JPH05359A - タンデイツシユ内スラグの鋳型内流入防止方法 - Google Patents
タンデイツシユ内スラグの鋳型内流入防止方法Info
- Publication number
- JPH05359A JPH05359A JP18303491A JP18303491A JPH05359A JP H05359 A JPH05359 A JP H05359A JP 18303491 A JP18303491 A JP 18303491A JP 18303491 A JP18303491 A JP 18303491A JP H05359 A JPH05359 A JP H05359A
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- Japan
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- tundish
- slag
- molten steel
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- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】多連鋳時にタンディッシュ内スラグが鋳型内に
注入されるのを防止する手段を提供する。 【構成】多連鋳時に、前チャージタンディッシュ1内の
溶鋼鋳込終了末期になると、鋳型4内湯面レベル信号と
スライディングノズル2の開度信号が演算制御装置13
に入力される。ここで、鋳型内湯面レベル低下速度とス
ライディングノズル開度が求められる。この求められた
値と予め設定されている基準値とが比較され、基準値を
超えた場合にスライディングノズル2が閉じられ、スラ
グ切りされる。 【効果】前チャージタンディッシュ内のスラグが鋳型内
に注入されることがない。スライデイングノズルの閉操
作を自動的に行うことができるので、スラグの注入を完
全に防止でき、鋳片品質が向上する。ブレークアウト等
の操業トラブルがなくなる。
注入されるのを防止する手段を提供する。 【構成】多連鋳時に、前チャージタンディッシュ1内の
溶鋼鋳込終了末期になると、鋳型4内湯面レベル信号と
スライディングノズル2の開度信号が演算制御装置13
に入力される。ここで、鋳型内湯面レベル低下速度とス
ライディングノズル開度が求められる。この求められた
値と予め設定されている基準値とが比較され、基準値を
超えた場合にスライディングノズル2が閉じられ、スラ
グ切りされる。 【効果】前チャージタンディッシュ内のスラグが鋳型内
に注入されることがない。スライデイングノズルの閉操
作を自動的に行うことができるので、スラグの注入を完
全に防止でき、鋳片品質が向上する。ブレークアウト等
の操業トラブルがなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鋳型内湯面レベルを
自動制御しながら連続鋳造する方法において、タンディ
ッシュ交換および異鋼種多連続鋳造時に前チャージタン
ディッシュ内のスラグが鋳型内に流入するのを防止する
方法に関する。
自動制御しながら連続鋳造する方法において、タンディ
ッシュ交換および異鋼種多連続鋳造時に前チャージタン
ディッシュ内のスラグが鋳型内に流入するのを防止する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造法においては、各ストランドに
溶鋼を定量配分するためにタンディッシュの底部にスラ
イディングノズルをセットし、かつ鋳片品質を向上させ
るため浸漬ノズルを介して鋳型へ溶鋼を注入する方法が
とられる。また、この連続鋳造法における鋳型内の湯面
は、得られる鋳片の品質、生産性等種々の面で重要であ
り、所望のレベルに制御することが必要である。そのた
め、従来より種々の手段を用いてレベル制御が行われて
いる。
溶鋼を定量配分するためにタンディッシュの底部にスラ
イディングノズルをセットし、かつ鋳片品質を向上させ
るため浸漬ノズルを介して鋳型へ溶鋼を注入する方法が
とられる。また、この連続鋳造法における鋳型内の湯面
は、得られる鋳片の品質、生産性等種々の面で重要であ
り、所望のレベルに制御することが必要である。そのた
め、従来より種々の手段を用いてレベル制御が行われて
いる。
【0003】鋳型内の湯面レベルの制御方法としては、
