JPH053581A - 移動通信システムの位置登録方式および呼出し方式 - Google Patents

移動通信システムの位置登録方式および呼出し方式

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JPH053581A
JPH053581A JP10807691A JP10807691A JPH053581A JP H053581 A JPH053581 A JP H053581A JP 10807691 A JP10807691 A JP 10807691A JP 10807691 A JP10807691 A JP 10807691A JP H053581 A JPH053581 A JP H053581A
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Masanori Takeji
将徳 武次
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Abstract

(57)【要約】 【構成】重複する位置登録エリアPAiが無線基地局B
Siによって自律分散的に定められる移動通信システム
である。移動機1は、保有している位置登録エリアPA
iに含まれない無線ゾーンZiに移動したとき位置登録
を行う。移動機1は、位置登録後に通過した無線ゾーン
Ziを経路情報として記憶しておき、次の位置登録時に
経路情報を無線基地局BSiに通知することがある。こ
のときは、無線基地局BSiは、経路情報の多い無線ゾ
ーンZを位置登録エリアPAiに組込む。回線交換局4
が、移動機1に対する呼出し信号を全ての無線基地局B
Sに報知する方式がある。また、制御トラヒックの量に
従って、自位置登録エリアPAiのサイズを増減する方
式がある。 【効果】位置登録のための制御トラヒックの減少、効率
のよい位置登録エリアの設定、移動通信システムを構成
する装置の負荷の平準化ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信システムにお
ける移動機の位置登録方式および呼出し方式に関し、特
に、重複のある位置登録エリアを有する移動通信システ
ムにおける、複数の無線ゾーン間を移動する移動機の位
置登録方式および呼出し方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車電話や携帯電話等の移動通
信システムにおいては、その移動通信システムの全サー
ビスエリアを複数の無線ゾーンによりカバーする小ゾー
ン方式がとられている。ここで無線ゾーンとは、各無線
基地局が自動車等に搭載されている移動機との間で無線
チャネルを用いた通信を行う範囲をいう。1無線ゾーン
には1無線基地局が配置され、複数の移動機は各無線ゾ
ーンを自由に移動する。
【0003】小ゾーン方式が用いられる移動通信システ
ムにおいては、各移動機は、呼出しに備えて、現在どの
無線ゾーンにいるのかを無線基地局に知らせる、位置登
録を行わなければならない。位置登録のための制御信号
のトラヒックの増大を防ぐために、通常は、サービスエ
リア全体が隣接するいくつかの無線ゾーンの集まりに分
割されて、複数の位置登録エリアが設定される。移動機
は位置登録エリアを変る毎に位置登録を行う。移動機へ
の着呼があるときには、その移動機が位置登録している
位置登録エリアに対して、その位置登録エリア内の無線
基地局が一斉に呼出しを行う。但し位置登録エリアのサ
イズは、それに属する無線ゾーンの数が多くなりすぎる
と呼出しのためのトラヒックが増大し非効率的であるた
め、適当な大きさに選ばれる。
【0004】位置登録エリアの種類は、それに属する無
線ゾーンが固定されている重複のない位置登録エリア
と、それに属する無線ゾーンが変化する重複のある位置
登録エリアの2つに分類することができる。
【0005】重複のない位置登録エリアでは、位置登録
エリアとそれに属する無線ゾーンの関係は、数的には1
対n(nは自然数)の関係となっており、一つの無線ゾ
ーンが複数の位置登録エリアに属することはない。移動
通信システムにおいては、位置登録エリアの境界付近の
移動機が頻繁に位置登録エリアの横断を繰り返すことが
ある。このような場合に、重複のない位置登録エリアが
設定されていると、移動機による位置登録の頻度が増加
する。この結果、位置登録エリアの境界付近の無線基地
局に、位置登録のための制御信号トラヒックが集中して
しまうという問題がある。
【0006】この問題は、重複のある位置登録エリアを
使用することによって解決することが可能である。即
ち、第1の位置登録エリアと第2の位置登録エリアに無
線ゾーンの重複を認めれば、移動機が重複のある無線ゾ
ーンを移動する限り、再々の位置登録の必要はなく、制
御信号トラヒックの集中問題は解決される。重複のある
位置登録ゾーンを設定するためには、移動機が最近に位
置登録を行った無線ゾーンの近隣にある複数の無線ゾー
ンの集まりを新たに第2の位置登録エリアとして設定す
ればよい。
【0007】重複のある位置登録エリアは、一例とし
て、各無線ゾーン毎に、各無線基地局が有する2次元的
な位置座標をもとに設定する方法が提案されている(電
子情報通信学会,1989春季全国大会,論文番号B−
863)。
【0008】この方法は、移動機がある無線ゾーンに属
する無線基地局に位置登録を行った場合、その移動機は
位置登録を行った無線基地局から報告されている位置座
標を記憶する。移動機は無線ゾーンを移る度に、移った
無線ゾーンの無線基地局が報知している位置座標を受信
する。そして、先に位置登録を行った無線基地局から予
め定められた一定の距離R以上離れた無線基地局の無線
ゾーンに移動したとき、次の、位置登録を行う。
【0009】以下、図面を参照して上述の重複のない位
置登録エリアの設定法および従来の重複のある位置登録
エリアの設定法について説明する。
【0010】図1を参照すると、従来およびこの発明に
係わる移動通信システムは、複数の無線ゾーンZi(図
においてはZ1ないしZ23)と、複数の無線基地局B
Si(図においてはBS1ないしBS23)と、移動機
1と、無線回線制御装置2と、公衆回線網3とを有して
いる。無線回線制御装置2は、回線交換局4の一部をな
す装置である。ここで、無線ゾーンZiおよび無線基地
局BSiのサフィックスiは自然数とする。サフィック
スを持たない記号は、以後現われる記号も含めて、その
全体を表わすこととする。無線基地局BSiは、無線ゾ
ーンZi毎に1局ずつ配置される。無線基地局BSiに
は、その属する無線ゾーンZiの番号と同じ番号が与え
られている。移動機1は、自動車等に搭載される複数の
移動機のうちの1つが代表として示されている。移動機
1は全無線ゾーンZを自由に移動することができる。無
線回線制御装置2は、公衆回線網3と統括する全ての無
線基地局BSの間に接続され、それぞれの無線基地局B
Sを制御する。この移動通信システムは、全サービスエ
リアが複数の無線ゾーンZによりカバーされる小ゾーン
方式がとられている。
【0011】図1に示される移動通信システムにおい
て、従来の重複のない位置登録エリアが採用されている
場合は、例えば、無線ゾーンZ1ないしZ9が第1の位
置登録エリア,無線ゾーンZ10ないしZ18が第2の
位置登録エリアに、固定的に割当てられる。このように
位置登録エリアが割当てられたとき、移動機1が、第1
の位置登録エリアと第2の位置登録エリアの境界付近、
例えば無線ゾーンZ8とZ11の間の横断を頻繁に繰り
返すと、位置登録の頻度が増加する。その結果、位置登
録エリアの境界付近の無線基地局Z8およびZ11に、
位置登録のための制御信号トラヒックが集中してしまう
という問題がある。
【0012】図23を参照すると、重複のある位置登録
エリアP4およびP9は、その中心にある無線ゾーンZ
4およびZ9に属する無線基地局BS4およびBS9か
ら、ある一定の距離Rの範囲の円内にある無線ゾーンに
よってそれぞれ構成されている。即ち、位置登録エリア
P4は無線ゾーンZ1,Z2,Z4,Z5,Z6,Z7
およびZ8を含み、位置登録エリアP9は無線ゾーンZ
5,Z6,Z7,Z8,Z9,Z10,Z11およびZ
12を含む。従って、無線ゾーンZ5ないしZ8が、位
置登録エリアP4とP9に重複している。このサービス
エリア内を移動する移動機1の位置登録は、各無線ゾー
ンZi毎に、それに属する無線基地局BSiの2次元的
な位置座標を用いて行われる(電子情報通信学会,春季
全国大会論文番号B−863)。
【0013】図24を参照して、図23に示された従来
例における位置登録エリア設定方法を説明する。移動機
1は、ある無線基地局BSi、例えば無線ゾーンZ4に
属する無線基地局BS4に位置登録を行い、無線基地局
BS4から報知されている位置座標を記憶する(ステッ
プ101)。その後、移動機1は、無線ゾーンZiを移
動する度に、移った無線ゾーンZiの無線基地局BSi
が報知している位置座標を受信する(ステップ10
2)。そして、無線基地局BS4と移動した先の無線基
地局BSiの位置座標間の距離を計算し、それがある一
定の距離R以上離れているかどうかを判定する(ステッ
プ103)。判定の結果、位置座標間の距離が、距離R
以上離れている場合、例えば、移動機1が無線ゾーンZ
9に移動し、その無線ゾーンZ9に属する無線基地局B
S9から位置座標を受信している場合には、ステップ1
01に戻る。そして、移動機1は、無線基地局BS9に
