JPH05346878A - マルチタスクシステム - Google Patents

マルチタスクシステム

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JPH05346878A
JPH05346878A JP4156330A JP15633092A JPH05346878A JP H05346878 A JPH05346878 A JP H05346878A JP 4156330 A JP4156330 A JP 4156330A JP 15633092 A JP15633092 A JP 15633092A JP H05346878 A JPH05346878 A JP H05346878A
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JP
Japan
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task
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suspended
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time
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JP4156330A
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English (en)
Inventor
Shigeo Nishimura
重雄 西村
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単なウォッチドッグタイマを1つだけ用い
てマルチタスクモニタおよび各タスクの異常を確実に検
出できるようにする。 【構成】 複数のタスクTと、これらのタスクTを管理
するマルチタスクモニタ10と、所定のタイマ時間を有す
る1つのウォッチドッグタイマ11とを備えており、各タ
スクTにおいて、正常に処理を終了したときに各タスク
Tに対応するウォッチドッグフラグをセットし、マルチ
タスクモニタ10において、タスクTの管理処理を行なう
たびに、中断しているタスクTがない場合または中断し
ているタスクTのウォッチドッグフラグがすべてセット
されている場合にウォッチドッグパルスSw を出力して
中断しているタスクTのウォッチドッグフラグをリセッ
トし、中断しているタスクTのウォッチドッグフラグが
1つでもセットされていない場合にウォッチドッグパル
スを出力しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、1つのコンピュータ
で複数のタスクを時分割で見掛け上同時に実行するマル
チタスクシステム、さらに詳しくは、異常検出機能を有
するマルチタスクシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムにおいて、従来、
コンピュータの中央処理装置の異常による誤動作を防止
するフェイルセーフ手段として、様々な手法が採用され
ている。
【0003】その1つに、ウォッチドッグタイマによる
監視があり、これは次のように構成されている。すなわ
ち、中央処理装置は、通常、一定のウォッチドッグパル
スを出力しており、ウォッチドッグタイマはこのウォッ
チドッグパルスを常時監視している。そして、ウォッチ
ドッグパルスが一定時間以上の間出力されなければ、中
央処理装置に異常が生じたと判断し、中央処理装置にリ
セットパルスを出力してこれをリセットさせるか、ある
いはリレーなどを直接オフにして誤動作を防止するよう
になっている。ウォッチドッグタイマは簡単な時定数回
路などで構成されるものが多く、これを使用すれば比較
的簡単に異常の検出ができる。
【0004】ところで、近年、コンピュータシステムに
おいては、1つのコンピュータで複数のタスクを時分割
で見掛け上同時に実行するマルチタスクシステムが多く
なっている。
【0005】このようなマルチタスクシステムにおい
て、ウォッチドッグタイマを使用して異常検出を行う場
合、複数のタスクを管理するマルチタスクモニタだけか
らウォッチドッグパルスを出力するようにする方法と、
マルチタスクモニタとすべてのタスクからウォッチドッ
グパルスを出力するようにする方法が考えられる。とこ
ろが、前者では、いずれかのタスクに異常が生じていて
も、マルチタスクモニタが正常に動作していれば、異常
を検出することができない。また、後者でも、1つのタ
スクに異常が生じていても、マルチタスクモニタや他の
タスクが正常に動作していれば、異常を検出することが
できない。
【0006】大規模のマルチタスクシステムでは、種々
