JPH0536195B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0536195B2
JPH0536195B2 JP30823087A JP30823087A JPH0536195B2 JP H0536195 B2 JPH0536195 B2 JP H0536195B2 JP 30823087 A JP30823087 A JP 30823087A JP 30823087 A JP30823087 A JP 30823087A JP H0536195 B2 JPH0536195 B2 JP H0536195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tightening
amount
seating
signal
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30823087A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01153284A (ja
Inventor
Masaaki Ookubo
Haruo Arahori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Air Tools Co Ltd
Original Assignee
Fuji Air Tools Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Air Tools Co Ltd filed Critical Fuji Air Tools Co Ltd
Priority to JP30823087A priority Critical patent/JPH01153284A/ja
Publication of JPH01153284A publication Critical patent/JPH01153284A/ja
Publication of JPH0536195B2 publication Critical patent/JPH0536195B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明はエアモータを内蔵したインパクトレ
ンチの締付制御装置に関するものである。
(従来の技術) インパクトレンチの締付制御装置に関する従来
例としては、例えば本出願人が先に提案したトル
クレンチの締付制御装置(特願昭62−18048号
(特願昭63−185584号))を挙げることができる。
その装置によつて例えばインパクトレンチにおけ
る締付トルクを制御する場合は、次のようにして
行う。すなわちインパクトレンチで例えばボルト
等をバネ座金等を挟んでねじ込んでいく際には、
まずバネ座金の変形に必要な打撃が行われ、この
バネ座金の変形終了後にボルトの締込力を与える
打撃に移行することとなるが、このように打撃の
途中で、ボルト等の被締結体に対する実質的な締
込力を与える打撃に変化する点を着座点とし、こ
の着座点に達するまでの反動回転量の積算値を予
め設定する。そして個々の締付操作開始毎に、各
打撃において生ずる反動回転量を積算していき、
この積算量が上記設定値を超える打撃が行われた
ときに、着座信号がまず発生される。そしてこの
着座信号発生以降の各打撃毎の締込量を各打撃間
隔毎のエアモータ出力軸の検出回転角から、締込
量零を想定して予め設定された回転角を引いて求
めていき、それらの締込量の累積値が、所望の締
付トルクに応ずる設定値以上となつたときに、自
動的にエアモータへの給気を停止する。このよう
に締付力と締込角との相関に基づいて締付トルク
を精度良く管理する構成となされている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら上記装置においては、着座信号出
力後の被締結体の累積締込量が所望の締付トルク
(以下、目標量と言う)に応ずる設定値以上にな
つたときに停止することから、最終の打撃によつ
て上記目標量を超える側の締付力のバラツキが生
じる。さらに、着座信号発生時においても、所定
の初期締付トルクに応ずる積算反動回転量を超え
る反動回転量を応じた時に上記着座信号は発生さ
れるものであり、したがつてその直前の打撃によ
つて被締結体は着座点に達すると共にさらに幾分
かの締付力が与えられた締込位置に達していたこ
ととなる。しかしながらこのときの締込量は上記
累積締込量には算入されず、したがつて上記着座
信号発生直前の打撃による締付力も上記目標量を
超える側のバラツキの要因となる。このように、
被締結体の締付トルクが上記目標量となるように
打撃数を制御していく場合に、その制御範囲の前
