JPH0595451U

JPH0595451U - 真空掃除機

Info

Publication number: JPH0595451U
Application number: JP3409392U
Authority: JP
Inventors: 周二大塚
Original assignee: 周二大塚
Priority date: 1992-05-22
Filing date: 1992-05-22
Publication date: 1993-12-27

Abstract

(57)【要約】【目的】サッシの溝条内などの清掃しにくい場所での
清掃を容易に、かつ確実に行う。【構成】フィルター１およびこれに連通する吸引口２
Ｂを備えた掃除機本体２に、ホース３を介して、吸引先
端具４を装備した真空掃除機の前記掃除機本体２の吸引
ファン５とは別に、エア・コンプレッサ６を装備し、こ
のエア・コンプレッサ６の吹出し口６Ａにホース７を介
して接続される噴射口体８の先端８Ａを、吸引先端具４
内に開口させている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として、住宅等に使用する真空掃除機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、「電気掃除機」として知られる住宅などで使用される真空掃除機は、専ら、その装備した吸引ファンの働きで、吸引先端具から、ホースを経由して、フィルター内に塵埃を吸引し、室内の清掃を行なう機能を備えている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、狭い空間、室内の隅部、家屋の開口部に装備されるサッシの溝条など、掃除しにくい場所については、十分な吸引力を負荷することができず、時間を掛け、あるいは、特別に用意された吸引先端具を用いて、吸引しなければならない。これは、大気圧と吸引先端具内との圧力差に限界があり、その上、清掃しにくい場所では、前記吸引先端具の開口部の縁が離れて、そこから、空気が漏れるため、吸引力を著しく低下させるためである。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は上記事情に基いてなされたもので、吸引先端具内に空気噴射を行ない、十分な空気圧で、吸引先端具内に塵埃を巻上げ、これを吸引するようにした効果的な清掃を実現する真空掃除機を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

次に、上記の目的を達成するための手段を、実施例に対応する図面を参照して説明する。この考案の真空掃除機Ｓは、フィルター１およびこれに連通する吸引口２Ｂを備えた掃除機本体２に、ホース３を介して、吸引先端具４を装備した真空掃除機において、前記掃除機本体２に内蔵される吸引ファン５とは別に、エア・コンプレッサ６を装備し、該エア・コンプレッサ６に設けられている吹出し口６Ａに接続される噴射口体８の先端８Ａが前記吸引先端具４内に開口していることを特徴としている。

【０００６】また、この考案の真空掃除機Ｓは、フィルター１およびこれに連通する吸引口２Ｂを備えた掃除機本体２に、ホース３を介して、吸引先端具４を装備した真空掃除機において、前記掃除機本体２に内蔵される吸引ファン５とは別に、エア・コンプレッサ６を装備し、該エア・コンプレッサ６に設けられている吹出し口６Ａに所要の管路１７を介して接続される噴射口体８が前記吸引先端具４に対して一体に構成されるとともに、前記管路１７及び前記吸引先端具４に対して着脱自在に接続され、かつ該噴射口体８の先端８Ａが前記吸引先端具４内に開口していることを特徴としている。

【０００７】

【作用】

掃除機本体２とは別に装備されるエア・コンプレッサ６に接続されている噴射口体８が、前記掃除機本体２にホース３を介して接続された吸引先端具４内に開口して設けられているので、噴射口体８より空気流が噴射され、塵埃を巻上げると同時に、吸引先端具４によってこの塵埃を吸引する。これにより、狭い場所の清掃、家屋の開口部に設けられるサッシの溝に溜った塵埃の清掃などに、十分な清掃効果を発揮することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案を図示の実施例に基いて具体的に説明する。まず、この真空掃除機Ｓは、図１に示すように、掃除機本体２と、エア・コンプレッサ６とで構成されている。

【０００９】掃除機本体２は、フィルター１を収納する塵埃収集室２Ａおよびこれに連通する吸引口２Ｂが備えられ、この掃除機本体２に、ホース３を介して、これに対して着脱自在の吸引先端具４を装備している。

【００１０】この吸引先端具４は、本実施例では、図２に示すように、半球状の椀形に形成され、球面側の頂上部中央に接続口４Ａが形成されているとともに、開口部４Ｂの縁には、ゴムなどの可撓性を有した接触部材１０が取り付けられている。

【００１１】なお、この掃除機本体２の前記吸引口２Ｂに対応する吸引ファン５の排風口５Ａは、掃除機本体２の一側に設けられている。

【００１２】また、エア・コンプレッサ６は、前記掃除機本体２に設けた吸引ファン５とは別に構成され、図１に示すように、この掃除機本体２の後部に掃除機本体２と一体になるよう形成されている。

