JP2008532440A - 効率的な領域のページングのための多数のページングチャネル - Google Patents

Abstract

無線ネットワーキング環境において複数のマルチセクタ同報通信(multi-sector broadcast, MSBC)ページングチャネルを使用して、領域境界近くの受信可能範囲のギャップを軽減するシステムおよび方法が記載されている。１本以上のＭＳＢＣページングチャネルに固有のタイムスロットを割り当てて、チャネルが同一であっても、それらを時間的に分離させる。したがって、無線デバイスの密度が高く、相当なページング容量を要求するエリアにおいて、このようなチャネル、またはチャネルと関係付けられる動的に生成されるページングゾーン、あるいはこの両者を重複させることができる。さらに加えて、１本のページングチャネルを重複させずにページング領域内の多数のインスタンスにおいて使用し、チャネル間干渉を軽減することができる。
【選択図】 図９

Description

〔相互参照〕
本出願は、２００５年３月４日に出願され、本発明の譲受人に譲渡され、参照によって全体的に取り入れられる仮出願第６０／６５８，９９１号（“Multiple Paging Channels for Efficient Region Paging”）に対して優先権を主張している。

次の記述は、概ね、無線通信、より具体的には、多数のマルチセクタ同報通信ページングチャネル(multi-sector broadcast paging channel)を与え、無線デバイスの領域全体のページングを、向上したスペクトル効率で与えることに関する。

直交周波数分割変調または直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing, OFDM)は、無線環境においてデータを送受信するのに現在使用されているプロトコルである。ＯＦＤＭは、ディジタル情報をアナログ搬送波電磁信号上へ変調し、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ／ｇ ＷＬＡＮ標準で使用されている。ＯＦＤＭのベースバンド信号(例えば、サブバンド)は、多数の直交する副搬送波を合わせたもの（sum）であり、各副搬送波は、それ自身のデータによって個々に変調される。他の従来の無線通信プロトコルに対するＯＦＤＭの利点は、ノイズのフィルタリングが容易であること、アップストリームの速度とダウンストリームの速度とを相違させることができること(これは、各目的のために、より多いまたはより少ない搬送波を割り振ることによって達成することができる)、周波数選択性フェージングの影響を軽減できること、等を含む。

無線ネットワークでは、サービスを受けるためにネットワークに接続するよう移動デバイス、例えば、セルラ電話に命令するために、ページングチャネルを使用して、移動デバイスにページする。従来のシステムでは、ネットワークは、移動デバイスの位置について大まかな知識しかもたず、ページを送信する前に、移動デバイスのエリア内のチャネル品質が分からない。したがって、このような不十分な情報のために、通常は、ページメッセージを広い領域(例えば、複数のセクタ)全体において低スペクトル効率で送らなければならない。したがって、通常のページングシステムは、ページング領域内の各セクタから個々に送信されるページングチャネルを使用する。これは、移動デバイスの登録履歴に基づいて設定することができる。したがって、ページは、領域内の各セクタからページングメッセージを送ることによって、移動デバイスに送信され得る。このようなページングメッセージは、ほぼ同時に送信できるが、ページの送信は、通常,互いに独立している。

幾つかの従来のシステムは、順方向リンク ソフトハンドオフとして知られているものを使用して、性能を向上している。この技術では、ネットワークが移動デバイスの位置を推定すると、多数のセクタがページング信号を移動デバイスに送信することができる。しかしながら、セクタが同じ信号を送信することができても、そのような信号はセクタ別にスクランブルをかけられ、したがって、移動デバイスが信号を受信し、別々に復号すること、および受信し、別々に復号した後で、受信機において信号エネルギを結合することが必要である。このようなシステムは、デバイスの複雑さと、信号変換のオーバーヘッドとを不要に高め、一方で、スペクトル効率を下げる。

少なくとも上述を考慮して、送信セクタ内、とくに、セクタ境界（boundary）近くにおけるページング信号のスペクトル効率の向上を助けるシステムまたは方法、あるいはこの両者が技術的に必要とされている。

概要

次に、このような実施形態の基礎的な理解を与えるために、１つ以上の実施形態の簡単な要約を提示する。この要約は、全ての熟考された実施形態の拡張的な概要ではなく、全ての実施形態の主要または重大な要素を識別することも、任意または全ての実施形態を描写する（delineate）ことも意図していない。その唯一の目的は、１つ以上の実施形態の幾つかの概念を、簡略化した形で、後述で提示されるより詳細な記述に対する前置きとして提示することである。

実施形態は、無線ネットワーキング環境(例えば、ＯＦＤＭ、ＯＦＤＭＡ．．．)において、複数のマルチセクタ同報通信(multi-sector broadcast, MSBC)ページングチャネルを使用して、領域境界の近くの受信可能範囲のギャップ(coverage gap)を軽減する複数のシステム／方法を含む。例えば、複数のＭＳＢＣページングチャネルに固有のタイムスロットを割り当てて、チャネルが同一（identical）であっても、それらを時間的に分離させる。したがって、無線デバイスの密度が高く、相当なページング容量を必要とするエリアにおいて、このようなチャネルを重複させる（overlap）ことができる。さらに加えて、１本のＭＳＢＣページングチャネルの重複インスタンスを最小化して、チャネル間干渉を軽減すれば、１本のＭＳＢＣページングチャネルを、ページング領域内の多数のインスタンスにおいて使用することができる。

別の実施形態によると、多数のマルチセクタ同報通信(ＭＳＢＣ)ページングチャネルを与え、無線ネットワーク上で通信サービスを提供する方法は、ネットワークのページング領域内の複数のセクタから送信するために多数のＭＳＢＣページングチャネルを与えて、セクタ間のサービス受信可能範囲のギャップを軽減することと、ページング領域およびページングエリア内でページされるデバイスのページリストを、ページリスト中の各デバイスに対して評価することと、各セクタ内でページされるデバイス数に少なくとも部分的に基づいて、１本以上のＭＳＢＣページングチャネルを各セクタに割り当てることと、各セクタに割り当てられた１本以上のＭＳＢＣページングチャネルによって、各セクタ内でページされるデバイスのサブセットへページを送信することとを含むことができる。ページングデータは、ＯＦＤＭ変調技術を使用して変調することができ、ページングチャネルに固有の送信タイムスロットを割り当てて、チャネル間の干渉を最小化することができる。

別の態様において、無線通信環境の領域内で動的なページングゾーンを生成する方法は、領域内でページされるデバイスの入力リストを受信することと、領域内でページを送信するための複数のマルチセクタ同報通信（ＭＳＢＣ）ページングチャネルの中の１本を選択することと、選択されたＭＳＢＣページングチャネルを空のゾーン（empty zone）に割り当てることと、そのゾーンを、入力リストにおいて識別されたデバイスのサブセットで埋めることとを含むことができる。さらに加えて、距離に基づく登録技術を使用し、ページされるデバイスのサブセットでゾーンを埋めるのを助けることができる。さらに、方法は、登録データによって領域の境界（perimeter）近くに位置していると示されたデバイスに、このような周囲（peripheral）エリア内のページング信号の有効性（availability）を保証するために、シングルセクタ ページングチャネルによってページを送信することをさらに含むことができる。

さらに別の態様において、無線ネットワーク領域内に複数の動的なマルチセクタ同報通信(ＭＳＢＣ)ページングチャネルの送信ゾーンを与えることを助けるシステムは、無線ネットワーク領域内のデバイスへの入来ページ（incoming page）に関係する入力情報を受信するサーバと、ＭＳＢＣページングチャネルを少なくとも１つのゾーンに割り当てて、少なくとも１つのゾーンを、ページされるデバイスのサブセットで埋めるゾーン生成構成要素とを含むことができる。領域サーバは、タイムスロットを個々のページングチャネルに割り当てるスケジューラ構成要素をさらに含むことができる。異なるページングチャネルと関係付けられたゾーンを重複させて、チャネル干渉を増加することなく、特定の地理的エリア内のページング容量要求を満たすことができる。

さらに別の態様において、無線ネットワーク環境におけるマルチセクタ同報通信(ＭＳＢＣ)ページングチャネル送信のための多数のページングチャネルを与えることを助ける装置は、ネットワーク領域内でページされるデバイスに関係する情報を含むページリストを受信する手段と、領域の１つ以上の地理的エリアにおけるデバイスの密度にしたがって、ページリストをデバイスのサブセットへパースする手段と、時間的に分離した固有のＭＳＢＣページングチャネルをもつページングゾーンを生成し、干渉を軽減する手段と、それぞれのページングゾーン内のデバイスのサブセットへページを送信する手段とを含むことができる。さらに加えて、装置は、特定のゾーンに割り当てることができないデバイスを識別し、このようなデバイスに宛てられたページをシングルセクタ ページングチャネルによって送信する手段を含むことができる。

上述の目的および関連する目的を達成するために、１つ以上の実施形態は、後述で完全に記載され、かつ請求項でとくに指摘されている特徴を含む。次の記述および添付の図面は、１つ以上の実施形態のある特定の例示的な態様を詳しく記載している。しかしながら、これらの態様は、種々の実施形態の原理が使用され得る種々のやり方（way）のほんの数例を示し、記載された実施形態は、このような態様およびそれらと同等のものを全て含むように意図されている。

詳細な説明

ここで、種々の実施形態を、図面を参照して記載する。全体を通して、同じ参照番号が同じ要素を示すのに使用されている。次の記述では、説明を目的として、１つ以上の実施形態を完全に理解させるために、多数の具体的な詳細を示した。しかしながら、このような実施形態は、これらの具体的な詳細がなくても実行され得ることは明らかであり得る。他の例では、１つ以上の実施形態の説明を助けるのに、周知の構造およびデバイスをブロック図で示している。