タンディッシュのスライディングノズルの開度を調節し
て湯面レベルを制御する鋳込量制御装置を用いる方法が
一般的である。この方法は、基本的には鋳型に設置され
たレベル計(RI式、渦流式その他)により鋳型内溶鋼
湯面レベルを検出し、この溶鋼湯面レベルが一定となる
ようにタンディッシュより注入される溶鋼の注入速度
(量)を、タンディッシュに装着されているスライディ
ングノズルの注入孔の開度を調節することによって制御
する方法であり、スライディングノズルの開度はワーク
シリンダーの駆動量を制御することによって行われる。
タンディッシュのスライディングノズルの開度を調節し
て湯面レベルを制御する鋳込量制御装置を用いる方法が
一般的である。この方法は、基本的には鋳型に設置され
たレベル計(RI式、渦流式その他)により鋳型内溶鋼
湯面レベルを検出し、この溶鋼湯面レベルが一定となる
ようにタンディッシュより注入される溶鋼の注入速度
(量)を、タンディッシュに装着されているスライディ
ングノズルの注入孔の開度を調節することによって制御
する方法であり、スライディングノズルの開度はワーク
シリンダーの駆動量を制御することによって行われる。
【0004】一方、取鍋内の溶鋼と共にタンディッシュ
に注入されたスラグはタンディッシュ溶鋼に浮遊してい
るが、タンディッシュ交換および異鋼種多連続鋳造時に
は、この浮遊スラグが前チャージの溶鋼と共に鋳型内に
流入して、鋳片品質の低下、あるいはブレークアウト事
故を誘発する。従来、このスラグの流入を防止するた
め、オペレーターがスライディングノズルの動きを監視
しながら経験と勘により手動操作でスライディングノズ
ルを閉じてスラグ切り(ノロ切り)を行っている。
に注入されたスラグはタンディッシュ溶鋼に浮遊してい
るが、タンディッシュ交換および異鋼種多連続鋳造時に
は、この浮遊スラグが前チャージの溶鋼と共に鋳型内に
流入して、鋳片品質の低下、あるいはブレークアウト事
故を誘発する。従来、このスラグの流入を防止するた
め、オペレーターがスライディングノズルの動きを監視
しながら経験と勘により手動操作でスライディングノズ
ルを閉じてスラグ切り(ノロ切り)を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、タンディッシ
ュ内スラグの鋳型内への流入防止をオペレーターの手動
操作で行う従来の方法は、オペレーターの経験と勘に頼
るため非効率的でかつオペレーターに多大な負担をかけ
るのみならず、前チャージの溶鋼鋳込終了間際における
スライディングノズルの閉操作のタイミングが遅れて鋳
型内へスラグを注入してしまう場合がある。また、タン
ディッシュ内のスラグ量の調整は溶鋼をオーバーフロー
させながら排出しているため、二次トラブルの原因とな
るばかりでなく、歩留まりの低下をきたす。特に、多連
続鋳造時においては前チャージのタンディッシュ内の残
鋼量を最小限にする際にスラグの巻込みが発生し、鋳片
品質および操業を阻害する大きな原因となっている。い
うまでもなく、ブレークアウト事故が発生するとその復
旧作業には多大な労力と時間および費用を要するととも
に、作業員の安全面でも問題が多いため、タンディッシ
ュ内スラグの鋳型内への流入は完全に防止することが望
まれているのである。
ュ内スラグの鋳型内への流入防止をオペレーターの手動
操作で行う従来の方法は、オペレーターの経験と勘に頼
るため非効率的でかつオペレーターに多大な負担をかけ
るのみならず、前チャージの溶鋼鋳込終了間際における
スライディングノズルの閉操作のタイミングが遅れて鋳
型内へスラグを注入してしまう場合がある。また、タン
ディッシュ内のスラグ量の調整は溶鋼をオーバーフロー
させながら排出しているため、二次トラブルの原因とな
るばかりでなく、歩留まりの低下をきたす。特に、多連
続鋳造時においては前チャージのタンディッシュ内の残
鋼量を最小限にする際にスラグの巻込みが発生し、鋳片
品質および操業を阻害する大きな原因となっている。い
うまでもなく、ブレークアウト事故が発生するとその復
旧作業には多大な労力と時間および費用を要するととも
に、作業員の安全面でも問題が多いため、タンディッシ
ュ内スラグの鋳型内への流入は完全に防止することが望
まれているのである。
【0006】この発明は従来のこのような実状に鑑み
て、特に異鋼種多連続鋳造におけるタンディッシュ内ス
ラグの鋳型への流入を自動的に防止する手段、すなわち
