JPH053702U - 差動制限装置 - Google Patents

差動制限装置

Info

Publication number
JPH053702U
JPH053702U JP775991U JP775991U JPH053702U JP H053702 U JPH053702 U JP H053702U JP 775991 U JP775991 U JP 775991U JP 775991 U JP775991 U JP 775991U JP H053702 U JPH053702 U JP H053702U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pinion
differential case
differential
gears
differential limiting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP775991U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2535385Y2 (ja
Inventor
作雄 栗原
Original Assignee
栃木富士産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 栃木富士産業株式会社 filed Critical 栃木富士産業株式会社
Priority to JP1991007759U priority Critical patent/JP2535385Y2/ja
Publication of JPH053702U publication Critical patent/JPH053702U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2535385Y2 publication Critical patent/JP2535385Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Retarders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 差動制限作用を発生させるための多板クラッ
チ機構を構成する摩擦板や予圧スプリングを廃し、個性
部品点数を減少させて、効率良く差動制限作用を発生さ
せる。 [構成] 左右のサイドギヤ20L,20Rとそれぞれ
噛み合うピニオンギヤ16a,16b,16cを、ディ
ファレンシャルケース10の周方向に対しては、ピニオ
ンギヤが存在しないようにして、複数のピニオンギヤ1
6a,16b,16cの配置を設定する。左右のサイド
ギヤ20L,20Rは、それらの外径側周面20aにお
いて、ディファレンシァルケース10の内周面10aと
摺動する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、差動制限装置に関し、特に構成部品点数を減少させた差動制限装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の差動制限装置とて、例えば、特公昭63−38586号公報に開示され た差動制限装置がある。この差動制限装置は差動制限作用を発生するために、多 板クラッチ機構を用いている。すなわち、ディファレンシャルケースに配置され た左右一対のサイドギヤの背面と、これに対向しているディファレンシャルケー スの両側壁内面に、差動制限用の多板クラッチをそれぞれ配設している。これら の多板クラッチは、サイドギヤのスリーブ部に回り止めされた複数の摩擦板と、 ディファレンシャルケースに回り止めされた複数の摩擦板とを交互に配置するこ とによって構成されている。
【0003】 多板クラッチの各摩擦板は、左右のサイドギヤに作用する予圧ばねの弾力と、 十字形状に形成されて、その各端部がディファレンシャルケースに支持されたピ ニオンシャフトに、それぞれ回転自在に取り付けられたピニオンギヤとサイドギ ヤとのかみ合い反力とによって、相互に圧接状態に保持されている。この結果、 両サイドギヤは、多板クラッチによる摩擦抵抗力によって、差動制限作用を受け ることになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の差動制限装置にあっては、差動制限作用を発生するために、多板クラッ チ機構を用いていたため、多板クラッチを構成する摩擦板や予圧スプリングなど が必要となり、構成部品点数が多くなり、組み付け作業が繁雑化するという問題 点があった。 また、構成部品点数の増加と組み付け作業の繁雑化のため、コストアップを招 来するという問題点もあった。 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、構成部品点数を減少させて、効率良く差動制限作用 を発生することのできる差動制限装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案における差動制限装置は、左右のサイドギ ヤとかみ合う複数のピニオンギヤを、ディファレンシャルケースの周方向に対し て均等な角度に配置せずに、ある一方向にはピニオンギヤが存在しないようにし てなるものである。すなわち、周方向に対してアンバランスな角度を有するよう にして、複数のピニオンギヤをそれぞれ設定してなるものである。 左右のサイドギヤは、それらの外径側周面において、ディファレンシャルケー スの内周面と摺動するようになされている。
【0006】
【作用】
複数のピニオンギヤを、周方向に対してアンバランスな角度を有して設置した ため、ディファレンシャルケースが回転されて、このディファレンシャルケース とピニオンシャフトが一体に回転されたとき、ピニオンシャフトに回転自在に支 持されているピニオンギヤと噛み合っているサイドギヤが、ピニオンギヤが配置 されていない径方向側へ移動し、サイドギヤの外径側周面が、ディファレンシャ ルケースの内周面に圧接される。 この結果、両サイドギヤは、ディファレンシャルケースとの圧接による摩擦抵 抗力によって、差動制限作用を受けることになる。
