JPH0536461Y2

JPH0536461Y2 -

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Publication number: JPH0536461Y2
Application number: JP1985096828U
Authority: JP
Priority date: 1985-06-26
Filing date: 1985-06-26
Publication date: 1993-09-14
Anticipated expiration: 2000-06-26
Also published as: JPS626875U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、遊技盤の裏面側に取り付けられ、且
つ発生した入賞球を誘導するパチンコ機の入賞球
仕切ユニツトに関する。

（従来の技術）近時、パチンコ機は周知のように電子制御回路
を使つたものが一般的となり、これにともなつて
入賞球を検出するマイクロスイツチ等の検出部品
や、役物を一定時間作動させるソレノイド等の駆
動部品等、電装部品が数多く使用されるようにな
つている。

そして、従来これら電装部品や、電装部品と電
子制御回路を組込んだ基盤との接続線を配線する
ための配線用の中継端子盤、さらには入賞球を通
過させるための入賞通路となる枠片や樋部材を遊
技盤裏面に個々に組付けてパチンコ機の組立てを
行なつていた。

（考案が解決しようとする問題点）このため、従来は次のような問題点があつた。

ａ電装部品と中継端子盤とを接続する接続線を
遊技盤裏面に固定したり、又入賞通路となる枠
片や樋部材に接続線がかからないよう配線しな
ければならないので、配線作業が面倒であり、
したがつてパチンコ機の組立てに手間を要して
いた。

ｂ配線作業時には、電装部品、中継端子盤の組
付けと同時に入賞通路となる枠片や樋部材の組
付け作業も行なつていたので、配線間違いも起
きやすく、又組立作業員に高い電気知識が必要
とされる等の問題があつた。

ｃ又、故障時には、ビス止め固定された接続線
をはずさなければならないので、部品交換が大
変面倒であつた。

本考案はこのような事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、個々の部品の組
付け作業をできるだけ少なくし、又、電装部品が
数多く使用されるようになつたことに対応して配
線間違いを生じることなくパチンコ機に簡単に組
付けることができ、かつ部品交換も簡単に行なえ
るパチンコ機の入賞球仕切ユニツトを提供しよう
とするものである。

（問題点を解決するための手段）すなわち、本考案に係るパチンコ機の入賞球仕
切ユニツトは、遊技盤の裏面側に取り付けられ、
且つ発生した入賞球を誘導するパチンコ機の入賞
球仕切ユニツトにおいて、前記遊技盤の表面に取
り付けられる入賞球装置本体に対応して設けられ
ると共に、該入賞球装置本体の役物に入賞した入
賞球を通過させるための入賞通路と、該入賞通路
を通過する入賞球を検出するための検出部品や前
記役物を作動させるための駆動部品等の電装部品
と、該電装部品の接続配線を少なくとも集約する
ための中継端子盤と、を備えたことを特徴とする
ものである。

（作用）かかる本考案に係るパチンコ機の入賞球仕切ユ
ニツトは、入賞球を検出するための検出部品や役
物を作動させるための駆動部品等の電装部品、入
賞球を通過させるための入賞通路、及び配線用の
中継端子盤を遊技盤裏面上で個々に組付け、配線
を行なうことを要さず、パチンコ機の組立が容易
に行えるようになつている。

そして、電装部品と中継端子盤とが一つのユニ
ツトとして構成されることにより、予め電装部品
と中継端子盤との配線作業、配線チエツクを行う
ことができるので、遊技盤裏面上での配線間違い
もほとんどなくなる。

さらに、本考案に係るパチンコ機の入賞球仕切
ユニツトは、遊技盤の表面に取り付けられる入賞
球装置本体に対応して設けられているから、入賞
球装置に関与する配線と、それ以外の配線とを区
別することができ、入賞球装置の配線作業は予め
ユニツト内で行なわれることにより、入賞球装置
を遊技盤に取り付けた後の配線作業を極めて少な
くすることができると共に誤配線の虞をほとんど
なくすことができる。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面について説明す
る。ただし、この実施例に記載されている構成部
品の形状、その相対位置などは、特に特定的な記
載がない限りは、本考案の範囲をそれらのみに限
定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎ
ない。