前チャージの溶鋼鋳込終了間際におけるスライディング
ノズル閉操作を既存の自動鋳込制御装置によって自動的
に行うことによって、タンディッシュ内スラグの鋳型へ
の流入を効果的に防止し得る方法を提案しようとするも
のである。
て、特に異鋼種多連続鋳造におけるタンディッシュ内ス
ラグの鋳型への流入を自動的に防止する手段、すなわち
前チャージの溶鋼鋳込終了間際におけるスライディング
ノズル閉操作を既存の自動鋳込制御装置によって自動的
に行うことによって、タンディッシュ内スラグの鋳型へ
の流入を効果的に防止し得る方法を提案しようとするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、スライディ
ングノズルの閉操作を自動化するため、既存のスライデ
ィングノズル自動鋳込制御装置にコンピューター等の演
算制御装置を導入し、タンディッシュ内溶鋼の鋳込終了
末期におけるスラグ切りを自動化したもので、その要旨
は、前チャージタンディッシュ内溶鋼の鋳込終了末期に
おけるスライディングノズル自動鋳込制御装置のスライ
ディングノズル開度信号と鋳型内湯面レベル信号に基づ
いて、スライディングノズル開度または開速度と鋳型内
湯面レベル低下速度を演算制御装置により算出するとと
もに、該算出値がそれぞれ予め設定された基準値を超え
た場合に前記スライディングノズル自動鋳込制御装置に
スライディングノズル閉信号を付与し、スライディング
ノズルを自動的に閉じる方法である。
ングノズルの閉操作を自動化するため、既存のスライデ
ィングノズル自動鋳込制御装置にコンピューター等の演
算制御装置を導入し、タンディッシュ内溶鋼の鋳込終了
末期におけるスラグ切りを自動化したもので、その要旨
は、前チャージタンディッシュ内溶鋼の鋳込終了末期に
おけるスライディングノズル自動鋳込制御装置のスライ
ディングノズル開度信号と鋳型内湯面レベル信号に基づ
いて、スライディングノズル開度または開速度と鋳型内
湯面レベル低下速度を演算制御装置により算出するとと
もに、該算出値がそれぞれ予め設定された基準値を超え
た場合に前記スライディングノズル自動鋳込制御装置に
スライディングノズル閉信号を付与し、スライディング
ノズルを自動的に閉じる方法である。
【0008】
【作用】多連続鋳造時において、前チャージタンディッ
シュ内溶鋼の鋳込終了末期になると、溶鋼静圧の低下、
溶鋼とスラグの比重差等により鋳込量が減少(スライデ
ィングノズル開度一定)し、鋳型内の湯面レベルが低下
するため、スライディングノズルは急激に開方向へ作動
する。この発明ではこのスライディングノズルが開方向
へ作動した時点のノズル開度信号と鋳型内湯面レベル信
号を演算制御装置に取込むことによってスラグを遮断す
るタイミングとし、その時のスライディングノズル開度
または開速度と鋳型内湯面レベル低下速度を算出し、該
算出値がそれぞれ予め設定された基準値を超えた場合に
スライディングノズルを自動的に閉じることとしたので
ある。したがって、前記算出値が基準値を超えない場合
には鋳型内へのスラグの流入がないものと判断され、ス
ライディングノズルの制御装置には閉信号は付与されな
い。
シュ内溶鋼の鋳込終了末期になると、溶鋼静圧の低下、
溶鋼とスラグの比重差等により鋳込量が減少(スライデ
ィングノズル開度一定)し、鋳型内の湯面レベルが低下
するため、スライディングノズルは急激に開方向へ作動
する。この発明ではこのスライディングノズルが開方向
へ作動した時点のノズル開度信号と鋳型内湯面レベル信
号を演算制御装置に取込むことによってスラグを遮断す
るタイミングとし、その時のスライディングノズル開度
または開速度と鋳型内湯面レベル低下速度を算出し、該
算出値がそれぞれ予め設定された基準値を超えた場合に
スライディングノズルを自動的に閉じることとしたので
ある。したがって、前記算出値が基準値を超えない場合
には鋳型内へのスラグの流入がないものと判断され、ス
ライディングノズルの制御装置には閉信号は付与されな
い。
【0009】この発明によれば、多連続鋳造時における
前チャージタンディッシュ内溶鋼の鋳込終了末期になる
と、スラグの流出直前に自動的にスライディングノズル
が閉じるので、鋳型へのスラグの流入が皆無となる。ま
た、タンディッシュ内残地金の量も少なくなる。
前チャージタンディッシュ内溶鋼の鋳込終了末期になる
と、スラグの流出直前に自動的にスライディングノズル
