JPH0534651U - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JPH0534651U
JPH0534651U JP9264491U JP9264491U JPH0534651U JP H0534651 U JPH0534651 U JP H0534651U JP 9264491 U JP9264491 U JP 9264491U JP 9264491 U JP9264491 U JP 9264491U JP H0534651 U JPH0534651 U JP H0534651U
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JP
Japan
Prior art keywords
deflection
deflection coil
coil
pattern
deflection yoke
Prior art date
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Pending
Application number
JP9264491U
Other languages
English (en)
Inventor
博 池内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP9264491U priority Critical patent/JPH0534651U/ja
Publication of JPH0534651U publication Critical patent/JPH0534651U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏向コイルのコイル導体がずれたり片寄った
りせず、高精度の偏向ヨークを提供する。 【構成】 例えばくら型に成型したフィルム基板6上に
プリント配線技術を用いて偏向コイルパターン8を形成
する。この偏向コイルパターン8を形成したフレキシブ
ル基板6を積層し、スルーホール7によって接続して、
水平偏向コイルを形成する。同様の手法により、垂直偏
向コイルを形成し、これらのコイルを組み合わせて目的
の偏向ヨークを得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はくら型偏向コイルを備えた偏向ヨークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、偏向ヨークには、水平偏向コイルを図7に示すようなくら型と し、垂直偏向コイルをトロイダル巻きにしたものと、水平偏向コイルと垂直偏向 コイルをともにくら型にしたものとがある。図6には水平偏向コイルと垂直偏向 コイルとがともにくら型のサドル−サドルタイプの偏向ヨークが示されている。 この偏向ヨーク5は朝顔状をしたボビン1の内周面に沿ってくら型の水平偏向コ イル2を配設するとともに、ボビン1の外側の左右位置にくら型の垂直偏向コイ ル4を配設し、この垂直偏向コイル4の外側にコア3を設けたものである。
【0003】 図8には偏向ヨーク5に使用される一般的なコイルの断面構成が示されている 。この偏向ヨーク5のくら型の偏向コイル9は例えば、金型を利用して捲線11を 1本ずつ自動捲線機で巻回することによって形成され、このコイルをボビン1に 装着することによって偏向コイル9が形成されたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、捲線11を巻くときに、張力の方向が変化する等によって捲線11 はずれて片寄って巻かれたり、捲線11の順番が入れ替わったりして、設計指示通 りに巻くことができないという問題が生じ、しかも、量産される各偏向コイル9 の捲線11の片寄りの状態も個々の製品毎にばらつきが生じ、偏向磁界を精度良く 制御することができないという問題があった。また、量産される製品がばらつく ので、歩留り低下を生ずるという問題もあった。
【0005】 本考案は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、 偏向コイルのコイル導体がずれたり片寄ったりすることのない偏向ヨークを提供 することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、 本考案の偏向ヨークは、くら型の偏向コイルを備えた偏向ヨークにおいて、前記 くら型の偏向コイルは、くら型形状をしたフィルム基板の積層体からなり、各層 のフィルム基板にはコイルパターンが形成され、この各層のコイルパターンが接 続手段により接続されて偏向コイルが形成されていることを特徴として構成され ている。
【0007】
【作用】