後において生ずるバラツキの要因が、共に上記目
標量よりも過大となる側に作用するために、両者
が加算されてバラツキの範囲が大きくなり、この
ため充分に満足し得る精度での締付トルクの管理
がなされないという問題があつた。
この発明は上記に鑑みなされたものであつて、
その目的は、被締結物の締付トルクをより精度良
く管理し得るインパクトレンチの締付制御装置を
提供することにある。
(問題点を解決するための手段) そこでこの発明のインパクトレンチの締付制御
装置は、エアモータと、このエアモータによつて
駆動される締付トルク発生機能と、上記エアモー
タ出力軸において打撃毎に生ずる反動回転量を検
出するための回転量検出機構とを有するインパク
トレンチにおいて、被締結体が着座点に至る間の
各打撃毎の反動回転量の積算量を設定量から減算
して許容残量を求める残量演算手段と、当該打撃
における反動回転量が当該打撃終了後の許容残量
以上であつたときに着座信号を出力する着座判定
手段と、上記着座信号が出力されてからの上記被
締結体の締込回転量を演算し、その演算結果が所
望の締付トルクに応ずる設定値以上となつたとき
に停止指令信号を発する演算回路と、上記停止指
令信号に応じて給気通路を閉じる給気遮断機構と
を有している。
(作用) 上記のインパクトレンチの締付制御装置におい
ては、被締結体が着座点に達するまでの累積反動
回転量を予め設定し、この設定量と、各締付操作
開始から着座点に至る間の打撃毎に生じる反動回
転量の積算量とが比較され、上記設定量から積算
量を引いて求める許容残量は、打撃の繰返し毎に
漸減していく。そしてこの許容残量が、その直前
の打撃で生じた反動回転量よりも小さくなつたと
きに、被締結体が実際に着座点に達していなくと
も着座信号が出力され、以降、被締結体の締込ト
ルクを管理するための締込回転量の演算が開始さ
れる。したがつて上記着座信号出力時において許
容残量が存する場合には、上記締込量演算開始後
の第1回目の打撃によつて上記許容残量に相当す
る着座点までの締込と着座点を超える締込とが与
えられる。この結果、締込量演算結果が所望の締
付トルクに応ずる設定値に達した時の締付トルク
は、上記第1回目の打撃時における着座点に至る
までに要する締込力が上記所望の締付トルクより
も不足したものとなる。つまり締込回転量の演算
の開始を与える着座点の検出に際して生ずるバラ
ツキは、締付力不足側に主に作用するのである。
一方、上記締込回転量の演算結果によつて制御さ
れる最終打撃でのバラツキは、従来と同様に締込
力過大側に作用する。このように締込トルク制御
の開始時には不足側、終了時には過大側となるよ
うに各バラツキ要因が作用するので、両者が相殺
されてバラツキの幅は従来よりも小さなものとな
り、この結果、より精度の良い締付トルクの管理
が可能となる。
(実施例) 次にこの発明のインパクトレンチの締付制御装
置の具体的な実施例について、図面を参照しつつ
詳細に説明する。
第1図には、この発明を適用したインパクトレ
ンチの縦断正面図を示しており、同図のようにこ
のインパクトレンチは、把持部1と、把持部1に
連なると共に前後方向に延びる本体ケーシング2
とを有している。本体ケーシング2は、把持部1
の上端部に一体的に連接された中央ケーシング3
と、中央ケーシング3の前端部からさらに前方へ
と延びる前部ケーシング4と、中央ケーシング3
の後部を覆う後部ケーシング5とを有しており、
中央ケーシング3内にはエアモータ6が、前部ケ
ーシング4内には締付トルク発生機構7が、後部
ケーシング5内には回転量検出機構8がそれぞれ
収納されている。締付トルク発生機構7は、エア
モータ6の出力軸9の先端部にスプラインによつ
て結合されたカム11と、カム11によつて回転
駆動されると共に軸対称位置にそれぞれ配設され
た2箇のハンマー12,12と、ハンマー12,
12からの打撃を受けるアンビル14とより成る
もので、このアンビル14の先端部は前部ケーシ
ング4の前端部を越えて外方へ導出され、締付用
ソケツト(図示せず)を着脱可能に取着し得るよ
うなされている。エアモータ6を作動させる空気
は、把持部1下端部に取着された給気管接続口1
7から把持部1内の給気通路18を通り、給気弁
機構19を経て正逆切換及び流量調整弁機構21
を介してエアモータ6へと供給されるようになさ
れており、エアモータ6からの排気は適宜経路を
経て外部へと放出される。上記給気弁機構19
は、把持部1の前方に操作ノブ22を突出させ、
この操作ノブ22と直結する弁棒23の内側先端
部に弁子部24を形成し、把持部1に嵌設したス
リーブ状の弁体25の内端孔縁を弁座26とした
ものであつて、操作ノブ22を挿入することによ
つて弁子部24を弁座26から引離し、この部分