対して位置登録を行うと共に、無線ゾーンZ9の位置座
標を記憶する。
【0014】しかし、この移動機1が位置登録を行った
無線基地局BSiの座標を基準とする位置登録エリアP
iは、移動機1の存在する位置によらず、一様な一定半
径Rの円形を含むことになる。この結果、例えば移動機
1が直線状に建設されている高速道路を走行中のよう
に、移動機1が一次元的な移動しか行わないにも関わら
ず、移動の可能性のない無線ゾーンZiも含んだ位置登
録エリアPiが設定されてしまうという欠点が生じる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、小ゾーン方式を用いる移動通信システムにおいて、
移動機の位置登録のための制御トラヒックを減少させる
ことができる位置登録方式および呼出し方式を提供する
ことにある。
【0016】本発明の第2の目的は、効率のよい位置登
録エリアの設定が可能な位置登録方式を提供することに
ある。本発明の第3の目的は、小ゾーン方式を用いる移
動通信システムにおいて、このシステムを構成する装置
の負荷を均等にすることができる移動機の位置登録方式
および呼出し方式を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明における移動通
信システムは、全サービスエリアが複数の無線ゾーンに
よりカバーされている。各無線ゾーンには、1つの無線
基地局がそれぞれ配置されている。複数の移動機はそれ
ぞれ、各無線ゾーンを自由に移動し、滞在する無線ゾー
ンに属する無線基地局と無線チャネルを通じて通信す
る。各無線基地局は、複数の無線基地局を統括する回線
交換局を介して、一般には、公衆電話回線に接続され
る。この移動通信システムにおいては、各移動機は、現
在どの無線ゾーンにいるかを、滞在する無線ゾーンに属
する無線基地局に、位置登録信号により位置登録する必
要がある。移動機の位置情報は、複数の無線ゾーンから
なる位置登録エリアを単位として回線交換局によって管
理される。また、位置登録エリアは、ある特定の無線ゾ
ーンが複数の位置登録エリアに属することが可能な「重
複する位置登録エリア」の形式で構成されている。
【0018】本発明の位置登録方式は、前回位置登録を
行った無線ゾーンがどこであるかによって移動先の無線
ゾーンで位置登録を行うかどうかを決定する。また本発
明によれば、移動機からの経路情報に基づき、位置登録
エリアの設定を行うことを特徴とする。
【0019】本発明の一つの態様においては、各無線基
地局は、複数の無線ゾーンを含む自局を基準とする位置
登録エリア(以下、自位置登録エリアということがあ
る)を設定し、その情報(以下、位置登録エリア情報と
いう)を、例えば無線ゾーンの識別子の形で、保持して
いる。ある無線基地局が移動機から位置登録信号を受信
すると、その無線基地局は位置登録信号を送信した移動
機に対して、保持している位置登録エリア情報を通知す
る。位置登録エリア情報を通知された移動機は、それを
記憶する。そして移動機は、保持している位置登録エリ
ア情報に含まれない無線ゾーンに移動した場合に、その
無線基地局に位置登録を行う。
【0020】本発明の他の態様においては、各無線基地
局は、位置登録エリアとして複数の無線ゾーンを、例え
ば無線ゾーンの識別子の形で、保持している。又、各無
線基地局はそれぞれ、自局の位置登録エリア情報を絶え
ず報知している。移動機は、最も間近に位置登録を行っ
た無線ゾーンを記憶しておき、報知されている位置登録
エリア情報に含まれていない無線ゾーンに移動した場合
に位置登録を行う。
【0021】本発明の特徴とする位置登録エリアの設定
方法の具体的方法として、次に説明する方法がある。
【0022】移動機は、位置登録を行った無線ゾーンの
識別子および位置登録を行った後に通過した無線ゾーン
の識別子を経路情報として記録する。そして、移動先の
無線ゾーンにおいて、その識別子が自己の保持している
または無線基地局の報知する位置登録エリア情報に含ま
れるか否かを照合し、含まれると判定された場合には、
移動先の無線ゾーンの識別子を経路情報に追加する。移
動先の無線ゾーンの識別子が保持している位置登録エリ
ア情報に含まれないと判定された場合には、移動先の無
線ゾーン内の無線基地局に位置登録を行うと共に、保持
していた経路情報を通知する。
【0023】無線基地局は、移動機から通知される経路
情報に含まれる無線ゾーンの識別子を累積する。そし
て、識別子の累積値の多いn個(nは自然数)の無線ゾ
ーンと自無線ゾーンとの集合を位置登録エリアとして設
定する。そして識別子の累積値の変化に従って、位置登
録エリアを逐次に更新する。この最新の位置登録エリア
情報は、自無線ゾーン内の移動機に報知される。
【0024】本発明によれば、各無線基地局は、自律分
散的に自位置登録エリアを決定する。従って、この移動
通信システムは、重複のある位置登録エリアを実現する
ことができ、位置登録エリアの境界の無線ゾーンにおけ
る頻繁な位置登録による位置登録トラヒックの集中を防
ぐことができる。また各無線基地局は、位置登録を行っ
た移動機から受信する経路情報を学習することによっ
て、移動機の移動の可能性を考慮して、移動機が位置登
録を頻繁に行う必要のない、効率のよい位置登録エリア
を設定することができる。
【0025】本発明の呼出し方式において、回線交換局
は、この回線交換局をホームメモリ局とする移動機の識
別子と、この移動機の位置登録エリア情報を無線ゾーン
識別子の形で保持している。ある移動機に対して着呼
(呼出し)があると、回線交換局は、着呼があった移動
機がどの無線ゾーンで位置登録を行ったかを検索する。
そして、回線交換局は、この回線交換局が統括する無線
基地局に、呼出された移動機の位置登録エリアを含む呼
出し信号を一斉通知する。通知された無線基地局は、自
位置登録エリアが通知された位置登録エリアに含まれる
とき、自無線ゾーンの移動機に呼出しを行う。
【0026】無線基地局は、自局の位置登録エリア情報
を保持している。回線交換局から一斉呼出し信号を受信
すると、保持している位置登録エリア情報とを照合し、
受信した一斉呼出し信号中の位置登録エリアに、保持し
ている位置登録エリア情報の無線ゾーンの識別子が含ま
れる場合には、自無線ゾーンに呼出しを行う。
【0027】本発明の方法によって移動機の呼出しを行
うと、移動機は、一旦位置登録を行ってあとは、位置登
録を行わないで通過する無線ゾーンにおいても必ず呼出
されることになる。このようにすることで、回線交換局
は各無線基地局を基準とする位置登録エリアの情報を保
持する必要がなく、負荷を軽減することが可能となる。
【0028】本発明においては、好ましくは、各無線基
地局は、自位置登録エリアに含まれる無線ゾーンの数
を、各無線基地局が移動機へ送信する呼出し信号のトラ
ヒック量に応じて増減する。あるいは、各無線基地局
は、自位置登録エリアに含まれる無線ゾーンの数を、各
無線基地局が回線交換局から受信する移動機への呼出し
信号のトラヒック量に応じて増減する。あるいは、各無
線基地局は、自位置登録エリアを呼出し信号のトラヒッ
クまたは位置登録信号のトラヒックに応じて増減する。
即ち、各無線基地局が送信する移動機への呼出し信号の
トラヒック量が所定量を越えると、自位置登録エリアに
含まれる無線ゾーンの数を減らす。又、各無線基地局が
受信する移動機の位置登録信号のトラヒック量が所定量
を越えると、自位置登録エリアに含まれる無線ゾーンの
数を増やす。こうすることによって、各無線基地局はト
ラヒックに応じて自位置登録エリアを増減することがで
きる。この結果、この移動通信システムにおいては、呼
出し信号のトラヒックや位置登録信号のトラヒックの処
理を各無線基地局に分散することが可能となる。これ
は、移動機と無線基地局との間の接続遅延の増加防止
や、呼出しのトラヒックや位置登録信号のトラヒックが
他の制御信号の妨げの防止につながる。
【0029】
【実施例】次に本発明について図面を用いて説明する。
【0030】再び図1を参照すると、本発明に係わる位
置登録エリアPAiとして、幾つかの無線ゾーンZiの
集まりであるPA5,PA8,PA12およびPA15
が示されている。位置登録エリアPA5,PA8,PA
12およびPA15はそれぞれ無線ゾーンZ5,Z8,
Z12及びZ15を基準とする位置登録エリアである。
位置登録エリアPA5は無線ゾーンZ1,Z2,Z4,
Z5,Z6,Z7及びZ8の7無線ゾーンからなり、位
置登録エリアPA8は無線ゾーンZ4,Z5,Z6,Z
7,Z8,Z9,Z10,Z11,Z12及びZ13の
10無線ゾーンからなり、位置登録エリアPA12は無
線ゾーンZ7,Z8,Z9,Z10,Z11,Z12,
Z13,Z14,Z15及びZ16の10無線ゾーンか
らなり、位置登録エリアPA15は無線ゾーンZ11,
Z12,Z13,Z14,Z15,Z16,Z17,Z
18,Z19及びZ20の10無線ゾーンからなるもの
とする。そして、位置登録エリアPAi単位に、移動機
1の位置登録や一斉呼出しが行われる。
【0031】図1および図2を参照して、第1の実施例
における無線基地局Ziと移動機1との間における位置
登録のための信号のシーケンスフローを説明する。
【0032】移動機1が、例えば、無線ゾーンZ5の無
線基地局BS5から報知されている無線ゾーン識別番号
(ID)信号a1に含まれる無線基地局IDコード(無
線ゾーンZiを識別する識別子ZSiともいう。ここで