【0007】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案による差動制限装置を詳細に説明する。 図1乃至図2は、本考案による差動制限装置の一実施例を示し、図示しないド ライブピニオンから図示しないリングギヤを介して回転駆動されるディファレン シャルケース10と、ディファレンシャルケース10に支持されたピニオンシャ フトブロック12と、ピニオンシャフトブロック12から三方向にそれぞれの間 の角度を略直角として延設されたピニオンシャフト14a,14b,14cに、 それぞれ回転自在に支持されたピニオンギヤ16a,16b,16cと、ピニオ ンギヤ16a,16b,16cとかみ合うとともに左右の車軸18L,18Rに それぞれ径方向に所定の裕度をもってスプライン結合されたサイドギヤ20L, 20Rと、ディファレンシャルケース10の内周面10aとピニオンギヤ16a ,16b,16cの外径側面との間に介装されたワッシャ22とを有する。 ピ ニオンシャフトブロック12は、上記したように、周方向に対してその間の角度 を略直角にして三方向に延設されたピニオンシャフト14a,14b,14cが 形成されている。すなわち、図2に示されるように、ピニオンシャフト14a, 14b,14cは、周方向に対して均等の割合で配置されているものではなくて 、ピニオンシャフト14bとピニオンシャフト14cとの間に位置するピニオン シャフト14aの、中心線O−Oの対称位置には、ピニオンシャフトは存在して いない。ピニオンシャフトブロック12は、ピニオンシャフト14a,14b, 14cの先端を,ディファレンシャルケース10に係止することによって、ディ ファレンシャルケース10内に支持されている。 サイドギヤ20L,20Rは、外径側周面20aが、ディファレンシャルケー ス10の内周面10aと摺動するとともに、軸方向外側面20bが、ディファレ ンシャルケース10軸方向内側面10bと接触するように設定されている。
【0008】 以上の構成において、図示しないドライブピニオンから、リングギヤを介して 入力されるトルクが、ディファレンシャルケース10に伝達され、ディファレン シャルケース10が回転されると、ディファレンシャルケース10の回転ととも に、ピニオンシャフトブロック12が回転する。このピニオンシャフトブロック 12の回転が、ピニオンシャフト14a,14b,14cに回転自在に支持され ているピニオンギヤ16a,16b,16cを経て、ピニオンギヤ16a,16 b,16cとかみ合っているサイドギヤ20L,20Rへ伝達される。
【0009】 この際に、ピニオンギヤ16a,16b,16cとサイドギヤ20L,20R とのかみ合い反力によって、例えばサイドギヤ20Rに対しては、図1上矢印A で示す方向の押圧力Aが発生する。この押圧力Aは、ピニオンギヤ16a,16 b,16cが設定されていない方向へサイドギヤ20Rを押し付ける、この押圧 力Aの軸方向垂直方向の分力Bを発生する。従って、サイドギヤ20Rは、径方 向に対して所定の裕度をもって取り付けられているため、分力Bにより、外径側 周面20aが、図1上矢印×で示すピニオンギヤが配設されていない側のディフ ァレンシャルケース10の内周面10aに対して圧接されることになる。 また、サイドギヤ20Lもサイドギヤ20Rの場合と同様にして、ディファレ ンシャルケース10に圧接されることになる。
【0010】 サイドギヤ20L,20Rは、ディファレンシャルケース10の内周面10a に圧接されて、ここで摩擦力が発生するものであるので、車軸18R,18Lの 中心からの摩擦半径を大きくすることができる。摩擦半径が大きいものであるた め、回転方向のトルクは小さくても、大きな摩擦力を発生できるため、差動制限 作用を発生する効率がよい。 上記の作用によって、トルクはディファレンシャルケース10からサイドギヤ 20L,20Rを介して、車軸18L,18Rへ伝達されることになり、車軸1 8L,18R間の差動回転が制限され、車軸18L,18Rへトルクが伝達され る。
【0011】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。 左右の車軸間の差動回転を制限するために、多板クラッチ機構を用いないため 、構成部品点数を減少でき、組み立ての作業性が向上する。 構成部品点数が減少し、組み立て作業性が向上するため、製造コストのコスト ダウンを図ることができる。 差動制限作用を発生するための、摩擦力を得る部位の摩擦半径が、大きく設定 できるため、効率よい作動制限ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案による差動制限装置の一実施例
を示す縦断構成説明図である。
【図2】図1のII−II線による横断面図である。
【符号の説明】
10 ディファレンシャルケース 10a 内周面 12 ピニオンシャフトブロック 14a ピニオンシャフト 14b ピニオンシャフト 14c ピニオンシャフト 16a ピニオンギヤ 16b ピニオンギヤ 16c ピニオンギヤ 18L 車軸 18R 車軸 20L サイドギヤ 20R サイドギヤ 20a 外径側周面 22 ワッシャ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 ディファレンシャルケース内に配設さ
    れ、前記ディファレンシャルケースと一体的に回転する
    複数のピニオンシャフトと、 前記ピニオンシャフトに回転自在に配設された複数のピ
    ニオンギヤと、 前記ピニオンギヤと噛合する左右一対のサイドギヤとを
    有する差動制限装置において、 前記ピニオンギヤは、前記ディファレンシャルケースの
    周方向に対して不均等に配置し、 前記サイドギヤは、車軸に対して径方向に所定の裕度も
    って支持されるとともに、外径側周面において、前記デ
    ィファレンシャルケースの内周面と摺動するように設定
    されていることを特徴とする差動制限装置。
JP1991007759U 1991-01-28 1991-01-28 差動制限装置 Expired - Lifetime JP2535385Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991007759U JP2535385Y2 (ja) 1991-01-28 1991-01-28 差動制限装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991007759U JP2535385Y2 (ja) 1991-01-28 1991-01-28 差動制限装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH053702U true JPH053702U (ja) 1993-01-22
JP2535385Y2 JP2535385Y2 (ja) 1997-05-14