が閉じるので、鋳型へのスラグの流入が皆無となる。ま
た、タンディッシュ内残地金の量も少なくなる。
【0010】
【実施例】図1はこの発明方法を実施するための装置構
成例を示す概略図であり、1はタンディッシュ、2はス
ライディングノズル、3は浸漬ノズル、4は鋳型、5は
ワークシリンダー、6はサーボ弁、7は油圧装置、8は
RI式レベル計(放射線照射型レベルセンサ)の検出
器、9はRI式レベル計の線源、10は増幅器、11は
レベル調節計、12は開度調節計、13は演算制御装置
(コンピューター)、14は開度検出器、15は溶鋼、
16はスラグである。
成例を示す概略図であり、1はタンディッシュ、2はス
ライディングノズル、3は浸漬ノズル、4は鋳型、5は
ワークシリンダー、6はサーボ弁、7は油圧装置、8は
RI式レベル計(放射線照射型レベルセンサ)の検出
器、9はRI式レベル計の線源、10は増幅器、11は
レベル調節計、12は開度調節計、13は演算制御装置
(コンピューター)、14は開度検出器、15は溶鋼、
16はスラグである。
【0011】RI式レベル計は、放射線の中でも強い透
過力を持つγ線を利用し非接触で溶鋼レベルの検出を行
うセンサであり、その原理は測定対象の入った容器の外
側に該容器を挟んでγ線源と検出器を配置し、容器中の
測定対象のレベルがγ線を横切ったところで検出器の出
力が大きく変化するのを利用したもので、鋳型内溶鋼湯
面レベルの測定に用いるセンサは、図示のごとく、鋳型
4の両側に線源9と検出器8を配置し、線源9の全体殻
のγ線を鋳型4内に照射して、湯面レベルの変化によっ
て空間部分と溶鋼15の透過の割合が変化し、全体とし
ての減衰量が変わるのを検出する方式である。
過力を持つγ線を利用し非接触で溶鋼レベルの検出を行
うセンサであり、その原理は測定対象の入った容器の外
側に該容器を挟んでγ線源と検出器を配置し、容器中の
測定対象のレベルがγ線を横切ったところで検出器の出
力が大きく変化するのを利用したもので、鋳型内溶鋼湯
面レベルの測定に用いるセンサは、図示のごとく、鋳型
4の両側に線源9と検出器8を配置し、線源9の全体殻
のγ線を鋳型4内に照射して、湯面レベルの変化によっ
て空間部分と溶鋼15の透過の割合が変化し、全体とし
ての減衰量が変わるのを検出する方式である。
【0012】定常鋳込時は、RI式レベル計の検出器8
の測定値が増幅器10を介してレベル調節計11に入力
され、ここで予め設定されている目標値と比較され、そ
のレベル差が開度調節計12に入力され、ここで前記レ
ベル差に対応する油圧装置7の油量が求められ、この油
量がワークシリンダー5に与えられるべくサーボ弁6に
油量指令が送られる。サーボ弁6は開度調節計12から
の指令に基づいて適正油量がワークシリンダー5に送給
される。また、常時開度検出器14よりスライディング
ノズル2の開度信号が開度調節計12に送られる。
の測定値が増幅器10を介してレベル調節計11に入力
され、ここで予め設定されている目標値と比較され、そ
のレベル差が開度調節計12に入力され、ここで前記レ
ベル差に対応する油圧装置7の油量が求められ、この油
量がワークシリンダー5に与えられるべくサーボ弁6に
油量指令が送られる。サーボ弁6は開度調節計12から
の指令に基づいて適正油量がワークシリンダー5に送給
される。また、常時開度検出器14よりスライディング
ノズル2の開度信号が開度調節計12に送られる。
【0013】その後、前チャージタンディッシュ1内の
溶鋼15の鋳込終了末期になると、レベル調節計11よ
り出力されている鋳型内湯面レベル信号とポテンショメ
ーター14より出力されているスライディングノズル2
の開度信号が演算制御装置13に入力され、ここで、鋳
型内湯面レベル低下速度(dL/dt L:レベル、
t:時間)とスライデイングノズル開度または開速度
(dS/dt S:ストローク、t:時間)が求めら
れ、予め設定されている各基準値と比較される。そし
て、各算出値がそれぞれの基準値を超えた場合に該演算
制御装置13よりスライディングノズル閉信号が開度調
節計12に付与され、スライディングノズル2の閉鎖に
必要な油圧装置7の油量が求められ、サーボ弁6を介し
て適正油量がワークシリンダー5に送給され、スライデ
ィングノズル2が閉じられスラグ切りされる。これによ
り、鋳型4内へのタンディッシュ内スラグ16の流入が
完全に防止される。なお、前記各算出値が基準値を超え
