JPH0535488Y2 - - Google Patents

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JPH0535488Y2
JPH0535488Y2 JP1982080062U JP8006282U JPH0535488Y2 JP H0535488 Y2 JPH0535488 Y2 JP H0535488Y2 JP 1982080062 U JP1982080062 U JP 1982080062U JP 8006282 U JP8006282 U JP 8006282U JP H0535488 Y2 JPH0535488 Y2 JP H0535488Y2
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JP
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line
magnetic disk
sheet
bending
center
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JP1982080062U
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JPS58183686U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は新規かつ改良された磁気デイスクカー
トリツジに関するものである。
近年、小型コンピユータの磁気記録媒体とし
て、フロツピーデイスクと称する磁気デイスクが
広く使用されるに至つている。この磁気デイスク
は、一般にその中央に磁気デイスク用回転駆動軸
を挿通するための円形開口を設けると共に、その
周囲に磁気ヘツド用の長円形開口を設けた、熱可
塑性プラスチツクシートからなる袋状カバー内に
収容され、また、このカバーの内側にはデイスク
表面に接触してデイスクを回転自在に接触支持す
る不織布からなるクリーニングシート(ライナ
ー)が設けられている。
しかして、上記従来公知の磁気デイスクカート
リツジとしては、例えば第1図、第2図に示した
ようにカバーシートとしての、熱可塑性プラス
チツクシートを所定の外郭寸法形状に裁断し、つ
いで該シートの内側にクリーニングシート2とし
ての熱可塑性プラスチツク繊維の不織布を載置し
てこれらを部分的に斑点模様3として、あるいは
平行な融着線3′として融着(クリーニングシー
トおよびまたはカバーシートが溶融し、他方が一
方に埋め込まれるか、あるいは溶けたり混在する
状態)一体化した後、これを袋状に中央折り曲げ
線A−A′、フラツプ折り曲げ線(図示せず)で
折り曲げ加工し、ついで側方の周縁部をスポツト
融着し、続いて中央の円形開口4ならびにその周
縁の長円形開口5、リリーフノツチ6,6′等を
打抜き加工し、最後に袋状カバーの内部に磁気デ
イスクを収納し、上記残りの一方の周縁部を折曲
げ加工した後、この周縁部をスポツト融着するこ
とにより前記デイスクカートリツジを完成させて
いた。
しかしながら、かかる従来公知の磁気デイスク
カートリツジでは、カバーシートの折曲げ加工
に際し、その折曲げ角度のわずかな変化によつて
袋状カバーの内部に形成される。磁気デイスクを
回転させるための空〓寸法が微妙に変化し、その
ために磁気デイスクの回転トルクのバラツキが大
きくなるという難点があり、これにはまたカバー
シートを折り曲げたとき、これに部分融着され
ているクリーニングシート2が第3図に示すよう
にしわを形成するようになるため上記の空〓寸法
の変化がさらに拡大され、これは特に磁気デイス
クとこの折り曲げ部が最も接近するリリーフノツ
チ部6,6′部分で著しく、これによつて磁気デ
イスクの出力低下が生じるという欠点があつた。
本考案はこのような不利を解決した磁気デイス
クカートリツジに関するものであり、これはカバ
ーシートとクリーニングシートとの積層部分の中
央折り曲げ線上にあるリリーフノツチ間を、当該
中央折り曲げ線と交差し、かつノツチ径を越えな
い長さの実線で熱融着して折り曲げ加工してなる
ことを特徴とするものである。
これを説明すると、本考案者は前記した従来公
知の磁気デイスクカートリツジの折り曲げ加工時
における不利を解決する手法について種々検討の
結果、このような不利が第1図、第2図に示した
カバーシートの中央折り曲げ線(中央部分A−
A′線)における折り曲げ加工のためであり、第
3図に示したようなクリーニングシート2のしわ
発生による磁気デイスクの出力低下も第4図に示
したように回転する磁気デイスク7が中央折り曲
げ線A−A′に最も接近するリリーフノツチ6,
6′の間において最も大きく、出力も不安定にな
り易いということを確認した。そこでこれを解決
する手段として、クリーニングシート2をカバー
シートに融着するにあたつてリリーフノツチ
6,6′間を中央折り曲げ線A−A′をはさんで左
右2列で前後向き(中央折り曲げ線A−A′方向)
に適宜な間隔をおいて数箇所をスポツト融着する
