JP3105119B2 - 連続鋳造装置におけるレードル交換方法 - Google Patents
連続鋳造装置におけるレードル交換方法Info
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- JP3105119B2 JP3105119B2 JP05241396A JP24139693A JP3105119B2 JP 3105119 B2 JP3105119 B2 JP 3105119B2 JP 05241396 A JP05241396 A JP 05241396A JP 24139693 A JP24139693 A JP 24139693A JP 3105119 B2 JP3105119 B2 JP 3105119B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続鋳造装置における
レードル交換方法に関するものである。
レードル交換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前レードル中の溶鋼をタンディッシュに
注入し終えてから、レードルを交換し、後レードルの溶
鋼をタンディッシュに注入するまで、タンディッシュへ
の溶鋼の注入は中断されるが、連続鋳造は続行される。
この間、連続鋳造が良好に継続されるように、タンディ
ッシュ内の溶鋼量またはモールド内の溶鋼レベルを調整
するため、レードルのスライディングノズルの開度の制
御、タンディッシュのスライディングノズルの開度の制
御、ピンチローラの速度制御を行うが、これらの制御は
人手でにより制御されていた。
注入し終えてから、レードルを交換し、後レードルの溶
鋼をタンディッシュに注入するまで、タンディッシュへ
の溶鋼の注入は中断されるが、連続鋳造は続行される。
この間、連続鋳造が良好に継続されるように、タンディ
ッシュ内の溶鋼量またはモールド内の溶鋼レベルを調整
するため、レードルのスライディングノズルの開度の制
御、タンディッシュのスライディングノズルの開度の制
御、ピンチローラの速度制御を行うが、これらの制御は
人手でにより制御されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような人手によ
る制御は、作業者の熟練を必要とし、かつ、安定した品
質の製品が得にくいという問題がある。本発明は、連続
鋳造装置のレードル交換を、人手によらずに自動化する
ことにより、作業を簡単化し高品質の製品を安定して供
給できるようにすることを目的とするものである。
る制御は、作業者の熟練を必要とし、かつ、安定した品
質の製品が得にくいという問題がある。本発明は、連続
鋳造装置のレードル交換を、人手によらずに自動化する
ことにより、作業を簡単化し高品質の製品を安定して供
給できるようにすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、レードル交換時の前レードルの鋼種と後レ
ードルの鋼種に応じて、レードルのスライディングノズ
ルの開度、タンディッシュのスライディングノズルの開
度、またはピンチローラの速度の制御をパターン化して
おく。そして、レードルの交換時に、交換しようとする
前レードルの鋼種と後レードルの鋼種によって、該当す
る制御パターンを呼び出し、この制御パターンにしたが
って、レードルのスライディングノズルの開度、タンデ
ィッシュのスライディングノズルの開度、またはピンチ
ローラの速度の制御を行う。
成するため、レードル交換時の前レードルの鋼種と後レ
ードルの鋼種に応じて、レードルのスライディングノズ
ルの開度、タンディッシュのスライディングノズルの開
度、またはピンチローラの速度の制御をパターン化して
おく。そして、レードルの交換時に、交換しようとする
前レードルの鋼種と後レードルの鋼種によって、該当す
る制御パターンを呼び出し、この制御パターンにしたが
って、レードルのスライディングノズルの開度、タンデ
ィッシュのスライディングノズルの開度、またはピンチ
ローラの速度の制御を行う。
【0005】この際、測定したタンディッシュ重量さら
にはモールドレベルに応じて、制御パターンを進行させ
ていく。前レードルの鋼種と後レードルの鋼種の関係
は、両者が同一である場合、異種であるが親類異種鋼種
である場合、および完全異鋼種である場合がある。制御
パターンは、鋼種が同一の場合および親類異種鋼種の場
合は、基本的には後レードルのスライディングノズル
が、タンディッシュ重量に応じて所定の制御パターンで
制御される。完全異鋼種の場合は、タンディッシュ重量
とモールドレベルから、所定の制御パターンによりレー