に形成される間隔及び弁体25内側を経て、弁体
25に穿設した透孔27を通り、エアモータ6方
向へと給気し得るようなされている。また操作ノ
ブ22の裏面側には磁石28が、把持部1の前部
にはホールICより成るリードスイツチ29がそ
れぞれ取着されており、操作ノブ22を押入して
エアモータ6への給気を開始する際にリードスイ
ツチ29が磁石28の近接を検出し、後記する締
付制御装置を起動させ得るようになつている。こ
のリードスイツチ29の結線はコネクタ32を介
して外部へ導出されている。なお33は正逆切換
用レバーである。また上記給気管接続口17に接
続される供給エアー配管には、後述する締付制御
装置からの停止指令信号によつて給気通路を閉じ
る給気遮断機構となるインパクトレンチエアー遮
断器(図示せず)を介設している。
次に後部ケーシング5に配設された回転量検出
機構8について説明するが、この機構8はこの場
合、エアモータ6の出力軸9に直結された回転デ
イスク35と、第2図に示すように、後部ケーシ
ング5内に互いに位相差をもたせて配設された一
対のフオトインタラプタ36,37とより成るロ
ータリーエンコーダ式のものである。回転デイス
ク35はその周方向に沿つて多数のスリツト38
を穿設したもので、第1図のように、エアモータ
6の出力軸9後端部に固着された導出シヤフト3
9の自由端部に、座金41を介して、ナツト42
によつて固着されている。各フオトインタラプタ
36,37は、回転デイスク35を介して互いに
相対向する位置に配設された一組の発光ダイオー
ドとフオトトランジスタとより成るもので、その
間を通過したスリツト38の数、すなわち回転デ
イスク35及び出力軸9の回転角度に対応した数
の信号を発生する。そして両フオトインタラプタ
36,37を位相をずらせて配設してあるため、
一方のフオトインタラプタ36の信号と他方のフ
オトインタラプタ37の信号とは位相差を持つこ
とになり、一方の信号のパルスエツジにおける他
方の信号のレベルを判断することによつて回転デ
イスク35の回転方向を検知することが可能とな
る。したがつて、上記のロータリーエンコーダを
用いることによつて、ハンマー12がアンビル1
4に衝突した後、この衝突の反動でエアモータ6
の出力軸9が逆方向に戻る際の反動回転角と、締
込方向の正転回転角とを区別して検出することが
できる。
上記回転量検出機構8を用いて制御を行う締付
制御装置につき、第3図に基づいて説明する。図
において、回転デイスク35及びフオトインタラ
プタ36,37は上記したとおりのものである
が、フオトインタラプタ36,37からの出力
は、まず回転方向判別及びカウントパルス発生回
路45に送られる。この回路45では上記フオト
インタラプタ36,37からの信号を整形して、
上記回転デイスク35の回転に同期するパルス
列、すなわちカウントパルス信号を発生すると共
に、上記のように回転方向を判別して、例えば反
転方向のパルス列が継続する間は、出力信号レベ
ルを“H”レベルとするような方向判別信号を出
力する。そして上記カウントパルス信号と方向判
別信号とは、残量演算手段となる着座点検出用プ
リセツタブルダウンカウンタ(以下、着座カウン
タと言う)C1と、反動時往復パルスキヤンセル
用アツプダウンカウンタ(以下、キヤンセルカウ
ンタと言う)C2とに入力される。上記着座カウ
ンタC1は上記方向判別信号が反動回転方向信号
レベルであるときに入力されてくるカウントパル
ス信号をダウンカウントしていく。つまり打撃毎
に生じる反動回転量に応じたカウントパルス信号
数を、プリセツト値から順次減算して、各打撃終
了毎の許容残量を演算していく機能を有してい
る。そして上記のプリセツト値は反動角度設定器
46に予め設定されている値が、締付操作開始時
毎に与えられる。このインパクトレンチで例えば
ボルト等をバネ座金等を挟んでねじ込んでいく際
に、まずバネ座金の変形に必要な打撃が行われ、
このバネ座金の変形終了後にボルトの締込力を与
える打撃に移行することとなる。このように打撃
の途中で、ボルト等の被締結体に対する実質的な
締込力を与える打撃に変化する点を着座点とし、
この着座点に至るまでに必要な打撃毎に生じる反
動回転量の累積値を予め求めて、この累積値を上
記反動角度設定器46に設定する。
一方、上記キヤンセルカウンタC2は、各打撃
毎の反動回転発生時、つまり前記方向判別信号が
反動回転方向信号レベルに変化したときから、カ
ウントパルス信号のアツプカウントを開始し、続
いて上記方向判別信号が正転方向に変化した時か
らはダウンカウントを行うようになされている。
そしてこのダウンカウント中に、そのカウント値
が零になつたとき、すなわち反動開始位置(打撃
位置)に復帰したときにカウントを停止し、次の
