JPH0535043Y2 - - Google Patents

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JPH0535043Y2
JPH0535043Y2 JP1989048892U JP4889289U JPH0535043Y2 JP H0535043 Y2 JPH0535043 Y2 JP H0535043Y2 JP 1989048892 U JP1989048892 U JP 1989048892U JP 4889289 U JP4889289 U JP 4889289U JP H0535043 Y2 JPH0535043 Y2 JP H0535043Y2
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band
heating plate
plate
connection circuit
press
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、ポリプロピレン等の熱溶融性プラス
チツクバンドを使用して被梱包物をバンド掛け梱
包する梱包機において、被梱包物に掛け渡したバ
ンドの先端側と供給端側の重合面を溶融する装置
に関する。 [従来の技術] この種の装置は、第4図に示すように、梱包機
本体内に軸36承した擺動杆30の上端に加熱板
10を取り付け、擺動杆30の軸36承部上方に
軸32着した転子31を発条によつてカム61面
に圧接して成るもので、前記擺動杆30上端に取
り付ける加熱板として従来より使用されているの
は、例えば、第6図に示すように、平板状のマイ
カー芯11の周面にニクロム線13を巻回したも
のを一対のマイカー板12,12で挟持し、これ
を折曲したステンレス板14で挟持して、前記ニ
クロム線13の両端を通電用リード線15に接続
して成るもの、または、第7図に示すように、長
方形の平板状のマイカー芯11表面に二の細長の
ニクロム板13a,13aを平行に配置して、こ
のニクロム板13a,13aの先端を折り返して
マイカー芯11裏面に及ぼし、且つ両先端をニク
ロム板13bで接続したものを一対のマイカー板
12,12で挟持し、これを曲折したステンレス
板14で挟持して、ニクロム板13a,13aの
基端を通電用リード線15に接続して成るもので
ある。 そして、第4図及び第5図に示すように、メイ
ンローラ53及びアツパーローラ54により梱包
機本体外又は本体上のアーチ内へバンドBが供給
されている状態から、起動ボタンをONにすると
カム軸60が回転を始め、右プレス40の上昇に
よるバンドB先端側の把持、前記両ローラによる
バンドBの引き戻し、図示せざるバンド引締機構
によるバンドB供給端側の引締め、及び左プレス
49の上昇によるバンドB供給端側の把持といつ
た所定の工程が順次終了すると、カム61面に沿
つて回転する擺動杆30の転子31が前記カム6
1の山を降り、擺動杆30が発条の付勢を受けて
前記各プレス部材方向へ擺動する。そして、擺動
杆30上端に取り付けた加熱板10が重合状態に
あるバンドBの先端側と供給端側との間に挿入さ
れると、中プレス45が上昇し、該中プレス45
上縁に形成した下刃46と、前記右プレス40上
端に穿設した挿通孔41の出口上縁に形成した上
刃42とが接してバンドBの供給端側を切断する
と共に、中プレス45上面が重合状態にあるバン
ドBと該バンドBの重合面間に挿入された加熱板
10の三者を上方のスライドテーブル33に対し
て強く押圧してバンドBの重合面の溶融を行う。
その後中プレス45が下がり、擺動杆30の転子
31がカム61の山を昇ると擺動杆30の擺動に
よつて加熱板10がバンドBの重合面間から退去
して、次いで中プレス45が再び上昇してバンド
Bの重合部溶融面をスライドテーブル33に対し
て押圧して接着する。その後、各プレス部材が下
降して旧位に復帰すると共に、カム軸60の回転
によりスライドテーブル33が被梱包物とバンド