ない間は、スライディングノズルに対する閉鎖信号は付
与されない。
溶鋼15の鋳込終了末期になると、レベル調節計11よ
り出力されている鋳型内湯面レベル信号とポテンショメ
ーター14より出力されているスライディングノズル2
の開度信号が演算制御装置13に入力され、ここで、鋳
型内湯面レベル低下速度(dL/dt L:レベル、
t:時間)とスライデイングノズル開度または開速度
(dS/dt S:ストローク、t:時間)が求めら
れ、予め設定されている各基準値と比較される。そし
て、各算出値がそれぞれの基準値を超えた場合に該演算
制御装置13よりスライディングノズル閉信号が開度調
節計12に付与され、スライディングノズル2の閉鎖に
必要な油圧装置7の油量が求められ、サーボ弁6を介し
て適正油量がワークシリンダー5に送給され、スライデ
ィングノズル2が閉じられスラグ切りされる。これによ
り、鋳型4内へのタンディッシュ内スラグ16の流入が
完全に防止される。なお、前記各算出値が基準値を超え
ない間は、スライディングノズルに対する閉鎖信号は付
与されない。
【0014】
【実施例1】この発明方法を実機に適用して異鋼種多連
続鋳造(3チャージ)した際の結果について説明する。
本実施例は、鋳片幅400mm、鋳片厚み300mm、
鋳造速度0.65/minの多連続鋳造において、図1
に示す装置により前チャージタンディッシュ内のスラグ
切りを行った。その結果、鋳型内へのスラグの流入を完
全に防止することができ、ブレークアウト等の操業トラ
ブルは皆無であった。また、前チャージタンディッシュ
内の溶鋼完全排出により、後チャージとの混合部品質と
歩留の向上がはかられるとともに、スライディングノズ
ル自然開孔率の向上により酸素洗浄開孔が減少し、タン
ディッシュおよびスライディングノズルの酸洗による整
備作業の簡易迅速化、混合部切捨量の減少等によりコス
トを低減できた。ちなみに、オペレーターの手動操作に
よりスラグ切りを行う従来の方法では、前チャージタン
ディッシュ内のスラグの流出を完全に防止することがで
きず、後チャージとの混合部品質および歩留の低下を生
じた。
続鋳造(3チャージ)した際の結果について説明する。
本実施例は、鋳片幅400mm、鋳片厚み300mm、
鋳造速度0.65/minの多連続鋳造において、図1
に示す装置により前チャージタンディッシュ内のスラグ
切りを行った。その結果、鋳型内へのスラグの流入を完
全に防止することができ、ブレークアウト等の操業トラ
ブルは皆無であった。また、前チャージタンディッシュ
内の溶鋼完全排出により、後チャージとの混合部品質と
歩留の向上がはかられるとともに、スライディングノズ
ル自然開孔率の向上により酸素洗浄開孔が減少し、タン
ディッシュおよびスライディングノズルの酸洗による整
備作業の簡易迅速化、混合部切捨量の減少等によりコス
トを低減できた。ちなみに、オペレーターの手動操作に
よりスラグ切りを行う従来の方法では、前チャージタン
ディッシュ内のスラグの流出を完全に防止することがで
きず、後チャージとの混合部品質および歩留の低下を生
じた。
【0015】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、多連鋳時における前チャージタンディッシュ内溶
鋼の鋳込終了末期において、タンディッシュ内の溶鋼を
完全に排出させた時点で自動的にスライディングノズル
を閉じてスラグの流出を防止できるので、鋳型内へのス
ラグの注入が皆無となり、ブレークアウト等の操業トラ
ブル、鋳片品質の悪化の問題が解消され、操業の安定
化、歩留の向上および操業コストの低減がはかられると
いう多大な効果を奏するものである。
れば、多連鋳時における前チャージタンディッシュ内溶
鋼の鋳込終了末期において、タンディッシュ内の溶鋼を
完全に排出させた時点で自動的にスライディングノズル
を閉じてスラグの流出を防止できるので、鋳型内へのス
ラグの注入が皆無となり、ブレークアウト等の操業トラ
ブル、鋳片品質の悪化の問題が解消され、操業の安定
化、歩留の向上および操業コストの低減がはかられると
いう多大な効果を奏するものである。
【図1】この発明方法を実施するための装置構成例を示
す概略図である。
す概略図である。