本出願で使用されているように、“構成要素”、“システム”、等の用語は、コンピュータに関係するエンティティ、すなわち、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアの何れかを指すことを意図している。例えば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、オブジェクト、エグゼキュータブル（executable）、実行スレッド（thread of execution）、プログラム、および／またはコンピュータであり得るが、これらに限定されない。１つ以上の構成要素は、プロセスまたは実行スレッド、あるいはこの両者の中に存在し、構成要素は、１つのコンピュータ上に場所を限定される（localize）か、または２つ以上のコンピュータ間で分散させられるか、あるいはこの両者であり得る。さらに、これらの構成要素は、種々のデータ構造を記憶した種々のコンピュータ読み出し可能媒体から実行することができる。構成要素は、ローカルプロセスまたは遠隔プロセス、あるいはこの両者によって、例えば、１つ以上のデータパケットをもつ信号(例えば、ローカルシステムにおいて、分散システムにおいて、および／または信号によって他のシステムとつながるインターネットのようなネットワークにおいて、他の構成要素と対話する１つの構成要素からのデータ）にしたがって通信することができる。

１つ以上の実施形態および対応する開示にしたがって、種々の態様が、マルチセクタ同報通信チャネル(ＭＳＢＣ)のページング送信のために、１つ以上の無線ネットワーク領域の各セクタにおいて多数のチャネルを与えることに関連して記載される。本明細書において使用されているように、ＭＳＢＣとは、ネットワーク内の多数のセクタからの同一波形のネットワーク送信を同期させたものを指す。本明細書で使用されているシングルセクタ ページングチャネル(single-sector paging channel, SSPC)は、セクタ内の従来のページングチャネルを指し、これは、ＭＳＢＣベースのページングチャネルによるページを受信できないユーザにページするバックアップ送信技術として使用することができる。

さらに、種々の実施形態が、加入者局に関連して本明細書に記載されている。加入者局は、システム、加入者ユニット、移動局、移動体、遠隔局、アクセスポイント、基地局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、またはユーザ装置とも呼ぶことができる。加入者局は、セルラ電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol, SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、パーソナル ディジタル アシスタント(personal digital assistant, PDA)、無線接続能力をもつハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスであり得る。

さらに、本明細書に記載されている種々の態様または特徴は、標準のプログラミングまたは工学技術、あるいはこの両者を使用して、方法、装置、または製造物（article of manufacture）として実施され得る。ここで使用されている“製造物”という用語は、任意のコンピュータ読み出し可能デバイス、キャリア（carrier）、または媒体(media)からアクセス可能なコンピュータプログラムを含むことを意図している。例えば、コンピュータ読み出し可能媒体は、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー（登録商標）ディスク、磁気ストリップ...)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disk, CD)、ディジタル バーサタイル ディスク(digital versatile disk, DVD)...)、スマートカード、およびフラッシュ メモリ デバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ．．．)を含むことができるが、これら限定されない。

本明細書に記載されているＭＳＢＣ技術の実施は、例えば、領域ごとのページ設定およびＭＳＢＣの境界の性能と関係する、ある特定の制約を受け得る。例えば、ＭＳＢＣは、向上したスペクトル効率を達成することができ、その理由の１つは、多数のセクタからのエネルギを結合すると、とくにセクタの縁端部において、ページングメッセージの受信信号対雑音（signal-to-noise, SNR）比を向上することができるからである。ＭＳＢＣ送信は、この仮定を用いてスペクトル効率を設定するので、幾つかの移動デバイス、例えば、ネットワーク領域の縁端部近くのセクタ内に位置する移動デバイスは、ＭＳＢＣ波形を復調できないことがあり得る。このようなシナリオにおいて、領域の縁端部近くの移動デバイスは、ＳＳＰＣによるページサービスを要求してもよい。しかしながら、ＳＳＰＣは、ＭＳＢＣと比較すると、低下したスペクトル効率を示す。さらに加えて、ＭＳＢＣでのページを試みた後で、ＳＳＰＣを試みると、そのようなスリープしている移動体が、ページングサイクル当たりに２回起きなければならないので、再ページング機構は、移動デバイスのバッテリ寿命を短くし得る。ＭＳＢＣページングチャネルの使用に伴う性能の向上を維持するために、ＭＳＢＣ領域の境界が、幾つかの移動デバイスが使用中であるエリアに定められることを保証する試みを行うことができる。しかしながら、これはＭＳＢＣの領域を、大都市圏全体を含み得るほど大きくし得る。

ＭＳＢＣ技術の使用に伴い得る第２の制約は、同一波形がＭＳＢＣページング領域全体で送信され、このため、領域内でページされる移動デバイスの位置が非常に特定されて分かっていても、ページが全領域で送られることである。本明細書に記載されているように、ＭＳＢＣページング領域境界におけるページ信号の受信を向上し、一方で、領域のサイズを小さく維持することを可能にし、さらに加えて、領域境界の動的な変更を可能にすることを助ける種々の実施形態が提示される。

本明細書に記載されているシステムおよび方法は、ＭＳＢＣページングチャネルを使用する無線ネットワークの領域境界における、またはその近くにおける受信可能範囲のギャップを取り除くことを助けることができ、領域境界におけるＳＳＰＣページングへの依存を軽減する。ＳＳＰＣページング技術は、ＭＳＢＣページング技術と比較して、スペクトル効率が悪く、このような効率の悪さが、領域境界近くの移動デバイスのバッテリ寿命を短くし得る。ＭＳＢＣページングチャネルを使用することによって、無線ネットワークは、（例えば、人口の多いエリア．．．における）領域境界の配置に関して、向上した柔軟性を達成することができ、したがって、より小さい領域の定義を可能にし、ネットワークによる動的な領域の制御を向上することができる。

ここで、図面を参照すると、図１は、実施形態に関連する無線通信ネットワークの高レベルのシステムの全体図を示している。実施形態は、ＭＳＢＣページングチャネルを使用して、無線ネットワークのサービス領域内のセクタ境界における、またはその近くにおけるスペクトル効率の向上を助ける斬新なシステム100に関する。図１は、領域内のセクタ境界における向上したページング信号強度に関係するが、このような向上の実施は、領域境界における向上した信号強度を含み、後の図面に関連する詳細なインフラ（infra）である。領域102は任意のサービスエリアであり、任意の数のサブ領域、またはセクタを含むことができ、さらに、サブ領域の各々は少なくとも１つの基地局(例えば、タワー、送信機、...)を含み、基地局から通信信号を送信して、セクタにサービスを与えることができる。例えば、セクタ104は基地局106を含み、基地局106は、セクタ104内の移動デバイス108に信号を送信することができる。

移動デバイス、例えば、セルラ電話は、通常、定期的に、またはある特定の登録トリガリングイベントに応答して、あるいはこの両者で、ネットワークに登録し、ネットワークに移動デバイスの位置を知らせる。例えば、距離に基づく登録方法では、移動デバイスとの距離または半径を予め定めて、移動デバイスが、最後の登録の地理的座標から所定距離よりも遠くに移動すると、移動デバイスはネットワークに再登録し、その位置をネットワークに知らせるようにする。その代わりに、エリアに基づく登録を使用して、デバイスの登録をトリガしてもよい。例えば、移動デバイス108がセクタ境界を横切って(例えば、セクタ104からセクタ110へ)移動すると、移動デバイス108は、移動デバイス108が現在新しいセクタ内にいることを示す信号をネットワークに送信することができ、したがって、ネットワークは、新しいセクタ内のデバイス108にページすることを試みる。

対象の実施形態（subject embodiment）は、移動デバイス108が位置している領域内のセクタが具体的に分かることを要求することなく、ページを移動デバイス108に送信することを助ける。むしろ、移動デバイス108がサービス領域102内にいることが分かると、１つの同一（identical）のページングメッセージが全ての基地局106、112、118、124から送信され、領域102内の全ポイント（point）にページング信号を提示することができる。例えば、１つの波形を生成し、セクタ104、110、116、122の各々の基地局106、112、118、124から送信することができる。

例として、セクタ104内の移動デバイス108は、セクタ104内の基地局106から送信される信号を、全てではないが、大部分、受信することができる。セクタ116内の移動デバイス120は、セクタ122の境界(border)近くに位置し、したがって、セクタ116内の基地局118から同報通信された信号と、セクタ122内の基地局124から同報通信された信号とを集めたもの(aggregate)である信号を受信することができる。このような信号の集計(signal aggregation)は、エアーインターフェース内で行うことができ、セクタ116および122内の基地局118および124から送信される波形は同一であるので、受信機に特別の機能を要求する必要がない。同様に、セクタ110内の移動デバイス114は、セクタ110のみからではなく、セクタ104、110、および116内の基地局106、112、および118からそれぞれ信号を受信することができる。このように、記載された実施形態は、セクタ境界近くにおける高スペクトル効率を助ける。これは、各基地局から異なる波形を与える従来のシステムでは失敗する。

関連する態様によると、基地局から送信された波形は、例えば、ＯＦＤＭプロトコル、等にしたがって変調することができる。さらに加えて、サイクリックプレフックスをページング信号に追加して（append）、所与の移動デバイスから基地局へのそれぞれの距離の相違により生じ得る時間遅延を調整することができる。このように、異なるセクタ、またはその中の基地局、あるいはこの両者からの信号を操作して、それらが所定のガードタイム(例えば、干渉が最小であり、信号エネルギを集めることができる期間)内で移動デバイスに確実に到達するのを助けることができる。したがって、受信デバイスは、信号源を知る必要がなく、むしろ、送信された同一ページング信号を集めたものを復調することに関心をもち得る。さらに、システム100は、無線通信能力をもつ任意の数の適切なデバイスに関係して使用することができる。例えば、システム100は、移動電話、パーソナル ディジタル アシスタント、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、等内で使用することができる。

