JPH0536265B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0536265B2
JPH0536265B2 JP61108991A JP10899186A JPH0536265B2 JP H0536265 B2 JPH0536265 B2 JP H0536265B2 JP 61108991 A JP61108991 A JP 61108991A JP 10899186 A JP10899186 A JP 10899186A JP H0536265 B2 JPH0536265 B2 JP H0536265B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake
pad
recess
brake pad
piston
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61108991A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62265056A (ja
Inventor
Satoshi Arimitsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NABUKO KK
Original Assignee
NABUKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NABUKO KK filed Critical NABUKO KK
Priority to JP61108991A priority Critical patent/JPS62265056A/ja
Publication of JPS62265056A publication Critical patent/JPS62265056A/ja
Publication of JPH0536265B2 publication Critical patent/JPH0536265B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車等のブレーキ装置、特に登坂路
での発進を容易に行えるようにしたブレーキ装置
に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
先にこの種のブレーキ装置として、自動車等の
停止、発進の際、車輪又は車体の状態に応じて適
正な動作を行うことができるブレーキ装置を提供
することを目的として、ブレーキデイスクに圧接
可能に配置されるブレーキパツドと、該ブレーキ
パツドを外部からの指令に応じて前記ブレーキデ
イスクに圧接させる作動装置と、前記ブレーキパ
ツドとブレーキデイスクとの摩擦力の作用方向の
変化に基くブレーキパツドの車体固定部に対する
相対的変化を検知する検知装置と、該検知装置の
検知信号に基き前記作動装置への指令を前記摩擦
力の作用方向の再変化まで持続可能とするブレー
キ保持装置とを備えたブレーキ装置が提案されて
いる。
そして、上記の具体例では前記作動装置が前記
ブレーキパツドを前記ブレーキデイスクに向つて
押圧する押圧部材を有しているのであるが、ブレ
ーキ力作用方向の変化でパツドを移動させようと
する力が、パツドを押圧する部材とパツドとの間
の摩擦力と比べて小さければ、パツドは移動しな
い。これでは検知装置が作動せず、ブレーキ力を
保持することができなくなる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、パツドの
動きを容易にするブレーキ装置を提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、ブレーキデイスクに圧接可能に配
置されるブレーキパツドと、該ブレーキパツドを
外部からの指令に応じて前記ブレーキデイスクに
圧接させる作動装置と前記ブレーキパツドとブレ
ーキデイスクとの摩擦力の作用方向の変化に基く
ブレーキパツドの車体固定部に対する相対的変化
を検知する検知装置と、該検知装置の検知信号に
基き前記作動装置への指令を前記摩擦力の作用方
向の再変化まで持続可能とするブレーキ保持装置
とを備え、前記作動装置が前記ブレーキパツドを
前記ブレーキデイスクに向つて押圧する押圧部材
を有しているブレーキ装置において、前記押圧部
材と前記ブレーキパツドとの間に両者の相対的変
位を容易化する変動装置を設け、この変動装置
が、互いに摺動可能な一対の摺動部と、一方の摺
動部側に設けた凹部と、この凹部に前記摩擦力の
作用方向に所定の〓間をもつて嵌合し他方の摺動
