周
回路の出力を入力し、上記他回路の1/n分周回路出力
と上記自回路の1/n分周回路出力間の位相差検出信号
を生成する位相比較制御回路と、自回路が現用系/予備
系のいずれで動作しているかを状態信号入力により検出
し、予備系のときのみ遅延回路へ制御信号を発生する現
用系/予備系識別回路と、上記位相比較制御回路出力を
受信して現用系/予備系識別回路出力により予備系の場
合には遅延量変更を実行し遅延した1/n分周回路出力
クロックを出力し、現用系の場合には遅延量変更を行わ
ずに1/n分周回路の出力クロックを出力する遅延回路
とを現用系回路・予備系回路のそれぞれに備える。
【0010】請求項4に係る本発明は、外部入力クロッ
クに周波数同期したクロックを生成する現用系/現用系
故障の場合の予備系の2重化構成において、上記入力ク
ロックと1/n(nは自然数)分周回路出力を入力し位
相比較情報を出力する位相比較回路と、位相比較回路の
出力信号を入力し制御電圧を発生するループフィルタ
と、ループフィルタの制御電圧を入力し特定の周波数の
出力信号を発生する電圧制御発信器と、電圧制御発信器
の出力を1/n(nは自然数)分周する1/n分周回路
とで構成されるPLL回路と、上記現用系/予備系のい
ずれか一方を自回路としたとき自回路が現用系/予備系
のいずれで動作しているかを状態信号入力により検出
し、予備系のときのみ制御信号を制御回路へ発生する現
用系/予備系識別回路と、現用系/予備系識別回路から
出力された識別信号と他系1/n分周回路から出力され
たリセットパルスを入力して、予備系の場合は他系1/
n分周回路から入力されたリセットパルスを自系1/n
分周回路のリセット信号として出力し、現用系の場合は
他系1/n分周回路から入力されたリセットパルスを自
系1/n分周回路には出力しない制御信号を出力する制
御回路と、上記電圧制御発信器の出力クロックと上記制
御回路からの上記制御信号を入力し、上記電圧制御発信
器の出力クロックを分周したクロックを生成するととも
に、分周動作時に生成したロードパルスを他系制御回路
にリセットパルスとして出力する1/n分種回路とを現
用系回路・予備系回路のそれぞれに備える。
【0011】
【作用】PLL回路のループの外に位相比較制御回路を
設けてPLL位相比較器入力2クロックの位相比較をよ
り高速クロックにて行うことで、位相差を小さくする。
【0012】PLL回路のループの外に位相比較制御回
路を設けてPLL位相比較器入力2クロックの位相比較
をより高速クロックにて行うことで、位相差を小さくす
る。また、現用系/予備系の識別回路を設けることで予
備系回路のみ出力クロック位相制御を行う構成が可能と
なる。
【0013】両系のPLL回路のループのお互いの出力
クロックの位相比較を高速クロックにて行うことによ
り、両系出力クロック間の位相差を小さくする。また、
現用系/予備系の識別回路を設けることで予備系回路の
み出力クロック位相制御を行う構成が可能となる。
【0014】両系のPLL回路のループ外部に分周回路
を持たせ現用系動作の回路の高速信号1ビット幅のロー
ドパルスを予備系動作の回路のリセットパルスとして使
うことにより両系出力クロック間の位相差を小さくす
る。また、現用系/予備系の識別回路を設けることで予
備系回路のみ出力クロック位相制御を行う構成が可能と
なる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1について説
明する。ここで、PLL回路としては1例として位相比
較回路、ループフィルタ、VCXO、分周回路から構成
される場合について説明する。図1において、(1)、
(2)、(3)、(4)はPLL回路を構成し、(1)
は外部入力クロックと後述する1/n分周回路(4)出
力クロックの2クロックを入力して位相比較した結果を
出力する位相比較回路1、(2)は位相比較回路1
(1)の出力信号を入力し電圧制御発信器1の制御信号
を出力するループフィルタ1、(3)はループフィルタ
1(2)の出力制御信号を入力して入力信号に同期した
出力信号を発生する電圧制御発信器1、(4)は電圧制
御発信器1(3)の出力を1/n(nは自然数)分周す
る1/n分周回路1、(7)は電圧制御発信器(3)出
力を1/m(mは自然数、m<n)分周する1/m分周
回路1、(5)は位相比較回路1(1)と同じ外部入力
クロックと1/n分周回路(4)出力を入力し1/m分
周回路1(7)出力高速クロックにて位相比較制御を行
い、外部入力クロックと1/n分周回路出力の位相差を
検出し、それをもとに位相差検出信号を生成する位相比
較制御回路1、(6)は位相比較制御回路(5)の出力
信号を入力し、それをもとに1/n分周回路出力クロッ
クの遅延を行う遅延回路1、である。
【0016】次に動作について説明する。本構成は、外