Bとの間から退去する。そして、カム軸60の回
転によりスライドテーブル33が各プレス部材の
上方に進出し、メインローラ53及びアツパーロ
ーラ54によつてバンドBが梱包機本体外又は本
体上のアーチ内へ供給されて梱包の一工程が終了
する。 上記一梱包工程すなわち、右プレス40の上昇
からバンドの供給迄のカム軸60の360°回転は3
秒前後を要している。 [考案が解決しようとする問題点] ところで、前記従来より使用されている加熱板
は、第6図に示すものにあつては、マイカー芯1
1、一対のマイカー板12,12及び折曲したス
テンレス板14の厚みに加えて、マイカー芯11
の周面に巻回されたニクロム線13二本分の合計
の厚さを有するものであり、また第7図に示すも
のにあつては、マイカー芯11、一対のマイカー
板12,12及び折曲したステンレス板の厚みに
加えて、マイカー芯11の表面から裏面に折り返
したニクロム板13a,13aの二枚分の厚さを
有するため、いずれも全体として厚手となる。従
つて、上記梱包工程において、重合状態となつた
バンドの重合面間の間隔が比較的小さい場合例え
ばスライドテーブルの幅を小さくした場合には、
加熱板は前記重合面間に的確に挿入されずにバン
ドの側縁に衝突してしまい、バンドの溶融が不可
能となり、溶着不良を生じるという問題がある。 特に、既述のように厚手の加熱板を使用する従
来の機種にあつては、重合する際のバンド重合面
間の間隔を充分取らなければならないため、必然
的に各プレス部材の移動幅は大きく運動距離が長
くなり、前記各プレス部材の移動幅を小さくする
ことができず、梱包時間の短縮化は困難で、一工
程1.5秒以内が望まれる高速梱包の要求に応じる
ことのできないものであつた。 また、従来の加熱板は、いずれもこれを構成す
る部品点数が多いため、加熱板の表面がバンド溶
融に適した所定温度に達するまで時間を要し、熱
効率が悪いという点でも高速梱包には適さない。 本考案の考案者が行つた第1の試験によれば、 (1) バンド材質 ポリプロピレン (2) バンド幅 15.5mm (3) 室内温度 20℃ (4) バンド表面温度 16℃ (5) 一梱包工程の所用時間 1.5秒 (イ) バンド送り 0.3秒 (ロ) バンド引戻し 0.2秒 (ハ) バンド引締及び溶着 1.0秒 (うち、バンド重合面と加熱板の三者の加圧時
間 0.03秒) (6) 加熱板は本考案に係る加熱板を使用 以上(1)〜(6)の条件の下で、バンド溶着部の破断
強度を測定したところ、後出の表<1>に示すよ
うに、バンド重合面の溶着が可能で且つバンド重
合部が過剰に溶融され接着されなくなる限界の溶
着許容温度は320℃〜425℃であり、この溶着許容
温度範囲内においてバンド溶着部の最も高い破断
強度は134Kgであつた。そして、上記溶着許容温
度範囲のうち、強固なバンド溶着に最も適した溶
着適正温度は330℃〜400℃であり、365℃前後で
前記最高の破断強度である134Kgを示した。 ところが、従来のバンド溶着は、加熱板を常に
一定の電圧及び電流で加熱して行うため、一工程
1.5秒以内が要求される高速梱包にあつては短時
間のうちに数多くの梱包が繰り返されるので、バ
ンドの重合面に接触する加熱板の熱量がバンドに
奪われ、加熱板の表面温度の低下を来たし、バン
ド面の充分な溶融ができず、よつて強固な溶着が
できないという問題が存する。 すなわち、従来のバンド溶融手段によつて考案
者が行なつた第2の試験によれば、 () 第1の試験条件(1)〜(6)と同一の条件、 () 加熱板の設定温度425℃(6.5V×9.0A) (溶着許容最高温度) () 梱包回数 50回 以上の()〜()の条件の下で梱包回数に
応じた加熱板の温度測定を行なつたところ、後出
の表<2>に示すように、加熱板の温度は梱包回
数の増加に応じて著しく低下して、50回の梱包で
100℃以上の温度低下が見られた。特に、30回の
梱包終了時に既に312℃に低下しており、溶着許
容最低温度である320℃を下回つていることから
