JPH0535877A

JPH0535877A - 快適環境提供装置

Info

Publication number: JPH0535877A
Application number: JP3193071A
Authority: JP
Inventors: Yuji Nishiyama; 裕士西山; Yoshiharu Hayashi; 義治林
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1991-08-01
Filing date: 1991-08-01
Publication date: 1993-02-12

Abstract

(57)【要約】【目的】複数の利用者の中から特定の利用者を認識
し、利用者固有の情報に従って機器を制御し快適環境を
提供する。【構成】画像を取り込むカメラ部と、取り込んだ画像
を処理する画像処理部と、画像処理された情報を記憶す
る画像メモリ部と、利用者の画像を画像メモリ部に登録
するための入力部と、利用者の画像情報と対応させた利
用者固有の情報を記憶するパーソナルデータメモリ部
と、エアコン、照明等の機器を利用車固有の情報によっ
て制御する制御部から構成され、予め登録された利用者
の中から特定の利用者を認識し、利用者固有の情報に従
って各種機器を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特定の利用者に対応さ
せて自動的に機器を制御する快適環境提供装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来は、複数の利用者が利用者個人に合
った快適性を確保するために、利用者自らがその都度各
種機器を好みに応じて設定し直したり、利用者が設定し
た快適情報を記憶させ、利用者が、予め記憶させた利用
者個人の情報を選択することで対応していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
様な装置の場合、快適性を確保するために利用者自らが
多くの種類の機器を設定したり、設定し直したり、利用
者が、複数の利用者の中から個人の情報を選択しなけれ
ばならず、非常に手間がかかり使い勝手の悪いものにな
る。

【０００４】本発明は、この様な事情に鑑みてなされた
もので、複数の利用者の中から特定の利用者を認識し、
利用者毎の快適環境の提供を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の装置は、利用者
の画像を取り込み、取り込んだ画像より特徴点を抽出し
て複数の利用者情報を登録する手段と、前記登録された
各利用者に対応して機器制御データを設定・記憶する手
段と、利用者の画像を取り込み、取り込んだ画像より特
徴点を抽出し、前記登録した利用者情報と比較して特定
の利用者を認識する手段と、前記利用者の認識に従い、
認識された特定利用者に対応する前記機器制御データを
読み出し、該データに従い機器を制御する手段と、を有
してなることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】上記構成により、複数の利用者の固有情報が、
利用者の画像情報と対応させて登録される。そして、利
用者がカメラ等に近づけば、同様に特徴抽出され、予め
登録された情報と比較され、利用者が認識される。利用
者が認識されると、予め対応ずけられている特定の機器
制御に関するデータを読みだし、このデータに従ってエ
アコン，照明等の機器を制御する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。

【０００８】図１は、本発明の一実施例を示すシステム
構成図である。

【０００９】このシステムは、図１の様に利用者Ｈの画
像を取り込むカメラ部１と、取り込んだ画像情報の特徴
を抽出する画像処理部２と、画像処理部２により特徴抽
出された画像情報を記憶する画像メモリ部３と、利用者
Ｈの画像情報に対応した固有の情報を入力する入力部４
と、複数の利用者固有の情報を記憶するパーソナルデー
タメモリ部５と、取り込んだ画像情報と、予め記憶され
ている画像情報を比較してパーソナルデータメモリ部５
から利用者固有の情報を読み込み、情報に従ってエアコ
ン，照明等の機器７を制御する制御部６で構成されてい
る。

【００１０】ここで、まず利用者Ｈは、快適環境提供装
置を利用する場合、入力部４を使用して登録作業を行
う。

【００１１】登録は、図２のフローチャートに従って、
まず利用者Ｈがカメラ部１の方に向くことによって開始
される（ステップｎ１）。次に入力部４の操作メニュー
の中から「登録」を選択する（ステップｎ２）。次にカ
メラ部１は利用者Ｈの画像情報を取り込む（ステップｎ
３）。取り込まれた画像情報は画像処理部２で、特徴抽
出される（ステップｎ４）。