打撃時に生ずる反転方向信号レベルへの変化待ち
状態となる。
上記のキヤンセルカウンタC2の計数値と前記
着座カウンタC1の演算値とは、着座判定手段と
なる着座点判定用比較器47にそれぞれ入力さ
れ、大小の比較が行われる。そして上記キヤンセ
ルカウンタC2の計数値が着座カウンタC1の演
算値以上となつた時に上記着座点判定用比較器4
7から若座信号が着座点ゲート51に出力される
ようになされている。この着座点ゲート51に
は、前記カウントパルス信号が入力されており、
上記着座信号発生前の入力信号に対しては通過を
阻止し、着座信号発生後のカウントパルス信号を
通過させる。そしてこの着座信号発生後に通過し
てくるカウントパルス信号に対して、上記着座点
ゲート51とキヤンセルカウンタC2とを有する
演算回路50によつて、被締結体の締込量の演算
が開始される。
上記演算回路50には、さらに次の二つのカウ
ンタ、すなわちロータ半回転検出用プリセツタブ
ルダウンカウンタ(以下、基準カウンタと言う)
C3と、締付角度検出用プリセツタブルアツプカ
ウンタ(以下、検出カウンタと言う)C4とが設
けられている。前記着座点ゲート51を通過する
カウントパルス信号は、反動時パルスキヤンセル
ゲート52を介して、上記基準カウンタC3と検
出カウンタC4とへそれぞれ入力される。上記反
動時パルスキヤンセルゲート52は前記キヤンセ
ルカウンタC2からの出力信号に基づいて、カウ
ントパルス信号を選択的に通過させる機能を有す
るものであり、上記キヤンセルカウンタC2のカ
ウント動作、すなわち前記のように各打撃時にお
ける反動回転と、この反動回転の開始点までの復
帰回転との往復回転移動時に生ずるカウントパル
ス信号のアツプカウント、ダウンカウントの動作
以外の期間において、このキヤンセルカウンタC
2からはキヤンセル終了信号が出力されている。
このキヤンセル終了信号が入力されている間のカ
ウントパルス信号を、上記反動時パルスキヤンセ
ルゲート52は通過させるようになされている。
したがつてこれを通過するカウントパルス信号
は、着座信号発生以降の、そして各打撃時におけ
る反動回転と、これと同等量の打撃位置までの復
帰回転との往復回転移動時に生ずるパルス列が除
かれた被締結体締付方向のカウントパルスのみと
なる。
上記基準カウンタC3は、着座信号発生時の打
撃点を記憶する機能を有している。上記のような
各ゲート51,52を通過したカウントパルス信
号をダウンカウントする。そして、そのプリセツ
ト値は、各打撃時における被締結体の締込量を零
と想定した場合の各打撃間隔の回転量に応ずるパ
ルス数としている。例えば上記装置では、締込量
零のときにはエアモータ6の半回転で一回の打撃
が行われ、一方回転デイスク35のスリツト数は
144箇設けており、そこで半回転に応ずるパルス
数72をプリセツト値として予め設定している。
このプリセツト値からダウンカウントされてその
カウント値が0になつたときに、上記基準カウン
タC3からは基準位置信号が発生され、またこの
基準位置信号によつて自身のプリセツトを行つ
て、以降再び上記のようなダウンカウントを繰返
すようになされている。こうして、被締結体が着
座したときの打撃位置に、エアモータ6によつて
回転駆動される各ハンマ12,12が達する毎に
基準位置パルス信号が上記基準カウンタC3によ
つて発生されるのである。したがつて、上記のよ
うな基準位置パルス信号が発生された時点から実
際に次の打撃が生じる迄のカウントパルス信号の
カウント値は、被締結体の締込角度量に応じた回
転デイスク35の回転量となる。
上記検出カウンタC4は、前記各ゲート51,
52を通過したカウントパルス信号をアツプカウ
ントする。そして上記のような基準カウンタC3
の基準位置パルス信号によつて、そのカウント値
は0にリセツトされる。したがつて、この検出カ
ウンタC4のカウント値は、次の打撃が生ずるま
では、それまでの被締結体の締込角度量に応じた
回転デイスク35の回転量を示している。このよ
うな検出カウンタC4のカウント値は、締付角度
設定器53に予め設定されている値と、比較器5
4で比較されている。カウント値が設定値以上と
なつた場合には、上記比較器54から比較出力ゲ
ート55に“H”信号が出力される。一方、前記
キヤンセルカウンタC2からの打撃発生時に変化
するキヤンセル終了信号と、上記基準カウンタC
3からの基準位置パルス信号とは、比較出力タイ
ミング信号作成回路56にも入力されており、こ
の回路56では、基準位置パルス信号が発生され
てから、次のキヤンセル終了信号のレベル変化
時、すなわち打撃発生時に、比較タイミング信号
を上記比較出力ゲート55に出力する。すなわ
ち、各打撃発生時において、上記比較器54の出
力状態が比較出力ゲート55から出力されるよう