図２は、受信可能範囲のギャップをもつ無線ネットワーク200の線形表現を示しており、受信可能範囲のギャップは、１つの無線サービス領域当たりに１本のＭＳＢＣチャネルを使用するときに生じ、領域内で多数のＭＳＢＣページングチャネルを使用する、またはイネーブルする、またはこの両者を行うことによって軽減することができる。図には、２本のページングチャネル“Ａ”および“Ｂ”が示されており、これらのチャネルによって、２つの異なるページングパケット(例えば、“１”および“２”)または波形を送信することができる。したがって、図によると、“Ｘ_ｉ”は、ページングパケットｉがページングチャネルＸによって送信されることを示す。当業者によって理解されるように、本明細書に記載されている実施形態は、２本のページングチャネルまたは２つのページングパケット、あるいはこの両者に制限されず、むしろ、任意の適切な数のチャネルまたはパケット、あるいはこの両者を含むことができることが分かるであろう。

１本のＭＳＢＣページングチャネルのシナリオ202にしたがうと、１本のチャネルＡが、２つの領域内でページングパケットを送信するのに使用される。例えば、セクタ１および２は、第１の領域内に、セクタ３および４は、第２の領域内に存在し得る。しかしながら、受信可能範囲のギャップ204が、セクタ２と３との間の領域境界近くで発生し得る。多数のチャネルを使用し、領域境界近くのセクタにおいてチャネルの重複を可能にすると、このような受信可能範囲のギャップを軽減することができる。

例えば、多数のチャネルのシナリオ206を実施すると、それによって、ＭＳＢＣの送信がセクタ３において重複することができ、ページングパケット１と２との間の受信可能範囲のギャップを軽減する。チャネルＡおよびＢは、使用されていないときは、セクタのオーバーヘッドを与えないように設計され得る。したがって、多数のＭＳＢＣページングチャネルに伴う追加のオーバーヘッドのコストを、多数のＭＳＢＣチャネルが実際に同時に使用されているセクタに制限することができる。そのため、領域境界に接していないセクタは、増加したオーバーヘッドを経験しなくてもよい。さらに加えて、直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)技術を使用して、ページングチャネルを変調し、タイムスロットを各ページングチャネルと関係付けることを可能にすることができる。各チャネルは、１つ以上の固有のタイムスロットをもつことができ、そのタイムスロット中に、ページングパケットをそのチャネル上で送信することができる。ページングチャネルが、割り振られたタイムスロット中に使用されないときは、そのチャネルは、セクタにおいて標準のデータまたは制御、あるいはこの両者を送信するために使用され、それによって、送信のオーバーヘッドの増加を軽減することもできる。

図３は、２つのサービス領域302および304を含む無線ネットワーク300の例である。サービス領域302は複数のセクタ306を含み、セクタ306は、ＭＳＢＣページングチャネル(例えば、チャネルＡ)によって同一ページ波形を送信する。サービス領域304は複数のセクタ308を含み、セクタ308は、別のＭＳＢＣページングチャネル(例えば、チャネルＢ)によって同一ページング波形を送信することができる。チャネルＡおよびＢは、所望であれば、周波数に関して同一のチャネルであってもよく、そのような場合は、固有のタイムスロットを割り当てられ、それらは同時にではなく、むしろ連続的に送信することが分かるであろう。したがって、異なる領域のチャネルを時間的に分離することができ、領域は領域境界において異なるチャネルを使用する。領域境界近くのセクタ310は、任意の順列（permutation）のページング波形を送信することができ、(例えば、各タイムスロットにおける送信中に)チャネルが使用されるたびに、このような順列は変わり得る。したがって、セクタ310は、チャネルＡおよびチャネルＢによってページを送信し、第１の領域302または第２の領域304の境界における、または境界近くにおける移動デバイスへのページングを助けることができる。両者のチャネルによって同報通信するセクタ310では、送信は時分割され、チャネル間の干渉を軽減することができる。

図４は、図３に関して上述で記載したネットワークに類似したネットワーク400の例である。図示されているように、ネットワーク400は、第１のＭＳＢＣページングチャネルＡと関係付けることができる第１の領域402を含む。第２の領域404は、第２のページングチャネルＢと関係付けることができる。単純化された例にしたがって、各ページングチャネルは、１つのページを運ぶことができると仮定する。領域402および404は、それぞれ、ページＰ１およびＰ２が送信されるゾーンを定める（delineate）と定義することができる。領域402および404は重複することができ、領域境界近くのセクタ410は、ページチャネルＡおよびＢの両者を送信し、移動デバイスがそれぞれの領域内のどこにあっても、移動デバイスが、宛てられたページ（intended page）を確実に受信できるようにすることができる。例えば、第１のページ406を受信する移動デバイスは、第１の領域402に示されており、一方で、第２のページ408ページを受信する移動デバイスは、第２の領域404に示されている。この例によると、ユーザの位置の知識は、ページ406および408を送るページング領域の定義を助ける。しかしながら、第１のユーザの位置の知識が第２のユーザの位置と重複し、ページングチャネルが１ページしか保持できないときは、第１の領域402内の全セクタはチャネルＡによって送信するように定められ、一方で、第２の領域404内の全セクタはチャネルＢによって送信するように定められ得る。したがって、セクタ410のような両者の領域に含まれるセクタは、チャネルＡおよびＢによって送信するように定められ、各チャネルは、そのそれぞれのページを送信する。ユーザが互いから十分に遠く離れているときは、そのようなユーザを取り囲んでいる領域の定義は、非重複領域になり、その場合は、同じチャネルを使用して、第１の領域において第１のページを送信し、第２の領域において第２のページを送信することができる。

さらに加えて、図４中の右を指す矢印によって示されているように、チャネルＡによって第１のページ406を受信する第１のユーザが、領域重複エリアへ移動することが示されている。移動デバイスが重複エリア(例えば、境界、または重複セクタ410内にいるときは、移動デバイスは、技術的には両者の領域402および404内にいる。しかしながら、重複エリア内のセクタ410は、チャネルＡによるページの送信を引き続き支援するので、第１のページ406を受信する移動デバイスは、(例えば、第２の領域404内にいるときに）ネットワークに再登録する必要がない。これは、従来のシステムに関して領域境界で発生し得る“ピンポン”効果（“ping-pong” effect）を軽減する。もっと正確に言えば、移動デバイスが、最後に登録した領域が支援しないセクタに入るまで、再登録を遅らせることができる。

図５は、動的なＭＳＢＣゾーンの生成または保守（maintenance）、あるいはこの両者を助けるために使用することができる複数のＭＳＢＣチャネルを示している。図によると、３つの異なるＭＳＢＣページングチャネル(Ａ、Ｂ、およびＣ)が定められ、それぞれ、斜め方向、垂直方向、および水平方向のハッシュライン（hash line）で示されている。チャネルＡは、第１のゾーン502および第２のゾーン504で使用されている。第３および第４のゾーン506および508は、ＭＳＢＣチャネルＢによってページ信号を送信することができ、第５および第６のゾーン510および512は、ＭＳＢＣページングチャネルＣを使用し、その中に位置しているユーザにページを送ることができる。図５は、生成できるゾーン数、領域当たりで使用できるチャネル数、または特定のチャネルを使用できるゾーン数を制限することを意図していないことが分かるであろう。むしろ、図５は、例えば、所与のエリア内のページ密度に応じて、ゾーンを種々のサイズ(および、形状)で生成できることを示すことを意図している。例えば、ＭＳＢＣチャネルが、１つの送信当たりに１０００ページを送信することができ（このように限定されるわけではない）、２５００の入来ページが、領域またはその一部で検出されるとき、３本の異なるＭＳＢＣチャネルを使用して、３つのゾーンを生成および重複させ、全入来ページをエリア内のユーザへ効率的に送信することを助けることができる。

さらにこの例では、大都市圏は、ゾーン502、506、および510が重複している網目状エリア（shaded area）に存在し得る。移動デバイスの密度は、このようなエリアにおいて平日増加し、したがって、ゾーン数またはＭＳＢＣチャネル数、あるいはこの両者の増加を要求して、そのような時間中のページングの需要を満たすことを助けることができる。週末および夜間、大都市圏の人口密度が比較的に高くないとき、ページングの需要を満たすには、１つのゾーンが効果的であり得る。本明細書に記載されているシステムおよび方法は、このような動的なゾーン生成を助けることができ、ゾーンは、重複しないときは、同一のＭＳＢＣページングチャネルを使用することができ、ゾーンが重複するときは、固有のＭＳＢＣページングチャネルを使用することができ、所与のエリアにおけるチャネル容量およびページ量に応じて、任意のサイズおよび形状をもつことができる。ゾーンが１つ以上のセクタ(例えば、基地局)を共通してもっているときは、重複していると判断することができる。さらに加えて、後の図面に関連してより詳しくインフラ（infra）を記載されるＭＳＢＣ領域サーバ(図示されていない)を使用して、その領域に対する全ページ要求を受信し、各ページングサイクル中の適切なゾーンを、ページ要求量とチャネル送信容量との関数として生成または再生成、あるいはこの両者をすることができる。ＭＳＢＣ領域サーバは、通信遅延が制約する処理速度によって許される任意に大きいエリアのために働くことができる。

さらに加えて、動的なゾーン内の各セクタは、セクタ基地局が同報通信しているＭＳＢＣページングチャネルの識別を受信デバイスに知らせることができるオーバーヘッドメッセージを生成および送信することができる。受信デバイスは、オーバーヘッドメッセージを読み出して、どの特定のチャネルを復調すべきかを識別することができる。上述で提示された３本のチャネルの例によると、オーバーヘッドメッセージにおいて、受信デバイスに提示することができるチャネルの組合せの８つの可能な順列（permutation）(例えば、セクタ内で送信することができるチャネルの８つの可能な組合せ)、すなわち、Ａ、Ｂ、Ｃ、ＡＢ、ＡＣ、ＢＣ、ＡＢＣ、および０(例えば、チャネルが使用されていないこと．．．を示すヌル設定)がある。ページングゾーンは、動的に生成され、１つの送信サイクルと同じ短い間持続することができるので、任意の所与の時間において、セクタは、自分に割り当てられた８個の状態の中の１つをもつことができ、このような状態は、次の送信サイクルで変わり得る。