は識別子はZS5である)を受信する(1)。信号a1
を受信した移動機1は、位置登録を行う必要があると判
断した場合、位置登録信号b1を無線基地局BS5に送
信する(2)。位置登録信号b1を受信した無線基地局
BS5は、移動機1に対して位置登録信号b1が登録さ
れたことを示す位置登録確認信号c1を送信する
(3)。それとと共に、無線基地局BS5は無線ゾーン
Z5を基準とした位置登録エリアPA5に含まれる無線
ゾーンZiの識別子ZSi(無線基地局IDコード)の
羅列からなる位置登録エリア信号d1を送信する
(4)。移動機1は、受信された位置登録エリア信号d
1に含まれる識別子ZSiの集合を記憶する。その後、
移動機1は、例えば無線ゾーンZ15に移動することに
よって無線ゾーンZ15の識別子ZS15を受信する
(1)。識別子ZS15は、先に受信した位置登録エリ
ア信号d1に含まれない無線基地局IDコードであるの
で、再び上述した位置登録動作(2)を行う。
【0033】ここで、図3を参照して、図2に示された
信号a1,b1,c1およびd1の信号構成例について
説明する。
【0034】無線ゾーン識別番号(ID)信号a1は、
この信号a1が報知信号であることを示す報知コード,
送信している無線基地局BSiを識別する無線基地局I
Dコード(無線ゾーンZiの識別子ZSi),送信して
いる無線基地局の地理的状況等を示す付加情報から構成
される。位置登録信号b1は、この信号b1が位置登録
信号であることを示す登録要求コード,送信先の無線基
地局を示す無線基地局IDコード,送信した移動機の移
動機IDコード(移動機を識別する識別子MSiともい
う)及び送信した移動機の種類等を示す付加情報で構成
される。なお、位置登録信号b1の付加情報として、あ
るいは独立の信号として、移動機1の通過してきた無線
ゾーンZi,即ち移動機1の移動経路を表わす経路情報
が同時に送信される。位置登録確認信号c1は、この信
号c1が位置登録確認信号であることを示す登録確認コ
ード,送信先の移動機を示す移動機IDコード,送信し
た無線基地局の無線基地局IDコード及び付加情報で構
成される。位置登録エリア信号d1は、この信号d1が
位置登録エリア信号であることを示すエリア通知コー
ド,送信先の移動機を識別する移動機IDコード,この
位置登録エリアに含まれる無線基地局の数を示す位置登
録エリア内無線基地局数,この位置登録エリア内にある
無線基地局を示す複数の無線基地局IDコード及び付加
情報で構成される。位置登録エリア信号d1は、位置登
録確認信号c1の付加情報として送出されてもよい。
【0035】図1,図2および図3を参照して本発明の
第1の実施例の動作について説明する。
【0036】移動機1の電源が無線ゾーンZ5にて印加
されると、移動機1はまず無線ゾーンZ5において位置
登録信号b1を送信して位置登録を行う。無線ゾーンZ
5に属する無線基地局BS5は、移動機1の位置登録を
行うと、位置登録確認信号c1と共に、位置登録エリア
信号d1,即ち位置登録エリアPA5に含まれる無線ゾ
ーンZ1,Z2,Z4,Z5,Z6,Z7およびZ8の
識別番号を示す無線基地局IDコード(識別子ZS1,
ZS2,ZS4,ZS5,ZS6,ZS7およびZS
8)を含む信号,を移動機1へ送信する。移動機1は、
位置登録エリア信号d1から、位置登録エリアPA5に
含まれる複数の無線ゾーンZiを、例えば識別子ZSi
の形で、記憶する。次に、移動機1が無線ゾーンZ5か
ら無線ゾーンZ8を通って無線ゾーンZ12へ移動する
場合を例にとって考える。移動機1が無線ゾーンZ5か
ら無線ゾーンZ8へ移動しても、無線ゾーンID信号a
1によって報知される無線ゾーンZ8は、移動機1が無
線ゾーンZ5において位置登録を行ったとき受信した位
置登録エリア信号d1に含まれた無線ゾーンである。従
って、移動機1は位置登録を行わない。しかし、移動機
1が無線ゾーンZ8から無線ゾーンZ12へ移った場合
には、無線ゾーンID信号a1によって報知される無線
ゾーンZ12は、移動機1が無線ゾーンZ5で受信した
位置登録エリア信号d1に含まれていないため、移動機
1は位置登録信号b1によって位置登録を行う必要があ
る。移動機1が無線ゾーンZ12で位置登録を行うと、
移動機1は、位置登録確認信号c1と共に受信した新た
な位置登録エリア信号d1によってもたらされた位置登
録エリアPA12を記憶する。このような位置登録エリ
アPAiの設定と位置登録法を用いれば、移動機1が無
線ゾーンZ12において位置登録を行った直後に再び無
線ゾーンZ8に移動したとしても、移動機1が無線ゾー
ンZ12において位置登録を行ったときに受信した位置
登録エリア信号d1の中に無線ゾーンZ8の識別子ZS
8が存在するために、無線ゾーンZ8において再び位置
登録が行われることはない。
【0037】図4を参照すると、第1の実施例に用いら
れる移動機1の一構成例は、アンテナ11と、無線送受
信装置12と、在圏ゾーン位置登録エリア抽出装置13
と、位置登録エリア記憶装置14と、経路情報作成記憶
装置15と、位置登録信号発生装置16とを含んでい
る。
【0038】アンテナ11と無線送受信装置12は、無
線基地局BSiとの間に無線チャネルを開設し、信号の
送受信を行う。在圏ゾーン位置登録エリア抽出装置13
は、無線送受信装置12から受信した無線ゾーンID信
号a1および位置登録エリア信号d1から無線ゾーンの
識別子ZSiを抽出する機能と、制御機能として、抽出
された識別子ZSiと経路情報作成記憶装置14に記憶
されている経路情報(移動機1が直前の位置登録以降に
通過した無線ゾーンZiの集合である)との照合,およ
び抽出された識別子ZSiと位置登録エリア記憶装置1
4に記憶されている位置登録エリア情報(先に位置登録
を行ったとき記憶された位置登録エリアに含まれる無線
ゾーンZiの識別子ZSiの集合である)と照合する機
能と、抽出された識別子ZSiを位置登録エリア記憶装
置14または経路情報作成記憶装置15に格納する機能
と、位置登録信号発生装置16に位置登録信号b1の送
出を指示する機能とを有する。位置登録信号発生装置1
6は、位置登録信号b1ならびに経路情報を無線送受信
装置12に送出する機能を有する。
【0039】図5を参照すると、図4に示す移動機1に
対応する無線基地局BSiの一構成例は、アンテナ21
と、無線送受信装置22と、近隣無線ゾーン情報更新装
置23と、近隣無線ゾーン情報記憶装置24と、位置登
録エリア決定装置25と、位置登録エリア記憶装置26
と、位置登録エリア通知装置27とを含んでいる。
【0040】アンテナ21と無線送受信装置22は移動
機1との間に無線チャネルを開設し、信号の送受信を行
う。近隣無線ゾーン情報更新装置23は、無線送受信装
置22から受信した位置登録信号b1に含まれる経路情
報を抽出し、近隣無線ゾーン情報記憶装置24の経路情
報に関するデータを更新する。近隣無線ゾーン情報記憶
装置24は、それが有するカウンタによって、経路情報
中に含まれる複数の無線ゾーンZiの識別子ZSiの出
現頻度を累積計算し、この累積された識別子ZSiの頻
度情報を保持する。この頻度情報は、この無線基地局B
Siを基準とする位置登録エリアPAiを決定するため
の元データとなる。位置登録エリア決定装置25は、近
隣無線ゾーン情報記憶装置24に累積された識別子ZS
の数の大きなものから順に選択されたn個の無線ゾーン
Zと自無線ゾーンZiとの集合を新たな位置登録エリア
PAiとして決定する。位置登録エリア決定装置25に
よって決定された最新の位置登録エリアPAiは、無線
ゾーンZiの識別子ZSiの集合の形で、位置登録エリ
ア記憶装置26に記憶される。位置登録エリア通知装置
27は、位置登録確認信号c1が送出されるとき、同時
に位置登録エリア記憶装置26から位置登録エリア情報
を読み出し、無線送受信装置22とアンテナ21を介し
て、この位置登録エリア情報を含む位置登録エリア信号
d1を移動機1に送信する。
【0041】ここで、図6を参照して、移動機1が送信
した経路情報から抽出され、近隣無線ゾーン情報記憶装
置24内のカウンタに蓄えられる、無線ゾーンZxの識
別子ZSx(サフィックスxは任意の自然数とする)の
データベースの一例を説明する。このデータベースは、
無線ゾーンの識別子ZSxと、識別子ZSx別の累積回
数Zx−countとの二つの記録から構成されてい
る。そして、自無線ゾーンZiで位置登録を行った複数
の移動機は、前回どの無線ゾーンZxで位置登録を行な
ったかの累積回数が記憶される。つまりこの図は、この
データベースを有する無線基地局BSiで位置登録を行
った移動機のうち、識別子ZSxで表される無線ゾーン
Zxにおいて前回位置登録を行った移動機は、Zx−c
ount台であることを表わしている。
【0042】次に図1及び図7を参照して、図4に示す
移動機の動作について説明する。
【0043】まず、移動機1が、無線基地局BSiから
報知されている無線ゾーンID信号a1をアンテナ11
と無線送受信装置12によって受信する。すると、在圏
ゾーン位置登録エリア抽出装置13は、無線ゾーンID
信号a1から無線ゾーンZiの識別子ZSiを抽出する
(ステップ201)。次に、在圏ゾーン位置登録エリア
抽出装置13は、抽出された識別子ZSiが経路情報作
成記憶装置15に蓄えられている経路情報中に含まれて
いるか照合する(ステップ202)。抽出された識別子
ZSiが経路情報中に含まれていれば、在圏ゾーン位置
登録エリア抽出装置13は何の処理も行わず、ステップ
