JPH0535047U - 電気掃除機の室外排気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟なパイプの一端部に、電気掃除機の排気
口に通気可能に取り付ける任意の接続部を設けることに
より、または排気パイプ付きの電気掃除機とすることに
より、電気掃除機に内蔵された幾つかのフィルタだけで
は完全に捕捉することが出来ない極く微細な塵やゴミ臭
を、室内には一切出さず、全て室外に排気出来るように
する。 【構成】 柔軟で延設可能なパイプの一端部に、電気掃
除機の排気口に通気可能に取り付ける任意の接続部を設
けて成る電気掃除機の室外排気装置とする。また電気掃
除機の排気口に、柔軟で延設出来るパイプの一端部を通
気可能に取り付けて排気管付きの電気掃除機として成
る、電気掃除機の室外排気装置とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電気掃除機の排気口より排気される悪臭及び微細塵を室外に排出す るための、電気掃除機の室外排気装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の電気掃除機では、内蔵されたモータ駆動のファンによって電気掃除機内 に吸引口から排気口に向けた空気流を作り出し、吸引口より吸入したゴミの混ざ った空気流をファンの前段に設けたフィルタを通過させ、フィルタでゴミだけを 捕捉し、瀘過された空気のみを前記ファン部分を通過させて排気口へと導く動作 を行っている。尚、一般的にはファンの直前及び排気口の直前にもフィルタを設 けて、ファン部分にゴミが入り込まないように、また排気口より微細な塵が室内 に排出されないように工夫されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記ファンの前段に設けたフィルタや、その他のフィルタではゴミ臭 や極く微細な塵までも捕捉することは殆ど不可能であり、排気口より排出される 空気は完全にクリーンではあり得ない。このため鼻にアレルギーを持つ人などで は電気掃除機の使用中、使用後に鼻の具合が悪く成るなどの障害を生じている。 また特に前記ゴミ臭は強烈であり、普通の人でも気分が悪く成り、吐き気を催す ことなどの問題が度々起こっている。

【０００４】 しかし、電気掃除機に内蔵された幾つかのフィルタだけではこれらのゴミ臭や 極く微細な塵を完全に捕捉することは到底出来ないものであるため、当考案者は 各種実験の結果、電気掃除機の排気を室内にではなく、室外に出すようにするこ とが最も大事なことである、との知見を得た。

【０００５】 本考案は、このような知見に基づき、電気掃除機の室外排気装置の提供を課題 とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は、屈曲自在且つ延設可能なパイプの一端部に電気掃除機の排 気口に通気可能に取り付ける任意の接続部を設けて成る、電気掃除機の室外排気 装置とした。また電気掃除機の排気口に通気可能に屈曲自在且つ延設可能なパイ プの一端部を取り付けて排気管付きの電気掃除機として成る、電気掃除機の室外 排気装置とした。

【０００７】

【作用】

電気掃除機の排気口に取り付けたパイプの先端部を室外に出しておけば、電気 掃除機の排気口から排出される排気は、室内には一切排出されることなく、この パイプを通って室外に導き出される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を説明する。但し、本考案はこの実施例のみに限定され ないものである。

【０００９】 図１は本考案の第１実施例を表わす部分斜視図であり、また図２は同実施例の 使用状態説明図であるが、掃除機４の吸気パイプ５よりも太い寸法の、屈曲自在 且つ延設可能な室外排気パイプ３の先端部分に、掃除機４の排気部４０に設けら れた排気口４１の周縁部４２に嵌め合わせ通気可能に取り付けるゴムカバー１を 設けて成る電気掃除機の室外排気装置である。

【００１０】 更に詳しくは、本実施例の接続部は、掃除機４の排気部４０とほぼ同大で中央 部分に通気口２０が開口された背板２の外周部にゴムカバー１が取り付けられ、 前記通気口２０に外側から屈曲自在の排気パイプ３の先端部分が取り付けられ、 排気パイプ３の後端部分は他の排気パイプが接続可能に接続パイプが設けられて いる（この部分は電気掃除機に於ける一般的な吸気パイプの接続部と同一構成の ため特に図示せず）。尚、図中符号４３は掃除機４の車輪を、符号５０は首振り パイプを示す。