図６は、Ａ、Ｂ、およびＣと示された３本の独立したＭＳＢＣページングチャネルを含む信号のスーパーフレーム600を示している。スーパーフレーム600は、プリアンブルと、０ないし８で表示された９つの物理（Phy）フレームとを含み、その各々は、複数のシンボル、または変調されたデータパケットを含む。各物理フレームの最後のシンボルは、特定のＭＳＢＣページングチャネルと関係付けることができる。例えば、フレーム０、３、および６の最後のシンボルは、チャネルＡを識別または記載、あるいはこの両者をするＯＦＤＭシンボルを含むことができる。同様に、チャネルＢは、フレーム１、４、および７の各々に追加された(append)３つのＯＦＤＭシンボルをそれぞれ含むことができ、チャネルＣは、フレーム２、５、および８の各々に追加されたＯＦＤＭシンボルをそれぞれ含むことができる。したがって、３本のチャネルのシナリオの場合に、各ＭＳＢＣページングチャネルは、３つのＯＦＤＭシンボルを含むことができ、それらは、３つの異なる物理フレームの最後のシンボルであり得る。当業者には、異なるサイズのスーパーフレームを使用して、異なる数のＭＳＢＣページングチャネル、等を示すことができることが明らかであるだろう。

標準のパケット同報通信制御チャネルを使用して、所与のページサイクル中にＭＳＢＣページングチャネルの何れが使用されるかを示すことができる。所与のページサイクル中にＭＳＢＣページングチャネルの１本以上がスーパーフレームの送信に使用されないとき（これは、ページ量が少ないか、または所定の送信容量をもつ１本のＭＳＢＣページングチャネルによって処理できるか、あるいはこの両者であるときに生じ得る）、対応する物理フレームに追加されたＯＦＤＭシンボルは、物理フレームによって標準動作のように使用されることができる。スーパーフレーム600は、スケジューラ、またはＭＳＢＣ領域サーバによって使用され、フレームの最後のシンボルが、ＭＳＢＣチャネルを定義するＯＦＤＭシンボルによって占められているかどうかにしたがって、パケットのフォーマットをスケジュールすることができ、これは、重複および独立したＭＳＢＣゾーンの生成を助けることができる。さらに加えて、このようなゾーンの境界は、所与のスーパーフレーム中のページ量に少なくとも部分的に基づいて、動的に定義または再定義、あるいはこの両者をすることができる。さらに、関連する態様によると、任意のオーバーフローしたページングロードは、領域内のセクタからＳＳＰＣによって搬送することができる。

図７は、無線ネットワークのサービスエリア700の一部を示しており、これは、それぞれのＭＳＢＣ領域サーバによって管理することができる異なるサービス領域内のゾーンを含むことができる。第１のＭＳＢＣサーバ領域内のゾーン702と、第２のＭＳＢＣサーバ領域内のゾーン704とは、ＭＳＢＣサーバ領域境界706によって分割されている。アクセス端末708(例えば、移動電話、ラップトップ、ＰＣ、ＰＤＡ...)は、ゾーン702の境界エリア近くに位置し、そのページングエリアは、第２のＭＳＢＣサーバ領域内のゾーン704へ伸びている。アクセス端末708は、ゾーン702内でＭＳＢＣページングチャネルによってページされることができる。第１のＭＳＢＣサーバ領域の境界エリア710内のセクタは、ページがこのようなエリア内で確実に受信されるために、アクセス端末708へ宛てられたページを、ＭＳＢＣページングチャネルおよびＳＳＰＣの両者によって送信することができる。さらに加えて、アクセス端末708のページングエリアが、第２のＭＳＢＣサーバ領域のゾーン704へ伸びているので、アクセス端末708は、ゾーン704からＭＳＢＣページングチャネルによってページされることができる。さらに、ゾーン704の境界エリア712内のセクタは、ＭＳＢＣページングチャネルおよびＳＳＰＣの各々によって、アクセス端末708へページを送信することができる。

ＭＳＢＣ領域サーバ(図示されていない)によってサービスされる領域は、処理電力または通信速度、あるいはこの両者のみを検討され、任意に大きくなり得ることが分かるであろう。そのため、領域境界、例えば、境界706は、ＭＳＢＣページングチャネルとＳＳＰＣとの両者によってページを送信することができる境界セクタにおけるオーバーヘッドを低減するために、人口密度の低いエリアに置かれ得る。

図８は、前の図に関して記載されたＭＳＢＣページングゾーン800を示している。ゾーン800は、ゾーン800内でＭＳＢＣページングチャネルによってページされるアクセス端末のための全てのページングエリア802を含むのに十分な大きさであることを保証するように定義され得る。ゾーン800のサイズは、ＭＳＢＣページングチャネルの搬送容量(例えば、所与のページングサイクル中に、ＭＳＢＣページングチャネルによって送信されることができるページ数)の関数であり、任意の形状であり得る。例えば、ＭＳＢＣページングチャネルが、１サイクル当たりに２０００ページを搬送することができるとき、エリア802は、最低２０００個のアクセス端末のページングエリア802(および、関係付けられたアクセス端末)を含むことができ、このような最低値は、エリア802内の全アクセス端末が同時にページされるときに最大値になり得る。例えば、領域のゾーン生成を管理するＭＳＢＣ領域サーバ(図示されていない)による送信に対して、１０００ページのみが受信される場合、チャネルのページング容量の閾値(例えば、２０００ページ、３０００ページ、１０，０００ページ、．．．)に近付くか、または達するか、あるいはこの両者になるまで、ゾーンを拡張して、他のアクセス端末およびそれらのページングエリア802を含むことができる。このように、ゾーンは、チャネル容量と、領域の特定の部分においてページされるアクセス端末の密度とに応じて、任意のサイズをもつように動的に生成することができる。

ページングエリア802は、特定のアクセス端末の最後の既知の登録ポイント804を取り囲んでいる指定された周囲（prescribed circumference）として定義することができる。指定された周囲は、登録距離806を定める（delineate）所定の半径をもつことができ、移動デバイスの登録をトリガするのに通常使用されている距離に基づく登録アルゴリズムを助けるのに使用される。例えば、登録距離806を１マイルとして定義し、最後の既知の登録ポイント804が、アクセス端末のページングエリアの中心に位置するとき、アクセス端末は、それにサービスを提供するネットワークに再登録することなく、そのページングエリア802内のどこへでも移動することができる。しかしながら、アクセス端末が、そのページングエリア802の境界（perimeter）を超えると(例えば、その最後の登録ポイント804から所定の半径よりも遠くへ移動したことが分かると)、アクセス端末は、ネットワークに再登録するようにトリガされ得る。上述の例は本質的に例であり、アクセス端末からの不法（illicit）の再登録に使用される登録距離のサイズを制限することを意図していないことが分かるであろう。距離に基づく再登録技術を使用することによって、登録の負荷をランダムに分散させることができ、したがって、登録のホットスポットの潜在性を軽減する。さらに加えて、予め設定された地理的登録境界があるので、アクセス端末がセクタまたはゾーン境界に、またはその近くにいるときに発生し得る“ピンポン”登録を軽減することができる。

図９は、１つ以上の無線ネットワーク領域を横切る多数のＭＳＢＣページングチャネルを使用するのを助けるシステム900の例である。システム900は、ページングサイクル中に領域内で送信される全ページを受信または識別、あるいはこの両者をするＭＳＢＣ領域サーバ902を含む。例えば、ＭＳＢＣ領域サーバ902は、領域内に位置する／登録したデバイスへの入来ページに基づいて、ページリストを受信または生成、あるいはこの両者をすることができる。入来ページの密度および既知のページングチャネル容量に基づいて、ゾーン生成器904は、領域内に１つ以上のページングゾーンを動的に生成することができる。ＭＳＢＣ領域サーバ902およびゾーン生成器904は、互いに動作可能に連結される別々の構成要素として示されているが、ＭＳＢＣ領域サーバ902はゾーン生成器904を必須構成要素（integral component）として含むことができることが分かるであろう。さらに加えて、ゾーン生成器904は、ＭＳＢＣ領域サーバ902によってサービスされる領域を構成しているそれぞれのセクタ内の１つ以上の基地局906に動作可能に連結される。基地局906は、ＭＳＢＣページングチャネルによって、および選択的にＳＳＰＣページングチャネルによって、受信機908にページを送信する。例えば、領域の境界セクタ（perimeter sector）内に位置する基地局は、ＳＳＰＣページングチャネルを使用して、このようなエリア内の任意のページのオーバーロードがＳＳＰＣチャネルによって対処され、このようなエリア内の受信機908が確実にページを受信できることを保証することができる。

例えば、ＭＳＢＣ領域サーバ902は、次のページングサイクル中に１０００ページが１６セクタの領域へ入り、そのページの中の５００ページが、その領域内の１６セクタの中の４つの隣接セクタを含む領域のエリア内の移動デバイス、すなわち受信機908に送信されると判断することができる。ページングチャネルの容量が、ページングサイクルごとに、チャネル当たりに約６００ページであることが分かっているとき、ゾーン生成器904は、領域全体をカバーする１つのゾーンと、４つの隣接する量の多いセクタ（high volume sector）を含む第２のゾーンとを生成することができる。ゾーン生成器904によって生成された第１のゾーン(領域内の全セクタ)内の基地局906は、第１のＭＳＢＣページングチャネル(例えば、チャネルＡ)を生成することができ、第１のＭＳＢＣページングチャネルは、１６個の全基地局906によって１６個の全セクタから送信されることができる。第２のゾーン(４つの隣接セクタ)内の基地局906は、第２のＭＳＢＣページングチャネル(例えば、チャネルＢ)をさらに生成することができ、第２のＭＳＢＣページングチャネルによって、第２のゾーンのための５００ページを送信することができる。この例によると、第２のゾーン内の基地局906は、既に第２のゾーン内に存在する受信機908に効率的にサービスを提供するために、チャネルＡを生成または送信、あるいはこの両者をする必要はないが、ページサイクル中に第２のゾーン内へ、またはその近くに移動した任意の受信機908が、その受信機908に宛てられたページを引き続き確実に受信できるようにするために、そうすることを可能にされる。