部入力クロックを位相比較回路1(1)に入力し、
(2)のループフィルタ1、(3)の電圧制御発信器
1、(4)の1/n分周回路1とともにPLL回路を構
成する。しかしながら、PLL回路には入出力信号間に
PLL回路特性及び、PLL回路の個体差による位相差
のばらつきが発生する。そこで、PLL回路の外部にP
LL回路内部の位相比較回路1(1)とは別に位相比較
回路1(1)と同じ入力信号(外部入力クロックと1/
n分周回路(4)出力クロック)の位相比較制御回路1
(5)を設けて、この回路の入力クロックとしては電圧
制御発信器1(3)の出力クロックを1/m分周回路1
(mは自然数、m<n)(7)で分周した高速クロック
を入力して位相比較することにより位相制御信号を生成
し、これを遅延回路1(6)に入力して位相差の調整を
行うことにより、PLL回路で発生する入出力クロック
の位相差を高速クロック1ビット幅以内に小さくするこ
とができる。
【0017】以下、この回路構成の実施例を具体例につ
いて図2で説明する。ここでは本回路部の特徴的な部分
である位相比較制御回路について主に説明する。回路部
1では位相比較回路1(1)と同じ入力信号が位相比較
制御回路1(5)に入力され、さらに1/m分周回路1
(7)出力高速クロックも入力する。例として、n=
8,m=1の場合で説明する。図2に位相比較制御回
路、及び遅延回路の構成例を示す。動作タイミングチャ
ートを図3に示す。1/n分周回路1出力クロックを1
/N(ここではN=100とする)分周回路(17)に
入力し、分周パルス(1/n分周回路1出力クロック1
ビット幅)を生成する。この分周パルスを外部入力クロ
ックで動作するフリップフロップ(18)に入力し、そ
の出力に反転バッファ(19)を介した反転パルスと、
1/N分周回路(17)出力をANDゲート(20)に
入力し、2入力クロックの位相差分のパルス幅(今回は
高速クロック3ビット)を持つ位相差信号(図3参照、
ここでは3ビット幅の場合を考える)を生成する。この
位相差信号を1/m分周回路1出力高速クロック(ここ
では、m=1であるから電圧制御発信器1(3)出力そ
のものである)で動作するカウンタ回路(21)(8ビ
ットカウンタ回路である)にイネーブル信号として入力
し、1/N分周回路(17)出力パルスをPG回路(2
2)(後述するロードパルス1、CAを生成するために
1/n分周回路1出力クロックで動作するラッチ回路で
構成される遅延回路である)に入力し生成した(ここで
は1/n分周回路1出力である分周パルス2を4クロッ
ク遅延させたパルスである)ロードパルス1(位相関係
はタイミングチャート図3参照)もロードパルスとして
入力して1から8まで数えた8ビット(=n/m)の出
力信号(Q1〜Q8)を発生させる。この8ビットの出
力信号をPG回路で生成した図3のタイミングで発生す
るクロックCA(ここではカウンタ回路出力値3をラッ
チできるタイミングにある1/n分周回路1出力である
分周パルス2を2クロック遅延させたパルス)で動作す
るラッチ回路(23)に入力する。この出力は位相差ビ
ット数に等しい1ラインのみ(この場合は位相差3ビッ
トであるため、3ビットのカウント出力に対応するQ
3)ハイレベルとなる(他の7本はローレベル)。1/
n分周回路1の出力クロックをクロック遅延回路(2
4)で高速クロック1ビット分づつ遅延したn=8本の
クロック信号(D1〜D8)とともに、この1本(Q
3)のみハイレベルである8本の出力信号を、AND・
ORゲート回路(25)に入力する。そして、両信号の
AND及びORをとって、外部入力クロックと位相同期
の取れた、選択された1本のクロック信号(1/n分周
回路1出力クロックを3ビット遅延させたクロックD3
とQ3のANDをとった信号:D3・Q3=D3)を出
力する。このクロックは外部入力クロックと位相が高速
クロック1ビット幅以内に制限されている。
【0018】以下、この発明のもう一つの一実施例を図
について説明する。ここで、PLL回路としては1例と
して位相比較回路、ループフィルタ、VCXO、分周回
路から構成される場合について説明する。図4におい
て、(1)、(2)、(3)、(4)及び(8)、
(9)、(10)、(11)はそれぞれPLL回路を構
成し、回路部1として、(1)は外部入力クロックと後
述する1/n分周回路(4)出力クロックの2クロック
を入力して位相比較した結果を出力する位相比較回路
1、(2)は位相比較回路1(1)の出力信号を入力し
電圧制御発信器1の制御信号を出力するループフィルタ
1、(3)はループフィルタ1(2)の出力制御信号を
入力して入力信号に同期した出力信号を発生する電圧制
御発信器1、(4)は電圧制御発信器1(3)の出力を
1/n(nは自然数)分周する1/n分周回路1、
(7)は電圧制御発信器(3)出力を1/m(mは自然