【００１２】特徴抽出方法は、図３の様に取り込まれた
利用者Ｈの画像情報を、画像処理部２によりまずエッヂ
検出法により背影と利用者の境界（顔の輪郭）を抽出す
る。次に画像情報を縮倍率を変えて一定の大きさになる
様にする。次に抽出された顔の輪郭から重心を求め、こ
れをＰ点とする。求められた重心Ｐ点からエリア「Ｅ」
内に存在する情報をその画像情報における「目」と判断
する。同じくエリア「Ｎ」内に存在する情報をその画像
情報における「量」と判断する。同じくエリア「Ｍ」内
に存在する情報をその画像情報における「口」と判断す
る。

【００１３】以上の様に画像処理部２により求められた
重心Ｐ点、「目」の位置と形、「鼻」の位置と
形、口の位置と形について、抽出した部分を残し、そ
れ以外の画像情報を削除することにより図４の様に特徴
抽出された画像情報が得られる。

【００１４】特徴抽出された画像情報は、制御部６によ
り、既に特徴抽出され画像メモリ部３に登録されている
画像情報と比較される（図２：ステップｎ５）。

【００１５】比較方法は、カメラ部１で取り込まれた利
用者Ｈの画像情報を、前述の方法により特徴抽出された
画像情報と、既に画像メモリ部３に登録されている画像
情報の重心Ｐ点を重ね合わせることにより、「目」、
「鼻」、「口」についてそれぞれ位置及び形について照
合する。

【００１６】比較の結果不一致（比較結果ＮＯ）の場合
は、入力部４に「新規登録中」の表示がされ（ステップ
ｎ６）、制御部６により画像情報は画像メモリ部３に登
録され（ステップｎ７）、パーソナルデータアドレス
（ａｄｒ）が割り当てられる（ステップｎ８）。比較の
結果一致（比較結果ＹＥＳ）の場合は、既に登録済みの
画像情報を表わし、直ちに既に割り当てられているパー
ソナルデータアドレス（ａｄｒ）を指定する。

【００１７】パーソナルデータアドレス（ａｂｒ）が割
り当てられると、入力部４に「パーソナルデータ登録」
が表示され（ステップｎ９）、図５のようなパーソナル
データメニューに従ってパーソナルデータの入力が可能
となる。

【００１８】メニューに従ってパーソナルデータを入力
（ステップｎ１０）するとともに、データをパーソナル
データメモリ部５に順次記憶していく（ステップｎ１
１）。入力が完了すると（ステップｎ１２）、入力部４
に「登録完了」が表示される（ステップｎ１３）。入力
部４の操作メニューの中から「終了」を選択すると、利
用者毎に対応したパーソナルデータの登録が完了し（ス
テップｎ１５）、機器の制御が可能になる。

【００１９】機器制御は、図６のフローチャートに従っ
て行われる。

【００２０】利用者Ｈ₁が部屋の入口に設置されている
カメラ部１の方を向く（ステップｎ２１）。カメラ部１
は利用者Ｈ₁の画像情報を取り込む（ステップｎ２
２）。取り込まれた画像情報は、画像処理部２で前述の
項〜項について特徴抽出される（ステップｎ２
３）。特徴抽出された画像情報は、制御部６により画像
メモリ部３に登録されている画像情報と比較（認識作
業）される（ステップｎ２４）。比較の結果、一致する
ものがある場合（比較結果ＹＥＳ）は、利用者毎に割り
当てられたパーソナルデータメモリアドレス（ａｄｒ）
の中から、利用者Ｈ₁に割り当てられたパーソナルデー
タメモリアドレス（ａｄｒ１）が選択される（ステップ
ｎ２５）。選択されると、制御部６は、パーソナルデー
タメモリアドレス（ａｄｒ１）によりパーソナルデータ
メモリ部５の情報を読み出し、読み出した情報に従っ
て、照明、エアコン、テレビ等の機器７を制御する（ス
テップｎ２７）。図７はパーソナルデータメモリ部５
の内容であり、図８（ａ）は図７のアドレス（ａｄｒ
１）部、図８（ｂ）は図７の他のアドレス（ａｄｒｓ
ｔｄ）部の詳細を示している。