201に戻る。識別子ZSiが経路情報中に含まれてい
なければ、在圏ゾーン位置登録エリア抽出装置13は位
置登録エリア記憶装置14に蓄えられている、前回位置
登録を行った無線基地局から得た位置登録エリア情報の
中に、抽出された識別子ZSiが含まれているか否かを
照合する(ステップ203)。蓄えられた位置登録エリ
ア情報に識別子ZSiが含まれていれば、在圏ゾーン位
置登録エリア抽出装置13は、経路情報作成記憶装置1
5の経路情報に無線ゾーンZiの識別子ZSiを追加し
(ステップ204)、ステップ201の処理に戻る。ス
テップ203において、位置登録エリア記憶装置14内
の位置登録エリア情報に識別子ZSiが含まれていなけ
れば、在圏ゾーン位置登録エリア抽出装置13は位置登
録信号発生装置16に位置登録信号b1の送出を指示す
る。位置登録信号発生装置16は、経路情報作成記憶装
置15に記憶されている識別子ZSiの集合を経路情報
として読み出し、それを付加情報に含めて位置登録信号
b1を発生し、無線送受信装置12およびアンテナ11
を介して無線基地局Ziに送信する(ステップ20
5)。そして、在圏ゾーン登録エリア抽出装置13は、
経路情報作成記憶装置15の経路情報を一旦リセットし
て(ステップ206)、在圏している無線ゾーンZiの
識別子ZSiを経路情報に追加して(ステップ20
4)、ステップ201の処理に戻る。このように、図4
に示す移動機1は、如何なる無線ゾーンZxを通過して
きたかという経路情報を作成しながら移動する。
【0044】次に、図1および図8を参照して、図5に
示す無線基地局BSiの動作を説明する。無線基地局B
Siは、無線ゾーンID信号a1によって、常時、自無
線ゾーンZiの識別子ZSiをアンテナ21から送信し
ている。無線基地局BSiは、移動機1から位置登録信
号b1とそれに含まれる経路情報とをアンテナ21およ
び無線送受信装置22によって受信する(ステップ30
1)。位置登録エリア通知装置27は、位置登録信号b
1を無線送受信装置22から受けると、位置登録信号b
1を受信した時点で既に設定されている自無線ゾーンZ
iを基準とした位置登録エリアPAiの情報を位置登録
エリア記憶装置26から読み出し位置登録エリア信号d
1を作成する。そして、位置登録確認信号c1と共に位
置登録エリア信号d1を、位置登録信号b1を送信した
移動機1に対して、無線送受信装置22およびアンテナ
21を介して送信する(ステップ302)。位置登録信
号b1は、無線送受信装置22から近隣無線ゾーン情報
更新装置23にも入力される。そして近隣無線ゾーン情
報更新装置23は、近隣無線ゾーン情報記憶装置24が
有する識別子ZSのカウンタにおいて、受信した経路情
報に含まれる無線ゾーンZxの識別子ZSxの累積値を
一つ増加する(ステップ303)。
【0045】位置登録エリア決定装置25は、近隣無線
ゾーン情報記憶装置24の経路情報の累積値の大きなも
のから順に、n個の無線ゾーンZxと自無線ゾーンZS
iとの集合を位置登録エリアPAiとして決定する。但
し、nは適当な自然数であり、各無線基地局BSiが独
自に決定してもよい。決定された位置登録エリアPAi
は、最新の位置登録エリア情報として位置登録エリア記
憶装置26に記憶される(ステップ304)。
【0046】このように、図5に示される無線基地局B
Siは、経路情報として複数の無線ゾーンZの識別子Z
Sに対する累積値を保持し、自無線ゾーンZiを基準と
した位置登録エリアPAiを経路情報に応じて決定して
位置登録を行う。
【0047】次に、図1を用いて、図4に示される移動
機1と、図5に示される無線基地局BSiとを含む第1
の実施例における、経路情報作成動作について説明す
る。
【0048】移動機1が無線ゾーンZ5において位置登
録を行った後、無線ゾーンZ5から無線ゾーンZ8を経
由して無線ゾーンZ12へ移動するものとする。移動機
1は、無線ゾーンZ5で位置登録を行った直後には位置
登録エリアとしてPA5を、経路情報として無線ゾーン
Z5の識別子ZS5を、位置登録エリア記憶装置14に
保持している。移動機1は、位置登録を行った無線ゾー
ンZ5の中を移動する間は無線ゾーンZ5の識別子ZS
5を受信するが、保持する経路情報中に識別子ZS5が
含まれているから、識別子Z5に関して何も処理を行わ
ず、無線ゾーンZiの識別子ZSi待ちの状態に移行す
る。移動機1は、無線ゾーンZ5から無線ゾーンZ8へ
移動すると、無線ゾーンZ8の無線基地局BS8から報
知されている無線ゾーンZ8の識別子ZS8を受信す
る。識別子ZS8は移動機1が保持する経路情報中に含
まれていないから、移動機1は保持している位置登録エ
リアPA5に無線ゾーンZ8が含まれるかどうか照合す
る。この場合は、識別子ZS8が移動機1の保持する位
置登録エリアPA8に含まれているから、移動機1は、
経路情報に識別子ZS8を追加し、経路情報を{ZS
5,ZS8}として再び無線ゾーンZiの識別子ZSi
の受信待ちの状態となる。次に移動機1が無線ゾーンZ
8から無線ゾーンZ12へ移動すると、報知された無線
ゾーンID信号a1から抽出された識別子ZS12は、
移動機1の記憶している経路情報にも位置登録エリアP
A12にも含まれていないから、移動機は無線ゾーンZ
12の無線基地局BS12に位置登録を行う。このとき
移動機1は位置登録信号b1と共に経路情報である無線
ゾーンの識別子{ZS5,ZS8}を位置登録を行う無
線基地局BS12に対して送信する。その後、移動機1
は、一旦、経路情報をリセットし、経路情報にZ12を
加えて経路情報を{ZS12}として保持し、再び無線
ゾーンZiの識別子ZSiの受信待ちの状態となる。
【0049】移動機1から位置登録信号b1とそれに含
まれる経路情報{ZS5,ZS8}を受信した無線基地
局BS12は、移動機1に対して位置登録確認信号c1
を送信すると共に、自無線ゾーンZ12を基準とした位
置登録エリアPA12を表わす情報,即ち位置登録エリ
ア信号d1を、移動機1に対して送信する。その後、無
線基地局BS12は、受信した経路情報に含まれる識別
子ZS5,ZS8の累積値を一つ増加して、無線ゾーン
を累積値の大きな順からn個選択し、自無線ゾーンZ1
2を加えて新たな位置登録エリアPA12を決定する。
本実施例では位置登録エリアPA12に属し、且つ、自
無線ゾーンZ12を除いた無線ゾーンZの数nは9であ
る。
【0050】以上に詳しく説明したように、図4に示し
た移動機1および図5に示した無線基地局BSiを含む
本発明による移動通信システムの第1の実施例において
は、各無線基地局BSiは、自無線ゾーンZiにおいて
位置登録を行った移動機1から受信した経路情報を用い
て、独自に位置登録エリアPAiを設定できるから、重
複のある位置登録エリアPAを実現できる。また無線基
地局BSiは、移動機1が位置登録を行った無線ゾーン
Ziからどのように移動する可能性が高いかということ
を考慮して位置登録エリアPAiを設定できるから、位
置登録を頻繁に行うことのない、効率のよい位置登録エ
リアの設定が可能となる。更に、無線基地局BSiは、
移動機1が位置登録を行った無線ゾーンZiを基準とし
た位置登録エリアPAiを設定することができるから、
従来の重複のない位置登録エリアPの場合に起った位置
登録エリア境界付近での頻繁な位置登録や、位置登録エ
リア境界付近に存在する無線基地局BSに位置登録のた
めの制御トラヒックが集中してしまうことを防ぐことが
可能となる。
【0051】図1および図9を参照して、第2の実施例
における無線基地局BSiと移動機1との間における位
置登録のための信号のシーケンスフローを説明する。
【0052】移動機1が、例えば、無線ゾーンZ5に属
する無線基地局BS5から報知されている、無線ゾーン
Z5を基準とする位置登録エリアPA5に含まれる無線
基地局IDコード、すなわち無線ゾーンZの識別子ZS
の羅列、を含む位置登録エリア信号d2を受信する(2
1)。移動機1は、位置登録を行う必要があると判断す
ると、位置登録信号b2を無線基地局BS5に送信する
(22)。位置登録信号b2を受信した無線基地局BS
5は、移動機1に対して位置登録確認信号c2を送信す
る。位置登録確認信号c2を受信した移動機1は、位置
登録を行った無線ゾーンZ5の識別子ZS5を記憶す
る。そして更なる移動先の無線ゾーンZiにおいて、報
知されている位置登録エリア信号d2に含まれている無
線ゾーンZの識別子ZSと、記憶している無線ゾーンZ
5の識別子ZS5を照合する。その結果、移動機1は、
位置登録エリア信号d2に位置登録を行った無線ゾーン
Z5の識別子ZS5が含まれていなかった場合のみ、新
たに位置登録を行う。ここで、図10を参照して、図9
に示された信号d2,b2およびc2の信号構成例につ
いて説明する。
【0053】位置登録エリア信号d2は、この信号d2
が報知信号であることを示す報知コード、送信している
無線基地局Ziを識別する無線基地局IDコード(識別
子ZSi)、この無線基地局Ziを基準とする位置登録
エリアPAiに属する無線基地局数を示す位置登録エリ
ア内無線基地局数、この位置登録エリアPAiに属する
無線基地局BSの無線基地局IDコード(識別子ZS)
及び付加情報で構成される。位置登録信号b2および位
置登録確認信号c2は、それぞれ、第1の実施例におけ
る位置登録信号b1および位置登録確認信号c1と同じ
信号構成とされてよい。
【0054】図1,図9および図10を参照して本発明
の第2の実施例の動作について説明する。