数、m<n)分周する1/m分周回路1、(5)は位相
比較回路1(1)と同じ外部入力クロックと1/n分周
回路(4)出力を入力し1/m分周回路1(7)出力高
速クロックにて位相比較制御を行い、外部入力クロック
と1/n分周回路出力の位相差を検出し、それをもとに
位相差検出信号を生成する位相比較制御回路1、(6)
は位相比較制御回路(5)の出力信号を入力し、それを
もとに1/n分周回路出力クロックの遅延を行う遅延回
路1、である。
【0019】次に回路部2として、(8)は(1)と共
通の外部入力クロックと後述する1/n分周回路出力ク
ロックの2クロックを入力して位相比較した結果を出力
する位相比較回路2、(9)は位相比較回路2(8)の
出力信号を入力し電圧制御発信器2の制御信号を出力す
るループフィルタ2、(10)はループフィルタ2
(9)の出力制御信号を入力して入力信号に同期した出
力信号を発生する電圧制御発信器2、(11)は電圧制
御発信器2(10)の出力を1/n(nは自然数)分周
する1/n分周回路2、(14)は電圧制御発信器2
(10)出力を1/m(mは自然数、m<n)分周する
1/m分周回路2、(12)は位相比較回路2(8)と
同じ外部入力クロックと1/n分周回路(4)出力クロ
ックを入力し1/m分周回路2(14)出力高速クロッ
クにて位相比較制御を行い、外部入力クロックと1/n
分周回路出力の位相差を検出し、それをもとに位相差検
出信号を生成する位相比較制御回路2、(13)は位相
比較制御回路2(12)の出力信号を入力し、それをも
とに1/n分周回路2出力クロックの遅延を行う遅延回
路2、である。(29)は回路部1と回路部2の出力信
号を入力し選択を行う選択回路である。
【0020】次に、上記図4に示すこの発明の1実施例
である位相同期回路の動作について説明する。本構成は
回路部1と回路部2の2回路から構成され、この2回路
により現用系/予備系を構成する。まず、外部入力クロ
ックを位相比較回路1(1)に入力し、(2)のループ
フィルタ1、(3)の電圧制御発信器1、(4)の1/
n分周回路1とともにPLL回路を構成する。しかしな
がら、PLL回路には入出力信号間にPLL回路特性及
び、PLL回路の個体差による位相差のばらつきが発生
する。そこで、PLL回路の外部にPLL回路内部の位
相比較回路1(1)とは別に位相比較回路1(1)と同
じ入力信号(外部入力クロックと1/n分周回路(4)
出力クロック)の位相比較制御回路1(5)を設けて、
この回路の入力クロックとしては電圧制御発信器1
(3)の出力クロックを1/m分周回路1(mは自然
数、m<n)(7)で分周した高速クロックを入力して
位相比較することにより位相制御信号を生成し、これを
遅延回路1(6)に入力して位相差の調整を行うことに
より、PLL回路で発生する入出力クロックの位相差を
高速クロック1ビット幅以内に小さくすることができ
る。
【0021】同様に、外部入力クロックをもう一つの系
の位相比較回路2(8)に入力し、(9)のループフィ
ルタ2、(10)の電圧制御発信器2、(11)の1/
n分周回路2とともにPLL回路を構成する。また、P
LL回路の外部にPLL回路内部の位相比較回路2
(8)とは別に位相比較回路2(8)と同じ入力信号
(外部入力クロックと1/n分周回路出力クロック)の
位相比較制御回路2(12)を設けて、この回路の入力
クロックとしては電圧制御発信器2(10)の出力クロ
ックを1/m分周回路2(mは自然数、m<n)(1
1)で分周した高速クロックを入力して位相比較するこ
とにより位相制御信号を生成し、これを遅延回路2(1
3)に入力して位相差の調整を行うことにより、PLL
回路で発生する入出力クロックの位相差を高速クロック
1ビット幅以内に小さくする。
【0022】この構成により、回路部1、回路部2それ
ぞれの出力クロックは、外部入力基準クロックに対して
周波数同期がとれ、位相同期として高速クロック1ビッ
ト幅以内に位相差を制限でき、回路部1、回路部2のそ
れぞれの出力クロック間の位相差も高速クロック1ビッ
ト幅以内に制限できる。従って、例えば回路部1、回路
部2のそれぞれの出力クロックを選択回路(29)に入
力する構成とした場合、切り替え時には選択回路(2
9)の出力信号への影響を小さくできる。
【0023】以下、この回路構成の実施例を具体例につ
いて図2で説明する。ここでは本回路部の特徴的な部分
である位相比較制御回路について説明する。回路部1で
は位相比較回路1(1)と同じ入力信号が位相比較制御
回路1(5)に入力され、さらに1/m分周回路1
(7)出力高速クロックも入力する。例として、n=
8,m=1の場合で説明する。図2に位相比較制御回
路、及び遅延回路の構成例を示す。動作タイミングチャ
ートを図3に示す。1/n分周回路1出力クロックを1