図１０は、無線ネットワークのサービス領域において１つ以上のページングゾーンを動的に生成することと、１つ以上のゾーンにおけるページ送信のために１本以上のＭＳＢＣページングチャネルを生成することとを助けるシステム1000を示している。ＭＳＢＣ領域サーバ1002は、ゾーン生成器1004に動作可能に連結されるか、またはそれを含むことができるか、あるいはこの両者である。ＭＳＢＣ領域サーバ1002は、アクセス端末のページリストと、領域内のアクセス端末の登録距離とを受信することができ、領域内の目的とするエリア（intended area）へページをマップし、高密度のページエリアを識別することができる。ゾーン生成器1004は、ＭＳＢＣ領域サーバ1002からページ密度情報を受信し、全領域のセクタ内の基地局1006にＭＳＢＣページングチャネルを割り当てることができる。ＭＳＢＣページングチャネルの割り当ては、１つ以上のセクタにおけるページ密度とＭＳＢＣページングチャネルの容量との関数であり、したがって、プロセッサの電力と通信速度との関数であり得る。ゾーン生成器1004は、動的なゾーン分けアルゴリズム（zoning algorithm）を使用し、領域内に１つ以上のページングゾーンを生成し、ページリスト中の全ページの送信を処理するのに十分なページング容量を与えることができる。受信機1008は、指定されたＭＳＢＣページングチャネルの１本以上によって、基地局1006からページを受信することができる。さらに加えて、領域境界の、またはその近くの基地局は、そのようなエリア内に位置する受信機1008へ確実にページを送るために、ＳＳＰＣページングチャネルによってページを送信することができる。次の例は、単純化された動的なゾーン分けアルゴリズムを示している。

上述の動的なゾーン分けアルゴリズムによると、ＭＳＢＣ領域サーバ1002は、領域内でページされるアクセス端末のリストを、入力として受信することができる。アクセス端末は、ポイント−半径の対によって表わすことができる。ポイント−半径の対は、距離に基づく登録方式に関連して使用することができ、“ポイント”情報は、最後の既知の登録座標または対応するアクセス端末のセクタ、あるいはこの両者を含み、“半径”情報は、アクセス端末の登録距離(例えば、再登録を要求しない、ポイントからの最大許容移動)を示す。この入力情報に少なくとも部分的に基づいて、ゾーン生成器1004は、動的なゾーンのリストを生成することができ、動的なゾーンは、それとチャネル−アクセス端末の対の情報のリストを関係付ける。チャネル−アクセス端末のリスト中の対データ（paired data）は、例えば、入力アクセス端末リストの固有のサブセットを含むことができ、サブセット中の各アクセス端末が識別され、アクセス端末にページすることができる１本以上のチャネルと関係付けることができる。例えば、３本のＭＳＢＣページングチャネルの例によると、各アクセス端末は(例えば、アクセス端末が領域境界近くに位置している場合に)、ＭＳＢＣページングチャネルＡ、Ｂ、およびＣの１本以上、またはＳＳＰＣページングチャネル、あるいはこの両者と関係付けることができる。２つ以上の動的なゾーンは、重複しない限り、同じＭＳＢＣページングチャネルを使用できることが分かるであろう。

さらに加えて、ＭＳＢＣチャネル生成器1010は、１つ以上の基地局1006に動作可能に連結され、例えば、ＯＦＤＭ、ＯＦＤＭＡ、または任意の他の適切な波形生成技術を使用して、１本以上のＭＳＢＣページングチャネルを生成することができる。資源を割り振ること、またはアクセス端末をページングチャネルと対にすること、あるいはこの両者を助けるために、次のアルゴリズムの例が好ましい。

図１１は、多数のＭＳＢＣページングチャネルを与え、動的に生成されるページングゾーンを使用して、全領域でページを送信するのを助けるシステム1100を示している。システム1100は、ＭＳＢＣ領域サーバ1102を含み、ＭＳＢＣ領域サーバ1102は、無線サービスネットワーク内のページング領域全体の入来ページの完全なリストを定期的および反復的に受信する。ページリストは、領域内の登録された無線通信デバイス(例えば、受信機)の全ての登録距離情報を含むことができる。ＭＳＢＣ領域サーバ1102は、動的なゾーン生成器1104に動作可能に連結されるか、またはそれを含むことができるか、あるいはその両者であり、動的なゾーン生成器1104は、ＭＳＢＣ領域サーバ1102からページ密度情報を受信することができ、ＭＳＢＣページングチャネルを、全領域のセクタ内の基地局1106に割り当てることができる。図５に関連して詳しく記載したように、各基地局1106は、所与の送信サイクル中に、何れのＭＳＢＣページングチャネルがそのセクタ上で同報通信されるかを識別するセクタ オーバーヘッド メッセージを送信することができる。ＭＳＢＣページングチャネルの割り当ては、１つ以上のセクタのページ密度とＭＳＢＣページングチャネルの容量との関数であり、したがって、プロセッサの電力と通信速度との関数であり得る。図１０に関連して記載したように、ゾーン生成器1104は、動的なゾーン分けアルゴリズムを使用して、領域内に１つ以上のページングゾーンを生成し、ページリスト中の全ページの送信を処理するのに十分なページング容量を与えることができる。受信機1108は、指定されたＭＳＢＣページングチャネルの１本以上によって、基地局1106からページを受信することができる。

システム1100は、ページングチャネルを生成するＭＳＢＣページングチャネル生成器1110をさらに含み、それによって、複数の同一ページング波形を多数のセクタから同報通信し、セクタ境界近くで空中で集めることができ、領域内のセクタ境界近くの信号強度に関連して、高レベルのスペクトル効率を与えることができる。波形が同一であるので、２つ以上のこのような信号を集めたものは、受信機1108によって受信され、信号エネルギを集める前の個々の信号を復調するように受信機1108に要求することなく、復調されることができる。

ＭＳＢＣアルゴリズムデータ記憶装置1112は、ゾーン生成器1104およびＭＳＢＣページングチャネル生成器の各々に動作可能に連結されることができる。アルゴリズムデータ記憶装置は、領域ページングリスト、ゾーン ページリスト、チャネル生成アルゴリズム、動的なゾーン生成アルゴリズム、および／または任意の他の適切な情報に関係する情報を記憶することができる。

ＭＳＢＣ領域サーバ1102は、スケジューラ構成要素1114をさらに含み、スケジューラ構成要素1114は、送信タイムスロットをＭＳＢＣページング チャネル ゾーン、等に割り当てることを助けることができる。異なるタイムスロット中にページを送信するように各ページングチャネルに要求することによって、ページング信号を時間的に分離し、それらの間の干渉を低減することができる。このようにして、異なるＭＳＢＣページングチャネルを使用するゾーンを重複可能にし、２本以上のページングチャネルを特定の地理的エリアに与え、したがって、ページング容量を増加することができる。スケジューリング構成要素は、同期化技術を使用して、同様のチャネルが同時に送信し、異なるチャネルが異なるタイムスロット中に送信することを保証することができる。

図１２ないし１４を参照すると、時間領域における無線シンボル境界のおおまかな推定値を生成することに関係する方法が示されている。例えば、方法は、ＯＦＤＭ環境、ＯＦＤＭＡ環境、ＣＤＭＡ環境、または何か他の適切な無線環境において、１つ以上のマルチセクタ同報通信ページングチャネルまたは動的なページングゾーン、あるいはこの両者を生成することに関係し得る。説明を単純にするために、方法を一連の行為として示し、記載しているが、方法は行為の順序によって制限されず、幾つかの行為は、１つ以上の実施形態にしたがって、本明細書に示され、記載されている順序と異なる順序で、または他の行為と同時に、あるいはこの両者で行われ得る。例えば、当業者は、その代わりに、方法を状態図のような一連の相互に関係する状態またはイベントとして表現できることを理解および認識するであろう。さらに、示されている行為の全てが、１つ以上の実施形態にしたがう方法を実施するのに必要であるとは限らない。

図１２は、無線通信ネットワークの１つ以上の領域内の動的に生成されたページングゾーンへ複数のページを送信するのに使用することができる複数のＭＳＢＣページングチャネルを生成する方法1200を示す。方法1200にしたがうと、参照番号1202において、領域に登録した移動デバイスへの入来ページのリストに関係する情報を受信することができる。参照番号1204において、入来ページ情報を解析し、例えば、ページング領域の種々のエリアにおけるページ密度を判断することができる。ページされるリスト上の移動デバイスの各々は、ポイント−半径の対によって表わすことができ、これは、距離に基づく登録方式に関連して使用することができ、“ポイント”情報は、最後の既知の登録座標か、または対応するアクセス端末のセクタ、あるいはこの両者を含み、“半径”情報は、アクセス端末の登録距離（例えば、再登録を必要としない、ポイントからの最大許容移動)を示す。