部側に設けられる突部と、該突部と前記凹部内壁
との間に挾圧して配置され前記〓間を所定位置に
確保しようとする弾性体とを有するようにしたブ
レーキ装置によつて達成される。
〔作用〕
自動車が登坂路でブレーキ作動により停止する
と、ブレーキパツドが一方向に移動させられる。
この移動を検知装置が検知して、保持装置を作動
させ、ブレーキ装置に液圧が保持される。自動車
を発進させるべく、車輪にすなわちブレーキデイ
スクに前進方向への回動力を加えると上記パツド
は他方向へと移動させる。これを検知装置が検知
して、保持装置を復動させ、ブレーキ装置の液圧
が解放される。このようにして車輪の状態に応じ
てブレーキを保持し、解放することができる。
パツドと該パツドを押圧する部材との間には両
者の相対的変位を容易にする変動装置が設けられ
ているのでパツドはブレーキ力の作用方向の変化
に基いて容易に移動することができる。従つて、
確実にブレーキを保持させ得る。
また変動装置における弾性体により、いわゆる
デイスクブレーキのひきずり現象が生じたとして
もこれによりパツドが移動して誤作動することが
防止される。
〔実施例〕
まず、本発明の実施例のブレーキ装置における
デイスクブレーキについて第1図〜第4図を参照
して説明する。
図において、デイスクブレーキは全体として8
0で示され本体1はシリンダ部2とキヤリバー部
3とから成り、公知の内部構造を有する。シリン
ダ部2にはマスタシリンダからの液圧を受けるた
めの入力口金4が一体的に形成され、シリンダ部
2内のピストンはこれからの液圧を受けてシリン
ダ孔を前方に摺動し、シリンダ部2及びキヤリバ
ー部3から成る本体1は反力によりピストンと反
対方向に移動するように構成されている。
シリンダ部2からは横方向に一対のアーム部5
a,5bが突出しており、これらはそれぞれ案内
装置6a,6bにより前後方向に摺動自在に案内
されている。案内装置6a,6bは車体に固定さ
れる二股状の基部材7のアーム部材7a,7bに
より支持されている。
本体1のシリンダ部2内のピストンによつて押
圧されるパツド板8にはブレーキライニング9が
貼着されている。キヤリパー部3は車輪と共に回
するデイスクロータ10をまたいでおり、そのフ
オーク状のアーム部3a,3bによつて押圧され
るパツド板11にもブレーキライニング12が貼
着されている。デイスクロータ10はわずかな〓
間をおいてブレーキライニング9,12間の介在
している。案内装置6a,6bは同一の構成を有
するので一方6aについて説明する。
案内装置6aにおいて、本体1のアーム部5a
に形成された孔にはスリーブ13が嵌合してお
り、ボルト14をこれに挿通させ、基部材7のア
ーム部分7aに螺着、締めつけることにより、ボ
ルト14、ボルト14、スリーブ13は基部材7
と一体化される。スリーブ13の両端部分は伸縮
自在なゴムブーツ15,16によつて覆われてい
る。
他方の案内装置6bも同様に構成され、本体1
はこれらにより軸方向に摺動自在に案内される。
パツド板8,11はそれぞれ板ばねを屈曲させ
て成る回出側リテーナ18,18及び回入側リテ
ーナ19,19により基部材7のアーム部分7
a,7bに対し弾性的に支持され、軸方向及び周
方向に所定量移動可能となつている。なお、回出
側リテーナ18,18は場合によつてパツド板
8,11の周方向の移動量を大きくするために省
略してもよい。
基部材7の一方のアーム部分7bには周方向に
延びる凹所24が形成され、こゝにスイツチ20
が嵌着されている。スイツチ20の作動ロツド2
0aは回入側リテーナ19の一方の屈曲部19b
に形成した切欠き部19cを挿通して、同リテー
ナ19の他方の屈曲部19aに当接している。屈
曲部19a,19bはそれぞれパツド板8,11
の側面及び基部材7のアーム部分7bの内側面に
弾接している。スイツチ20の作動ロツド20a
はスイツチ20が内蔵するばねにより第1図にお
いて左方に付勢され、リテーナ19の屈曲部19
aに弾接している。
パツド板8のブレーキライニング9はブレーキ
不作動時でも引きずり現象によりデイスクロータ
10に当接可能となつているが、このときこれら
の間の摩擦力によりパツド板8が第1図において
右方に付勢されることがあるが、この付勢力よ
り、リテーナ19の屈曲部19aの弾性力とスイ
ツチ20が内蔵し作動ロツド20aを左方へと付
勢するばねのばねとの力和は充分に大きいものと
する。
スイツチ20と凹所24の内壁面との間のゴム
筒22及びゴムリング23が介在しており、これ
によりスイツチ20は基部材7が受ける振動力か
ら防振され、かつ基部材7から断熱される。
デイスクブレーキ全体は基部材7に設けた取付