になされている。これによつて各打撃時におい
て、検出カウンタC4での被締結体の実際の締込
量に応ずるカウント値が、締付角度設定器53で
の設定値以上であるときには、上記比較器54の
“H”レベル出力信号が、上記比較出力ゲート5
5から停止指令信号として出力され、この信号を
受けて、給気遮断機構となるインパクトレンチエ
アー遮断器60によりエアー供給が遮断され、締
付作業が自動的に停止される。なおこのときの上
記検出カウンタC4のカンウト値、すなわち締込
量に応ずるカウント値は、角度表示器57で作業
者に表示されるようになされている。
上記構成の装置の作動状態について、第4図及
び第5図を参照して次に説明する。
まず作業開始に当たつて、反動角度設定器46
に予め求めた着座点に至るまでの累積反動角度量
に応じた数値を設定する。また締付角度設定器5
3にも、同様に所望の締付トルクを与える締付角
に応じた数値を設定する。そして操作ノブ22の
押込操作によつて、エアー遮断器60の遮断状態
が解除され、エアモータ6の回転作動が開始され
る。締込方向の回転が継続されてボルト等の被締
結体の頭部が例えばバネ座金に当接し、このバネ
座金の変形抵抗が生じるようになると、エアモー
タ6の回転に被締結体を把持しているアンビル1
4の回転が追従しなくなり、締付トルク発生機構
7におけるエアモータ6半回転毎の打撃による締
込が行われていくこととなる。第4図には、上記
作業の開始から前記着座信号が発生される過程で
のタイムチヤートを示している。同図のように、
打撃M1,M2…がなされる毎に、各打撃毎に生
じる反動回転量に比例するカウントパルス数が、
着座カウンタC1においてその初期設定値から減
じられていくことによつて許容残量が求められ
る。一方、キヤンセルカウンタC2では、前記の
ように、各打撃毎にアツプカウント、ダウンカウ
ントを繰返しており、このカウント値と上記許容
残量とは、前記着座点判定用比較器47内で比較
されている。上記許容残量は、設定値から累積反
動回転量を引いた値として求められ、各打撃毎に
小さな値となつてくる。そして図中の打撃Mm時
におけるカウント動作で示すように、この打撃
Mmによつて生じ反動回転の際に減じられる上記
許容残量が、キヤンセルカウンタC2で反動回転
量に応じるアツプカウント値よりも小さくなり、
それまでの大小関係が逆転した時点で、上記着座
点判定用比較器47から着座信号が出力され、こ
れによつて前記着座点ゲート51がON作動され
る。そしてこの時の反動回転量と同等の復帰回転
の終了時、すなわち上記キヤンセルカウンタC2
におけるアツプカウントの後のダウンカウントに
よつてカウント値が零になつた時に、続いて前記
反動時パルスキヤンセルゲート52がON作動
し、このゲート52と上記着座点ゲート51とを
カウントパルス信号が通過し得るようになつて、
次に前記演算回路50における被締結体の締込量
の演算が開始される。上記のように着座信号は、
許容残量が零以上においても、その量以上の反動
回転量を生じた打撃Mmが行われた時に発生する
こととしている。このような反動回転量は、打撃
の繰返し毎に徐々に増加していくものであるの
で、次の打撃Mm+1においては、許容残量が零
以下、すなわち設定値を超える累積反動回転量が
与えられることが明らかである。従来は、設定値
を超えたことが確認できた打撃点を着座点として
おり、この点と、予め設定値を求めた際の着座点
との差異は、前記のように、被締結体の締付トル
クを設定値よりも過大にする側に作用していた訳
であるが、上記においては、着座判別時に生ずる
バラツキは、被締結体の締付トルクに対して不足
側に主に作用するものとなつている。
第5図には、上記打撃Mm以降の打撃に対する
タイミングチヤートを示している。すなわち、上
記打撃Mmが行われた点を始点NOとし、これ以
降の打撃によつて被締結体に与えられる締付力が
所定の値となるように制御するのである。
上記着座信号の発生された打撃NOにおいて、
反転動作及び復帰回転動作が終了した点、すなわ
ち上記打撃点NOが始点となり、このときから前
記着座点ゲート51と反動時パルスキヤンセルゲ
ート52とをカウントパルス信号が通過すること
が可能となり、この信号はまず基準カウンタC3
に入力され、この基準カウンタC3によつて、エ
アモータ6の半回転に応ずる値にそのカウント値
が達する毎に、前記基準位置パルス信号(リセツ
ト信号)が出力される。しかしながらエアモータ
6は実際に次の打撃位置に達する迄には、上記半
回転に、打撃NOで被締結体に与えられた締込角
度r0を加えた角度量の回転が必要であり、第5図
に示すように、次の打撃位置N1は上記リセツト
信号発生位置から上記締込角度r0に相当するカウ