ページされる移動デバイス数に関して参照番号1204において評価された情報に少なくとも部分的に基づいて、１本以上のＭＳＢＣチャネルを生成することができる。例えば、ＭＳＢＣページングチャネル数は、ページングチャネルの容量を考慮して、送信される総ページ数に基づいて判断することができる。例えば、ページングチャネルが５００ページを搬送することができ、１３００ページが送信されるときは、参照番号1206において３本のページングチャネルを生成することができる。参照番号1208において、１つ以上のページングゾーンを動的に生成することができ、各ゾーンは、それとチャネル−アクセス移動デバイスの対の情報のリストを関係付ける。参照番号1202において受信された移動デバイスのページングリスト内の対データ（paired data）は、例えば、入力移動デバイスのリストの固有のサブセットを含むことができ、サブセット中の各移動デバイスを識別し、参照番号1206において生成された１本以上のチャネルと関係付けて、参照番号1208において、移動デバイスへページすることができる。さらに加えて、領域境界近くのセクタにおいてページされるデバイスは、予防策として、ＳＳＰＣページングチャネルによってページされ、ページがそのようなデバイスによって確実に受信されるようにすることができる。このように、方法1200は、各送信時に生成されるゾーンにページングチャネルを動的に割り当てて、ページング領域全体におけるスペクトル効率を向上し、一方で、ネットワーク資源に対する要求(例えば、帯域幅、要求送信電力、．．．)を軽減することができる。

図１３は、ＭＳＢＣページングチャネルを使用するＭＳＢＣページングゾーンを動的に生成し、無線通信ネットワーク内のページング領域全体で干渉を軽減し、スペクトル効率を高める方法1300を示している。参照番号1302において、前の図に関連して記載したように、ページング領域内の移動デバイスのリストを受信することができる。参照番号1304において、ＭＳＢＣページングチャネルは、チャネル容量を考慮して、参照番号1302において識別された全ページを送信するのに十分な数で生成されることができる。さらに加えて、各ページングチャネルは、特定の送信タイムスロットを割り当てられ、したがって、チャネル送信は時間的に分離させられ、潜在的な干渉を軽減することができる。参照番号1306において、各ページングチャネルに対して、送信されるページを含むデータパケットを生成し、例えば、ＯＦＤＭ変調技術を使用して、変調することができる。

参照番号1308において、１つ以上のページングゾーンを定義し、ページングチャネルを割り当てて、このページングチャネルによって、対応する符号化および変調をされたページング データ パケットをゾーン内の移動デバイスへ送信することができる。図１０に関連して既に記載されたゾーン分けアルゴリズムを使用して、参照番号1302において受信された領域ページリストから、ページされる無線デバイスのサブセットを生成することができる。参照番号1310において、ゾーンに割り当てられたＭＳＢＣページングチャネルを使用して、それぞれのゾーンにおいて、ページのサブセットを送信することができる。ゾーンが重複しない限り、１本のページングチャネルを多数のゾーンに対して使用することができる。２つ以上の動的に生成されたページングゾーンが重複するときは、各ゾーンは、異なるページングチャネルを使用することができる。参照番号1304においてページングチャネルは送信タイムスロットを割り当てられるので、それぞれのゾーンの重複部分において送信される２本の異なるページングチャネル間の干渉を最小化することができる(例えば、異なるページング信号は、重複部分に同時に存在せず、したがって、互いに干渉することができない)。このように、方法1300は、スペクトル効率を向上し、複数のＭＳＢＣページングチャネルを使用するページングゾーンを動的に生成することを助け、領域全体のページング能力を向上することができる。

図１４は、無線ネットワークの領域内にページングゾーンを動的に生成する方法1400を示している。参照番号1402において、ゾーンへ割り当てるための現在のＭＳＢＣチャネルを選択することができる。例えば、ＭＳＢＣページングチャネル(例えば、チャネルＡ)を生成し、設定することができる。参照番号1404において、現在のゾーンを生成し、現在のＭＳＢＣページングチャネル(例えば、チャネルＡ)を割り当てることができ、すなわち、現在のＭＳＢＣページングチャネルは、それに割り当てられたページを送信することができ、ページされるデバイスに関係する情報を含むページリストを開始し（initiate）、空状態に設定することができる。参照番号1406において、ページされるデバイスは、現在のゾーンに割り当てられ、ＭＳＢＣページングチャネルによる送信を得ることができる。例えば、ページング領域内のデバイスに送信されるページは、入力リストに保持されている一方で、現在の動的なゾーンかどうかに関して判断されることができる。現在のゾーンのページリストを満たすために、デバイスを、デバイスページ入力リストから選択することができ、選択されるデバイスは、生成された現在の動的なゾーン内の全デバイス登録ポイントの集まり（mass）の中心に最も近い登録ポイントと、以前に生成されたゾーンと重複しない(例えば、図８に関連して記載された)ページングエリアとをもつ。参照番号1408において、このようなデバイスが存在するかどうか(例えば、現在のゾーン内の登録ポイントと、以前に生成された同時に存在するゾーンに重複しないページングエリアとをもつデバイスが入力リスト中に残っているかどうか）に関して判断されることができる。

参照番号1408において、このようなデバイスが存在すると判断されると、参照番号1410において、デバイスを現在のゾーン(例えば、全領域内のデバイスに送信される全ページのサブセットである、現在のゾーンのためのデバイス ページ リスト)に割り当てることができる。次に、方法は、デバイス選択をもう一度繰り返すために、参照番号1406へ戻り、ゾーン ページ リストを埋める（populate）ことができる。このようなデバイスが検出されない、またはゾーンの容量が一杯である(例えば、ゾーン ページ リストが、ゾーンに割り当てられたＭＳＢＣページングチャネルの最大送信容量まで埋められている)、あるいはこの両者であるとき、参照番号1412において、ゾーンを出力することができ、参照番号1418において、ゾーン ページ リスト中のページを全デバイスへ、ゾーンに割り当てられたＭＳＢＣページングチャネルによって送信することをトリガすることができる。参照番号1412において、リストに記載されたページを送信するゾーンを出力すると、方法は、参照番号1416に進み、次のＭＳＢＣページングチャネルを、動的なゾーンに割り当てられる現在のチャネルとして設定することができる。次に、方法は、参照番号1404に戻り、空のデバイス ページ リストを使用して、新しい現在のチャネルを新しい現在の動的なページングゾーンに割り当てることができ、方法は、任意の数の反復を続け、無線ネットワークのユーザにページを送信する一定の動的なページングゾーンを生成することができる。

さらに加えて、参照番号1408において選択可能なデバイスが存在しないと判断されると、参照番号1406に記載されている２つの制約の両者を満たすデバイスがないことになり得る。例えば、ページされる無線デバイスが領域ページリスト内にもう他にないことに基づいて、判断することができる。さらに、ページされるデバイスは、ページリスト内にまだ存在するが、同時に存在するゾーンと重複するページングエリアをもつことができる。参照番号1414において、このようなデバイスはＳＳＰＣページングチャネルによってページされ、ページリスト内の全ページが、それぞれの目的とする受信者デバイス（intended recipient device）に確実に送信される。

図１５は、例示的な無線通信システム1500を示している。簡潔にするために、無線通信システム1500は、１つの基地局と１つの端末とを示している。しかしながら、システムが２つ以上の基地局または２つ以上の端末、あるいはこの両者を含むことができ、追加の基地局または端末、あるいはこの両者は、後述の例示的な基地局および端末と実質的に類似していても、または異なっていてもよいと理解される。さらに加えて、基地局または端末、あるいはこの両者は、システム(図９ないし１１)、または方法(図１２ないし１４)、あるいはこの両者、並びに本明細書に記載されている他の図面に関係する他の態様を使用して、それらの間の無線通信を助けることができると理解される。

ここで、図１５を参照すると、ダウンリンク上で、アクセスポイント1505において、送信(ＴＸ)データプロセッサ1510は、トラフィックデータを受信し、フォーマットし、符号化し、インターリーブし、変調し(または、シンボルマップし)、変調シンボル(“データシンボル”)を与える。ＯＦＤＭ変調器1515は、データシンボルおよびパイロットシンボルを受信および処理し、ＯＦＤＭシンボルのストリームを与える。ＯＦＤＭ変調器1515は、データおよびパイロットシンボルを適切なサブバンド上で多重化し、ゼロの信号値を各未使用のサブバンドに与え、各ＯＦＤＭシンボル期間におけるＮ本のサブバンドに対するＮ個の送信シンボルの組を得る。各送信シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、またはゼロの信号値であり得る。パイロットシンボルは、各ＯＦＤＭシンボル期間において連続的に送られ得る。その代わりに、パイロットシンボルは、時分割多重化（time division multiplex, TDM）、周波数分割多重化（frequency division multiplex, FDM）、または符号分割多重化（code division multiplex, CDM）され得る。ＯＦＤＭ変調器1515は、Ｎ点ＩＦＦＴを使用して、Ｎ個の送信シンボルの各組を時間領域に変換し、Ｎ個の時間領域チップを含んでいる“変換された”シンボルを得ることができる。ＯＦＤＭ変調器1515は、通常、各変換されたシンボルの一部を繰り返し、対応するＯＦＤＭシンボルを得る。繰り返される部分は、サイクリックプレフックスとして知られており、無線チャネルにおいて遅延拡散（delay spread）を抑制するのに使用される。

送信機ユニット(ＴＭＴＲ)1520は、ＯＦＤＭシンボルのストリームを受信し、１つ以上のアナログ信号に変換し、アナログ信号をさらに調整(例えば、増幅、フィルタリング、および周波数アップコンバート)し、無線チャネルによる送信に適したダウンリンク信号を生成する。次に、ダウンリンク信号は、アンテナ1525を介して、端末へ送信される。端末1530では、アンテナ1535がダウンリンク信号を受信し、受信信号を受信機ユニット(ＲＣＶＲ)1540に与える。受信機ユニット1540は、受信信号を調整し(例えば、フィルタリング、増幅、および周波数ダウンコンバートし)、調整された信号をディジタル化して、サンプルを得る。ＯＦＤＭ復調器1545は、各ＯＦＤＭシンボルに追加された(append)サイクリックプレフックスを取り去り、Ｎ点ＦＦＴを使用して、各受信および変換されたシンボルを周波数領域へ変換し、各ＯＦＤＭシンボル期間におけるＮ本のサブバンドに対するＮ個の受信シンボルを得て、チャネル推定のために、受信パイロットシンボルをプロセッサ1550に与える。ＯＦＤＭ復調器1545は、プロセッサ1550からダウンリンクの周波数応答推定値をさらに受信し、受信データシンボルに対してデータ復調を行い、データシンボル推定値（すなわち、送信されたデータシンボルの推定値）を得て、データシンボル推定値をＲＸデータプロセッサ1555に与え、ＲＸデータプロセッサ1555は、データシンボル推定値を復調し(例えば、シンボルデマップし）、デインターリーブし、復号し、送信されたトラフィックデータを復元する。ＯＦＤＭ復調器1545およびＲＸデータプロセッサ1555による処理は、アクセスポイント1505のＯＦＤＭ変調器1515およびＴＸデータプロセッサ1510による処理と相補的である。