孔17a,17bにより図示しない車体の一部に
固定される。なお、21はリード線、25はブリ
ーダである。
次に、第4図を参照して本発明に係わる変動装
置について説明する。
本実施例の変動装置はピストン側変動装置Aと
キヤリパ側変動装置Bとから成るが、ピストン側
変動装置Aはシリンダ部2に嵌合するピストン3
0とパツド板8との間に介在し、キヤリパ側変動
装置Bはキヤリパ部3のアーム部3a,3bとパ
ツド板11との間にある。
まず、ピストン側変動装置Aについて説明する
と、ピストン30はコツプ形状であるがこの凹所
に所定の〓間S1をもつて同じコツプ形状の可動部
材31が嵌合している。可動部材31の筒状部3
2の外周壁には減径段部32a,32bが形成さ
れ、これらとピストン30の内周壁との間に上述
の〓間S1が形成されている。本実施例によれば、
この〓間S1にグリースが封入され、これは可動部
材31の先端部に嵌着させた弾性材33によつて
シールされる。このために弾性材33の外周部は
ピストン30の内壁に弾性的に圧接している。ピ
ストン30の右端面30aと可動部材31の外周
面31aとは摺接しており、可動部材31とピス
トン30との間には公知の形状のピストンブーツ
が止着されている。パツド板8にはシム36が取
り付けられており、パツド板8はこれを介して可
動部材31と当接している。35はシールリング
である。
キヤリパ側変動装置Bはアーム部3a,3bに
対し、対として構成されているが、同一であるの
でアーム部3a側についてのみ説明すると、パツ
ド板11には段付突部11aが形成され、これに
例えばゴム製の弾性部材39が凹凸の関係で嵌着
している。またパツド板11にはインナーシム3
7が取り付けられており、この孔37aでパツド
板11の段付突部11aの大径部に嵌着してい
る。インナーシム37は左面がゴム面でパツド板
11と当接しており右面は金属面でアウターシム
38の金属面と当接している。これら面が摺接面
となる。アウターシム38に凹部38aが形成さ
れ、これに上述の弾性部材39が嵌着している。
インナーシム37と弾性部材39との間には〓間
S2が形成され、本実施例によれば、こゝにグリー
スが充填されている。インナーシム37及びアウ
ターシム38は〓間S2の上下にかなり長く延在し
て摺接しており、また弾性部材39はアウターシ
ム38の凹部38aに弾接しているので、〓間S2
内のグリースのシールはこれらにより行われる。
アフターシム38の凹部38aはアーム部3aの
孔40に嵌着している。なお、〓間S1,S2の大き
さはパツド板8,11のスイツチ20を作動させ
る移動量Sより充分に大きいものとする。
本実施例におけるデイスクブレーキ80は以上
のように構成されるが、次にこれを含むブレーキ
装置全体について第5図を参照して説明する。
第5図においてダンデムマスタシリンダ41に
はブレーキペダル42が結合され、その第1液圧
発生室は管路43を介して後輪44a,44bの
ホイールシリンダに接続される。第2液圧発生室
は管路45、電磁弁46及び管路47を介して前
輪48a,48bのホイールシリンダが接続され
る。前輪48bのホイールシリンダに上述のデイ
スクブレーキ80が用いられる。
デイスクブレーキ80におけるスイツチ20の
一方のリード線21は電線路49を介してバツテ
リのプラス端子50に接続され、他方のリード線
21は電線路51a、傾斜検知スイツイ80′、
電磁弁46のソレノイド46a、電線路51bを
介してバツテリのマイナス端子52に接続され
る。
電磁弁46は2位置電磁切換弁であつて、ソレ
ノイド46aに通電しないときには、ばね46b
の働らきでDの位置をとり、管路45と47とを
連通させているが、ソレノイド46aに通電する
とEの位置をとり、管路45と47とを非通電す
る。
スイツチ20は自動車が登坂路上で停止すると
自動車の車輪のバツクトルクで閉成するスイツチ
であるが、これと並列に更にブレーキスイツチ8
1及びアクセルスイツチ82が接続されている。
ブレーキスイツチ81はブレーキペダル42を踏
み込むと閉成し、アクセルスイツチ82はアクセ
ルを踏むと閉成するスイツチである。また上述の
傾斜検知スイツチ80′は自動車が登坂路上にあ
ると閉成するスイツである。
また電磁弁46と並列に逆止弁83が接続され
ているが、これはマスタシリンダ41側から前輪
48a,48bのホイールシリンダ側への方向を
順方向としている。従つて、電磁弁46のソレノ
イド46aが励磁されてEの位置をとつても、前
輪48a,48bにブレーキをかけることが可能
となつている。
本発明の実施例は以上のように構成されるが、