ことも考えられている(実願昭56−33649号;実
開昭57−146286号公報参照)ようであるが、しか
しこれも中央折り曲げ線A−A′線と交差する部
分およびその近傍が融着されていないので、依然
として第3図に示したような折り曲げ状態が発生
し、この不利は完全には解決されるに至らなかつ
た。これを防止するためにはクリーニングシート
2を部分融着したカバーシートの中央折り曲げ
線A−A′線上にあるリリーフノツチ6,6′間を
中央折り曲げ線A−A′と交差する実線、特にこ
の実線の巾方向の長さ(第1図、第2図における
B−B′線方向の長さ、以下単に長さと称する)
が実質的にそのノツチ径を越えない長さで熱融着
したところ、これによればカバーシート1を折り
曲げてもこのリリースノツチ6,6′の間にはク
リーニングシートのしわが発生せず、しがつて磁
気デイスクの出力低下が防止できることを見い出
して本考案を完成させた。
本考案の磁気デイスクカートリツジに用いられ
るカバーシート1はその中央折り曲げ線A−
A′線上に設けられているリリースノツチ6,
6′の間を熱融着すること以外は、従来公知のも
のをそのまま使用すればよく、これは例えば塩化
ビニル系樹脂、例えば塩化ビニルホモポリマー、
後塩素化ビニルポリマー、部分架橋塩化ビニルポ
リマー、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、あ
るいはこれらの一種(重合度を変えたもの)以上
のブレンド体からなるものなどの熱可塑性プラス
チツクシートに磁気デイスクを回転駆動させるた
めの円形開口4と磁気ヘツド用の長円形開口5を
設け、この片面に例えばレイヨンとポリプロピレ
ンとの混織体からなる不織布を部分融着したもの
が例示されるが、このリリーフノツチ6,6′の
間の熱融着は第5図の主要拡大図に示したように
このノツチ径よりも小さい直径をもつ円形の連続
パターン8を形成するような金型を用いて行なつ
たり、これはまた第6図の主要部拡大図に示した
ようにこのノツチ径よりも小さい線分のパターン
とするのが好ましい。なお、この熱融着はこれを
密にする程良好な結果を与えるけれども、この長
さを大きくすると折り曲げ加工時における折り曲
げ角度の変化が大きくなるおそれがあるので、こ
れは実質的にリリーフノツチの径以下、すなわち
リリーフノツチ径の90〜110%の径の範囲(これ
は通常3mm±0.3mm以下とされる)とすべきであ
る。また、本考案ではこの熱融着をリリーフノツ
チ間に限定しているが、これはこの種の磁気デイ
スクカートリツジでは前記したように中央折り曲
げ線上にある2個のリリーフノツチ間の寸法精度
が磁気デイスクの出力(S/N比)の向上に極め
て重要なことであるし、この中央折り曲げ線の全
長にわたつて密に(ベタに)融着してしまうとこ
の部分の剛性が増加しすぎて第4図における中央
折り曲げ線A−A′線が一直線上に揃わず、カバ
ーシートを正確に折り曲げることが難しくなりや
すく、磁気デイスクの装着時に位置ずれが起り、
誤信号発生の原因を作るおそれがあり、これはま
たこの融着部分が長すぎると融着線自体が波打つ
ようになり寸法精度上に悪影響を生じるおそれが
あるからである。
つぎに本考案の実施例および比較例をあげる。
実施例 第1図に示した塩化ビニル樹脂製カバーシート
1にクリーニングシート2を点融着3としたが、
この際中央折り曲げ線(A−A′)上におけるリ
リーフノツチ6,6′間には第6図に示したよう
にこの折り曲げ中央線と交差するように太さ0.2
mm、長さ3mmの線分を3.0mmピツチとした溶着部
を設けたものとし、この折り曲げ中央線を折り曲
げて100枚の5インチフロツピイデイスクを作成
したところ、これらには使用時に磁気デイスクの
出力低下するという事故は発生しなかつたし、こ
れから20枚を任意に抽出し、これらについてのス
ターテイングトルク(デイスクの回転初期のトル
ク)を測定したところ第7図に示したような結果
が得られ、これらはスターテイングトルクが0.2
〜0.4OZ.inに集中していることから問題のないも
のであり、これらについては事後これらを切開し
てみても第3図に示したようなクリーニングシー
ト2のしわ発生は一枚もなつた。
比較例 1 しかし、比較のために第8図に示したように上
記における中央折り曲げ線上におけるリリーフノ
ツチ6,6′のヘツド孔間9.6mmの間に中央折り曲
げ線(A−A′)をはさんで2列にドツト大きさ
0.4mmφの12ケの点状融着点を縦方向3.0mmピツ
チ、横方向6mmの間隔で設けたものとし、この中
央折り曲げ線を折り曲げて100枚の5インチフロ
ツピイデイスクを作成し、これらから任意に抽出
した20枚についてそのスターテイングトルクをし
らべたところ第9に示したような結果が得られ、
これらはスターテイングトルクが0.40−0.70OZ.
inと大きく、また範囲も大きくなり、maxも
0.69,minが0.42となつていた。なお、このもの
は使用中にその100枚中の20枚に出力低下があつ
たので、これを切開したところこれには第3図に
