JPH0536915U - アダプテイブ・アンテナ装置 - Google Patents
アダプテイブ・アンテナ装置Info
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- JPH0536915U JPH0536915U JP8388491U JP8388491U JPH0536915U JP H0536915 U JPH0536915 U JP H0536915U JP 8388491 U JP8388491 U JP 8388491U JP 8388491 U JP8388491 U JP 8388491U JP H0536915 U JPH0536915 U JP H0536915U
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- Japan
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- radiation pattern
- phase shifter
- main beam
- adaptive antenna
- antenna device
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 短い演算時間で充分なナル深度を実現できる
アダプティブ・アンテナ装置を得る。 【構成】 平面合成法すなわちビーム重畳の原理にもと
づいてサイドローブレベルの押圧を行うものであって、
主ビームをθS方向に形成し、θM方向に零点を形成す
るために、θM方向に主ビームを持つ放射パターンに適
当に重み付けして、重畳する。
アダプティブ・アンテナ装置を得る。 【構成】 平面合成法すなわちビーム重畳の原理にもと
づいてサイドローブレベルの押圧を行うものであって、
主ビームをθS方向に形成し、θM方向に零点を形成す
るために、θM方向に主ビームを持つ放射パターンに適
当に重み付けして、重畳する。
Description
【0001】
この考案は各素子アンテナにつながれた移相器を制御することにより、放射パ ターンの主ビーム以外の所望の角度に零点を形成するアダプティブ・アンテナ装 置のアルゴリズムに関するものである。
【0002】
図1は例えば信学技報A・P86−109 “初期値を改良した位相制御によるアレ ー零点合成”に示されたアダプティブ・アンテナ装置の構成を示す図である。図 において1は素子アンテナ、2は可変移相器、3は合成器、4は1、2、3で構 成されたフェーズド・アレー・アンテナ、5は受信機、6は移相器制御装置、7 は演算プロセッサ、8は角度指示回路である。
【0003】 次に、動作について説明する。ここではこのアンテナを受信用として使用した 場合について説明する。素子アンテナ1で受信した電波を可変移相器2を介して 合成器3で合成する。この合成した信号を受信機5により受信する。通常のビー ム走査を行う場合にはビーム走査に必要な位相設定値を演算プロセッサ7が計算 し、上記演算プロセッサの演算結果を、移相器制御装置6が各可変移相器2に設 定する。 妨害波やクラッタ等の不要波が存在し、不要波到来方向に放射パターンの零点 を形成する必要がある場合の動作について以下に述べる。まず角度指示回路8が 不要波の到来方向を演算プロセッサ7に伝える。演算プロセッサ7は主ビーム方 向のレベルをある程度維持しつつ、不要波到来方向に放射パターンの零点を形成 するための位相設定量を計算し、移相器制御装置6を介して各可変移相器2に設 定する。 以下、演算プロセッサでの計算方法の具体例について紹介する。図3に平面波 合成法の原理の説明図を示す。図3(a) は零点を形成する前の放射パターンであ り主ビームをθs 方向に形成している。θk (k=1〜M)方向に零点を形成す るには、図3(b) に示すようにθk 方向に主ビームをもつ放射パターンを適当な 重みづけで図3(a) の放射パターンに重畳することになる。 主ビームをθs 方向に形成しつつ、零点をθk 方向に形成するための位相設定 値qi (i=1〜N)は次式の通り求まる。ただしNは素子数、Mは形成する零 点の数である。
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】
【数3】
【0007】 ここでpsi,aki,pki,En (θm ),Es (θk )は以下の通りである。 psi;主ビーム方向θs における素子iの素子電界の位相(i=1〜N) aki;零点方向θk における素子iの素子電界の振幅(i=1〜N,k=1〜M ) pki;零点方向θk における素子iの素子電界の位相(i=1〜N,k=1〜M ) En (θm );零点方向θn に主ビームを形成したときの別の零点方向θm にお ける合成電界 Es (θk );θs 方向に主ビームを形成したときの零点方向θk における合成 電界
【0008】 以上に示すように平面合成法はビーム重畳の原理にもとづいた零点形成法の手 法であり、図3(c) の放射パターンが得られる。このとき数(1)(3)におけるα
k (k=1〜M)を重畳係数と呼ぶ。しかしながら平面波合成法で充分なナル深度 を得るには各素子の振幅、位相の両方の制御を行わなければならない。通常のフ ェーズド・アレー・アンテナでは各素子の位相制御は可能であるが、振幅の制御 はできない。したがって平面波合成法だけでは充分なナル深度を得ることができ ない。そこで平面波合成法を行ったあとに非線形最適化法を利用した出力電力最 小化法等を適用しさらに深いナル深度を得ている。 以下に出力電力最小化法について簡単に説明する。 評価関数Fを次のように定義し、Fを最小とするqi を求める。ここでasi
は 主ビーム方向θs における素子iの素子電界振幅である。
k (k=1〜M)を重畳係数と呼ぶ。しかしながら平面波合成法で充分なナル深度 を得るには各素子の振幅、位相の両方の制御を行わなければならない。通常のフ ェーズド・アレー・アンテナでは各素子の位相制御は可能であるが、振幅の制御 はできない。したがって平面波合成法だけでは充分なナル深度を得ることができ ない。そこで平面波合成法を行ったあとに非線形最適化法を利用した出力電力最 小化法等を適用しさらに深いナル深度を得ている。 以下に出力電力最小化法について簡単に説明する。 評価関数Fを次のように定義し、Fを最小とするqi を求める。ここでasi
は 主ビーム方向θs における素子iの素子電界振幅である。
【0009】
【数4】
【0010】 数(4) の第1項は零点形成角度における合成電力の総和である。また、第2項 は位相設定値が共相状態からずれるために生じる主ビーム方向の電力の変動を示 す。Fを最小とするqi を求めるには非線形最適化手法による繰り返し計算を用 いる。非線形最適化法は初期値から探索により逐次的に解を求める手法であり、 初期値として式 (1)〜(3) にて求めたqi を用いている。 以上の手順のフローチャートを第4図に示す。
【0011】