ドルおよびタンディッシュのスライディングノズルおよ
びピンチローラ速度が制御される。
にはモールドレベルに応じて、制御パターンを進行させ
ていく。前レードルの鋼種と後レードルの鋼種の関係
は、両者が同一である場合、異種であるが親類異種鋼種
である場合、および完全異鋼種である場合がある。制御
パターンは、鋼種が同一の場合および親類異種鋼種の場
合は、基本的には後レードルのスライディングノズル
が、タンディッシュ重量に応じて所定の制御パターンで
制御される。完全異鋼種の場合は、タンディッシュ重量
とモールドレベルから、所定の制御パターンによりレー
ドルおよびタンディッシュのスライディングノズルおよ
びピンチローラ速度が制御される。
【0006】制御パターンは、鋼種または要求される品
質等に応じて、さらに多種類のものが用意される。例え
ば、同一鋼種の場合でも、重管材同士の交換の場合は、
後レードルのスライディングノズルの開度は、後レード
ルが注入した時点のタンディッシュ重量を規定時間保持
した後、目標タンディッシュ重量まで鋼種により最適な
上昇勾配で制御される。また、完全異鋼種の場合でも、
レードル交換時にタンディッシュのスライディングノズ
ルを完全に閉とする場合と、低開度でモールドへの溶鋼
の注入を継続する場合のように、異なる制御パターンが
用意される。
質等に応じて、さらに多種類のものが用意される。例え
ば、同一鋼種の場合でも、重管材同士の交換の場合は、
後レードルのスライディングノズルの開度は、後レード
ルが注入した時点のタンディッシュ重量を規定時間保持
した後、目標タンディッシュ重量まで鋼種により最適な
上昇勾配で制御される。また、完全異鋼種の場合でも、
レードル交換時にタンディッシュのスライディングノズ
ルを完全に閉とする場合と、低開度でモールドへの溶鋼
の注入を継続する場合のように、異なる制御パターンが
用意される。
【0007】
【作用】以上説明した方法により、前レードルの鋼種と
後レードルの鋼種に応じて最適な制御パターンで各種制
御が行われ、製品の品質を向上させることができる。ま
た、この制御パターンは、タンディッシュ重量の測定さ
らにはモールドレベルの測定により自動的に行うことが
できるから、作業を簡単にし製品の品質を安定化するこ
とができる。
後レードルの鋼種に応じて最適な制御パターンで各種制
御が行われ、製品の品質を向上させることができる。ま
た、この制御パターンは、タンディッシュ重量の測定さ
らにはモールドレベルの測定により自動的に行うことが
できるから、作業を簡単にし製品の品質を安定化するこ
とができる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例について図を用いて説明す
る。図1は本発明の実施に使用する連続鋳造装置を示す
図である。図に示す装置は、計装CPU1により制御さ
れる。計装CPU1はオンラインCPU2より堰条件、
鋼種区別、鋳造幅が与えられる。また、プロセスCPU
3より指令鋳造速度、ノズル径が与えられる。
る。図1は本発明の実施に使用する連続鋳造装置を示す
図である。図に示す装置は、計装CPU1により制御さ
れる。計装CPU1はオンラインCPU2より堰条件、
鋼種区別、鋳造幅が与えられる。また、プロセスCPU
3より指令鋳造速度、ノズル径が与えられる。
【0009】さらに計装CPU1は、タンディッシュ4
の重量がタンディッシュ重量測定装置5により測定さ
れ、タンディッシュ重量検出部6を通して入力される。
また、モールド7の溶鋼レベル8がモールドレベル検出
部9を通して入力される。計装CPU1は、以上のオン
ラインCPU2,プロセスシステム3から与えられた条
件および検出部6,9からの入力等に応じて、レードル
11のスライディングノズルの開度の制御、タンディッ
シュ4のスライディングノズルの開度の制御、ピンチロ
ーラの速度の制御を行う。
の重量がタンディッシュ重量測定装置5により測定さ
れ、タンディッシュ重量検出部6を通して入力される。
また、モールド7の溶鋼レベル8がモールドレベル検出
部9を通して入力される。計装CPU1は、以上のオン
ラインCPU2,プロセスシステム3から与えられた条
件および検出部6,9からの入力等に応じて、レードル
11のスライディングノズルの開度の制御、タンディッ
シュ4のスライディングノズルの開度の制御、ピンチロ
ーラの速度の制御を行う。
【0010】ここで、レードル11のスライディングノ
ズル12は、レードルスライディングノズル制御部13
により制御される油圧機構14により駆動される。タン
ディッシュ4のスライディングノズル15は、タンディ
ッシュスライディングノズル制御部16により制御され
る油圧機構17により駆動される。ピンチローラ18