/N(ここではN=100とする)分周回路(17)に
入力し、分周パルス(1/n分周回路1出力クロック1
ビット幅)を生成する。この分周パルスを外部入力クロ
ックで動作するフリップフロップ(18)に入力し、そ
の出力に反転バッファ(19)を介した反転パルスと、
1/N分周回路(17)出力をANDゲート(20)に
入力し、2入力クロックの位相差分のパルス幅(今回は
高速クロック3ビット)を持つ位相差信号(図3参照、
ここでは3ビット幅の場合を考える)を生成する。この
位相差信号を1/m分周回路1出力高速クロック(ここ
では、m=1であるから電圧制御発信器1(3)出力そ
のものである)で動作するカウンタ回路(21)(8ビ
ットカウンタ回路である)にイネーブル信号として入力
し、1/N分周回路(17)出力パルスをPG回路(2
2)(後述するロードパルス1、CAを生成するために
1/n分周回路1出力クロックで動作するラッチ回路で
構成される遅延回路である)に入力し生成した(ここで
は1/n分周回路1出力である分周パルス2を4クロッ
ク遅延させたパルス)ロードパルス1(位相関係はタイ
ミングチャート図3参照)もロードパルスとして入力し
て1から8まで数えた8ビット(=n/m)の出力信号
(Q1〜Q8)を発生させる。この8ビットの出力信号
をPG回路で生成した図3のタイミングで発生するクロ
ックCA(ここではカウンタ回路出力値3をラッチでき
るタイミングにある1/n分周回路1出力である分周パ
ルス2を2クロック遅延させたパルス)で動作するラッ
チ回路(23)に入力する。この出力は位相差ビット数
に等しい1ラインのみ(この場合は位相差3ビットであ
るため、3ビットのカウント出力に対応するQ3)ハイ
レベルとなる(他の7本はローレベル)。1/n分周回
路1の出力クロックをクロック遅延回路(24)で高速
クロック1ビット分づつ遅延したn=8本のクロック信
号(D1〜D8)とともに、この1本(Q3)のみハイ
レベルである8本の出力信号を、AND・ORゲート回
路(25)に入力する。そして、両信号のAND及びO
Rをとって、外部入力クロックと位相同期の取れた、選
択された1本のクロック信号(1/n分周回路1出力ク
ロックを3ビット遅延させたクロックD3とQ3のAN
Dをとった信号:D3・Q3=D3)を出力する。この
クロックは外部入力クロックと位相が高速クロック1ビ
ット幅以内に制限されている。回路部2についても同様
の動作をする。
【0024】以下、この発明のもう一つの一実施例を図
について説明する。ここで、PLL回路としては1例と
して位相比較回路、ループフィルタ、VCXO、分周回
路から構成される場合について説明する。図5におい
て、回路部1と回路部2の2回路から構成され、この2
回路により現用系/予備系を構成する。まず、回路部1
が現用系、回路部2が予備系で動作している場合につい
て説明する。回路部1において、外部入力クロックを位
相比較回路1(1)に入力し、同様に回路部2の位相比
較回路2(8)に回路部1と同じ外部入力クロックを入
力する。回路部1の位相比較回路1(1)出力クロック
をループフィルタ1(2)に入力し、ループフィルタ1
(2)出力を電圧制御発信器1(3)に入力する。電圧
制御発信器1(3)出力を1/n(nは自然数)分周回
路1(4)、1/m(mは自然数、n>m)分周回路1
(7)に入力し、それぞれ1/n,1/m分周した出力
を発生する。回路部2でも同様に、位相比較回路2
(8)出力クロックをループフィルタ2(9)に入力
し、ループフィルタ2(9)出力を電圧制御発信器2
(10)に入力する。電圧制御発信器2(10)出力を
1/n(nは自然数)分周回路2(11)、1/m(m
は自然数、n>m)分周回路2(14)に入力し、それ
ぞれ1/n,1/m分周した出力を発生する。回路部1
の位相比較制御回路1(5)に回路部1(現用系)の1
/n分周回路1(4)及び回路部2(予備系)の1/n
分周回路2(11)の出力クロックを入力し、さらに1
/m分周回路1(7)で生成された高速クロック出力を
入力することにより、より精密な現用系/予備系のクロ
ック位相比較(高速クロック1ビット間隔)を行い、そ
の結果を位相比較制御信号として遅延回路1(16)に
出力する。外部より入力した現用系/予備系識別信号
(例えば、現用系の場合”H”、予備系の場合”L”な
ど)は現用/予備系識別回路1(15)に入力し、自ら
が現用系であるか、予備系であるかを識別しその結果を
遅延回路1(6)に出力する。回路部1は現用系である
ので、遅延回路1(6)は遅延設定制御せずに入力クロ
ックを出力する。回路部2では、位相比較制御回路2
(12)に回路部2(予備系)の1/n分周回路2(1
1)及び回路部1(現用系)の1/n分周回路1(1
4)の出力クロックを入力し、さらに1/m分周回路2