【0055】移動機1の電源が無線ゾーンZ5にて印加
されると、移動機1はまず無線ゾーンZ5において位置
登録信号b2を送信して位置登録を行う。無線ゾーンZ
5に属する無線基地局BS5は、移動機1の位置登録を
行うと、位置登録確認信号c2を移動機1へ送信し、移
動機1は位置登録を行った無線ゾーンZ5を、例えばそ
の識別子Z5によって、記憶する。次に移動機1が無線
ゾーンZ5から無線ゾーンZ8を通って無線ゾーンZ1
2へ移動する場合を例にとって考える。移動機1が無線
ゾーンZ5から無線ゾーンZ8へ移動しても、無線ゾー
ンZ8では無線ゾーンZ5を含む位置登録エリア信号P
A8を報知しており、移動機1は位置登録を行う必要は
ない。しかし、移動機1が無線ゾーンZ8から無線ゾー
ンZ12へ移動すると、無線ゾーンZ12にある無線基
地局BS12が報知している位置登録エリア信号d2に
は無線ゾーンZ5が含まれていないため、移動機1は位
置登録を行う。この様な位置登録エリアPAの設定と位
置登録法を用いれば、移動機1が無線ゾーンZ12にお
いて位置登録を行った直後に再び無線ゾーンZ8に移動
しても、無線ゾーンZ8において報知されている位置登
録エリア信号d2には無線ゾーンZ12が含まれている
ため、移動機1は無線ゾーンZ8において再び位置登録
を行う必要はない。
【0056】以上説明したように、第2の実施例におい
ても、第1の実施例と同様に、効率のよい移動機の位置
登録および一斉呼出しが可能となる。
【0057】図11を参照すると、第2の実施例に用い
られる移動機1の一構成例は、アンテナ11と、無線送
受信装置12と、在圏ゾーン位置登録エリア抽出装置1
3と、経路情報作成記憶装置15と、位置登録信号発生
装置16と、位置登録無線ゾーン記憶装置31とを含ん
でいる。この移動機1には、図4に示された移動機1の
位置登録エリア記憶装置14の代りに、位置登録無線ゾ
ーン記憶装置31が設けられている。位置登録無線ゾー
ン記憶装置31は、位置登録を行った無線ゾーンZiの
識別子ZSiを位置登録識別子として記憶する。
【0058】第2の実施例における移動機1に対応する
無線基地局BSiとしては、第1の実施例において用い
られた、図5に示される構成の無線基地局BSiを用い
ることができる。
【0059】次に、図1および図12を参照して、図1
1に示す移動機1の動作について説明する。
【0060】図11に示す移動機1と図5に示す無線基
地局BSiとを含む第2の実施例においては、各無線基
地局BSiは、自無線ゾーンZiに存在する移動機1に
対して、自無線ゾーンZiを基準とした位置登録エリア
PAiを示す位置登録エリア信号d2(図10)を絶え
ず報知している。まず、移動機1は、無線基地局BSi
から報知されている位置登録エリア信号d2をアンテナ
11と無線送受信装置12によって受信する(ステップ
401)。すると、在圏ゾーン位置登録エリア抽出装置
13は、位置登録エリア信号d2から、報知している無
線基地局BSiの属する無線ゾーンZiの識別子ZSi
を抽出する(ステップ402)。次に、在圏ゾーン位置
登録エリア抽出装置13は、抽出された識別子ZSiが
経路情報作成記憶装置15に蓄えられている経路情報中
に含まれているか照合する(ステップ403)。識別子
ZSiが経路情報中に含まれていれば、在圏ゾーン位置
登録エリア抽出装置13は何の処理も行わず、ステップ
401に戻る。識別子ZSiが経路情報中に含まれてい
なければ、在圏ゾーン位置登録エリア抽出装置13は、
位置登録無線ゾーン記憶装置31に蓄えられている、前
回位置登録を行った無線ゾーンZy(以下、位置登録無
線ゾーンZyと呼ぶ。サフィックスyは自然数とする)
の識別子ZSy(以下、位置登録識別子ZSyというこ
とがある)が位置登録エリア信号d2に含まれているか
を照合する(ステップ404)。位置登録識別子ZSy
が位置登録エリア信号d2に含まれていれば、在圏ゾー
ン位置登録エリア抽出装置13は無線ゾーンZiの識別
子ZSiを経路情報作成記憶装置25の経路情報に追加
し(ステップ405)、ステップ401の処理に戻る。
ステップ404において、位置登録無線ゾーン記憶装置
31内の位置登録識別子ZSyが位置登録エリア信号d
2に含まれていなければ、在圏ゾーン位置登録エリア抽
出装置13は位置登録信号発生装置16に位置登録信号
b2の送出を指示する。位置登録信号発生装置16は位
置登録信号b2を発生し、無線送受信装置12およびア
ンテナ11を介して無線基地局BSiに送信する(ステ
ップ406)。また、在圏ゾーン位置登録エリア抽出装
置13は、位置登録無線ゾーン記憶装置31内の位置登
録無線ゾーンZyを設定しなおす(ステップ407)。
そして、在圏ゾーン位置登録エリア抽出装置13は、経
路情報作成記憶装置15の経路情報を一旦リセットして
(ステップ408)、位置登録エリア信号d2から抽出
された無線ゾーンZiの識別子ZSiを経路情報に追加
する(ステップ405)。その後、移動機1はステップ
401の処理に戻る。このように、図11に示す移動機
1は、如何なる無線ゾーンZiを通過してきたかという
経路情報を作成しながら移動する。
【0061】図11の移動機に対応する第2の実施例に
用いる無線基地局BSiは、前述したように図5に示さ
れた第1の実施例に用いられる無線基地局BSiと同様
の構成を持つ。但し、第1の実施例において位置登録エ
リア信号d1が移動機1からの位置登録信号c1の受信
に基づいて送信されるのとは異なり、位置登録エリア信
号d2は無線基地局BSiから絶えず送信されている。
そして、移動機1から位置登録信号b2とそれに含まれ
る経路情報とを受信したあとの処理は、第1の実施例に
おける無線基地局BSiの処理と同様である。
【0062】次に、図1を用いて、図11に示される移
動機1と、図5に示される無線基地局BSiとを含む第
2の実施例における経路情報作成動作について説明す
る。
【0063】移動機1が無線ゾーンZ5において位置登
録を行った後、無線ゾーンZ5から無線ゾーンZ8を経
由して無線ゾーンZ12へ移動するものとする。移動機
1はZ5で位置登録を行った直後には、位置登録無線ゾ
ーンの識別子ZS5を、経路情報としても経路情報作成
記憶装置15に保持している。移動機1は位置登録を行
った無線ゾーンZ5の中を移動する間は位置登録エリア
PA5の情報を含む位置登録エリア信号d2を受信して
その信号から識別子ZS5を抽出するが、移動機1は、
保持する経路情報中に識別子ZS5を記憶しているか
ら、識別子ZS5に関して何も処理を行わず、位置登録
エリア信号d2の受信待ちの状態となる。移動機1は、
無線ゾーンZ5から無線ゾーンZ8へ移動すると、無線
ゾーンZ8の無線基地局BS8から報知されている位置
登録エリアPA8の情報を含む位置登録エリア信号d2
を受信し、無線ゾーンZ8の識別子ZS8を抽出する。
しかし、識別子ZS8は経路情報中に含まれていないた
め、移動機1は保持している位置登録無線ゾーンの識別
子ZS5が位置登録エリアPA8に含まれるかどうか照
合する。識別子ZS5は位置登録エリアPA8に含まれ
ているので、移動機1は、経路情報に識別子ZS8を追
加し、経路情報を{ZS5,ZS8}として再び位置登
録エリア信号d2の受信待ちの状態となる。次に、移動
機1が無線ゾーンZ8から無線ゾーンZ12へ移動する
と、受信した位置登録エリア信号d2から抽出した識別
子ZS12が移動機1の保持する経路情報に含まれてお
らず、移動機1の保持している位置登録無線ゾーンの識
別子ZS5も位置登録エリアPA12に含まれていない
ので、移動機1は無線ゾーンZ12の無線基地局BS1
2に対して位置登録信号b2により位置登録を行う。こ
のとき移動機1は位置登録信号b2と共に経路情報であ
る無線ゾーンの識別子の系列{ZS5,ZS8}を位置
登録を行う無線基地局BS12に対して送信する。その
後、移動機1は、位置登録無線ゾーンZ12の識別子と
してZS12を経路情報作成記憶装置15に蓄えて、経
路情報を一旦リセットし、経路情報に識別子ZS12を
加えて{ZS12}として保持し、再び位置登録エリア
信号d2の受信待ちの状態となる。
【0064】移動機1から位置登録信号b2とそれに含
まれる経路情報{ZS5,ZS8}を受信した無線基地
局BS12は、移動機に1対して位置登録確認信号c2
を送信し、受信した経路情報に含まれる識別子ZS5,
ZS8の累積値を一つ増加する。そして、累積値の大き
な無線ゾーンから順にn個選択し、自無線ゾーンZ12
を加えて新たな位置登録エリアPA12を決定する。位
置登録エリアPAに属する無線ゾーンの数nは9として
いる。
【0065】図13を参照すると、本発明の第3の実施
例は、移動機1と、回線交換局4と、バス5と、複数の
無線ゾーンZ(Z1,Z5,Z8,Z12,Z16およ
びZ20)と、無線基地局BS(BS1,BS5,BS
8,BS12,BS16およびBS20)とを含んでい
る。位置登録エリアPA(PA5,PA8,PA12お
よびPA16)は、それぞれ無線基地局BS5,BS
8,BS12およびBS16を基準とする位置登録エリ
アである。回線交換局4と回線交換局4によって統括さ
れる無線基地局BSはバス5によって接続される。移動
機1,無線ゾーンZ,無線基地局BSおよび位置登録エ
リアPAは、図1に示されたシステムと同様のシステム
上の意味を持つ。移動機1は如何なる無線ゾーンZiを
通過してきたかという経路情報を作成しながら移動す
る。各無線基地局BSiは、各無線ゾーンZiの識別子