【００１１】 本実施例を使用するには、前記掃除機４の排気部４０に設けられた排気口４１ の周縁部４２に、本実施例のゴムカバー１を被せるようにして嵌め合わせるので ある。当該ゴムカバー１は弾力性を有するため、前記周縁部４２をきつく締め付 けることが出来る。尚、室外排気パイプ３の長さが足りないようであれば、その 後端部分の接続パイプに別の室外排気パイプ３のみを接続して延設すればよいの である。

【００１２】 掃除機４の排気口４１は、本実施例の通気口２０から室外排気パイプ３へ通気 可能であるから、本来であれば掃除機４の排気部４０から直接室内に排出される 微細な塵やゴミ臭なども、前記室外排気パイプ３を通って完全に室外へ廃棄され る訳である。

【００１３】 次に、図３は本考案の第２実施例を示す部分斜視図であるが、掃除機４の排気 部４０に通気可能に、掃除機４の吸気パイプ５よりも太い寸法の、屈曲自在且つ 延設可能な室外排気パイプ３の一端部を、首振りパイプ３０を介して取り付け、 室外排気パイプ３付きの掃除機４として成る、電気掃除機の室外排気装置とした ものである。尚、前記首振りパイプ３０は、掃除機４の排気部４０に対して着脱 自在としている。

【００１４】 本実施例の特徴は、掃除機４、室外排気パイプ３一体型の室外排気装置である 点にある。当該室外排気パイプ３は、首振りパイプ３０を介して掃除機４に取り 付けられているため、室外排気パイプ３の捩れを気にすること無く、快適に清掃 作業が行い得る。

【００１５】 さて、本考案は、上述した実施例に限定されないから、パイプ種類は任意であ り、伸縮自在の蛇腹などを利用してもよく、また不使用時には潰れており、使用 時に空気圧によって膨らむような素材を利用してもよく、接続部の構成も任意で あり、螺子込み式、差し込み式などとしてもよく、本室外排気装置の後端部分に モータ駆動の排気ファンを取り付けて、パイプ内の汚れた空気を強制的に吸引排 気するように構成することや、またパイプの途中途中に車輪を取り付けて、室内 床面に対するパイプの動きを自由にすることなども好ましい。また掃除機一体型 のものでは、排気部の形成位置などは任意である。尚、本考案は小型の携帯用の 掃除機にも適用可能である。

【００１６】

【考案の効果】

以上、本考案では、電気掃除機の排気口より微細な塵や鼻をつく悪臭が室内に 排出されるのを防止するため、屈曲自在且つ延設可能なパイプの一端部に、電気 掃除機の排気口に通気可能に取り付ける任意の接続部を設けて成る電気掃除機の 室外排気装置とした。また、電気掃除機の排気口に通気可能に屈曲自在且つ延設 可能なパイプの一端部を取り付けて排気管付きの電気掃除機として成る電気掃除 機の室外排気装置とした。これにより、電気掃除機に内蔵されたフィルタだけで は完全に捕捉することが出来ない極く微細な塵やゴミ臭を、室外排気装置によっ て室内には一切出さないようにしたので、室内の空気は完全にクリーンな状態を 保ち、鼻にアレルギーを持つ人などでも安心して清掃作業が行え、強烈なゴミ臭 による不快感、更には吐き気を催すなどのような問題が完全に解決された。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の部分斜視図である。

【図２】同実施例の使用状態説明図である。

【図３】第２実施例の部分斜視図である。

【符号の説明】

１ ゴムカバー ２ 背板 ２０ 通気口 ３ 室外排気パイプ ３０ 首振りパイプ ４ 掃除機 ４０ 排気部 ４１ 排気口 ４２ 周縁部 ４３ 車輪

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 屈曲自在且つ延設可能なパイプの一端部
   に電気掃除機の排気口に通気可能に取り付ける任意の接
   続部を設けて成る、電気掃除機の室外排気装置。
2. 【請求項２】 電気掃除機の排気口に通気可能に屈曲自
   在且つ延設可能なパイプの一端部を取り付け排気管付き
   の電気掃除機として成る、実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の電気掃除機の室外排気装置。