アップリンクでは、ＴＸデータプロセッサ1560は、トラフィックデータを処理し、データシンボルを与える。ＯＦＤＭ変調器1565は、データシンボルを受信し、パイロットシンボルと多重化し、ＯＦＤＭ変調を行い、ＯＦＤＭシンボルのストリームを与える。パイロットシンボルは、パイロット送信のために、端末1530に割り当てられたサブバンド上で送信され得る。アップリンクのパイロットサブバンド数は、ダウンリンクのパイロットサブバンド数と同じであっても、異なっていてもよい。次に、送信機ユニット（ＴＭＴＲ）1570は、ＯＦＤＭシンボルのストリームを受信および処理し、アップリンク信号を生成し、アップリンク信号は、アンテナ1535によってアクセスポイント1505へ送信される。

アクセスポイント1505において、端末1530からのアップリンク信号は、アンテナ1525によって受信され、受信機ユニット（ＲＣＶＲ）1575によって処理され、サンプルを得る。次に、ＯＦＤＭ復調器1580は、サンプルを処理し、アップリンクの受信パイロットシンボルおよびデータシンボル推定値を与える。ＲＸデータプロセッサ1585は、データシンボル推定値を処理し、端末1535によって送信されたトラフィックデータを回復する。プロセッサ1590は、アップリンク上で送信する各アクティブな端末に対してチャネル推定を行う。多数の端末は、アップリンク上で、パイロットを、パイロットのサブバンドのそれぞれの割り当てられた組で同時に送信し得る。なお、パイロットのサブバンドの組は、インターレースされ得る（interlace）。

プロセッサ1590および1550は、それぞれ、アクセスポイント1505および端末1530における動作を指示(例えば、制御、調整、管理、等)する。それぞれのプロセッサ1590および1550は、プログラムコードおよびデータを記憶するメモリユニット（図示されていない）と関係付けることができる。プロセッサ1590および1550は、アップリンクおよびダウンリンクのための周波数およびインパルス応答推定値を求める計算も行うことができる。

多元接続ＯＦＤＭシステム(例えば、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple-access, OFDMA)システム）では、多数の端末が、アップリンク上で同時に送信し得る。そのようなシステムにおいて、パイロットのサブバンドは、異なる端末間で共有され得る。チャネル推定技術は、各端末のパイロットのサブバンドが、動作帯域全体(帯域の端を除く場合がある)にまたがる場合に使用され得る。このようなパイロットサブバンド構造は、各端末に対して周波数ダイバーシチを得るのに望ましいであろう。本明細書に記載された技術は、種々の手段によって実施され得る。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、またはその組合せにおいて実施され得る。ハードウェアの実施において、チャネル推定に使用される処理ユニットは、１つ以上の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、ディジタル信号処理デバイス(digital signal processing device, DSPD)、プログラム可能論理デバイス(programmable logic device, PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、プロセッサ、制御装置、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載されている機能を行うように設計された他の電子ユニット、またはその組合せの中で実施され得る。ソフトウェアでは、本明細書に記載された機能を行うモジュール(例えば、手続き、機能、等)によって実施することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサ1590および1550によって実行され得る。

これまで記載してきたものは、１つ以上の実施形態の例を含む。上述の実施形態を記載するために、構成要素または方法の考えられる全ての組合せを記載することはもちろん不可能であるが、当業者には、種々の実施形態の多くの他の組合せおよび並べ替えが可能であることが分かるであろう。したがって、記載された実施形態は、本発明の特許請求項の意図および範囲に含まれる全てのこのような代わり（alternation）、変更、およびバリエーションを含むことを意図される。さらに、“含む（include）”という用語が詳細な説明（detailed description）または請求項（claim）の何れかで使用される範囲では、“含む（include）”という用語は、“含む（comprising）”という用語が請求項で前後を接続させる語（transitional word）として使用されているときに解釈されるように、“含む（comprising）”と同様に包括的である（inclusive）ことを意図している。

実施形態にしたがって、無線通信ネットワークの高レベルのシステムの全体像を示す図。 実施形態にしたがって、１つの無線サービス領域当たりに１本のＭＳＢＣチャネルを使用するときに生じ、領域内で多数のＭＳＢＣページングチャネルを使用するか、またはイネーブルするか、あるいはこの両者を行うことによって軽減することができる受信可能範囲のギャップをもつ、無線ネットワークの線形表現を示す図。 実施形態にしたがって、２つの隣り合うサービス領域を含む無線ネットワークを示す図。 実施形態にしたがって、複数のＭＳＢＣのページングチャネルを使用しているネットワークを示す図。 実施形態にしたがって、動的なＭＳＢＣゾーンの生成または保守、あるいはこの両者を助けるために使用することができる複数のＭＳＢＣチャネルを示す図。 実施形態にしたがって、３本の独立したＭＳＢＣページングチャネルを含む１つのスーパーフレームを示す図。 実施形態にしたがって、それぞれのＭＳＢＣ領域サーバによって管理することができる異なるサービス領域内のゾーンを含む無線ネットワークのサービスエリアの一部を示す図。 実施形態にしたがって、ＭＳＢＣページングゾーンを示す図。 実施形態にしたがって、１つ以上の無線ネットワーク領域を横切る多数のＭＳＢＣのページングチャネルを使用することを助けるシステムを示す図。 無線ネットワークのサービス領域内で１つ以上のページングゾーンを動的に生成することと、１つ以上のゾーン内でページングの送信のために、１本以上のＭＳＢＣのページングチャネルを生成することとを助けるシステムを示す図。 実施形態にしたがって、多数のＭＳＢＣページングチャネルを与え、動的に生成されたページングゾーンを使用して、領域全体でページを送信することを助けるシステムを示す図。 実施形態にしたがって、無線通信ネットワークの１つ以上の領域内の動的に生成されたページングゾーンへ複数のページを送信するのに使用することができる複数のＭＳＢＣページングチャネルを生成する方法を示す図。 実施形態にしたがって、ＭＳＢＣページングチャネルを使用するＭＳＢＣページングゾーンを動的に生成し、無線通信ネットワーク内のページング領域全体で干渉を軽減し、スペクトル効率を向上する方法を示す図。 実施形態にしたがって、無線ネットワークの領域内でページングゾーンを動的に生成する方法を示す図。 実施形態にしたがって、無線環境内で動作することができる例示的な通信システムを示す図。

符号の説明

100,900,1000,1100・・・システム、102,302,304,402,404・・・領域、104,110,116,122,306,308,310,410・・・セクタ、106,112,118,124・・・基地局、108,114,120・・・移動デバイス、200,300,400・・・無線ネットワーク、202・・・１本のＭＳＢＣページングチャネルのシナリオ、204・・・受信可能範囲のギャップ、206・・・多数のチャネルのシナリオ、406,408・・・ページ、502,504,506,508,510,512,702,704,800・・・ゾーン、600・・・スーパーフレーム、700・・・サービスエリア、706・・・ＭＳＢＣサーバ領域境界、708・・・アクセス端末、710,712・・・境界エリア、802・・・ページングエリア、804・・・登録ポイント、806・・・登録距離、1200,1300,1400・・・方法、1500・・・無線通信システム、1505・・・アクセスポイント、1530・・・端末、Ａ,Ｂ,Ｃ・・・チャネル。

Claims (57)