(14)で生成した高速クロック出力を入力することに
より、より精密な現用系/予備系のクロックの位相比較
(高速クロック1ビット間隔)を行い、その結果を位相
比較制御信号として遅延回路2(13)に出力する。外
部入力の現用系/予備系識別信号(例えば、現用系の場
合”H”、予備系の場合”L”など)は現用/予備系識
別回路2(16)に入力し、自らが現用系であるか、予
備系であるかを識別しその結果を遅延回路2(13)に
出力する。回路部2は予備系であるため、遅延回路2
(13)は遅延設定制御を行い、位相比較制御回路2の
出力に基づき入力クロックの適当な遅延を行い、外部入
力クロックと周波数同期がとれ、回路部1(現用系)と
位相の揃った(位相同期、高速クロック1ビット幅以
内)クロックを出力する。そのため、例えば回路部1と
回路部2の出力を選択回路(29)に入力した場合、現
用系/予備系切替え時の選択回路(29)出力クロック
への影響が小さくできる。回路部1が予備系、回路部2
が現用系の場合には回路部1と回路部2が上記と逆の動
作をする。
【0025】以下、この回路構成の実施例を具体例につ
いて説明する。ここでは本回路部の特徴的な部分である
位相比較制御回路について主に説明する。回路部1では
1/n分周回路1(4)と他系回路部2の1/n分周回
路2(11)の出力クロックが位相比較制御回路1
(5)に入力され、さらに1/m分周回路1(7)出力
高速クロックも入力する。例として、n=8,m=1の
場合で説明する。図6に位相比較制御回路、及び遅延回
路の構成例を示す。動作タイミングチャートを図7に示
す。まず、予備系回路の場合について説明する。1/n
分周回路1出力クロックを1/N(ここではN=100
とする)分周回路(17)に入力し、分周パルス(1/
n分周回路1出力クロック1ビット幅)を生成する。こ
の分周パルスを他系1/n分周回路2出力クロックで動
作するフリップフロップ(18)に入力し、その出力に
反転バッファ(19)を介した反転パルスと、1/N分
周回路(17)をANDゲート(20)に入力し、2入
力クロックの位相差分のパルス幅(今回は高速クロック
3ビット)を持つ位相差信号(図7参照、ここでは3ビ
ット幅)を生成する。この位相差信号を1/m分周回路
1出力高速クロック(ここでは、m=1であるから電圧
制御発信器1(3)出力そのものである)で動作するカ
ウンタ回路(21)(8ビットカウンタ回路である)に
イネーブル信号として入力し、1/N分周回路(17)
出力パルスをPG回路(22)(後述するロードパルス
1、CAを生成するために1/n分周回路1出力クロッ
クで動作するラッチ回路で構成される遅延回路である)
に入力し生成した(ここでは1/n分周回路1出力であ
る分周パルス2を4クロック遅延させたパルス)ロード
パルス1(位相関係はタイミングチャート図7参照)を
ロードパルスとして入力して1から8まで数えた8ビッ
ト(=n/m)の出力信号(Q1〜Q8)を発生させ
る。この8ビットの出力信号をPG回路で生成した図7
のタイミングで発生するクロックCA(ここではカウン
タ回路出力値3をラッチできるタイミングにある1/n
分周回路1出力である分周パルス2を2クロック遅延さ
せたパルス)で動作するラッチ回路(23)に入力す
る。この出力は位相差のビット数に等しい1ラインのみ
(この場合は位相差3ビットであるため、3ビットのカ
ウント出力に対応するQ3)ハイレベルとなる(他の7
本はローレベル)。1/n分周回路1の出力クロックを
クロック遅延回路(24)で高速クロック1ビット分づ
つ遅延したn=8本のクロック信号(D1〜D8)とと
もに、この1本(Q3)のみハイレベルである8本の出
力信号を、AND・ORゲート回路(25)に入力す
る。そして、両信号のAND及びORをとって、外部入
力クロックと位相同期の取れた、選択された1本のクロ
ック信号(1/n分周回路1出力クロックを3ビット遅
延させたクロックD3とQ3のANDをとった信号:D
3・Q3=D3)を出力する。このクロックは1/n分
周回路1出力クロックとともにセレクタ回路(26)に
入力される。セレクタ回路を制御する信号は外部入力の
現用系/予備系識別信号であり、本回路は予備系である
から、遅延回路を介して3ビット遅延したクロックが選
択される。このクロックは1/n分周回路2出力クロッ
クと位相が高速クロック1ビット幅以内に制限されてい
る。現用系で動作する場合は、外部入力の現用系/予備
系識別信号をもとにセレクタ回路(26)で1/n分周
回路1出力クロックが選択され、遅延制御が行われずに
クロックが出力される。
【0026】回路部2は回路部1が現用系の場合は上記
予備系の動作をし、回路部1が予備系の場合は上記現用
系の動作をする。
【0027】以下、この発明のもう一つの実施例を図に
ついて説明する。図8において、回路部1と回路部2の