次にこの作用、効果などについて説明する。
今、第6図に示すように自動車は坂道Sを登つ
ており、停止すべくブレーキペダル42を踏み込
んだものとする。第6図において矢印Fは自動車
の進行方向、矢印Aは車輪の回転方向である。
マスタシリンダ41からの圧液は管路43を通
つて後輪44a,44bのホイールシリンダに供
給されると共に、管路45、Dの位置にある電磁
弁46、管路47を通つて前輪48a,48bの
ホイールシリンダに供給される。
車輪44a,44b,48a,48bにブレー
キがかけられ自動車は減速する。前輪48bにお
いてはデイスクロータ10にパツド板8,11の
ブレーキライニング9,12が圧接し、これらの
間に摩擦力が発生する。これによりパツド8,1
1にブレーキ反力が第6図に示すように矢印B方
向に作用する。すなわち、第1図においてパツド
板8,11には左方向に付勢力を受ける。従つて
スイツチ20はオフのまゝであるが、傾斜検知ス
イツチ80は閉じ、またブレーキスイツチ81及
びアクセルスイツチ82(踏んでいないので)も
閉じている。これにより電磁弁46のソレノイド
46aは励磁され、Eの位置をとる。マスタシリ
ンダ41からの液圧は逆止弁83を介して前輪4
8a,48bのホイールシリンダに伝達される。
自動車が坂道で停止すると車輪と共に回転して
いたデイスクロータ10には走行していたときと
は反対方向の回動力が生じ、デイスクロータ10
とパツド板8,11との間に働らく摩擦力がそれ
までとは逆転する。これにより、第1図において
パツド板8,11はリテーナ19及び変動装置
A,Bの弾性部材33,39の弾性力及びスイツ
チ20が内蔵するばねのばね力の和に打ち勝つて
右方へと押動される。作動ロツド20aは押し込
まれて、スイツチ20はオンし、電磁弁46のソ
レノイド46aは励磁され続ける。この状態で運
転手がブレーキペダル42への踏力を解除する
と、後輪44a,44bのホイールシリンダから
はブレーキ液はマスタリング41に還流するが、
電磁弁46は遮断状態にあるので、前輪48a,
48bのホイールシリンダからはブレーキ液は還
流せず、こゝに圧液が保持される。これにより自
動車は坂道で停止状態を維持することができる。
自動車を発進させるべく、ギアを切り換えクラ
ツチペダルを半クラツチの状態にして、アクセル
ペダルを踏むとアクセルスイツチ82は開き、ま
た前輪48bのデイスクロータ10に駆動力が伝
達され、これとパツド板8,11との間の摩擦力
は再び反転し、ブレーキ反力はA方向になつてパ
ツド板8,11は左方へと押動され、第1図に図
示の位置をとる。すなわちスイツチ20はオフ
し、電磁弁46のソレノイド46aへの通電は断
たれる。電磁弁46は再びDの位置をとりマスタ
シリンダ41側とホイールシリンダ側とは連通さ
せられる。シリンダ部2内に保持されていた圧液
は図示の状態にある電磁弁46を通つてマスタシ
リンダ41に還流する。かくしてブレーキは解放
され、自動車は発進する。
なお、以上において、登坂路上で停止時に、更
にブレーキ力を増大させるべくブレーキペダル4
2を踏み込んだときには、マスタシリンダ側とホ
イールシリンダ側を連通させる。これにより、ブ
レーキ力を更に増大させることができる。
本実施例は以上のような作用を行うのであるが
次のような効果を奏するものである。
すなわち、第4図において、ブレーキをかけた
ときにはパツド板8,11はそれぞれ変動装置
A,Bを介してピストン30及びキヤリパ部3の
アーム部3a,3bにより押圧されるので、ブレ
ーキ摩擦力の作用方向が変化したときにはパツド
板8,11は容易に周方向に移動することができ
る。これによりスイツチ20を確実にオンオフさ
せることができ装置作動性を向上させることがで
きる。
すなわち、変動装置Aにおいては、ピストン3
0と可動部材31との摺接面30a,31aには
〓間S1に充填されているグリースが介在している
ので、これらの間の摩擦係合は充分に小さく、ま
た弾性部材33及びピストンブーツ34は容易に
変形し得るので、可動部材31はパツド板8と共
にピストン30に対して相対的に容易に変位する
ことができる。
また、変動位置Bにおいては、シム37,38
の摺接面には〓間S2に充填されているグリースが
介在しているので、これらの摩擦係数は充分に小
さく、また弾性部材39は容易に変形し得るの
で、パツド板11はインナーシム37と共にキヤ
リパ部3のアーム部3a,3bに対して相対的に
容易に変位することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、勿
論、本発明はこれに限定されることなく本発明の