例えばくら型のフィルム基板上にプリント配線技術を利用して偏向コイルパタ ーンを形成する。この偏向コイルパターンが形成されているフィルム基板を積層 し、この積層したコイルパターンにスルーホール等の接続手段を設け、このスル ーホールを電気的に接続して水平偏向コイルを形成する。同様に垂直偏向コイル を形成する。この水平偏向コイルと垂直偏向コイルを組み合わせ、目的とする偏 向ヨークを形成する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1には本実施例に係る偏 向ヨークの要部構成の斜視図が示されている。図2には同偏向ヨークの要部構成 の平面図が示されており、図3には同偏向ヨークの要部構成の断面図が示されて いる。これらの図において、くら型に成型された例えばPET(ポリエチレンテ レフタレート)のフレキシブル基板6上に銅箔をパターンニングして偏向コイル パターンが形成され、この偏向コイルパターンが形成されたフレキシブル基板6 が積層されている。この偏向コイルパターンの製造方法は例えば前記くら型形状 のフレキシブル基板6上に銅箔10を接着し、この銅箔10の表面に感光剤を一様に 塗布する。この感光剤の表面側に回路パターンのホトマスクを密着させ、その上 側から光を照射して感光剤を露光する。この感光剤を現像処理し、この基板6を 塩化第二鉄、過硫酸アンモン等のエッチング液でエッチング処理することにより 感光されていない銅箔が溶解除去され、ホトマスクのパターンと同一の偏向コイ ルパターンが形成される。この偏向コイルパターン8を形成したフレキシブル基 板6が複数枚積層され一体化される。前記、積層された偏向コイルパターン8間 にはフレキシブル基板6の所定位置に接続手段としてのスルーホール7を設け、 このスルーホール7を電気的に接続して水平偏向コイルが形成される。また、同 様な製造方法により垂直偏向コイルが形成される。これらの水平偏向コイルと垂 直偏向コイルを組み合わせて、偏向ヨーク5が作成される。
【0009】 上記構成の偏向ヨーク5はホトマスクの回路パターンと同一の偏向コイルパタ ーンが精度良く形成されるので、従来のように、捲線18がずれたり片寄ったりす ることなく歩留り低下を生ずることがない。また、磁界分布のばらつきのない高 精度の偏向ヨークを形成することができる。
【0010】 図4には偏向コイルパターン8の各層間コイルの結線状況の回路図が示されて いる。同図において、この実施例では、偏向コイルパターン8が形成されている フレキシブル基板6が9層積層されており、各層の偏向コイルパターン8が3分 割されている。この分割された偏向コイルパターン8は例えば、1層目の第1分 割(N11)と2層〜3層目の第1分割(N11)は巻数、形状ともに同一のものと し、3つのコイルをスルーホール7で並列接続して1ブロックが形成されている 。これを第1のブロックAとする。同様にして結線したブロックが第2のブロッ クB〜第9のブロックIまで計9個形成されている。これらブロック群の第1ブ ロックAからB〜Cブロックのブロック間が直列に接続され、次にD〜E〜Fブ ロック、G〜H〜Iブロックへと直列接続されている。第1ブロックAと第9ブ ロックIにはそれぞれ外部端子と接続するコイルのタップT1 ,T2 が設けられ ている。
【0011】 ところで、図5に示すように、各層の偏向コイルパターンを分割せずに直列接 続した場合には、層間に分布容量(C1 〜C3 )が形成されてコイルの自己共振 周波数が下がり、これによってパルス電圧が上昇して、所謂リンギング現象が発 生し、テレビジョン受像機やディスプレイ装置等の陰極線管の画面に明暗の縦縞 模様が現れ画質低下を起こす虞がある。この実施例では図4に示すように分割結 線様式を採る構成としたことにより、並列接続されている各ブロックのコイルパ ターン間の電圧は交流的には零になるので、全体のコイル間に加わるパルス電圧 はほぼ1/9に分割されて低減効果が得られ、所謂リンギング現象を防止するこ とができる。また、コイルのタップを層コイルの開口端側に設けたことにより作 業スペースが十分に取れるので、作業がし易い。さらに、偏向コイルはフレキシ ブル基板6にパターン形成されて高精度にできているので、性能がアップし、か つ振動等が加わっても、従来例のように捲線がずれることがなく、信頼性等がア ップする。さらに、偏向コイルパターン8は、例えば、銅箔10の断面積を大きく することにより、あるいは並列接続数を増やすことにより、コイル導体の電流容 量をアップすることができる。
【0012】 なお、本考案は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り 得る。例えば、上記実施例では、フィルム基板の材質をPET(ポリエチレンテ レフタレート)としたが、これを例えばポリイミド系フィルム等のエンジニアプ ラスティックフィルムを採用してもよい。
【0013】 また、偏向コイルパターンの作成方法として、感光剤の露光を光照射としたが 、これをレーザ発振器よりのビーム照射等、他の任意の方法を採り得る。
【0014】 さらに、フィルム基板上に銅箔を接着して、この銅箔によって偏向コイルパタ ーンを形成したが、この銅箔の替わりに導電性ペーストのパターン印刷手段等、 他の手段を用いてもよい。
【0015】 さらにまた、本実施例では、フレキシブル基板を予めくら型に成型した後、偏 向コイルパターンを形成したが、平板のフレキシブル基板に偏向コイルパターン を形成後、くら型に成型してもよい。
【0016】 さらにまた、この実施例ではフレキシブル基板上に設けた偏向コイルパターン 数を3個とし、積層した各フレキシブル基板のパターン形状を同一としたが、こ のパターン数は任意であり(実際には多数の数となる)、各フレキシブル基板毎 に異なってもよい。またコイルパターンの形状も並列接続するパターン同士は同 一にするがそれ以外のパターン形状は異なってもよい。さらに、並列接続するコ イルパターンの数も任意であり、各ブロックのパターン数を統一する必要はない 。
【0017】 さらにまた、本実施例ではサドル−サドルタイプの偏向ヨークについて説明し たが、サドル−トロイダルタイプの偏向ヨークにも適用できる。
【0018】
【考案の効果】
本考案はくら型に形成したフィルム基板上に偏向コイルをパターンによって形 成したので、この偏向コイルパターンは精度良く設計指示通りに形成することが でき、従来のように捲線が、ずれたり、片寄ったりすることがなく、偏向磁界の 制御が容易となり、歩留りも向上する。
【0019】 また、プリント配線技術を用いて偏向コイルを形成したので、従来のように捲 線を1本ずつ巻回する必要がなく、作業性がアップする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る偏向ヨークの要部斜視図であ
る。
【図2】同偏向ヨークの要部平面図である。
【図3】同偏向ヨークの要部断面図である。
【図4】本実施例に係る偏向ヨークの偏向コイルパター
ンの結線図である。
【図5】偏向ヨークの偏向コイルパターンの他の結線図
である。
【図6】従来の偏向ヨークの説明図である。
【図7】くら型コイルの斜視図である。
【図8】従来の偏向コイルの捲線状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ボビン 5 偏向ヨーク 6 フィルム基板 7 スルーホール 8 偏向コイルパターン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 くら型の偏向コイルを備えた偏向ヨーク
    において、前記くら型の偏向コイルは、くら型形状をし
    たフィルム基板の積層体からなり、各層のフィルム基板
    にはコイルパターンが形成され、この各層のコイルパタ
    ーンが接続手段により接続されて偏向コイルが形成され
    ている偏向ヨーク。
JP9264491U 1991-10-16 1991-10-16 偏向ヨーク Pending JPH0534651U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9264491U JPH0534651U (ja) 1991-10-16 1991-10-16 偏向ヨーク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9264491U JPH0534651U (ja) 1991-10-16 1991-10-16 偏向ヨーク

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JPH0534651U true JPH0534651U (ja) 1993-05-07

Family

ID=14060163

Family Applications (1)

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JP9264491U Pending JPH0534651U (ja) 1991-10-16 1991-10-16 偏向ヨーク

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR980005233A (ko) * 1996-06-12 1998-03-30 엄길용 음극선관의 필름형 편향부재 제조방법 및 이에 의해 제조된 편향부재
KR980005228A (ko) * 1996-06-12 1998-03-30 엄길용 음극선관의 양면필름형 토로이덜타입 편향부재의 결선방법 및 그 편향장치

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