の保護機能によって誤動作を防止しているが、装置組み
込み型のような比較的小規模のマルチタスクシステムで
は、たとえば実開昭62−89041号公報に記載され
ているようにすべてのタスクにそれぞれウォッチドッグ
タイマを設けたり、たとえば特開平1−261740号
公報に記載されているように現在実行しているタスクに
対応させてタイマ時間が変えられるようになったウォッ
チドッグタイマを使用するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に各タスクにウォッチドッグタイマをそれぞれ設けた
り、複雑なウォッチドッグタイマを用いたりすると、ウ
ォッチドッグタイマが高価になり、システム全体のコス
トアップとなる。
【0008】この発明の目的は、上記の問題をすべて解
決し、簡単なウォッチドッグタイマを1つだけ用いてマ
ルチタスクモニタおよび各タスクの異常を確実に検出で
きる経済的なマルチタスクシステムを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるマルチタ
スクシステムは、複数のタスクと、これらのタスクを管
理するマルチタスクモニタと、所定のタイマ時間を有す
る1つのウォッチドッグタイマとを備えており、各タス
クにおいて、正常に処理を終了したときに各タスクに対
応するウォッチドッグフラグをセットし、マルチタスク
モニタにおいて、タスクの管理処理を行なうたびに、中
断しているタスクがない場合または中断しているタスク
のウォッチドッグフラグがすべてセットされている場合
にウォッチドッグパルスを出力して中断しているタスク
のウォッチドッグフラグをリセットし、中断しているタ
スクのウォッチドッグフラグが1つでもセットされてい
ない場合にウォッチドッグパルスを出力しないようにな
っているものである。
【0010】なお、タスクの処理の終了とは、そのタス
クのすべての処理を完全に終了してマルチタスクモニタ
に処理が移ること(いわゆる終了)と、他のタスクの状
態などマルチタスクシステムの状態によりそのタスク自
らが処理を途中で終了してマルチタスクモニタに処理を
移すこと(いわゆる待機)とをいう。タスクの処理の中
断とは、マルチタスクモニタからの指令によりそのタス
クの処理を途中で中断してマルチタスクモニタに処理が
移ることをいう。
【0011】
【作用】マルチタスクモニタは、所定の条件の下にタス
クの管理処理を繰り返す。このタスクの管理処理の時間
間隔は、通常、タスクの動作状態などマルチタスクシス
テムの状態によって変わる。すべてのタスクが正常に処
理を終了している場合、各タスクのウォッチドッグフラ
グがセットされる。
【0012】マルチタスクモニタにおいて、タスクの管
理処理を行なったときに、中断しているタスクがなけれ
ば、必ずウォッチドッグパルスが出力される。中断して
いるタスクがあれば、中断しているタスクのウォッチド
ッグフラグがすべてセットされているかどうかを調べ、
すべてセットされていれば、ウォッチドッグパルスを出
力して、中断しているタスクのウォッチドッグフラグを
リセットし、そうでなければ、ウォッチドッグパルスを
出力しない。1つのタスクが中断している場合、そのタ
スクが前に正常に処理を終了していれば、そのタスクの
ウォッチドッグフラグがセットされているので、マルチ
タスクモニタからウォッチドッグパルスが出力される。
次に中断していたタスクのウォッチドッグフラグがリセ
ットされるが、次にそのタスクの処理を正常に終了した
ときに再びウォッチドッグフラグがセットされる。した
がって、次にそのタスクが中断しているときも、そのタ
スクのウォッチドッグフラグがセットされていることに
より、ウォッチドッグパルスが出力される。タスクの管
理処理を行なったときに複数のタスクが中断している場
合も、同様であり、すべてのタスクが処理を正常に終了
している限り、タスクの管理処理を何回か行なううちに
必ずウォッチドッグパルスが出力される。1つのタスク
に異常が発生して処理が終了しなくなった場合、マルチ
タスクモニタにおいてタスクの管理処理を行なったとき
にはそのタスクは必ず中断している。最初は、前にその
タスクが正常に処理を終了していれば、そのタスクのウ
ォッチドッグフラグがセットされているので、マルチタ
スクモニタからウォッチドッグパルスが出力されるが、
次にそのタスクのウォッチドッグフラグがリセットさ
れ、しかも以後はそのタスクの処理が終了しないことか
ら、そのタスクのウォッチドッグフラグがセットされる
ことがなく、したがって、タスクの管理処理を何回行な
ってもウォッチドッグパルスは出力されない。
【0013】このように、すべてのタスクが正常に動作
しているときは、タスクの管理処理を何回か行なう間に
必ずウォッチドッグパルスが出力され、1つのタスクに