示したようにクリーニングシートにしわの発生し
ていることが確認された。
比較例 2 また、これについては比較のために第10図に
示したように、中央折り曲げ線上におけるリリー
フノツチ6,6′のヘツド孔間9.6mmの間に、中央
折り曲げ線(A−A′)をはさんで太さ0.2mm、長
さ3mmのミシン目状溶着線を縦方向3mmピツチ、
横方向2mmの間隔で任意に設けたものとし、この
中央線を折り曲げて100枚の5インチフロツピイ
デイスクを作成し、これらから任意に抽出した20
枚についてそのスターテイングトルクを調べたと
ころ、第11図に示したような結果が得られ、こ
れらはスターテイングトルクの範囲が大きくなつ
て、最大が0.48、最小が0.13OZ.inとなつており、
これは折り曲げ時の寸法のバラツキに起因するも
のと推考された。
これを要するに本考案の磁気デイスクカートリ
ツジはクリーニングシートを部分的に融着したカ
バーシートの中央折り曲げ線上のリリーフノツチ
間を中央折り曲げ線と交差し、かつノツチ径を越
えない長さの実線で熱融着してなるものであり、
これによれば折り曲げ時に内側に位置するように
なるクリーニングシートがこの熱融着によつて確
実にカバーシートに融着されているため、この折
り曲げ加工時に少なくともこのリリーフノツチ間
ではこのクリーニングシートがしわになつたり変
形することがなくなるので、従来この部分におけ
るクリーニングシートのしわ、変形によつて生じ
ていた磁気デイスクの出力低下が完全に防止され
るという効果が与えられるほか、これによればリ
リーフノツチ周縁部を寸法精度よく、かつ容易に
形成し得るうえにリリーフノツチ間の強度が向上
するという副次的効果が与えられるので、本考案
は実用性の大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は従来公知の磁気デイスクカー
トリツジに用いられるカバーシートの代表的実施
態様を示す平面図、第3図はその中央折り曲げ線
A−A′におけるクリーニングシートの変形を示
す縦断面図、第4図は磁気デイスク使用時の磁気
デイスクと中央折り曲げ線A−A′との関係を示
す平面図、第5図および第6図は本考案の代表的
実施態様を示す磁気デイスクカートリツジに用い
られるカバーシートの中央折り曲げ線A−A′上
における融着部の主要部拡大平面図を示したもの
であり、また、第7図は本考案の実施例により作
られたフロツピイデイスクのスターテイングトル
クと枚数との関係図、第8図は比較例1における
カバーシートとクリーニングシートとの融着点分
布を示す平面図、第9図は比較例1により作られ
たフロツピイデイスクのスターテイングトルクと
枚数との関係図、第10図は比較例2におけるカ
バーシートとクリーニングシートとの融着点分布
を示す平面図、第11図は比較例2により作られ
たフロツピイデイスクのスターテイングトルクと
枚数との関係図を示したものである。 ……カバーシート、2……クリーニングシー
ト、3,3′……クリーニングシート融着部、4,
5……開口、6,6′……リリーフノツチ、7…
…磁気デイスク、8,9……融着線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カバーシートとクリーニングシートとの積層部
    分の中央折り曲げ線上にあるリリーフノツチ間
    を、当該中央折り曲げ線と交差し、かつノツチ径
    を越えない長さの実線で熱融着して折り曲げ加工
    してなることを特徴とする磁気デイスクカートリ
    ツジ。
JP8006282U 1982-05-31 1982-05-31 磁気デイスクカ−トリツジ Granted JPS58183686U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8006282U JPS58183686U (ja) 1982-05-31 1982-05-31 磁気デイスクカ−トリツジ

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JP8006282U JPS58183686U (ja) 1982-05-31 1982-05-31 磁気デイスクカ−トリツジ

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Publication Number Publication Date
JPS58183686U JPS58183686U (ja) 1983-12-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6138139Y2 (ja) * 1981-03-10 1986-11-04

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JPS58183686U (ja) 1983-12-07

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