すれば、従来のバンド溶融手段では30回を越える
高速連続梱包(1回1.5秒)は略不可能であり、
たとえ可能であつても、強固なバンド溶着を得る
ことができない。
【表】
【表】 そこで、実開昭58−5904号公報は、梱包開始後
は、ヒータが溶融作業をした後直ちに奪われた熱
量を補給するのに十分な時間だけヒータへ高電圧
を付与するようにした方法を提案しているが、こ
の手段によれば、溶融作業により一旦降下し溶着
適正温度以下になつた加熱板温度を上げることに
なり、そのためには溶着許容温度以上の温度にな
るよう電圧をかけるため連続高速梱包に対応する
ためには極めて短時間での溶着許容温度以上の温
度上昇をおこなうことになるためかなりな高電圧
を設定電圧として毎回かけなければならず、ヒー
タの寿命が短くなつてしまうという問題点を有す
るものであつた。 本考案は、叙上の従来技術の欠点を解消すべく
開発されたもので、その目的とするところは、加
熱板の強度を低下せずに加熱板を構成する部品点
数を少なくして、加熱板全体を薄手に形成し、加
熱板の熱効率を高め、加熱板を短時間で温度上昇
させることを可能にすると共に被梱包物に掛け渡
したバンドの先端側と供給端側の重合面間への加
熱板の挿入を良好にさせ、極めて小さい間隔のバ
ンド重合面間へも加熱板を挿入可能とし、各プレ
ス部材の移動幅を最小限にしてカムへの追従を良
好にし、高速梱包を可能にすると共に、少なくと
も溶融作業中加熱板を溶着許容温度範囲内に加熱
する設定高電圧の印加により、加熱板が温度降下
することをなくし、高速の連続梱包においても加
熱板の温度低下を防止し、また、通常梱包及び高
速梱包においても加熱板の過加熱を防止して加熱
板の表面温度を常にバンドの溶着適正温度に確実
に保ち強固なバンド溶着を得ることができるバン
ド溶融装置を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 本考案の構成は、熱溶融性材料より成るバンド
の供給、引戻しを行うローラと、カム軸の回転に
より作動する被梱包物に掛け渡した前記バンドの
先端と供給端の把持手段及び該バンドの先端側と
供給端側との重合面間に進退自在な加熱板を有す
るバンド溶融手段とから成り、前記カム軸は起動
ボタンにより回転を開始し、前記バンド重合面よ
り加熱板を退出せしめた後、回転を停止する機構
を備え、 前記加熱板は、通電用リード線に両端がそれぞ
れ接続され、先端に向かつて略M字状を形成して
成る薄板状電熱用抵抗体と、該電熱用抵抗体を被
覆状に挟持する絶縁板と、該絶縁板を被覆状に収
納して挟持固定する金属体により構成すると共
に、前記加熱板をバンド溶着適正温度範囲内に加
熱する一定電力を供給する第1の接続回路と、該
加熱板をバンド溶着許容温度範囲内に加熱する前
記一定電力よりも高い一定電力を供給する第2の
接続回路と、前記加熱板への上記第1又は第2の
接続回路を切り換えるスイツチ手段を設け、前記
起動ボタンの作動からバンド重合面への加熱板の
挿入迄の間の前記カム軸の回転を検知する検知手
段の検知信号により前記スイツチ手段を作動せし
めて前記第1の接続回路から前記第2の接続回路
へ切り換えることを特徴とする。 [作用] したがつて、加熱板がバンド重合面間に的確に
挿入され、且つ、各部材の運動距離が短縮され、
きわめて高速の駆動が実現され、前記カム軸の回
転の開始からすなわち前記起動ボタンの作動から
バンド重合面への加熱板の挿入迄の間のカム軸の
回転を検知する検知信号により、例えば、加熱板
がカム軸の回転によりバンド重合部に挿入されて
いるバンド溶融時のみ、前記加熱板に前記第2の
接続回路を介して加熱板に溶着許容温度以下に加
熱する所定の高電圧が切り換えて供給され、加熱
板がバンド溶着適正温度より降下することなく、
常にバンド溶着適正温度に保たれ、それ以外は前
記加熱板に前記第1の接続回路を介して、加熱板
に所定の電圧が供給されバンド溶着適正温度に保
たれる。 [実施例] 以下、本考案の詳細を実施例を示す図面に基づ
