JPH0535136A - 定着ローラーの製造方法 - Google Patents

定着ローラーの製造方法

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JPH0535136A
JPH0535136A JP12817891A JP12817891A JPH0535136A JP H0535136 A JPH0535136 A JP H0535136A JP 12817891 A JP12817891 A JP 12817891A JP 12817891 A JP12817891 A JP 12817891A JP H0535136 A JPH0535136 A JP H0535136A
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JP
Japan
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coating layer
arbor
oxide film
fixing roller
film layer
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Pending
Application number
JP12817891A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Katabami
浩 方波見
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陽極酸化処理と同等な性状の定着ローラー
を、公害上の問題を起したり、処理作業に危険を伴うこ
となく製造する。 【構成】 芯金1の表面に、ベーマイト処理による酸化
皮膜層7を生成する。酸化皮膜層7の上に、パーフロロ
アルコキシ樹脂の被覆層3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子複写機等においてト
ナー像を定着させるプロセスの加熱加圧方式の定着装置
で用いる定着ローラーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機等で使用される加熱加圧方式の定
着装置は、その一例を図2に示す如く、円筒状に形成し
たアルミニウム製の芯金1内にヒータ2を有し且つ上記
芯金1の外周に被覆層3を設けてなる加熱ローラーとし
ての定着ローラー4と、該定着ローラー4に下側から圧
接するよう配置した加圧ローラー5とを備え、該ローラ
ー4,5間に形成されるニップにトナー未定着状態の転
写紙6を進入させて通過させることにより、転写紙6上
にトナーを定着してトナー画像を形成するようにしてあ
る。
【0003】上記定着装置で使用される定着ローラー4
の被覆層3は、溶融したトナーが付着するのを防止する
ためのものであり、通常、フッ素系樹脂が用いられてい
る。
【0004】ところで、上記定着ローラー4の金属素地
である芯金1の表面にフッ素系樹脂を接着するには、芯
金1の表面を粗面化した後、プライマー処理を行うのが
一般的である。表面の粗面化には、サンドブラストや液
体ホーニング等があり、処理後は洗浄か乾燥が必要とな
る。又、プライマー処理に関しても、予備加熱や乾燥が
必要となる。一方、フッ素樹脂中に無機物を充填し被覆
層3の耐摩耗性を向上させることは公知の技術として知
られているが、被覆層3の耐摩耗性を向上させても、密
着力が向上しなければ芯金1の表面とプライマー層、も
しくはフッ素樹脂界面での剥離が生じる。
【0005】そのため、芯金の表面を陽極酸化処理(硫
酸アルマイト)する方法が提案されている(特開昭61
−72273号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
61−72273号公報に開示されたものによれば、粗
面化(サンドブラスト、液体ホーニング)及びプライマ
ー処理を行わなくてもフッ素樹脂の密着力が得られ、且
つ粗面化を行わないのでフッ素樹脂表面の研磨をしなく
ても平滑な面が得られる利点があるが、陽極酸化処理は
硫酸を用いるため、公害上の問題や、処理作業に危険を
伴う等の欠点がある。
【0007】そこで、本発明は、公害上の問題を起すこ
となく安全作業で、陽極酸化処理と同等以上の効果が得
られるような定着ローラーの製造方法を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、アルミニウム製の芯金の表面に、ベーマ
イト処理による酸化皮膜層を生成し、更に、該酸化皮膜
層の上に、パーフロロアルコキシ樹脂の被覆層を形成す
ることを特徴とする定着ローラーの製造方法とする。
又、芯金の表面を、機械加工により10点平均粗さ3μ
以下に仕上げるようにするとよい。更に、ベーマイト処
理による酸化皮膜層を、8μ以下の厚さに生成するよう
にするとよい。更に又、被覆層の形成材料として、パー
フロロアルコキシ樹脂に無機粉末を充填材として含ませ
てなる材料を用いるようにしてもよい。
【0009】
【作用】アルミニウム製の芯金の表面にベーマイト処理
による酸化皮膜層を介してパーフロロアルコキシ樹脂の
被覆層を形成する工程を採用すると、硫酸による公害上
の問題を起すことなく陽極酸化処理の場合と同等の密着
力及び表面平滑性が得られることになる。
【0010】又、上記において、芯金の表面粗さを3μ
以下とすることにより、被覆層の表面研磨加工を不要に
することができる。
【0011】更に、酸化皮膜層を8μ以下としても、良
好な密着力が得られる。
【0012】更に又、パーフロロアルコキシ樹脂のみで
なく、これに無機粉末を充填材として含めたものを被覆
層の形成に用いると、良好な密着力及び表面平滑性が得
られると共に、耐摩耗性が向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例を示すもので、図2に示
すものと同様に、アルミニウム製の芯金1の表面に、ト
ナーの付着を防止するための被覆層3を設けるようにし
た定着ローラー4の製造方法において、先ず、芯金1の
表面を洗浄し、次に、芯金1を90℃の弱アルカリ建浴
水に15分間浸漬させて、ベーマイト処理による酸化皮
膜層7を上記芯金1の表面生成させる。しかる後、上記
ベーマイト処理による酸化皮膜層7の上に、P.F.A
(パーフロロアルコキシ樹脂)を静電塗装で吹き付け、
380℃×30分の焼成により膜厚20μの被覆層3を