は、ピンチローラ速度制御部19によりその速度を制御
される。
ズル12は、レードルスライディングノズル制御部13
により制御される油圧機構14により駆動される。タン
ディッシュ4のスライディングノズル15は、タンディ
ッシュスライディングノズル制御部16により制御され
る油圧機構17により駆動される。ピンチローラ18
は、ピンチローラ速度制御部19によりその速度を制御
される。
【0011】レードル11の溶鋼の注入が終了すると、
レードル11は取り除かれ、次のレードル20と交換さ
れる。ここで、取り除かれるレードル11は前レードル
となり、交換後のレードル20は後レードルとなる。レ
ードル交換時には、計装CPU1は、オンラインCPU
2から与えられた鋼種区別に応じて、該当する制御パタ
ーンを呼び出す。そして、この制御パターンにより、レ
ードル11のスライディングノズルの開度の制御、タン
ディッシュ4のスライディングノズル15の開度の制
御、ピンチローラ8の速度制御を行う。この制御パター
ンは、測定したタンディッシュ重量、さらには、モール
ド内の溶鋼レベルによって進行していく。
レードル11は取り除かれ、次のレードル20と交換さ
れる。ここで、取り除かれるレードル11は前レードル
となり、交換後のレードル20は後レードルとなる。レ
ードル交換時には、計装CPU1は、オンラインCPU
2から与えられた鋼種区別に応じて、該当する制御パタ
ーンを呼び出す。そして、この制御パターンにより、レ
ードル11のスライディングノズルの開度の制御、タン
ディッシュ4のスライディングノズル15の開度の制
御、ピンチローラ8の速度制御を行う。この制御パター
ンは、測定したタンディッシュ重量、さらには、モール
ド内の溶鋼レベルによって進行していく。
【0012】次に、制御パターンの具体例について説明
をする。 〔制御パターン1〕始めに、通常レードル交換の制御パ
ターンについて図2を用いて説明をする。この通常レー
ドル交換は、前レードルの鋼種と後レードルの鋼種が同
一の一般材である場合と、同一ではないが親類異種鋼種
である場合を含む。
をする。 〔制御パターン1〕始めに、通常レードル交換の制御パ
ターンについて図2を用いて説明をする。この通常レー
ドル交換は、前レードルの鋼種と後レードルの鋼種が同
一の一般材である場合と、同一ではないが親類異種鋼種
である場合を含む。
【0013】この通常レードル交換では、レードルのス
ライディングノズルのみが制御パターンによる制御の対
象となり、この制御パターンが測定されたタンディッシ
ュ重量により進行させられていく。レードル交換中にお
いても、タンディッシュのスライディングノズルの開度
とピンチローラ速度は、通常のモールドレベル制御を継
続して行う。
ライディングノズルのみが制御パターンによる制御の対
象となり、この制御パターンが測定されたタンディッシ
ュ重量により進行させられていく。レードル交換中にお
いても、タンディッシュのスライディングノズルの開度
とピンチローラ速度は、通常のモールドレベル制御を継
続して行う。
【0014】前レードルの注入が終了すると、前レード
ルのスライディングノズルが閉とされ、レードルの交換
作業が開始される。同時にタンディッシュ重量運転モー
ドは手動側に切り換えられる。この間もピンチローラ速
度はある規定速度で動作し、モールドレベル制御は行わ
れるため、タンディッシュ重量は低下していく。レード
ルの交換作業により、レードルの自動注入を開始できる
条件が成立すると、制御スイッチをオンとすることによ
り、レードルのスライディングノズルの開度パターン制
御が開始され、同時にタンディッシュ重量の運転モード
は自動側に切り換えられる。
ルのスライディングノズルが閉とされ、レードルの交換
作業が開始される。同時にタンディッシュ重量運転モー
ドは手動側に切り換えられる。この間もピンチローラ速
度はある規定速度で動作し、モールドレベル制御は行わ
れるため、タンディッシュ重量は低下していく。レード
ルの交換作業により、レードルの自動注入を開始できる
条件が成立すると、制御スイッチをオンとすることによ
り、レードルのスライディングノズルの開度パターン制
御が開始され、同時にタンディッシュ重量の運転モード
は自動側に切り換えられる。
【0015】開度パターン制御は、最初にノズルが全開
され、タンディッシュ重量がノズル開孔時より所定の値
dトン上昇するまで全開が保たれる。タンディッシュ重
量がdトンだけ上昇すると、次いで低い開度SNa、高
い開度SNb、低い開度SNcというパターンが進行す
る。これにより、タンディッシュ重量は、予定の勾配に
て上昇をしていく。
され、タンディッシュ重量がノズル開孔時より所定の値