ZSiの累積値を計算するカウンタを保持し、また自無
線ゾーンZiを基準とした位置登録エリアPAiを決定
して位置登録を行う。回線交換局4は、図1に示された
無線回線制御局12をも含む。また回線交換局4は、移
動機1がどの無線基地局Ziにおいて位置登録を行った
かという位置登録情報を持ち、移動機1に呼出しがかか
った場合、全無線基地局BSに同報の呼出しを行う機能
を有する。この図においては、回線交換局4と統括され
る無線基地局BSとの接続は、パケット網などによく用
いられる同報性に富んだバス5による接続がされている
が、両者の間はスター型の接続がされてもよい。
【0066】図13において、現時点での位置登録エリ
アPA5は無線ゾーンZ1,Z5およびZ8を含み、位
置登録エリアPA8は無線ゾーンZ5,Z8およびZ1
2を含み、位置登録エリアPA12は無線ゾーンZ8,
Z12およびZ16を含み、位置登録エリアPA16は
無線ゾーンZ12,Z16およびZ20を含むものとす
る。このような直線状にならぶ無線ゾーンZiによって
構成される位置登録エリアPAは、例えば高速道路を一
方向のみに移動機が進む場合に形成される。
【0067】図14を参照すると、本発明の第3の実施
例に用いられる無線基地局BSiの一構成例は、アンテ
ナ21,無線送受信装置22,位置情報受信装置41,
位置登録エリア記憶装置42およびデータ比較装置43
を含んでいる。無線基地局BSiは、回線交換局4から
一斉通報される呼出し信号を、位置情報送受信装置41
で受信し、データ比較装置42に送る。データ比較装置
42は、位置登録エリア記憶装置43に保持している自
位置登録エリアPAiの情報と呼出し信号を照合し、呼
出された移動機が位置登録している無線ゾーンの識別子
ZSyが位置登録エリア信号記憶装置43に記憶されて
いるかどうかを照合する。移動機1が位置登録した無線
ゾーンZSyが位置登録記憶装置43に含まれている場
合には、無線送受信装置22およびアンテナ21を介し
て呼出し信号を自無線ゾーンZiに送出する。ここで、
位置登録エリア記憶装置43は、図14に示される無線
基地局の近隣無線ゾーン情報更新装置23,近隣無線ゾ
ーン情報記憶装置24,位置登録エリア決定装置25お
よび位置登録エリア記憶装置26の機能を含んでいる。
また、無線送受信装置22は、同図の位置登録エリア通
知装置27の機能を含んでいる。
【0068】次に、図13よび図14を参照して第3の
実施例における位置登録および呼出しの手順を説明す
る。
【0069】移動機1が無線ゾーンZ8で位置登録を行
うと、無線基地局BS8は、自無線ゾーンZ8の識別子
ZS8と、登録を行った移動機1の識別子MS1を位置
情報送受信装置41を介して回線交換局4へ送信する。
そして、回線交換局4は自分の保持する移動機1の位置
登録データを変更する。
【0070】また回線交換局4は、移動機1に対する着
呼があった場合、移動機1が位置登録を行っている無線
ゾーンZ8の識別子ZS8を位置登録データから検索
し、移動機1の識別子MS1と無線ゾーンZ8の識別子
ZS8を含んだ呼出し信号を回線交換局4が統括する全
ての無線基地局Zへ一斉通知する。この呼出し信号を受
信した各無線基地局BSiは、各々の保持する位置登録
エリアPAiに含まれる無線ゾーンの識別子ZSと、受
信した呼出し信号中の無線ゾーンZ8の識別子ZS8と
を照合する。そして、無線ゾーンの識別子ZS8が自分
の位置登録エリアPA5,PA8およびPA12に存在
する無線基地局BS5,BS8およびBS12は、各自
の無線ゾーンZ1,Z5,Z8,Z12またはZ16に
呼出し信号を報知することにより、移動機1を呼出す。
この移動機の呼出し方法によれば、動作により移動機1
は一旦位置登録を行って後は、位置登録を行わないで通
過する無線ゾーンZで必ず呼出されることになる。
【0071】なお、図15を参照すると、回線交換局4
の保持する位置登録データの一例は、移動機の識別子M
Sの欄と、位置登録無線ゾーンの識別子ZSの欄から構
成されている。そして、移動機1が現在どの無線ゾーン
において位置登録を行っているかを記憶する。この図に
おいては、識別子MS4が与えられている移動機1が最
も最近に位置登録を行った無線ゾーンは、無線ゾーンZ
8であるということを表している。
【0072】また、第3の実施例においても第1および
第2の実施例と同様に、各無線基地局BSiは、自無線
ゾーンZiで位置登録を行った移動機1から受信した経
路情報を用いて、独自に重複のある位置登録エリアPA
iを実現できるのは勿論である。更に、第3の実施例に
おいては、回線交換局4が位置登録エリアPAiの情報
を管理する必要がなく、無線基地局BSiが独自の判断
に基づき呼出しを行うことができるため、回線交換局4
に過負荷をかけることがない。
【0073】図16を参照すると、本発明の第4の実施
例における無線基地局BSiは、アンテナ21,無線送
受信装置22,近隣無線ゾーン情報更新装置23,近隣
無線ゾーン情報記憶装置24,位置登録エリア決定装置
25,位置登録エリア記憶装置26,有線送受信装置5
1および呼出しトラヒック測定装置52とを含んでい
る。即ち、図5に示された無線基地局BSiに、有線送
受信装置51および呼出しトラヒック測定装置52が加
えられている。図5の位置登録エリア通知装置27の機
能は、図16の無線送受信装置22に含まれている。有
線送受信装置51は回線交換局4との間の信号の送受信
を行う。呼出しトラヒック測定装置52は、有線送受信
装置51が回線交換局4から受信する信号中の呼出し信
号のトラヒックを測定する。この測定結果および図17
に示すような対応規則に従い、位置登録エリア決定装置
52は、自局の位置登録エリアPAiを構成する無線ゾ
ーンZの数nだけ、無線ゾーンの識別子ZSを位置登録
エリア記憶装置26に記憶させる。近隣無線ゾーン情報
記憶装置24は、一例として図6に示されるデータ形式
で経路情報を保持する。そして、経路情報中に含まれる
無線ゾーンZxの識別子ZSxの出現頻度を計算し、こ
れを頻度情報として保持する。頻度情報は自位置登録エ
リアPAiを決定するための元データとなる。他の説明
されない構成要素は、図5に示された無線基地局BSi
と同様の機能を有し、且つ実行する。
【0074】図17を参照すると、位置登録エリア決定
装置25が従う規則の一例は、呼出しトラヒックが増大
すると、位置登録エリアのサイズ、即ちこの無線基地局
BSiを基準とする位置登録エリアPAiに属する無線
基地局BSの数は減少する。ある呼出しトラヒックの範
囲では、この位置登録エリアに属する無線基地局の数は
一定である。
【0075】図18を参照すると、本発明の第5の実施
例における無線基地局BSiは、アンテナ21,無線送
受信装置22,近隣無線ゾーン情報更新装置23,近隣
無線ゾーン情報記憶装置24,位置登録エリア決定装置
25,位置登録エリア記憶装置26,有線送受信装置5
1および位置登録信号トラヒック測定装置61とを含ん
でいる。即ち、図16に示された無線基地局BSiと
は、位置登録信号トラヒック測定装置61が呼出しトラ
ヒック測定装置52と入れ替っている。位置登録信号ト
ラヒック測定装置61は、無線送受信装置22が受信す
る移動機からの位置登録信号のトラヒックを測定する。
この測定結果および図19に示すような対応規則に従
い、位置登録エリア決定装置25は、自局の位置登録エ
リアPAiを構成する無線ゾーンZの数nだけ、無線ゾ
ーンの識別子ZSを位置登録エリア記憶装置26に記憶
させる。他の説明されない構成要素は、図16に示され
た無線基地局BSiと同様の機能を有し、且つ実行す
る。
【0076】図19を参照すると、位置登録エリア決定
装置25が従う規則の一例は、位置登録信号のトラヒッ
クが増大すると、位置登録エリアのサイズ、即ちこの無
線基地局BSiを基準とする位置登録エリアPAiに属
する無線基地局BSの数は増大する。ある位置登録信号
トラヒックの範囲では、この位置登録エリアに属する無
線基地局の数は一定である。
【0077】図20を参照すると、本発明の第6の実施
例における無線基地局BSiは、アンテナ21,無線送
受信装置22,近隣無線ゾーン情報更新装置23,近隣
無線ゾーン情報記憶装置24,位置登録エリア決定装置
25,位置登録エリア記憶装置26,有線送受信装置5
1およびトラヒック測定装置61とを含んでいる。トラ
ヒック測定装置71は、図16に示された無線基地局B
Siの呼出しトラヒック測定装置52と、図18に示さ
れた無線基地局BSiの位置登録信号トラヒック測定装
置61の機能とを併せ持っている。
【0078】トラヒック測定装置71は、第1の測定と
して、回線交換局4から有線送受信装置51が受信する
信号中の呼出し信号のトラヒックを測定する。そして、
図21に示すような対応規則に従い、この測定結果があ
る所定のしきい値E0を越えている場合には、位置登録
エリア決定装置25は自局の位置登録エリアPAiを構
成する無線ゾーンのZの数nを一つ減らす。
【0079】図21は、呼出し信号のトラヒックがしき
い値E0を越えた場合に位置登録エリアPAのサイズを
1つ減らすことを示している。
【0080】第1の測定と同時に、トラヒック測定装置
71は、第2の測定として、無線送受信装置22が受信
した信号から位置登録信号のトラヒックを測定する。そ
して、図22に示すような対応規則に従い、この測定結
果がある所定の閾値E1を越えている場合には、位置登
録エリア決定装置25は自局の位置登録エリアPAiを