形成する。
【0014】本発明の定着ローラーの製造方法において
は、芯金1の表面に生成したベーマイト処理による酸化
皮膜層7を介してP.F.A被覆層3を形成するように
したので、陽極酸化によるアルマイト層を介してP.
F.A被覆層を形成するようにした従来法に比し、硫酸
を用いないことから公害上の問題もなく、処理作業に危
険を伴うこともなく、上記P.F.A被覆層3の密着度
及び表面平滑性を良好に得ることができる。
【0015】上記において、芯金1の表面を、機械加工
により10点平均粗さ(Rz)3μ以下に仕上げること
により、P.F.A被覆層3の表面を研磨加工しなくて
も、平滑な面が得られた。又、上記ベーマイト処理によ
る酸化皮膜層7の厚さは処理時間によって決まるが、8
μより厚くしても密着力は変わらなかった。更に、被覆
層3の形成に、P.F.Aにカーボン等の無機粉末を充
填材として含ませたものを用いても良好な密着力及び表
面平滑性が得られ、且つ耐摩耗性の向上が図り得られ
た。
【0016】次に、上記本発明の製造方法によって得ら
れた定着ローラー4の密着力を鉛筆硬度で測定し、且つ
P.F.A被覆層3の表面粗さを判定した結果を、比較
例1,2と比較して下表に示す。なお、比較例1,2は
次に示す如くである。
【0017】比較例1 アルミニウム製の芯金の表面を洗浄後、サンドブラスト
処理をモランダム♯120を用いてRz8〜10μに粗
す。再び洗浄を行った後、約7μのプライマー層(MP
−902BN三井・デュポンフロロケミカル社製)が得
られるようにスプレー塗装を行った。風乾後、P.F.
A(MP−102三井・デュポンフロロケミカル社製)
を静電塗装で吹き付け、380℃×30分の焼成にて膜
厚20μを得た。
【0018】比較例2 アルミニウム製の芯金の表面を洗浄後、硫酸アルマイト
を2A/dm2 で10分間陽極酸化処理を行い、約3μの
アルマイト層を得た。この上に、P.F.Aを静電塗装
で吹き付け、380℃×30分の焼成にて膜厚20μを
得た。
【0019】 上の表から明らかなように、本発明の製造方法により製
造された定着ローラーは、比較例2(特開昭61−72
273号に対応)と同等な性状が得られた。
【0020】なお、上記実施例では、複写機等で用いる
定着ローラーの製造方法について説明したが、本発明の
技術を他のアルミ基材に被覆する塗装膜の密着力向上の
ために応用することは任意であること、その他本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の定着ローラー
の製造方法によれば、アルミニウム製の芯金の表面に、
ベーマイト処理による酸化皮膜層を生成し、更に、この
酸化皮膜層の上に、パーフロロアルコキシ樹脂の被覆層
を形成するようにしたので、従来の硫酸を用いる陽極酸
化処理を行う場合の如き公害上の問題を起したり、処理
作業に危険を伴うことなく、被覆層の密着力及び表面平
滑性が良好に得られる。特に、芯金の表面粗さを3μ以
下とすることにより、被覆層の表面加工を不要としても
平滑面が得られ、又、ベーマイト処理による酸化皮膜層
の厚さを8μ以下としても良好な密着力が得られ、更
に、被覆層の形成材料としては、パーフロロアルコキシ
樹脂のみならず、これにカーボン等の無機粉末を充填し
た材料を用いることができ、この場合、耐摩耗性を向上
させることができる、等の優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着ローラーの製造方法の一実施例を
示す定着ローラーの概略断面図である。
【図2】定着装置の一例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 芯金 3 被覆層 4 定着ローラー 7 酸化皮膜層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム製の芯金の表面に、ベーマ
    イト処理による酸化皮膜層を生成し、更に、該酸化皮膜
    層の上に、パーフロロアルコキシ樹脂の被覆層を形成す
    ることを特徴とする定着ローラーの製造方法。
  2. 【請求項2】 芯金の表面を、機械加工により10点平
    均粗さ3μ以下に仕上げる請求項1記載の定着ローラー
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 ベーマイト処理による酸化皮膜層を、8
    μ以下の厚さに生成する請求項1記載の定着ローラーの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 被覆層の形成材料として、パーフロロア
    ルコキシ樹脂に無機粉末を充填材として含ませてなる材
    料を用いる請求項1記載の定着ローラーの製造方法。
JP12817891A 1991-05-02 1991-05-02 定着ローラーの製造方法 Pending JPH0535136A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150177643A1 (en) * 2013-12-20 2015-06-25 Kyocera Document Solutions Inc. Developing roller, developing device, and image forming apparatus including developing device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150177643A1 (en) * 2013-12-20 2015-06-25 Kyocera Document Solutions Inc. Developing roller, developing device, and image forming apparatus including developing device
US9274453B2 (en) * 2013-12-20 2016-03-01 Kyocera Document Solutions Inc. Developing roller, developing device, and image forming apparatus including developing device

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