従来のアダプティブ・アンテナ装置は以上のようなアルゴリズムを採用してい たため、ナル深度および演算速度の点で問題があった。すなわち、平面波合成法 のみでは充分なナル深度が得られないため、非線形最適化法を利用した出力電力 最小化法等の手法を併用することになる。しかし出力電力最小化法は収束のため の繰り返し計算に時間がかかり、演算時間の点で問題があった。特にレーダのア ンテナでは電子戦等の時々刻々と変化する電波環境にリアルタイムに適応して零 点形成を行う必要があり、従来のアルゴリズムでは演算時間の点で問題があった 。
【0012】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので短い演算時間 で充分なナル深度を実現できるアダプティブ・アンテナ装置を得ることを目的と する。
【0013】
この考案に係るアダプティブ・アンテナ装置は平面波合成法すなわちビーム重 畳の原理にもとづいてサイドローブレベルの抑圧を行うときに重畳係数を大きめ にとることを特徴としたものである。
【0014】
平面波合成法の重畳係数を大きめにとることにより、平面波合成法のみで良好 なナル深度を得ることができる。
【0015】
実施例1. 本考案によるアダプティブ・アンテナ装置の構成を第1図に示す。 本考案によるアダプティブ・アンテナ装置のアルゴリズムの原理の説明図を図 2に示す。
【0016】 図2(a) はナルを形成する前の放射パターンであり、主ビームをθs 方向に形 成している。θk (k=1〜M)方向に零点を形成するために、図2(b) に示す ようにθk 方向に主ビームをもつ放射パターンを適当な重みづけで、図2(a) の 放射パターンに重畳する。このときの重畳係数は従来の平面波合成法で得られた 値よりも大きくとる。図2(b) の破線は従来の平面波合成法で得られた重畳係数 による放射パターンであり、図2(b) の実線は本考案の重畳係数による放射パタ ーンである。通常のフェーズド・アレー・アンテナでは各素子の位相のみを制御 するため、結果的には図2(c) に示すような良好なナル深度を得ることができる 。
【0017】
【数5】
【0018】
【数6】
【0019】 図5に上記の手順のフローチャートを示す。本手法の採用により出力電力最小 化法を採用する必要がなくなるため、短い時間で良好なナル深度を得ることがで きる。
【0020】
以上のように、この考案によれば平面波合成法の重畳係数の値を大きめに定め ることにより、短い演算時間で良好なナル深度を得ることができる。
【図1】この考案の一実施例によるアダプティブ・アン
テナ装置を示す構成図であると同時に、従来のアダプテ
ィブ装置の構成図でもある。
テナ装置を示す構成図であると同時に、従来のアダプテ
ィブ装置の構成図でもある。
【図2】この考案の一実施例の演算アルゴリズムの原理
の説明図である。
の説明図である。
【図3】従来のアダプティブ・アンテナ装置の演算アル
ゴリズムの原理の説明図である。
ゴリズムの原理の説明図である。
【図4】従来のアダプティブ・アンテナ装置の演算アル
ゴリズムのフローチャートである。
ゴリズムのフローチャートである。
【図5】この考案の一実施例の演算アルゴリズムのフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
1 素子アンテナ 2 可変移相器 3 合成器 6 移相器制御装置 7 演算プロセッサ 8 角度指示回路
Claims (1)
- 【請求項1】 複数個の素子アンテナ、上記各素子アン
テナにつながれた可変移相器、電力合成器、上記可変移
相器を制御する移相器制御装置、希望信号波と不要信号
波の到来方向を指示する角度指示回路、希望信号波到来
方向θs に主ビームを向け、かつ不要信号波到来方向θ
k (k=1〜M)に放射パターンの零点を形成するため
に上記可変移相器に与える設定位相を計算する演算プロ
セッサとを備えたアダプティブ・アンテナ装置におい
て、 零点を形成する前の放射パターンへθk 方向に主ビーム
をもつ放射パターンを適当な重みづけで重畳する手法、
すなわち平面波合成法における重畳係数を、各素子の振
幅、位相両方とも制御可能と仮定して求めた重畳係数の
値より大きく定めることを特徴とするアダプティブ・ア
ンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8388491U JPH0536915U (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | アダプテイブ・アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8388491U JPH0536915U (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | アダプテイブ・アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536915U true JPH0536915U (ja) | 1993-05-18 |
Family
ID=13815089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8388491U Pending JPH0536915U (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | アダプテイブ・アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0536915U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008301504A (ja) * | 2008-07-04 | 2008-12-11 | Hitachi Ltd | ネットワークアクセス管理方法 |
JP2014187656A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Kddi Corp | アンテナ装置、アンテナ指向性制御方法およびコンピュータプログラム |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP8388491U patent/JPH0536915U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008301504A (ja) * | 2008-07-04 | 2008-12-11 | Hitachi Ltd | ネットワークアクセス管理方法 |
JP2014187656A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Kddi Corp | アンテナ装置、アンテナ指向性制御方法およびコンピュータプログラム |
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