JPH0536821Y2 - - Google Patents

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JPH0536821Y2
JPH0536821Y2 JP1986106993U JP10699386U JPH0536821Y2 JP H0536821 Y2 JPH0536821 Y2 JP H0536821Y2 JP 1986106993 U JP1986106993 U JP 1986106993U JP 10699386 U JP10699386 U JP 10699386U JP H0536821 Y2 JPH0536821 Y2 JP H0536821Y2
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container
nipple
inner layer
synthetic resin
layer container
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Description

【考案の詳細な説明】
<産業上の利用分野> 本考案は合成樹脂内層容器と金属製外層容器と
から成る二重容器の口部にこれを被覆する合成樹
脂製ニツプルを被嵌した容器に関し、特に医薬品
や化粧品や等のゲル状クリーム状剤又は軟膏剤を
収納するに適した押出しチユーブに関するもので
ある。 <従来の技術> 一般に前記したタイプのチユーブにおいて、内
層となる合成樹脂製チユーブはブロー成形手段に
より作られている。その成型過程において、チユ
ーブの細く絞られた口部は、押出し機から押し出
されてくる筒状のパリソンを割型で挟み高圧空気
を吹き込んで成形される。この時第4図に示すよ
うに割型B,B間に微少な隙間7を形成してパリ
ソンCの余剰肉を逃がすようにしている為、成形
されるチユーブ口部内面に縦方向の溝8が出来る
ことになる。従来ではこのようにして成形された
内層チユーブの口部先端を第3図に示すように外
層金属チユーブ2′の上端面に折り曲げてこれの
上に合成樹脂製ニツプル4′を被嵌して構成して
いる。 <考案が解決しようとする問題点> ところで、前記のようにして構成されたチユー
ブでは外層金属チユーブの上端面に折り曲げられ
た部分の上面には放射方向に延びる溝9が残存し
ており、従つて前記ニツプルを如何に堅く且つ密
にニツプルを嵌合させても前記の溝9を埋めるこ
とが出来ず、またニツプルと金属チユーブとの間
にも微少な隙間が存在しているので透侵性の高い
薬剤は外部に漏出することがある。 本考案者の研究によれば、超音波を利用して内
層チユーブの折り曲げ部とニツプルとの隣接部分
を一体的に融着することにより前記のような問題
点が解消できることが判明したが、前記溝を溶融
によつて完全に埋めるのにかなり時間を要するこ
とが新たな問題となる。もし超音波投射時間が長
ければ外層金属チユーブやチユーブ内に挿入され
た支持コアー等に微妙な影響を与え金属チユーブ
の胴部に小じわ等の変形をもたらす。従つて、前
記高周波投射時間は0.1乃至0.2秒が好ましくこの
間に前記溝が完全に閉塞された状態で前記隣接部
分が融着されることが要求される。 そこで本考案は、前記の条件を全て満足したニ
ツプル付き二重容器を提供することを主たる目的
とするものである。 <問題を解決する為の手段> 上記の目的を達成するための本考案の構成を、
実施例に対応する第1図乃至第2図に基いて説明
すると、本考案は、合成樹脂製内層容器1の外周
面にアルミ等の金属材料で作られた外層容器2が
重合され、前記内層容器1の上端延設部分が外層
容器の口部上端面を被覆するように折り曲げられ
て折線部1aを形成し、これら内、外層容器によ
つて構成された二重容器の口部3にこれの内面及
び上端面並びに外周面を被覆する合成樹脂製外部
ニツプル4が被せられている二重容器において、
前記内層容器1は比較的低硬度で融点の低いポリ
オレフイン系合成樹脂により形成され、前記外部
ニツプル4は比較的高硬度で融点が高いポリオレ
フイン系合成樹脂により形成され、且つ該ニツプ
ルの天板4aの下面にリング状の突起部4bを備
え、該突起部4bが前記内層容器の折曲部1aの
上面に埋設した状態でニツプル天板下面と内層容
器の折曲部上面とが融着されている構造の二重容
器である。 <作用> 上記のように構成された二重容器では通常化粧
品や、医薬品等のゲル状クリーム状剤又は軟膏材
を収納するのに用いられ、ニツプル4の外周面に
形成したネジ5にキヤツプ6を螺着して使用され
る。 <実施例> 以下図面に基いて本考案の実施例を説明する。 第1図において、Aは本考案の係る二重容器で
あつて実質的に押出しチユーブの形態をとつてを
り、比較的低硬度で融点の低いポレオレフイン系
合成樹脂から成る内層容器1と、金属製外層容器
2との二重構造になつている。1aは前記内層容
器から延設された折曲部であつて金属製内層容器
2の上端面をカバーするように折り曲げられてい
る。4は比較的高硬度で融点の高いポレオレフイ
ン系合成樹脂のより別個に成形された合成樹脂製
ニツプルであつてこれの天板4aの下面にリング
状の突起4bを備え且つ前記容器口部3に被せら
れている。そして前記内層容器の折曲部1aとニ
ツプル4の天板4aの下面とは一体的に融着され
ている。この融着は第2図で示すように超音波発
振器Dから超音波を発振して加熱することにより
容易に行うことができる。この超音波融着時にお
いて、折曲部1aを形成する樹脂が比較的低硬度
で融点の低い材料から成り、前記ニツプル4の樹
脂が比較的高硬度で融点の高い材料で形成されて
いるので、ニツプル天板下面に形成されたリング
状の突起4bが先に熔融した折曲部1aの肉部に