でも異常が発生して正常に処理が終了しなくなれば、ウ
ォッチドッグパルスが出力されなくなる。したがって、
ウォッチドッグタイマのタイマ時間を適当な長さに設定
しておけば、すべてのタスクが正常に動作してタスクの
管理処理を何回か行なう間にウォッチドッグパルスが出
力されているときは、ウォッチドッグタイマがタイムア
ップせず、1つのタスクにでも異常が発生してウォッチ
ドッグパルスが出力されなくなったときに、ウォッチド
ッグタイマがタイムアップして、異常が検出される。
【0014】以上は、マルチタスクモニタが正常に動作
しているときの説明であるが、マルチタスクモニタに異
常が発生した場合は、タスクの管理処理を行なってタス
クの状態によってウォッチドッグパルスを出力するとい
う処理が行なわれなくなり、やはりウォッチドッグタイ
マがタイムアップして、異常が検出される。
【0015】この発明のマルチタスクシステムでは、1
つのウォッチドッグタイマだけで、マルチタスクモニタ
および各タスクの異常を確実に検出することができる。
しかも、ウォッチドッグタイマのタイマ時間は固定でよ
いので、たとえば時定数回路などを用いた簡単なウォッ
チドッグタイマを構成することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。
【0017】図1はたとえば分析装置に使用されるマル
チタスクシステムの1例を示しており、このシステム
は、1つのマルチタスクモニタ(10)と、モニタ(10)によ
り制御される複数のタスク(T) と、1つのウォッチドッ
グタイマ(11)とを備えている。モニタ(10)とタスク(T)
は1つのコンピュータで構成されており、ウォッチドッ
グタイマ(11)はこのコンピュータの外部に設けられてい
る。タスク(T) の数は任意であるが、この例には5つの
タスク(T) を示している。
【0018】図2に、ウォッチドッグタイマ(11)の1例
が示されている。このウォッチドッグタイマ(11)は公知
のものであり、直列接続された抵抗(12)とコンデンサ(1
3)よりなる時定数回路、トランジスタ(14)およびNOT
回路(15)を備えている。抵抗(12)の一端に、一定の直流
電源電圧Vs が印加される。トランジスタ(14)のベース
に、モニタ(10)からウォッチドッグパルスSw が入力
し、NOT回路(15)からモニタ(10)に正常信号Sn が出
力される。正常信号Sn は、H(High)レベル(オン)が
正常状態、L(Low) レベル(オフ)が異常状態を表わし
ている。ウォッチドッグパルスSw がオンになると、ト
ランジスタ(14)がオンになり、ウォッチドッグパルスS
w がオフになると、トランジスタ(14)がオフになる。ト
ランジスタ(14)がオフになっている間、コンデンサ(13)
の充電が行なわれて、コンデンサ(13)の端子電圧Vc が
上昇し、トランジスタ(14)がオンになると、コンデンサ
(13)に充電されていた電荷が抵抗(16)およびトランジス
タ(14)を通して放電され、コンデンサ(13)の端子電圧V
c が低下する。そして、一定のタイマ時間より短い間隔
でウォッチドッグパルスSw がオンになってトランジス
タ(14)がオンになると、コンデンサ(13)の端子電圧Vc
はLレベルのままであり、正常信号Sn はHレベルのま
まである。これに対し、ウォッチドッグパルスSw がオ
フの状態がタイマ時間以上続くと、コンデンサ(13)の端
子電圧Vc がHレベルになって、正常信号Sn がLレベ
ルになる。なお、このタイマ時間は、抵抗(12)の抵抗値
R、コンデンサ(13)の容量Cおよび端子電圧Vc をLレ
ベルとHレベルに分けるしきい値を適当に決めることに
より、予め一定の値に設定されている。
【0019】マルチタスクモニタ(10)は各タスク(T) を
管理するものであり、図3に示すような中断タスクテー
ブル(17)およびフラグテーブル(18)を備えている。図3
(a)には中断タスクテーブル(17)が示され、同図(b) お
よび(c) にはフラグテーブル(18)の異なる2つの状態が
示されている。各テーブル(17)(18)は1ワードまたは必
要ならば複数ワードのメモリからなり、各テーブル(17)
(18)の各ビットがそれぞれ各タスクに対応している。こ
の場合は、第1ビットB1 がタスク1、第2ビットB2
がタスク2、第3ビットB3 がタスク3、第4ビットB
4 がタスク4、第5ビットB5 がタスク5にそれぞれ対
応している。中断タスクテーブル(17)については、タス
ク(T) の処理を中断したときにモニタ(10)が対応するビ
ットに“1”をセットし、タスク(T) の処理が終了した
ときにモニタ(10)が対応するビットを“0”にリセット
する。フラグテーブル(18)については、各ビットが対応
するタスク(T) のウォッチドッグフラグ(WF)となっ
ており、後述するように、各WFは、対応するタスク
(T) で“1”にセットされ、モニタ(10)で“0”にリセ
ットされる。なお、フラグテーブル(18)については、B
1 をWF1 (第1WF)。B2 をWF2 (第2WF)、
B3 をWF3 (第3WF)、B4 をWF4 (第4W
F)、B5 をWF5 (第5WF)ということにする。
【0020】各タスク(T) は、分析装置における種々の
異なる機能を有する。たとえば、タスク1はアナログ信
号入力機能、タスク2は物理量への変換演算機能、タス
ク3は計測部への指示機能、タスク4は操作コマンドの
判断機能、タスク5は表示動作機能をそれぞれ有する。
【0021】各タスク(T) では、処理を正常に終了した
ときに、対応するWFをセットするようになっている。
モニタ(10)は、タスク(T) の動作状態などマルチタスク
システムの状態に応じて、タスク(T) の管理処理を繰り
返し、この管理処理を行なうたびに、次のようなウォッ
チドッグパルスの処理を行なう。すなわち、タスク(T)
の管理処理を行なったときに、中断しているタスク(T)
がなければ、必ずウォッチドッグパルスSw を出力す
る。中断しているタスク(T) があれば、中断しているタ
スク(T) のWFがすべてセットされているかどうかを調
べ、すべてセットされていれば、ウォッチドッグパルス
Sw を出力して、中断しているタスク(T)のWFをリセ
ットし、中断しているタスク(T) のWFが1つでもセッ
トされていなければ、ウォッチドッグパルスSw を出力
しない。
【0022】次に、図4のフローチャートを参照して、
上記の処理をさらに詳しく説明する。なお、この図4の
処理は、タスク(T) の動作状態などマルチタスクシステ
ムの状態に応じて繰り返し実行される。
【0023】図4において、まず、モニタ(10)の本処理
を行なう(ステップ1)。この中には、タスク(T) の管
理処理が含まれている。本処理が終わると、中断してい
るタスク(T) があるかどうかを調べ(ステップ2)、中
断タスクがあれば、ステップ3に進んで、中断タスク
(T) のWFがすべてセットされているかどうかを調べ、
1つでもセットされていないものがあれば、ウォッチド
ッグパルスSw を出力せずにそのまま処理を終了する。
ステップ2において中断タスク(T) がない場合またはス
テップ3において中断タスク(T) のWFがすべてセット
されている場合は、ステップ4に進んで、ウォッチドッ
グパルスSw を出力する。そして、中断していたタスク
(T) のWFをリセットし(ステップ5)、処理を終了す
る。なお、ステップ2からステップ4に進んだ場合は、
中断タスク(T) がないのであるから、実際には、ステッ
プ5においてWFのリセットは行なわれない。
【0024】中断タスク(T) がない場合、ステップ2か
らステップ4に進み、必ずWFが出力される。中断タス
ク(T) がある場合、中断タスク(T) のWFがすべてセッ
トされていれば、ステップ3からステップ4に進み、ウ
ォッチドッグパルスSw が出力されて、中断していたタ
スク(T) のWFがリセットされる。中断タスク(T) のW
Fが1つでもセットされていなければ、ステップ3で処
理を終了し、ウォッチドッグパルスSw は出力されな
い。
【0025】ステップ2における判断は中断タスクテー
ブル(17)を参照することによって行なわれ、ステップ3
における判断はフラグテーブル(18)を参照することによ
って行なわれる。すなわち、中断タスクテーブル(17)の
各タスク(T) に対応するビットがすべて“0”であれ
ば、中断しているタスク(T) はないと判断する。これに
対し、たとえば図3(a) に示すように中断タスクテーブ
ル(17)の各タスク(T) に対応するビットのどれか1つで
も“1”になっていれば、中断しているタスク(T) があ
ると判断する。なお、図3(a) の中断タスクテーブル(1
7)は、B2 とB5が“1”にセットされており、タスク
2とタスク5が中断していることを示している。中断タ
スクテーブル(17)が図3(a) のようになっており、フラ
グテーブル(18)が同図(b) のようになっている場合のス
テップ3以下の処理は次のとおりである。この場合、中
断しているタスク2とタスク5に対応するWF2 とWF
5 がともに“1”にセットされているので、ステップ3
からステップ4に進み、ウォッチドッグパルスSw が出
力される。そして、ステップ5において、中断していた
タスク2とタスク5に対応するWF2 とWF5 が“0”
にリセットされる。中断タスクテーブル(17)が図3(a)
のようになっており、フラグテーブル(18)が同図(c) の
ようになっている場合のステップ3以下の処理は次のと
おりである。この場合、中断しているタスク2に対応す
るWF2 が“0”にリセットされているので、ステップ
3でそのまま処理を終了する。このため、ウォッチドッ
グパルスSw は出力されず、WFは同図(c) のままであ
る。
【0026】次に、図5〜図7のタイムチャートを参照
して、いくつかの状態におけるモニタ(10)と各タスク
(T) の動作、WF、ウォッチドッグパルスSw および正
常信号Sn について説明する。なお、説明を簡単にする
ため、タスク1、タスク2およびタスク3の3つのタス
ク(T) だけの場合について説明する。
【0027】図5は、中断タスク(T) がなくて、正常な
場合を示している。
【0028】この場合、モニタ(10)におけるステップ1
の本処理が終了した時点t11、t12、t13、t14のいず
れにおいても、中断タスク(T) がないので、ウォッチド
ッグパルスSw が出力される(オンになる)。このよう
に、中断タスク(T) がない場合は、正常であれば、モニ
タ(10)においてタスク(T) の管理処理を行なうたびにウ
ォッチドッグパルスSw が出力される。
【0029】図6は、中断タスク(T) があって、正常な
場合を示している。
【0030】この場合、時点t21、t22、t23、t24に
おいては、中断タスク(T) がないので、ウォッチドッグ
パルスSw が出力される。時点t25においては、タスク
1が中断しているが、前にタスク1が正常に終了した時
点t22からWF1 がセットされているので、ウォッチド
ッグパルスSw が出力される。そして、ウォッチドッグ
パルスSw が出力された後に、WF1 がリセットされ
る。時点t26においても、タスク1は中断しており、こ
のときには先に時点t25においてWF1 がリセットされ
ているので、ウォッチドッグパルスSw は出力されな
い。時点t27においては、中断タスク(T) がないので、
ウォッチドッグパルスSw が出力される。時点t28にお
いては、タスク3が中断しているが、前にタスク3が正
常に終了した時点t24からWF3 がセットされているの
で、ウォッチドッグパルスSw が出力される。そして、
ウォッチドッグパルスSw が出力された後に、WF3 が
リセットされる。時点t29においては、タスク2と3が
中断しており、このときには先に時点t28においてWF
3 がリセットされているので、ウォッチドッグパルスS
w は出力されない。時点t30においては、タスク2が中
断しているが、前にタスク2が正常に終了した時点t23
からWF2 がセットされ、しかも前の時点t29ではWF
2 がリセットされていないので、ウォッチドッグパルス
Sw が出力される。そして、ウォッチドッグパルスSw
が出力された後に、WF2 がリセットされる。時点t31
においても、タスク2は中断しており、このときには先
に時点t30においてWF2 がリセットされているので、
ウォッチドッグパルスSw は出力されない。
【0031】このように、タスク(T) が中断している場
合でも、正常であれば、モニタ(10)においてタスク(T)
の管理処理を何回か行なう間に必ずウォッチドッグパル
スSw が出力される。
【0032】図7は、中断タスク(T) があって、異常が
発生した場合を示している。
【0033】この場合、時点t41、t42、t43、t44に
おいては、中断タスク(T) がないので、ウォッチドッグ
パルスSw が出力される。時点t45においては、タスク
1が中断しているが、前にタスク1が正常に終了した時
点t42からWF1 がセットされているので、ウォッチド
ッグパルスSw が出力される。そして、ウォッチドッグ
パルスSw が出力された後に、WF1 がリセットされ
る。時点t46においても、タスク1は中断しており、こ
のときには先に時点t45においてWF1 がリセットされ
ているので、ウォッチドッグパルスSw は出力されな
い。ここで、時点t45からt46までの間にタスク2に異
常が発生して、その処理が終了しなくなったとする。時
点t47においては、タスク2が中断しているが、前にタ
スク2が正常に終了した時点t43からWF2 がセットさ
れ、しかも前の時点t46ではWF2 がリセットされてい
ないので、ウォッチドッグパルスSw が出力される。そ
して、ウォッチドッグパルスSw が出力された後に、W
F2 がリセットされる。このようにしてWF2 がリセッ
トされると、タスク2の処理は終了することがないの
で、以後、WF2 がセットされることはない。したがっ
て、以後の時点t48、t49、t50、t51、さらにその後
もウォッチドッグパルスSw が出力されることはない。
【0034】このように、いずれか1つのタスク(T) に
異常が発生すると、ウォッチドッグパルスSw が出力さ
れなくなる。したがって、正常な場合にウォッチドッグ