き説明する。 第1図において、擺動杆30の下端を軸36に
よつて梱包機本体に軸承し、この軸承部の上方の
側面に転子31を軸32によつて軸着する。そし
て、擺動杆30を図示せざる発条によつて同図反
時計回り方向へ付勢して、前記転子31をカム軸
60上を回転するカム61の周面に圧接する。ま
た、擺動杆30の上端にL字形状のブラケツト2
7をねじにより固定して、このブラケツト27上
に後述の加熱板20を長方形の平板状を成す一対
の挟持板25,26で挟持して固定する。すなわ
ち、加熱板20とこの加熱板20を挟持する挟持
板25,26とを貫通する挿孔又は雄ねじを穿設
すると共にブラケツト27の上面を貫通する雌ね
じを穿設して、前記挟持板25,26と加熱板2
0の挿孔又は雌ねじに挿通した皿ねじ28,28
をブラケツト27の雌ねじに螺合する。 加熱板20は第2図A及びBに示すように、薄
板状の電熱用抵抗体、例えばニクロム線を平板状
に伸ばしたものを折り返して縦長の略字形状に形
成し、または略M字形状に打抜き成型して成るニ
クロム板22と、このニクロム板22を両面から
挟持する絶縁板たる一対のマイカー板21,21
と、ニクロム板22及びマイカー板21,21を
内部に被覆状に収納して挟持固定する金属体たる
扁平なステンレス管23とで構成する。そして、
前記略M字形状のニクロム板22の第2図中右方
に位置する両端部側に通電用の網状リード線24
を接続し、端部を絶縁体で被覆し、電源に接続す
る。マイカー板21,21は共に長方形の平板状
で、その幅は扁平ステンレス管23の内壁の幅に
略等しく、長さは扁平ステンレス管23に略等し
い。扁平ステンレス管23は、図示の実施例では
従来のステンレス板14と略同一の厚さを有する
円筒状のステンレス管を押しつぶして楕円形とし
た内部にニクロム板を有するマイカー板21,2
1を収納し扁平に圧潰して成形する。以上の構成
より成る加熱板20の後端部側を既述のように一
対の挟持板25,26で挟持して、ブラケツト2
7にねじ止め固定する。 前記ニクロム板22は電源に接続され、梱包機
のメインスイツチONにより常時通電される。第
2図Cはシーケンスの一例を示すもので、梱包機
の停止時、すなわちメインスイツチがONで、バ
ンドが本体外または本体上のアーチへ給送された
後起動ボタンをONとするまでの間は、第1の接
続回路リレーH1を介してニクロム板22に図示
せざる第1トランスから3.2V×8.0Aの一定電力
を供給して加熱板20の表面温度を約390℃のバ
ンド溶着適正温度に加熱し、梱包機の駆動時、す
なわち起動ボタンがONとなつた後バンド引締、
溶着、梱包機本体外又は本体上のアーチ内へバン
ドが供給されるまでの梱包機駆動時の工程間は、
第2の接続回路のリレーH2を介してニクロム板
22に第2トランスから前記一定電力よりも高い
4.0V×11Aの電力を供給して、加熱板20の表面
温度を前記約390℃よりも高温(空運転時)のバ
ンド溶着許容温度範囲内に保つよう設定する。な
お、図中X7は上記バンド供給終了すなわち一梱
包工程終了信号を発生するリレーであり、起動ボ
タンPBと、該起動ボタンPBのONにより導通す
るリレーX1間の回路にこのリレーX7のb接点
X7bが介設されており、リレーH2は前記リレ
ーX1のa接点X1aを介して電源に接続されリ
レーH1はリレーH2のb接点H2bを介して電
源に接続されている。 33はスライドテーブルで、このスライドテー
ブル33をフレーム34,34上に皿ねじ35,
35,35,35によつて固定し、フレーム3
4,34の下端を前記擺動杆30同様に軸36に
軸承すると共に、図示せざるカムによつて一定ス
トローク擺動自在とする。 第1図及び第3図において、スライドテーブル
33の下方には、昇降自在の右プレス40、中プ
レス45及び左プレス49の各プレス部材を並設
する。右プレス40は全体が略四角柱形状で、背
面(第1図中左方)にアーム44を突設してこの
アーム44の先端を軸52に軸承する。また右プ