第１図は本考案に係る入賞球仕切ユニツト１の
一実施例とこれに組付ける入賞球装置本体２１と
を分離した状態で示す斜視図である。

この実施例の入賞球仕切ユニツトは、役物を備
えた入賞球装置本体２１に対応して組付けるよう
になつているものである。まず、説明の便宜上、
入賞球装置本体２１について説明すると、取付基
板２９上には中央と両側に合計３個の役物２２，
２４が取付けられている。中央の役物２２は上部
に入賞口２３を有し、ゲーム始動口となつてい
る。両側の役物２４は上下部に入賞口２５，２６
を有し、下部入賞口２６には柄杓状の開閉体２７
を有し、開閉体２７の開閉によつて打球が入賞し
やすい状態を作り出すように構成されている。

つまり、開閉体２７が左右に開くことにより両
側の役物２４の左右に流れた打球が開閉体２７で
受け止められ開閉体２７が閉じているときより下
部入賞口２６に、より入りやすい状態を作り出す
ようになつている。

前記開閉体２７の裏側には連結ピン１５が取付
基板２９裏面に突出するように設けられている。
連結ピン１５はリンク１７を介して支軸１９に接
合され、支軸１９を中心に回動するようになつて
いる。支軸１９には前記連結ピン１５と略直角に
リンク１８を介して係合ピン１６が接合されてい
る。

係合ピン１６は、後述する入賞球仕切ユニツト
１に装着されたソレノイド６の駆動が伝達される
ようになつている。そして、この連結ピン１５、
係合ピン１６及びこれらを接合するリンク１７，
１８は、左右の開閉体２７に合わせて一対設けら
れ、相互をバネ２０で連結され開閉部材を構成し
ている。

取付基板２９の中央下部及び両側には表示ラン
プ１３が配置され、表示ランプ１３には、透光性
のカバー２８が設けられている。

そして入賞球仕切ユニツト１は次のような構造
を有している。

すなわち入賞球仕切ユニツト１内には、前記入
賞球装置本体２１の入賞口２３，２５，２６に対
応するように開口３を形成した入賞通路２が各々
設けられている。この入賞通路２の仕切枠４は合
成樹脂により入賞球仕切ユニツト１に一体的に製
作されている。

各入賞通路２の開口３の下部には各々検出部品
であるマイクロスイツチ５が設けられており、通
路内に臨む検出板により、入賞球の検出がなされ
るようになつている。

さらに、入賞球仕切ユニツト１内には、前記入
賞球装置本体２１の両側の役物２４の開閉体２７
を作動させるための駆動装置であるソレノイド６
が左右に各々設けられている。そして、ソレノイ
ド６のプランジヤ７には〓字形状の係合部材８が
装着され、その係合部材８の両端には係合孔９が
穿設されている。

係合孔９へは、前述の開閉部材を構成する係合
ピン１６が係合されるようになつている。前記係
合ピン１６を係合孔９に係合した状態でソレノイ
ド６を駆動させると、ソレノイド６のプランジヤ
７の上下動により、係合ピン１６が支軸１９を中
心に回動し、これにともなつて連結ピン１５が回
動する。連結ピン１５は役物２４の開閉体２７に
一体に係合されているので、連結ピン１５の動き
に合わせて開閉体２７が開閉するようになつてい
る。なお、開閉体２７は、開閉部材のバネ２０に
より常時下方に位置するようになつている。又、
バネ２０によりソレノイド６のプランジヤ７は常
時下方に付勢されている。

入賞球仕切ユニツト１の前面両側には筒状体１
４が突出して形成され、筒状体１４には表示ラン
プ１３が挿入されるようになつている。この筒状
体１４は入賞球装置本体２１裏面に突出して形成
される筒体３０の内側にちようど嵌合するように
なつている。そして筒体３０は入賞球装置本体２
１のカバー２８に連通し、表示ランプ１３がカバ
ー２８内に臨むように形成されている。

さらに、第４図に示すように、これら入賞球仕
切ユニツト１内に設けられたマイクロスイツチ５
やソレノイド６、表示ランプ１３等の電装部品
は、その接続線１２が同じく入賞球仕切ユニツト
１内に設けられた中継端子盤１０に接続されてい
る。

すなわち、中継端子盤１０と電装部品との接続
配線１２は予め入賞球仕切ユニツト１内に組込ま
れている。

したがつて、各電装部品と中継端子盤１０とを
接続する配線作業は入賞球仕切ユニツト１を遊技
盤に組付ける際に不要となり、パチンコ機の組立
て作業が非常に楽になり、また配線間違いを起こ
すことも少なくなる。このことは、部品交換のと
きにも配線間違いをおこすことがなく、又製造メ
ーカーがでなくても遊技場の係員でも簡単に部品
交換できるので便利がよい。