2回路から構成され、この2回路により現用系/予備系
を構成する。ここで、PLL回路としては1例として位
相比較回路、ループフィルタ、VCXO、分周回路から
構成される場合について説明する。まず、回路部1が現
用系、回路部2が予備系で動作している場合について説
明する。回路部1において、外部入力クロックを位相比
較回路1(1)に入力し、同様に回路部2の位相比較回
路2(8)に回路部1と同じ外部入力クロックを入力す
る。回路部1の位相比較回路1(1)出力クロックをル
ープフィルタ1(2)に入力し、ループフィルタ1
(2)出力を電圧制御発信器1(3)に入力する。電圧
制御発信器1(3)出力を1/n(nは自然数)分周回
路1(4)に入力し、1/n分周した出力を発生する。
1/n分周回路1(4)出力はPLL回路の帰還クロッ
クとして位相比較回路1(1)に入力する。回路部2で
も同様に、位相比較回路2(8)出力クロックをループ
フィルタ2(9)に入力し、ループフィルタ2(9)出
力を電圧制御発信器2(10)に入力する。電圧制御発
信器2(10)出力を1/n(nは自然数)分周回路2
(11)に入力し、1/n分周した出力を発生する。1
/n分周回路2(11)出力はPLL回路の帰還クロッ
クとして位相比較回路2(8)に入力する。現用系/予
備系どちらで動作するかを決定する外部から入力した現
用系/予備系識別信号(例えば、現用系の場合”H”、
予備系の場合”L”)は現用系/予備系それぞれに入力
し、回路部1では現用系であるため、現用系/予備系識
別回路1(15)に入力して現用系動作であることを検
出し、情報を制御回路1(27)に出力する。そして、
1/n分周回路3(7)は、電圧制御発信器1(3)の
出力高速クロックで動作させ、他系1/n分周回路4
(14)で生成されたカウンタ回路のロードパルスをリ
セットパルスとして入力し、現用系であるため、このリ
セットパルスが制御回路1(27)により禁止され、1
/n分周回路3(7)に入力されず、自走して(1/n
分周回路3(7)で生成したロードパルスにてカウンタ
回路を動作させる)1/n分周を行う。回路部2では予
備系であるため、現用系/予備系識別回路2(16)に
現用系/予備系情報を入力して予備系動作であることを
検出させ、情報を制御回路2(28)に出力する。そし
て、1/n分周回路4(14)は電圧制御発信器2(1
0)の出力高速クロックで動作させ、他系1/n分周回
路3(7)で生成されたカウンタ回路のロードパルスを
リセットパルスとして入力し、予備系であるため、この
リセットパルスが制御回路2(28)により選択され、
1/n分周回路4(14)に入力し、強制的にダイレク
トリセットをかける構成で1/n分周を行い出力クロッ
クを生成する。このような構成により、外部入力クロッ
クとは周波数同期がとれ、現用系/予備系間出力クロッ
ク間位相差を高速クロック1ビット幅以内に抑えること
ができる。ただし、外部入力クロックの位相には同期し
ない。回路部1が予備系、回路部2が現用系である場合
は、上記回路部1と回路部2の動作を入れ替えれば良
い。従って、例えば回路部1、回路部2のそれぞれの出
力クロックを選択回路(29)に入力する構成とした場
合、切り替え時には選択回路(29)の出力信号への影
響を小さくできる。
【0028】以下、この回路構成の実施例を具体例につ
いて説明する。ここでは本回路部の特徴的な部分であ
る、1/n分周回路2,4について主に説明する。ここ
では、n=8とする。説明の為のタイミングチャートを
図9に示す。回路部1が予備系である場合について説明
する。図9のように、現用系、予備系間で出力クロック
に位相差があるとする。回路部2は現用系であるから1
/n分周回路4(14)は電圧制御発信器(10)出力
クロックで動作し、1/8分周を行い回路は自走(自分
で生成したロードパルスにて分周カウンタにロードを掛
ける構成)で動作する。そして、生成したロードパルス
を回路部1の制御回路1(27)に他系分周カウンタ回
路のリセットパルスとして送出する。また、現用系/予
備系識別回路1(15)出力も制御回路1(27)に入
力し、予備系であるのでリセットパルスが有効となり、
1/n分周回路3(7)にカウンタ回路のダイレクトリ
セットパルスとして入力される。回路部2では、1/n
分周回路3(7)で生成したロードパルスはリセットパ
ルスとして制御回路2(28)に現用系/予備系識別回
路1(16)出力とともに入力され、現用系であるので
リセットパルスは禁止され、1/n分周回路4(14)
には入力せず、1/n分周回路4(14)は自走(自分
で生成したロードパルスで動作する)する。この構成に
より、1/n分周回路3(7)に強制的にリセットをか
け、回路部2の1/n分周回路4(14)出力クロック
と高速クロック(電圧制御発信器出力クロック)1ビッ