レス40の上端にプレス部40′を取り付け、こ
のプレス部40′の上部にはバンドB通過許容間
隙より成る挿通孔41を穿設し、この挿通孔41
の出口上縁には上刃42を形成する。右プレス4
0の下端には転子43を設け、この転子43を、
カム軸60上を回転するカム62に圧接する。 中プレス45は右プレス40と同様に全体が略
四角柱形状で、背面(第1図中左方)にアーム4
8を突設してこのアーム48の先端を軸52に軸
承する。中プレス45の上端にはプレス部45′
を取り付け、このプレス部45′の上側縁には前
記上刃42に接離自在の下刃46を形成する。中
プレス45の下端には転子47を設け、この転子
47を、カム軸60上を回転するカム63に圧接
する。また、中プレス45がカム63によつて上
昇し、バンドB重合面及び該重合面間へ挿入され
た加熱板20の三者を加圧する時間が約0.03秒と
なるよう設定する。 左プレス49は全体が四角柱形状で、背面(第
1図中左方)にアーム51を突設してこのアーム
51の先端を前記アーム44,48同様軸52に
軸承する。左プレス49の上端にはプレス部4
9′を取り付けると共に下端には転子50を設け、
この転子50を、カム軸60上を回転するカム6
4に圧接する。 尚、第3図中53はバンドBの供給及び引き戻
しを行なうメインローラで、54は前記メインロ
ーラ53にバンドを介して圧接自在に設けたアツ
パーローラである。また、55は樋状のバンド導
入路で、その一端が右プレス40のプレス部4
0′上部に穿設した挿通孔41の入口に臨み、他
端が図示せざるバンド引締機構に臨む。 次に上述実施例の作用について述べる。 第1図及び第3図において、今、メインローラ
53及びアツパーローラ54の回転によつて、バ
ンド導入路55及び右プレス40のプレス部4
0′上部に穿設した挿通孔41を通過して梱包機
本体外又は本体上のアーチ内へ供給されたバンド
Bの先端がスライドテーブル33の下方に到達し
ている。 この時、図示せざるメインスイツチがONとな
つているため、ニクロム板22はリレーH2のb
接点H2bを介してONであるリレーH1の信号
により第1の接続回路を介して第1トランスから
3.2V×8.0Aをもつて印加され、加熱板20の表
面温度は約390℃に加熱されている。また、ニク
ロム板22は先端で折り返した略M字形状である
ため、加熱板20のバンド重合面に接触する部分
の表面温度は均一に約390℃となる。 そして、起動ボタンPBをONとするとカム軸
60が回転し、右プレス40下端に設けた転子4
3がカム軸60と共に回動するカム62の山を昇
り、これによつて右プレス40が上昇して右プレ
ス40上端のプレス部40′がスライドテーブル
33下面との間でバンドBの先端側を把持固定す
る。起動ボタンPBONと同時に、リレーX1に
よりa接点X1aを介してリレーH2がONで、
ニクロム板22は第2の接続回路を介して第2ト
ランスから4.0V×11Aで印加され、加熱板20の
表面温度は390℃より高温のバンド溶着許容温度
範囲内に達することになる(空運転時)。 前記バンド先端の把持直後メインローラ53及
びアツパーローラ54の逆転によつてバンドBが
引き戻され、被梱包物へ巻付き、更に図示せざる
バンド引締機構によつてバンドBの供給端側が引
き締められると、左プレス49下端に設けた転子
50がカム軸60と共に回転するカム64の山を
昇り、これにより左プレス49が上昇して左プレ
ス49上端のプレス部49′がスライドテーブル
33下面との間でバンドBの供給端側を把持固定
する。 次いで、メインローラ53及びアツパーローラ
54によるバンドBの引き戻し、及びバンド引締
機構によるバンドBの引締が終了し、また、擺動
杆30の側面に軸32着された転子31がカム軸
60と共に回転するカム61の山を降り、これに
より擺動杆30は図示せざる発条の付勢を受けて
軸36承部を中心に第1図中反時計回り方向へ擺
動する。この時バンドBは、その先端側と供給端
側とが微かな間隙を介して重合状態にあり、第3