この中継端子盤１０には、第４図に示すように
さらに接続線が電子制御回路を組込んだ基盤３２
に接続されるようになつている。なお、前記中継
端子盤１０については入賞球仕切ユニツト１内に
設けられる電装部品だけでなく球切れランプやそ
の他の遊技盤に取付ける電装部品の中継端子盤１
０として利用するようにすれば、遊技盤の電装部
品の配線はこの中継端子盤１０ですべてチエツク
できるので便利がよい。又、中継端子盤１０に
は、第５図に示すように各端子１１に接続すべき
電装部品の表示を附するようにすれば、配線間違
いを起こすことがなく、高い電気知識を持たない
人であつても、容易に配線できる。

以上、本考案の入賞球仕切ユニツト１について
説明したが、この入賞球仕切ユニツト１は、入賞
球装置本体２１に対応して形成され、遊技盤を介
して入賞球装置本体２１に組付けることができる
のでこの点について簡単に説明する。

まず入賞球仕切ユニツト１の前面に形成された
筒状体１４を入賞球装置本体２１の裏面に形成さ
れる筒体３０内に嵌合し、ソレノイド６のプラン
ジヤ７に装着さされた係合部材８の係合孔９に係
合ピン１６を係合させる。これによつて、第６図
及び第７図に示すように遊技盤３１前面に固定し
た入賞球装置本体２１に遊技盤３１を介して遊技
盤３１裏面に入賞球仕切ユニツト１を組付けるこ
とができるようになつている。

この実施例における入賞球仕切ユニツト１は、
遊技盤３１を介して入賞球装置本体２１に組付け
られるようになつているが、入賞球仕切ユニツト
１は、入賞球装置本体に対応して遊技盤３１裏面
に設置するものであればよい。

（考案の効果）以上本考案によれば、電装部品、入賞通路及び
中継端子盤を一つのユニツトに一体化した入賞球
仕切ユニツトを形成し、これを遊技盤裏面に設置
するようにしたので、電装部品、入賞通路等を遊
技盤裏面上で個々に組付け、配線を行なうことを
要さず、又、従来のように電装部品と中継端子盤
とを接続する接続線を遊技盤裏面にビス止め固定
したりするような配線作業の面倒さがなくなり、
パチンコ機の組立てを簡単に行なうことができ
る。

又、本考案によれば故障時の部品交換も従来の
ようにビス止め固定された接続線をはずすような
ことなく簡単に行なえる。さあに複雑な故障にあ
つては入賞球仕切ユニツトごと取替えればよいか
ら便利がよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る入賞球仕切ユニツトの一
実施例とこれに組付ける入賞球装置本体とを分離
した状態で示す斜視図、第２図は第１図の入賞球
仕切ユニツト前面からの正面図、第３図は第１図
の入賞球装置本体の裏面からの正面図、第４図は
第１図の入賞球仕切ユニツトの裏面からの正面
図、第５図は第４図の部分拡大図、第６図および
第７図は入賞球仕切ユニツトを遊技盤を介して入
賞球装置本体に組付けた状態を示し、第６図は遊
技盤裏面からの正面図、第７図はその断面図であ
る。図中、１は入賞球仕切ユニツト、２は入賞通
路、５は検出部品であるマイクロスイツチ、６は
駆動部品であるソレノイド、１０は中継端子盤、
２１は入賞球装置本体、３１は遊技盤である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１）遊技盤の裏面側に取り付けられ、且つ発生
した入賞球を誘導するパチンコ機の入賞球仕切
ユニツトにおいて、前記遊技盤の表面に取り付けられる入賞球装
置本体に対応して設けられると共に、該入賞球
装置本体の役物に入賞した入賞球を通過させる
ための入賞通路と、該入賞通路を通過する入賞
球を検出するための検出部品や前記役物を作動
させるための駆動部品等の電装部品と、該電装
部品の接続配線を少なくとも集約するための中
継端子盤と、を備えたことを特徴とするパチン
コ機の入賞球仕切ユニツト。２入賞球仕切ユニツトの遊技盤裏面への設置が
役物を備えた入賞装置本体への組付けによつて
なされることを特徴とする実用新案登録請求の
範囲第１項記載のパチンコ機の入賞球仕切ユニ
ツト。