ントパルス信号が入力された時点で発生すること
となる。そしてこの間のリセツト信号発生位置か
らこの打撃位置N1までのカウントパルス信号は
検出カウンタC4でカウントされており、そして
打撃時に発生される比較タイミング信号発生時
に、上記検出カウンタC4のカウント値と設定値
との比較結果が出力される。このような動作を繰
返しながら、例えばn+1回目の打撃Nn+1で
上記検出カウンタC4のカウント値が設定値以上
となつたときに、上記比較結果が停止指令信号と
して比較出力ゲート55から出力され、エアー遮
断器60が自動的に遮断されて、エアモータ6の
回転が停止され、締込作業を終了する。そして操
作ノブ22を開放する際に上記各カウンタC1,
C2,C3,C4はリセツトされ、次の締込作業
の開始を待つこととなる。
以上の説明のように上記実施例においては、着
座点の検出バラツキは、被締結体の締付トルクが
設定値に対して不足側に作用するようになされて
いる。一方、上記着座点検出以降においては、締
込量が設定値以上となつたときに自動停止するよ
うになされており、したがつて最終打撃によつて
設定値に対して過大側となるバラツキを生じる。
このように締込トルク制御の開始時には不足側、
終了時には過大側となるように各バラツキ要因が
作用するので、両者が相殺されてバラツキの幅は
従来よりも小さなものとなり、この結果、より精
度の良い締付トルクの管理が可能となる。また上
記実施例においては、被締結体の締込み角度に応
じた回転量で管理し得る構成であつて、被締結体
の締込角と締込力との相関に基づいた精度の良い
締付力制御が可能となる。
なお、上記実施例は例えばバネ座金を挟んで締
付ける例について説明したが、上記のようなバネ
座金等を介設することなくボルト等を直接締込む
際にも、例えば予備締めを初めに行つて所定の締
付トルクを与え、その後の締込量を所望の締付ト
ルクに応ずる値となるように制御する締付制御装
置として構成することもできる。このとき上記予
備締めでの所定の締付トクルが得られる点を着座
点としてこの発明を適用することができる。この
ような締付制御によれば、例えば雌ねじ側の当接
面における表面粗さが粗く、このため締付トルク
を精度良く管理できない場合等に、上記予備締め
によつて表面粗さによるバラツキ要因を低減する
ことが可能となり、精度の良いトルク管理を行う
ことができる。また上記実施例では、エアモータ
6半回転毎にリセツト信号を出力し、各打撃時毎
にリセツト位置から打撃位置までの回転量を検出
する演算回路構成としたが、例えば着座位置から
のエアモータの累積回転量ΣPを積算していき、
一方、上記エアモータ6の半回転毎に出力される
リセツト信号の発生数Nをカウントし、そしてそ
の半回転当りの回転量P0から、ΣP−P0×Nの
演算によつて締込量に応ずる回転量を求める等の
演算回路構成とすることもできる。
(発明の効果) 上記のように、この発明のインパクトレンチの
締付制御装置においては、被締結体の締付トルク
が所要の値となるように制御していく際の制御範
囲の開始点(すなわち着座点)と終了点(すなわ
ち設定値到達点)においてそれぞれ生ずるバラツ
キが、不足側と過大側との相反する側に生ずるよ
うになされているので、両者が相殺するようにな
つてバラツキの幅が小さくなり、このため精度の
良い締付トルクの管理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を適用したインパクトレンチ
の全体構成を示す縦断面図、第2図は上記インパ
クトレンチの回転量検出機構を示す第1図の部分
断面を有する側面図、第3図はこの発明の一実施
例における上記インパクトレンチの締付制御装置
の制御ブロツク図、第4図は着座信号の発生に至
る間の制御動作のタイムチヤート、第5図は着座
信号発生後の制御動作を模式的に示すタイミング
線図である。 6……エアモータ、7……締付トルク発生機
構、8……回転量検出機構、9……出力軸、47
……着座点判定用比較器(着座判定手段)、50
……演算回路、60……インパクトレンチエアー
遮断器(給気遮断機構)、C1……着座カウンタ
(残量演算手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エアモータと、このエアモータによつて駆動
    される締付トルク発生機構と、上記エアモータ出
    力軸において打撃毎に生ずる反動回転量を検出す
    るための回転量検出機構とを有するインパクトレ
    ンチにおいて、被締結体が着座点に至る間の各打
    撃毎の反動回転量の積算量を設定量から減算して
    許容残量を求める残量演算手段と、当該打撃にお
    ける反動回転量が当該打撃終了後の許容残量以上
    であつたときに着座信号を出力する着座判定手段