【００１３】このエア・コンプレッサ６の吹出し口６Ａは、前記掃除機本体２側に設けられ、この掃除機本体２に形成された通路２Ｃを介して、ホース７が接続されている。

【００１４】このホース７は、前記掃除機本体２に接続されているホース３と略平行となるように設けられ、その先端には、ノズル形状の噴射口体８が接続されている。

【００１５】噴射口体８は、前記吸引先端具４のホース３との接続口４Ａ近傍に形成された取付口４Ｃに挿通され、その先端８Ａが吸引先端具４内に延び、その開口部分４Ｂの略中央に向けて開口されるよう取り付けられている。なお、この噴射口体８の先端８Ａの位置は、図３に示すような支持ブラケット８Ｂを吸引先端具４の内面に設け固定させてもよい。

【００１６】このような構成では、吸引ファン５によって、吸引先端具４の開口部４Ｂには、吸引力が働いているが、同時に、前記噴射口体８からは、空気流がその開口部４Ｂに向けて噴射されているので、床面の壁際、部屋の隅部、サッシ溝条などに溜っている塵埃や、ピアノの鍵盤間、テレビなどの電気製品なども、前記空気流で容易に巻上げられ、吸引される。このため、清掃が、容易、かつ、確実に行なえる。また、吸引先端具４から噴射口体８を取り外し、それぞれを個別に移動させて清掃させることも可能である。なお、この場合、吸引先端具４の取付口４Ｃには蓋を取り付け、この吸引先端具４による吸引力を低下させないようにする。

【００１７】本実施例では、エア・コンプレッサ６の吹出し口６Ａが、前記掃除機本体２に設けられた通路２Ｃに接続され、この通路２Ｃを介してホース７が接続された構成とされているが、図４に示すように、吹出し口６Ａにホース等の所要の管路１７を接続し、これを介して前記噴射口体８に連通させていてもよい。この場合、この管路１７は、掃除機本体２の外側面に固定される構成や、この外側面に対して着脱自在とされる構成などとされる。

【００１８】また、前記本実施例では、ホース３とホース７とを別体に構成した例について述べたが、前記ホース３に前記ホース７を組み込む形で、一体化しても良い。この場合には、ホースの引き回しが容易になり、実用性が向上する。

【００１９】さらに、前記本実施例では、吸引先端具４と噴射口体８とを互いに脱着自在な組み合わせた構成とされているが、噴射口体８が、前記吸引先端具４に対して一体に形成され、かつ、各ホース３，７に対して同時に着脱自在に接続される構成にすると、吸引先端具４の交換の時、同時に取り替えが利く便利がある。

【００２０】また、上記実施例では、掃除機本体１の後部にエア・コンプレッサ６を一体に形成した例について述べたが、この掃除機本体２に対して着脱自在に装着される構成としても良い。

【００２１】なお、上記本実施例では、吸引ファン５の排風口５Ａを掃除機本体２の一側に設けたが、この排風口５Ａを前記エア・コンプレッサ６の吸い込み口に設けることで、吸引力の増強など、掃除機全体としての効率を向上することも出来る。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は、以上詳述したようになり、フィルターおよびこれに連通する吸引口を備えた掃除機本体に、ホースを介して、吸引先端具を装備した真空掃除機において、前記掃除機本体の吸引ファンとは別に、エア・コンプレッサを装備し、前記エア・コンプレッサの吹出し口に連通する噴射口体の先端を前記吸引先端具内に開口させているので、吸引先端具内には、塵埃を巻上げるだけの十分な空気噴流が与えられ、同時に、吸引ファンによって、吸引先端具の開口部に吸引力が働いていることから、床面の壁際、部屋の隅部などの狭い場所の清掃、家屋の開口部に設けられるサッシの溝に溜った塵埃の清掃や、ピアノの鍵盤間、テレビなどの電気製品など塵埃の除去しにくい箇所の清掃を、容易にかつ確実に行え、十分な清掃効果を発揮することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による真空掃除機の一実施例を示す一部
裁断側面図

【図２】同実施例による要部の拡大断面図

【図３】他の実施例による要部の拡大断面図

【図４】他の実施例による真空掃除機の側面図

【符号の説明】

１…フィルター２…掃除機本体２Ｂ…吸引口３…ホース４…吸引先端具６…エア・コンプ
レッサ６Ａ…吹出し口８…噴射口体８Ａ…先端Ｓ…真空掃除機

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フィルターおよびこれに連通する吸引口
を備えた掃除機本体に、ホースを介して、吸引先端具を
装備した真空掃除機において、前記掃除機本体に内蔵される吸引ファンとは別に、エア
・コンプレッサを装備し、該エア・コンプレッサに設け
られている吹出し口に接続される噴射口体の先端が前記
吸引先端具内に開口していることを特徴とする真空掃除
機。
【請求項２】フィルターおよびこれに連通する吸引口
を備えた掃除機本体に、ホースを介して、吸引先端具を
装備した真空掃除機において、前記掃除機本体に内蔵される吸引ファンとは別に、エア
・コンプレッサを装備し、該エア・コンプレッサに設け
られている吹出し口に所要の管路を介して接続される噴
射口体が前記吸引先端具に対して一体に構成されるとと
もに、前記管路及び前記吸引先端具に対して着脱自在に
接続され、かつ該噴射口体の先端が前記吸引先端具内に
開口していることを特徴とする真空掃除機。