1 タンディッシュ 2 スライディングノズル 3 浸漬ノズル 4 鋳型 5 ワークシリンダー 6 サーボ弁 7 油圧装置 8 レベル検出器 9 線源 11 レベル調節計 12 開度調節計 13 演算制御装置 14 開度検出器 15 溶鋼 16 スラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 43/00 A 7819−4E (72)発明者 梅林 茂法 北九州市小倉北区許斐町1番地 住友金属 工業株式会社小倉製鉄所内 (72)発明者 川崎 康浩 北九州市小倉北区許斐町1番地 住友金属 工業株式会社小倉製鉄所内
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 タンディッシュからスライディングノズ
ルを介して鋳型に溶鋼を注入する連続鋳造方法におい
て、前チャージタンディッシュ内溶鋼の鋳込終了末期
に、スライディングノズル自動鋳込制御装置のスライデ
ィングノズル開度信号と鋳型内湯面レベル信号に基づい
て、スライディングノズル開度または開速度と鋳型内湯
面レベル低下速度を演算制御装置により算出するととも
に、該算出値がそれぞれ予め設定された基準値を超えた
場合に前記スライディングノズル自動鋳込制御装置にス
ライディングノズル閉信号を付与し、スライディングノ
ズルを自動的に閉じることを特徴とするタンディッシュ
内スラグの鋳型内流入防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18303491A JPH05359A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | タンデイツシユ内スラグの鋳型内流入防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18303491A JPH05359A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | タンデイツシユ内スラグの鋳型内流入防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05359A true JPH05359A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16128584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18303491A Pending JPH05359A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | タンデイツシユ内スラグの鋳型内流入防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05359A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0538558A (ja) * | 1991-08-05 | 1993-02-19 | Nkk Corp | 連続鋳造用モールド内への溶湯注入・停止方法 |
CN105983675A (zh) * | 2015-02-28 | 2016-10-05 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种连铸机多功能自动终浇系统及工艺控制方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5311255A (en) * | 1976-07-19 | 1978-02-01 | Hisanosuke Nakada | Generating method by head difference of high pumped up water |
JPH01293961A (ja) * | 1988-05-19 | 1989-11-27 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続鋳造における鋳型内溶鋼レベル制御装置 |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP18303491A patent/JPH05359A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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