構成する無線ゾーンZの数nを一つ増やす。このよう
に、位置登録エリア決定装置25は自局の位置登録エリ
アPAiを構成する無線ゾーンZの数nを決定し、近隣
無線ゾーン情報記憶装置24から頻度の多い順に無線ゾ
ーンZの数nだけ、無線ゾーンZの識別子ZSを位置登
録エリア記憶装置26に記憶させる。前述の二つのトラ
ヒック測定は定期的に行われ、位置登録エリア決定装置
25は、各測定毎に位置登録エリアPAiを構成する無
線ゾーンZの数を増減するかの判断を行う。
【0081】図22は、位置登録信号のトラヒックがし
きい値E1を越えた場合に位置登録エリアPAのサイズ
を1つ増やすことを示している。
【0082】尚、呼出し信号のトラヒックがある閾値を
越えた場合に位置登録エリアPAiに含まれる無線ゾー
ンZの数を減少させる位置登録エリア設定法は本発明の
第4の実施例に適用でき、位置登録信号のトラヒックが
ある閾値を越えた場合に位置登録エリアPAiに含まれ
る無線ゾーンの数を増加させる位置登録エリア設定法は
本発明の第5の実施例に適用できるのは勿論である。
【0083】このように、第4ないし第6の実施例にお
いても第1ないし第3の実施例と同様に、各無線基地局
は自無線ゾーンで位置登録を行った移動機から受信した
経路情報を用いて独自に位置登録エリアを設定し、重複
のある位置登録エリアを実現している。同時に、第4な
いし第6の実施例の無線基地局は、呼出しトラヒック・
位置登録信号トラヒックの量に応じて、自無線基地局を
基準とするする位置登録エリアの大きさを変化させてお
り、一部の無線基地局に負荷を集中させることなく、各
無線基地局に対して負荷分散を行うことができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、重複のあ
る位置登録エリアを自立分散的に設定することによっ
て、位置登録のための制御トラヒックを減少させること
ができる効果がある。また、無線基地局は、移動機の経
路情報を学習することによって、移動機の移動の可能性
を考慮して、移動機が位置登録を頻繁に行う必要のな
い、効率のよい位置登録エリアが設定できる。更に、無
線基地局が自局の位置登録エリア情報を保持する方式に
よって、回線交換局では位置登録エリアの情報を保持す
る必要がなく、回線交換局の負荷が軽減できる効果があ
る。なお、このような効果は、各無線基地局において制
御トラヒックに従って、自位置登録エリアのサイズを変
えることによって一層高められ、また、各無線基地局の
負荷の分散化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる移動通信システムのシステム構
成図である。
【図2】第1の実施例における無線基地局と移動機との
間に送受信される位置登録のための信号シーケンスフロ
ーを示す図である。
【図3】図2に示される信号の構成例である。
【図4】第1の実施例における移動機の一例の機能ブロ
ック図である。
【図5】第1の実施例における無線基地局の一例の機能
ブロック図である。
【図6】本発明における無線基地局が保持している無線
ゾーンの識別子のデータの一例を示す図である。
【図7】図4に示す移動機の位置登録動作を説明するフ
ローチャートである。
【図8】図5に示す無線基地局の位置登録動作を説明す
るフローチャートである。
【図9】第2の実施例における無線基地局と移動機との
間に送受信される位置登録のための信号シーケンスフロ
ーである。
【図10】図9に示される信号の構成例である。
【図11】第2の実施例における移動機の一例の機能ブ
ロック図である。
【図12】図11に示す移動機の位置登録動作を説明す
るフローチャートである。
【図13】第3の実施例のシステム構成図である。
【図14】第3の実施例における無線基地局の一例の機
能ブロック図である。
【図15】第3の実施例における回線交換局が保持する
位置登録データの一例である。
【図16】第4の実施例における無線基地局の1例の機
能ブロック図である。
【図17】図16の無線基地局の有する位置登録エリア
決定装置が従う規則の1例を示す図である。
【図18】第5の実施例における無線基地局の1例の機
能ブロック図である。
【図19】図18の無線基地局の有する位置登録エリア
決定装置が従う規則の1例を示す図である。
【図20】第6の実施例における無線基地局の1例の機
能ブロック図である。
【図21】図20の無線基地局の有する位置登録エリア
決定装置が従う規則の第1の例を示す図である。
【図22】図20の無線基地局の有する位置登録エリア
決定装置が従う規則の第2の例を示す図である。
【図23】従来の、無線ゾーンが重複する位置登録エリ
アを有する位置登録方式の説明図である。
【図24】従来の重複のある位置登録エリアを有する移
動通信システムの移動機における位置登録動作を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1 移動機 2 無線回線制御装置 3 公衆回線網 4 回線交換局 5 バス 11,21 アンテナ 12,22 無線送受信装置 13 在圏ゾーン位置登録エリア抽出装置 14 位置登録エリア記憶装置(移動機) 15 経路情報作成記憶装置 16 位置登録信号発生装置 23 近隣無線ゾーン情報更新装置 24 近隣無線ゾーン情報記憶装置 25 位置登録エリア決定装置 26 位置登録エリア記憶装置(無線基地局) 27 位置登録エリア通知装置 31 位置登録無線ゾーン記憶装置 41 位置情報送受信装置 42 データ比較装置 43 位置登録エリア記憶装置 51 有線送受信装置 52 呼出しトラヒック測定装置 61 位置登録信号トラヒック測定装置 71 トラヒック測定装置 Zi,Zx,Zy 無線ゾーン BSi 無線ゾーンZiに属する無線基地局 Pi,PAi 位置登録エリア MSi 移動機iの識別子 ZSi,ZSx,ZSy 無線ゾーンZi,Zx,Z
yの識別子 a1 無線ゾーン識別番号(ID)信号 b1,b2 位置登録信号 c1,c2 位置登録確認信号 d1,d2 位置登録エリア信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平2−416937 (32)優先日 平2(1990)12月28日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平2−416938 (32)優先日 平2(1990)12月28日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスエリアが分割された複数の無線
    ゾーンと、前記無線ゾーンの1以上の集合が1つの位置
    登録エリアとして設定される複数の位置登録エリアと、
    前記無線ゾーンの各々に1局ずつ配置された無線基地局
    と、前記サービスエリア内を移動し、前記無線基地局と
    無線チャネルを通じて通信し、属する位置登録エリアに
    対して位置登録を行う複数の移動機とを有する移動通信
    システムの位置登録方式において、前記無線基地局の各
    々は、位置登録エリア情報として自位置登録エリアに含
    まれる複数の無線ゾーンを記憶し、自無線ゾーンに属す
    る移動機から位置登録信号を受けた場合にはその移動機
    に対して前記位置登録エリア情報を通知し、前記移動機
    は、前記無線基地局から通知された位置登録エリア情報
    を記憶し、前記通知された位置登録エリア情報に含まれ
    ていない無線ゾーンに移動した場合に位置登録を行うこ
    とを特徴とする移動通信システムの位置登録方式。
  2. 【請求項2】 前記移動機は、位置登録をした無線ゾー
    ンおよび位置登録後に通過した無線ゾーンを経路情報と
    して記憶し、次の位置登録時には位置登録する無線基地
    局に前記経路情報を通知し、前記無線基地局は、前記移
    動機から通知される経路情報に含まれる無線ゾーンの通
    知数を累積し、前記通知の累積値の多い無線ゾーンと自
    無線ゾーンとの集合を新たな自位置登録エリアとして設
    定することを特徴とする請求項1記載の移動通信システ
    ムの位置登録方式。
  3. 【請求項3】 前記複数の無線ゾーンの識別は、各無線
    ゾーンに付与された固有の識別子によって行われること
    を特徴とする請求項1記載の移動通信システムの位置登
    録方式。
  4. 【請求項4】 属する無線ゾーンの無線基地局と無線チ
    ャネルを用いて通信を行う手段と、位置登録を行った無
    線ゾーンの無線基地局から通知される位置登録エリア情
    報を記憶する位置登録エリア記憶手段と、位置登録を行
    った無線ゾーンおよび位置登録を行った後に通過した無
    線ゾーンの全部または一部からなる経路情報を記憶する
    経路情報作成記憶手段と、現在属する無線ゾーンが前記
    記憶された位置登録エリア情報に含まれるかどうか判定
    する判定手段と、前記無線ゾーンが前記記憶された位置
    登録エリア情報に含まれると判定された場合には、この
    無線ゾーンを前記経路情報作成記憶手段の経路情報に追
    加する手段と、前記無線ゾーンが前記記憶された位置登
    録エリア情報に含まれないと判定された場合には、前記
    無線ゾーンに属する無線基地局に位置登録を行うと共
    に、前記無線ゾーンを前記経路情報作成記憶手段に記憶
    されている経路情報に追加する手段とを含むことを特徴