dトン上昇するまで全開が保たれる。タンディッシュ重
量がdトンだけ上昇すると、次いで低い開度SNa、高
い開度SNb、低い開度SNcというパターンが進行す
る。これにより、タンディッシュ重量は、予定の勾配に
て上昇をしていく。
【0016】この開度パターン制御が終了すると、その
後は、通常の勾配制御に移り、レードルのスライディン
グノズルの開度は、タンディッシュ重量が所望の勾配で
増加していくように勾配制御される。タンディッシュ重
量が目標重量−αとなった時点で、レードル交換に伴う
自動注入が終了する。以後は、連続鋳造装置全体が通常
の制御に移行し、レードルのスライディングノズルは、
タンディッシュ重量を一定に保つように定値制御を続け
る。
後は、通常の勾配制御に移り、レードルのスライディン
グノズルの開度は、タンディッシュ重量が所望の勾配で
増加していくように勾配制御される。タンディッシュ重
量が目標重量−αとなった時点で、レードル交換に伴う
自動注入が終了する。以後は、連続鋳造装置全体が通常
の制御に移行し、レードルのスライディングノズルは、
タンディッシュ重量を一定に保つように定値制御を続け
る。
【0017】〔制御パターン2〕次に、完全異鋼種の制
御パターンについて図3を用いて説明をする。この完全
異鋼種交換では、レードルのスライディングノズル、タ
ンディッシュのスライディングノズル、ピンチローラ速
度が制御パターンによる制御の対象となり、この制御パ
ターンが測定されたタンディッシュ重量およびモールド
溶鋼レベルにより進行させられていく。
御パターンについて図3を用いて説明をする。この完全
異鋼種交換では、レードルのスライディングノズル、タ
ンディッシュのスライディングノズル、ピンチローラ速
度が制御パターンによる制御の対象となり、この制御パ
ターンが測定されたタンディッシュ重量およびモールド
溶鋼レベルにより進行させられていく。
【0018】前レードルの注入が終了すると、レードル
のスライディングノズルが閉とされ、レードルの交換作
業が開始される。この後もピンチローラの運転等は通常
通り続けられるから、タンディッシュ重量は低下してい
く。タンディッシュ重量が所定値X1 に低下すると、ピ
ンチローラは所定勾配値α1(m/min2)にて減速を開
始し、かつモールド溶鋼レベルを一定にするように、タ
ンディッシュのスライディングノズルが制御される。さ
らにタンディッシュ重量が所定値X2 に低下すると、ピ
ンチローラ速度はさらに所定勾配α2(m/min2)にて
低下させられる。
のスライディングノズルが閉とされ、レードルの交換作
業が開始される。この後もピンチローラの運転等は通常
通り続けられるから、タンディッシュ重量は低下してい
く。タンディッシュ重量が所定値X1 に低下すると、ピ
ンチローラは所定勾配値α1(m/min2)にて減速を開
始し、かつモールド溶鋼レベルを一定にするように、タ
ンディッシュのスライディングノズルが制御される。さ
らにタンディッシュ重量が所定値X2 に低下すると、ピ
ンチローラ速度はさらに所定勾配α2(m/min2)にて
低下させられる。
【0019】タンディッシュ重量がさらに低下して所定
値Xに達すると、タンディッシュのスライディングノズ
ルは全閉とされ、ピンチローラ速度は低い所定値y2 に
保持される。これによりモールドレベルはわずかに低下
をしていく。レードル交換後に、前記の制御パターン1
と同様のタイミングでレードルのスライディングノズル
の開度パターン制御が開始される。この開度パターン制
御によりタンディッシュ重量が増加していくが、タンデ
ィッシュ重量が所定値Y(トン)になった時点で、タン
ディッシュのスライディングノズルが初期値φ0 に開孔
される。同時に、レードルのスライディングノズルの開
度は、タンディッシュ重量が所望の勾配で増加していく
ように勾配制御される。
値Xに達すると、タンディッシュのスライディングノズ
ルは全閉とされ、ピンチローラ速度は低い所定値y2 に
保持される。これによりモールドレベルはわずかに低下
をしていく。レードル交換後に、前記の制御パターン1
と同様のタイミングでレードルのスライディングノズル
の開度パターン制御が開始される。この開度パターン制
御によりタンディッシュ重量が増加していくが、タンデ
ィッシュ重量が所定値Y(トン)になった時点で、タン
ディッシュのスライディングノズルが初期値φ0 に開孔
される。同時に、レードルのスライディングノズルの開
度は、タンディッシュ重量が所望の勾配で増加していく
ように勾配制御される。
【0020】この結果、モールドレベルが上昇をし、目
標レベル−αに達すると、タンディッシュのスライディ
ングノズルの開度とピンチローラ速度を調整することに