図より明らかなように、バンドBの重合面間に形
成される間隙は、右プレス40側が広く、左プレ
ス49側に行くに従つて狭くなつているが、前記
擺動杆30の擺動によつて、擺動杆30上端に一
対の挟持板25,26を介して挟持、固定された
加熱板20はバンドBの重合面間の微かな間隙に
的確に挿入される。 次いで、中プレス45の下端に設けた転子47
が、カム軸60と共に回転するカム63の山を昇
り、これにより中プレス45が上昇して、中プレ
ス45上端のプレス部45′の上側縁に形成した
下刃46と右プレス40上端のプレス部40′の
挿通孔41出口上縁に形成した上刃42とがバン
ドBの供給端側を切断すると共に、中プレス45
のプレス部45′がスライドテーブル33下面と
の間で重合状態にあるバンドB及びこのバンドB
の重合面間に挿入された加熱板20の三者を加圧
してバンドBを約0.03秒間加熱溶融した後、中プ
レス45は一旦降下してスライドテーブル33か
ら離隔する。と同時に擺動杆30の転子31がカ
ム61の山を昇つて擺動杆30が第1図中時計回
り方向へ擺動し、加熱板20がバンドBの重合面
間より退去する。そして、中プレス45が再び上
昇して、溶融状態にあるバンドBの重合面を接着
する。 その後、各プレス部材が下降して旧位に復帰す
ると共に、カム軸60と共に回転する図示せざる
カムによりフレーム34,34が下端の軸36承
部を中心に第1図中反時計回り方向に擺動して、
スライドテーブル33が被梱包物とバンドBとの
間から退去する。そして、カム軸60と共に回転
するカム62によつてフレーム34,34が第1
図中時計回り方向へ擺動してスライドテーブル3
3が各プレス部材の上方に進出し、メインローラ
53及びアツパーローラ54によつてバンドBが
梱包機本体外又は本体上のアーチ内へ供給されて
梱包の一工程が終了する。所要時間は1.5秒前後
である。 そして、前記バンド供給が終了すると、これを
検知するリレーX7が信号を発生し、b接点X7
bがOFFで、リレーX1がOFF、従つて、リレ
ーH2がOFFとなりニクロム板22への高電力
の供給が停止する。またリレーH2がOFFでリ
レーH2のb接点H2bがONで再びリレーH1
がONとなり、ニクロム板22は第1の接続回路
に接続され、3.2V×8.0Aで印加される。 以後、上記工程が繰り返されるが、既述のよう
にメインスイツチがONとなつた後起動ボタンが
ONとなるまでの梱包機の停止時には第1の接続
回路を介して加熱板20を約390℃に加熱し、起
動ボタンONからバンド供給が完了するまでの梱
包機の駆動時には、第2の接続回路を介して前記
停止時を上回る加熱板をバンド溶着許容温度範囲
内に加熱する電力を印加することによりバンド溶
融時、温度降下が発生する前に加熱板をバンド溶
着適正温度に保持しようとするので、梱包回数の
増加と共にバンドに奪われる加熱板の熱量を充分
に補充できる。 このことは、考案者が行なつた第3の試験によ
つて立証され得るものである。すなわち、 (1) 第1の試験条件と同一の条件、且つ (2) 加熱板の電力及び設定温度 (イ) 梱包機停止時 3.2V×8.0A(390℃) (ロ) 梱包機駆動時 4.0V×11A (3) 梱包回数 50回 以上の条件の下で、第2の試験同様梱包回数に
応じた加熱板の温度測定を行なつたところ、後出
の表<3>に示すように、加熱板の温度は梱包回
数が増加するにつれて微かずつ低下するものの、
50回の梱包が終了した時に347℃であり、この数
値は第1の試験によつて得られたバンド溶着訂正
温度の範囲(表<1>参照)内であつた。
【表】 尚、以上の実施例においては、第2の接続回路
を介してニクロム板に通電するタイミングを起動
ボタンONからバンド供給終了までの梱包機の駆
動時としたが、一梱包の所要時間が3秒前後の比
較的低速の梱包においては、第2の接続回路を介
してニクロム板に通電するタイミングを加熱板が
バンドの重合面間に挿入される間、あるいはバン
ド重合面と加熱板の三者が中プレスにより加圧さ