1. 無線ネットワークにおいて通信サービスを提供する方法であって、
   ページング領域およびページングエリア内でページされるデバイスのページリストを、ページリスト中の各デバイスに対して評価することと、
   各セクタ内でページされるデバイス数に少なくとも部分的に基づいて、１本以上のページングチャネルを各セクタに割り当て、少なくとも１本のページングチャネルを多数のセクタに割り当てることと、
   多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本のページングチャネルによって、各セクタ内でページされるデバイスのサブセットにページを送信することとを含む方法。
2. 各セクタからセクタ オーバーヘッド メッセージを送信することをさらに含む方法であって、セクタ上で送信されるセクタ オーバーヘッド メッセージが、多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本のページングチャネルの識別に関係する情報を含む請求項１記載の方法。
3. 直交周波数分割多重化変調技術を使用して、ページされるデバイスへのページングメッセージを変調することをさらに含む請求項１記載の方法。
4. 多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本のページングチャネルの各々に対して、送信タイムスロットを割り当てることをさらに含む請求項１記載の方法。
5. 領域の縁端部のセクタにおいてシングルセクタ ページングチャネルによってページを送信することをさらに含む請求項１記載の方法。
6. 領域内でページングゾーンを動的に生成することをさらに含む請求項１記載の方法。
7. ページされるデバイスのページリストが、ポイント−半径のデータの対によって各デバイスを識別する請求項６記載の方法。
8. ポイントデータが、デバイスの最後の登録位置を示し、半径データが、デバイスの登録距離を示す請求項７記載の方法。
9. 動的なページングゾーンを生成することが、ページリストを受信することと、チャネル−デバイスのデータの対を含むゾーンリストを生成することとを含み、チャネル−デバイスのデータの対が、ページリスト中の１つ以上のデバイスを、１つ以上のデバイスにページする送信チャネルと関係付ける請求項８記載の方法。
10. 送信チャネルが、多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本のページングチャネルと、シングルセクタ ページングチャネルとの少なくとも一方である請求項９記載の方法。
11. ゾーンリストが、領域のページリストに記載されているデバイスのサブセットである請求項９記載の方法。
12. 多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本の同じページングチャネルによってページを送信する複数のゾーンを生成することをさらに含む請求項６記載の方法。
13. 多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本の同じページングチャネルによってページを送信するゾーンを地理的に切り離して、チャネル間干渉を軽減することをさらに含む請求項１２記載の方法。
14. 複数のゾーンを生成することをさらに含み、各ゾーンが、多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本の異なるページングチャネルによってページを送信する請求項６記載の方法。
15. 異なるページングチャネルによってページを送信するゾーンを重複させて、ゾーンの重複したエリアにおけるページ送信容量を増加することをさらに含む請求項１４記載の方法。
16. 多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本のページングチャネルが、マルチセクタ同報通信(multi-sector broadcast, MSBC)ページングチャネルである請求項１記載の方法。
17. 無線通信ネットワークの領域内で動的なページングゾーンを生成することを助ける装置であって、
    領域内でページされるデバイスの入力リストを受信する領域サーバと、
    領域内でページを送信する複数のページングチャネルを生成するチャネル生成器と、
    選択されたページングチャネルを空のゾーンに割り当てて、入力リスト中で識別されたデバイスのサブセットでゾーンを埋めるゾーン生成器とを含む装置。
18. 領域サーバが、距離に基づく登録機構を使用して、入力リスト中のデバイスの位置を識別する請求項１７記載の装置。
19. ゾーン生成器が、領域の入力リスト中の全デバイスの集まりの中心に最も近い登録ポイントをもつデバイスを入力リストから選択し、選択されたデバイスの登録半径が、以前に生成された同時に存在するゾーンと重複しないことを確認することによって、ゾーンを埋める請求項１８記載の装置。
20. ゾーン生成器が、選択されたデバイスをゾーンに割り当てる請求項１９記載の装置。
21. ゾーンに割り当てられたページングチャネルによって、ゾーン内のデバイスへページを送信する少なくとも１つの送信機をさらに含む請求項２０記載の装置。
22. 領域サーバが、以前に生成された同時に存在するゾーンと重複する登録半径をもつ入力リスト中の１つ以上のデバイスを識別する請求項２１記載の装置。
23. 少なくとも１つの送信機が、シングルセクタ ページングチャネルによって、１つ以上の識別されたデバイスにページを送信する請求項２２記載の装置。
24. ゾーン生成器が、ゾーンが完全に埋められたときに、ゾーンを出力し、領域内の少なくとも１つの送信機を介して、ゾーンに割り当てられたデバイスにページを送信する請求項１７記載の装置。
25. ゾーン生成器が、ゾーンに割り当てられたページングチャネルの送信容量に少なくとも部分的に基づいて、ゾーンに割り当てられたデバイスの集団の最大値を定義する請求項２４記載の装置。
26. ゾーン生成器が、ゾーンを出力すると、新しい異なるページングチャネルを選択する請求項２５記載の装置。
27. ページングチャネルが、マルチセクタ同報通信ページングチャネルである請求項２６記載の装置。
28. ゾーン生成器が、新しいページングチャネルを新しい空のゾーンに割り当てて、新しいゾーンを、入力リスト中の残りのデバイスで埋め、新しいゾーンの集団の最大値に達すると、送信のための新しいゾーンを出力する請求項２６記載の装置。
29. 領域サーバが、固有の送信タイムスロットを各ページングチャネルに割り当てて、各ページングチャネルを区別することによって、同一ページングチャネルを時間的に分離するスケジューリング構成要素をさらに含む請求項１７記載の装置。
30. 無線ネットワーク領域内に複数の動的なページングチャネル送信ゾーンを生成することを助けるシステムであって、
    無線ネットワーク領域内のデバイスへの入来ページに関係する入力情報を受信するサーバと、
    少なくとも１つのゾーンにページングチャネルを割り当てて、少なくとも１つのゾーンを、ページされるデバイスのサブセットで埋めるゾーン生成構成要素とを含むシステム。
31. サーバは、固有の送信タイムスロットを各ページングチャネルに割り当てて、ページングチャネル間のチャネル間干渉を軽減するスケジューラ構成要素を含む請求項３０記載のシステム。
32. 領域が複数のセクタを含み、セクタの各々が基地局をもち、基地局が、ページングサイクル中に、セクタが割り当てられたゾーンに割り当てられたチャネルによって、ページを送信する請求項３０記載のシステム。
33. ゾーン生成構成要素が、異なるページングチャネルの割り当てによって、複数の重複するゾーンを生成する請求項３２記載のシステム。
34. １つ以上のセクタが、ゾーン重複エリアに位置する請求項３３記載のシステム。
35. ゾーン重複エリアに位置する１つ以上のセクタ内の基地局は、複数のゾーン内の各それぞれのゾーンに割り当てられた各異なるページングチャネルによって、デバイスのサブセットへページを送信する請求項３４記載のシステム。
36. 各セクタの基地局が、セクタ上で同報通信される１本以上のページングチャネルを識別するセクタ オーバーヘッド メッセージを送信する請求項３２記載のシステム。
37. １本以上のページングチャネルが、ＭＳＢＣページングチャネルおよびシングルセクタ ページングチャネルの少なくとも一方である請求項３６記載のシステム。
38. 領域の縁端部のセクタ内の基地局が、マルチセクタ同報通信ページングチャネルおよびシングルセクタ ページングチャネルの両者によってページを送信し、領域の縁端部のデバイスに対するページ信号の有効性を高める請求項３０記載のシステム。
39. 無線ネットワーク環境において多数のページングチャネルのページ送信を与えることを助ける装置であって、
    ネットワーク領域内でページされるデバイスに関係する情報を含むページリストを受信する手段と、
    領域の１つ以上の地理的エリアにおけるデバイスの密度にしたがって、ページリストをデバイスのサブセットへパースする手段と、
    時間的に分離した固有のページングチャネルをもつページングゾーンを生成し、干渉を軽減する手段と、
    それぞれのページングゾーン内のデバイスのサブセットにページを送信する手段とを含む装置。
40. デバイスの密度が、１本以上のページングチャネルの送信容量を超えたときは、異なるページングチャネルを使用しているページングゾーンを重複させて、地理的エリアにおけるページング要求を満たす手段をさらに含む請求項３９記載の装置。
41. 領域の境界のセクタにおいて、シングルセクタ ページングチャネルおよびマルチセクタ同報通信ページングチャネルの各々によって、ページを送信する手段をさらに含む請求項３９記載の装置。
42. 全領域のデバイスのサブセットへのページの同報通信を時間的に調整する手段をさらに含む請求項３９記載の装置。
43. ページングチャネルの送信においてページングデータを変調する手段をさらに含む請求項３９記載の装置。
44. ページング データを変調する手段が、直交周波数分割多重化変調技術を含む請求項４３記載の装置。
45. ゾーン内のセクタがページを送信するための１本以上のチャネルを示すセクタ オーバーヘッド メッセージを生成する手段をさらに含み、１本以上のチャネルが、シングルセクタ同報通信ページングチャネルと、１本以上のマルチセクタ同報通信ページングチャネルとの少なくとも一方を含む請求項３９記載の装置。
46. 無線通信ページング領域内でページされるデバイスを識別し、
    ページを送信するための、多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本のページングチャネルを識別し、
    多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本のページングチャネルと関係付けられた動的なページングゾーンを生成し、
    動的なページングゾーンを、ページされる識別されたデバイスのサブセットで埋めるコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ読み出し可能媒体。
47. 距離に基づく登録機構を使用して、領域内のデバイスを登録するコンピュータ実行可能命令をさらに含む請求項４６記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
48. 動的なページングゾーンを、デバイスが最も集中している領域のエリア内に位置するデバイスで埋めるコンピュータ実行可能命令をさらに含む請求項４６記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
49. 多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本のページングチャネルによって、動的なページングゾーンを埋めているデバイスにページを送信するコンピュータ実行可能命令をさらに含む請求項４８記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
50. シングルセクタ ページングチャネルによって、動的なページングゾーンを埋めていないデバイスにページングメッセージを送信するコンピュータ実行可能命令をさらに含む請求項４６記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
51. 多数のセクタに割り当てられた少なくとも１本のページングチャネルが、マルチセクタ同報通信(ＭＳＢＣ)ページングチャネルである請求項４６記載のコンピュータ読み出し可能媒体。
52. ページングゾーンを動的に生成する命令を実行するマイクロプロセッサであって、命令が、
    無線通信ネットワークのページング領域においてページされる全デバイスを識別することと、
    マルチセクタ同報通信(ＭＳＢＣ)ページングチャネルをゾーンに割り当てることと、
    ページされる全デバイスのサブセットをゾーンに割り当てて、サブセットが、デバイスの密度と、ページングチャネルの送信容量とに少なくとも部分的に基づくことと、
    ゾーンに割り当てられたＭＳＢＣページングチャネルによって、ゾーンに割り当てられたデバイスにページを送信することとを含むマイクロプロセッサ。
53. 距離に基づく登録機構を使用して、領域内のデバイスを登録する命令をさらに含む請求項５１記載のマイクロプロセッサ。
54. デバイスが最も集中している領域のエリアに位置するデバイスで、動的なページングゾーンを埋める命令をさらに含む請求項５１記載のマイクロプロセッサ。
55. シングルセクタ ページングチャネルによって、動的なページングゾーンを埋めていないデバイスにページングメッセージを送信する命令をさらに含む請求項５３記載のマイクロプロセッサ。
56. 各ＭＳＢＣページングチャネルに送信タイムスロットを割り当てる命令をさらに含む請求項５１記載のマイクロプロセッサ。
57. ページング領域内のページングゾーンを動的に生成する命令をさらに含む請求項５１記載のマイクロプロセッサ。

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