    とする移動通信システムに用いる移動機。
  5. 【請求項5】 属する無線ゾーン内に位置する移動機と
    無線チャネルを用いて通信を行う手段と、前記移動機か
    ら通知される経路情報に含まれる1以上の無線ゾーンの
    通知数をそれぞれ累積する近隣無線ゾーン情報記憶手段
    と、前記通知数の累積値の多い無線ゾーンと自無線ゾー
    ンとの集合を新たな自位置登録エリアとする位置登録エ
    リア決定手段と、前記自位置登録エリアを無線ゾーンの
    集合として記憶する位置登録エリア記憶手段と、自局に
    位置登録を行った移動機に対して前記位置登録エリア情
    報を通知する位置登録エリア通知手段とを含むことを特
    徴とする移動通信システムに用いる無線基地局。
  6. 【請求項6】 サービスエリアが分割された複数の無線
    ゾーンと、前記無線ゾーンの1以上の集合が1つの位置
    登録エリアとして設定される複数の位置登録エリアと、
    前記無線ゾーンの各々に1局ずつ配置された無線基地局
    と、前記サービスエリア内を移動し、前記無線基地局と
    無線チャネルを通じて通信し、属する位置登録エリアに
    対して位置登録を行う複数の移動機とを有する移動通信
    システムの位置登録方式において、前記無線基地局の各
    々は、位置登録エリア情報として自位置登録エリアに含
    ままれる複数の無線ゾーンを記憶し、また前記位置登録
    エリア情報を絶えず報知し、前記移動機は、最も間近に
    位置登録を行った無線ゾーンを記憶し、前記無線ゾーン
    が報知されていない無線ゾーンに移動した場合に位置登
    録を行うことを特徴とする移動通信システムの位置登録
    方式。
  7. 【請求項7】 前記移動機は、位置登録時およびその後
    に通過した無線ゾーンを経路情報として記憶し、次の位
    置登録時には、現在位置する無線ゾーンの無線基地局に
    前記記憶している経路情報を通知し、前記無線基地局
    は、前記移動機から通知される経路情報に含まれる無線
    ゾーンの通知数を累積し、通知数の累積値の多い無線ゾ
    ーンと自無線ゾーンとの集合を新たな位置登録エリアと
    して設定することを特徴とする請求項6記載の移動通信
    システムの位置登録方式
  8. 【請求項8】 前記複数の無線ゾーンの識別は、各無線
    ゾーンに付与された固有の識別子によって行われること
    を特徴とする請求項6記載の移動通信システムの位置登
    録方式。
  9. 【請求項9】 属する無線ゾーンの無線基地局と無線チ
    ャネルを用いて通信を行う手段と、位置登録を行った無
    線ゾーンの無線基地局から通知される位置登録エリア情
    報を記憶する位置登録エリア記憶手段と、位置登録を行
    った無線ゾーンを位置登録無線ゾーンとして登録する位
    置登録無線ゾーン記憶手段と、位置登録を行った時およ
    びその後に通過した無線ゾーンの全部または一部からな
    る経路情報を記憶する経路情報作成記憶手段と、前記位
    置録無線ゾーンが含まれるかどうか判定する判定手段
    と、前記位置登録無線ゾーンが前記位置登録エリア情報
    に含まれると判定された場合には、前記移動先の無線ゾ
    ーンを前記経路情報作成記憶手段の経路情報に追加する
    手段と、前記位置登録無線ゾーンが前記位置登録エリア
    情報に含まれないと判定された場合には、前記移動先の
    無線ゾーンの無線基地局に位置登録を行うと共に、前記
    経路情報を前記移動先の無線ゾーンの無線基地局に通知
    する手段とを含むことを特徴とする移動通信システムに
    用いる移動機。
  10. 【請求項10】 属する無線ゾーン内に位置する移動機
    と無線チャネルを用いて通信を行う手段と、前記移動機
    から通知される経路情報に含まれる無線ゾーンの通知数
    をそれぞれ累積する近隣無線ゾーン情報記憶手段と、前
    記通知数の累積値の多い無線ゾーンと自無線ゾーンとの
    集合を新たな自位置登録エリアとする位置登録エリア決
    定手段と、前記自位置登録エリアを無線ゾーンの集合と
    して記憶する位置登録エリア記憶手段と、前記位置登録
    エリア情報を自無線ゾーン内の移動機に対して通知する
    位置登録エリア通知手段とを含むことを特徴とする移動
    通信システムに用いる無線基地局。
  11. 【請求項11】 サービスエリアが分割された複数の無
    線ゾーンと、前記無線ゾーンの1以上の集合が1つの位
    置登録エリアとして設定される複数の位置登録エリア
    と、前記無線ゾーンの各々に1局ずつ配置された無線基
    地局と、前記無線基地局の複数を統括する回線交換局
    と、前記サービスエリア内を移動し、前記無線基地局と
    無線チャネルを通じて通信し、属する位置登録エリアに
    対して位置登録を行う複数の移動機とを有する移動通信
    システムの呼出し方式において、前記移動機の1つに対
    して着呼があると、回線交換局は、保持している前記移
    動機の識別子と前記移動機の位置登録情報から、前記移
    動機の位置登録エリアを得て、前記位置登録エリアを含
    む呼出し信号を、前記統括している無線基地局に一斉報
    知し、前記呼出し信号が報知された無線基地局は、前記
    報知された位置登録エリアと自位置登録エリアとが一致
    したとき自無線ゾーンに呼出しを行うことを特徴とする
    移動通信システムの呼出し方式。
  12. 【請求項12】 自位置登録エリアの情報を複数の無線
    ゾーンの集合として保持する位置登録エリア記憶手段
    と、回線交換局から報知された呼出し信号に含まれる位
    置登録エリア情報と前記自位置登録エリアの情報とを比
    較するデータ比較手段と、前記回線交換局からの位置登
    録エリアの情報に含まれる無線ゾーンが前記自位置登録
    エリアの情報に含まれる場合には、自無線ゾーンに呼出
    しを行う手段とを含むことを特徴とする請求項10記載
    の無線基地局。
  13. 【請求項13】 サービスエリアが分割された複数の無
    線ゾーンと、前記無線ゾーンの1以上の集合が1つの位
    置登録エリアとして設定される複数の位置登録エリア
    と、前記無線ゾーンの各々に1局ずつ配置された無線基
    地局と、前記サービスエリア内を移動し、前記無線基地
    局と無線チャネルを通じて通信し、属する位置登録エリ
    アに対して位置登録を行う複数の移動機とを有する移動
    通信システムの位置登録エリア設定方式において、前記
    無線基地局の各々は、自無線ゾーンを含む1つ以上の無
    線ゾーンの集まりを位置登録エリアとして設定する手段
    と、自無線ゾーン内の移動機へ送信する呼出し信号のト
    ラヒック量に応じて前記位置登録エリアに含まれる無線
    ゾーンの数を増減させる手段とを含むことを特徴とする
    移動通信システムの位置登録エリア設定方式。
  14. 【請求項14】 サービスエリアが分割された複数の無
    線ゾーンと、前記無線ゾーンの1以上の集合が1つの位
    置登録エリアとして設定される複数の位置登録エリア
    と、前記無線ゾーンの各々に1局ずつ配置された無線基
    地局と、前記サービスエリア内を移動し、前記無線基地
    局と無線チャネルを通じて通信し、属する位置登録エリ
    アに対して位置登録を行う複数の移動機とを有する移動
    通信システムの位置登録エリア設定方式において、前記
    無線基地局の各々は、自無線ゾーンを含む1つ以上の無
    線ゾーンの集まりを位置登録エリアとして設定する手段
    と、回線交換局から受信した前記移動機への呼出し信号
    のトラヒック量に応じて前記位置登録エリアに含まれる
    無線ゾーンの数を増減させる手段とを含むことを特徴と
    する移動通信システムの位置登録エリア設定方式。
  15. 【請求項15】 サービスエリアが分割された設定され
    る複数の無線ゾーンと、前記無線ゾーンの1以上の集合
    が1つの位置登録エリアとして設定される複数の位置登
    録エリアと、前記無線ゾーンの各々に1局ずつ配置され
    た無線基地局と、前記サービスエリア内を移動し、前記
    無線基地局と無線チャネルを通じて通信し、属する位置
    登録エリアに対して位置登録を行う複数の移動機とを有
    する移動通信システムの位置登録エリア設定方式におい
    て、前記無線基地局の各々は、自無線ゾーンを含む1つ
    以上の無線ゾーンの集まりを位置登録エリアとして設定
    する手段と、自無線ゾーン内の移動機へ送信する呼出し
    信号のトラヒック量が予め定められた所定量を越えた場
    合には、前記位置登録エリアに含まれる無線ゾーンの数
    を減らす手段と、前記移動機から受信した位置登録信号
    のトラヒック量が予め定められた所定量を越えた場合に
    は、前記位置登録エリアに含まれる無線ゾーンの数を増
    やす手段とを含むことを特徴とする移動通信システムの
    位置登録エリア設定方式。
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