【００２１】前述のように利用者Ｈ₁を認識し、利用者
Ｈ₁に割り当てられたパーソナルデータメモリアドレス
（ａｄｒ１）より情報が読み出されたときは、照明、エ
アコン、テレビ等の機器７を、照明の明るさ：やや明る
い、エアコンの設定温度：２０℃、エアコンの風量設
定：中、テレビのチャンネル設定：１９チャンネル、…
というように制御する。

【００２２】図６のフローチャートで、登録されている
画像情報との比較の結果（ステップｎ２４）、いずれと
も不一致（比較結果ＮＯ）の場合は、利用者として予め
登録されていないことを意味し、標準のパーソナルデー
タメモリアドレス（ａｄｒｓｔｄ）が割り当てられる
（ステップｎ２６）。すなわち、利用者が未登録の場合
は、図７，図８（ｂ）に示す標準のパーソナルデータメ
モリ（ａｄｒｓｔｄ）が選択され、機器７は、照明の明
るさ：明るい、エアコンの温度設定：２２℃、エアコン
の風量設定：強、テレビのチャネル設定：２ｃｈ・・・
・・・という様に標準態様で制御される。

【００２３】このように、登録されている利用者Ｈｉに
ついては、予じめ定めた条件に従って快適な住空間を与
え満足を提供することができ、また、未登録の利用者Ｈ
についても、何らかのサービス、すなわち少なくとも標
準的なサービスの提供を自動的に提供することができ
る。

【００２４】又、入力部４は利用者自らにより各情報を
設定し直したり、現在の動作状態のモニタも可能であ
り、当然の事ながら設定し直した情報を再登録可能であ
り、次回より新登録情報による快適な住空間の提供が受
けられることになる。また本発明の実施例に、利用者Ｈ
の部屋への出入りを検知する手段を設けることにより、
部屋に入った時は前述の如く利用者Ｈに合った快適な住
空間を与え、部屋から出た時には各機器を停止させた
り、標準状態で制御させたりすることが可能で、さらに
この発明の効果を高めることになる。

【００２５】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の利
用者を登録する手段と、認識する手段と、利用者毎に利
用者固有の情報を対応させる手段と、固有の情報に従っ
て各種機器を制御する手段とにより、個々の利用者に対
応した快適環境を自動的に提供できる。また、複数の利
用者毎に固有情報のアドレスが割り当てられるので、あ
る利用者が他の利用者の固有情報を設定し直すことが不
可能であるため、利用者の固有情報を保護することがで
きる。さらに、利用者の固有情報の登録に際して特別な
登録装置が必要なく、この快適環境提供装置を兼用する
ことができる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すシステム構成図であ
る。

【図２】一実施例における登録シーケンスを説明するフ
ローチャートである。

【図３】利用者の画像情報を説明する図である。

【図４】図３より特徴抽出された画像情報を説明する図
である。

【図５】登録シーケンスにおける機器制御データの入力
画面を説明する図である。

【図６】機器制御シーケンスを説明する図である。

【図７】設定・記憶される機器制御データのアドレス例
を示す図である。

【図８】図７の要部詳細な内容例を示す図である。

Claims

【特許請求の範囲】【請求項１】利用者の画像を取り込み、取り込んだ画
像より特徴点を抽出して複数の利用者情報を登録する手
段と、前記登録された各利用者に対応して機器制御データを設
定・記憶する手段と、利用者の画像を取り込み、取り込んだ画像より特徴点を
抽出し、前記登録した利用者情報と比較して特定の利用
者を認識する手段と、前記利用者の認識に従い、認識された利用者に対応する
前記機器制御データを読み出し、該データに従い機器を
制御する手段と、を有してなることを特徴とする快適環境提供装置。