JPH0536207U - 電気カーペツトの温度制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気カーペットは汚れ防止、クッション性の
向上やインテリア性向上のため、カーペットカバーを本
体に掛けて使用されることが多いが、そのカバーの使用
の有無、種類によって採暖面の温度が変化しない温度制
御手段を提供する。 【構成】 カーペット本体１の端部のボックス６に第２
の温度センサー４と重量センサー５を、コントローラボ
ックス９に室温を検出する第３の温度センサー８と温度
制御回路７を具備し、カーペット本体１に掛けられるカ
ーペットカバー１３の有無や熱伝達率を測定し、その結
果に応じてカーペット本体１の設定温度に補正を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一般家庭で暖房用に用いられる電気カーペットの温度制御装置に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電気カーペットの温度制御装置は図４に示す如く、電熱ヒーター２と温 度制御装置から成り、温度制御装置により電熱ヒーター２に流す電流はコントロ ールされ、電気カーペットの本体温度を一定に保つようにされている。

【０００３】 また温度調節装置は使用者の好みに応じて可変できるよう、ダイヤル、レバー 等による調節ツマミが設けられている。温度調節装置はカーペット本体１に埋め 込まれた温度センサー３により温度を検出し、調節ツマミの設定に応じ、カーペ ット本体１の温度をコントロールしている。（例えば、実公昭５９−３８６５５ 号公報参照のこと）

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前述の構成の電気カーペットの温度制御装置はカーペット本体に埋め込まれた 温度センサー及び温度制御回路により、カーペット本体の温度はほぼ一定に維持 されるが、汚れ防止、クッション性の向上やインテリア性の向上のためにカーペ ットカバーを使用した場合カバーの種類によって熱伝達が異なり、採暖面の温度 が異ってしまう。

【０００５】 一般に電気カーペットの設定温度は３０℃〜４０℃の範囲で調節され、使用者 の好みにより選択されるが、カーペットカバーの使用の有無、種類によって採暖 面の温度が変ってしまい、適温が得にくいという不具合点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案は上記の欠点を解決するためになされたものであり、カーペット本体に 電熱ヒーターと第１の温度センサーを配設し、カーペット本体の端部に通電によ り自己発熱する第２の温度センサーと重量センサーを収納したボックスを具備し 、更に温度制御回路と室温を検出する第３の温度センサーを収納したコントロー ラボックスを前記ボックスに接続した構造とし、重量センサーにより検出された 重量が所定の重量以上の時に、第２の温度センサーと第３の温度センサーの温度 差に応じて、カーペット本体の設定温度を変化させる構成のものとした。

【０００７】

【作用】

前述の構成にすることにより、カーペットカバーの有無、種類によって異なる 熱伝達に見合うようカーペット本体の設定温度を変化させる。カーペット本体端 部のボックスに収納された第２の温度センサー部の温度は、室温とカーペットカ バーの熱伝達により決定される。カーペットカバーが無い場合は熱伝達が最も良 くカーペットカバーの厚さが増すに従い熱伝達が悪くなる。第２の温度センサー の温度上昇によりカーペットカバー熱伝達を検出することが可能である。

【０００８】 また、ボックスに設けられた重量センサーにより、カーペットカバーの有無及 び概略の厚さを検出する。

【０００９】 従って前述構成により、カーペットカバーの有無、熱伝達率を見極め、カーペ ット本体の設定温度を補正することが可能となり、採暖面の温度を適正化する。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面により説明する。

【００１１】 実施例の構成は図１、図２及び図３の如くである。

【００１２】 １はカーペット本体であり、電熱ヒーター２と第１の温度センサー３を配設し 、端部にはボックス６を備え、第２の温度センサー４と重量センサー５を収納し ている。９はコントローラボックスであり、ヒーター電流を制御する温度制御回 路７と室温を検出する第３の温度センサー８を具備している。１３はカーペット カバーであり、カーペット本体１の全面を覆っている。

【００１３】 次に前記構成における本実施例の作用について説明する。

【００１４】 室温をＲＴ、第２の温度センサー４の発熱量をＱ、カーペットカバー１３の熱 伝達率をｈとすると、第２の温度センサー４部の温度ＳＴは次式に表わせる。

【００１５】 ＳＴ∝ａ×ｈ×Ｑ＋ＲＴ ａ：定数 従って、カーペットカバー１３の熱伝達率ｈを算出し、その値に応じてカーペ ット本体１の設定温度に補正を行う。補正温度幅△Ｔは次式とする。

【００１６】 △Ｔ∝ｂ×ｈ ｂ：定数 但し、重量センサー５により検出した重量が、所定の値以上のときに上記補正を 行い、重量が所定の値以下の場合はカーペットカバー１３が無し、または極めて 薄いものとし、補正は行なわない。

【００１７】

【考案の効果】

以上の如く、本考案によれば、カーペットカバーの使用や買い換えなどにより 種類の異なったカーペットカバーへの変更があっても、カーペットカバーの熱伝 達に応じカーペット本体の設定温度が自動的に切換えられ、常に適正な温度調節 範囲が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す電気カーペットの温度
制御装置の斜視図。

【図２】同じく回路図。

【図３】同カーペット本体端部の要部断面図。

【図４】従来例を示す電気カーペットの温度制御装置の
斜視図。

【符号の説明】

１ カーペット本体 ２ 電熱ヒーター ３ 温度センサー ４ 第２の温度センサー ５ 重量センサー ６ ボックス ７ 温度制御回路 ８ 第３の温度センサー ９ コントローラボックス

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 水島 正和 千葉県柏市新十余二３番地１ 株式会社日 立ホームテツク内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カーペット本体(1)に電熱ヒーター(2)と
   第１の温度センサー(3)を配設し、前記カーペット本体
   (1)の端部に通電により自己発熱する第２の温度センサ
   ー(4)と重量センサー(5)を収納したボックス(6)を具備
   し、更に温度制御回路(7)と室温を検出する第３の温度
   センサー(8)を収納したコントローラボックス(9)を前記
   ボックス(6)に連結して具備した電気カーペットの温度
   制御装置において、重量センサー(5)により検出された
   重量が所定の重量以上の時、第２の温度センサー(4)と
   第３の温度センサー(8)の温度差に応じて、カーペット
   本体(1)の設定温度を変化させる温度制御回路(7)を電熱
   ヒーター(2)に接続したことを特徴とする電気カーペッ
   トの温度制御装置。