れる間等に適宜設定すれば、加熱板が過加熱とな
らずにバンド溶着適正温度を保つことができる。 また、前記実施例は、考案者がポリプロピレン
製バンドを使用して行なつた前記第3の試験結果
に基づくものであるが、本考案を実施する際のバ
ンドの材質はポリプロピレン製に限られるもので
なく、他の熱溶融性材料より成るバンドを使用す
ることも可能であり、バンド材質に応じた溶着適
正温度、梱包速度その他の諸条件に基づいてニク
ロム板への両接続回路の各接続タイミング及び電
力量を設定すればよい。 [効果] 以上のように本考案は、熱溶融性材料より成る
バンドの供給、引戻しを行うローラと、カム軸の
回転により作動する被梱包物に掛け渡した前記バ
ンドの先端と供給端の把持手段及び該バンドの先
端側と供給端側との重合面間に進退自在な加熱板
を有するバンド溶融手段とから成り、前記カム軸
は起動ボタンにより回転を開始し、前記バンド重
合面より加熱板を退出せしめた後、回転を停止す
る機構を備え、通電用リード線に両端がそれぞれ
接続され、先端に向かつて略M字状を形成して成
る薄板状電熱用抵抗体と、該電熱用抵抗体を被覆
状に挟持する絶縁板と、該絶縁板を被覆状に収納
して挟持固定する金属体により加熱板を構成する
と共に、前記加熱板をバンド溶着適正温度範囲内
に加熱する一定電力を供給する第1の接続回路
と、該加熱板をバンド溶着許容温度範囲内に加熱
する前記一定電力よりも高い一定電力を供給する
第2の接続回路を設け、さらに、前記加熱板への
上記第1又は第2の接続回路を切り換えるスイツ
チ手段を設け、前記起動ボタンの作動からバンド
重合面への加熱板の挿入迄の間の前記カム軸の回
転を検知する検知手段の検知信号により前記スイ
ツチ手段を作動せしめて前記第1の接続回路から
前記第2の接続回路へ切り換える構成としたの
で、外側の金属体の厚みを変えず、強度を落とす
ことなく加熱板を構成する部品点数を減らすこと
ができ、加熱板全体を薄く構成し、加熱板と外側
の金属体間の介在物が少いため熱効率が良く、加
熱板の温度を短時間で上昇させることを可能と
し、被梱包物に掛け渡された後微かな間隙を介し
て重合状態にあるバンドの先端側と供給端側との
重合面内間に加熱板を的確に挿入することがで
き、厚手の加熱板を使用する従来の機種のように
重合するバンド重合面間の間隙を充分取る必要が
なく、各プレス部材の移動幅を最小限にしてカム
への追従を良好にし高速梱包を可能とすると共
に、前記起動ボタンの作動からバンド重合面への
加熱板の挿入迄の間の前記カム軸の回転を検知す
る検知手段の検知信号により前記スイツチ手段を
作動せしめて加熱板に接続する回路を第1の接続
回路から第2の接続回路へ切り換えて加熱板をバ
ンド溶着許容温度範囲内に加熱する高電圧を供給
し、高速且つ連続の梱包よつてバンド溶融時に加
熱板の熱量がバンドに奪われて起こる温度低下を
各溶融時に補充して温度低下の幅を小さくするこ
とができるので比較的低い電圧によりバンド溶着
適正温度を保持することができ、加熱板の寿命を
低下させることがなく、通常の梱包のみならず、
高速で長時間の連続梱包を行う場合であつても、
加熱板の表面温度をバンド溶着適正温度に保ち、
また連続高速梱包と間欠的な梱包が交互に行われ
るような場合でも上述のように電圧は比較的低く
設定できるので、加熱板が過加熱状態となつてバ
ンドの過剰溶融による溶着不能、ついには溶断を
引き起こすのを防止し、バンド重合面の充分な溶
融および強固接着が可能となつた。 さらに、前記電熱用抵抗体をニクロム板を用い
て、該ニクロム板を略M字状に形成したので熱量
および加熱板の強度を落とさずに加熱板の幅を狭
くすることが可能であり、スライドテーブルの幅
を狭めることができるので、極小の被梱包物をも
的確に梱包することができるようになつた。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案の実施例を示すもの
で、第1図は本考案の全体を示す斜視図、第2図