より、モールドレベル制御が開始される。一方、タンデ
ィッシュ重量は、レードルのスライディングノズルの勾
配制御の結果所望の勾配で上昇していき、タンディッシ
ュ重量が目標重量−αとなると、レードルのスライディ
ングノズルは、タンディッシュ重量を一定に保つように
定値制御に切り換えられる。
標レベル−αに達すると、タンディッシュのスライディ
ングノズルの開度とピンチローラ速度を調整することに
より、モールドレベル制御が開始される。一方、タンデ
ィッシュ重量は、レードルのスライディングノズルの勾
配制御の結果所望の勾配で上昇していき、タンディッシ
ュ重量が目標重量−αとなると、レードルのスライディ
ングノズルは、タンディッシュ重量を一定に保つように
定値制御に切り換えられる。
【0021】〔制御パターン3〕以上説明した完全異鋼
種の制御パターンでは、タンディッシュのスライディン
グノズルを全閉とする期間がある。このため、モールド
レベルが低下して、製品に段継ぎが発生する。これに対
処するために、モールドレベルをレードルの交換中も一
定に保つ制御パターンが用意される。
種の制御パターンでは、タンディッシュのスライディン
グノズルを全閉とする期間がある。このため、モールド
レベルが低下して、製品に段継ぎが発生する。これに対
処するために、モールドレベルをレードルの交換中も一
定に保つ制御パターンが用意される。
【0022】これについて以下に図4を用いて説明す
る。この図4の制御パターンは、前記の図3の制御パタ
ーンとほぼ同様であるから、ここでは異なる点について
のみ説明する。タンディッシュ重量が所定値Xに達した
とき、タンディッシュのスライディングノズルは全閉と
されずにモールドレベルが一定に保たれるように、タン
ディッシュのスライディングノズルの開度制御を継続す
る。その他の点は、図3の制御パターンと同様である。
る。この図4の制御パターンは、前記の図3の制御パタ
ーンとほぼ同様であるから、ここでは異なる点について
のみ説明する。タンディッシュ重量が所定値Xに達した
とき、タンディッシュのスライディングノズルは全閉と
されずにモールドレベルが一定に保たれるように、タン
ディッシュのスライディングノズルの開度制御を継続す
る。その他の点は、図3の制御パターンと同様である。
【0023】以上の制御パターンを使用することによ
り、タンディッシュのスライディングノズルを全閉とせ
ずに完全異鋼種レードル交換が実現できるため、段継ぎ
を無くすことが可能となる。
り、タンディッシュのスライディングノズルを全閉とせ
ずに完全異鋼種レードル交換が実現できるため、段継ぎ
を無くすことが可能となる。
【0024】〔制御パターン4〕重管材交換時の制御パ
ターンについて図5を用いて説明する。重管材の制御パ
ターンは前記制御パターン1とほぼ同様に行われる。こ
こでは、制御パターン1と異なる部分について説明す
る。この制御パターン4においても、レードルのスライ
ディングノズルのみが制御パターンによる制御の対象と
なり、この制御パターンが測定されたタンディッシュ重
量により進行させられていく。レードル交換中において
も、タンディッシュのスライディングノズルの開度は、
通常のモールドレベル制御を継続して行い、ピンチロー
ラ速度は一定に保たれる。
ターンについて図5を用いて説明する。重管材の制御パ
ターンは前記制御パターン1とほぼ同様に行われる。こ
こでは、制御パターン1と異なる部分について説明す
る。この制御パターン4においても、レードルのスライ
ディングノズルのみが制御パターンによる制御の対象と
なり、この制御パターンが測定されたタンディッシュ重
量により進行させられていく。レードル交換中において
も、タンディッシュのスライディングノズルの開度は、
通常のモールドレベル制御を継続して行い、ピンチロー
ラ速度は一定に保たれる。
【0025】前レードルの注入が終了すると、前レード
ルのスライディングノズルが閉とされ、レードルの交換
作業が開始される。この後もモールドレベル制御が行わ
れるから、タンディッシュ重量は低下していく。レード
ル交換によりレードルのスライディングノズルは以下の
ように制御される。ノズルは最初に全開され、タンディ
ッシュ重量がノズル開孔時より所定の値dトン上昇する
まで全開が保たれる。タンディッシュ重量がdトン上昇
すると、所定の期間T1 の間、タンディッシュ重量が一
定となるように、レードルのスライディングノズルが調
整される。
ルのスライディングノズルが閉とされ、レードルの交換
作業が開始される。この後もモールドレベル制御が行わ
れるから、タンディッシュ重量は低下していく。レード
ル交換によりレードルのスライディングノズルは以下の