ト以内に位相差を制限できる。回路部1が現用系である
場合は、上記回路部1,2の動作を逆に考えると良い。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係るこの発明によれば、PL
L入出力クロック間位相をPLL回路特性に影響されず
に揃えることが可能である。
【0030】請求項2に係るこの発明によれば、現用系
/予備系の識別回路を付けたので、予備系の回路のみ位
相調整すれば良く、現用系回路の動作には影響を及ぼさ
ない。また、PLL回路のループ外部に位相比較回路を
付加し高速クロックにて位相比較を行ったので、現用系
/予備系のクロック位相をPLL回路特性に影響されず
に揃えることが可能である。
【0031】請求項3に係るこの発明によれば、現用系
/予備系の識別回路を付けたので、予備系の回路のみ位
相調整すれば良く、現用系回路の動作には影響を及ぼさ
ない。また、PLL回路のループ外部に位相比較回路を
付加し高速クロックにて位相比較を行ったので、現用系
/予備系のクロック位相をPLL回路特性に影響されず
に揃えることが可能である。
【0032】請求項4に係るこの発明によれば、現用系
/予備系の識別回路を付けたので、予備系の回路のみ位
相調整すれば良く、現用系回路の動作には影響を及ぼさ
ない。また、予備系の分周回路を現用系の分周回路のロ
ードパルスでダイレクトリセットする構成としたことに
より、現用系/予備系のクロック位相をPLL回路特性
に影響されずに揃えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による位相同期回路構成の一実施例の
全体構成図である。
【図2】この発明による位相同期回路構成の一実施例の
全体構成図である。
【図3】この発明による位相同期回路構成の一実施例の
タイミングチャート図である。
【図4】この発明による位相同期回路構成の一実施例の
全体構成図である。
【図5】この発明による位相同期回路構成の一実施例の
全体構成図である。
【図6】この発明による位相同期回路構成の一実施例の
全体構成図である。
【図7】この発明による位相同期回路構成の一実施例の
タイミングチャート図である。
【図8】この発明による位相同期回路構成の一実施例の
全体構成図である。
【図9】この発明による位相同期回路構成の一実施例の
タイミングチャート図である。
【図10】従来の位相同期回路構成の説明図である。
【符号の説明】
1 位相比較回路1 2 ループフィルタ1 3 電圧制御発信器1 4 1/n分周回路1 5 位相比較制御回路1 6 遅延回路1 7 1/n分周回路1 8 位相比較回路2 9 ループフィルタ2 10 電圧制御発信器2 11 1/n分周回路2 12 位相比較制御回路2 13 遅延回路2 14 1/m分周回路2 15 現用系/予備系識別回路1 16 現用系/予備系識別回路2 17 1/N分周回路 18 フリップフロップ 19 反転バッファ 20 ANDゲート 21 計数カウンタ回路 22 PG回路 23 ラッチ回路 24 クロック遅延回路 25 AND・OR回路 26 セレクタ回路 27 制御回路1 28 制御回路2 29 選択回路 101 位相同期発信装置1 102 位相同期発信装置2 111 遅延回路 112 位相比較回路 113 ローパスフィルタ 114 電圧制御発信器 115 分周回路 121 遅延回路 123 ローパスフィルタ 124 電圧制御発信器 125 分周回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部入力クロックに周波数及び位相同期
    したクロックを生成する回路において、上記入力クロッ
    クと1/n(nは自然数)分周回路出力を入力し位相比
    較情報を出力する位相比較回路と、位相比較回路の出力
    信号を入力し制御電圧を発生するループフィルタと、ル
    ープフィルタの制御電圧を入力し特定の周波数の出力信
    号を発生する電圧制御発信器と、電圧制御発信器の出力
    を1/n分周する1/n分周回路とで構成されるPLL
    回路と、電圧制御発信器の出力を1/m(mは自然数、
    m<n)分周した高速クロック出力を発生する1/m分
    周回路と、外部入力クロックと1/n分周回路出力と1
    /m分周回路出力高速クロックを入力して外部入力クロ
    ックに対する1/n分周回路出力の位相差検出信号を生
    成する位相比較制御回路と、上記位相比較制御回路の出
    力をもとに上記1/n分周回路の出力クロックの遅延設
    定を行い遅延クロックである位相同期クロックを発生す
    る遅延回路とを備えたことを特徴とする、位相同期回
    路。
  2. 【請求項2】 外部入力クロックに周波数及び位相同期