    と、上記着座信号が出力されてからの上記被締結
    体の締込回転量を演算し、その演算結果が所望の
    締付トルクに応ずる設定値以上となつたときに停
    止指令信号を発する演算回路と、上記停止指令信
    号に応じて給気通路を閉じる給気遮断機構とを有
    していることを特徴とするインパクトレンチの締
    付制御装置。
JP30823087A 1987-12-04 1987-12-04 インパクトレンチの締付制御装置 Granted JPH01153284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30823087A JPH01153284A (ja) 1987-12-04 1987-12-04 インパクトレンチの締付制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30823087A JPH01153284A (ja) 1987-12-04 1987-12-04 インパクトレンチの締付制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01153284A JPH01153284A (ja) 1989-06-15
JPH0536195B2 true JPH0536195B2 (ja) 1993-05-28

Family

ID=17978496

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30823087A Granted JPH01153284A (ja) 1987-12-04 1987-12-04 インパクトレンチの締付制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01153284A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3734700B2 (ja) * 2000-11-17 2006-01-11 株式会社マキタ 打撃締付工具
KR20030092290A (ko) * 2002-05-29 2003-12-06 현대자동차주식회사 하드웨어의 손상이 방지되는 에어드릴
JP5648970B2 (ja) * 2010-11-30 2015-01-07 日立工機株式会社 インパクト工具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01153284A (ja) 1989-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4211676B2 (ja) インパクト回転工具
CN101396810B (zh) 冲击电动工具
KR20010108355A (ko) 손잡이식충격렌치의 나사회전각의 판독방법, 워블링검출방법, 조임평가방법, 및 손잡이식동력나사풀기공구의제어방법
JP2005118910A (ja) インパクト回転工具
JP3903976B2 (ja) 締付け工具
JP4093145B2 (ja) 締付け工具
US6968908B2 (en) Power tools
US6311786B1 (en) Process of determining torque output and controlling power impact tools using impulse
JP2000210877A (ja) 回転打撃工具
JPH0536195B2 (ja)
JP4293222B2 (ja) インパクト工具
JP6395075B2 (ja) インパクト工具用アタッチメント及びインパクト工具
KR102102106B1 (ko) 나사 결합 부재 체결 공구 및 나사 결합 부재 체결 공구에 있어서의 구동 시간 설정 방법
JP3945114B2 (ja) インパクト締め付け工具
JP4536286B2 (ja) 手持ち式衝撃レンチ
JPS63185584A (ja) トルクレンチの締付制御装置
JPH047900Y2 (ja)
JPH0616990B2 (ja) インパクトレンチの締付け力制御装置
JPH0319035B2 (ja)
JP2003165065A (ja) 締付工具
JPH0253197B2 (ja)
JPS62251086A (ja) インパクトレンチの締付制御装置
JPH0624714B2 (ja) インパクトレンチの締付制御装置
JP3680414B2 (ja) インパクトレンチのボルト締結方法及び装置
JPS6124153B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees