JPH0534775A - スライドスイツチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライド方向の占有寸法、厚さ方向の占有寸
法を小さくし、スイッチの切り換え動作が安定したスラ
イドスイッチを得ること。 【構成】 スライド板４のツマミ４ａが入る長穴３ｂを
もったスイッチカバー３と、前記ツマミ４ａに対する取
付け部１ｄの片側にクリック部１ａを他側に倒れ防止部
１ｂとスイッチ連動部１ｃを前記スライド板４のスライ
ド方向とほぼ直角方向でかつ略平面的に一体構成したク
リックバネ３と、前記スイッチ連動部１ｃにツマミ２ａ
を連動させたスイッチ２とを備えたスライドスイッチを
提供すること。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は例えば一眼レフカメラ等
に内蔵するのに適した薄型のスライドスイッチに関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】図７は従来のスライドスイッチの構成を
示した分解斜視図であり、図７において３２はクリック
バネであり、一端部にクリップ部３２ａが設けられ、他
端部側面にスイッチ連動部３２ｂが設けられている。３
３は長穴３３ａが形成されたスイッチカバー、３４は長
穴３３ａに入るツマミ３４ａを有するスライド板、３５
はスイッチカバー３３の上面に取付けたスイッチ、３６
はスイッチ３５の接片３５ｂに接続されたフレキシブル
プリント基板、３７はクリックバネ３２をスライド板３
４のツマミ上面に取付けるビスである。

【０００３】従来のスライドスイッチは上記の構成であ
るから、クリックバネ３２を矢印のスライド方向にスラ
イドさせると、スライド板３４のツマミ３４ａが所定位
置に移動した時クリック部３２ａがスイッチカバー３３
に設けられたクリック溝３３ｂに入りクリック感を発生
させる。

【０００４】また、上記スライド板３４のスライドに連
動して、スイッチ連動部３２ｂが係合するツマミ３５ａ
を介してスイッチ３５を切り換える。このスイッチ３５
の切り換え信号はフレキシブルプリント基板３６を介し
て不図示の電気回路に伝えられる。

【０００５】

【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、クリックバネ３２のクリック部３２ａが
スライド板３４のスライド方向に形成されているため、
そのスライド方向の占有寸法が大きくなって、スライド
スイッチが大形化するという問題点があった。

【０００６】本発明はスライド板のスライド方向の占有
スペースが小さく、薄型のスライドスイッチを提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は下記のような構
成を特徴とするスライドスイッチである。 （１）スライド板のツマミが入る長穴をもったスイッチ
カバーと 、前記ツマミに対する取付け部の片側にクリ
ック部を他側に倒れ防止部とスイッチ連動部を前記スラ
イド板のスライド方向とほぼ直角方向でかつ略平面的に
一体構成したクリックバネと、前記スイッチ連動部にツ
マミを連動させたスイッチとを備えたことにより、前記
ツマミのスライド方向の占有寸法を小さくし、厚みを薄
くし開閉動作の安定なスライドスイッチが得られる。 （２）並設された長穴のそれぞれにツマミを嵌合させた
２つのスライド板と、このツマミに対する取付け部の片
側にクリック部を他側に倒れ防止部とスイッチ連動部を
前記スライド板のスライド方向とほぼ直角方向で、か
つ、略平面的に一体構成し該ツマミのそれぞれに取付け
るクリックバネと、この各クリックバネのスイッチ連動
部にツマミを連動させてスイッチカバーに配設した２つ
のスイッチとを備えたことにより、２つのスイッチを非
常にコンパクトに構成できる。

【０００８】

【実施例】図１ないし図２は本発明の特徴を最もよく表
わす図面であり、図１は組立て状態の斜視図、図２は分
解斜視図である。

【０００９】図１、図２において、１はクリックバネに
して、このクリックバネ１は取付け部１ｄを挟んで片側
にスリット１ｅを介してクリック部１ａ、他側に横断面
コ字形の倒れ防止部１ｂ、この倒れ防止部１ｂの側壁に
スイッチ連動部１ｃが形成されている。２は片面にツマ
ミ部２ａを他面に接片２ｂを突設したスイッチ、３はク
リック溝３ａ、長穴３ｂ、スライド部３ｃを並設したス
イッチカバー、４は長穴３ｂに入るツマミ４ａを有する
スライド板、５は長穴３ｂに入ったツマミ４ａの上面に
クリックバネ１を取付けるビス、６はスイッチ２の接片
３ｂに接続したフレキシブルプリント基板である。

【００１０】本実施例は上記の構成であるから、クリッ
クバネ１を矢印方向にスライドさせると、スライド板４
のツマミ４ａが所定寸法移動したとき、クリック部１ａ
がクリック溝３ａに入りクリック感を発生する。このス
ライド板４のスライド時、倒れ防止部１ｂはスイッチカ
バー３の摺動部３ｃに接触し、クリック部１ａによって
発生するバネ力により、クリックバネ１とスライド板４
のツマミ４ａが倒れることを防止する。

【００１１】また、スイッチ連動部１ｃはスイッチ２の
ツマミ部２ａを挟持しており、スライド板４と一体のク
リックバネ１のスライドによって円滑にスイッチ２の切
換えを行う。このスイッチ２の切換え状態は接片２ｂに
接続されたフレキシブルプリント基板６を介して不図示
の電気回路に伝えられる。

【００１２】上記のように本発明はスライド板４のスラ
イド方向と直交する垂直方向に、クリック部１ａ、取付
け部１ｄ、倒れ防止部１ｂ、スイッチ連動部１ｃ、スイ
ッチ２、フレキシブルプリント基板６を略平面上に配列
しているので、スライド板のスライド方向の占有寸法、
厚さ方向の占有寸法を非常に小さいものにすることがで
き、しかも、スイッチ２の切換え動作が安定している。

【００１３】図３ないし図６は本発明のスライドスイッ
チをオートフォーカス一眼レフカメラ用のオートフォー
カス交換レンズ鏡筒に適用した例を示すもので、図３は
レンズ鏡筒の外観図、図４は図３のレンズ鏡筒の要部断
面図、図５はスライドスイッチをレンズ鏡筒の内径側よ
り見たときの展開図、図６はスライドスイッチの光軸に
垂直な断面図である。

【００１４】図３ないし図６において、７は固定筒８を
固定したマウント、９は固定筒８の外周に着脱可能に取
りつけられている三脚リング、１０は固定筒８の外周の
一部に取りつけられた目盛窓、１１は固定筒８の外周
で、かつ、光軸方向の位置が略目盛窓１０と同一位置に
ビス３７，３８で取付けられたスイッチカバーであり、
このスイッチカバー１１には図１におけるスライド板に
相当するオートフォーカスとマニュアルの切り換えスイ
ッチ１２（以下、ＡＭＳＷ１２と略称する）とオートフ
ォーカスの距離領域の制限を行なうリミットＳＷ１３が
設けられている。１４はマニュアル操作環、１５は前群
鏡筒である。

【００１５】１６はフォーカスレンズ鏡筒１７に押え環
２１によって保持されているフォーカスレンズである。
このフォーカスレンズ鏡筒１７の外周には前群鏡筒１５
に設けられたカム１５ａを貫通したコロ１９がビス２０
により固定されている。このコロ１９は駆動ユニット２
２からの出力であるキー１８によって回され、このコロ
１９の回動によって、フォーカスレンズ１６を光軸方向
に移動させる。

【００１６】上記駆動ユニット２２はビス２７により固
定筒８と前群鏡筒１５の間にはさまれて保持されてい
る。この駆動ユニット２２の外周には、キー１８と同一
運動をする目盛板２３が取付けられ、フォーカス動作時
に回転運動をして目盛値の表示を行なう。なお、駆動ユ
ニット２２の具体的構成は例えば特開平２−２５３２１
５号公報に開示されているものと同様の構成であるた
め、詳細な説明は省略する。

【００１７】２４はリミットＳＷ１３にビス２５により
取り付けられているクリックバネ、２６は不図示のスイ
ッチからの開閉信号を伝送するフレキシブルプリント基
板である。

【００１８】このような構成のレンズ鏡筒では、スイッ
チのスライド方向の寸法はマニュアルリング１４と三脚
リング９にはさまれた領域にかぎられる。また、内径側
を目盛板２３が動くため、前記図７に示す従来のスライ
ドスイッチ７では、レンズ鏡筒を大型化しないと図示の
状態に組込みできないものであった。

【００１９】上記ＡＭＳＷ１２にはクリックバネ２８が
ビス２９により取付られる。このクリックバネ２８には
クリック溝１１ａに入ってクリック感を出すクリック部
２８ａ、取り付け部２８ｄ、倒れ防止部２８ｂ、スイッ
チ連動部２８ｃが順に設けられ、このスイッチ連動部２
８ｃはフレキシブルプリント基板２６に接続されたスイ
ッチ３０のツマミ部３０ａに連動している。

【００２０】リミットＳＷ１３側はＡＭＳＷ１２とは全
く逆に、フレキシブルプリント基板２６からスイッチ３
１のツマミ部３１ａ、このツマミ部３１ａに連動するス
イッチ連動部２４ｃ、倒れ防止部２４ｂ、ビス２５によ
りリミットＳＷ１３にクリックバネ２４を取付ける取付
け部２４ｄ、クリック溝１１ｂに入りクリック感を出す
クリック部２４ａが順に配置されている。そして、ＡＭ
ＳＷ１２、リミットＳＷ１３は図６に示すように、固定
筒８の外周に取付けられたスイッチカバー１１に光軸を
中心とする円弧に沿って取付けられている。

【００２１】上記の構成によれば、フレキシブルプリン
ト基板２６の両側に２つのＳＷ１２，１３が接続される
ことになり、フレキシブルプリント基板２６の占有領域
を小さくできる。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スライド板のツマミに取付ける取付け部の片側にクリッ
ク部を他側に倒れ防止部とスイッチのツマミとの連動部
を上記スライド板のスライド方向とほぼ直角方向に、か
つ、略平面的にクリックバネに一体的に構成したことに
より、下記のような効果が得られる。 １．スライドスイッチのスライド方向の占有寸法を小さ
くできる。 ２．スライドスイッチの厚みを薄くできる。 ３．スイッチの切換え動作の安定化を図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すスライドスイッチの斜視
図。

【図２】図１の分解斜視図。

【図３】本発明のスライドスイッチを適用したオートフ
ォーカス用一眼レフカメラ用交換レンズの外観図。

【図４】図３のレンズ鏡筒の要部断面図。

【図５】図３のスライドスイッチをレンズ鏡筒の内側か
ら見た展開図。

【図６】図３のスライドスイッチを光軸に垂直な断面
図。

【図７】従来のスライドスイッチの分解斜視図。

【符号の説明】 １ クリックバネ １ａ クリック部 １ｂ 倒れ防止部 １ｃ スイッチとの連動部 １ｄ 取付け部 ２ スイッチ ３ スイッチカバー ３ａ クリック溝 ３ｂ 長穴 ４ スライド板 ４ａ ツマミ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スライド板のツマミが入る長穴をもった
   スイッチカバーと、前記ツマミに対する取付け部の片側
   にクリック部を他側に倒れ防止部とスイッチ連動部を前
   記スライド板のスライド方向とほぼ直角方向でかつ略平
   面的に一体構成したクリックバネと、前記スイッチ連動
   部にツマミを連動させたスイッチとを備えたことを特徴
   とするスライドスイッチ。
2. 【請求項２】 並設された長穴のそれぞれにツマミを嵌
   合させた２つのスライド板と、このツマミに対する取付
   け部の片側にクリック部を他側に倒れ防止部とスイッチ
   連動部を前記スライド板のスライド方向とほぼ直角方向
   でかつ、略平面的に一体構成し該ツマミのそれぞれに取
   付けるクリックバネと、この各クリップバネのスイッチ
   連動部にツマミを連動させてスイッチカバーに配設した
   ２つのスイッチとを備えたことを特徴とするスライドス
   イッチ。