ように制御される。ノズルは最初に全開され、タンディ
ッシュ重量がノズル開孔時より所定の値dトン上昇する
まで全開が保たれる。タンディッシュ重量がdトン上昇
すると、所定の期間T1 の間、タンディッシュ重量が一
定となるように、レードルのスライディングノズルが調
整される。
【0026】期間T1 の経過後は、タンディッシュの目
標重量までの上昇勾配を鋼種によって最適な勾配が選択
され、レードルのスライディングノズルの開度は、タン
ディッシュ重量がその選択された所望の勾配で増加して
いくように調整される。タンディッシュ重量が目標重量
−αとなった時点で、レードル交換に伴う自動注入が終
了する。以後は、連続鋳造装置全体が通常の制御に移行
し、レードルのスライディングノズルは、タンディッシ
ュ重量を一定に保つように定値制御に切り換えられる。
標重量までの上昇勾配を鋼種によって最適な勾配が選択
され、レードルのスライディングノズルの開度は、タン
ディッシュ重量がその選択された所望の勾配で増加して
いくように調整される。タンディッシュ重量が目標重量
−αとなった時点で、レードル交換に伴う自動注入が終
了する。以後は、連続鋳造装置全体が通常の制御に移行
し、レードルのスライディングノズルは、タンディッシ
ュ重量を一定に保つように定値制御に切り換えられる。
【0027】以上説明したようにタンディッシュ重量の
上昇の仕方を鋼種により最適な値に決めることにより、
タンディッシュからモールドへのスラグの巻き込みを少
なくし、レードル交換部での継目部の品質を向上させる
ことができる。
上昇の仕方を鋼種により最適な値に決めることにより、
タンディッシュからモールドへのスラグの巻き込みを少
なくし、レードル交換部での継目部の品質を向上させる
ことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、連続鋳造装置のレード
ル交換を、人手によらずに自動化することにより、作業
を簡単化し高品質の製品を安定して供給できるようにな
る。
ル交換を、人手によらずに自動化することにより、作業
を簡単化し高品質の製品を安定して供給できるようにな
る。
【図1】本発明の実施例の連続鋳造装置を示すシステム
図。
図。
【図2】図1のレードル交換時における制御パターン1
を示す図。
を示す図。
【図3】図1のレードル交換時における制御パターン2
を示す図。
を示す図。
【図4】図1のレードル交換時における制御パターン3
を示す図。
を示す図。
【図5】図1のレードル交換時における制御パターン4
を示す図。
を示す図。
1…計装CPU 2…オンラインCPU 3…プロセスCPU 4…タンディッシュ 5…タンディッシュ重量測定装置 6…タンディッシュ重量検出部 7…モールド 8…溶鋼レベル 9…目標レベル検出部 11…前レードル 12…レードルのスライディングノズル 13…レードルスライディングノズル制御部 14,17…油圧機構 15…タンディッシュのスライディングノズル 16…タンディッシュのスライディングノズル制御部 18…ピンチローラ 19…ピンチローラ速度制御部 20…後レードル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B22D 46/00 B22D 46/00 (72)発明者 後藤 新三 大分県大分市大字西ノ洲1番地 新日本 製鐵株式会社 大分製鐵所内 (56)参考文献 特開 平5−192751(JP,A) 特開 平6−198400(JP,A) 特開 平5−42346(JP,A) 実開 平6−5747(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/10 310 B22D 11/10 B22D 11/16 B22D 11/18 B22D 46/00
Claims (5)
- 【請求項1】 連続鋳造装置におけるレードル交換方法
において、レードル交換時の前レードルの鋼種と後レー
ドルの鋼種に応じて、レードルのスライディングノズル
の開度、タンディッシュのスライディングノズルの開
度、またはピンチローラの速度の制御をパターン化し、
レードルの交換時に、前レードルと後レードルの鋼種に
よって、該当する制御パターンを呼び出し、タンディッ
シュ重量を測定し、タンディッシュ重量に応じて前記制
御パターンを進めることによって、レードルのスライデ
ィングノズルの開度、タンディッシュのスライディング
ノズルの開度、またはピンチローラの速度の制御を行う
ことを特徴とする連続鋳造装置におけるレードル交換方
法。 - 【請求項2】 前レードルの鋼種と後レードルの鋼種が
同一または親類異種鋼種であるときの制御パターンを、