Aは本考案に係る加熱板の分解斜視図、同図Bは
部分断面図、同図Cはシーケンスの一例を示すも
ので、第3図は本考案装置の全体を示す正面図で
ある。第4図は装置全体の側面図、第5図は従来
装置の要部正面図、第6図A及び第7図Aは従来
の加熱板の分解斜視図、第6図B及び第7図Bは
従来の加熱板の要部断面図である。 10……加熱板、11……マイカー芯、12,
12……マイカー板、13……ニクロム線、13
a,13a,13b……ニクロム板、14……ス
テンレス板、15……リード線、20……加熱
板、21,21……マイカー板、22……ニクロ
ム板、23……扁平ステンレス管、24……リー
ド線、25,26……挟持板、27……ブラケツ
ト、28,28……皿ねじ、30……擺動杆、3
1……転子、32……軸、33……スライドテー
ブル、34……フレーム、35,35,35,3
5……皿ねじ、36……軸、40……右プレス、
40′……プレス部、41……挿通孔、42……
上刃、43……転子、44……アーム、45……
中プレス、45′……プレス部、46……下刃、
47……転子、48……アーム、49……左プレ
ス、49′……プレス部、50……転子、51…
…アーム、52……軸、53……メインローラ、
54……アツパーローラ、55……バンド導入
路、60……カム軸、61,62,63,64…
…カム、B……バンド、H1,H2,X1,X7
……リレー、PB……起動ボタン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 熱溶融性材料より成るバンドの供給、引戻し
    を行うローラと、カム軸の回転により作動する
    被梱包物に掛け渡した前記バンドの先端と供給
    端の把持手段及び該バンドの先端側と供給端側
    との重合面間に進退自在な加熱板を有するバン
    ド溶融手段とから成り、前記カム軸は起動ボタ
    ンにより回転を開始し、前記バンド重合面より
    加熱板を退出せしめた後、回転を停止する機構
    を備え、 前記加熱板は、通電用リード線に両端がそれ
    ぞれ接続され、先端に向かつて略M字状を形成
    して成る薄板状電熱用抵抗体と、該電熱用抵抗
    体を被覆状に挟持する絶縁板と、該絶縁板を被
    覆状に収納して挟持固定する金属体により構成
    すると共に、前記加熱板をバンド溶着適正温度
    範囲内に加熱する一定電力を供給する第1の接
    続回路と、該加熱板をバンド溶着許容温度範囲
    内に加熱する前記一定電力よりも高い一定電力
    を供給する第2の接続回路と、前記加熱板への
    上記第1又は第2の接続回路を切り換えるスイ
    ツチ手段を設け、前記起動ボタンの作動からバ
    ンド重合面への加熱板の挿入迄の間の前記カム
    軸の回転を検知する検知手段の検知信号により
    前記スイツチ手段を作動せしめて前記第1の接
    続回路から前記第2の接続回路へ切り換えるこ
    とを特徴とする梱包機におけるバンド溶融装
    置。 (2) 前記金属体がステンレス管から成り、該ステ
    ンレス管内に電熱用抵抗体を挟持したマイカー
    板を収納し、前記ステンレス管を偏平に圧潰し
    た実用新案登録請求の範囲第1項記載の梱包機
    におけるバンド溶融装置。 (3) 前記第1の接続回路の電力が3.2V×8Aであ
    り、前記第2の接続回路の電力が4V×11Aで
    ある実用新案登録請求の範囲第1項記載の梱包
    機におけるバンド溶融装置。 (4) 前記加熱板に、該加熱板がカム軸の回転によ
    りバンド重合部に挿入されているバンド溶融時
    のみ第2の接続回路を介して通電せしめた実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の梱包機におけ
    るバンド溶融装置。
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