埋没した状態でその隣接面が融合される。従つ
て、先に述べたように、内層容器1のブロー成形
時に必然的に発生して折曲部上面に残存する放射
状の溝(第3図中符号9で示す)は前記リング状
突起4bの埋没によつて効果的に閉塞されるので
前記隣接面の表面的な融着によつてこれら両者間
の隙間は完全に無くすることが出来る。これによ
り極めて短時間の超音波の発振で前記の融着が出
来るに至つた。 下記の第1表は本考案者による超音波融着試験
の結果を示す。この試験において、ニツプルは密
度0.965のポリエチレンを用い、内層容器は密度
0.920のポリエチレンを使用した。又外層容器は
アルミを用い、超音波の発振周波数は20KHg/
secを使用した。
【表】 この第1表中、Lは超音波発振器と容器上端面
との隙間(mm)であり、Pは超音波発振器の加圧
力(ポンド/inch2)であり、PCは出力調整器
(最大出力1.5KW)の出力比(%)であり、変形
とはアルミ外層容器の変形の有無であつて◎は変
形の無い最良の状態を示すものであり、強度とは
融着の度合いを示すものである。 又、第2表は上記のようにして得られた容器の
5個のテストサンプルNo.1〜5について本考案が
昭和60年5月15日から20日にかけて行つた漏れ試
験の結果である。容器中には塩化ベンザルコリウ
ム1wt%の水溶液を充填してて完全に口部をキヤ
ツプで閉塞し、摂氏60度の室内で逆さに吊してそ
の漏出を検査した。
【表】 上記の第1表及び第2表から極めて悪条件にも
拘わらず内容物の漏出現象が見られず、これによ
り内層容器の折曲部とニツプルとの隣接面は0/
15秒の極めて短時間で隙間のない状態で完全に融
着されていることがわかる。 本考案において、内層容器1並びにニツプル4
を形成するポリオレフイン系合成樹脂材料の好ま
しい例として前記第1表のサンプルとして実施し
た組み合わせがあるが、その他各種の組み合わせ
のものを用いる事ができる。 例えば、内層容器を形成する合成樹脂を低密度
ポリエチレンとし、前記ニツプルを形成する合成
樹脂を高密度ポリエチレンとして前者の密度が
0.91乃至0.94の範囲に有り、後者の密度が0.94乃
至0.97の範囲としたもの、又は前記内層容器並び
に前記ニツプルを形成する合成樹脂がプロピレン
の単独重合体を主体とし、又はこれにエチレン−
1−オレフイン系重合体を含有する材料から成
り、前記内層体を形成する合成樹脂あるいはプロ
ピレンとエチレン又はゴムの共重合体であり、ラ
ンダム又はブロツクコポリマーから選択されたも
の等が適応される。 又本考案では、前記実施例図で述べたようなチ
ユーブ状の形態に限らず、種々の形態をもつ二重
容器に適用出来ることは勿論である。 <考案の効果> 以上詳述したごとく、本考案によれば折曲部1
aを形成する樹脂が比較的低硬度で融点の低い材
料から成り、前記ニツプル4の樹脂が比較的高硬
度で融点の高い材料で形成されているので、超音
波によつてニツプル4と内層容器の折曲部1a上
面とを加熱融着する時にニツプル天板下面に形成
されたリング状の突起4bが先きに熔融した折曲
部1aの肉部に埋没した状態でその隣接面が融合
されることになり、従つて、内層容器1のブロー
成形時に必然的に発生して折曲部上面に残存する
放射状の溝は前記リング状突起4bの埋没によつ
てその通路を埋めるように効果的に閉塞されるの
で前記隣接面の表面的な融着によつてこれら両者
間の隙間は完全に無くすることが出来、かくて
0.1乃至0.2秒の極めて短時間の超音波発振で前記
の融着が可能となり、初頭に述べたような超音波
による金属製内層容器えの悪影響を未然に防止す
ることができると共に、連続的な高速生産が可能
となる等顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る二重容器の一実施例を示
す一部切欠断面図、第2図は本考案に係る二重容
器の製造過程を示す一部切欠断面図、第3図は従
来構造を示す断面図、第4図は一般的な合成樹脂
チユーブのブロー成型を示す口部の断面図であ
る。 1は内層容器、1aは内層容器の折曲部、2は
外層容器、3は口部、4はニツプル、4aはニツ
プルの天板、4bはリング状突起である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 合成樹脂製内層容器1の外周面にアルミ等の金
    属材料で作られた外層容器2が重合され、該内層
    容器1の上端延設部分が外層容器2の口部上端面
    を被覆するように折り曲げられて折曲部1aを形
    成しており、これら内、外層容器によつて構成さ
    れた二重容器の口部に少なくともこれの上端面並
    びに外周面を被覆する合成樹脂製外部ニツプル4
    が被せられている二重容器において、前記内層容
    器1は密度が0.91〜0.94の範囲にある低密度ポリ
    エチレン等のような比較的低硬度で融点の低いポ
    リオレフイン系合成樹脂により形成され、前記外
    部ニツプル4は密度が0.94〜0.97の範囲にある高
    密度ポリエチレン等のような比較的高硬度で融点
    が高いポリオレフイン系合成樹脂により形成さ
    れ、且つ該ニツプル4の天板4a下面にリング状
    の突起部4bを備え、該突起部4bが前記内層容
    器の折曲部1aの上面に埋没した状態でニツプル
    天板下面と内層容器の折曲部上面とが融着されて
    いる、二重容器。
JP1986106993U 1986-07-12 1986-07-12 Expired - Lifetime JPH0536821Y2 (ja)

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