レードル交換後、後レードルのスライディングノズルの
開度を所定の順序で変化させる開度パターン制御を行
い、前記開度パターン制御の終了後、タンディッシュ重
量が所定の勾配をもって増加していくようにレードルの
スライディングノズルの勾配制御を行い、タンディッシ
ュ重量が目標重量近辺に達した後、レードルのスライデ
ィングノズルを定値制御させることを特徴とする請求項
1記載の連続鋳造装置におけるレードル交換方法。 - 【請求項3】 前レードルの鋼種と後レードルの鋼種が
完全に異なる完全異鋼種であるときの制御パターンを、
レードル交換時に、タンディッシュのスライディングノ
ズルを閉とし、ピンチローラの速度を低下させ、レード
ル交換後に、後レードルのスライディングノズルの開度
を所定の順序で変化させる開度パターン制御を行い、前
記開度パターン制御の終了後、タンディッシュのスライ
ディングノズルを初期開度とし、同時にタンディッシュ
重量が所定の勾配をもって増加していくようにレードル
のスライディングノズルを勾配制御を行い、タンディッ
シュ重量が目標重量近辺に達したときレードルのスライ
ディングノズルを定値制御させ、また、モールドレベル
が目標レベル近辺に達したときに、モールドレベル制御
を開始することを特徴とする請求項1記載の連続鋳造装
置のレードル交換方法。 - 【請求項4】 前レードルの鋼種と後レードルの鋼種が
完全に異なる完全異鋼種であるときの制御パターンを、
レードル交換時に、タンディッシュ重量が所定値に低下
したときも、タンディッシュのスライディングノズルの
開度およびピンチローラ速度を低い値に保ちながらモー
ルドレベル制御を継続し、レードル交換後に、後レード
ルのスライディングノズルの開度を所定の順序で変化さ
せる開度パターン制御を行い、前記開度パターン制御の
終了後、ピンチローラ速度を目標速度に向けて上昇さ
せ、同時にタンディッシュ重量が所定の勾配をもって増
加していくようにレードルのスライディングノズルの勾
配制御を行い、タンディッシュ重量が目標重量近辺の値
となったときに、レードルのスライディングノズルを定
値制御させることを特徴とする請求項1記載の連続鋳造
装置のレードル交換方法。 - 【請求項5】 前レードルの鋼種と後レードルの鋼種が
共に重管材であるときの制御パターンを、レードル交換
後に、後レードルのスライディングノズルをいったん全
開とし、以後所定期間の間タンディッシュ重量を一定の
所定値に保ち、所定期間終了後、タンディッシュ重量が
鋼種による最適な勾配をもって増加していくようにレー
ドルのスライディングノズルの勾配制御を行い、タンデ
ィッシュ重量が目標重量近辺の値となったときに、レー
ドルのスライディングノズルを定値制御させることを特
徴とする請求項1記載の連続鋳造装置のレードル交換方
法。
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---|---|---|---|
JP05241396A JP3105119B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 連続鋳造装置におけるレードル交換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05241396A JP3105119B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 連続鋳造装置におけるレードル交換方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0796358A JPH0796358A (ja) | 1995-04-11 |
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ID=17073661
Family Applications (1)
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JP05241396A Expired - Fee Related JP3105119B2 (ja) | 1993-09-28 | 1993-09-28 | 連続鋳造装置におけるレードル交換方法 |
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-
1993
- 1993-09-28 JP JP05241396A patent/JP3105119B2/ja not_active Expired - Fee Related
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