技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、ピストン側変動装置としては第7図又
は第8図に示す変形例が考えられる。
第7図の変形例による変動装置A2ではピスト
ン55に環状部材56が嵌入されており、環状部
材56の外周部に形成される環状凹所には鳴き防
止用弾性リング部材(ゴム)57及び摺動リング
58が嵌合しており、この摺動リング58とピス
トン55の端面とが摺接している。59は弾性材
でなるシール部材59であり、〓間S3にはグリー
クが充填されている。60はピストンブーツであ
る。本変形例でも上述の実施例の変動装置Aと同
様な効果が得られることは明らかである。
第8図の変形例による変動装置A3ではピスト
ン61にやはりコツプ形状に可動部材62が嵌入
しており、それぞれ弧状の凹所61a及び凸所部
62aで摺接している。63は弾性材63でなる
シール部材であり、〓間S4にはグリースが充填さ
れる。64はピストンブーツである。本変形例で
も上記実施例の変動装置Aと同様な効果が得られ
ることは明らかである。
第9図及び第10図はキヤリパ側変動装置の変
形例を示すが、第9図の変形例による変動装置
B2では金属で成る断面T字状の〓間形成部材6
5がキヤリパ3のアーム部3a又は3bに貼着さ
れており、その小径部は弾性部材67によりパツ
ド板11の孔67内で支持されている。また大径
部には合成樹脂で成るすべりリング材68が嵌着
されており、これはアーム部3a又は3bに貼着
されている。すべりリング材68とパツド板11
の外面とが摺接面となる。〓間S5にはグリースが
充填される。第10図の変形例による変動装置
B3では金属で成る断面T字状の可動部材69が
キヤリパ3のアーム部3a又は3bに小径部で弾
性部材71により孔70内で支持されている。ま
た大径部には合成樹脂又はゴムで成るシール部材
72が嵌着されており、これはパツド板11に貼
着されている。可動部材69の大径部とキヤリパ
3のアーム部3a又は3bとの相当接する面が摺
動面となる。〓間S6にはグリースが充填される。
第9図及び第10図の変形例でも上述の実施例
の変動装置Bと同様な効果を奏することは明らか
である。なお、上記各変形例の〓間S3〜S6の大き
さは実施例と同様、パツド板8,11のスイツチ
20を作動させる移動量Sより大きいものとす
る。
また上記実施例及び各変形例では〓間S1〜S6
グリースを充填させるようにしたが、充填させず
とも各摺動面の摩擦抵抗を充分に小さくしておけ
ば、上述と同様な効果が得られる。
また以上の実施例ではキヤリパ3のアーム部3
a,3bに対し同一の変動装置Bを設けるように
したが、異なつた変動装置、例えばアーム部3a
に対しては変動装置Bを設けるが、他方のアーム
部3bに対しては第9図又は第10図の変動装置
B2又はB3を設けるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明のブレーキ装置によれ
ば、クラツチペダルを踏み続けていなくても車両
等の停止状態を維持することができ、また、クラ
ツチ板のような部材が摩耗してもペダル操作と実
際の車輪又は車体の動きとのタイミングがずれる
ということがないという効果をパツドが摩擦力の
作用方向の変化に応じて容易に移動することがで
きるので、確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例によるブレーキ装置に
おけるデイスクブレーキの正面図、第2図は同平
面図、第3図は同背面図、第4図は第2図におけ
る−線方向断面図、第5図はブレーキ装置の
全体を示す配管系統図、第6図は同実施例の作用
を示すための坂道上にある車輪の概略側面図、第
7図〜第10図は上記実施例における変動装置の
変形例を示す拡大断面図である。 なお図において、30,55,61……ピスト
ン、32,62,69……可動部材、33,3
9,59,63,66,71……弾性部材、3
7,38……シム、58,68……すべり部材、
S1〜S6……〓間。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ブレーキデイスクに圧接可能に位置されるブ
    レーキパツドと、該ブレーキパツドを外部からの
    指令に応じて前記ブレーキデイスクに圧接させる
    作動装置と、前記ブレーキパツドとブレーキデイ
    スクとの摩擦力の作用方向の変化に基くブレーキ
    パツドの車体固定部に対する相対的変化を検知す
    る検知装置と、該検知装置の検知信号に基き前記
    作動装置への指令を前記摩擦力の作用方向の再変