Family

ID=11674621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991007759U Expired - Lifetime JP2535385Y2 (ja) 1991-01-28 1991-01-28 差動制限装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2535385Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6298047A (ja) * 1985-10-18 1987-05-07 オ−バ−ン・ギア・インコ−ポレ−テツド 端キヤツプ制限すべり差動機構

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6298047A (ja) * 1985-10-18 1987-05-07 オ−バ−ン・ギア・インコ−ポレ−テツド 端キヤツプ制限すべり差動機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2535385Y2 (ja) 1997-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5257792B2 (ja) 弾性ディスク手段を含む改善されたロッキングディファレンシャル
CN100419296C (zh) 动力传递装置
US3893351A (en) Limited slip differential drive mechanism
CN106715944A (zh) 动力传递装置
JPH032037Y2 (ja)
CN114719005A (zh) 差动装置
JP5023030B2 (ja) 摩擦クラッチの締結機構および該機構を備えるディファレンシャル装置
JP4338796B2 (ja) 摩擦クラッチの締結機構および該機構を備えるディファレンシャル装置
JPH053702U (ja) 差動制限装置
JP3651929B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP5506882B2 (ja) 差動回転伝達装置
US1635599A (en) Ctpriano andrade
US20040112702A1 (en) Transmission torque-transmitting mechanism having a ball ramp electric motor apply mechanism
JPH0658378A (ja) デファレンシャル装置
TWI758701B (zh) 自行車輪轂驅動機構
JP2024115861A (ja) 差動制限装置
WO2013001617A1 (ja) 車両用差動歯車装置
JP2013185655A (ja) ディファレンシャル装置
JPH0399942A (ja) デファレンシャル装置
JP5894633B2 (ja) マルチディスク変速機
JP3899761B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH051049U (ja) 差動制限装置
CN111186488A (zh) 一种履带车辆转向装置
JPH0728451Y2 (ja) 差動制限機構付ディファレンシャル
JPH053700U (ja) 差動制限機構