パルスSw が出力される時間間隔より十分に長い時間に
ウォッチドッグタイマ(11)ののタイマ時間を設定してお
けば、すべてのタスク(T) が正常に動作しているとき
は、ウォッチドッグパルスSw の出力される時間間隔が
タイマ時間より短くなって、正常信号Sn がオンの状態
すなわち正常状態に保持される。そして、1つのタスク
(T) にでも異常が発生した場合は、ウォッチドッグパル
スSw が出力されない時間がタイマ時間になった時点
で、正常信号Sn がオフの状態すなわち異常状態にな
り、異常が発生したことが検出される。
【0035】モニタ(10)に異常が発生した場合は、タス
ク(T) の管理処理を行なってタスク(T) の状態によって
ウォッチドッグパルスSw を出力するという処理が行な
われなくなり、やはりウォッチドッグパルスSw が出力
されない時間がタイマ時間になった時点で、正常信号S
n がオフの状態になり、異常が発生したことが検出され
る。
【0036】
【発明の効果】この発明のマルチタスクシステムによれ
ば、上述のように、簡単なウォッチドッグタイマを1つ
だけ用いてマルチタスクモニタおよび各タスクの異常を
確実に検出することができ、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すマルチタスクシステム
のブロック図である。
【図2】図1のマルチタスクシステムのウォッチドッグ
タイマの1例を示す電気回路図である。
【図3】マルチタスクモニタの中断タスクテーブルおよ
びフラグテーブルの1例を示す説明図である。
【図4】マルチタスクモニタの処理の1例を示すフロー
チャートである。
【図5】マルチタスクモニタおよび各タスクの動作、な
らびにウォッチドッグフラグ、ウォッチドッグパルスお
よび正常信号の状態の1例を示すタイムチャートであ
る。
【図6】マルチタスクモニタおよび各タスクの動作、な
らびにウォッチドッグフラグ、ウォッチドッグパルスお
よび正常信号の状態の他の1例を示すタイムチャートで
ある。
【図7】マルチタスクモニタおよび各タスクの動作、な
らびにウォッチドッグフラグ、ウォッチドッグパルスお
よび正常信号の状態のさらに他の1例を示すタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
(10) マルチタスクモニタ (11) ウォッチドッグタイマ (17) 中断タスクテーブル (18) フラグテーブル (T) タスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のタスクと、これらのタスクを管理す
    るマルチタスクモニタと、所定のタイマ時間を有する1
    つのウォッチドッグタイマとを備えており、各タスクに
    おいて、正常に処理を終了したときに各タスクに対応す
    るウォッチドッグフラグをセットし、マルチタスクモニ
    タにおいて、タスクの管理処理を行なうたびに、中断し
    ているタスクがない場合または中断しているタスクのウ
    ォッチドッグフラグがすべてセットされている場合にウ
    ォッチドッグパルスを出力して中断しているタスクのウ
    ォッチドッグフラグをリセットし、中断しているタスク
    のウォッチドッグフラグが1つでもセットされていない
    場合にウォッチドッグパルスを出力しないようになって
    いるマルチタスクシステム。
JP4156330A 1992-06-16 1992-06-16 マルチタスクシステム Withdrawn JPH05346878A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4156330A JPH05346878A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 マルチタスクシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4156330A JPH05346878A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 マルチタスクシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05346878A true JPH05346878A (ja) 1993-12-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100359481C (zh) * 2003-09-13 2008-01-02 华为技术有限公司 多任务系统的异常监控装置及其方法

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