    化まで持続可能とするブレーキ保持装置とを備
    え、前記作動装置が前記ブレーキパツドを前記ブ
    レーキデイスクに向つて押圧する押圧部材を有し
    ているブレーキ装置において、前記押圧部材と前
    記ブレーキパツドとの間に、両者の相対的変位を
    容易化する変動装置を設け、この変動装置が、互
    いに摺動可能な一対の摺動部と、一方の摺動部側
    に設けた凹部と、この凹部に前記摩擦力の作用方
    向に所定の〓間をもつて嵌合し他方の摺動部側に
    設けられる突部と、該突部と前記凹部内壁との間
    に挾圧して配置され前記〓間を所定位置に確保し
    ようとする弾性体とを有するようにしたブレーキ
    装置。
JP61108991A 1986-05-13 1986-05-13 ブレ−キ装置 Granted JPS62265056A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61108991A JPS62265056A (ja) 1986-05-13 1986-05-13 ブレ−キ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61108991A JPS62265056A (ja) 1986-05-13 1986-05-13 ブレ−キ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62265056A JPS62265056A (ja) 1987-11-17
JPH0536265B2 true JPH0536265B2 (ja) 1993-05-28

Family

ID=14498817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61108991A Granted JPS62265056A (ja) 1986-05-13 1986-05-13 ブレ−キ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62265056A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1069335A1 (en) * 1999-07-16 2001-01-17 Akira Juura A brake system and a method for assembling thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62265056A (ja) 1987-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61247553A (ja) ブレ−キ装置
US4055238A (en) Anti-squeal device in disc brake
US4030576A (en) Disc brake assembly including a self-contained actuator with wear take-up and anti-drag device
EP0566133A1 (en) Braking device for automotive vehicle
US3974897A (en) Brake actuator assembly
US3664468A (en) Self force-increasing disk brake
JPH0536265B2 (ja)
JP2519419B2 (ja) ブレ−キ装置
JPH0367898B2 (ja)
JPH0642562A (ja) ディスクブレーキ装置
JPS62265057A (ja) ブレ−キ装置
US3456765A (en) Fixed-yoke disk brake
JP2562026B2 (ja) デイスクブレ−キ装置
KR20180126827A (ko) 차량용 디스크브레이크 장치
JPS63166642A (ja) ブレ−キ制御装置
JPS5813765B2 (ja) ブレ−キシリンダソウチ
JPS63162356A (ja) ブレ−キ制御装置
JPH051704Y2 (ja)
KR101316170B1 (ko) 차량의 디스크브레이크용 브레이크패드 커버심
JPH0443018B2 (ja)
JPH01108426A (ja) 車両用制動装置
JPS6368449A (ja) ブレ−キ制御装置
JPH0441108B2 (ja)
JPS61291258A (ja) ブレ−キ装置
JPS61263858A (ja) ブレ−キ装置