    したクロックを生成する現用系/現用系故障の場合の予
    備系の2重化構成において、上記入力クロックと1/n
    分周回路出力を入力し位相比較情報を出力する位相比較
    回路と、位相比較回路の出力信号を入力し制御電圧を発
    生するループフィルタと、ループフィルタの制御電圧を
    入力し特定の周波数の出力信号を発生する電圧制御発信
    器と、電圧制御発信器の出力を1/n(nは自然数)分
    周する1/n分周回路とで構成されるPLL回路と、電
    圧制御発信器の出力を1/m(mは自然数、m<n)分
    周した高速クロック出力を発生する1/m分周回路と、
    外部入力クロックと1/n分周回路出力と1/m分周回
    路出力高速クロックを入力して外部入力クロックに対す
    る1/n分周回路出力の位相差検出信号を生成する位相
    比較制御回路と、上記位相比較制御回路の出力をもとに
    1/n分周回路の出力クロックの遅延設定を行い遅延ク
    ロックである位相同期クロックを発生する遅延回路とを
    上記現用系回路・予備系回路のそれぞれに備えたことを
    特徴とする、2重化された位相同期回路。
  3. 【請求項3】 外部入力クロックに周波数及び位相同期
    したクロックを生成する現用系/現用系故障の場合の予
    備系の2重化構成において、上記入力クロックと1/n
    (nは自然数)分周回路出力を入力し位相比較情報を出
    力する位相比較回路と、位相比較回路の出力信号を入力
    し制御電圧を発生するループフィルタと、ループフィル
    タの制御電圧を入力し特定の周波数の出力信号を発生す
    る電圧制御発信器と、電圧制御発信器の出力を1/n
    (nは自然数)分周する1/n分周回路とで構成される
    PLL回路と、電圧制御発信器出力を1/m(mは自然
    数、m<n)分周した高速クロック出力を発生する1/
    m分周回路と、上記現用系/予備系のいずれか自回路及
    び他回路のそれぞれの1/n分周回路の出力を入力し、
    上記他回路の1/n分周回路出力と上記自回路の1/n
    分周回路出力間の位相差検出信号を生成する位相比較制
    御回路と、自回路が現用系/予備系のいずれで動作して
    いるかを状態信号入力により検出し、予備系のときのみ
    遅延回路へ制御信号を発生する現用系/予備系識別回路
    と、上記位相比較制御回路出力を受信して現用系/予備
    系識別回路出力により予備系の場合には遅延量変更を実
    行し遅延した1/n分周回路出力クロックを出力し、現
    用系の場合には遅延量変更を行わずに1/n分周回路出
    力クロックを出力する遅延回路とを現用系回路・予備系
    回路のそれぞれに備えたことを特徴とする、2重化され
    た位相同期回路。
  4. 【請求項4】 外部入力クロックに周波数同期したクロ
    ックを生成する現用系/現用系故障の場合の予備系の2
    重化構成において、上記入力クロックと1/n(nは自
    然数)分周回路出力を入力し位相比較情報を出力する位
    相比較回路と、位相比較回路の出力信号を入力し制御電
    圧を発生するループフィルタと、ループフィルタの制御
    電圧を入力し特定の周波数の出力信号を発生する電圧制
    御発信器と、電圧制御発信器の出力を1/n(nは自然
    数)分周する1/n分周回路とで構成されるPLL回路
    と、上記現用系/予備系のいずれか一方を自回路とした
    とき自回路が現用系/予備系のいずれで動作しているか
    を状態信号入力により検出し、予備系のときのみ制御信
    号を制御回路へ発生する現用系/予備系識別回路と、現
    用系/予備系識別回路から出力された識別信号と他系1
    /n分周回路から出力されたリセットパルスを入力し
    て、予備系の場合は他系1/n分周回路から入力された
    リセットパルスを自系1/n分周回路のリセット信号と
    して出力し、現用系の場合は他系1/n分周回路から入
    力されたリセットパルスを自系1/n分周回路には出力
    しない制御信号を出力する制御回路と、上記電圧制御発
    信器の出力クロックと上記制御回路からの上記制御信号
    を入力し、上記電圧制御発信器の出力クロックを分周し
    たクロックを生成するとともに、分周動作時に生成した
    ロードパルスを他系制御回路にリセットパルスとして出
    力する1/n分周回路とを現用系回路・予備系回路のそ
    れぞれに備えたことを特徴とする、2重化された位相同
    期回路。
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